JPH0555129U - 液晶パネルのラビング材 - Google Patents

液晶パネルのラビング材

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JPH0555129U
JPH0555129U JP10710891U JP10710891U JPH0555129U JP H0555129 U JPH0555129 U JP H0555129U JP 10710891 U JP10710891 U JP 10710891U JP 10710891 U JP10710891 U JP 10710891U JP H0555129 U JPH0555129 U JP H0555129U
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健一郎 塩澤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 合成樹脂を含浸した基布1に、パイル2を電
気埴毛した液晶パネルのラビング材3で、総厚wを1.5
〜3mm、パイル2の太さdrを0.2 〜1.2 デニール、パイ
ル2の長さLを0.3 〜1.2 mm、1cm2 当たりの埴毛パイ
ルの重量を0.02g以上とした構成。 【効果】 総厚によってロールへの巻き加工を容易に行
え、充分な強度を有するパイルを充分な本数で基布に電
気埴毛したから、ラビング時に平均した加圧を行え、精
密かつ均一な摩擦熱を得ることができ、蛇行のない正確
な背向を行え、良好なラビングを行えて歩留りを向上で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、液晶表示板のガラスパネルを背向するためのラビング材に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示板のガラスパネルは、片面を鏡面研磨したのち、研磨面を一定方向に 背向せしめるため、ラビングを行うのが一般的である。(これはガラスパネルの 表面が研磨によってランダムに背向されているのを一方向に背向し直さすための 工程である。)具体的には、鏡面研磨したガラスパネルの表面に背向剤を塗布( 樹脂膜形成など)し、この表面にラビング材を強く擦りつけながら一方向に回転 さすことにより、その摩擦熱を利用してパネル表面のラビングを行っている。
【0003】 従来よりラビング材としては、パイルなどの繊維が直立したパイル織編物や電 気埴毛布が使用されているが、パイル織編物はパイル密度が粗くラビング効果が 不充分なため、パイル密度の高い電気埴毛布がその主流となっている。
【0004】 図2に示す如く電気埴毛布からなるラビング材10は、基布11にパイル(繊維) 12を埴毛することで形成され、このパイル状のラビング材10を金属製の芯材13に 巻き付けてロール状に形成している。そしてラビングは図3に示す如く、ロール 状物をパネル14に押し付け回転せしめることにより、摩擦とそれによって生じる 摩擦熱で背向が行われる。したがってラビング材10は、パネル14に接触するパイ ル12の本数が多く、パネル14に接触するパイル12の部分(長さ)が或る程度大で あることが要求される。
【0005】 一般に埴毛布の場合、パイル12の長さを長くするためにはパイル12の太さを大 きくしないと埴毛ができない。そのため、パイル12の太さは2デニール(dr)と か3デニールと言うように太くなり、その結果、単位面積当たりに埴毛するパイ ル12の本数は多くできない。反面、パイル12の長さを余り長くすると、図3のロ ールの回転とパネル14の進行とによってパイル12はパネル14の進行方向に向かっ て正確に一直線に動かず、蛇行(うねり)を生じて背向を乱すことになる。した がって正確なラビングを行うためにはパイル12の長さは或る範囲に押さえながら 、デニールをできるだけ小さく(細く)し、単位面積当たりの埴毛本数を多くす ることが必要となる。
【0006】 一般に埴毛のパイル層は全く同じ厚みではないため、ラビング時に一定の摩擦 力を得るためには、ラビング材10の総厚が或る程度厚いことが必要である。と同 時に、埴毛数を多くするためパイル12の太さをできる限り細くする必要がある。 パイル12の太さと長さ(埴毛可能な長さ)の間には、大凡下表に示すような関係 がある。(パイル12の太さはデニール「dr」で表現され、数値が小さいほど細く なる。)。
【0007】
【0008】 従来の埴毛品はベースが織物で薄いため、パイル12の長さを1.2 〜2mmにする 必要がある。そのためには2デニール以上の太さのパイル12が必要と言うことに なる。従来のラビング材10が2デニールを使っているのはこのような理由による 。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
一般にパイル12の太さが半分になると単位面積に埴毛できるパイル12の数は 1.4 倍(これは理論上の計算で、実際には1.2 倍程度と言われる。)となる。し たがってパイル本数を10倍にしようとすると、計算上では2デニールの7分の1 、すなわち0.3 デニールのパイル12を埴毛しなければならない。ただし、これが 可能としても、埴毛する0.3 デニールのパイル12の長さは上表のように0.5 mm以 下と言うことになり、従来の埴毛布では厚さ不足となる。
【0010】 しかしながら液晶表示板が大型化し、パネル14の背向が一層緻密であることが 要求されてくるにつれ、ラビング材10としてのパイル12のデニールはできるかぎ り細く本数を多くしなければならなくなる。すなわち、0.2 デニール以上で緻密 なラビング材10が表示板の精度と歩留りを左右することになる。
【0011】 本考案の目的とするところは、上述した要求を満たし得る液晶パネルのラビン グ材を提供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本考案の液晶パネルのラビング材は、合成樹脂を含浸し た基布に、パイルを電気埴毛した液晶パネルのラビング材であって、総厚を1.5 〜3mm、パイルの太さを0.2 〜1.2 デニール、パイルの長さを0.3 〜1.2 mm、1 cm2 当たりの埴毛パイルの重量を0.02g 以上とした構成からなる。
【0013】
【作用】
かかる本考案の構成によると、パイル長さは0.2 〜1.2 mmであることから、パ イル長さが0.3 〜1.2 mm(場合によっては1.8 mm)の埴毛は問題なく可能である 。品種としては、レイヨン、ベンベルグ、アセテート、ナイロンなどが考えられ るが、静電気を嫌う分野であることから、セルロース系、特にレイヨンパイルが 望ましい。埴毛の基布は、必要総厚から1.2 〜1.8 mmの厚さが必要である。品種 としてはスフ、ナイロン、セルローズ系乃至その混交の織編物、不織布を使用す る。基布に含浸させる合成樹脂は、合成ゴム、ポリウレタンなどを使用する。パ イルの接着剤は、一般的にはアクリル系、二液タイプ、ラテックスなど、場合に よっては耐アルカリ性接着剤を選択する必要がある。
【0014】 以上の電気埴毛布は、製造上パイルの分散埴毛効果をよくするため金属塩やユ ロイダルシリカを処理剤として使用するため、埴毛布にこれらが付着残留してい る。これら処理剤がラビングの際にパネルに転写されると通電時のトラブルの原 因となるため、除去する必要がある。最初から処理剤を使用しない方法もあるが 、処理剤を使用し水洗によって洗浄して除去するのがよい。
【0015】
【実施例】
以下に本考案を図1に基づいて説明する。 織、編物、不織布およびこれに合成ゴム、ポリウレタンなどの合成樹脂を含浸 した含浸不織布からなる基布1に、レイヨン、アセテート、ベンベルグ、ナイロ ンなどのパイル2を電気埴毛して液晶パネルのラビング材3を構成している。こ こでラビング材3の総厚Wは1.5 〜3mm、パイル2の太さdr(デニール)は0.2 〜1.2 デニール、パイル2の長さLは0.3 〜1.2 mm、1cm2 当たりの埴毛パイル の重量は0.02g 以上としている。そして必要に応じて、埴毛時の処理剤、たとえ ば金属塩、ユロイダルシリカなどを水洗により取り除いている。
【0016】 ここで総厚Wを1.5 〜3mmとしたのは、1.5 mm以下だと平均した加圧ができず 、3mm以上だと弾力性がありすぎてラビングにバラツキが多くなるとともに、ロ ールへの巻加工が難しくなるからである。
【0017】 またパイル2の太さdrを0.2 〜1.2 デニールとしたのは、0.2 デニール以下だ と埴毛時にパイル2の分織が不充分になり均一な埴毛が難しく、パイル2の強度 も弱くなって切断脱落が多くなり、1.2 デニール以上になると埴毛本数は少なく なり、精密かつ均一な摩擦熱が得られず、良好なラビングができないからである 。
【0018】 そしてパイル2の長さLを0.3 〜1.2 mmとしたのは、0.3 mm以下になると、埴 毛時のパイル2の接着剤の塗布のムラなど悪影響がでやすく、1.2 mm以上になる と、回転によるパイル2の蛇行が大きくなって正確な背向ができないからである 。
【0019】 次に本考案の実施例を述べる。ポリエステルを主体としたパンチング不織布に ポリウレタン樹脂を含浸し、湿式ゲル化により適当な弾力性と均一性とを持たせ た1.5 mm厚の含浸不織布を基布とし、0.4 デナールで0.6mm のレイヨンパイルを 通常の方法によりcm2 当たり0.03g 埴毛してラビング材を作成した。このラビン グ材を使用して、従来の方法によりラビングを行った結果、優れた背向性が実現 し、かつ歩留りが二ケタ向上した。
【0020】
【考案の効果】
上記構成の本考案によると、その総厚によってロールへの巻き加工を容易に行 うことができ、そして充分な強度を有するパイルを充分な本数で基布に電気埴毛 していることから、ラビング時に平均した加圧を行うことができ、精密かつ均一 な摩擦熱を得ることができるとともに、蛇行のない正確な背向を行うことができ 、良好なラビングを行うことができて歩留りを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、ラビング材の拡大図
である。
【図2】従来例を示し、ロール状物の斜視図である。
【図3】同ロール状物を使用したラビング時の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 基布 2 パイル 3 ラビング材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂を含浸した基布に、パイルを電
    気埴毛した下記の構成からなる液晶パネルのラビング
    材。 総厚・・・・・・・・・・・・・・・1.5 〜3mm パイルの太さ・・・・・・・・・・・0.2 〜1.2 デニー
    ル パイルの長さ・・・・・・・・・・・0.3 〜1.2 mm 1cm2 当たりの埴毛パイルの重量・・0.02g 以上
JP10710891U 1991-12-26 1991-12-26 液晶パネルのラビング材 Expired - Lifetime JPH0743701Y2 (ja)

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JPH0555129U true JPH0555129U (ja) 1993-07-23
JPH0743701Y2 JPH0743701Y2 (ja) 1995-10-09

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