JP2915840B2 - 清掃シート - Google Patents

清掃シート

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JP2915840B2
JP2915840B2 JP8066802A JP6680296A JP2915840B2 JP 2915840 B2 JP2915840 B2 JP 2915840B2 JP 8066802 A JP8066802 A JP 8066802A JP 6680296 A JP6680296 A JP 6680296A JP 2915840 B2 JP2915840 B2 JP 2915840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モップ状の掃除具
に装着して用いる取り替え式の清掃シートに関し、床の
しみ汚れ等の除去や床の保護・つや出し等の床のお掃
除、お手入れに際し、家庭用、業務用に用いられる湿式
掃除用の清掃シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
床のしみ汚れ等に対するお掃除は、広い床であっても、
絞ったぬれ雑巾を用い、腰をかがめて行われていた。ま
た、床の保護・つや出しも、乾いた雑巾、タオル等にワ
ックス剤を含ませて、上記の床のしみ汚れに対するお掃
除と同様に腰をかがめて行われていた。
【0003】一般に、床の土ボコリや綿ボコリ等を除去
する乾式掃除の分野では、油剤を繊維に処理した房状モ
ップ又は取り替え式シートタイプのモップが、広い床の
掃除を手軽にするために提案されており、実際に家庭
用、業務用共に用いられている。一方、上記のような床
のしみ汚れ等に対するお掃除と床の保護・つや出し等の
床のお掃除、お手入れといった湿式掃除の分野でも、房
状モップが提案されている。該房状モップは、房状部分
を水に浸した後、ロールで絞って、床の掃除に供されて
いる。
【0004】しかし、該房状モップは、ビルや工場等の
業務用の場所においてはよく使われているが、一般家庭
ではバケツ、絞りロール等の準備が面倒なこと、木材系
の床に対して過剰の水を用いることとなりこの過剰の水
が床材を傷める等の問題があり余り用いられていない。
また、雑巾、タオル等を装着して使用する平面状の清掃
部を有した専用モップが一般家庭用に提案されている。
しかし、雑巾、タオル等を装着して湿式掃除をする場
合、摩擦抵抗が大きくなり拭く際の操作性が良くないこ
と、ワックス剤を床に拭き広げる際に泡立ちやすく仕上
がり性に劣ること、ワックス剤を塗った後雑巾等を放置
しておくと再使用できなくなること等の問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、一般家庭におい
て、床のしみ汚れ等の除去と床の保護・つや出し等のお
掃除、お手入れ等の湿式掃除を手軽にできる、モップ状
の掃除具に装着して用いる使い捨ての清掃シートを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解消すべく、鋭意検討した結果、表面シートと液吸
収体と液不透過性シートとを具備する清掃シートが上記
目的を達成し得ることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、清掃部と該清掃部に連結された棒状の把手とを具
備した掃除具における、該清掃部に装着される清掃シー
トであって、上記清掃シートは、液透過性の表面シート
からなる拭取部と、該拭取部で拭き取った液を吸収する
液吸収体とを具備し、上記表面シートは、多数の凸部を
有しており、清掃時において被清掃面に接触する該凸部
の面積が表面シート全体の面積に対して5〜60%であ
り、更に、装着シートを具備し、上記液吸収体は、上記
拭取部と該装着シートとの間に配されていることを特徴
とする清掃シートを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の清掃シートを添付
図面を参照して更に詳細に説明すると共に試験例により
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。図1は、本発明の清掃シートを掃除具に装着
した状態を示す一部破断斜視図であり、図2は、図1に
示す本発明の清掃シートの斜視図である。図3(a)
は、本発明の清掃シートに用いられる表面シートの1例
を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す
表面シートのB−B断面図である。また、図4(a)
は、本発明の清掃シートに用いられる表面シートの他の
例を示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示
す表面シートのB−B断面図である。また、図5は、表
面シートの清掃時における接触面積の測定方法を示す斜
視図である。また、図6は、実施例1(実施例3、実施
例4)の本発明の清掃シートを示す断面図(図2に示す
清掃シートのI−I’断面図であって、その一部を省略
して示す断面図)であり、図7は、実施例2の本発明の
清掃シートを示す断面図(図6相当図)であり、図8
は、実施例5の本発明の清掃シートを示す断面図(図6
相当図)である。
【0009】本発明の清掃シート1は、図1に示すよう
に、平面状の清掃部11と該清掃部11の上面に連結さ
れた棒状の把手12とを具備した清掃具10の下面に装
着され、スプレー式の洗浄剤、保護・つや出し剤を床に
直接スプレーしてから又は清掃シートに洗浄剤、保護・
つや出し剤をスプレーしてから、被清掃面を拭くという
形で使用される。上記掃除具10について更に説明する
と、上記把手12は、上記清掃部11の上面の略中央部
の連結部13により、回動自在に連結されている。ま
た、上記清掃部11の左右両側部には、シートを装着す
る際にシートを嵌め込むシート装着手段が設けられてい
る(図示せず)。そして、上記清掃部11の下面表面と
上記装着シート4とを当接させるようにして、上記清掃
シート1が上記掃除具10に装着されている。上記掃除
具10は、このように構成されているので、種々形状の
清掃面をシートの取付状態を安定に維持しつつ、効率的
に清掃することができる。
【0010】而して、本発明の清掃シート1は、液透過
性の表面シート2からなる拭取部2’と、該拭取部2’
で拭き取った液を吸収する液吸収体3とを具備してな
る。更に詳述すると、上記清掃シート1は、更に、上記
清掃部に当接される装着シート4を具備し、上記液吸収
体3は、上記拭取部2’と該装着シート4との間に配さ
れている。上記装着シート4は、幅広の長方形状に形成
されており、上記液吸収体3は、該装着シート4の幅方
向略中央部に載置されており、上記表面シート2は、該
液吸収体3を覆うようにして該装着シート4上に配さ
れ、その側縁部2aをヒートシールして固定されてい
る。また、該表面シート2の幅は、清掃部11の幅と略
一致するようになされている。
【0011】そして、上記表面シート2は、多数の凸部
(図3、4参照)を有しており、清掃時において、被清
掃面に接触する該凸部の面積が表面シート2全体の面積
に対して5〜60%、好ましくは10〜30%である。
上記面積が5%未満であると、すじ状になり仕上がり性
が悪くなり、60%を超えると泡が立ちやすくなり、ま
た床を拭くときの重さが重くなる。
【0012】ここで、上記「接触する凸部の面積」と
は、清掃時に被清掃面に接触する凸部の面積のシート全
体の面積に対する割合であり、下記の測定方法により求
められるものである。
【0013】測定方法、; 1)図5に示すように、清掃部11に表面シート2を装
着した後、該表面シート2の表面に、スプレー糊(住友
スリーエム株式会社製、商品名「55」)を均一に約
0.0006g/cm2 でスプレーするか、又は該表面
シート2の表面に水を約0.016g/cm2 スプレー
する。 2)平らなプレート20に試験用ダスト7種(関東ロー
ム、細粒,IWAMOTOMINERAL CO.)を
均一になるよう散布する。 3)平らなプレート20上に上記1)のシート2を装着
した清掃部11を置き、500gのおもり21を2個の
せて、5分間荷重をかけ、測定用のサンプルを得る。 4)得られたサンプルを画像解析して、プレート20と
接した面において試験用ダスト7種で汚れた部分の面積
を測定し、該プレート20と接した面の全体の面積にお
けるダストで汚れた部分の面積の割合を算出しこれを接
触する凸部の面積の割合とした。
【0014】次に、図3及び図4を参照して、上記表面
シート2について更に詳述する。図3(a)及び(b)
に示す形態の上記表面シート2は、その表面に多数のリ
ブ形状の凸部2a,2a’が設けられている。該凸部2
a,2a’は、その長手方向の向きがそれぞれ異なる凸
部2aと凸部2a’とを交互に配して設けられている。
そして、該凸部2a,2a’は、図3(a)の矢印D方
向に見たときに、図3(b)に示すように凸部が設けら
れている領域2’において該凸部2a,2a’を投視し
た際に該領域の全面に該凸部2a,2a’が存在するよ
うに(シート2を矢印D方向に見たときに該凸部2a,
2a’で閉鎖系となるように)、該凸部2a,2a’が
設けられている。このように、上記凸部2a,2a’で
閉鎖系とすることにより、清掃時において、被清掃面に
満遍なく凸部を当接させることができ、清掃効率を向上
させることができる。なお、上記矢印D方向は、清掃具
に装着された際に清掃具の幅方向に沿う方向である。ま
た、上記矢印D’方向においても、該凸部2a,2a’
で閉鎖系となるように、該凸部2a,2a’が設けられ
ているのが好ましい。
【0015】また、図4(a)及び(b)に示す形態の
上記表面シート2は、その表面に多数のドット状の凸部
2aが設けられている。そして、該凸部2aは、図3
(a)の矢印D方向に見たときに、図3(b)に示すよ
うに凸部が設けられている領域2’において該凸部2a
を投視した際に該領域2’の全面に該凸部2aが存在す
るように(シート2を矢印D方向に見たときに該凸部2
aで閉鎖系となるように)、該凸部2aが設けられてい
る。このように、上記凸部2aで閉鎖系とすることによ
り、清掃時において、被清掃面に満遍なく該凸部を当接
させることができ、清掃効率を向上させることができ
る。なお、上記矢印D方向は、清掃具に装着された際に
清掃具の幅方向に沿う方向である。また、上記矢印D’
方向においても、該凸部2aで閉鎖系となるように、該
凸部2aが設けられているのが好ましい。
【0016】尚、本発明においては、上記凸部の形状等
は、上記図3及び図4に示す形態、即ちリブ状、ドット
状の形状等には制限されず、種々の形状、例えば山状、
波状又は線状等の形状とすることができる。また、上記
凸部のシートの単位面積当たりの密度は、1個/cm2
上であるのが好ましく、さらに好ましくは、5〜40個
/cm2 である。長さ又は直径1(図3及び図4参照)
は、10mm以下が好ましく、さらに好ましくは、0.
3mm〜10mmである。また、高さhは、0.01m
m〜12mmが好ましく、さらに好ましくは、0.05
mm〜8mmである。
【0017】上記表面シート2の形成材料としては、パ
ルプ、コットン等の天然繊維、レーヨン、キュプラ等の
再生繊維、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフ
ィン系、アクリル系、ビニロン系等の合成繊維及びその
混合繊維原料等のシート状の繊維集合体を形成する材料
等が挙げられる。更に、上記成形材料としては、後述す
る親水性繊維及び熱可塑性繊維を後述する配合比で混合
してなる繊維混合物を特に好ましく用いることができ
る。
【0018】また、上記表面シート2は、熱可塑性繊維
を好ましくは5〜95重量%、更に好ましくは10〜7
5重量%の配合割合で含有する繊維混合物からなり、坪
量が好ましくは10〜100g/m2 、更に好ましくは
20〜75g/m2 であるのが好ましい。そして、この
際、上記表面シート2の有する凸部が、リブ状若しくは
ドット状の凸部である場合には、該凸部の湿潤時に維持
される高さが、好ましくは0.01〜12mm、更に好
ましくは0.05〜8mm、最も好ましくは1〜5mm
である。また、上記凸部が、波状形状の凸部である場合
には、該凸部の湿潤時にも維持される高さが好ましくは
0.2〜10mm、更に好ましくは0.5〜7mm、最
も好ましくは0.8〜5mmであるのが好ましい。
【0019】上記繊維混合物における上記熱可塑性繊維
の配合割合が、5重量%未満であると、表面シート2の
上記凸部の湿潤時の形状保持が困難となり仕上り性、操
作性が不良になる。95重量%を超えると、液透過性能
が劣り、汚液の吸収性が悪くなって洗浄性が不良にな
る。また、上記坪量が10g/m2 未満であると、上記
と同じく上記凸部の湿潤時の形状保持が困難になり、さ
らに清掃作業時の摩擦に耐えうる強度が得られなくな
る。100g/m2 を超えると、液吸収体3への液の移
行が悪くなるとともに、使い捨てシートとして必要以上
のコストがかかる。上記のリブ状若しくはドット状の凸
部の高さが0.01mm未満であるか又は上記波状形状
の凸部の高さが0.2mm未満であると、清掃シートの
摩擦抵抗が大きくなり操作性が不良となったり、保護・
つや出し剤を塗り拡げる際に泡立ちやすく仕上り性が不
良となる場合があり、また、上記のリブ状若しくはドッ
ト状の凸部の高さが12mmを超えるか又は上記波状形
状の凸部の高さが10mmを超えると、液透過性能が劣
り、汚液の吸収性が悪くなって洗浄性が不良となるの
で、上記範囲内とするのが好ましい。
【0020】ここで、「湿潤時にも維持される」とは、
本発明の清掃シートで、液濡れにより汚染された場所を
清掃して、該清掃シートが濡れても上記凸部の形状(ド
ット状、リブ状又は波状等の形状)が維持されることを
意味し、具体的には、例えば、該清掃シートが、該清掃
シート100重量部に対して100重量部以上の水を吸
収した場合においても、上記凸部の形状が維持されてい
ることを意味する。また、上記「リブ状若しくはドット
状の凸部の高さ」(図3及び図6に示すh)とは、凸部
の頂点と底点との高さの差の平均であり、また、上記
「波状形状の高さ」(図7に示すM)とは、波状の凸部
の頂点と底点との高さの平均である。
【0021】上記熱可塑性繊維としては、特に湿潤時に
も維持されるリブ状又はドット状の形状を付与する場合
には、平均融点160℃以下の熱接着成分を含有する繊
維、即ち高温度(例えば100℃以上)の熱処理で繊維
表面の一部が溶融し、繊維が形状固定化に働く繊維が
好ましく用いられ、例えば低融点タイプのポリエチレン
テレフタレート繊維、ポリエチレン繊維、エチレンビニ
ルアルコール繊維又はポリビニルアルコール繊維等の低
融点タイプの繊維を鞘成分とし、高融点タイプの繊維を
芯成分とした芯鞘状繊維やサイドバイサイドで片方の成
分が上記低融点タイプの繊維であるもの等が挙げられ
る。一方、湿潤時にも維持される波状形状を付与する場
合には、予め延伸されたポリエチレン系繊維、ポリプロ
ピレン系繊維、ポリエチレンテレフタレート系繊維、お
よびこれらの繊維を芯成分とした芯鞘繊維あるいはサイ
ドバイサイド型の繊維で片分の成分が加熱による収縮し
てクリンプ形状に収縮する繊維等の熱可塑性熱収縮繊維
が挙げられる。また、上記熱可塑性繊維としては、上記
の熱可塑性樹脂に親水化剤等を練り混む等して親水化さ
れた熱可塑性繊維(以下、「親水性熱可塑性繊維」とい
う)あるいは親水化された熱可塑性熱収縮繊維(以下、
「親水性熱可塑性熱収縮繊維」という)を好適に用いる
ことができる。
【0022】また、上記熱可塑性繊維と共に用いられ、
シートを形成する繊維としては、親水性のパルプ、コッ
トン、レーヨン繊維等の親水性セルロース系繊維;親水
性の合成繊維親水化処理されたポリエステル系若しく
はポリオレフィン系繊維、等の親水性繊維が挙げられ
る。特に上記親水化処理されたポリエステル系若しくは
ポリオレフィン系繊維としては、例えば親水化材を繊維
中に練り込んだタイプのものが好適に用いられる。
【0023】また、特に上記熱可塑性繊維として上記熱
可塑性熱収縮繊維を用いる場合には、繊維混合物中にお
ける上記熱可塑性熱収縮繊維の配合割合は、10〜90
重量%とするのが好ましく、上記熱可塑性繊維として上
記親水性熱可塑性繊維を用いる場合には、繊維混合物中
における上記親水性熱可塑性繊維の配合割合は、5〜9
5重量%とするのが好ましく、上記熱可塑性繊維として
上記親水性熱可塑性熱収縮繊維を用いる場合には、繊維
混合物中における上記親水性熱可塑性熱収縮繊維の配合
割合は、10〜90重量%とするのが好ましい。
【0024】また、上記繊維混合物は、親水性セルロー
ス系繊維5〜95重量%と親水性熱可塑性繊維95〜5
重量%との繊維混合物(以下、「繊維混合物A」という
場合には、この繊維混合物を指す)、又は親水性セルロ
ース系繊維10〜90重量%と親水性熱可塑性熱収縮繊
維90〜10重量%との繊維混合物(以下、「繊維混合
物B」という場合には、この繊維混合物を指す)が、特
に好ましく用いられる。また、上記表面シートの見かけ
厚み(凸部の高さも含めた厚み)は、0.5〜15mm
であるのが好ましい。
【0025】そして、上記繊維混合物から上記のリブ状
若しくはドット状の凸部又は上記の波状形状の凸部を有
する上記表面シートを製造するには、下記の如くして製
造することができる。即ち、上記のリブ状若しくはドッ
ト状の凸部を有する表面シートは、上記熱可塑性繊維及
び親水性繊維を抄紙してシートを形成し、得られたシー
トにエンボス加工又は熱エンボス加工を施すか、又は湿
式抄紙製法でシートを製造するに、凹凸パターンを有す
る抄紙ワイヤーを用いて水に濡れた状態でシートに凹凸
パターンを刻印すること等により製造することができ
る。また、上記波状形状の凸部を有する表面シートは、
上記熱可塑性熱収縮繊維又は上記親水性熱可塑性熱収縮
繊維を含むシートを熱収縮加工又は熱収縮性シートや熱
収縮性ネットと非熱収縮性シートを一体化した後に熱収
縮加工を行う等することにより製造することができる。
【0026】具体的には、上記熱可塑性繊維として単な
る熱可塑性繊維又は上記親水性熱可塑性繊維を用いた場
合には、110〜220℃で、上記エンボス処理を行う
ことにより、リブ状又はドット状の凸部を有する上記表
面シートが得られ、また上記熱可塑性繊維として上記熱
可塑性熱収縮繊維又は上記親水性熱可塑性熱収縮繊維を
用いた場合には、130〜220℃、3〜120秒上記
加熱処理を行うことにより、波状形状の凸部を有する上
記表面シートが得られる。従って、上記繊維混合物Aを
用いた表面シートは、エンボス処理によりリブ状又はド
ット状の凸部が形成されたものであるのが好ましく、上
記繊維混合物Bを用いた表面シートは、加熱熱収縮処理
により波状形状の凸部が形成されたものであるのが好ま
しい。
【0027】上記表面シートに積層される上記液吸収体
としては、パルプ繊維を主体とした繊維積層体、パルプ
繊維を主体とした繊維からなる吸収シート又は該吸収シ
ートを複数枚重ねた吸収シート積層体等を用いることが
できる。
【0028】上記繊維積層体に用いられる上記パルプ繊
維としては、通常のパルプ繊維に加えてアルカリ処理に
よりだ円断面形状に改質されたマーセル化パルプ、架橋
剤により改質されたクリンプパルプ等が挙げられる。上
記繊維積層体とは、多数の繊維が単に圧縮等により積層
されたものを意味し、上記パルプ繊維のみで形成されて
いてもよく、また、レーヨン繊維、熱可塑性繊維等の他
の繊維を含んで形成されていてもよい。この際、該他の
繊維の含有量は、5〜30重量%とするのが好ましい。
【0029】また、上記吸収シートに用いられる上記パ
ルプ繊維としては、上記繊維積層体に用いられるパルプ
繊維と同じものが用いられる。また、上記繊維としては
上記パルプ繊維のみを用いてもよいが、上記パルプ繊維
に加えてレーヨン繊維、熱可塑性繊維等の他の繊維を混
合して用いることもできる。この際、該他の繊維の含有
量は、5〜30重量%とするのが好ましい。そして、上
記吸収シートは、上記繊維を湿式抄紙製法あるいはラテ
ックスボンド、サーマルボンドからなる乾式パルプシー
ト製法にて得られるシートであり、その厚みは、0.3
〜5mmであるのが好ましい。また、上記吸収シート積
層体は、上記吸収シートを複数枚、好ましくは2〜10
枚重ねてなるものである。
【0030】また、上記液吸収体は、上記繊維積層体、
上記吸収シート又は上記吸収シート積層体に繊維状又は
粉末状の高分子吸収体を含有させたものが特に好ましく
用いられる。ここで、上記高分子吸収体が繊維状である
場合の平均長軸長は、1〜10mmであるのが好まし
く、繊維径長は、0.5〜3d(デニール)であるのが
好ましい。また、粉末状である場合の平均粒径は、10
0〜1,000μmであるのが好ましい。上記高分子吸
収体としては、ポリアクリル酸塩系、デンプングラフト
重合体系、ポリビニールアルコール系、カルボキシメチ
ルセルロース系等が挙げられる。
【0031】また、上記液吸収体が上記高分子吸収体を
含有する態様としては、各繊維と高分子吸収体とが均一
に分散されて積層されて繊維積層体を構成した態様、各
繊維と高分子吸収体とが均一に分散されて吸収シートを
構成した態様、該吸収シートを積層して吸収シート積層
体を構成した態様及び高分子吸収体を含有しない各吸収
シートの間に高分子吸収体を均一に散布して吸収シート
積層吸収体を構成した態様等が挙げられる。
【0032】上記高分子吸収体を用いる場合の上記高分
子吸収体の配合量は、上記パルプ繊維100重量部に対
して、10〜50重量部とするのが好ましい。
【0033】また、上記液吸収体の厚みは、1〜10m
mであるのが好ましい。
【0034】また、上記液吸収体に積層される上記装着
シートとしては、液不透過性のフィルムシート又は該フ
ィルムシートと他のシートとのラミネートシートが挙げ
られる。また、上記装着シートの坪量は、10〜100
g/m2 であるのが好ましく、その厚みは、0.3〜3
mmであるのが好ましい。上記坪量が、10g/m2
満であると、清掃シートをモップ状掃除具に装着するの
に十分な強度が得られず、100g/m2 を超えると、
装着シートの柔軟性が劣るとともに不必要のコストがか
かってしまう。
【0035】上記フィルムシートとしては、ポリエチレ
ン系シート、ポリプロピレン系シート、ポリエステル系
シート等が挙げられる。また、上記ラミネートシートに
用いられる上記の他のシートとしては、強度および柔軟
性を向上させる点から熱接着性不織布との複合シートが
挙げられる。また、上記ラミネートシートにおいては、
上記の他のシートは上記フィルムシートの表面又は裏面
の一方又は両方にラミネートすることができる。
【0036】本発明の清掃シートは、上述のように、上
記表面シートを有しているので、液体洗剤を操作性に優
れて拭き取ることができる。また、上記装着シートが、
軟質で且つ布様であり、柔軟性が高いため、清掃部への
装着性に優れ、しかも、液体を透過しないので、吸収し
た清掃液でモップ状掃除具の清掃部を汚染することがな
い。更に、上記液吸収体を有しているので、広い面積で
も効率よく清掃することができ、液濡れによる汚れの拭
き取り性に優れたものである。また、上記表面シートが
上記の特定の形状を有する場合には、液体洗剤を拭き取
る時、ならびに保護・つや出し剤を均一に床面に塗布す
る時の泡立ちを抑制するので清拭面の仕上がり性に優
れ、また、摩擦抵抗が低く、操作性に優れている。
【0037】上述した本発明の清掃シートは、上記図1
に示した清掃具10の他に、例えば、図9〜図13に示
す清掃具のように、清掃シートを、その上方(該清掃シ
ートの上面と清掃部との間)に空間を有した状態で装着
できるものに装着して使用することが好ましい。このよ
うな形態の清掃具は、拭き掃除の際に清掃シートにかか
る押圧力を適度に分散させることができるため、吸収し
た汚水の逆流を防いだり、清掃部への汚染を抑えたりす
ることが出来る。
【0038】図9に示した清掃具30は、門型のフレー
ム本体31aを主体として構成される清掃部31と、該
清掃部31に装着した清掃シートを固定する一対の半筒
状の固定具32と、該清掃部31に自在継手33を介し
て連結される把手部34と備えているものである。上記
フレーム本体31の2本の脚部31bのそれぞれの端部
には、前後方向に延びる装着部31cが設けられてお
り、上記固定具32は、この装着部31cにシートを巻
回した状態で当該装着部31cに嵌着できるように形成
されている。この清掃具30は、清掃部31に清掃シー
トを装着した状態においてその上方に空間が設けられて
いるので、拭き掃除の際に清掃シートにかかる押圧力を
適度に分散させることができ、吸収した汚水の逆流を防
ぐことができるほか、清掃部への汚染を防いだりするこ
とが出来る。
【0039】また、上述した効果を奏するようにした清
掃具の他の形態として、例えば、図10に示す形態の清
掃具40が挙げられる。この清掃具40は、図1に示し
た清掃具10における清掃部11に加えて、清掃部41
の周縁部に下方に向けて延びる周壁部42を設けたもの
であり、拭き掃除の際に清掃シートにかかる押圧力を適
度に分散させることができ、吸収した汚水の逆流を防ぐ
ことができるほか、製造部への汚染を最小限度に抑えた
りすることが出来る。
【0040】また、図10に示した清掃具40のような
周壁部42に加えて、例えば、図11又は図12に示し
た清掃具50又は60のように、清掃部51又は61の
下面に仕切部53又は63を設けたり、図13に示した
清掃具70のように、清掃部71の下面に複数の突起部
73を設けることができる。このような仕切部53若し
くは63、又は突起部73を設けることは、上記清掃具
40における効果に加え、部分的に押圧力をかけ、汚れ
をとりやすくすることが出来る点で効果的である。
【0041】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0042】〔実施例1〕表面シート2、液吸収体3及
び装着シート4として下記の材料をそれぞれ用いて、下
記製造法に従って、図6に示す形態の清掃シート1を得
た。 表面シート2;針葉樹クラフトパルプ/短繊維レーヨン
/熱可塑性繊維〔帝人(株)製、熱融着性ポリエステル
商品名「TJ04CN」, 融点110℃〕=40/40/20
(重量比)の混合繊維原料を用い、通常の湿式抄紙法に
てシートを調製し、さらに、得られたシートを立方体状
のの凹凸パターンを有するエンボスロールにてヒートエ
ンボス加工(加工温度150℃)することにより、正方
形状のドット状の凸部が付与されてなるシートを用い
た。 液吸収体3;パルプ80重量部に、高分子吸収体として
のアクリル酸系吸水ポリマー20重量部を均一に分散し
てなる厚さ2.5mm、坪量50g/m2 の繊維積層体
を用いた。 装着シート4;ポリエチレンフィルムの一面にポリエチ
レン/ポリエステルの混綿原料よりなるスパンボンド不
織布をラミネートしてなる、厚さ0.3mm、坪量30
g/m2 のラミネートフィルムを用いた。 製造法;上記表面シート2からなる拭取部2’で、上記
液吸収体3の表面及び側面を被覆して、該表面シート2
(拭取部2’)をその各縁部において装着シート4に接
着することにより、製造した。
【0043】そして、上記表面シート2の凸部の高さh
は1.0mmであり、各凸部の大きさNは1.0mmで
あり、各凸部間の間隔Sは、1.0mmであった。ま
た、本形態における上記凸部の清掃時において被清掃面
に接触する面積は、表面シート全体の面積に対して25
%(以下、単に「接触面積率」という場合には、この割
合〔%〕をいう)であった。
【0044】得られた清掃シートについて下記〔試験
例〕に従って試験を行った。その結果を〔表1〕に示
す。
【0045】〔試験例〕得られた清掃シートを、図1に
示すように、掃除具に装着して、下記の各試験を行っ
た。
【0046】<形態の試験法> 1.汚れの拭き取り性 3×8cmのビニール製床材(クッションフロア)に濃
縮しょう油を0.05g均一に塗布し、50℃で30分
間乾燥してモデル汚れのテストピースを作成した。清掃
シートは7×10cmの大きさに裁断し、500gの荷
重がかかる条件でテストピース上を40cmのストロー
クで動く研磨試験機に装着した。テストピースを研磨試
験機に設置した後、テストピース上に下記に示す組成の
洗浄剤を5mlスプレーした後、往復20回の研磨試験
を行った。試験後、残留した汚れの重量を測定してかき
取られた汚れの重量を算出し、初期の汚れの重量に対す
る比率を求め、これを拭き取り率とした。本試験法の結
果と実際の汚れとの相関をとった結果、本試験法で70
%以上の拭き取り率が得られるものは、実際の汚れの拭
き取り性が良好であると判断されたので、70%以上の
拭き取り率の場合を○とした。
【0047】2.仕上り性 30×50cmの木製床材(フローリング材)を上記1
と同様に研磨試験機に設置した。清掃シートは28×2
1cmの大きさに裁断した後、26.5×10cmの平
面状のモップ状清掃部に巻きつけてテープで固定し、2
kgの荷重がかかる条件で、上記木製床材の上を40c
mのストロークで動く研磨試験機に装着した。 木製床
材上に下記に示す組成の洗浄剤を15mlスプレーした
後、往復50回の研磨試験を行った。泡立ちにくさを木
製床材全面に泡立った時のストローク回数で評価し、ス
トローク回数が低い程、泡立ちにくく仕上り性良好とな
る。全面に泡立ちが生じるまでのストローク回数が30
回以上のものは実用上仕上り性良好と判断されたので、
ストローク回数が30回以上のものは○とし、30回未
満のものは×とした。
【0048】3.拭きやすさ 30×80cmの木製床材(フローリング材)を万能圧
縮引張試験機(オリエンティック社製 RTM−25)
に設置した。清掃シートは仕上り性試験と同じく28×
21cmの大きさに裁断した後、26.5×10cmの
平面状のモップ清掃部に巻きつけてテープで固定し、1
kgの荷重を清掃部上部に固定した。モップ清掃部には
木製床材上を滑らすためにたこ糸を付け、万能圧縮引張
機下部に設置した滑車を通して鉛直上方に可動する試験
機チャックにたこ糸の端を固定した。木製床材上に下記
に示す組成の洗浄剤を15mlスプレーした後、試験機
のチャックを500mm/minの速度で鉛直上方に可
動させることで、清掃シートを装着したモップ清掃部を
可動させ、その際の摩擦抵抗値を測定した。本試験法で
得られる摩擦抵抗値と実際の拭きやすさ(操作性)との
相関をとった結果、本試験法で1500g以下の摩擦抵
抗値が得られるものは、実用上拭きやすさ(操作性)良
好と判断されたので、1500g以下の場合を○とし、
1500gを超える場合を×とした。
【0049】4.清掃持続性 図1に示す形態で、50m2 に敷きつめた木製床を清掃
し、50m2 清掃する間に仕上り性、拭きやすさが損わ
れないかを肉眼および感覚にて評価した。なお、清掃は
下記に示す洗浄剤を1m2 に対し5mlスプレーした
後、本発明の清掃シートを装着した図1のモップで拭い
た。50m2 清掃する間に仕上り性、拭きやすさが損わ
れないものは良好であるので○とし、50m2 清掃する
迄に仕上り性、拭きやすさが損われるものは×とした。
【0050】 <洗浄剤組成> ・水不溶性ポリマーラテックス(固形分)1) 11重量% ・ポリエトキシ化脂肪族第2級アルコール 2) 1.0重量% 〔商品名「ソフタノール」、日本触媒化学(株)製〕 ・エチルカルビトール 3.0重量% ・カルナウバワックス乳化物(固形分) 1.0重量% ・ジメチルシロキサン乳化物(固形分) 0.01重量% ・エタノール 3.0重量% ・香料 0.01重量% ・水 バランス 1)スチレン/アクリル酸/メタクリル酸/エチルアクリレート共重合物(平 均分子量約10万) 2)CH3 (CH2)13 CHOH(CH2CH2O)3
【0051】〔実施例2〕表面シート2、液吸収体3及
び装着シート4として下記の材料をそれぞれ用いて、下
記製造法に従って、図7に示す形態の清掃シート1を得
た。尚、図7に示す本実施例の清掃シート1は、表面シ
ート2と液吸収体3と装着シート4とを順次積層してな
り、上記表面シート2に波状形状の凸部が形成されてな
る清掃シートである。
【0052】表面シート2;セルロース系繊維である針
葉樹クラフトパルプ60重量部と、親水性熱可塑性熱収
縮繊維である融点130℃のW−ESC〔チッソ(株)
製の芯/鞘繊維、芯;ポリプロピレン、鞘;親水性ポリ
エチレン〕40重量部との繊維混合原料を用いて通常の
湿式抄紙法にてシートを調製し、得られたシートを特定
の大きさに裁断した後、送風式電気乾燥機中にて165
℃、10min熱処理して得た、厚さ1.4mm、坪量
40g/m2 の波状形状の凸部を有するシートを用い
た。 液吸収体3;極太パルプ60重量部とパルプ40重量部
とからなる厚さ0.35mm、坪料40g/m2 の吸収
シートを4枚積層してなる厚さ1.5mm、坪量160
g/m2 の吸収シート積層体を用いた。 装着シート4;ポリエチレンフィルムの一面にポリエス
テル/ポリエチレンの混綿原料よりなるサクションヒー
トボンド不織布をラミネートしてなる、厚さ0.3m
m、坪量40g/m2 のラミネートフィルムを用いた。 製造法;上記表面シート2からなる拭取部2’で、吸収
シート3aを4枚積層してなる液吸収体3の表面及び側
面を被覆し、次いで、該表面シート2(拭取部2’)の
各縁部において、装着シート4に接着して、表面シート
2(拭取部2’)と液吸収体3と装着シート4とを順次
積層することにより形成した。そして、上記波状形状の
凸部の高さMは、0.8〜1.2mmであり、各凸部の
幅Tは、3〜10mmである。また、本形態における接
触面積率は、13%であった。
【0053】得られた清掃シートについて実施例1と同
様の試験を行った。その結果を〔表1〕に示す。
【0054】〔実施例3〕表面シート2、液吸収体3及
び装着シート4として下記の材料をそれぞれ用いた以外
は、実施例1と同様にして図6に示す形態の清掃シート
1を得、得られた清掃シートについて、実施例1と同様
の試験を行った。その結果を〔表1〕に示す。 表面シート2;針葉樹クラフトパルプ/熱収縮性繊維
〔チッソ(株)製の芯/鞘繊維、芯;ポリプロピレン、
鞘;ポリエチレン、商品名「ESC」〕/熱可塑性繊維
〔帝人(株)製、熱融着性ポリエステル、商品名「TJ
04CN」〕=50/40/10(重量比)の混合繊維
原料より通常の湿式抄紙法にてシートを調製し、丸状の
凹凸パターンを有するエンボスロールにてヒートエンボ
ス加工してなる、丸状の凹凸パターンを有するシートを
用いた。該表面シートの接触面積率は16%であった。
また、上記表面シート2の凸部の高さhは0.2mmで
あり、各凸部の大きさNは0.8mmであり、各凸部間
の間隔Sは、0.9mmであった。 液吸収体3;極太パルプ60重量部とパルプ40重量部
からなる厚さ0.35mm、坪量40g/m2 の吸収シ
ートを4枚積層してなる厚さ1.5mm、坪量160g
/m2 の吸収シート積層体を用いた。 装着シート4;ポリエチレンフィルムの一面にポリエス
テル/ポリエチレンの混綿原料とりなるサクションヒー
トボンド不織布をラミネートしてなる厚さ0.3mm、
坪量40g/m2 のラミネートフィルムを用いた。
【0055】〔実施例4〕表面シート2として、下記の
ものを用いた以外は実施例3と同様にして清掃シートを
得、得られた清掃シートについて実施例1と同様の試験
を行った。その結果を〔表1〕に示す。 表面シート2;針葉樹クラフトパルプ/熱収縮性繊維
〔チッソ(株)製の芯/鞘繊維、芯;ポリプロピレン、
鞘;ポリエチレン、商品名「ESC」〕/熱可塑性繊維
〔帝人(株)製、熱融着性ポリエステル、商品名「TJ
04CN」〕=50/40/10(重量比)の混合繊維
原料を用いて、通常の湿式抄紙法にてシートを調製し、
更に得られたシートに丸状の凹凸パターンを有するエン
ボスロールにてヒートエンボス加工することにより得ら
れた、丸いドット状の凸部を有するシートを用いた。該
表面シートの接触面積率は、30%であった。また、上
記表面シート2の凸部の高さhは0.2mmであり、各
凸部の大きさNは1.3mmであり、各凸部間の間隔S
は、0.8mmであった。
【0056】〔実施例5〕液吸収体3として、厚さ3m
m、坪量60g/m2 の繊維としてパルプを用いた繊維
積層体を用いた以外は、実施例1と同様にして清掃シー
トを得た。また、本形態における接触面積率は、25%
である。
【0057】〔比較例1〕表面シート2として、下記の
ものを用いた以外は実施例3と同様にして、清掃シート
の作成を行い、得られた清掃シートについて実施例1と
同様の試験を行った。その結果を〔表1〕に示す。 表面シート2;針葉樹クラフトパルプ/熱収縮性繊維
〔チッソ(株)製の芯/鞘繊維、芯;ポリプロピレン、
鞘;ポリエチレン、商品名「ESC」〕/熱可塑性繊維
〔帝人(株)製、熱融着性ポリエステル、商品名「TJ
04CN」〕=50/40/10(重量比)の混合繊維
原料を用いて、通常の湿式抄紙法にてシートを調製し、
得られたシートを丸状の凹凸パターンを有するエンボス
ロールにてヒートエンボス加工することにより得られ
た、丸いドット状の凸部を有するシートを用いた。該表
面シートの接触面積率は、65%であった。また、上記
表面シート2の凸部の高さhは0.2mmであり、各凸
部の大きさNは2.3mmであり、各凸部間の間隔S
は、1.8mmであった。
【0058】〔比較例2〕市販の平織雑巾について、実
施例1と同様の試験を行った。その結果を〔表1〕に示
す。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明の清掃シートは、一般家庭におい
て、床のしみ汚れ等の除去と床の保護・つや出し等のお
掃除、お手入れ等の湿式掃除を手軽にできるものであ
る。更に詳述すると、本発明の清掃シートは、上記表面
シートを有しているので、清拭面の仕上がり性に優れ、
また操作性に優れている。また、上記装着シートが、軟
質で且つ布様であり、柔軟性が高いため、清掃部への装
着性に優れ、しかも、液体を透過しないので、吸収した
清掃液で清掃部を汚染することがない。更に、上記液吸
収体を有しているので、広い面積でも効率よく清掃する
ことができ、液濡れによる汚れの拭き取り性に優れたも
のである。また、上記表面シートが凹凸形状又は波状形
状を有する場合には、液体洗剤を拭き取る時の泡立ちを
抑制するので清拭面の仕上がり性に優れ、また、摩擦抵
抗が低く、操作性に優れている。従って、本発明の清掃
シートは、液濡れにより汚染された清掃面の清掃用とし
て特に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の清掃シートを掃除具に装着し
た状態を示す一部破断斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す本発明の清掃シートの斜視
図である。
【図3】図3(a)は、本発明の清掃シートに用いられ
る表面シートの1例を示す平面図であり、図3(b)
は、図3(a)におけるB−B断面図である。
【図4】図4(a)は、本発明の清掃シートに用いられ
る表面シートの他の例を示す平面図であり、図4(b)
は、図4(a)におけるB−B断面図である。
【図5】図5は、表面シートの清掃時における接触面積
の測定方法を示す斜視図である。
【図6】図6は、実施例1(実施例3、実施例4)の本
発明の清掃シートを示す断面図(図2に示す清掃シート
のI−I’断面図であって、その一部を省略して示す断
面図)である。
【図7】図7は、実施例2の本発明の清掃シートを示す
断面図(図6相当図)である。
【図8】図8は、実施例5の本発明の清掃シートを示す
断面図(図6相当図)である。
【図9】図9は、本発明の清掃シートを装着することが
できる掃除具の他の形態の要部を示す斜視図である。
【図10】図10は、本発明の清掃シートを装着するこ
とができる掃除具の他の形態の要部を示す斜視図であ
る。
【図11】図11は、本発明の清掃シートを装着するこ
とができる掃除具の他の形態の要部を示す斜視図であ
る。
【図12】図12は、本発明の清掃シートを装着するこ
とができる掃除具の他の形態の要部を示す斜視図であ
る。
【図13】図13は、本発明の清掃シートを装着するこ
とができる掃除具の他の形態の要部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 清掃シート 2 表面シート 3 液吸収体 4 装着シート 10 掃除具 11 清掃部 12 把手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/00 B32B 27/00 K 27/12 27/12 (72)発明者 妹尾 正道 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (56)参考文献 特開 平8−60509(JP,A) 特開 昭58−132155(JP,A) 特開 平6−299452(JP,A) 特開 平8−176944(JP,A) 実開 平3−4296(JP,U) 実開 昭62−70196(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 13/16 - 13/258 B32B 3/30 B32B 27/00 D04H 1/06 D04H 5/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清掃部と該清掃部に連結された棒状の把
    手とを具備した掃除具における、該清掃部に装着される
    清掃シートであって、 上記清掃シートは、液透過性の表面シートからなる拭取
    部と、該拭取部で拭き取った液を吸収する液吸収体とを
    具備し、 上記表面シートは、多数の凸部を有しており、清掃時に
    おいて被清掃面に接触する該凸部の面積が表面シート全
    体の面積に対して5〜60%であり、 更に、装着シートを具備し、上記液吸収体は、上記拭取
    部と該装着シートとの間に配されてい ることを特徴とす
    る清掃シート。
  2. 【請求項2】 上記表面シートは、熱可塑性繊維を5〜
    95重量%の配合割合で含有する、坪量が10〜100
    g/m2 のシートであり、 湿潤時にも維持される高さが0.01〜12mmのリブ
    状若しくはドット状の凸部、又は湿潤時に維持される高
    さが0.2〜10mmの波状形状の凸部を有することを
    特徴とする請求項1記載の清掃シート。
  3. 【請求項3】 上記熱可塑性繊維が、熱可塑性熱収縮繊
    維、親水化された熱可塑性繊維又は親水化された熱可塑
    性熱収縮繊維であることを特徴とする請求項記載の清
    掃シート。
  4. 【請求項4】 上記表面シートが、親水性セルロース系
    繊維5〜95重量%と親水化された熱可塑性繊維95〜
    5重量%との繊維混合物からなり、リブ状若しくはドッ
    ト状の凸部を有することを特徴とする請求項1記載の清
    掃シート。
  5. 【請求項5】 上記表面シートが、親水性セルロース系
    繊維10〜90重量%と親水化された熱可塑性熱収縮繊
    維90〜10重量%との繊維混合物からなり、波状形状
    の凸部を有することを特徴とする請求項1記載の清掃シ
    ート。
  6. 【請求項6】 上記装着シートが、液不透過性のフィル
    ムシート又は該フィルムシートと他のシートとのラミネ
    ートシートであり、その坪量が、10〜100g/m2
    であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記
    載の清掃シート。
  7. 【請求項7】 上記液吸収体が、パルプ繊維を主体とし
    た繊維積層体、パルプ繊維を主体とした繊維集合体から
    なる吸収シート又は該吸収シートを複数枚積層してなる
    吸収シート積層体からなることを特徴とする請求項1〜
    のいずれか1項記載の清掃シート。
  8. 【請求項8】 上記液吸収体が、繊維状又は粉末状の高
    分子吸収体を含有することを特徴とする請求項1〜
    いずれか1項記載の清掃シート。
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