JPH0723261Y2 - 輪転機洗浄用シート - Google Patents

輪転機洗浄用シート

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JPH0723261Y2
JPH0723261Y2 JP1988160894U JP16089488U JPH0723261Y2 JP H0723261 Y2 JPH0723261 Y2 JP H0723261Y2 JP 1988160894 U JP1988160894 U JP 1988160894U JP 16089488 U JP16089488 U JP 16089488U JP H0723261 Y2 JPH0723261 Y2 JP H0723261Y2
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JP
Japan
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cleaning
sheet
heat
rotary press
press contact
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JP1988160894U
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JPH0280447U (ja
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優二 阪本
優 津川
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、オフセット輪転機のブランケット胴の洗浄に
用いる輪転機洗浄用シートに関するものである。
〔従来の技術〕
近年、オフセット輪転機は、高性能化、高生産性化が計
られているが、休止時間を短縮することが課題となって
いる。すなわち、版の変更時や紙粉等の汚れにより所定
の時間をおいて周期的に輪転機を停止してブランケット
胴の洗浄を行う必要があるが、通常、1日に5〜8回も
輪転機を止めて洗浄しており、手作業では多くの労力を
要するほか、時間も1回に約20分もかかるという欠点が
あった。
そこで、この洗浄を高速で行う自動洗浄機が開発されて
おり、この洗浄機には、洗浄用ブラシを使用するもの
と、洗浄用シートを使用するものとがある。
洗浄ブラシを使用する洗浄機は、回転するブランケット
胴に多量の洗浄液を流しかけながら洗浄ブラシにてブラ
ケット胴をこすり、インキを洗浄液にて流しとるもので
ある。
また、洗浄シートを使用する洗浄機は、回転するブラケ
ット胴に洗浄シートを密接させ、洗浄シートのブラケッ
ト胴と接触していない側から溶剤を噴射せしめ、洗浄シ
ートに含浸された溶剤にてインキを溶解しながら洗浄シ
ートで拭い取るものである。
洗浄ブラシを使用する洗浄機については、特開昭59-178
254号、特開昭60-8873号公報などがあり、洗浄シートを
使用する洗浄機については、特開昭55-148164号公報、
特開昭62-74656号公報などがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、洗浄用ブラシを使用する洗浄機の場合に
は、多量の洗浄液を流しながら洗浄用ブラシでこすり落
とすので、洗浄液の供給・回収などのための設備費が高
くなるのみならず、多量の廃液の処理が問題となる。
また、洗浄シートを使用する洗浄機の場合には、洗浄シ
ートを順次、繰り出しながら洗浄するので、洗浄液が少
なくてすみ、しかも洗浄速度も高速とすることができる
などの各種の利点を有するが、シート素材として使用す
る紙、レーヨン系短繊維不織布では紙粉などが生ずる
し、湿潤強力が弱いという欠点があり、繰り返しの使用
ができず、運転コストが高くつくという欠点があった。
また、合成フィラメント不織布では、繊維が疎水性のた
め洗浄液のしみ込み、インキの吸い込みが悪く、洗浄効
果が劣っており、さらに第2図に示すような洗浄シート
の熱圧接部の偏りにより熱圧接部の多い個所で洗浄効果
が不十分となり、縦筋状の残留液がブランケット胴に残
るという欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、かかる現状に鑑み、合成フィラメントからな
る目付け30〜100g/m2のスパンボンド不織布に、大きさ
が0.1〜5.0mm2の熱圧接部が密度5〜50個/cm2、面積率
5〜30%で、被洗浄部材の走行方向に対して30〜60°の
角度をなす傾斜方向に配列されている熱圧接エンボス模
様が施され、親水処理が施されていることを特徴とする
輪転機洗浄用シートである。
〔作用〕
本考案では、洗浄用シートとして、合成フィラメントか
らなるスパンボンド不織布を使用しているので、湿潤強
力が強いため、紙粉などの発生がなく、寿命が長く、繰
り返しの使用ができる。
また、スパンボンド不織布としては、目付け30〜100g/m
2のものであって、大きさが0.1〜5.0mm2の熱圧接部が密
度5〜50個/cm2、面積率5〜30%で千鳥配列に配設さ
れたもの、すなわち被洗浄部材の走行方向に対して30〜
60℃の角度をなす傾斜方向に配列されたものを使用す
る。この不織布では、このような特定の大きさの熱圧接
部が配列されているので、輪転機の洗浄用シートとして
使用したとき、非熱圧接部において非圧着の状態に保持
されているフィラメントによってブランケット胴からイ
ンキを吸着し、この一旦吸着したインキを熱圧接部(シ
ート面上では凹面状の形態を保持している。)に溜める
ことができ、また熱圧接部が上記のような特定の傾斜方
向に配列されているので、輪転機の洗浄用シートとして
使用したとき、ブランケット胴においては非熱圧接部の
非圧着の状態に保持されてフィラメントと熱圧接部とが
ほぼ均一に通過することになり、したがってほぼ均等な
洗浄効果が得られ、ブランケット胴には縦筋状の残留液
が残ることがない。
また、この不織布では、親水処理が施されているので、
洗浄効果、すなわち上記の非熱圧接部において非圧着の
状態に保持されているフィラメントによるブランケット
胴からのインキ剥離効果が一層向上する。
〔実施例〕
以下、本考案を図示の実施例に従って詳細に説明するこ
ととする。
図において、1は本考案に係る輪転機洗浄用シートにし
て、該輪転機洗浄用シート1は、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリオレフィン等の合成フィラメントスパンボン
ド不織布からなっている。このため、湿潤強力が強く、
紙粉、塵埃などが生じない。
不織布の目付けは、30〜100g/m2であり、30g/m2未満で
は薄くて、洗浄効果が弱い。また、100g/m2を越える
と、厚くなり、既設の容器内にコンパクトに装填するこ
とができない。
不織布には、熱圧接部2の面積率が5〜30%の熱圧接エ
ンボス模様が施されている。熱圧接部2が5%未満であ
ると、シートの強度が弱いので、5%以上の熱圧接が必
要であるが、熱圧接部2が30%を越えると、洗浄効果が
弱くなる。これは、融着によりフイルム化した熱圧接部
2の面積が大きくなり、すなわち非熱圧接部1の面積が
小さくなり、したがって非圧着の状態に保持されている
フィラメントの量が少なくなるので、インキの吸着力が
弱く、洗浄効果が低下するからである。このため、小面
積の熱圧接部2が適度の間隔をおいて配置されているこ
とが必要であって、一個当たりの面積が0.1〜5.0mm2
熱圧接部2が5〜50個/cm2の密度で配置されているこ
とが必要である。また、熱圧接部2の形状は点状、線状
等の各種の形状とすることができるが、点状のものが特
に望ましい。
このエンボス模様は、千鳥配列の模様であることが必要
である。エンボス模様が第2図のような通常の格子状の
場合には、熱圧接部の偏りにより洗浄効果に不均一とな
り、熱圧接部の多い個所においてブランケット胴の拭き
面に縦筋状の残留液が残ることとなる。このため、第1
図に示すように不織布の長手方向(被洗浄部材の走行方
向)に対して30〜60°の傾斜角度を有する千鳥配列であ
ることが必要である。ここで、この千鳥模様は、不織布
の長手方向よりも傾斜方向に隣接圧接部が近く存在する
模様であるものをいう。
不織布に施す親水性加工は、不織布に親水性を付与する
薬剤にて行う。この薬剤としては、アクリル酸エステル
等のバインダーや界面活性剤が望ましい。不織布が疎水
性の状態であると、背面から供給される洗浄液が通過し
にくいし、インキの吸い取り効果が少ないため、親水性
を付与するために施すのである。
前記界面活性剤としては、アニオン活性剤、カチオン活
性剤、両性活性剤、非イオン活性剤のいずれでも良く、
脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類等のアニ
オン活性剤、脂肪族アミン類、第四アンモニウム塩類等
のカチオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル類、ソルビタンアルキルエステル等の非イオン活
性剤等が挙げられるが、これに限られるものではない。
なお、親水性を付与する薬剤を予め繊維内に混入してお
いても良い。
具体例 ナイロン不織布(50g/m2、厚み270μ)に、千鳥配列の
エンボス模様(熱圧接部の面積率12%、熱圧接部の密度
18個/cm2、熱圧接部1個の面積0.7mm2、熱圧接部の配
列の傾斜角度60°)を施し、アクリル酸エステルのバイ
ンダーにより付着量10.5wt%、処理温度150℃、処理時
間30秒の処理条件で親水性加工を施した。
得られた洗浄用シートの巾920mm×10m巻きを自動洗浄機
のカセットに収納して使用したところ、ブランケット胴
の洗浄面に縦筋状の残留液が残らず、しかも2分で良好
な洗浄が可能であった。2,3回の再使用も可能であっ
た。
比較例 熱圧接部を第2図に示すような格子状のエンボス模様と
する以外は前記具体例と同様にして得た洗浄用シートを
同様にして使用したところ、格子状の熱圧接部の走行個
所において洗浄効果が低下して洗浄面に少量の縦筋状の
残留液が残った。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、紙
粉、塵埃が出ず、湿潤強力が強く、しかも洗浄、拭き取
り効果が高く、さらにブランケット胴の洗浄面に縦筋が
生じないなどの実用上における優れた効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る輪転機洗浄用シートの平面図、第
2図は従来の輪転機洗浄用シートの平面図である。 1:輪転機洗浄用シート 2:熱圧接部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成フィラメントからなる目付け30〜100g
    /m2のスパンボンド不織布に、大きさが0.1〜5.0mm2の熱
    圧接部が密度5〜50個/cm2、面積率5〜30%で、被洗
    浄部材の走行方向に対して30〜60°の角度をなす傾斜方
    向に配列されている熱圧接エンボス模様が施され、親水
    処理が施されていることを特徴とする輪転機洗浄用シー
    ト。
JP1988160894U 1988-12-13 1988-12-13 輪転機洗浄用シート Expired - Lifetime JPH0723261Y2 (ja)

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JP1988160894U JPH0723261Y2 (ja) 1988-12-13 1988-12-13 輪転機洗浄用シート

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JP1988160894U JPH0723261Y2 (ja) 1988-12-13 1988-12-13 輪転機洗浄用シート

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Publication Number Publication Date
JPH0280447U JPH0280447U (ja) 1990-06-21
JPH0723261Y2 true JPH0723261Y2 (ja) 1995-05-31

Family

ID=31443359

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988160894U Expired - Lifetime JPH0723261Y2 (ja) 1988-12-13 1988-12-13 輪転機洗浄用シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63132625A (ja) * 1986-11-21 1988-06-04 日本バイリーン株式会社 ワイピングクロス

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JPH0280447U (ja) 1990-06-21

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