JPH0553169B2 - - Google Patents

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JPH0553169B2
JPH0553169B2 JP62268394A JP26839487A JPH0553169B2 JP H0553169 B2 JPH0553169 B2 JP H0553169B2 JP 62268394 A JP62268394 A JP 62268394A JP 26839487 A JP26839487 A JP 26839487A JP H0553169 B2 JPH0553169 B2 JP H0553169B2
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JP
Japan
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acid
mol
structural unit
polymerization
dihydroxybiphenyl
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JP62268394A
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JPS63118325A (ja
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Masaru Okamoto
Shunei Inoe
Shiro Kataoka
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は溶融重合のみで高重合度ポリマが得ら
れ、通常の成形機で成形可能な光学異方性、耐熱
性および剛性、耐衝撃性に代表される機械的性質
の優れた共重合ポリエステルの製造方法に関する
ものである。 <従来の技術> 近年プラスチツクの高性能化に対する要求がま
すます高まり、種々の新規性能を有するポリマが
数多く開発されており、なかでも光学異方性の液
晶ポリマが優れた機械的性質を有する点で注目さ
れている(特開昭51−8395号公報、特開昭49−
72393号公報)。 <発明が解決しようとする問題点> 上記液晶ポリマとしては例えばp−ヒドロキシ
安息香酸にポリエチレンテレフタレートを共重合
した液晶ポリマが知られている(特開昭49−
72393号公報)。しかしながらこのポリマの射出成
形品は耐熱性が十分でなかつたり、機械物性が不
良であるという欠点を有し、このポリマからは両
者の特性を満足する射出成形品が得られないこと
がわかつた。しかも耐熱性を向上させるにはp−
ヒドロキシ安息香酸の量を80モル%以上必要とす
るが、この際重合時に固化が起こり、固相重合が
必要であることもわかつた。 一方、このようなポリマの流動性を向上させ
て、溶融成形性を改良し、さらに機械的性質を向
上させる手段としては、例えば特開昭51−8395号
公報に記載されているように、ポリエチレンテレ
フタレートにp−アシルオキシ安息香酸とジカル
ボン酸および芳香族ジオールを共重合する方法が
提案されているが、この方法においても得られる
射出成形品の機械的性質は向上するが耐熱性が不
十分であることがわかつた。一方、特公昭47−
47870号公報に記載されているようにp−ヒドロ
キシ安息香酸に4,4′−ジヒドロキシビフエニル
とテレフタル酸を共重合せしめた全芳香族ポリエ
ステルの射出成形品は耐熱性は良好であるが軟化
温度が400℃以上であるため溶融重合が困難とな
り、その機械的性質として十分満足できるもので
はないことがわかつた。 よつて、本発明は溶融重合法のみで高重合度ポ
リマが得られ、通常の射出成形機で成形可能であ
り、良好な光学異方性、機械的性質および耐熱性
を有する共重合ポリエステルを製造することを目
的とする。 <問題点を解決するための手段> 本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意検討し
た結果、本発明にいたつた。 すなわち、本発明は、(A)p−ヒドロキシ安息香
酸、(B)4,4′−ジヒドロキシビフエニル、ハイド
ロキノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、t
−ブチルハイドロキノン、3,3′,5,5′−テト
ラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフエニル、フ
エニルハイドロキノンから選ばれた1種以上の芳
香族ジヒドロキシ化合物、(C)テレフタル酸、4,
4′−ジカルボキシビフエニル、2,6−ジカルボ
キシナフタレン、1,2−ビス(フエノキシ)エ
タン−4,4′−ジカルボン酸、1,2−ビス(2
−クロルフエノキシ)エタン−4,4′−ジカルボ
ン酸から選ばれた一種以上の芳香族ジカルボン酸
および(D)エチレングリコールと上記(C)で示される
芳香族ジカルボン酸からなる反応生成物を無水酢
酸と反応させることにより、上記(A)、(B)、(D)の化
合物のヒドロキシル基をアシル化した後均一溶融
状態になるまで脱酢酸重合せしめることを特徴と
する、下記構造単位()〜()からなり、構
造単位[()+()]が[()+()+()
]の
77〜95モル%、構造単位()が全体の23〜5モ
ル%であり、構造単位()/()のモル比が
75/25〜95/5である光学異方性共重合ポリエス
テルの製造方法である。 (―O―R1―O)― …() (―O―CH2CH2―O)― …() (―OC―R2―CO)― …() (ただし式中のR1
【式】から選ばれた1種以上の基を、R2
【式】 から選ばれた1種以上の基を示し、Xは水素原子
または塩素原子を示す。また構造単位[()+
()]と構造単位()は実質的に等モルであ
る)。 上記構造単位()は(A)p−ヒドロキシ安息香
酸から生成した構造単位であり、構造単位()
は(B)4,4′−ジヒドロキシビフエニル、ハイドロ
キノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、t−
ブチルハイドロキノン、3,3′,5,5′−テトラ
メチル−4,4′−ジヒドロキシビフエニルおよび
フエニルハイドロキノンから選ばれた芳香族ジオ
ールから生成した構造単位を示す。 また、上記構造単位()はエチレングリコー
ルから生成したエチレンジオキシ単位を示し、構
造単位()は(C)テレフタル酸、4,4′−ジフエ
ニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、1,2−ビス(フエノキシ)エタン−4,
4′−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロルフ
エノキシ)エタン−4,4′−ジカルボン酸から選
ばれた芳香族ジカルボン酸から生成した構造単位
である。これらのうちR1としては
【式】が、R2としては
【式】が最も好ましい。 一方、上記構造単位()〜()のうち構造
単位[()+()]は[()+()+()]
の77
〜95モル%である。 また構造単位()は[()+()+()]の
23〜5モル%である。構造単位[()+()]が
[()+()+()]の95モル%より大きいと溶
融流動性が低下して重合時に固化し、77モル%よ
り小さいと耐熱性が不良となり好ましくない。ま
た構造単位()/()のモル比は75/25〜
95/5であり、好ましくは78/22〜95/5、更に
好ましくは91/9〜92/8である。75/25未満で
あつたり、95/5より大きい場合には、均一溶融
重合が不可能であり、耐熱性が不良となつたり、
流動性が不良となつたりして本発明の目的を達成
することができない。また構造単位()は実質
的に構造単位[()+()]と等モルである。 本発明で製造する共重合ポリエステルは(A)p−
ヒドロキシ安息香酸、(B)4,4′−ジヒドロキシビ
フエニル、ハイドロキノン、2,6−ジヒドロキ
シナフタレン、t−ブチルハイドロキノン、3,
3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキ
シビフエニル、フエニルハイドロキノンから選ば
れた1種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物、(C)テ
レフタル酸、4,4′−ジカルボキシビフエニル、
2,6−ジカルボキシナフタレン、1,2−ビス
(フエノキシ)エタン−4,4′−ジカルボン酸、
1,2−ビス(2−クロルフエノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボン酸から選ばれた1種以上の芳
香族ジカルボン酸および(D)エチレングリコールと
上記(C)で示される芳香族ジカルボン酸からなる反
応生成物を無水酢酸と反応させることにより、上
記(A)、(B)、(D)の化合物のヒドロキシル基をアシル
化した後、均一溶融状態になるまで脱酢酸重合に
よつて重合することにより製造される。 特に、(A)p−ヒドロキシ安息香酸、(B)芳香族ジ
ヒドロキシ化合物、(B)と実質的に等モルの(C)芳香
族ジカルボン酸および(D)エチレングリコールと(C)
芳香族ジカルボン酸を予め反応させたもの、例え
ばオリゴマまたはポリマ等の反応生成物を無水酢
酸とともに仕込み、(A)、(B)および(D)のヒドロキシ
ル基を(C)の存在下てアシル化し、脱酢酸重合する
方法が好ましく用いられる。 なお、固体の多分散系の状態で一部または、す
べてが固相になるまで重合を行う方法では均質な
光学異方性の共重合ポリエステルが得られないた
め、均一溶融状態になるまで重合を行うことが好
ましい。 これら出発原料の仕込み量は、得られるポリマ
の構造式が前記構造単位()、()、()にな
り、かつ、前記した共重合割合になる量が必要で
ある。 理論的にはヒドロキシ安息香酸と芳香族ジヒド
ロキシ化合物のモル比が75/25〜95/5となるよ
うに仕込むが、反応条件によつてはヒドロキシ安
息香酸は昇華するので芳香族ジヒドロキシ化合物
に対する上記理論量の1.0〜1.1倍モル量が好まし
い。 構造単位()を形成するための芳香族ジヒド
ロキシ化合物と、これに反応させるに必要な芳香
族ジカルボン酸とのモル比は理論的には当モルで
あるが、反応条件によつては芳香族ジヒドロキシ
化合物が昇華するので芳香族ジカルボン酸の1.0
〜1.1倍モル量が好ましい。 構造単位()を形成するエチレングリコール
は芳香族ジカルボン酸と通常公知の方法で予め重
縮合させることが好ましい。 無水酢酸の量は出発原料のヒドロキシ基に対し
て1.0〜1.5倍モル量であることが好ましく、特に
1.05〜1.2倍モル量であることが好ましい。 これら出発原料を反応系に仕込み、通常、室温
から320℃、好ましくは310℃以下の温度で常圧下
でアセチル化反応および初期重合を行なつた後、
250〜320℃、好ましくは260〜310℃でさらに減圧
下で脱酢酸重合を行なうことによつて本発明のポ
リエステルを得ることができる。またこの常圧下
での反応は酸化分解反応を抑制するため窒素など
の不活性ガス雰囲気下で行なうのが好ましい。 これらの重縮合反応は無触媒でも進行するが、
酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸ナト
リウムおよび酢酸カリウム、三酸化アンチモン、
金属マグネシウム等の金属化合物を添加すること
もできる。 また本発明で製造する共重合ポリエステルの溶
融粘度は10〜15000ポイズが好ましく、特に20〜
5000ポイズがより好ましい。 なお、この溶融粘度は(液晶開始温度+40℃)
でずり速度1000(1/秒)の条件下で高化式フロ
ーテスターによつて測定した値である。 一方、この共重合ポリエステルの対数粘度は
0.1g/dl濃度、60℃のペンタフルオロフエノー
ル中で測定可能であり、0.5〜5dl/gが好まし
く、1.0〜3.0dl/gが特に好ましい。 なお、本発明で製造する共重合ポリエステルを
重縮合する際には上記構造単位()〜()を
構成する成分以外にイソフタル酸、3,3′−ジフ
エニルジカルボン酸、2,2′−ジフエニルジカル
ボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸な
どの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタ
ル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロ
キノン、メチルハイドロキノン、4,4′−ジヒド
ロキシジフエニルスルホン、4,4′−ジヒドロキ
シジフエニルプロパン、4,4′−ジヒドロキシジ
フエニルスルフイド、4,4′−ジヒドロキシベン
ゾフエノン、4,4′−ジヒドロキシジフエニルエ
ーテル等の芳香族ジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂肪
族、脂環式ジオールおよびm−ヒドロキシ安息香
酸、2,6−ヒドロキシナフトエ酸などの芳香族
ヒドロキシカルボン酸などを本発明の目的を損な
わない程度の少割合の範囲でさらに共重合せしめ
ることができる。 かくしてなる共重合ポリエステルは溶融重合の
みで高重合度ポリマが得られ、良好な光学異方
性、機械的性質および耐熱性を示し、通常の射出
成形に供することができ、三次元成形品などに射
出成形することが可能である。 本発明で製造する共重合ポリエステルに対し、
ガラス繊維、炭素繊維、アスベスト等の強化材、
充填剤、核剤、顔料、酸化防止剤、安定剤、可塑
剤、滑剤、離型剤および難燃剤などの添加剤や他
の熱可塑性樹脂を添加して、所望の特性を付与す
ることができる。 なお、このようにして得られた射出成形品は、
熱処理によつて強度を増加させることができ、弾
性率をも増加させることができることもある。 この熱処理は、射出成形品を不活性雰囲気(例
えば窒素、アルゴン、ヘリウムまたは水蒸気)、
または酸素含有雰囲気(例えば空気)中でポリマ
の融点以下の温度で熱処理することによつて行な
うことができる。この熱処理は緊張下であつても
なくてもよく、数十分〜数日の間で行なうことが
できる。 <実施例> 以下に実施例により本発明をさらに説明する。 実施例1、比較例1 重合用試験管にp−ヒドロキシ安息香酸()
46.62g(33.75×10-2モル)、4,4′−ジヒドロキ
シビフエニル()8.38g(4.5×10-2モル)と無
水酢酸48.01g(47.03×10-2モル)、テレフタル酸
7.47g(4.5×10-2モル)および固有粘度が約0.6
のポリエチレンテレフタレート()12.97g
(6.75×10-2モル)([()+()]/[()+
()+()]が85モル%、()/()のモル
比が88/12)を仕込み、次の条件で脱酢酸重合を
行なつた。 まず窒素ガス雰囲気下に100〜250℃で5時間、
250〜300℃で1.5時間反応させた後、300℃、1時
間で0.5mmHgに減圧し、らに2.25時間反応させ、
重縮合を完結させたところ、ほぼ理論量の酢酸が
留出し、ベージユ色のポリマが得られた。さらに
同一条件で5バツチ重合を行ない、ポリマを回収
し、朋来(株)製粉砕機でポリマを粉砕した。 このポリマの理論構造式は次のとおりであり、
そのポリエステルの元素分析結果は理論値とよい
一致を示した。 l/m/n=75/10/15 また、このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台
に載せ、昇温して光学異方性の確認を行なつた結
果、液晶開始温度は264℃であり、良好な光学異
方性を示した。 ポリエステルを住友ネスタール射出成形機・プ
ロマツト40/25(住友重機械工業(株)製)に供し、
シリンダー温度300℃、金型温度30℃の条件で1/
8″厚×1/2″幅×5″長のテストピースおよび1/8″厚
×2・1/2″長のモールドノツチ、衝撃試験片を作
成した。このテストピースを東洋ボールドウイン
社製テンシロンUTM−100を用いて、ひずみ速
度1mm/分、スパン間距離50mmの条件で曲げ弾性
率を測定したところ、10.2GPaであつた。アイゾ
ツト衝撃値は36Kg・cm/cmと高い値を示した。ま
た東洋精機製の熱変形温度装置を用いて1/8″厚の
試験片の熱変形温度を測定したところ207℃
(18.56Kg/cm2)であつた。 なお、このポリマの対数粘度は1.96dl/gであ
り、ずり速度1000(1/秒)で910ポイズと流動性
が極めて良好であつた。 芳香族ヒドロキシ化合物の代わりにアセチル化
物を用いて無水酢酸を使用しない系(比較例1)
では250〜300℃で本発明の重合時間4.75時間、対
数粘度1.96dl/gに対して、重合時間5.75時間、
対数粘度1.34dl/gと本発明の実施例よりも重合
速度がかなり遅く対数粘度も低かつた。 実施例 2 重合用試験管にp−ヒドロキシ安息香酸46.62
g(33.75×10-2モル)、()、4,4′−ジヒドロ
キシビフエニル()8.38g(4.5×10-2モル)と
無水酢酸48.01g(47.03×10-2モル)、4,4′−ジ
フエニルジカルボン酸10.89g(4.5×10-2モル)、
固有粘度が0.7のポリエチレン−4,4′−ジフエ
ニルジカルボキシレート/ポリエチレンテレフタ
レート共重合体(モル比6/4)()16.05g
(6.75×10-2モル)([()+()]/[()+
()+()]が85モル%、()/()のモル
比が88/12)を仕込み、実施例1と同様の条件で
重縮合を行ない液晶開始温度260℃のポリエステ
ルを得た。 ポリマの理論構造式は次のとおりであり、その
ポリエステルの元素分析結果は理論値とよい一致
を示した。 l/m/n=75/10/15 このポリエステルを実施例1と同様の条件で成
形を行ない得られた成形品の機械物性および熱特
性を測定した。その結果、曲げ弾性率は1/8″厚で
10.1GPaであつた。アイゾツト衝撃値(モールド
ノツチ)も42.5Kg・cm/cmと高い値を示した。ま
た1/8″厚の試験片の熱変形温度は199℃(18.56
Kg/cm2)であつた。 なお、このポリマの対数粘度は1.71dl/gであ
り、溶融粘度は300℃、ずり速度1000(1/秒)で
360ポイズであり、流動性が優れていた。 比較例 2 重合用試験管にp−ヒドロキシ安息香酸()
18.65g(13.5×10-2モル)、ハイドロキノン()
14.87g(13.5×10-2モル)と無水酢酸45.48g
(44.55×10-2モル)、テレフタル酸22.43g(13.5
×10-2モル)、ポリエチレンテレフタレート()
34.59g(18.0×10-2モル)([()+()]は全

の60モル%、()/()モル比は50/50)を
仕込み、実施例1の条件に従つて、重縮合を行な
い液晶開始温度251℃のポリエステルを得た。 このポリエステルを実施例1の条件で成形を行
ない得られた成形品の機械物性および熱特性を測
定した。その結果、曲げ弾性率は1/8″厚で
6.7GPaであり、また、アイゾツト衝撃値(モー
ルドノツチ)は25.8Kg・cm/cm、1/8″厚の熱変形
温度は120℃(18.56Kg/cm2)であり、本発明のポ
リエステルよりも耐熱性が極めて不良であつた。 実施例3〜11、比較例3〜5 重合用試験管にp−ヒドロキシ安息香酸()、
4,4′−ジヒドロキシビフエニル(−1)、ハ
イドロキノン(−2)、2,6−ジヒドロキシ
ナフタレン(−3)、t−ブチルハイドロキノ
ン(−4)、フエニルハイドロキノン(−
5)、3,3′−5,5′−テトラメチル−4,4′−ジ
ヒドロキシビフエニル(−6)と無水酢酸、テ
レフタル酸(−1)、4,4′−ジフエニルジカ
ルボン酸(−2)、1,2−ビス(フエノキシ)
エタン−4,4′−ジカルボン酸(−3)、1,
2−ビス(2−クロルフエノキシ)エタン−4,
4′−ジカルボン酸(−4)、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸(−5)、(このうち(−1)
〜(−6)の成分と(−1)〜(−5)の
成分のモル数を同一にして仕込み、無水酢酸の量
は[()+(−1)+(−2)+(−3)+(

−4)+(−5)+(−6)]×2]×1.1倍量と

て仕込む)および固有粘度が0.60のポリエチレン
テレフタレート()を重合用試験管に仕込み、
実施例1と同様の条件で重縮合反応を行ない、液
晶開始温度、溶融粘度、対数粘度および機械物
性、熱特性を測定した。なお、比較例3、4につ
いては比較例1と同様にp−ヒドロキシ安息香酸
の代りにp−アセトキシ安息香酸を用いて重縮合
反応を行つた。第1表から明らかなように、本発
明のポリマは流動性が良好であり熱変形温度は
190℃以上と極めて優れていた。これに対して比
較例3のポリマは流動性、弾性率は本発明のポリ
マとほぼ同等であるが、熱変形温度が58℃であ
り、耐熱性が大きく劣り、比較例4のポリマは流
動性が不良となり、機械物性が大きく劣り、耐熱
性も本発明のポリエステルよりは劣つていること
がわかつた。 一方、比較例5のポリマは融点が450℃以上で
あり、成形不可能であつた。
【表】
【表】 実施例 12〜14 重合用試験管にp−ヒドロキシ安息香酸()
46.62g(33.75×10-2モル)、4,4′−ジヒドロキ
シビフエニル()8.38g(4.5×10-2モル)、無
水酢酸48.01g(47.03×10-2モル)および0.5%濃
度、25℃、オルトクロロフエノール中で測定した
対数粘度が0.68dl/gのポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレート(実施例12)また
は対数粘度が0.72dl/gのポリエチレン−1,2
−ビス(フエノキシ)エタン−4,4′−ジカルボ
キシレート(実施例13)または対数粘度が0.86
dl/gのポリエチレン−1,2−ビス(2−クロ
ルフエノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシレ
ート(実施例14)をそれぞれ6.75×10-2モル量実
施例1と同様に仕込み、重合を行ない、得られた
ポリマの液晶開始温度、溶融粘度および対数粘度
を測定した。そして実施例1と同じく射出成形評
価を行なつた。 これらの結果を第2表に示す。 第2表からこれらポリエステルの流動性は良好
で優れた機械的特性を有していることがわかる。
【表】 実施例 15 p−ヒドロキシ安息香酸()49.73g(36.00
×10-2モル)、4,4′−ジヒドロキシビフエニル
()6.29g(3.38×10-2モル)、テレフタル酸
5.61g(3.38×10-2モル)および固有粘度が約0.6
のポリエチレンテレフタレート()10.81g
(5.63×10-2モル)および無水酢酸48.01g(47.07
×10-2モル)[()+()]/[()+()+
()]が87.5モル%、()/()のモル比が
91.4/8.6を実施例1と同様に重合用試験管に仕
込み、最終重合温度を310℃とする以外は、実施
例1と同様にしてアセチル化反応及び重縮合を行
い実施例1と同一の理論構造式(但しl/m/n
=80/7.5/12.5)のポリマを得た。このポリエ
ステルの液晶開始温度は292℃であり、良好な光
学異方性を示した。 また、この重合を5バツチ行いシリンダー温度
を310℃とする以外は実施例1と同様にして射出
成形を行い物性評価を行つた。曲げ弾性率
9.8GPa、アイゾツト衝撃強度38Kg・cm/cm、熱
変形温度231℃(18.60Kg/cm2)と機械的、熱的特
性とも優れていることがわかつた。また、このポ
リマの対数粘度は1.81dl/gであり、ずり速度
1000(1/秒)で900ポイズと流動性が極めて良好
であつた。 <発明の効果> 本発明の製造方法により、は溶融重合法のみで
高重合度の共重合ポリエステルが得られ、その共
重合ポリエステルから良好な耐熱性および機械的
性質を示す射出成形品を得ることができるので金
属代替プラスチツク等の種々の用途に使用するこ
とができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) p−ヒドロキシ安息香酸、 (B) 4,4′−ジヒドロキシビフエニル、ハイドロ
    キノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、t
    −ブチルハイドロキノン、3,3′,5,5′−テ
    トラメチル−4,4′−ジヒドロキシビフエニ
    ル、フエニルハイドロキノンから選ばれた1種
    以上の芳香族ジヒドロキシ化合物、 (C) テレフタル酸、4,4′−ジカルボキシビフエ
    ニル、2,6−ジカルボキシナフタレン、1,
    2−ビス(フエノキシ)エタン−4,4′−ジカ
    ルボン酸、1,2−ビス(2−クロルフエノキ
    シ)エタン−4,4′−ジカルボン酸から選ばれ
    た1種以上の芳香族ジカルボン酸、 および (D) エチレングリコールと上記(C)で示される芳香
    族ジカルボン酸からなる反応生成物 を無水酢酸と反応させることにより、上記(A)、
    (B)、(D)の化合物のヒドロキシル基をアシル化した
    後、均一溶融状態になるまで脱酢酸重合せしめる
    ことを特徴とする下記構造単位()〜()か
    らなり、構造単位[()+()]が[()+(

    +()]の77〜95モル%、構造単位()が
    [()+()+()]の23〜5モル%であり、構
    造単位()/()のモル比が75/25〜95/5
    である光学異方性共重合ポリエステルの製造方
    法。 (―O―R1―O)― …() (―O―CH2CH2―O)― …() (―OC―R2−CO)― …() (ただし式中のR1 【式】から選ばれた1種以上の基を、R2 【式】から選ばれ た1種以上の基を示し、Xは水素原子または塩素
    原子を示す。また構造単位[()+()]と構造
    単位()は実質的に等モルである。)
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