JPH0559181U - 加湿装置を備えた冷凍車 - Google Patents

加湿装置を備えた冷凍車

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JPH0559181U
JPH0559181U JP528392U JP528392U JPH0559181U JP H0559181 U JPH0559181 U JP H0559181U JP 528392 U JP528392 U JP 528392U JP 528392 U JP528392 U JP 528392U JP H0559181 U JPH0559181 U JP H0559181U
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喜久雄 天野
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日本トレールモービル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 冷凍車の車体の前壁上部に該車体の内部と連
通するエバハウスを突設し、該エバハウスの内部に冷凍
機のエバポレ−タと加湿器を収納し、該エバハウスの内
部を空気吹出し部分と空気吸込み部分とに仕切板で仕切
り、前記加湿器の空気吹出し口は該空気吹出し部分に開
口し、前記加湿器の空気吸込み口は該空気吸込み部分に
開口していることを特徴とする加湿装置を備えた冷凍
車。 【効果】 本考案によれば、加湿前の空気と加湿された
水分を含んだ空気とは仕切板で明確に分離され、しかも
加湿後の空気のみがエバポレ−タによって冷凍箱体の内
部に送圧される為非常に効率よくスムーズに加湿冷却さ
れた空気が流れるので、従来より更に高い鮮度で野菜、
果実、魚、肉類等の生鮮食品を輸送することが出来る。
更に、冷凍箱体の前壁上部に突設したエバハウス内にエ
バポレ−タと加湿器を収納し、冷凍機と加湿器の水タン
クを冷凍車の下部に取り付けていて、冷凍車の内部容積
には全く影響しないのでそれだけ生鮮食品を多く積み込
むことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は野菜、果実、魚、肉類等の生鮮食品を、その鮮度を低下させることな く輸送する冷凍車に関し、特に従来より高い鮮度で輸送する為に加湿装置を備え たトラック、トレーラのような陸上を走行する冷凍車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に野菜、果実、魚、肉類等の生鮮食品を、その鮮度を低下させることなく 輸送する為に実公62ー25651公報に示されるように、冷凍車の車体の前壁 上部に該車体の内部と連通するエバハウスを突設し、該エバハウスの内部に冷凍 機のエバポレ−タを収納し、車体内部の空気を冷却してフアンで強制的に車体内 部を還流させて積み荷の生鮮食品を冷却していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
通常、生鮮食品の鮮度を保持するには、その生鮮食品の種類に応じた低温状態 で輸送されることが必要である。
【0004】 例えば、果物であれば低温障害がおこらない温度範囲であり、又凍結により味 覚の変化が生じるような魚肉類であれば凍結しない温度範囲の低温状態であり、 さらに、凍結させても問題がないような魚肉類であればそれに応じた低温状態が 要求される。
【0005】 従って、生鮮食品によっては通常の場合よりも多量の冷気を供給して強制的に 循環させなければならない事もある。
【0006】 このような場合車体内部が乾燥し、湿度が低下して逆に生鮮食品の品質を下げ る結果となった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は冷凍車の車体の前壁上部に該車体の内部と連通するエバハウスを突設 し、該エバハウスの内部に冷凍機のエバポレ−タと加湿器を収納し、該エバハウ スの内部を空気吹出し部分と空気吸込み部分とに仕切板で仕切り、前記加湿器の 空気吹出し口は該空気吹出し部分に開口し、前記加湿器の空気吸込み口は該空気 吸込み部分に開口するよう構成することによって上記の問題を解決するものであ る。
【0008】
【実施例】
以下図面により本考案の実施例を説明する、図1は本考案による冷凍車のエバ ハウスの内部の構造を示し、図2は本考案を適用した冷凍車の側面図を示し、図 3は本考案を適用した冷凍車の平面図を示す。
【0009】 本実施例に示す冷凍車はトラック10のシャーシに断熱構造の冷凍箱体12を 架装したものであって、左右の側壁14、14の上部前端と屋根部16の前端と を前方に延設し、前部上壁18と傾斜部20で塞いでエバハウス22を突設して いる。
【0010】 前記エバハウス22の内部の中央に冷凍機のエバポレ−タ24を設けると共に 冷凍箱体12の内側前壁の近傍に隔壁28を立設し、この隔壁28の上端と天井 部との間から冷却空気が吹出るよう該エバポレ−タ24の開口を隔壁28の上端 と天井部との間隙近くに設け、又該隔壁28の下端と床部との間から冷却空気が 前記エバハウス22の内部に空気が流入するよう構成されている。
【0011】 断面がL字形の仕切板30の一方の端を前記隔壁28に固着し、他方の端を前 記エバハウス22の天井に固着することによってエバハウス28の内部を仕切り 、これよって該エバハウスの内部を空気吹出し部分と空気吸込み部分とに仕切り 、該断面がL字形の仕切板30の内側すなわち前記空気吹出し部分に加湿器26 を装着して空気吹出し口32を開口し、この加湿器26の空気吸込み口34は仕 切板30の外側すなわち前記空気吸込み部分に開口するよう構成している。
【0012】 本実施例の加湿器26は超音波を利用するもので、冷凍箱体12の床下部に取 付けられた水タンク36から給水ホース38を通って吸込んだ水を超音波で振動 させ、これによって空気吸込み口34から吸込んだ冷却空気を加湿して空気吹出 し口32から排出してエバポレ−タ24により冷凍箱体12の内部に送圧され、 排水ホース40から排水する。42は冷凍箱体12の床下部に取付けられた冷凍 機である。
【0013】 上記本考案を適用した実施例によると、エバポレ−タ24によって冷却された 空気はダクト44の中を通って冷凍箱体12の内部を循環して生鮮食品を冷却し 、 再び前記隔壁28の下端の間隙からエバハウス28の内部の空気吸込み部分に流 入する、しかる後加湿器26の空気吸込み口34から吸込まれて加湿され、空気 吹出し口32から空気吹出し部分に吹出してエバポレ−タ24によって冷却され る。尚、本考案はこの実施例に限定されることなく、本考案の精神を逸脱しない 範囲で種々の設計変更が可能である。
【効果】
以上本考案によれば、加湿前の空気と加湿された水分を含んだ空気とは仕切板 で明確に分離され、しかも加湿後の空気のみがエバポレ−タによって冷凍箱体の 内部に送圧される為非常に効率よくスムーズに加湿冷却された空気が流れるので 、従来より更に高い鮮度で野菜、果実、魚、肉類等の生鮮食品を輸送することが 出来る。 更に、冷凍箱体の前壁上部に突設したエバハウス内にエバポレ−タと加湿器を 収納し、冷凍機と加湿器の水タンクを冷凍車の下部に取り付けていて、冷凍車の 内部容積には全く影響しないのでそれだけ生鮮食品を多く積み込むことができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による冷凍車のエバハウスの内部の構造
を示す。
【図2】本考案を適用した冷凍車の側面図を示す。
【図3】本考案を適用した冷凍車の平面図を示す。
【符号の説明】
10 トラック 12 冷凍箱体 14 側壁 16 屋根 18 前部上壁 20 傾斜部 22 エバハウス 24 エバポレ−タ 26 加湿器 28 隔壁 30 仕切板 32 空気吹出し口 34 空気吸込み口 36 水タンク 38 給水ホース 40 排水ホース 42 冷凍機
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25D 17/08 302 8511−3L

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍車の車体の前壁上部に該車体の内部
    と連通するエバハウスを突設し、該エバハウスの内部に
    冷凍機のエバポレ−タと加湿器を収納し、該エバハウス
    の内部を空気吹出し部分と空気吸込み部分とに仕切板で
    仕切り、前記加湿器の空気吹出し口は該空気吹出し部分
    に開口し、前記加湿器の空気吸込み口は該空気吸込み部
    分に開口していることを特徴とする加湿装置を備えた冷
    凍車。
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