JPH0557721B2 - - Google Patents
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- JPH0557721B2 JPH0557721B2 JP28768687A JP28768687A JPH0557721B2 JP H0557721 B2 JPH0557721 B2 JP H0557721B2 JP 28768687 A JP28768687 A JP 28768687A JP 28768687 A JP28768687 A JP 28768687A JP H0557721 B2 JPH0557721 B2 JP H0557721B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C1/00—Details
- H01C1/14—Terminals or tapping points or electrodes specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points or electrodes on resistors
- H01C1/1406—Terminals or electrodes formed on resistive elements having positive temperature coefficient
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、チツプ型正特性サーミスタに関す
る。
る。
(従来の技術)
この種のチツプ型正特性サーミスタとしては、
第7図a,b,cの各横断面図に示すようなもの
がある。第7図aのものは、素体2の両側部のそ
れぞれに銀(Ag)とガリウム(Ga)との合金か
らなる下層側の電極4と銀からなる上層側の電極
6との2層構造の電極8を形成されてなるチツプ
型正特性サーミスタである。第7図bおよびcの
ものは、素体2の両側部のそれぞれにニツケルか
らなる下層側電極10と銀からなる上層側電極1
2との2層構造の電極14を形成されてなるチツ
プ型正特性サーミスタである。この場合、第7図
bのものは、その下層側電極10が素体2の両側
面16にのみ形成され、上層側電極12が素体2
の両側面16にある下層側電極10の上に形成さ
れるとともにその側周面18にまで延びて形成さ
れており、第7図cのものは、下層側電極10と
上層側電極12とがそれぞれ素体2の両端面16
からその側周面18にまで延びて形成されるとと
もに、下層側電極10の方が上層側電極12より
もその側周面18に対して長く延びて形成されて
いる。
第7図a,b,cの各横断面図に示すようなもの
がある。第7図aのものは、素体2の両側部のそ
れぞれに銀(Ag)とガリウム(Ga)との合金か
らなる下層側の電極4と銀からなる上層側の電極
6との2層構造の電極8を形成されてなるチツプ
型正特性サーミスタである。第7図bおよびcの
ものは、素体2の両側部のそれぞれにニツケルか
らなる下層側電極10と銀からなる上層側電極1
2との2層構造の電極14を形成されてなるチツ
プ型正特性サーミスタである。この場合、第7図
bのものは、その下層側電極10が素体2の両側
面16にのみ形成され、上層側電極12が素体2
の両側面16にある下層側電極10の上に形成さ
れるとともにその側周面18にまで延びて形成さ
れており、第7図cのものは、下層側電極10と
上層側電極12とがそれぞれ素体2の両端面16
からその側周面18にまで延びて形成されるとと
もに、下層側電極10の方が上層側電極12より
もその側周面18に対して長く延びて形成されて
いる。
このような各従来例のチツプ型正特性サーミス
タにあつては、下層側電極4,10と素体2との
オーミツク接触を得るためにその下層側電極4,
10をオーミツク性を有するニツケルなどで構成
しているが、半田付き性に劣るので、半田付き性
を良くするためにその下層側電極4,10の上に
銀を主成分とした上層側電極6,12を設けた2
層構造にしていた。
タにあつては、下層側電極4,10と素体2との
オーミツク接触を得るためにその下層側電極4,
10をオーミツク性を有するニツケルなどで構成
しているが、半田付き性に劣るので、半田付き性
を良くするためにその下層側電極4,10の上に
銀を主成分とした上層側電極6,12を設けた2
層構造にしていた。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで、このようなチツプ型正特性サーミス
タでは、次に述べるような問題点があつた。
タでは、次に述べるような問題点があつた。
第1には、表面に露出する上層側電極6,12
の材料である銀が周囲の環境の影響を受け易く酸
化物、塩化物、硫化物等を形成して半田付き性が
悪化してそれを回路基板に半田付け実装すること
がむつかしくなるという問題がある。
の材料である銀が周囲の環境の影響を受け易く酸
化物、塩化物、硫化物等を形成して半田付き性が
悪化してそれを回路基板に半田付け実装すること
がむつかしくなるという問題がある。
第2に、上層側電極6,12の表面が清浄であ
れば半田付き性が悪化することはないが、それを
回路基板に半田付け実装するときに上層側電極
6,12を構成する銀が溶融半田中に拡散すると
いう、いわゆる半田食われが発生するという問題
がある。
れば半田付き性が悪化することはないが、それを
回路基板に半田付け実装するときに上層側電極
6,12を構成する銀が溶融半田中に拡散すると
いう、いわゆる半田食われが発生するという問題
がある。
第3に第7図aとか第7図bのようなもので
は、素体2の両側部において互いに対向する両上
層側電極6,12の銀が高湿の雰囲気中で直流電
圧を印加され続けた場合では、いわゆる銀マイグ
レーシヨンを呈してしまつて最悪の場合では両上
層側電極6,12どうしが電気的に短絡してしま
うという問題がある。
は、素体2の両側部において互いに対向する両上
層側電極6,12の銀が高湿の雰囲気中で直流電
圧を印加され続けた場合では、いわゆる銀マイグ
レーシヨンを呈してしまつて最悪の場合では両上
層側電極6,12どうしが電気的に短絡してしま
うという問題がある。
第4に上層側電極6,12の材料に銀を使用し
ているが、銀のコストが高くつくという問題があ
る。
ているが、銀のコストが高くつくという問題があ
る。
本発明は、上記各問題点に鑑みてなされたもの
であつて、下層側電極の材料として従来通りニツ
ケルを用いるが、表面に露出する上層側電極の材
料としては銀の代わりに半田を用いることで、周
囲の環境により半田付き性が悪化したり、銀食わ
れが生じたり、銀マイグレーシヨンを呈したり、
コスト的に不利になつたりしないようなチツプ型
正特性サーミスタを提供することを目的としてい
る。
であつて、下層側電極の材料として従来通りニツ
ケルを用いるが、表面に露出する上層側電極の材
料としては銀の代わりに半田を用いることで、周
囲の環境により半田付き性が悪化したり、銀食わ
れが生じたり、銀マイグレーシヨンを呈したり、
コスト的に不利になつたりしないようなチツプ型
正特性サーミスタを提供することを目的としてい
る。
(問題点を解決するための手段)
本発明は前記目的を達成するために、素体の両
側部のそれぞれに設けられる電極を、ニツケルの
下層側電極と半田の上層側電極との少なくとも2
層構造にしたことを特徴としている。
側部のそれぞれに設けられる電極を、ニツケルの
下層側電極と半田の上層側電極との少なくとも2
層構造にしたことを特徴としている。
(作用)
下層側電極をニツケルで構成しているから、素
体との間のオーミツク接触を得ることができる一
方、上層側電極を半田で構成しているから、銀の
ようにその表面に酸化物、塩化物、硫酸物が形成
され易いということがなくなるとともに、銀のよ
うな半田食われも、銀マイグレーシヨンも生じる
ことがなく、かつ、半田であるからコスト的に有
利である。
体との間のオーミツク接触を得ることができる一
方、上層側電極を半田で構成しているから、銀の
ようにその表面に酸化物、塩化物、硫酸物が形成
され易いということがなくなるとともに、銀のよ
うな半田食われも、銀マイグレーシヨンも生じる
ことがなく、かつ、半田であるからコスト的に有
利である。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。第1図は本発明の実施例に係るチツプ
型正特性サーミスタの横断面図である。20は素
体である。この素体20の両側部のそれぞれに
は、その両端面21から側周面23にまで延びて
形成された、2層構造の電極22が形成されてい
る。
説明する。第1図は本発明の実施例に係るチツプ
型正特性サーミスタの横断面図である。20は素
体である。この素体20の両側部のそれぞれに
は、その両端面21から側周面23にまで延びて
形成された、2層構造の電極22が形成されてい
る。
この電極22は素体20側の下層側電極24
と、表面側の上層側電極26とで構成されてい
る。下層側電極24はニツケルで構成され、上層
側電極26は半田で構成されている。
と、表面側の上層側電極26とで構成されてい
る。下層側電極24はニツケルで構成され、上層
側電極26は半田で構成されている。
このような構成を有する本発明のチツプ型正特
性サーミスタの製造要領について第2図〜第5図
を参照して説明する。まず、第2図の一部破断斜
視図に示すように、磁器半導体の長手角板状の素
体28の全面に下層側電極となるニツケル膜30
を形成する。ニツケル膜を形成した素体28を第
3図に示すように、ステンレス製の容器32の中
に収納し、この容器32内にアルミナ粒粉34を
入れ、そのアルミナ粒粉34中にその素体28が
埋まるようにする。
性サーミスタの製造要領について第2図〜第5図
を参照して説明する。まず、第2図の一部破断斜
視図に示すように、磁器半導体の長手角板状の素
体28の全面に下層側電極となるニツケル膜30
を形成する。ニツケル膜を形成した素体28を第
3図に示すように、ステンレス製の容器32の中
に収納し、この容器32内にアルミナ粒粉34を
入れ、そのアルミナ粒粉34中にその素体28が
埋まるようにする。
この状態で素体28の全面を覆つているニツケ
ル膜30がオーミツク性を有するように300℃〜
500℃の高温の熱処理を施す。この場合、その熱
処理温度が300℃以下であると、オーミツク性接
触が不十分となり、また500℃以上であれば、ニ
ツケル膜30の酸化が進行して後工程での半田付
き性が悪化する。また、アルミナ粒粉34を用い
ないで直接、その素体28が空気に触れる状態で
高温熱処理した場合では、ニツケル膜30表面の
酸化が進行して上記と同様に後工程での半田付き
性が悪化する。この場合、アルミナ粒粉34の代
わりにジルコニア粒粉のように化学的作用が無い
か、あるいは化学的使用の小さな粒粉を用いても
よい。
ル膜30がオーミツク性を有するように300℃〜
500℃の高温の熱処理を施す。この場合、その熱
処理温度が300℃以下であると、オーミツク性接
触が不十分となり、また500℃以上であれば、ニ
ツケル膜30の酸化が進行して後工程での半田付
き性が悪化する。また、アルミナ粒粉34を用い
ないで直接、その素体28が空気に触れる状態で
高温熱処理した場合では、ニツケル膜30表面の
酸化が進行して上記と同様に後工程での半田付き
性が悪化する。この場合、アルミナ粒粉34の代
わりにジルコニア粒粉のように化学的作用が無い
か、あるいは化学的使用の小さな粒粉を用いても
よい。
上記熱処理の後は、その素体28を容器32か
ら引き上げ、次いで、第4図に示すように、素体
28の両面の中央部のニツケル膜30をサンドブ
ラスト法等によりその長手方向に沿つて一部除去
する。ニツケル膜30を除去された箇所は、素体
28面が露出している。
ら引き上げ、次いで、第4図に示すように、素体
28の両面の中央部のニツケル膜30をサンドブ
ラスト法等によりその長手方向に沿つて一部除去
する。ニツケル膜30を除去された箇所は、素体
28面が露出している。
このようにして、ニツケル膜30を一部除去さ
れた素体28を、第5図に示すように、切断線3
6に沿つてチツプ形状に切断する。この切断によ
り多数のチツプ切断片38…が得られる。そし
て、各チツプ切断片38…を250℃の高温で溶融
状態にある半田中に浸漬させて、そのニツケル膜
30部分に上層側電極を構成する半田を被覆させ
る。この場合の半田のフラツクスとしてはガンマ
ラツクスSを用いている。このようにして、ニツ
ケル膜30に半田を被覆した素体28をトリクレ
ンで洗浄し、次いで湯洗いする。
れた素体28を、第5図に示すように、切断線3
6に沿つてチツプ形状に切断する。この切断によ
り多数のチツプ切断片38…が得られる。そし
て、各チツプ切断片38…を250℃の高温で溶融
状態にある半田中に浸漬させて、そのニツケル膜
30部分に上層側電極を構成する半田を被覆させ
る。この場合の半田のフラツクスとしてはガンマ
ラツクスSを用いている。このようにして、ニツ
ケル膜30に半田を被覆した素体28をトリクレ
ンで洗浄し、次いで湯洗いする。
なお、上記工程においては、第4図のような素
体28をチツプ形状に切断した後で、半田被覆さ
せたが、その切断前に半田被覆させてからチツプ
形状に切断してもよい。
体28をチツプ形状に切断した後で、半田被覆さ
せたが、その切断前に半田被覆させてからチツプ
形状に切断してもよい。
上記各工程により、第1図に示されるような本
発明のチツプ型正特性サーミスタが得られる。
発明のチツプ型正特性サーミスタが得られる。
次に、第1図における本発明品と第7図におけ
る従来品との比較試験について以下、説明する。
る従来品との比較試験について以下、説明する。
半田付き性:
従来品と本発明品とを80℃の恒温槽中に収納
して240時間放置した後、それらをロジン系フ
ラツクスのメタノール溶液に浸漬塗布し、230
℃の溶融半田(錫:鉛=60:40の割合で構成さ
れたもの。)中に1秒間浸漬した。その結果、
それらの半田の被覆面積をしらべてみたとこ
ろ、従来品では70〜80%であつたのに対して、
本発明品では85〜95%であつた。このことは、
本発明品の方が従来品よりも半田付き性が優れ
ていることを示している。
して240時間放置した後、それらをロジン系フ
ラツクスのメタノール溶液に浸漬塗布し、230
℃の溶融半田(錫:鉛=60:40の割合で構成さ
れたもの。)中に1秒間浸漬した。その結果、
それらの半田の被覆面積をしらべてみたとこ
ろ、従来品では70〜80%であつたのに対して、
本発明品では85〜95%であつた。このことは、
本発明品の方が従来品よりも半田付き性が優れ
ていることを示している。
また、上記のように恒温槽中での80℃放置を
しないで従来品と本発明品との半田の付着具合
をしらべてみたところ、次のようであつた。す
なわち、第6図は従来品のチツプ型正特性サー
ミスタと本発明品のチツプ型正特性サーミスタ
との回路基板におけるリフロー半田付けによる
半田付き性を示すものである。第6図aは従来
品の場合の半田付き性を示すもので、回路基板
40の上に載置された従来品42では半田44
がそれの両側部46の仕方で付着しているだけ
であるのに対し、第6図bの本発明品48では
半田44がそれの両側部50の全体にも付着し
ており、本発明品の方がその半田付き性は良好
であつた。
しないで従来品と本発明品との半田の付着具合
をしらべてみたところ、次のようであつた。す
なわち、第6図は従来品のチツプ型正特性サー
ミスタと本発明品のチツプ型正特性サーミスタ
との回路基板におけるリフロー半田付けによる
半田付き性を示すものである。第6図aは従来
品の場合の半田付き性を示すもので、回路基板
40の上に載置された従来品42では半田44
がそれの両側部46の仕方で付着しているだけ
であるのに対し、第6図bの本発明品48では
半田44がそれの両側部50の全体にも付着し
ており、本発明品の方がその半田付き性は良好
であつた。
半田食われ性:
従来品と本発明品とを250℃の噴流半田
(錫:鉛=60:40)中に10秒間浸漬した。この
場合、フラツクスは上記の場合と織同じであ
る。
(錫:鉛=60:40)中に10秒間浸漬した。この
場合、フラツクスは上記の場合と織同じであ
る。
その結果、従来品では銀が半田に半分以上の
面積において食われてしまつて消失していた
が、本発明品では半田食われは認められなかつ
た。
面積において食われてしまつて消失していた
が、本発明品では半田食われは認められなかつ
た。
マイグレーシヨン:
従来品と本発明品とを共に40℃、90〜95%
RHの環境下において各50個に3000時間、直流
3Vの連続印加をしたところ、従来品では7箇
に銀マイグレーシヨンが認められたが、本発明
品ではマイグレーシヨンの跡は認められなかつ
た。
RHの環境下において各50個に3000時間、直流
3Vの連続印加をしたところ、従来品では7箇
に銀マイグレーシヨンが認められたが、本発明
品ではマイグレーシヨンの跡は認められなかつ
た。
コスト:
従来品では銀を用いているから高価である
が、本発明品では銀を用いていないから安価に
なる。
が、本発明品では銀を用いていないから安価に
なる。
(効果)
以上説明したことから明らかなように本発明に
よれば、素体の両側部のそれぞれに設けられる2
層構造の電極の内、下層側電極をニツケルで構成
したから、素体との間のオーミツク接触を得るこ
とができる一方、上層側電極を半田で構成したか
ら、銀のようにその表面に酸化物、塩化物、硫化
物が形成され易いということがなくなつて半田付
き性が良好になるとともに、銀のような半田食わ
れも、銀マイグレーシヨンを生じず、しかも半田
であるからコスト的に有利なチツプ型正特性サー
ミスを提供することができる。
よれば、素体の両側部のそれぞれに設けられる2
層構造の電極の内、下層側電極をニツケルで構成
したから、素体との間のオーミツク接触を得るこ
とができる一方、上層側電極を半田で構成したか
ら、銀のようにその表面に酸化物、塩化物、硫化
物が形成され易いということがなくなつて半田付
き性が良好になるとともに、銀のような半田食わ
れも、銀マイグレーシヨンを生じず、しかも半田
であるからコスト的に有利なチツプ型正特性サー
ミスを提供することができる。
第1図ないし第6図は本発明に係り、第1図は
本発明の一実施例のチツプ型正特性サーミスタの
横断面図、第2図ないし第5図は第1図のチツプ
型正特性サーミスタの製造要領の説明に供する各
工程図、第6図は従来品と本発明品との半田付き
性を比較を示すもので、第6図aは従来品の場
合、第6図bは本発明品の場合をそれぞれ示す図
である。第7図a,b,cは各従来例のチツプ型
正特性サーミスタの横断面図である。 20……素体、22……電極、24……下層側
電極、26……上層側電極。
本発明の一実施例のチツプ型正特性サーミスタの
横断面図、第2図ないし第5図は第1図のチツプ
型正特性サーミスタの製造要領の説明に供する各
工程図、第6図は従来品と本発明品との半田付き
性を比較を示すもので、第6図aは従来品の場
合、第6図bは本発明品の場合をそれぞれ示す図
である。第7図a,b,cは各従来例のチツプ型
正特性サーミスタの横断面図である。 20……素体、22……電極、24……下層側
電極、26……上層側電極。
Claims (1)
- 1 素体の両側部のそれぞれに電極を設けてなる
チツプ型正特性サーミスタであつて、前記電極が
ニツケルの下層側電極と半田の上層側電極との少
なくとも2層構造にされていることを特徴とする
チツプ型正特性サーミスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28768687A JPH01128501A (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | チップ型正特性サーミスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28768687A JPH01128501A (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | チップ型正特性サーミスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH01128501A JPH01128501A (ja) | 1989-05-22 |
JPH0557721B2 true JPH0557721B2 (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=17720417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28768687A Granted JPH01128501A (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | チップ型正特性サーミスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01128501A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2765237B2 (ja) * | 1990-12-28 | 1998-06-11 | 三菱マテリアル株式会社 | チップ型サーミスタおよびその製造方法 |
DE102006017796A1 (de) * | 2006-04-18 | 2007-10-25 | Epcos Ag | Elektrisches Kaltleiter-Bauelement |
-
1987
- 1987-11-13 JP JP28768687A patent/JPH01128501A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH01128501A (ja) | 1989-05-22 |
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