JP2000021607A - チップサーミスタの製造方法 - Google Patents

チップサーミスタの製造方法

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JP2000021607A
JP2000021607A JP10191579A JP19157998A JP2000021607A JP 2000021607 A JP2000021607 A JP 2000021607A JP 10191579 A JP10191579 A JP 10191579A JP 19157998 A JP19157998 A JP 19157998A JP 2000021607 A JP2000021607 A JP 2000021607A
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thermistor
thermistor body
insulating layer
external electrode
face
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Noboru Furukawa
昇 古川
Masahiko Kawase
政彦 川瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部電極上にめっき層を形成する際の電解め
っき液によるサーミスタ素体の腐食の影響を低減するこ
とができるチップサーミスタを効率良く低コストで生産
する。 【解決手段】 内部電極2,3を有したサーミスタ素体
1の端面1a,1b上に樹脂層4,5を形成し、ガラス
または無機物のペースト中にディッピングすることによ
り絶縁層6,7を形成した後、焼成により絶縁層4,5
を脱脂して除去することにより、端面1a,1b上の絶
縁層を除去し、サーミスタ素体1の両主面1c,1d及
び両側面の上にのみ絶縁層6,7を残した後、外部電極
を形成し、その上にめっき層を形成することを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、温度補償
回路、温度検出素子、回路保護用素子等に用いられるチ
ップサーミスタに関するものであり、より詳細には、半
田を用いてプリント回路基板上に表面実装されるチップ
サーミスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
正の抵抗温度特性もしくは負の抵抗温度特性を有する半
導体セラミックスを用いたチップサーミスタが、温度補
償回路、温度検出素子、回路保護用素子などにおいて幅
広く用いられている。また、プリント回路基板等に半田
を用いて表面実装し得るチップサーミスタとして種々の
構造のものが提案されている。
【0003】このようなチップサーミスタの構造とし
て、サーミスタ素体内に複数の内部電極を設け、この内
部電極と電気的に接続される外部電極をサーミスタ素体
の端面を含む面に形成したチップサーミスタが知られて
いる。このようなチップサーミスタにおいては、一般に
外部電極を半田付けすることにより基板上に表面実装さ
れる。半田付けの際の半田濡れ性を改善するため、外部
電極の上にNi−Snなどのめっき層を形成する方法が
知られている。これらのめっき層は、一般に電解めっき
により形成されるが、めっき層を形成する際、電解めっ
き液によりセラミック素体が腐食し、抵抗値が変化する
と共に、抵抗値にばらつきが生じるという問題があっ
た。
【0004】このような問題を解消する方法として、特
許公報第2591205号においては、外部電極を形成
する端面部分以外のサーミスタ素体の全面に、ガラスペ
ーストを塗布または印刷し、これを焼成してガラス層を
形成する方法が提案されている。外部電極が形成される
領域以外のサーミスタ素体の上にはガラス層が設けられ
ているので、外部電極上にめっき層を電解めっき法によ
り形成する際、電解めっき液によるサーミスタ素体の腐
食を防止することができる。
【0005】しかしながら、このような方法によれば、
外部電極を形成しようとする部分以外のサーミスタ素体
の表面にガラスペーストを塗布または印刷する必要があ
るため、塗布または印刷の位置精度が必要となり、この
ため製造工程が複雑となり、効率的に多量に生産するこ
とができず、高コストになるという問題があった。
【0006】特開平8−236307号公報において
は、サーミスタ素体の端面にレジスト樹脂を設けた後、
サーミスタ素体の全面上に無電解Ni−Bめっきを施し
てNi−Bの金属めっき層を形成した後、サーミスタ素
体の端面上のレジスト樹脂とその上の金属めっき層を除
去し、その後に金属めっき層を酸化させて絶縁性の酸化
物膜を形成する方法が提案されている。セラミック素体
の端面上のレジスト樹脂は、アルコール中で超音波洗浄
することにより除去される。このような方法では、超音
波洗浄を用いてレジスト樹脂を除去する必要があり、ま
た熱処理によってNi−B膜を酸化させて酸化物膜とす
る必要がある。従って、製造工程が複雑であり、効率的
に量産することができず、高コストになるという問題が
あった。
【0007】本発明の目的は、外部電極上にめっき層を
形成する際の電解めっき液による腐食の影響を低減する
ことができるチップサーミスタを、効率良く低コストで
生産することができる製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、サーミスタ素体と、該サーミスタ素体の内部に設け
られ、一方端部がサーミスタ素体の端面にまで延びる内
部電極と、該内部電極の一方端部と電気的に接続される
ようにサーミスタ素体の端面上に設けられ、さらにサー
ミスタ素体の両主面及び両側面上に延びる外部電極と、
該外部電極上を覆うように設けられるめっき層とを備え
るチップサーミスタの製造方法であって、内部電極を有
したサーミスタ素体の端面上に樹脂層を形成する工程
と、樹脂層を形成したサーミスタ素体の端面を含むサー
ミスタ素体の端部をガラスまたは無機物のペースト中に
ディッピングして絶縁層を形成し、サーミスタ素体の両
主面及び両側面上の該絶縁層の端部が前記外部電極の両
主面及び両側面上の端部より中央部側に位置するように
形成する工程と、サーミスタ素体の端面上の樹脂層を焼
成により脱脂し除去すると共に、サーミスタ素体の両主
面及び両側面上の絶縁層を焼き付ける工程と、サーミス
タ素体の端面上の前記絶縁層を除去して絶縁層をサーミ
スタ素体の両主面及び両側面上にのみ残す工程と、サー
ミスタ素体の両主面及び両側面上の絶縁層の上及びサー
ミスタ素体の端面上に外部電極を形成する工程と、外部
電極の上にめっき層を形成する工程とを備えることを特
徴とする。
【0009】本発明によれば、ガラスまたは無機物のペ
ースト中にサーミスタ素体の端部をディッピングするこ
とにより絶縁層を形成することができ、外部電極を形成
するサーミスタ素体の端面の絶縁層は樹脂層を焼成して
脱脂することにより除去することができる。従って、電
解めっき液による腐食の影響を低減することができるチ
ップサーミスタを従来より簡易な製造工程で製造するこ
とができる。従って、従来に比べ効率よく低コストで多
量に生産することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、サーミスタ素体の両主面及び両側面上
の絶縁層の端部が、外部電極の端部と同じかサーミスタ
素体の中央部側に位置するように形成されることを特徴
としている。本発明者らは、必ずしも従来技術のように
外部電極間のサーミスタ素体の表面全体がガラス膜など
で被覆される必要がないことに着目し、絶縁層の形成を
ディッピング法により形成し得ることを見い出した。
【0011】すなわち、外部電極上にめっき層を形成す
る際の電解めっき液による腐食は、サーミスタ素体の主
面上の外部電極の端部近傍の下面まで生じ易く、この部
分での腐食が抵抗値の変化や抵抗値のばらつきに大きく
影響する。従って、外部電極の電極端部近傍の領域にお
いてセラミック素体の表面を絶縁層で被覆しておけば、
必ずしもセラミック素体全体を被覆しなくともよく、サ
ーミスタ素体の中央部の部分には絶縁層が形成されてい
なくてもよい。
【0012】絶縁層の端部は、上述のように、外部電極
の端部と同じか、さらに好ましくは0.1〜0.2mm
サーミスタ素体の中央側に位置するように形成されてい
ることが好ましい。絶縁層の端部がこのような位置とな
るように形成されることにより、外部電極の端部近傍の
下面におけるセラミック素体の腐食を防止することがで
き、電解めっき液による腐食の影響を低減することがで
きる。
【0013】請求項3に記載の発明においては、外部電
極がディッピングにより形成される。このように外部電
極をディッピングにより形成することにより、絶縁層と
同様の方法で形成することができ、さらに製造工程を簡
易にし、効率良く多量に生産することが可能になる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、絶縁層が
ガラス膜から形成される。絶縁層として、ガラス膜を形
成することにより、電解めっき液による腐食の影響を安
価な材料で効率よく低減することができる。
【0015】本発明(請求項1〜4に記載の発明)にお
いて、サーミスタ素体の端面上に形成される樹脂層は、
焼成により分解し除去することができるものであれば特
に限定されるものではないが、例えば、ポリビニルアル
コール、ワックス、酢酸ビニル、アクリル樹脂などを用
いることができる。
【0016】絶縁層は、上述のようにガラスまたは無機
物のペースト中にディッピングすることにより塗布し、
これを焼き付けることにより形成することができる。ガ
ラスまたは無機物のペーストとしては、例えば、ホウケ
イ酸亜鉛、ホウケイ酸鉛などが挙げられる。
【0017】サーミスタ素体の端面上の樹脂層は、上述
のように焼成により脱脂し除去することができる。樹脂
層が脱脂して除去されることにより、サーミスタ素体の
端面上の絶縁層の密着強度が低下するので、これをバレ
ル等で処理することにより端面上の絶縁層を除去するこ
とができ、絶縁層をサーミスタ素体の両主面及び両側面
上にのみ残すことができる。
【0018】外部電極を形成する材料としては、Ag−
Pd、Agなどが挙げられる。このような外部電極は、
例えば、これらの金属または合金の粉末、溶剤、バイン
ダからなる電極材料ペーストを用い、これに浸漬(ディ
ッピング)させて付着させた後、焼き付けることにより
形成することができる。外部電極上に形成するめっき層
としては、一般に半田濡れ性の良好なめっき層を形成す
る。このようなめっき層としては、Ni−Sn、Ni−
Sn/Pb、Ni−Ag、Ni−Cu、Ni−Auなど
が挙げられる。
【0019】本発明におけるチップサーミスタは、正の
抵抗温度特性を有するサーミスタ素体及び負の抵抗温度
特性を有するサーミスタ素体のいずれを用いるものであ
ってもよい。従って、本発明の製造方法は、PTCサー
ミスタ及びNTCサーミスタのいずれに対しても適用す
ることができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に従うチッ
プサーミスタの製造工程の一例を示す断面図である。
【0021】図1を参照して、サーミスタ素体1内に
は、内部電極2及び3が設けられており、内部電極2の
一方端部は、サーミスタ素体1の端面1aにまで延び、
内部電極3の一方端部は、サーミスタ素体1の端面1b
にまで延びている。
【0022】まず、このようなセラミック素体1の端面
1a及び1bの上に、樹脂溶液を塗布し乾燥することに
より、樹脂層4及び5が形成される。これらの樹脂層4
及び5を形成したサーミスタ素体1を、例えばホウケイ
酸ガラスペーストなどのガラスまたは無機物のペースト
中に端面1aまたは端面1bを下にしてディッピングす
ることにより、サーミスタ素体1の両端部の上に絶縁層
6及び7をそれぞれ形成する。これらの絶縁層6及び7
の端部6a及び7aが、後述する図3に示す外部電極8
及び9の端部8a及び9aより中央部側に位置するよう
に、絶縁層6及び7が形成される。
【0023】次に、例えば400〜600℃に加熱する
ことにより樹脂層4及び5を熱分解して脱脂し、除去す
る。これと共に、絶縁層6及び7が焼き付けられる。端
面1a及び1b上の絶縁層6及び7は、下地の樹脂層4
及び5が脱脂し除去されているので、簡単に剥離除去さ
れる状態となっている。これに対し、主面1c及び1d
上の絶縁層6及び7は、セラミック素体1上に焼き付け
られた状態となり強固な膜となる。
【0024】次に、このような状態のセラミック素体を
バレル等で処理することにより剥離除去されやすくなっ
ている端面1a及び1b上の絶縁層6及び7を除去し、
主面1c及び1d上の絶縁層6及び7のみ残す。
【0025】図2は、このようなバレル処理等の後の状
態を示す断面図である。図2に示すように、絶縁層6及
び7は、主面1c及び1d上にのみ残されており、端面
1a及び1b上の絶縁層6及び7は除去されている。
【0026】次に、Ag−Pdなどの外部電極形成用ペ
ーストに、サーミスタ素体1の端面1a及び端面1bを
ディッピングし、その後焼き付けて、図3に示すような
外部電極8及び9を形成する。外部電極8の主面1c,
1d上の端部8a及び8bは、絶縁層6の端部6a及び
6bよりも端面側に位置するように形成される。同様
に、外部電極9の主面1c,1d上の端部9a及び9b
も、絶縁層7の端部7a及び7bより端面側に位置する
ように形成される。
【0027】次に、外部電極8及び9を覆うように、電
解めっき法によりNi−Snなどからなるめっき層10
及び11を形成する。図4は、絶縁層6及び7の端部6
a及び7aと、外部電極8及び9の端部8a及び9aと
の位置関係を説明するための断面図である。絶縁層6の
端部6aは、外部電極8の端部8aとの距離L1 が0.
15mmだけ中央部側に位置するように形成されてい
る。同様に、絶縁層7の端部7aも、外部電極9の端部
9aに対し、同等の距離中央部側に位置するように形成
されている。
【0028】本実施例においては、外部電極8及び9の
端部8a及び9aがセラミック素体1と接する部分に絶
縁層6及び7を設けているので、外部電極8及び9の上
にめっき層10及び11を形成する際の電解めっき液に
よるセラミック素体1の腐食を低減することができる。
【0029】図5及び図6は、このようなセラミック素
体の腐食の低減効果を説明するための断面図である。図
5は、本発明に従い絶縁層6及び7が外部電極8及び9
の端部とセラミック素体1との間の界面に設けられてい
る実施例のチップサーミスタを示している。図6は、図
5に示すチップサーミスタにおいて、絶縁層6及び7が
設けられていない比較例のチップサーミスタを示してい
る。
【0030】図6に示す比較例のチップサーミスタにお
いては、外部電極8及び9間の広い領域にわたると共に
外部電極の端部の下面までセラミック素体1の主面1c
及び1dが腐食されている。これに対し、図5に示す実
施例のチップサーミスタにおいては、絶縁層6及び7が
設けられている領域及び絶縁層の端部に下面は腐食され
ておらず、絶縁層6及び7の間の領域で腐食が生じてい
る。従って、抵抗値の変化やばらつきに最も影響を与え
やすい外部電極8及び9の端部8a及び9aと、セラミ
ック素体1との間の界面領域での腐食が防止されてい
る。従って、本発明に従えば、めっきの際の腐食による
抵抗値の変化及び抵抗値のばらつきを低減することがで
きる。
【0031】なお、上述した主面1c及び1dに係る説
明は、図1〜図6に示した断面図において、図示される
面に関するものであるが、図1〜図6の断面図におい
て、図示されない手前側と向こう側の両側面について
も、主面1c及び1dと同様に、絶縁層6及び7、外部
電極8及び9、めっき層10及び11が形成されてい
る。
【0032】また、図4において、絶縁層の端部6aと
外部電極の端部8aとの距離L1 が0.15mmの場合
について説明したが、L1 ≧0であれば、外部電極の端
部の下面が腐食されないため、抵抗値のばらつきが低減
できる。
【0033】また、絶縁層は両主面全体にわたって形成
されてもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、サーミ
スタ素体の端面上に樹脂層を形成し、この樹脂層を覆う
ようにディッピングすることにより絶縁層を形成させた
後、樹脂層を焼成により脱脂してサーミスタ素体の端面
上の絶縁層を除去し、サーミスタ素体の両主面及び両側
面上にのみ絶縁層を残している。このようにディッピン
グにより絶縁層を形成しているので、効率良く量産する
ことができ、低コストで製造することができる。
【0035】また、絶縁層の端部が、外部電極の両主面
及び両側面上の端部と同じか中央部側に位置するように
形成されいてるので、抵抗値の変化やばらつきに最も影
響を与えやすい外部電極の端部近傍を絶縁層で被覆する
ことができ、めっき液による腐食の影響を有効に低減す
ることができる。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、抵抗値の
変化やばらつきに最も影響を与えるセラミック素体の領
域を絶縁層によって被覆することができるので、より有
効的に抵抗値の変化やばらつきを低減することができ
る。
【0037】請求項3に記載の発明によれば、外部電極
も、絶縁層と同様のディッピングにより形成することが
できるので、より効率的にチップサーミスタを生産する
ことができる。
【0038】請求項4に記載の発明によれば、絶縁層の
形成材料としてより安価で扱い易いガラス膜を形成する
ので、より効率的に、より低コストで生産することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う一実施例のチップサーミスタの製
造工程を示す図であり、サーミスタ素体の端面上に樹脂
層を形成した後ディッピングにより絶縁層を形成した状
態を示す断面図。
【図2】本発明に従う一実施例のチップサーミスタの製
造工程を示す図であり、樹脂層を焼成により脱脂し、サ
ーミスタ素体の端面上の絶縁層を除去した後の状態を示
す断面図。
【図3】本発明に従う一実施例のチップサーミスタの製
造工程を示す図であり、外部電極を形成した後、その上
にめっき層を形成した状態を示す断面図。
【図4】本発明に従う一実施例のチップサーミスタにお
ける絶縁層の端部と外部電極の端部の位置関係を説明す
るための断面図。
【図5】本発明に従う一実施例における電解めっきの際
のサーミスタ素体の腐食状態を示す断面図。
【図6】比較例のチップサーミスタにおける電解めっき
の際のサーミスタ素体の腐食状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…サーミスタ素体 1a,1b…サーミスタ素体の端面 1c,1d…サーミスタ素体の主面 2,3…内部電極 4,5…樹脂層 6,7…絶縁層 6a,6b,7a,7b…絶縁層の端部 8,9…外部電極 8a,8b,9a,9b…外部電極の端部 10,11…めっき層
フロントページの続き Fターム(参考) 5E032 AB01 BA23 BB08 CA02 CC06 CC16 DA03 5E034 AA07 AA09 AB01 BA09 BB01 DA02 DA07 DB04 DC03 DC09 DE12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーミスタ素体と、該サーミスタ素体の
    内部に設けられ、一方端部がサーミスタ素体の端面にま
    で延びる内部電極と、該内部電極の一方端部と電気的に
    接続されるように前記サーミスタ素体の端面上に設けら
    れ、さらに前記サーミスタ素体の両主面及び両側面上に
    延びる外部電極と、該外部電極上を覆うように設けられ
    るめっき層とを備えるチップサーミスタの製造方法であ
    って、 前記内部電極を有した前記サーミスタ素体の端面上に樹
    脂層を形成する工程と、 前記樹脂層を形成したサーミスタ素体の端面を含むサー
    ミスタ素体の端部をガラスまたは無機物のペースト中に
    ディッピングして絶縁層を形成し、サーミスタ素体の両
    主面及び両側面上の該絶縁層の端部が前記外部電極の両
    主面及び両側面上の端部より中央部側に位置するように
    形成する工程と、 前記サーミスタ素体の端面上の前記樹脂層を焼成により
    脱脂し除去すると共に、前記サーミスタ素体の両主面及
    び両側面上の前記絶縁層を焼き付ける工程と、 前記サーミスタ素体の端面上の前記絶縁層を除去して前
    記絶縁層を前記サーミスタ素体の両主面及び両側面上に
    のみ残す工程と、 前記サーミスタ素体の両主面及び両側面上の前記絶縁層
    の上及び前記サーミスタ素体の端面上に外部電極を形成
    する工程と、 前記外部電極の上にめっき層を形成する工程とを備える
    チップサーミスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記サーミスタ素体の両主面及び両側面
    上の前記絶縁層の端部が、前記外部電極の端部と同じか
    サーミスタ素体の中央部側に位置するように形成されて
    いる請求項1に記載のチップサーミスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記外部電極がディッピングにより形成
    される請求項1または2に記載のチップサーミスタの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層がガラス膜である請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のチップサーミスタの製造方
    法。
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Cited By (4)

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