JPS62116494A - 入れ子式装置およびそれを使用するクレ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クレーンジブ、フォークリフトトラックマス
ト、照明塔、および点検台等の入れ子式装置およびそれ
を使用するクレーンに関する。

〔従来の技術〕

入れ予成クレーンジブは、基本的に車両に枢着され、縦
軸線を中心として、車両を回転させることにより、位置
決めできるとともに、枢支点を中心として、ラムで昇降
するように構成された基部、引込時に、前記基部に嵌入
する中間部、および引込時に、前記中間部に嵌入する頭
部から成っている。

上記のような３部分から構成される周知のクレーンジブ
は、一般に、次の４種類に分類される。

（１）２つの油圧ピストン・シリンダアセンブリ（以下
、「アセンブリ」という。）を個別制御するもの。

この場合は１巻わくを用いて、頭部にホースを巻きつけ
るとともに、運転者がジブの各部分を正しい順序で展開
させる必要がある。

（２）２つのアセンブリを相互結合することにより、ホ
ース巻わくの必要性をなくすとともに、ジブを任意順序
で展開できるようにしたもの。

ただし、クレーンの定格は、軟弱なジブ展開フォーマッ
トで達成できるもの、および安定性の観点から、最も不
利なジブ展開で達成できるものに限定されるという欠点
があるため、負荷かけ容量がかなり減少する。

（３）単一アセンブリを用いて、フォークリフトトラッ
クのものと類似する二重チェーンまたはロープで、頭部
を作動させるようにしたもの。

この場合は、強度および安定性の点から、ジブを均一か
つ予測どうりに、しかもほぼ最適に展開できるが、ロー
ラ、綱車、チェーンまたはロープ等の相当量の部材が、
近づいて整備点検できない場所にあるという欠点を有し
ている。

（４）上記（２）と類似構成の２つのシリンダ、および
ロープまたはチェーンによる機械的同期装置を用いるも
の。

ただし、上記（３）と同様の欠点がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記（２）の構成が好ましいが、クレーンの許容能率が
低下する。したがって、下記のように構成することによ
り、頭部と中間部とを選択的に伸ばせるようにした構成
が必要である。すなわち（ａ）中間部が頭部を担持し、
中間部を伸ばしてから頭部を伸ばし、引込時は、頭部を
引込めてから、中間部を引込める。または （ｂ）まず、頭部を充分伸ばしてから中間部を伸ばし、
反対に引込時は中間部を引込めてから、頭部を引込める
。

上記方法（８）は、ジブを最も強固に動作させるが、ジ
ブの質量に起因して、クレーンに転覆モーメントがかか
ることがら、最悪な方法である。

したがって、定格決定に際して、強度を主要素とするク
レーンに適している。

上記方法（ｂ）は、ジブを最も軟弱に動作させるが、ジ
ブの質量に起因する転覆もモーメントを低減するため、
安定性が定格決定要素であるクレーンに適している。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、各部を段階的に伸展できるようにし、上記の
問題点を解消した入れ子穴クレーンジブを提供すること
にある。

〔作　　　用〕

本発明によると、基部から伸展する少なくとも２部分か
ら成り、各伸展部を、アセンブリで伸展させるとともに
、伸展モードでは、全アセンブリに同様の油圧をかけ、
引込モードでは、各アセンブリに異なる油圧をかけるこ
とにより、各部分を選択的順序で伸展できるように構成
された入れ子式装置が提供される。

各アセンブリのピストン引込側に異なる圧力領域を設け
ることにより、引込モードで異なる油圧をかけることが
でき、または、減圧弁で油圧を変えることもできる。

〔実　施　例〕

以下、添付図面を参照して、本発明の詳細な説明する。

第１図に示すように、代表的な移動式クレーン（１）は
、シャシ（３）を支持する車軸（２）を備えており、か
つ該車輪には、ジブ支持体（４）が、縦軸線を中心とし
て回転するように装着されている。

前記支持体（４）は、基部（７）、中間部（８）および
頭部（９）を備え、枢支点を中心として回転する入れ子
犬ジブ（６）を支持している。

ジブ（６）は、ラムで昇降され、また頭部（９）の外端
には、綱車が担持されており、またケーブル（１１）は
、ウィンチ（１２）から該綱車を経由して走行し、フッ
クブロック（１３）を制御する。

中間部（８）と頭部（９）とを伸展させるため、第２図
に示す二重アセンブリが設けられている。これらは、物
理的に結合されているが個別作動する。

第２図に示すように、基部（７）、中間部（８）および
頭部（９）は、常態で箱形を成しており、かつ内側部分
は、低摩擦パッド（１４）に乗って、互いにすベリ嵌入
するとともに、基部にすべり嵌入している。

第１アセンブリ（１５）は、ピストン（１７）から延び
、ピン（１８）で基部（７）に結合されたピストン棒（
１６）を備えており、また、該アセンブリ（１５）のシ
リンダ（１９）は、ピン（２０）で中間部（８）に結合
されている。

第２アセンブリ（２１）は、第１アセンブリ（１５）の
シリンダ（１９）に溶接されたシリンダ（２２）と、ピ
ストン（２４）から延びて、ピン（２５）で頭部（９）
に結合されたピストン棒（２３）とを備えている。

捧（１６）の直径は、棒（２３）より大きい。

管またはダクト（２６）　（以後、油圧搬送手段を、「
管」と呼ぶ。）は、伸展モードでアセンブリ（１５）の
チャンバ室（２７）に油圧を送り、管（２８）は、引込
モードでチャンバ室（２９）に油圧を送る。

チャンバ室（２７）は、管（３０）によってチャンバ室
（３１）に結合されており、伸展モードで第２７センブ
リ（２１）に油圧を送り、また管（３２）は、チャンバ
室（２９）を第２アセンブリ（２１）のチャンバ室（３
３）に結合し、引込モードで油圧を送る。

管（３２）の複式弁（３４）は、伸展時に分岐管（３５
）に自由に油圧を送って、チャンバ室（２９）と（３３
）との圧力を等しくし、またばね安全弁（３６）は、引
込時に圧力を降下させる。

上記の構成において、ジブを伸展させるには。

伸展モードで管（２６）に油圧をかけ、引込モードで管
（２８）に背圧（伸展モード圧の半分以下）をかける。

引込モードでは、ピストン（１７）と（２４）の輪形す
きまが異なるため、アセンブリ（１５）の正味伸展圧が
アセンブリ（２１）より大きくなり、このため、先ず中
間部が頭部を担持した状態で伸展し、その完了後１頭部
が伸展する。

ジブを引込める場合は、管（２８）に油圧をかけ、管（
２６）に背圧（引込モード圧の少なくとも５分の１）を
かける。

ピストン（４４）の輪形すきまが、ピストン（１７）よ
り大きいため５頭部（９）は優先的に移動し、頭部が完
全に引込むと、中間部が引込む。

第４図乃至第６図は、第２図に示すアセンブリの詳細図
であり、図中の同一符号は、同一素子を指す。

頭部が先に伸縮するようにジブを構成するには、引込モ
ード時のピストン輪形すきまの相対面積を逆にする。

第３図は、継続形アセンブリを備える画部分ジブの概略
図である。この種の装置は１頭部の縦伸び等が伴なう場
合に適切である。

第３図実施例は、第１アセンブリ（３７）、第２アセン
ブリ（３８）および第３アセンブリ（３９）から成って
いる。

第１アセンブリ（３７）は、ピン（４１）でジブの基部
に装着されたピストン（４０）と、ピン（４３）で中間
部に装着されたシリンダ（４２）とを備えている。また
。

第３アセンブリ（３９）　（第２アセンブリ（３８）に
溶接されている）のシリンダ（４４）は、ピン（４５）
で頭部に、ピストン棒（４６）は、ピン（４７）でステ
ィンガー部に、それぞれ装着されている。

伸展モードおよび引込モードのそれぞれに、油圧を搬送
する管（４８）および（４９）が設けられている。

伸展モードチャンバ室（５０）　（５１）　（５２）は
、引込モードチャンバ室（５３）　（５４）　（５５）
と同一要領で相互に結合されている。

アセンブリ（３７）のピストン（５６）と、アセンブリ
（３８）のピストン（５７）との輪形すきま面積は、引
込時に等しくなるが、チャンバ室（５３）と（５４）を
結合する管は、複式弁（５８）および安全弁（５９）と
協働して伸展時に差圧を与える。

引込モードチャンバ室（５４）は、アセンブリ（３９）
の引込モードチャンバ室（５５）に結合されているが、
ピストン（６０）の引込モードすきま面積は、他の２つ
のアセンブリより大きい。

上記構成は、伸展モードで管（４８）に油圧をかけ、か
つ管（４９）に背圧（伸展圧の半分以下）をかけると。

初めにアセンブリ（３７）が延び、次にアセンブリ（３
８）が、続いてアセンブリ（３９）の順序で縦続作動す
る。引込時、管（４９）に作動圧をかけ、管（４８）に
背圧をかけると、スティンガー、頭部、中間部の順で引
込む。

引込モードすきま面積を適切に変えるとともにか、また
は減圧弁を組み込むことにより、伸展の引込フォーマッ
トを逆にできる。

また、ジブの伸展部については、４部分以上にすること
ができる。

〔発明の効果〕

本発明により、ジブの各部分を選択的に順次伸縮させる
ことができるため、ジブを用途に応じて構成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、油圧伸縮ジブを備える代表的クレーンの側面
図である。 第２図は、本発明の第１実施例による、３部分およびア
センブリ付ジブの概略的断面図である。 第３図は、本発明の第２実施例による、４部分断面図で
ある。 第５図は、第４Ｊ３図の矢印Ｖ方向から見た断片図であ
る。 第６図は、第４ｂ図の矢印■方向から見た断片図である
。 （１）クレーン　　　　　　　（２）車輪（３）シャシ
　　　　　　　　（４）ジブ支持体（５）枢支軸　　　
　　　　　（６）ジブ（７）基部　　　　　　　　　（
８）中間部（９）頭部　　　　　　　　　（１０）ラム
（１１）ケーブル　　　　　　　（１２）ウィンチ（１
３）ホックブロック　　　　（１４）低摩擦パッド（１
５）第１アセンブリ　　　　（１６）ピストン棒（１７
）ピストン　　　　　　　　（１８）ピン（Ｉ９）シリ
ンダ　　　　　　　（２０）ピン（２１）第２アセンブ
リ　　　　（２２）シリンダ（２３）ピストン棒　　　
　　　（２４）ピストン（２５）ピン （２６）　（２８）　（３０）　（３２）管またはダク
ト（２７）　（２９）　（３１）　（３３）チャンバ室
（３４）複式弁　　　　　　　　（３５）分岐弁（３６
）ばね安全弁

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）基部から伸展する少なくとも２部分を有する入れ
   子式装置であって、 前記各伸展部分を油圧ピストン・シリンダアセンブリ、
   またはアセンブリで伸展させるとともに、伸展モードで
   全アセンブリに同一油圧をかけ、引込モードで異なる油
   圧をかけることにより、各部分を選択的に順次伸展でき
   るようになっていることを特徴とする入れ子式装置。
2. （２）各アセンブリのピストン引込側に異なる圧力領域
   を設けることにより、引込モードで異なる油圧が係るよ
   うになっていることを特徴とする特許請求の範囲第（１
   ）項に記載の入れ子式装置。
3. （３）減圧弁により、異なる油圧をかけるようにしたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に記載の入れ
   子式装置。
4. （４）基部から伸展する２つの部分を有する入れ子式装
   置であって、 油圧ピストン・シリンダ・アセンブリまたはアセンブリ
   で、前記両伸展部分を伸展させるとともに、伸展モード
   で両アセンブリに同一油圧をかけ、また各アセンブリの
   ピストン引込側に異なる圧力領域を設けて、引込モード
   で異なる油圧をかけることにより、各部分を選択的に順
   次伸展できるようにしたことを特徴とする入れ子式装置
   。
5. （５）引込モードでアセンブリ間に油圧を送る管に、伸
   展時に油圧を自由にかけ、引込時に降下させる複式弁を
   設けることを特徴とする特許請求の範囲第（４）項に記
   載の入れ子式装置。
6. （６）基部から伸展し、第１中間部、第２頭部、および
   第３スティンガー部で構成される３つの伸展部分を有す
   る入れ子式装置であって、 油圧ピストン・シリンダアセンブリまたはアセンブリで
   、各部分を伸展させるととともに、伸展モードで全アセ
   ンブリに同一の油圧をかけ、また各アセンブリの引込側
   に異なる圧力領域を設けて、前記頭部およびスティンガ
   ー部のアセンブリに異なる圧力をかけたり、複式弁およ
   び安全弁を使用して、頭部および中間部に異なる圧力を
   かけて、全アセンブリに異なる油圧をかけることにより
   、各部分を選択的に順次伸展できるようになっているこ
   とを特徴とする入れ子式装置。
7. （７）基部から伸展する少なくとも２部分を有し前記各
   伸展部分を油圧ピストン・シリンダアセンブリ、または
   アセンブリで伸展させるとともに、伸展モードで全アセ
   ンブリに同一油圧をかけ、引込モードで異なる油圧をか
   けることにより、各部分を選択的に順次伸展できるよう
   になっており、かつ、基部から伸展し、第１中間部、第
   ２頭部、および第３スティンガー部で構成される３つの
   伸展部分を有し油圧ピストン・シリンダアセンブリまた
   はアセンブリで、各部分を伸展させるとともに、伸展モ
   ードで全アセンブリに同一の油圧をかけ、また各アセン
   ブリの引込側に異なる圧力領域を設けて、前記頭部およ
   びスティンガー部のアセンブリに異なる圧力をかけたり
   、複式弁および安全弁を使用して、頭部および中間部に
   異なる圧力をかけて、全アセンブリに異なる油圧をかけ
   ることにより、各部分を選択的に順次伸展できるように
   なっている入れ子式装置を組み入れることを特徴とする
   クレーン。