JPH0552331U - エンジンのクランク軸支持装置 - Google Patents
エンジンのクランク軸支持装置Info
- Publication number
- JPH0552331U JPH0552331U JP11437091U JP11437091U JPH0552331U JP H0552331 U JPH0552331 U JP H0552331U JP 11437091 U JP11437091 U JP 11437091U JP 11437091 U JP11437091 U JP 11437091U JP H0552331 U JPH0552331 U JP H0552331U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- thrust metal
- thrust
- crankcase
- protrusion
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 クランク軸を軸線方向に位置決めするスラス
トメタルをクランクケースの軸受部及びラダーフレーム
の軸受部に取付けるピン等スラストメタル支持部材によ
るクランク軸の損傷を確実に回避する。 【構成】 クランク軸のウエブ又は半径方向に延在して
設けられた推力受フランジに当接することによって同ク
ランク軸を軸線方向に関し位置決めするスラストメタル
42の当接面とは反対側の背面に、スラストメタル42
を貫通しない有底の凹孔48が設けられると共に、クラ
ンクケースの軸受部34、ラダーフレームの軸受部36
及びベアリングキャップ等のクランク軸支持部材に、凹
孔48に嵌合する突起46が設けられ、スラストメタル
42が、その背面の凹孔48内に突起46を嵌合させる
ことによって、クランク軸支持部材に支持されるように
構成されている。
トメタルをクランクケースの軸受部及びラダーフレーム
の軸受部に取付けるピン等スラストメタル支持部材によ
るクランク軸の損傷を確実に回避する。 【構成】 クランク軸のウエブ又は半径方向に延在して
設けられた推力受フランジに当接することによって同ク
ランク軸を軸線方向に関し位置決めするスラストメタル
42の当接面とは反対側の背面に、スラストメタル42
を貫通しない有底の凹孔48が設けられると共に、クラ
ンクケースの軸受部34、ラダーフレームの軸受部36
及びベアリングキャップ等のクランク軸支持部材に、凹
孔48に嵌合する突起46が設けられ、スラストメタル
42が、その背面の凹孔48内に突起46を嵌合させる
ことによって、クランク軸支持部材に支持されるように
構成されている。
Description
【0001】
本考案は、エンジンのクランク軸支持装置に関するものである。
【0002】
従来の車両用エンジンにおけるクランク軸支持装置の一例を、便宜的に本考案 の実施例を示す図1及び図2を援用し、かつ図5を参照して説明する。 図中符号10は総括的に自動車用のディーゼルエンジンを示し、12は同エン ジン10のクランクケース、14は同クランクケース12の下端に装着されたラ ダーフレーム、16は同ラダーフレーム14の下端に装着されたオイルパン、1 8は上記クランクケース12の上端に装架されたシリンダヘッドである。 上記クランクケース12の内部にクランク軸20が収蔵され、同クランク軸2 0の後端にはフライホイール22が固着されている。また、上記ラダーフレーム 14は、クランク軸線方向に延在する左右の側壁24と、クランク軸線に対し略 直角方向に延在し、夫々の両端を上記左右の側壁24に連結された複数個の横部 材26を具えている。
【0003】 上記クランク軸20は、夫々複数のジャーナル部28、クランクピン部30、 及び上記ジャーナル部28とクランクピン部30とを連結するウエブ32を具え ている。 各ジャーナル部28は、クランクケース12に設けられた軸受部34及び上記 ラダーケース14の横部材26の中央部分に設けられた軸受部36によって回転 自在に軸支される。また、上記クランクピン部30にはコネクテイングロッド3 8を介してピストン(図示せず)が連結されている。
【0004】 クランク軸後端のジャーナル部28に隣接して半径方向に延在する推力受フラ ンジ40が突設されている。上記後端のジャーナル部28を軸支する軸受部34 及び36のクランク軸軸線に対し直角な側面に夫々半円環状をなすスラストメタ ル42が装着され、各スラストメタル42は隣接するウエブ32及び推力受フラ ンジ40の半径方向に延在する側面に当接することによって、クランク軸20を 軸線方向に関し位置決めする。
【0005】 上記スラストメタル42は、適宜の軸受材料例えば軸受用アルミニウム合金、 ケルメット等により作られており、従来は図5の拡大断面図に示されているよう に、スラストメタル42に適宜の円周方向間隔を存して2個穿設された取付孔4 4内に、上記軸受部34及び36に突設されたピン46を夫々嵌合させることに よって同軸受部34及び36に取付けられ、エンジンの組立に際して脱落しない ように保持されていた。
【0006】 上記従来の構造では、軸受部34及び36にピン46を打込む際に、同ピンの 打込み深さが不十分な場合、ピン46が貫通孔44から当接面側に突出し、又は スラストメタル42の僅かな摩耗によってピン46の先端がクランク軸20の対 応する当接面即ち推力受フランジ40又は(及び)ウエブ32の側面に直接接触 するので高価なクランク軸の上記当接面に損傷を与える不具合があった。
【0007】
本考案は、上記事情に鑑み創案されたもので、上記スラストメタル取付用ピン によるクランク軸の損傷を確実に防止することができるエンジンのクランク軸支 持装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
上記目的を達成するため、本考案は、クランク軸のウエブ又は半径方向に延在 して設けられた推力受フランジに当接することによって同クランク軸を軸線方向 に関し位置決めするスラストメタルの上記当接面とは反対側の背面に、同スラス トメタルを貫通しない有底の凹孔が設けられると共に、クランクケースの軸受部 、ラダーフレームの軸受部及びベアリングキャップ等のクランク軸支持部材に、 上記凹孔に嵌合する突起が設けられ、上記スラストメタルが、その背面の凹孔内 に上記突起を嵌合させることによって、上記クランク軸支持部材に支持されるよ うに構成されたことを特徴とするエンジンのクランク軸支持装置を提案するもの である。
【0009】
以下本考案の実施例を図1ないし図4について具体的に説明する。(なお、従 前のクランク軸支持構造に関連し、図1及び図2について既に説明した事項につ いては再述を省略する。また、従来の構成と実質的に同一又は対応する部材及び 部分には同一の符号を付し、重複説明は省略する。) 本考案によれば、特に図3の正面図及び図4の部分的拡大断面図に良く示され ているように、スラストメタル42の背面、即ちクランク軸20のウエブ32及 び推力受フランジ40の半径方向に延在する側面に対向する当接面とは反対側の 側面に、同スラストメタルを板厚方向に貫通しない有底の円形凹孔48が、円周 方向に適宜の間隔を存して2個穿設されている。
【0010】 一方、クランクケース12の後端の軸受部34及びラダーフレーム14の後端 の横部材26に形成された軸受部36の半径方向に延在する前後両側面に夫々形 成された扇形状をなすスラストメタル取付面50には、上記凹孔48に嵌合する 各2個のピンからなる突起46が形成されている。
【0011】 エンジンの組立に際して、クランクケース12の軸受部34及びラダーフレー ム14の軸受部36のスラストメタル取付面50に、スラストメタル42をあて がって、その背面の凹孔48内に突起46を押しこみ嵌合させることによって、 同スラストメタル42が、上記軸受部34及び36に組立作業中脱落しないよう に保持される。この際、スラストメタル42の背面と取付面50との間に若干の 接着性を有するグリース等を塗布することができる。
【0012】 この構成によれば、スラストメタル42が、その背面に凹設された有底凹孔4 8内に上記ピン又は突起46が嵌合されることによってクランクケース12及び ラダーフレーム14の軸受部34及び36に保持されるので、従来の装置のよう にピン打込不良によって、ピン又は突起46がスラストメタル42を貫通してそ の当接面から突出したり、或いは同当接面に極めて近い位置まで達することが決 してないので、高価なクランク軸のスラストメタル当接面が損傷する不具合がな い。
【0013】 なお、上記実施例は、クランクケース12の下端にラダーフレーム14を装着 したエンジン10におけるクランク軸支持構造に関するものであるが、本考案は 、ラダーフレーム14を具備しないディープスカート型クランクケースを具えた エンジンにも勿論適用することができる。この場合、ラダーフレーム14の横部 材26に代えベアリングキャップが用いられるので、上記スラストメタル42は 上記と同様の態様でベアリングキャップに取付けられる。また、上記実施例では 、クランク軸20の後端のジャーナル部28を軸支する軸受部34及び36にス ラストメタル42が取付けられているが、クランク軸20の他の適宜のジャーナ ル部28、例えば中央部分のジャーナル部28を軸支するクランクケース12側 の軸受部34及び協働するラダーフレーム14側の軸受部36又はベアリングキ ャップにスラストメタル42を取付けて、クランク軸20を軸線方向に関し位置 決めし得ることは勿論である。なお、図2において、符号52はクランクケース 12の後端外周面に囲設されたオイルシールである。
【0014】 叙上のように、本考案に係るエンジンのクランク軸支持装置は、クランク軸の ウエブ又は半径方向に延在して設けられた推力受フランジに当接することによっ て同クランク軸を軸線方向に関し位置決めするスラストメタルの上記当接面とは 反対側の背面に、同スラストメタルを貫通しない有底の凹孔が設けられると共に 、クランクケースの軸受部、ラダーフレームの軸受部及びベアリングキャップ等 のクランク軸支持部材に、上記凹孔に嵌合する突起が設けられ、上記スラストメ タルが、その背面の凹孔内に上記突起を嵌合させることによって、上記クランク 軸支持部材に支持されるように構成されたことを特徴とし、スラストメタル支持 用ピンの打込み不良に基因するクランク軸の損傷を確実に回避することができる ので、実用上有益である。
【図1】本考案の一実施例を示すエンジン全体の側面図
である。
である。
【図2】図1において一点鎖線の楕円で囲んだ部分II
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
【図3】図2におけるスラストメタル取付部分の部分的
正面図である。
正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う部分的拡大断面図で
ある。
ある。
【図5】従来のスラストメタル取付構造を示す図4同様
の部分的拡大断面図である。
の部分的拡大断面図である。
10 エンジン 12 クランクケース 14 ラダーフレーム 20 クランク軸 28 ジャーナル部 34及び36 軸受部 42 スラストメタル 46 ピン又は突起 48 凹所
Claims (1)
- 【請求項1】 クランク軸のウエブ又は半径方向に延在
して設けられた推力受フランジに当接することによって
同クランク軸を軸線方向に関し位置決めするスラストメ
タルの上記当接面とは反対側の背面に、同スラストメタ
ルを貫通しない有底の凹孔が設けられると共に、クラン
クケースの軸受部、ラダーフレームの軸受部及びベアリ
ングキャップ等のクランク軸支持部材に、上記凹孔に嵌
合する突起が設けられ、上記スラストメタルが、その背
面の凹孔内に上記突起を嵌合させることによって、上記
クランク軸支持部材に支持されるように構成されたこと
を特徴とするエンジンのクランク軸支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11437091U JPH0552331U (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | エンジンのクランク軸支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11437091U JPH0552331U (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | エンジンのクランク軸支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552331U true JPH0552331U (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=14636009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11437091U Withdrawn JPH0552331U (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | エンジンのクランク軸支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0552331U (ja) |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP11437091U patent/JPH0552331U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960404 |