JP3260746B2 - 印刷機ブランケット用クリーニング材 - Google Patents

印刷機ブランケット用クリーニング材

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は印刷機用ブランケットの自動洗浄機に使用す
るクリーニング材に関する。
[従来の技術] オフセット印刷機はNBRなどからなるゴムブランケッ
トにインキを転写し、更にそのインキを紙に転写するこ
とにより印刷する方法である。このようなオフセット印
刷は版が変る毎、あるいは印刷物に滲みがでた場合に、
ゴムブランケットを洗浄して、インキ及びインキを塗布
する前に塗布される水を取り除く必要がある。
従来、このようなブランケットの洗浄は手作業で行な
っていたが、省力化と危険防止のために、自動的にイン
キ、水を除去する自動洗浄機が普及してきている。従
来、この自動洗浄機のクリーニング材として、熱融着タ
イプ、バインダータイプ、水流絡合タイプの不織布が使
用されていた。
まず、熱融着タイプの不織布は全面を融着した場合
と、部分的に融着した場合があり、前者の場合には得ら
れる不織布が全体的に平滑で、微孔がないため、払拭性
が低く、しかも吸液性も低下するので、ブランケットの
清浄には十分ではなかった。
また、後者の場合、繊維同士が融着していない部分に
存在するフリーの繊維がブランケットに付着して印刷に
不都合を生じたり、伸びが生じて皺になり易いため、均
一な清浄ができない欠点があった。
このような欠点はバインダータイプの不織布について
も全く同様であった。
そして、水流絡合タイプの不織布を使用した場合は繊
維同士が単に絡合しているだけであるため、ある程度の
吸液性はあるものの、多量のインキ、又は水による湿潤
状態で力を加えると、繊維同士が滑り易く、絡みが弱く
なり、伸びが生じて皺になって、均一な清浄ができない
欠点があった。
なお、以上の3タイプの不織布はいずれも使用繊維が
太いために、払拭性が悪くブランケットの洗浄には十分
なものではなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記のような欠点を解消するためになされた
ものであり、印刷機用ブランケットの洗浄性に優れたク
リーニング材を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] コットン繊維、レーヨン繊維の中から選ばれる親水性
繊維(以下、単に「親水性繊維」という)20〜80重量%
と極細繊維80〜20重量%とを含む繊維ウエブが、水流絡
合しており、極細繊維を含む表面層が存在している印刷
機ブランケット用クリーニング材である。
また、繊維ウエブ中に熱融着性繊維を含み、該熱融着
性繊維が融着していれば、湿潤状態でも優れた強度を発
揮する。
[作用] 本発明の印刷機ブランケット用クリーニング材(以
下、単に「クリーニング材」という)は親水性繊維20重
量〜80重量%、極細繊維80重量〜20重量%含む絡合不織
布であることから、次のような特徴を有する。
まず第1に、親水性繊維及び極細繊維を使用している
ので、ブランケット上のインキ成分は一般的に有機合成
高分子を成分とする極細繊維に吸着されやすく、水成分
は親水性繊維に吸着されやすい。
また、この吸着を助けるのは極細繊維の存在である。
本発明はこのように極細繊維により絡合されていること
により、従来から汎用されている2〜5デニール程度の
繊維で形成される不織布の孔よりも微孔が形成されるの
で、この微孔に侵入してきた少量のインキ及び水は、表
面張力によって吸着されやすく、多量のインキ、水が侵
入したとしても、毛細管現象により吸液速度も速くなる
のである。
なお、繊維の配列が無方向に配向している場合には、
クリーニング材全体に亘って拡散しやすいことから、ク
リーニング材全体が使用されるため、効率的に吸液する
ことができる。
第2に、極細繊維を使用してきめ細かく絡合されてい
ることにより、湿潤状態での強度が飛躍的に向上する。
これは従来の2〜5デニール程度の繊維だけでなく、極
細繊維も使用しているので、2〜5デニール程度の太い
繊維同士の絡合だけでなく、太い繊維の骨格を極細繊維
によって固定した状態になる。そのため、強度が格段に
向上し、使用中に繊維が脱落して印刷機に影響を与えた
り、ブランケットとの摩擦によって、ピリングが生じた
り、更には、クリーニング材の伸びが生じてクリーニン
グ不良を生じることもない。
そして第3に、本発明のクリーニング材は極細繊維に
よって、優れた払拭性を発揮する。つまり、従来の繊維
は繊維径が大きいために、微細な汚れを除去することが
できなかったのに対して、本発明の極細繊維は従来の繊
維に比して10分の1程度の繊維径であるので、微細な汚
れも掻き取ることができるのである。
本発明でいう極細繊維とは0.05〜0.5デニール程度の
繊維を意味しており、一般的に、通常は2〜5デニール
程度の繊度であるが、化学的、機械的作用を施すことに
よって分割し、繊度を小さくできる繊維(以下、易分割
性繊維という)から得られる。このような極細繊維は2
成分以上の異なる成分の樹脂からなる易分割性繊維を、
水流の衝撃によって分割して得られる極細繊維を用いる
のが、易分割性繊維の極細化と同時に繊維同時の絡合を
行うことができるので、好ましい極細繊維を得る方法で
ある。
極細繊維を与える易分割性繊維の成分としては、例え
ば、ポリアミド樹脂とポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂とポリオレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂とポリアク
リロニトリル系重合体樹脂、ポリエステル樹脂とポリオ
レフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂とポリアクリロニ
トリル系樹脂、ポリオレフィンとポリアクリロニトリル
系重合体樹脂等を組合せたものがある。
なお、この易分割性繊維の成分はどのように配置して
いても良く、例えば繊維断面において、一成分を他成分
間に放射状に配した菊花状の繊維、一成分中に他成分を
島状に分散した海島繊維、異なる成分を交互に層状に積
層したバイメタル型繊維などがある。
特に、本発明の極細繊維は通常1〜5デニール程度の
円形断面の繊維を分割することによって得られるもので
あれば、繊維断面が円形ではなく、扇子形状や略長方形
等の形状になるので、その鋭角の部分によって汚れを掻
き取り易いのである。
なお、以上の効果は極細繊維が20重量%〜80重量%、
親水性繊維が80〜20重量%混合されている場合に発揮す
る。
このように、本発明に用いる極細繊維は前述のよう
に、クリーニング材の払拭性、他の繊維の絡合の補強、
吸液性の向上などさまざまな働きをする。
本発明のクリーニング材中の極細繊維が80重量%を越
えると、親水性繊維の存在比率が小さくなり、クリーニ
ング材として使用した場合に、吸水速度が悪くなってし
まい、逆に、20重量%未満であると、クリーニング材の
絡合性が著しく低下し、耐摩耗性が悪くなるので、極細
繊維の混合比としては20重量%〜80重量%が好ましく、
より好ましくは、極細繊維を40重量%〜60重量%混合す
る。
本発明のクリーニング材に混合される親水性繊維は、
インキのブランケットへの塗布前に塗布される水を吸着
するために混合する。従来、ブランケットを洗浄する場
合、インキの吸着という部分に重点がおかれ、インキ塗
布前の水分の除去にはあまり注意が払われておらず、吸
水性がない繊維が使用されていたが、本発明ではインキ
成分のみならず、水成分を吸着するために親水性繊維を
混合している。
このような親水性繊維としてはコットン繊維、レーヨ
ン繊維、を使用することができる。
このような親水性繊維はクリーニング材中80重量%を
越えると、極細繊維の存在比率が小さくなって、クリー
ニング材として使用した場合には絡合性が低下し、耐摩
耗性も悪くなり、逆に、20重量%未満では親水性繊維の
吸水速度が著しく低下してしまうので、親水性繊維の混
合比としては20重量%〜80重量%が良い。
本発明のクリーニング材には上記極細繊維、親水性繊
維の他に熱融着性繊維を混合することが好ましい。この
ように、熱融着性繊維を混合し、融着させることによ
り、融着点において繊維同士が固定されるので、絡合不
織布の湿潤時の強度が更に向上する。
本発明に使用することのできる熱融着性繊維は一成分
からなるものでも良いし、二成分以上からなる繊維でも
良い。例えば、二成分の繊維からなる場合には、繊維断
面において、半円ごとに成分の異なるサイドバイサイド
型、同心円ごとに成分の異なる芯鞘型、島状にいくつも
散在した海島型などを使用することができる。この中で
も芯鞘型の繊維は溶融させても芯成分が残るので、熱融
着性繊維自体の強度が低下しないとともに、融着させた
ときに繊維の収縮も少ないので、寸法安定性に優れてい
る。
本発明に使用する熱融着性繊維の成分としては一成分
の場合、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン系繊維の他、ポリアミド繊維、ポリエステル繊
維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維などを使用
できる。また、二成分の場合には低融点ポリエステルと
高融点ポリエステル、ポリアミドとポリエステル、ポリ
エステルとポリエチレン、ポリプロピレンとポリエチレ
ンなどの組み合わせを使用できる。
このような熱融着性繊維のクリーニング材への混合割
合が30重量%よりも多い場合には全体的に硬くなり、ブ
ランケットに密着しにくくなったり、吸液性のない、従
来の熱融着して得られるクリーニング材と何等変らなく
なるので、30重量%以下に抑えることが必要である。
本発明のクリーニング材は少なくとも極細繊維、親水
性繊維により繊維ウエブを形成した後、水流絡合によっ
て得られるが、湿潤時の強度を更に向上させたい場合に
は、熱融着性繊維も混合して繊維ウエブを形成し、水流
絡合した後、熱処理により熱融着性繊維を融着させるこ
とによって得られる。
本発明において、繊維ウエブを形成する方法として
は、カード機等により、繊維を略一方向に配向させた一
方向ウエブや、該一方向ウエブをコンベヤーの流れに対
して垂直に供給し、繊維ウエブの端縁で折返して両端を
往復することによって得られる交差した配向状態にある
交差ウエブ、更には一方向性ウエブと交差ウエブとを積
層したクリスクロスウエブがある。この中でもクリスク
ロスウエブは一方向ウエブによる一方向に対する強度
と、交差ウエブによるブランケットに対する、面の払拭
性を有するので、本発明のクリーニング材の繊維ウエブ
としては最も好ましい。
更に、各繊維ウエブ層を適当な各種の繊維により構成
すればより好ましい。例えば、交差ウエブ層を極細繊維
から形成し、一方向ウエブ層を親水性繊維の層とすれ
ば、極細繊維を多く含む交差ウエブ層側をクリーニング
材の払拭に使用して、より効率良く、払拭することがで
き、一方向ウエブ層の親水性繊維が極細繊維の吸水性の
不足分を補うことができる。
また、交差ウエブ層を極細繊維から形成し、一方向ウ
エブ層を親水性繊維と熱融着性繊維から形成すれば、極
細繊維による払拭性等の効果と共に、熱融着性繊維の融
着による湿潤状態での強度の向上が顕著となり、しかも
熱融着性繊維の融着部分が一方向ウエブ側に形成される
ので、交差ウエブ層側の極細繊維の払拭性にほとんど影
響を与えることがない。しかしながら、極細繊維を20〜
80重量%、親水性繊維を80〜20重量%含んでいる限り、
極細繊維、親水性繊維、或いは熱融着性繊維を混合した
繊維層を2層以上に積層したものでもよい。
次に、繊維ウエブの絡合方法にはニードルパンチによ
り絡合させる方法もあるが、易分割性繊維はニードルの
作用する点でしか分割、絡合しないので、十分なクリー
ニング材は得られない。これに対して、水流により絡合
させた場合には、直接水流のみ作用させるにしても、反
射流も作用させるにしても、繊維ウエブの広範囲に作用
させることができるので、易分割性繊維の分割が生じや
すくなり、絡合もより強固になるので、好ましいクリー
ニング材が得られる。
水流により極細繊維層を形成するような場合には、絡
合の原理によって、水流を作用させる方向を吟味する必
要がある。つまり、水流絡合が主として直接水流が作用
して易分割性繊維を分割する場合には、該極細繊維層側
から作用させて分割するのが好ましいが、直接水流が作
用するというよりはむしろ反射流によって絡合が生じる
場合には、該極細繊維層側の反対側から作用させて、反
射流により易分割性繊維を分割するのが良い。
なお、水流は1回だけでなく、数回作用させる時に
は、繊維ウエブの裏及び表から交互に作用させることに
よって、より均一な分割、絡合を行うことができる。
このようにして、本発明のクリーニング材は得られる
が、熱融着性繊維を混合している場合には、更に、熱融
着性繊維を融着させることによって、より湿潤条件下で
強度的に優れたクリーニング材を得ることができる。
この熱融着性繊維の融着方法は従来と同様の方法で行
えば良く、トンネル炉、通風乾燥機、熱シリンダ、赤外
線等の方法で行えば良い。
なお、クリーニング材の少なくとも片面に熱エンボス
加工により、凹凸を形成させれば、凹凸によって払拭効
果がより向上する。
この熱エンボス加工も従来の方法で行うことができ、
予熱エンボス、加熱エンボス等により行うことができ
る。この際の温度は熱融着性繊維の軟化点以上、融点以
下である。この際に、形成される凹部は5%よりも少な
いと、湿潤状態での強度が十分得られず、30%を超える
と極細繊維の払拭性等に影響がでるので、凹部はクリー
ニング材の表面積の5〜30%程度にするのがよい。
以上のようにして得られたクリーニング材は極細繊維
層を印刷機のブランケット表面に当たるように設置する
ことにより、優れた払拭性を発揮する。
以下に、本発明のクリーニング材の実施例を記載する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例] (実施例1〜7) ポリエステル樹脂とナイロン樹脂からなる菊花状断面
を有する易分割性繊維(繊度2デニール、繊維長38mm、
鐘紡(株)製商品名、ベリーマX)80、70、60、50、4
0、30、20重量%と、この混合比に対応して、レーヨン
繊維(繊度1.5デニール、繊維長38mm)20、30、40、5
0、60、70、80重量%混合し、カード機を通した後、ク
ロスレイヤーにより、交差ウエブを得た(順に実施例
1、2、3、4、5、6、7とする)。
この交差ウエブに複数のノズルから水圧120kg/cm2
高速流体を裏、表、裏と3度作用させることにより、易
分割性繊維がほぼ均一に分割し、絡合した目付55g/m2
クリーニング材を得た。
(比較例1〜2) 実施例1の易分割性繊維の混合比を90、10重量%と
し、これに対応して、レーヨン繊維の混合比を10、90重
量%とした以外は全く実施例1と同様にして、クリーニ
ング材を得た(順に比較例1、2とする)。
(比較例3〜11) 未延伸ポリエステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長3
8mm)90、80、70、60、50、40、30、20、10重量%と、
これに対応して、レーヨン繊維(繊度1.5デニール、繊
維長38mm)10、20、30、40、50、60、70、80、90重量%
を混合し、実施例1と同様に交差ウエブを得た(順に比
較例3、4、5、6、7、8、9、10、11とする)。
このようにして得られた交差ウエブを150℃で加熱エ
ンボス加工を施すことにより、凹部を10%形成し、目付
55g/m2のクリーニング材を得た。
(実施例8) 実施例1と同じ易分割性繊維65重量%、レーヨン繊維
35重量%からなる目付45g/m2の交差ウエブと、比較例3
と同じ未延伸ポリエステル繊維50重量%、レーヨン繊維
50重量%からなる目付15g/m2の一方向性ウエブとを積層
した。なお、この交差ウエブの一方向ウエブとなす角度
は35〜50゜の範囲に分布し4ていた。
この積層した繊維ウエブに対して、複数のノズルから
水圧120kg/cm2の高速流体を交差ウエブ層側、一方向ウ
エブ側、交差ウエブ側という順に3度行うことにより、
易分割性繊維がほぼ均一に分割、絡合した後、150℃で
加熱エンボス加工を施すことにより、凹部を10%形成
し、目付60g/m2のクリーニング材を得た。
[評価方法] (吸液高さ試験) 実施例1〜8、比較例1〜11のクリーニング材を2.5
×25cmの大きさに切取り、水或いは油(大日本商事社
製、スーパークリーン)に浸漬し、10秒後の高さ(mm)
を測定する。
この結果は表1、図1〜2に示す。これら表、図から
わかるように、実施例1〜8のクリーニング材は比較例
3〜11のクリーニング材に比較して、水、油のいずれに
対しても優れた吸液速度があることがわかる。
(吸液度試験) 実施例1〜8、比較例1〜11のクリーニング材を直径
6cmの大きさに切取り、重さW0を測定する。この切取っ
たクリーニング材を水或いは油(大日本商事社製、スー
パークリーン)に5秒間浸漬した後、空気中で5秒間保
持した後の重さ、W1を測定する。これら重さから、次の
式によって吸液度を求める。
この結果は表1、図3〜4に示す。これら表、図から
わかるように、実施例1〜8のクリーニング材は比較例
3〜11のクリーニング材に比較して、特に、油に対し、
優れた吸液度があることがわかる。
(吸液保持力試験) 実施例1〜8、比較例1〜11のクリーニング材を直径
6cmの大きさに切取り、重さW2を測定する。
また、別に直径5.5cmの脱脂綿を水、或いは油(大日
本商事社製、スーパークリーン)に5秒間浸漬させて、
該脱脂綿をポリプロピレンフィルム上に静置し、その上
に、直径6cmのクリーニング材の交差ウエブ側を下にし
て重ね、更にその上に、直径5cmの板を重ね、1kgの荷重
を20秒間かけた後、直径6cmのクリーニング材の重さW3
を測定し、次の式により、吸液保持力を計算する。
この結果は表1、図5〜6に示す。これら表、図から
わかるように、実施例1〜8のクリーニング材は比較例
3〜11のクリーニング材に比較して、特に、油に対し、
優れた吸液保持力があることがわかる。
(耐摩耗性試験) 実施例1〜8、比較例1〜11のクリーニング材をJIS
L−0823の摩擦試験機II型により、L−0849の方法に従
い行い、耐摩耗性の評価を次のようにした。
1級:穴があく。
2級:ピリングがかなりある。
3級:ピリングが目立つ。
4級:ピリングがわずかにある。
5級:ピリングがない。
この結果は表1に示す。
この表からわかるように、実施例1〜8のクリーニン
グ材は比較例1〜11のクリーニング材に比較して、優れ
た耐摩耗性があることがわかる。
[発明の効果] 本発明のクリーニング材は払拭性、絡合性、吸液性に
優れている。
また、本発明のクリーニング材は熱融着性繊維を使用
した場合、熱融着性繊維の融着により、湿潤状態での強
度が向上する。
このように本発明のクリーニング材は印刷機ブランケ
ットのクリーニング材として極めて適しているものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は水による吸液高さ試験のグラフ 第2図は油による吸液高さ試験のグラフ 第3図は水による吸液度試験のグラフ 第4図は油による吸液度試験のグラフ 第5図は水による吸液保持力のグラフ 第6図は油による吸液保持力のグラフ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コットン繊維、レーヨン繊維の中から選ば
    れる親水性繊維20〜80重量%と極細繊維80〜20重量%と
    を含む繊維ウエブが、水流絡合しており、極細繊維を含
    む表面層が存在していることを特徴とする印刷機ブラン
    ケット用クリーニング材。
  2. 【請求項2】繊維ウエブ中に熱融着性繊維を含み、該熱
    融着性繊維が融着していることを特徴とする請求項第1
    項記載の印刷機ブランケット用クリーニング材。
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