JPH055796U - 多段式伸縮ブーム - Google Patents
多段式伸縮ブームInfo
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- JPH055796U JPH055796U JP1993791U JP1993791U JPH055796U JP H055796 U JPH055796 U JP H055796U JP 1993791 U JP1993791 U JP 1993791U JP 1993791 U JP1993791 U JP 1993791U JP H055796 U JPH055796 U JP H055796U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 油圧配管等の線状物を中間ブームの外側を通
ってシーブに巻き付けた後、先端ブーム内を通って該ブ
ームの先端にまで配線する場合、この配線によるブーム
の断面寸法の拡大を抑制し、コンパクト化・軽量化を図
り、かつ線状物の耐久性の向上を図る。 【構成】 シーブ7を、つつみ状に形成して軸方向中央
部側の滑車溝半径を両端側の滑車溝半径よりも小さく設
定する。また、中間ブーム3の線状物配置側の外面3a
にその幅方向中央部が内側に凹陥してなる凹部21を形
成し、該凹部21内に線状物13〜17を配置する。
ってシーブに巻き付けた後、先端ブーム内を通って該ブ
ームの先端にまで配線する場合、この配線によるブーム
の断面寸法の拡大を抑制し、コンパクト化・軽量化を図
り、かつ線状物の耐久性の向上を図る。 【構成】 シーブ7を、つつみ状に形成して軸方向中央
部側の滑車溝半径を両端側の滑車溝半径よりも小さく設
定する。また、中間ブーム3の線状物配置側の外面3a
にその幅方向中央部が内側に凹陥してなる凹部21を形
成し、該凹部21内に線状物13〜17を配置する。
Description
【0001】
本考案は、高所作業車及びクレーン車等に装備される多段式伸縮ブームに関し 、特に、ブーム先端にまで油圧配管等が配置されるものに係わる。
【0002】
従来より、高所作業車等に装備される多段式伸縮ブームとして、例えば実開昭 63−62489号公報に開示されるように、基ブームと1又は2以上の中間ブ ームと先端ブームとを順次テレスコープ状に連結するとともに、上記先端ブーム 内に伸縮用シリンタを配置したものは知られている。尚、各ブームは、通常、断 面四角形の筒状のものが一般に用いられるが、先端ブームは、絶縁性を有するF RP製の円筒状のものが用いられることもある(実公昭57−48880号公報 参照)。
【0003】 そして、このような多段式伸縮ブームにおいて、基ブームが取付けられる車両 側から先端ブームの先端にまで油圧配管やケーブル等の線状物を配置する場合に は、通常、基ブームの先端及び中間ブームの後端等にそれぞれシーブを設け、上 記線状物を、これらのシーブに巻き付けるとともに、各ブーム間の隙間及び先端 ブーム内を通して配置するようにしている。
【0004】
ところで、先端ブーム内に線状物を配置するに当っては、そのブーム内に配置 される伸縮用シリンダと干渉しないよう配置する必要がある。しかし、特に、先 端ブーム内の空間でシリンダの占める面積比が大きい場合に、先端ブーム内でシ リンダとの干渉を回避すべく線状物を先端ブーム内のシリンダ配置側と反対側の 一面(上面又は下面)側に寄せて配置すると、この線状物を中間ブーム後端のシ ームに巻き付けてブーム間の隙間に通すときその分外側に配置しなければならず 、結局、ブームの断面寸法が大きくなり、重量が増加するという問題がある。
【0005】 本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特 に、中間ブームの後端に設けられるシーブの形状及びこのシーブに巻き付けて配 置される線状物の配置レイアウトを適切に行って、ブームの断面寸法を可及的に 小さくしてコンパクト化及び軽量化を図り得る多段式伸縮ブームを提供せんとす るものである。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案の解決手段は、多段式伸縮ブームとして、 基ブームと中間ブームと先端ブームとを備え、伸縮用シリンタが少なくとも上記 先端ブーム内に挿入配置されているとともに、上記中間ブームの後端にシーブが 設けられており、油圧配管やケーブル等の線状物が、上記中間ブームの外側を通 って上記シーブに巻き付けられた後、先端ブーム内を通って該ブームの先端にま で延設されることを前提とする。そして、このような多段式伸縮ブームにおいて 、上記シーブをつつみ状に形成して軸方向中心部側の滑車溝半径を両端側の滑車 溝半径よりも小さく設定する。また、上記中間ブームの線状物配置側の外面に、 その幅方向中央部が内側に凹陥してなる凹部を形成し、該凹部内に上記線状物を 配置する構成とする。
【0007】
上記の構成により、本考案では、中間ブーム後端のシーブをつつみ状に形成す るとともに、中間ブームの外面を凹部を形成し、該凹部内に線状物を配置するこ とにより、先端ブーム内で線状物と伸縮シリンダとが干渉することなく、シーブ の中心軸を可及的にブームの中心寄りに位置させることができ、これにより、線 状物の配置との関係ではブームの断面寸法を大きくする必要がなくなる。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1〜図3は本考案の一実施例に係わる高所作業車の多段式伸縮ブームAを示 し、この伸縮ブームAは、断面四角形の筒体たる基ブーム1と、同じく断面四角 形の筒体たる第1及び第2の中間ブーム2,3と、円筒形状の先端ブーム4とを 備えている。上記基ブーム1の基端側の取付部1aは高所作業車のターンテーブ ル(図示せず)に枢支されるとともに、基ブーム1の中央部に取付けたブラケッ ト21には、一端が上記ターンテーブルに取付けられたシリンダ装置(図示せず )の他端が連結されていて、該シリンダ装置の伸縮作動により基ブーム1(ひい ては伸縮ブームA)の仰角が変更されるようになっている。この基ブーム1から 上記中間ブーム2,3及び先端ブーム4がシリンダ5等からなる伸縮装置により テレスコープ状に同時伸縮するように構成されている。上記伸縮装置のシリンダ (以下、伸縮シリンダという)5は、上記先端ブーム4内の断面中心から下側に 配置されている。また、この伸縮シリンダ5の後部は先端ブーム4内から後方に 延出され、この延出部ではピストンロッドの先端が基ブーム4(取付部1a)に 、シリンダ本体が第1の中間ブーム2にそれぞれピン31,32で結合されてい て、伸縮シリンダ5の伸長作動により基ブーム1から中間ブーム2が伸長するよ うになっている。
【0010】 また、6は上記第1の中間ブーム2の先端に設けられた第1のシーブ、7は上 記第2の中間ブーム3の後端に設けられた第2のシーブ、11〜19は油圧配管 、ケーブル及びその他の線状物であって、これらの線状物11〜19は、高所作 業車のターンテーブル側から、先ず基ブーム1の外側を通って上記第1のシーブ 6に巻き付けられた後、第1の中間ブーム2の上面2aと第2の中間ブーム3の 上面3aとの間の隙間を通って上記第2のシーブ7に巻き付けられ、最後に先端 ブーム4内を通って該先端ブーム4の先端にまで延長して設けられる。
【0011】 上記第1のシーブ6は、図4に示すように各滑車溝6a,6b,…の半径が略 等しく設定された筒状のものであり、上記第2のシーブ7は、図2及び図5に示 すように軸方向中心部側の滑車溝7aの半径が両端側の滑車溝7bの半径よりも 小さく設定されたつつみ状のものである。また、上記第2の中間ブーム3の線状 物配置側の外面である上面3aには、その幅方向中央部が内側に凹陥してなる凹 部21が中間ブーム3の略全長に渡って形成されている。そして、上記線状物1 1〜19のうち、可撓性の大きなものは上記凹部21内に配置され、かつ上記第 2のシーブ7の小径の滑車溝7aに巻き付けられており、また、この小径の滑車 溝7aに巻き付けられた車幅方向中央部側の線状物13〜17は、大径の滑車溝 7bに巻き付けられた車幅方向両側の線状物11,12,18,19よりも先端 ブーム4内の上部寄りに位置している。
【0012】 したがって、上記実施例においては、油圧配管、ケーブル及びその他の線状物 11〜19を、第1及び第2の中間ブーム2,3の上面2a,3a同士間の隙間 を通して第2のシーブ7に巻き付けられた後、先端ブーム4内を通って該ブーム 4の先端にまで延長して配置するに当って、上記第2のシーブ7を、軸方向中央 部側滑車溝7aの半径が両側の滑車溝7bの半径よりも小さいつつみ状に形成す るとともに、上記第2の中間ブーム3の上面に幅方向中央部が凹陥してなる凹部 21を形成し、該凹部21内に線状物13〜17を配置することにより、先端ブ ーム4内で線状物11〜17と伸縮シリンダ5との干渉を避けながら、上記シー ブ7の中心軸7cを可及的にブームの中心寄りに位置させることができるので、 線状物11〜19の配置のために中間ブーム2,3及び基ブーム1の断面の上下 高さ寸法を大きく設定する必要はなく、伸縮ブームAのコンパクト化及び軽量化 を図ることができる。
【0013】 しかも、上記油圧配管、ケーブル及びその他の線状物11〜19は、太いもの と細いものとがあり、それぞれ曲げ半径が異なるが、これらを上記第2のシーブ 7に巻き付ける場合、このシーブ7はその各滑車溝7a,7b,…の半径が異な るつつみ状のものであって、曲げ半径の大きい線状物を半径の大きな滑車溝7b に、曲げ半径の小さい線状物を半径の小さな滑車溝7aにそれぞれ対応させて巻 き付けることができるので、上記シーブ7に対する巻き付けにより線状物11〜 19に過大な負荷がかかることはなく、線状物11〜19の耐久性を高めること ができる。
【0014】
以上の如く、本考案の多段式伸縮ブームによれば、中間ブーム後端のシーブを つつみ状に形成するとともに、中間ブームの外面を凹部を形成し、該凹部内に線 状物を配置することにより、先端ブーム内で線状物と伸縮シリンダとの干渉を避 けながら、シーブの中心軸を可及的にブームの中心寄りに位置させることができ るので、ブームの断面寸法を小さくしてコンパクト化及び軽量化を図ることがで きる。しかも、曲げ半径の異なる複数の線状物を、その曲げ半径に対応して、半 径の異なるシーブの各滑車溝に巻き付けることができるので、この巻き付けによ り線状物に過大な負荷がかかることはなく、線状物の耐久性の向上を図ることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す多段式伸縮ブームの縦断
側面図である。
側面図である。
【図2】図1のX−X線おける拡大断面図である。
【図3】伸縮ブームにおける線状物の配置状態を示す配
線図である。
線図である。
【図4】第1のシーブの平面図である。
【図5】第2のシーブの平面図である。
1 基ブーム 2,3 中間ブーム 4 先端ブーム 7 シーブ 11〜17 線状物 21 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 11/04 8611−3F
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 基ブームと中間ブームと先端ブームとを
備え、伸縮用シリンタが少なくとも上記先端ブーム内に
挿入配置されているとともに、上記中間ブームの後端に
はシーブが設けられており、油圧配管やケーブル等の線
状物が、上記中間ブームの外側を通って上記シーブに巻
き付けられた後、先端ブーム内を通って該ブームの先端
にまで延設された多段式伸縮ブームにおいて、 上記シーブは、つつみ状に形成されて軸方向中央部側の
滑車溝半径が両端側の滑車溝半径よりも小さく設定され
ており、上記中間ブームの線状物配置側の外面にはその
幅方向中央部が内側に凹陥してなる凹部が形成され、該
凹部内に上記線状物が配置されていることを特徴とする
多段式伸縮ブーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993791U JP2512294Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 多段式伸縮ブ―ム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993791U JP2512294Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 多段式伸縮ブ―ム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055796U true JPH055796U (ja) | 1993-01-26 |
JP2512294Y2 JP2512294Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=12013125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993791U Expired - Fee Related JP2512294Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 多段式伸縮ブ―ム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512294Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5034899Y1 (ja) * | 1972-12-15 | 1975-10-11 | ||
JPS5147264B1 (ja) * | 1970-12-22 | 1976-12-14 | ||
JPS58174558U (ja) * | 1982-05-18 | 1983-11-22 | 三井造船株式会社 | 自在取付足場 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP1993791U patent/JP2512294Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5147264B1 (ja) * | 1970-12-22 | 1976-12-14 | ||
JPS5034899Y1 (ja) * | 1972-12-15 | 1975-10-11 | ||
JPS58174558U (ja) * | 1982-05-18 | 1983-11-22 | 三井造船株式会社 | 自在取付足場 |
JPS647155Y2 (ja) * | 1982-05-18 | 1989-02-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2512294Y2 (ja) | 1996-09-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |