JP2574937Y2 - 多段伸縮ブーム - Google Patents

多段伸縮ブーム

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JP2574937Y2
JP2574937Y2 JP1993027190U JP2719093U JP2574937Y2 JP 2574937 Y2 JP2574937 Y2 JP 2574937Y2 JP 1993027190 U JP1993027190 U JP 1993027190U JP 2719093 U JP2719093 U JP 2719093U JP 2574937 Y2 JP2574937 Y2 JP 2574937Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テレスコピックに(入
れ子式に)構成された多段伸縮ブームに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示すような高所作業車等
に備えられる多段伸縮ブーム30は、車体に起伏等が自
在に取り付けられる第1ブーム(アウタブーム)31
と、この第1ブーム内に伸縮自在に挿入される第2ブー
ム(最も外側のインナブーム)32と、さらにこの第2
ブーム内に伸縮自在に挿入される第3ブーム(最も内側
のインナブーム)33とからテレスコピックに(入れ子
式に)構成される。このような多段伸縮ブーム30で
は、各ブームの伸縮はブームに内蔵された伸縮シリンダ
34の作動と、ブーム内に備えられたシーブとワイヤ
(ともに図示せず)からなる滑車機構を利用して行われ
る。
【0003】第2ブーム32の第1ブーム31に対する
伸縮は、シリンダロッド34bとシリンダチューブ34
aからなる伸縮シリンダ34の作動により直接行われ
る。この伸縮シリンダ34は第3ブーム33の内部空間
内に備えられており、シリンダロッド34bの外端は、
第1ブーム31の車体の取付部側(下端側)に枢着され
ており、シリンダチューブ34aのシリンダロッド側は
第2ブーム32の下端側に枢着されている。これによ
り、伸縮シリンダ34が伸縮作動すると第2ブーム32
は第1ブーム31に対して伸縮することとなる。
【0004】第3ブーム33の第1、第2ブーム31、
32に対する伸縮は、シーブとワイヤからなる滑車機構
を利用して行われる。滑車機構は、第2ブーム32の先
端側面の内側に取付けられたシーブと、このシーブに掛
け回されるワイヤとから構成され、そのワイヤの一端は
第1ブーム31に取り付けられ、他端は第3ブーム33
に取り付けられる。このような滑車機構では、第2ブー
ム32が第1ブーム31に対して伸長すると、シーブの
伸長方向への移動に伴ってワイヤの他端が伸長方向に引
っ張られるため、第3ブーム33も第2ブーム32に対
して伸長方向に移動する。
【0005】したがって、上記のように第3ブーム33
の内部空間に伸縮シリンダ34が備えられている場合に
は、ブームの伸縮時に第3ブーム33の内面33aと伸
縮シリンダ34が摺動することとなる。このため、シリ
ンダチューブ34aのシリンダロッド側と反対側の端部
(後端)にはローラ39が備えられ、伸縮シリンダ34
の下面と第3ブーム33の内面33aが直接摺動しない
ようにしている。
【考案が解決しようとする課題】
【0006】しかしながら、このような多段伸縮ブーム
30においては、第3ブーム33の内側の先端部に油圧
機器41が備えられている場合がある。この場合ブーム
を縮小させると伸縮シリンダ34の後端に備えられたロ
ーラ39と油圧機器41が干渉するため、ブームを縮小
させるときはそれらの油圧機器41がローラ39と干渉
する直前までしか縮小させることができない。このた
め、シリンダチューブ34から突出してローラ39が取
り付けられている場合には全縮状態での多段伸縮ブーム
30の長さを十分に短くすることができないという問題
がある。
【0007】本考案は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、全縮状態での長さを十分に短くすることがで
きるようにした多段伸縮ブームを提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の多段伸縮ブームでは、ブームの伸縮を行
うための伸縮シリンダが最も内側のインナブーム内に備
えられている。また、シリンダロッドの外端がアウタブ
ームに枢着され、シリンダチューブのシリンダロッド側
が最も外側のインナブームに枢着されている。そして、
シリンダチューブのシリンダロッド側と反対側の端部の
左右に最も内側のインナブームの内面を転動するローラ
を備えている。
【0009】
【作用】このような多段伸縮ブームでは、インナブーム
をアウタブームに対して縮小させた場合に、インナブー
ム内に備えられている伸縮シリンダの後端には突出して
いるものが無いため、インナブームの先端部に備えられ
ている機器類と干渉することが無い。このため、インナ
ブームをアウタブーム内に深く縮小移動させることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。図2には、本考案に係る多段
伸縮ブーム10を備えた高所作業車20が示されてい
る。この高所作業車20の車体1には、水平旋回自在に
旋回台2が設けられており、この旋回台2の上部に取り
付けられた多段伸縮ブーム10は、旋回台2に起伏自在
に枢着された第1ブーム(アウタブーム)11と、この
第1ブーム11内に伸縮自在に挿入された第2ブーム
(最も外側のインナブーム)12と、この第2ブーム1
2内に伸縮自在に挿入された第3ブーム(最も内側のイ
ンナブーム)13とからテレスコピックに(入れ子式
に)構成されている。第3ブーム13の先端には、作業
台5が取り付けられており、この作業台5に搭乗した作
業者は、旋回台2の旋回作動や多段伸縮ブーム10の起
伏、伸縮作動を通じて任意の高所に移動することができ
る。
【0011】ここで、多段伸縮ブーム10における第1
ブーム11に対する第2ブーム12の伸縮作動は、ブー
ムに内蔵された伸縮シリンダ14の伸縮作動により直接
行われる。一方、第1ブーム11および第2ブーム12
に対する第3ブーム13の伸縮作動は、第1ブーム11
および第2ブーム12に内蔵された伸長用および縮小用
滑車機構(ともに図示せず)により行われる。
【0012】伸長用滑車機構は、第2ブーム12の先端
側面内方に回転自在に取り付けられたシーブと、このシ
ーブに掛け回されるワイヤとから構成されている。ワイ
ヤの一端は、第1ブーム11の基端部に固定され、ワイ
ヤの他端は、第3ブーム13の基端部に固定されてい
る。このため、第2ブーム12が第1ブーム11に対し
て伸長作動すると、シーブの伸長方向への移動に伴って
上記ワイヤの他端が同方向に引っ張られ、第3ブーム1
3を伸長方向に移動させる。また、多段伸縮ブーム10
内には、同様に構成された縮小用滑車機構(図示せず)
が設けられており第2ブーム12の第1ブーム11に対
する縮小作動に伴って第3ブーム13がそれらブーム1
1、12に対して縮小作動する。
【0013】伸縮シリンダ14は、図1に示すように、
シリンダチューブ14aおよびシリンダロッド14bか
らなり、シリンダチューブ14aの左右にはシリンダチ
ューブ用枢支ピン17、17が挿入されるチューブ用軸
受け14c、14cが備えられ、シリンダロッド14b
の先端にはロッド用枢支ピン18が挿入されるロッド用
軸受け14dが備えられている。第2ブーム12内に
は、第3ブーム13が内蔵されているため、シリンダチ
ューブ14aは第3ブームの内部空間に位置することと
なる。したがって、伸縮シリンダ14が伸縮作動するこ
とによってブーム10が伸縮した場合、第2ブーム12
に枢着されたシリンダチューブ14aが第3ブーム13
の内面13aに対して摺動することとなる。このため、
シリンダチューブ14aの後端には摺動時のシリンダチ
ューブ14aの損傷を防止するためのローラが備えられ
ている。
【0014】ここで、伸縮シリンダ14が摺動する第3
ブームの内部の先端部(伸縮シリンダ14の後端側)に
は、ブーム10の先端部に取り付けられる作業台5の水
平を維持するためのレベリングシリンダ4が備えられて
いる。このため、ブーム10の縮小作動を行った場合
に、伸縮シリンダ14の後端はレベリングシリンダ4の
方向に第3ブーム13の内面13aを摺動することとな
る。したがって、ブーム10の縮小作動を行う場合の全
縮状態の寸法は、伸縮シリンダ14の後端とレベリング
シリンダ4が干渉する直前までの縮小寸法となる。この
ため、伸縮シリンダ14から突出してローラを備えたの
では全縮状態でのブーム10の長さを十分に短くするこ
とができない。
【0015】そこで本考案に係る多段伸縮ブームにおい
ては、以下のようにローラのを取り付ける。このローラ
は、左右一対のローラ19、19からなり、シリンダチ
ューブ14aのシリンダロッド14b側と反対側の端部
(後端)に備えられている。このローラ19、19は、
シリンダチューブ14aに備えられたローラ保持部材2
0、20に回転自在に、シリンダチューブ14aの下面
よりも突出するように取り付けられている。これによ
り、多段伸縮ブーム10の伸縮時には、第3ブーム13
の内面13aをローラ19が転動することとなり伸縮シ
リンダ14が損傷することがなく、多段伸縮ブーム10
の円滑な伸縮作動が可能となる。そして、ローラ19は
シリンダチューブ14aの後端よりも突出していないた
め、全縮状態でのブーム10の長さを短くすることがで
きる。
【0016】したがって、全縮状態とした多段伸縮ブー
ム10全体として見ても、第3ブーム13が第2ブーム
12内に深く縮小した分、長手方向の寸法をコンパクト
にすることができる。即ち、全縮状態ではできるだけ短
く、全伸長状態ではできるだけ長くという多段伸縮ブー
ムとしての機能を十分に発揮することができる。
【0017】なお、上記実施例では、倒伏自在なブーム
の場合について説明したが、この場合、伸縮シリンダが
摺動するインナブームの内面は底面のみであったため、
ローラは伸縮シリンダの底面から突出して備えることと
している。しかしながら、例えば垂直昇降式のブームに
おいて実施する場合などに、摺動する面が2面になる場
合には、上記の実施例において備えたローラの位置と反
対側の位置にもローラを備えるようにしてもよい。
【0018】また、上記実施例では、3段式の多段伸縮
ブームについて説明したが、本考案に係る多段伸縮ブー
ムは、3段式のものに限られるものではなく、それ以上
の段数を有するものでも良く、2段式のものでも良い。
ここで、2段式の多段伸縮ブームの場合には、伸縮シリ
ンダの作動により直接ブームの伸縮作動を行うため、ブ
ームの伸縮時にインナブームと伸縮シリンダが摺動する
ことは無いが、インナブーム内に伸縮シリンダを挿入す
る場合にインナブームと伸縮シリンダが摺動する。この
ため、2段式の多段伸縮ブームであっても伸縮シリンダ
の後端にローラを備える必要がある。
【0019】
【考案の効果】以上のように、本考案に係る多段伸縮ブ
ームでは、最も内側のインナブーム内に備えられている
伸縮シリンダにおけるシリンダロッドの外端がアウタブ
ームに枢着され、シリンダチューブのシリンダロッド側
が最も外側のインナブームに枢着されている。そして、
シリンダチューブの後端部の左右に最も内側のインナブ
ームの内面を転動するローラを備えている。このため、
シリンダチューブの後端部に突出してローラを備えた場
合よりも、インナブームはアウタブームに対して深く縮
小移動することができ、多段伸縮ブームの全縮状態にお
ける長さを短くすることができる。したがって、全縮状
態ではできるだけ短く、全伸長状態ではできるだけ長く
という多段伸縮ブームに要求される機能を十分に発揮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案に係る多段伸縮ブームの全縮状
態の平面断面図であり、(B)は側面断面図である。
【図2】上記多段伸縮ブームを備えた高所作業車の側面
図である。
【図3】(A)は従来の多段伸縮ブームの全縮状態の平
面断面図であり、(B)は側面断面図である。
【符号の説明】
10 多段伸縮ブーム 11 第1ブーム(アウタブーム) 12 第2ブーム(最も外側のインナブーム) 13 第3ブーム(最も内側のインナブーム) 14 伸縮シリンダ 14a シリンダチューブ 14b シリンダロッド 19 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 9/00 - 11/04 B66C 23/00 - 23/94

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタブームと、前記アウタブーム内に
    伸縮自在に挿入される少なくとも1本のインナブーム
    と、前記アウタブームと前記インナブームの伸縮作動を
    行うためのシリンダロッドとシリンダチューブからなる
    伸縮シリンダとから構成される多段伸縮ブームであっ
    て、 前記伸縮シリンダが、前記インナブームにおける最も内
    側のインナブーム内に備えられ、前記シリンダロッドの
    外端が前記アウタブームに枢着され、前記シリンダチュ
    ーブの前記シリンダロッド側が前記インナブームにおけ
    る最も外側のインナブームに枢着されるとともに、 前記シリンダチューブの前記シリンダロッド側と反対側
    の端部の左右に前記最も内側のインナブームの内面を転
    動するローラを備えていることを特徴とする多段伸縮ブ
    ーム。
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