JPH0745590Y2 - 吸油シート - Google Patents

吸油シート

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JPH0745590Y2
JPH0745590Y2 JP1989133285U JP13328589U JPH0745590Y2 JP H0745590 Y2 JPH0745590 Y2 JP H0745590Y2 JP 1989133285 U JP1989133285 U JP 1989133285U JP 13328589 U JP13328589 U JP 13328589U JP H0745590 Y2 JPH0745590 Y2 JP H0745590Y2
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JP
Japan
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oil
sheet
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oil absorption
present
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幸則 山根
了一 黒田
富政 畝
俊昭 岩本
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Kuraray Co Ltd
Kuraray Trading Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
Kuraray Trading Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、油吸着に優れた吸油シート殊に各種機械のロ
ール、ベルト等の油吸着に適したシートに関するもので
ある。
〈従来の技術〉 従来、例えば鋼板の生産ラインにおけるロール等の油を
吸着して除去するに当つては、フエルト、ダンボール等
が用いられており、これらをローラーやベルト間に挟ん
だ状態に保持し、ローラーやベルトを空廻りさせること
により、ローラー等の表面の油や汚れを吸着除去するも
のである。
しかしながら、これらフエルト、ダンボール等は吸油能
力が必らずしも十分なものではない。
また、ポリプロピレン等の親油性繊維からなる不織布が
油分の拭き取り用として使用されているが、前記のよう
なローラー、ベルト等の油を吸着除去する使用法には、
強力、形態安定性の面から適さず、現実に不織布はこの
ような使われ方はされていない。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は前記のフエルト、ダンボール等に代わり、吸油
性に優れ、しかも、各種機械のローラーやベルト間に挟
んだ状態で保持しながらローラー等を空運転させること
により油等の除去が行えるに十分な強力、形態安定性を
有し、かつ毛羽等の繊維がローラー等に付着しにくい吸
油性シートを提供せんとするものである。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、平均繊維径が0.1〜5.0μmである親油性繊維
から構成された見かけ密度が0.1〜0.3g/cm3である極細
繊維層と他の補強繊維層とが積層一体化されてなること
を特徴とする吸油シートである。また、不織シートから
なり、少なくとも部分的に繊維間が融着した型押部分を
有し、該型押部分の面積が不織シートの全表面積の10〜
25%であることを特徴とする吸油シートである。
まず、本考案の極細繊維層は、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、エチレン1−ブテン共重合体、ポリエチレンテ
レフタレート等からなる平均繊維径0.1〜5.0μmの超極
細繊維からなり、その見かけ密度が0.1〜0.3g/cm3、好
ましくは0.13〜0.25g/cm3のものである。繊維径が0.1μ
m以下の場合、繊維強力が不十分となり清掃すべきロー
ラー等との接触により切断した繊維が該ローラー表面に
付着しローラー等表面をかえつて汚すことになる。繊維
径が5μm以上となるとシート中の繊維表面積が減少
し、毛細管現象による吸油速度が低下して好ましくな
い。
また、極細繊維層の密度が0.1g/cm3以下の場合、当初の
吸油能力は高いが油保持性が低く、ある程度吸油した後
は外圧により油をはき出し、取り扱い中に折角の清掃面
を再汚染することがある。一方見かけ密度が0.3g/cm3
上になると吸油能力、吸油速度がともに低下する。
このような極細繊維層は、メルトブロー法、分割繊維不
織布、海島繊維の抽出法等により得られるが、特にメル
トブロー法によれば、本考案の前記条件を満足するもの
が簡単に得られる。
本考案においては、前記のような極細繊維層は、少なく
とも部分的に繊維間が融着した型押部分を有し、該型押
部分の面積が不織シートの全表面積の10〜25%とするこ
とが望ましい。
少なくとも部分的に繊維間が融着した型押部分を有する
極細繊維層は、例えば極細繊維からなるウエブ、マツト
等をエンボスローラーによる加熱プレスによつて得られ
るが、また、補強繊維層と一体化された後に加熱プレス
されてもよい。該型押部分の形状は任意に選択し得る
が、不織シート全面にわたつて比較的細かくしかも均一
に分布しているものが有効であり、例えば、線状、格子
状あるいは点状(円形、方形の小面積も含む)の型押が
実用的である。
該型押部分の面積(ここで該面積は、不織シートの最外
表面において測定される型押により凹んだ部分の面積を
いう)が、極細繊維層の全表面積に対して10%以下の場
合、該層の極力、形態安定性が十分に得にくく、特に本
考案のシート表面強さが不十分で、吸油作業時の、例え
ばローラー等接触により表面にモモケを生じ易く、極端
な場合、切断繊維が被清掃面に付着する場合がある。ま
た、型押部分の面積が25%以上になると表面のフイルム
化が進んで吸油速度が遅くなり易い。
本考案における極細繊維層の目付は100〜700g/m2のもの
が吸油能力等の点から望ましいが、その厚さは目的に応
じて決定すればよい。
本考案は、前記のような極細繊維層を表層または表層と
裏層にしてこれと補強繊維層とを積層一体化したもので
ある。補強繊維層としては、スパンボンド不織布のよう
な不織布、編織布、スプリツト化したフイルム等が使用
できる。この補強繊維層は、本考案の吸油シートに対し
て強力、形態安定性および適度の厚さとクツシヨン性を
付与し、各種機械のロール、ベルト間等に安定に支持す
るとともに、ロール間のクリアランスを狭めることがで
きるためロール表面の油分の吸着による除去を効率よく
することができる。
また、本考案において極細繊維層と補強繊維層とを積層
一体化する手段としては、ニードルパンチング、接着、
熱融着、縫着等種々採用可能であるが、超音波での熱融
着等融着手段がよい。
本考案のシートは、さらに二つ折の形に折り曲げるか、
少なくとも端部を二つ折り込み、この折曲り部分に支持
棒を装着するようにすることができる。また、該シート
を無端ベルト状にし、位置をずらせたり、裏返して複数
回の使用を可能にすることもでき、この場合も、支持棒
を端部、折曲り部に装着させることが可能である。支持
棒を装着したものは、該支持棒でシートの位置を定位置
に保持させることができるため、前記ローラー、ベルト
の油吸着のための空運転を無人で行うことができる利点
がある。
第1図は、本考案のシートの断面模式例図であり、1は
極細繊維層、2は補強繊維層、3は型押部分を示す。
実施例および参考例 メルトブロー法により製造される、平均繊維径3.0μ
m、見かけ密度0.07g/cm3、目付200g/m2のポリプロピレ
ン繊維不織布に対して、平均繊維径30μmのポリプロピ
レン長繊維不織布(目付150g/m2、見かけ密度0.20g/c
m3)を重ね合せ、超音波により両者間を熱融着し、さら
に、型押部分の面積比15%のエンボスローラーにより型
押しして積層シートとした。これを薄肉鋼板の生産工程
のレベラー部分のローラーの間に保持し、ローラーを空
回転させてローラー表面の油分の吸着除去を行い、空運
転5分で、全ローラー表面の油分を除去することができ
る。この場合、シートの表面のモモケはなく切断繊維に
よるローラー汚れもない。また、このシートは数回の使
用が可能である。
〈作用効果〉 本考案のシートは、シートの十分な強力、形態安定性を
有し、吸油速度、吸油能力が高く、各種機械のローラ
ー、ベルトの間に保持した状態でローラー等を空回転さ
せることによつて該ローラー表面等の油剤等を簡単に吸
着除去することができるものである。特に、このシート
は、適度の厚みとクツシヨン性を有するため、ローラ
ー、ベルト等のクリアランスを狭めることができるため
油吸着除去効率が良い。もちろん、このシートは拭き取
り用等としても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシートの断面模式例図であり、1は極
細繊維層、2は補強繊維層、3は型押部分である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B21B 27/10 D 28/02 F 28/04 B (72)考案者 畝 富政 大阪府大阪市中央区平野町2丁目5番4号 クラレトレーディング株式会社内 (72)考案者 岩本 俊昭 大阪府大阪市北区梅田1丁目12番39号 株 式会社クラレ内 (56)参考文献 特開 平2−88056(JP,A) 特開 昭62−289659(JP,A) 特開 昭54−101981(JP,A) 特開 昭54−27065(JP,A) 特公 昭55−10700(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均繊維径が0.1〜5.0μmである親油性繊
    維から構成された見かけ密度0.1〜0.3g/cm3の極細繊維
    層と他の補強繊維層とが積層一体化されてなることを特
    徴とする吸油シート。
JP1989133285U 1989-11-15 1989-11-15 吸油シート Expired - Fee Related JPH0745590Y2 (ja)

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JP1989133285U JPH0745590Y2 (ja) 1989-11-15 1989-11-15 吸油シート

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JPH0374694U JPH0374694U (ja) 1991-07-26
JPH0745590Y2 true JPH0745590Y2 (ja) 1995-10-18

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ID=31680694

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JP2015042382A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 矢野運送有限会社 吸油シート

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JPH0374694U (ja) 1991-07-26

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