JPH0518154A - 止 具 - Google Patents

止 具

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JPH0518154A
JPH0518154A JP19127191A JP19127191A JPH0518154A JP H0518154 A JPH0518154 A JP H0518154A JP 19127191 A JP19127191 A JP 19127191A JP 19127191 A JP19127191 A JP 19127191A JP H0518154 A JPH0518154 A JP H0518154A
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JP
Japan
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stopper
slide plate
male
female
synthetic resin
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JP19127191A
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English (en)
Inventor
Tamao Morita
玉男 森田
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Tarmo Co Ltd
Original Assignee
Tarmo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0518154A publication Critical patent/JPH0518154A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45CPURSES; LUGGAGE; HAND CARRIED BAGS
    • A45C13/00Details; Accessories
    • A45C13/10Arrangement of fasteners
    • A45C13/1069Arrangement of fasteners magnetic

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雄止具に吸引、係止されるスライドプレート
が正確に組み付けられると共に、装飾機能に富み且つ錆
びない雌止具を有する止具の提供。 【構成】 永久磁石1で構成された突起2又は永久磁石
1を有する突起2に係合顎部4を設けた雄止具Aと、こ
の雄止具Aの突起2の挿入により該係合顎部4の下面に
挿入穴H−1の穴縁が吸引されて係止されるスライドプ
レート5及び、このスライドプレート5が摺動自在に組
付けられている合成樹脂製フレーム3で構成される雌止
具Bとからなる止具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、永久磁石の吸着力を
利用した止具であって、ランドセル、ショルダーバッグ
その他の各種のバッグ類、各種のボックス類の蓋の閉止
の手段として用いられ、あるいはベルト等の連結の手段
として用いられる止具、更には扉を開け放しの状態に保
持する手段として用いられる止具等の改良、特に組付け
コストの安い止具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石の吸着力を利用した止具には種
々の構造のものがありランドセルのカブセの閉止手段、
ショルダーバッグの蓋の閉止手段、小物収納ボックスの
蓋の閉止手段、更にはベルトの連結手段としてのバック
ル、開け放し状態に扉を保持する手段等として用いられ
ている。
【0003】このような永久磁石の吸着力を用いた止具
は、一般に止具相互の吸着閉止と、引き放し解放の操作
とが容易で取扱い性に優れている反面、係止力が永久磁
石の有する吸着力のみに限定されていることから、係止
状態の安定な維持には難があった。
【0004】そこで永久磁石を有している雄止具に雌止
具を仮止め状態に吸着させた後、この雌止具に挿入した
雄止具の挿入部分を捻って機械的に雌雄止具の係止状態
を作り出すことが一般に試みられている。かゝる従来の
止具では、雌止具に雄止具を挿入状態で吸着した後、逐
一雄止具の挿入部分を捻る等の操作で雌雄の止具を機械
的に係止させる必要があり、かゝる操作をしなかった場
合、予期せずにランドセルの蓋等が開き出す不都合があ
った。又、閉止されている蓋等を開く場合にも、逐一雌
雄止具を手でつまみ、雌止具に挿入されている雄止具の
挿入部分を捻り戻し、更に、雌雄止具を引き放し方向に
操作する必要があり、雌雄止具の装脱操作が煩雑であ
り、幼児童等のように操作能力の少ない者の用いるバッ
グ等の止具としては不適当であった。
【0005】かゝる従来の永久磁石を用いた止具に対応
するものとして、雌止具に対し雄止具を単に重ね合せ状
態で挿入することによって、雌雄止具を確実に係止する
と共に、雄止具の挿入係止されている雌止具のスライド
プレートを単に押し、又は引き剥し状に操作することの
みで雌雄止具をワンタッチ動作で離脱することのできる
止具が特公平3-14983 号で開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
公平3-14983 号で示されている係合具、特にその雌部材
は、ケース内に基板を組付けると共に、この基板と座体
との間にスライドプレートの摺動隙間が係止される構成
としてある。
【0007】かゝる雌部材の組付け構造では、前記のス
ライドプレートの摺動隙間が正確に形成し難く、又正確
な摺動隙間を形成するためにケースの係止爪片等に寸法
精度の高い段部を設ける等の工夫を施す必要があった。
【0008】更に、この特公平3-14983 号で示されてい
る係合具では雌部材を構成する部品点数が多くなり、し
かも組付けコストが割高となる不都合があった。
【0009】本発明に係る止具は、かゝる従来止具の不
都合に鑑みスライドプレートの組付けられる雌止具のフ
レーム部分を合成樹脂製フレームとすることによって、
部品点数が少なく、組付けがし易く、しかも、正確なス
ライドプレートの摺動隙間を形成することのできる止具
の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る止具は叙上
の目的を達成するものとして止具を雄止具Aと、雌止具
Bとにより構成すると共に、この雄止具Aを、永久磁石
1からなる突起2又は永久磁石1を有する突起2を有す
る構成とし、又雌止具Bと、前記雄止具Aの突起2の挿
入穴H−1を有する強磁性のスライドフレーム5と、こ
のスライドプレート5が摺動自在に組付けられており、
しかも該スライドプレート5の挿入穴H−1に連通する
挿入穴H−2を有する合成樹脂製フレーム3とで構成す
る。次いで、この雌止具Bの挿入穴H−2に挿入される
前記雄止具Aの突起2には、この雄止具Aにより吸引さ
れる前記雌止具Bのスライドプレート5の吸着側に張出
し状の係合顎部4が設けられており、この雄止具Aによ
って吸引されるスライドプレート5の穴縁が該係合顎部
4の下面に摺り入る構成としてある。又、請求項2の発
明に係る止具では、合成樹脂製フレーム3が天壁3’と
底壁3”とを有する偏平なケース状をなすものとしてあ
り、この天壁3’と底壁3”とには、この天壁3’と底
壁3”との間に摺動自在に組付けられている強磁性のス
ライドプレート5の挿入穴H−1に連通する挿入穴H−
2’、H−2”が設けられていると共に、該スライドプ
レート5の摺動側の一端が該合成樹脂フレーム3から突
き出し状に設けられた構成としてある。
【作用】
【0011】本発明に係る止具を構成する雌止具Bは合
成樹脂製フレーム3に強磁性のスライドプレート5が摺
動自在に組付けられていることから、雌止具Bの組付け
部品数を少なくできると共に組付け性を容易とすること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る典型的な一実施例を添付
の図面について説明する。図1〜図7は本発明に係る典
型的な第1実施例の止具を、図8〜図11は第2実施例の
止具を、図12、図13は第3実施例の止具を示している。
又、図1は雌止具Bの部品を分離して示しており、図2
は組付け状態にある雌止具Bを斜視で示している。図3
及び図4は、雌止具Bを構成する底壁3”を構成する底
壁フレーム6を取り外した状態で示しており、図3は雄
止具Aの突起2によってスライドプレート5が吸引され
る前の状態を、図4は雄止具Aの突起2によってスライ
ドプレート5が吸引移動された状態を底面側から示して
いる。図5及び図6は、雄止具Aと雌止具Bの係止の状
態を断面で示したものであって、図5は雄止具Aの突起
2を雌止具Bの挿入穴H−1、H−2に挿入する前の状
態を、図6は挿入状態を夫々断面で示している。又図7
は、雄止具Aによるスライドプレート5の吸引方向を逆
向きとした際の止具の一実施例を断面で示している。次
いで図8〜図11で示される止具は、第2の実施例に係る
止具であって、図8は雌止具Bの部品を分離して示して
いると共に図9は同図の合成樹脂製フレーム3のY−Y
矢視を断面で示している。又、図10は同雌止具Bを上面
から視た状態で示していると共に図11は使用状態を断面
で示している。更に図12と図13とは第3の実施例に係る
止具であって、図12は同止具の雌止具Bを斜視で示して
いると共に、図13は同雌止具Bの動作状態を平面で示し
ている。
【0013】先ず、図1〜図7で示される第1実施例に
係る止具について説明する。この第1実施例に係る止具
は、雄止具Aと、雌止具Bとからなっており、雄止具A
の突起2が雌止具Bの夫々の挿入穴H−1、H−2に対
し抜き差し可能に挿入できる構成としてある。
【0014】構成される雄止具Aはダイキャスト成形さ
れた真鍮製の突起本体2aの内部空洞に永久磁石1を嵌め
入れた構成としてあり、この突起本体2aは平面形状が長
方形状をなす突起本体2aの下面側から頂部側に向けて内
部空洞が設けられていると共に頂部が断面弧状をなすも
のとし雌止具Bに対する挿入性を良くしてある。更に頂
部の長さ側に添って係合顎部4が張り出し状態で設けて
あると共に、この係合顎部4から突起本体2aの基部側に
向けて窓8が設けてある。又、この突起本体2aの基部側
には、この窓8に続く位置に突出し段部9を設けてある
と共に取付け用の座部2bを突起本体2aの基部周側に一体
に張出し状態に設け、且つ、この座部2bの四周に下方に
垂下する鍔部2cと、この鍔部2cで囲まれた座部2bの下面
にカシメ用のボス2dを設け、取付け用の脚具10のカシメ
づけに用いている。
【0015】こゝで用いられている取付け用の脚具10は
カバン等の取付け基版Cに挿通されて、裏座金11のスリ
ットに挿通折り曲げられる脚片10a、10a を有すると共
に、突起本体2aの前記内部空洞面を覆った状態で前記座
部2bの下面凹部内に収まる形状とされており、この座部
2bの面に密着した状態で、脚具10に設けた孔から突き出
しているボス2dが該脚具10の面にカシメづけられる構成
としてある。
【0016】このようにして構成された突起2に永久磁
石1とヨーク12とを嵌め入れると共に突起本体2aの座部
2bに脚具10を添装カシメづけて永久磁石1とヨーク12と
を突起2内に組付けて雄止具Aを構成し、この雄止具A
を取付け基版Cに添装すると共に、この取付け基版Cに
挿通した脚片10a に裏座金11を嵌め入れて該脚片10aを
この裏座金11面に折りつけて固定して用いる。
【0017】尚、叙上で構成される雄止具Aは典型的な
一実施例を示すものであり、雄止具Aの全体あるいは雄
止具Aの突起2部分をプラスチック磁石等を用いて一体
に形成しても良く、この場合突起本体2aを別途形成する
必要が無く、又永久磁石等の組付け手間も割愛できる特
長を有している。
【0018】又、前記で構成される突起本体2aを強磁性
材を用いて構成しても良く、この場合、雌止具Bを雄止
具Aの側に引き寄せる効果があると共に永久磁石1の漏
洩磁気を突起2の外方に生じさせない利点を有してい
る。
【0019】更に突起2に組込まれるヨーク12は突起本
体2aの窓8の側に設けられており、この窓8を塞いで内
部の永久磁石1を隠すように機能していると共に永久磁
石1の一方の磁極の磁場を集束するように機能し、雌止
具Bのスライドプレート5の良好な吸着と安定な吸着状
態の維持とに都合良く機能する。かゝる点から突起本体
2aに組込まれる永久磁石1は図5において左右側に着磁
されているのが好ましい。
【0020】尚、前記のヨーク12を用いずに永久磁石1
のみを用いても良く、又窓8を開口せずに盲状に永久磁
石1の嵌め入れ空洞を形成しても良い。更に永久磁石の
各磁極にヨークを添装し、あるいは各磁極にあるヨーク
を磁極間にある永久磁石の側面まで延設した構成として
も良く、この場合の漏れ磁束は極端に少なくなる特長と
有している。
【0021】又、突起2に設けられる係止顎部4は単に
この係止顎部4の下面に雌止具Bのスライドプレート5
の摺り込める構成をもっていれば良く、この係止顎部4
に雌止具Bのスライドプレート5が吸着、係止されるこ
とによって雄止具Aと雌止具Bとは確実に係止状態を維
持されることゝなる。図5〜図7で示される実施例では
係止顎部4の下方に窓8を用いてスリット状の係止溝を
設け、この係止溝に雌止具Bのスライドプレートが係入
される構成としてあると共に、この窓8の下方に突き出
し段部9を設け底壁フレーム6の挿入穴H−2’の穴縁
に該段部9が接する構成とすることによって雌雄止具の
安定な係止状態が維持できるようにしてある。
【0022】又、前記の脚具10は強磁性材で構成されて
いても良く、非磁性材で構成されていても良い。この場
合、脚具10を強磁性材として組付けることによって永久
磁石1の磁気漏洩が効果的に防止されることゝなる。又
非磁性材で脚具10を形成した場合、この脚具10の脚片10
a を磁気路として取付け基版Cの裏座金11の側に漏れ磁
気をもたらさない特長を有している。
【0023】尚、突起2の形状は図示例のものに限られ
るものでなく平断面が正方形、楕円形、円形等の任意の
形状であっても良く、平断面を円形とし、係止顎部4を
全周に設けることによって雄止具Aに対する雌止具Bの
装脱操作に際しての方向性を無くすことができる。
【0024】次いで雌止具Bについて説明する。この雌
止具Bは合成樹脂製フレーム3と、この合成樹脂製フレ
ーム3に摺動自在に組付けられている透磁率の良好な強
磁性のスライドプレート5とで構成してある。この実施
例に係る雌止具Bの合成樹脂製フレーム3は、底壁3”
を構成する底壁フレーム6と、天壁3’を構成する天壁
フレーム7とで構成されている。
【0025】この天壁フレーム7は、この天壁フレーム
7の面に添ってスライドプレート5が摺動できるよう
に、このスライドプレート5の摺動方向の側縁に立上り
側板部7a,7a を有し、この立上り側板部7a、7a 内をスラ
イドプレート5がガタなく摺動できる立上り寸法と、立
上り側板部7a、7a 間の寸法としてある。又、この立上り
側板部7aの対向している側に孔13a を有するボス13を一
体に設け、このボス13、13 がスライドプレート5の両側
に設けた凹欠部14に収まる構成とし、このボス13によっ
てスライドプレート5の摺動始端と、終端との位置決め
をなし得る構成としてある。更に、この立上り側板部7a
の上縁内側には段部15が設けられており、この段部15内
に底壁フレーム6の収まる構成としてある。又、この天
壁フレーム7は立上り側板部7aの部分から延びる一方の
板部7bを稍々長目のものとし、底壁プレート6との間で
バッグの蓋側にある取付け基版D等の取付け部分として
あり、孔16a を有するボス16が起立して設けてあると共
に、前記雄止具Aの頂部側が緩く収まる挿入穴H−2”
の該板部7bの側にある両側隅部には突壁部7c、7c が設け
てあり、挿入穴H−2”に挿入される前記雄止具Aにあ
る突起2の頂部が該突壁部7cに接する構成としてある。
【0026】次いで底壁フレーム6は、前記天壁フレー
ム7の立上り側板部3a上の段部15内に収まる板部6aと、
前記天壁フレーム7の板部7bに対応した位置に延びる板
部6bと前記天壁フレーム7の立上り側板部7aの一方の端
を塞ぐように垂設されている板部6cとを有し、板部6aに
は雄止具Aにある突起2が緩く挿入される挿入穴H−
2’と、この挿入穴H−2’の両側に前記天壁フレーム
7のボス13の孔13a に螺挿される螺子の孔17が、又板部
6bには前記天壁フレーム7のボス16の孔16a に螺挿され
る螺子の孔17が夫々設けられた構成としてある。
【0027】更に底壁フレーム6と天壁フレーム7との
間に組付けられるスライドフレーム5は透磁率の良好な
強磁性材からなっており、前記天壁フレーム7の立上り
側板部7a、7a 間に収まる幅寸法に形成してあると共に、
この立上り側板部7aに設けられているボス13の収まる凹
欠部14を有し、この凹欠部14とボス13との収まり合いに
よってスライドフレーム5の摺動始期と摺動終期位置と
が規制される構成としてある。
【0028】叙上構成からなる天壁フレーム7の立上り
側板部7a、7a 間にスライドフレーム5を嵌め入れると共
に、この天壁フレーム7の立上り側板部7a上に底壁フレ
ーム6を添装し、取付け螺子(図示省略)を底壁フレー
ム6の孔17からボス13の孔13a に螺挿し、この孔13aの
孔内壁に喰いつかせるようにして雌止具Bを形成する。
この場合、スライドフレーム5の操作舌片5aの部分が、
底壁フレーム6の板部6cと天壁フレーム7との間から突
き出し、天壁フレーム7の突き出し端より稍々外方に突
き出す構成としてあり、操作性を良くする目的から該操
作舌片5aが天壁フレーム7の側に稍々斜上する形状とし
ておくのが好ましい。
【0029】かゝる組付け構成からなる雌止具Bに設け
られている突起2の挿入穴H−1、H−2は、天壁フレ
ーム7と底壁フレーム6にある挿入穴H−2を突起2の
緩く収まる形状、寸法とし、スライドフレーム5にある
挿入穴H−1を突起2の非吸着側即ち係合顎部4の設け
られていない側で、拡開した大き目の寸法としてある。
このように雌止具Bの有する挿入穴H−1と挿入穴H−
2とを図5、図6で示される状態とすることによってス
ライドプレート5は、このスライドプレート5に挿入さ
れる突起2に近い側にある挿入穴H−1の穴縁を吸引す
ることゝなり、この突起2に近い側にある挿入穴H−1
の穴縁側に突起2の係合顎部4を設けておくことによっ
て、突起2に吸引されたスライドプレート5の挿入穴H
−1の穴縁が該係合顎部4の下面に摺り入り、係止され
ることゝなる。かゝる点から雌止具B内に組付けられて
いるスライドプレート5は、雄止具Aの突起2の挿入さ
れる前の状態で、雌止具B内にもっとも押し込まれた状
態とされており、突起2の挿入状態で突き出し側に移動
停止されるようにスライドプレート5の凹欠部14とボス
13との収まり合いの位置決めをなすようにしておくのが
好ましい。
【0030】尚、突起2と雌止具Bとの嵌まり合い関係
では、雌止具Bを構成する底壁フレーム6の挿入穴H−
2’内に突起2の突出し段部9がガタなく収まり、且つ
突起2の係合顎部4上が天壁フレーム7の挿入穴H−
2”内にガタなく収まると共に、係合顎部4の下方にあ
る窓8が構成する横溝内にスライドプレート5の挿入穴
H−1の穴縁が収まる構成とされているのが好ましい。
【0031】かゝる構成からなる雌止具Bに対してハン
ドバッグの蓋片等の取付け基版Dの側端を前記天壁フレ
ーム7と底壁フレーム6との組付け時、又はこの天壁フ
レーム7と底壁フレーム6の組付けられた板部7b及び板
部6b間に押し入れ介装し、この介装取付け基版Dを底壁
フレーム6の孔18からボス16の孔16a に螺子19を螺入す
ることによって止着して用いるようにしてある。
【0032】かゝる構成からなる雄止具Aを雌止具Bに
対し図5の状態で挿入した場合、スライドプレート5は
既に押し込み方向への移動が抑制されていると共に突起
2の永久磁石1に対し挿入穴H−1の穴縁fが穴縁f’
より近い位置にあることから、この穴縁fが突起2の側
に吸引され、突起2の係合顎部4の下面に摺り込み、係
合顎部4の下面でスライドプレート5の穴縁fの上面が
係止される。従って、この雌止具Bに用いられる雄止具
Aは雌止具Bの操作舌片5aの突き出し側と反対の側に向
けて突起2の係合顎部4を設けておく必要があり、操作
舌片5aを図6の矢印で示すように押し込み側に移動する
ことで雌雄止具の係止状態を解くことができ、雌止具B
を雄止具Aの吸着力に抗して引き上げることによって雌
雄止具の完全な分離がなされる。
【0033】図7の実施例はスライドプレート5の引き
出し終端の位置においてスライドプレート5の操作舌片
5aの側にある挿入穴H−1の穴縁が天壁フレーム7及び
底壁フレーム6の挿入穴H−2の穴縁に近い位置にあ
り、又同様にスライドプレート5の引き出し終端の位置
において、操作舌片5aと反対の側にある該スライドプレ
ート5の挿入穴H−1の穴縁が天壁フレーム7及び底壁
フレーム6の挿入穴H−2の穴縁より遥かに内方に位置
づけられた構成としてあり、雄止具Aの係合顎部4を操
作舌片5aの側に向けて該雄止具Aの突起2を前記雌止具
Bに挿入した場合、スライドプレート5は図7で示され
るように内方に引き込まれて挿入穴H−1の穴縁が突起
2の係合顎部4の下面に摺り入り、係合顎部4の下面に
スライドプレート5の挿入穴H−1の穴縁が係止され
る。従って、この雌雄止具では前記の実施例とは逆にス
ライドプレート5を図7の矢印方向、即ち引き出し側に
引くことによって雌雄止具の係止状態を解くことが可能
であり、通例押し込み側に力の作用している部分での止
具手段として用いるのに適している。
【0034】次いで図8〜図11に示される第2の実施例
に係る止具について説明する。この実施例に示されてい
る止具では、雌止具Bを偏平状の箱状フレームとして合
成樹脂製フレーム3を一体の樹脂成形品として用いてい
るものであって、この合成樹脂製フレーム3の天壁部
3’と底壁部3”との間に強磁性のスライドプレート5
の摺動空隙を設けてあると共に、天壁部3’と底壁部
3”の構成する箱状フレーム部分から天壁部3’の取付
け板部3'a が延びた構成としてあり、この取付け板部3'
a の下面に取付け基版Dを添装すると共に、底壁部3”
から天壁部3’に到る立上り突壁3'a を有する取付け座
20を該取付け基版Dに添わせた状態で螺子19を該取付け
座20の孔からボス16の孔16a に螺挿して取付け使用し得
る構成としてある。
【0035】かゝる構成からなる雌止具Bの箱状の合成
樹脂製フレーム3には、スライドプレート5の挿入され
る溝21、21 が両側部、特に両側の底壁部3”の側に設け
てあると共に、スライドプレート5の操作舌片5aの突き
出す稍々短幅のスリット状の孔22が前記取付け基版Dの
取付けられていない側に設けてある。この結果、天壁部
3’の側に稍々傾斜された操作舌片5aを有するスライド
プレート5は、溝21上にある箱状の合成樹脂製フレーム
3内で稍々弾性変形されながら押し込まれ、その操作舌
片5aを孔22から突き出した状態で組付けられると共に、
取付け座20の立上り突壁20a によって該箱状の合成樹脂
製フレーム3内に封じ込められ、前記溝21との嵌め合い
距離間で摺動自在とされる。
【0036】かゝる構成からなる雌止具Bに、前記第1
実施例に係る止具と同様の条件をもつ雄止具Aにある突
起2の挿入に供される挿入穴H−1、H−2を設けるこ
とによってスライドプレート5の吸引、係止をなすよう
に構成する。
【0037】図12及び図13に示される第3の実施例に係
る止具は、雌止具Bを合成樹脂製の偏平な箱状とした合
成樹脂製フレーム3と、この箱の合成樹脂製フレーム3
内に収まる強磁性のスライドプレート5とで構成してあ
ると共に、スライドプレート5に稍々幅狭の操作舌片5a
部分を設け、この操作舌片5a部分が突き出す孔23を合成
樹脂製フレーム3に設け、この合成樹脂製フレーム3内
に嵌め入れたスライドプレート5の肩部5bが孔23の鍔部
23a に係当するようになしてある。又、この孔23と反対
の側にある合成樹脂製フレーム3の部分に天壁部3’と
底壁部3”とに連続する状態で支持板部24、24 が稍々幅
広の状態で設けてあり、この支持板部24、24 間に挿入し
た取付け基版Dをビス(図示省略)等で止着して取付け
使用する構成としてある。この結果、合成樹脂製フレー
ム3内に挿入されたスライドプレート5は前記の孔23の
鍔部23a にスライドプレート5の肩部5bを係当した状態
で該スライドプレート5の挿入側の開口部分が前記の取
付け基版Dによって塞がれることゝなり、合成樹脂製フ
レーム3内にあるスライドプレート5は、この封入間隙
において摺動自在に組付けられる構成とされている。
【0038】かゝる構成からなる雌止具Bに前記第1の
実施例に係る止具と同様の条件をもって雄止具Aにある
突起2の挿入に供される挿入穴H−1、H−2を設ける
ことによってスライドプレート5の吸引、係止をなすよ
うに構成する。
【0039】尚、前記各実施例はショルダーバッグ等の
バッグ類に取付け易い構造としてあるが各種のボックス
類の蓋の閉止手段あるいは扉を開放状態で保持するため
の手段、バンドのバックル等として用いる場合には夫々
の取付け部分に対応した取付け構造を叙上雄止具と雌止
具とに設ける。又、各種の使用目的に合せて雄止具、雌
止具を構成する素材と、雌雄止具のデザインの変更を行
なう。
【発明の効果】
【0040】本発明に係る止具は、叙上における特長あ
る構成、特に雌止具Bのスライドプレート5の摺動組付
けられるフレームを合成樹脂製フレーム3とすることに
よって、前記スライドプレート5の組付け部材を型成形
によって容易且つ安価に成形し得る特長を有し、又、ス
ライドプレート5の正確な摺動組付けの可能とされるこ
れらの合成樹脂製フレーム3の容易な成形提供をなし得
る特長を有している。
【0041】この結果、組付け易く、しかもスライドプ
レート5のガタの無い収まり状態にある雌止具Bを安価
に提供し得る特長を有している。又、この種の止具で
は、一般に装飾性が要請されることからメッキ処理、塗
装処理等を施す必要性があり、メッキ処理、塗装処理等
に多くの作業手間と費用等を要していた不都合を無く
し、任意の色調と外観特性とを有する止具の廉価な提供
を可能としている。
【0042】更に、継続的な使用に際しても錆び出しが
無く、又表面メッキ膜等の剥離もなく当初の化粧特性を
安定に保持し得る止具の提供を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る雌止具の部品分離斜視図
【図2】同組付け状態の斜視図
【図3】同底壁フレームを取り外した状態の底面図
【図4】同雄止具の突起を挿入した状態の底面図
【図5】第1実施例の止具であって雄止具との係合する
前の断面図
【図6】同係合した状態の断面図
【図7】第1実施例の止具であってスライドプレートの
動作方向が逆の止具の係合状態を示す断面図
【図8】第2実施例に係る雌止具の部品分離斜視図
【図9】図8のY−Y線断面図
【図10】同雌止具を構成する箱状フレームの平面図
【図11】同雄止具との係止状態を示す断面図
【図12】第3実施例に係る雌止具の斜視図
【図13】同雌止具を構成する箱状フレームの平面図
【符号の説明】
1 永久磁石 2 突起 3 合成樹脂製フレーム 4 係合顎部 5 スライドプレート 6 底壁フレーム 7 天壁フレーム 8 窓 9 突出し段部 10 脚具 11 裏座金 12 ヨーク 13 ボス 14 凹欠部 15 段部 16 ボス 17 孔 18 孔 19 螺子 20 座 21 溝 22 孔 23 孔 24 支持板部 A 雄止具 B 雌止具 C 取付け基版 D 取付け基版 H−1 挿入穴 H−2 挿入穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石からなる突起又は永久磁石を有
    する突起を有している雄止具と、 前記雄止具の突起の挿入穴を有する強磁性のスライドプ
    レートと、このスライドプレートが摺動自在に組付けら
    れており、且つ該スライドプレートの挿入穴に連通する
    挿入穴を有する合成樹脂製フレームとからなる雌止具と
    からなり、 この雌止具の挿入穴に挿入される前記雄止具の突起に
    は、この雄止具により吸引される前記雌止具のスライド
    プレートの吸着側に張出し状の係合顎部が設けられてお
    り、この雄止具に吸引されるスライドプレートの穴縁が
    該係合顎部の下面に摺り入る構成としてあることを特徴
    とする止具。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製フレームが天壁と底壁とに前
    記雄止具の突起の挿入穴を有する偏平なケース状をなし
    ていると共に、この合成樹脂製フレームの天壁と底壁間
    に摺動自在に組付けられている強磁性のスライドプレー
    トの摺動側の一端が該合成樹脂製フレームより突き出し
    状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の止
    具。
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