JPH02105503A - 磁気掛止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、永久磁石の吸着力を利用した磁気掛止具に
関するものである。

（従来の技術） 従来、永久磁石板の一方の磁極に第１の強磁性板が設け
られて、非磁性材製のカバーで一体化されており、前記
永久磁石の他方の磁極側には、第２の強磁性板が＠脱自
在に設けられ、該第２の強磁性板に突設した強磁性突起
が永久磁石板およびカバーに形成した孔を通して、前記
第１の強磁性板又は該強磁性板に突設した強磁性突起に
離接可能とした磁気掛止具が、ハンドバッグ、鞄等の袋
物や、衣服或いはベルト等の装身具などの掛止具として
知られ、多用されるに至っている。

（発明が解決しようとする課題） 前記の如くの磁気掛止具は、例えばハンドバッグに用い
る場合には、永久磁石側をハンドバッグの本体側に取付
ける一方、第２の強磁性板側を益片側に取付けて使用さ
れるが、第２の強磁性板を永久磁石側に吸着させる際に
は、第２の強磁性板に突設した強磁性突起が、先ず永久
磁石の外周縁と前記孔の孔縁の中間部分に対応するカバ
ー外面に吸着される。これは、第２の強磁性板を吸着さ
せる前の状態では、前記外周縁と孔縁の中間部分におけ
る磁束密度が最も高い為である。そして、このような吸
着状態から、第２の強磁性板に突設した強磁性突起を永
久磁石板およびカバーに形成した孔に突入させて、第１
の強磁性板側へ吸着させようとする課程においては、カ
バー外面において永久磁石の外周縁と孔縁の中間部に対
応した位置から孔縁に亘って、前記強磁性突起が直線的
に摺動することは少なく、ジグザグ状に摺動することが
多く、この為、カバー外面には多くの摺接傷が付けられ
る問題点があった。

この摺接傷は、磁気掛止具を取付けたハンドバッグその
他の商品の価値を低下させており、販売の為の陳列時に
は、カバーの外面に保護シールを貼付したり、カバー外
面に網目模様などを付加して、摺接傷が目立たないよう
にする対策も必要としていた。

又、前記第２の強磁性板に突設した強磁性突起のカバー
外面上での摺動を可及的に少なくするべく、前記永久磁
石板の、第２の強磁性板が着脱する側の磁極面を凹曲面
とし、カバーもこの凹曲面に沿わせた構造として前記強
磁性突起の？！勅を案内し、摺接傷を少なくしようとし
たものが提案されるに至っているが、前記凹曲面が永久
磁石の用法精度を得る為の研削或いは研磨に不向きであ
り、組立精度が得られないことから、吸着力の弱い磁気
１１）止具が生ずるなど、製品の歩留りが低下する問題
があった。この為、永久磁石板のＩａ磁極面凹曲面とす
るのに代えて、永久磁石板に、一端面を凹曲面とした強
磁性材製のヨークを重合する試みもなされたが、部品点
数が増すばかりでなく、部品点数が増すに従って、部品
の寸法誤差が相手されることから、やはり組立精度が得
られない問題が残っていた。

（課題を解決する為の手段） そこでこの発明は、前記永久磁石板の孔縁部を漏斗状と
して、前記第２の強磁性板に突設された強磁性突起の孔
への突入を案内できるようにすると共に、永久磁石板の
製造上の寸法精度も縛られるＪ：うにしたのである。

即らこの発明の磁気掛止具は、永久磁石板の一方の磁極
に第１の強磁性板が設けられて非磁性材製のカバーで一
体化されており、前記永久磁石板の他方の磁極側に第２
の強磁性板が着脱自在に設けられ、該第２の強磁性板に
突設した強磁性突起が、永久磁石板およびカバーに形成
した孔を通して前記第１の強磁性板又は該強磁性板に突
設した強磁性突起にｌ１ｌｌＩ接可能としてあると共に
、前記永久磁石板おにびカバーには、第２の強磁性板が
着脱する側で、前記孔の縁部に両耳状部が設けられ、そ
の外側に平坦部が設けられていることを特徴としている
。

前記第２の強磁性板は平板状として良いが、永久磁石板
およびカバーの漏斗状部に対応させて突出させ、該突出
部に強磁性突起を設けるのが望ましい。

（作　用） この発明の磁気掛止具によれば、第２の強磁性板を永久
磁石板側に吸着さけようとした場合、第２の強磁性板に
突設した強磁性突起が、先ず永久磁石板の周縁と孔縁の
中間部分に対応する位置のカバー外面に吸着されるので
、これに引ぎ続いて、前記強磁性突起を、漏斗状に形成
されたカバー外面に沿って膚動させて、カバーおよび永
久磁石板の孔内に突入さければ良い。この結果、強磁性
突起がカバーの外面に接して摺動する距離は、漏斗状の
部分で直線的に案内されるために最短にでき、摺接傷を
少なくすることができる。

又、永久磁石板は、前記強磁性突起が突入１゛る孔の縁
部のみが漏斗状とされ、その外側には平坦部が設けられ
ている為、永久磁石板の厚みは、研削或いは研磨により
高い寸法精度を確保することができ、全体の組立精度も
高（維持することができる。

（実施例） 以下この発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は実施例の分解斜視図であり、第２図は実施例の
吸着状態における断面図である。

図中、Ａが永久磁石板１を有する本体側であり、Ｂが掛
具側である。本体側へは円盤状の永久磁石板１の下面ｔ
ａ極に円盤状とした第１の強磁性板（鉄板）２が当接さ
れ、永久磁石板１と第１の強磁性板２は有頂筒状とした
非磁性材製のカバー３が被冠されて、該カバー３の筒状
部下端縁に設けた爪片４．４を内側に屈曲させて一体化
されている。

前記永久磁石板１は中央に孔５が設けられていると共に
、該孔５の上側孔縁部が漏斗状部５ａとされ、その外側
が平坦部５ｂとされている。又、カバー３も頂板の平坦
部３ａの中央部に、前記孔５に合せて孔６が設けられ、
孔６に内筒７が連設しであると共に、孔６の孔縁部は前
記漏斗状部５ａに合わせて漏斗状部６ａとされている。

前記第１の強磁性板２の中央上側、には、永久磁石板１
の孔５の径よりやや小径とし、かつ永久磁石板１の厚さ
の約半分とした強磁性突起８が設けてある。前記強磁性
突起８は下面中央に杆体９が連設されて、第１の強磁性
板２の中央に穿設された透孔１０に挿通可能とされてお
り、第１の強磁性板２の下面にり突出した杆体９には、
脚片１１．１１と基板１２で門型どした固着具１３の基
板１２に穿設した透孔１４を嵌装可能としである。そし
て、杆体９の端部を圧縮変形さけることにより、固着具
１３が第１の強磁性板２の下面に固着されている。

一万ｕト貝側Ｂは、円盤状とした第２の強磁性根１５と
、強磁性突起１６と、固着具１３で構成されている。前
記第２の強磁性板１５は第１の強磁性板２と同一径とさ
れていると共に、中央部は、前記カバー３の平坦部３ａ
および該平坦部３ａの内側の漏斗状部６ａに隙間なく当
接できるように、下側に向けて突出部１５ａが形成しで
ある。そしてこの突出部１５ａの下面中央に穿設した透
孔１７に強磁性突起１６の上側に連設した杆体１８が挿
通され、杆体１８の突出部には固着Ｊ１１３の基板１２
に穿設した透孔１４が嵌装され、杆体１８の端部を圧縮
変形させて、全体が一体化しである。

尚、前記第１の強磁性板２と強磁性突起８並びに第２の
強磁性板１５と強磁性突起１６は夫々−体物として形成
することも可能であるのは言うまでもない。

上記の実施例において、掛具側Ｂの第２の強磁性板１５
を第２図に示したにうに、本体側へのカバー３の頂板上
に当接した状態では、永久磁石板１から出る磁力線が、
永久磁石板１の孔５内で当接する強磁性突起８．１６に
集中する結果、本体側Ａと掛具側Ｂは強い吸着力で掛止
するものである。

掛具側Ｂを本体側へに吸着させる際には、掛具側Ｂの強
磁性突起１６は、前記孔６にスムーズに突入することは
少なく、先ず第３図に示したように本体側Ａを構成した
カバー３の平坦部３ａにおいて、外周縁と孔６の中間部
分に吸着されることが多い。この部分の磁束書度が頂板
上では最も高いからである。従って強磁性突起１６を孔
６に突入させる為には、吸着された強磁性突起１６を頂
板上を孔６に向けて摺動さける必要があるが、この摺動
範囲は漏ミ１状部６ａどなっているので、強磁性突起１
６は漏斗状部６ａの斜面によって孔６に向けて直線的に
案内される。この結果、摺動距離が最短となり、孔６へ
の突入をスムーズにできると共に、摺接傷を少なくする
ことができる。

次に、１１）貝側Ｂを本体側へに吸着させた状態の時、
強力な吸着力を発揮させる為には、２つの強磁性突起８
．１６がエアーギャップを介在することなく、確実に当
接させると共に、掛具側Ｂの第２の強磁性板１５が本体
側Ａのカバー３のＴｌｍにエアーギャップを介在でるこ
となく、確実に当接させる必要がある。この為、￥Ａ造
段階では永久磁石板１の厚みおよび強磁性突起８．１６
の厚みの寸法精度を精密に加工する必要がある。この点
、永久磁石板１は平田環状の形状とし、中心部の孔５の
孔縁部のみを漏斗状部５ａとし、その外側に平坦部５ｂ
を設けたので、平坦部５ｂの面を研削又は研磨すること
が可能で、これにより高い寸法精度の部材とすることが
できる。従って強磁性突起８．１６の当接および第２の
強磁性板１５とカバー３の頂板の当接も確実化し、強力
な吸着力を確保することができる。

又、前記第２の強磁性板１５の中央部に下向きに突出部
１５ａを形成した結果、これに対応して第２の強磁性板
１５の上側面には、凹入部１５ｂが形成され、該凹入部
１５ｂによって以下のような作用効果もある。

即ち、この掛具側Ｂは、固着具１３の脚片１１．１１を
折Ｗ／νで、第４図に示したように、例えばハンドバッ
グの蓋片１９に固着される。

この場合、折畳んだ脚片１１．１１を含めて固着具１３
は、その一部を前記凹入部１５ｂ内に収容させることが
できるので、その分、外部に接する外側皮（又は布）１
９ａの突出を少なくすることができ、ハンドバッグの外
観を損ねるのを防止できる。

尚、前記固着具１３としては、第５図に示したような袋
状金具２０と突入金具２１で構成したものや、第６図に
示したように受金具２２と突入爪金具２３で構成したも
のとすることも可能で、これらの場合も固着具の一部を
凹入部１５ｂ内に収容さ仕て、外側皮１９ａの突出を少
なくすることができる。

次に、第７図はこの考案の他の実施例の断面を表わした
ものである。この実施例においては、掛具側Ｂの第２の
強磁性板２／Ｉの中央部は、前記実施例のように突出部
１５ａを形成することなく、平坦としである。この第２
の強磁性根２４以外の部材は前記実施例と同一であり、
符号も同一の番号を付しである。

この実施例では、第２の強磁性板２４の上側に凹入部が
形成されないことから、固着具１３による取付部の突出
を少なくする作用効果は得られないのであるが、第２の
強磁性板２４に突設した強磁性突起１６のｌ！！’！動
による摺接傷を少なくできる作用効果および部材の寸法
精度が高くできる結果、強力な吸着力が確保できる作用
効果は前記実施例と同様である。

（発明の効果） 以上に説明した通りこの考案によれば、固定側を構成し
た永久磁石板およびカバーの中央部の孔の孔縁部に漏斗
状部を形成し、その外側に平坦部を形成したので、掛具
側の強磁性突起の摺動による摺接傷を少なくできる効果
があり、カバーの頂板に保護シールを貼付するなどの必
要性を無くすることができる。

又、永久磁石板の寸法精度が高くできるので、強力な吸
着力を確実に得ることができ、製造上の歩留りを向上す
ることができる。

前記漏斗状部に対応させて、掛具側の第２の強磁性板を
突出させて、該突出部に強磁性突起を設けると、掛具側
の固着具の一部を突出部の形成で設けられる凹入部内に
収容させることができるので、取付部分の固着具による
突出を少なくできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の分解斜視図、第２図は同じ
〈実施例の吸着状態の断面図、第３図は同じ〈実施例の
吸着途中の状態を説明する断面図、第４図は同じ〈実施
例の掛具側の取付構造を示Ｊ−断面図、第５図および第
６図は固着具を他の構造とした実施例の取付構造を示す
断面図、第７図はこの考案の他の実施例の吸着状態の断
面図である。 １・・・永久磁石板　　　　２・・・第１の強磁性板３
・・・ノコバー　　　　　　３ａ、５ｂ・・・平坦部５
・・・孔　　　　　　　　５ａ・・・漏斗状部６・・・
孔　　　　　　　　６ａ・・・漏斗状部８．１６・・・
強磁性突起　１３・・・固着具１５．２４・・・第２の
強磁性板 １５ａ・・・突出部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．永久磁石板の一方の磁極に第１の強磁性板が設けら
   れて、非磁性材製のカバーで一体化されており、前記永
   久磁石板の他方の磁極側に第２の強磁性板が着脱自在に
   設けられ、該第２の強磁性板に突設した強磁性突起が、
   永久磁石板およびカバーに形成した孔を通して前記第１
   の強磁性板又は該強磁性板に突設した強磁性突起に離接
   可能としてあると共に、前記永久磁石板およびカバーに
   は、第２の強磁性板が着脱する側で、前記孔の縁部に漏
   斗状部が設けられ、その外側に平坦部が設けられている
   ことを特徴とした磁気掛止具。
2. ２．第２の強磁性板は、永久磁石板およびカバーの漏斗
   状部に対応させて突出させてあり、該突出部に強磁性突
   起が設けてある請求項１記載の磁気掛止具。