JPH0542739U - エンジンのクランク軸端部の軸受装置 - Google Patents

エンジンのクランク軸端部の軸受装置

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JPH0542739U
JPH0542739U JP9850291U JP9850291U JPH0542739U JP H0542739 U JPH0542739 U JP H0542739U JP 9850291 U JP9850291 U JP 9850291U JP 9850291 U JP9850291 U JP 9850291U JP H0542739 U JPH0542739 U JP H0542739U
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bearing
case
bearing case
crankshaft
mounting
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JP9850291U
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正寛 明田
一利 岡本
修一 山田
信裕 山本
昌一 山本
章 早谷
豊 渡辺
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ベアリングケース1の前後端面6・7でクラン
ク軸4をスラスト軸受けできるようにした、エンジンの
クランク軸端部の軸受装置において、次のようにした。
ベアリングケース1をアルミ合金で形成し、このベアリ
ングケース1にクランクケース8への取付用フランジ9
を一体成型で形成した。 【効果】ベアリングケース1の前後端面6・7は自己潤
滑性が高く、ベアリングケース1の前後端面6・7で鉄
のクランク軸4を直にスラスト軸受けしても、ベアリン
グケース1の前後端面6・7とクランク軸4の接触面と
の相互の摩耗損傷を避けることができ、ベアリングケー
ス1の前後端面6・7にスラストベアリングを設ける必
要がない。また、ベアリングケース1をクランクケース
8に直に取り付けることができ、ベアリングケース1を
クランクケース8に取り付ける際、ベアリングケース1
に取付カバー等の取付手段を装着する必要がない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンのクランク軸端部の軸受装置に関する。
【0002】
【従来技術】
エンジンのクランク軸端部の軸受装置の従来技術として、図4に示すものがあ る。これは、二つ割りのベアリングケース101の軸受孔に二つ割りのラジアル ベアリング103を内嵌し、図3に示すように、ラジアルベアリング103を介 して軸受孔102の内周面でクランク軸104の端部側のジャーナル部105を ラジアル軸受けできるようにし、ベアリングケース101の前後端面106・1 07でクランク軸104をスラスト軸受けできるようにしてある。この種の軸受 装置では、クランク軸104の端部側のジャーナル部105を挟むようにして二 つ割りのラジアルベアリング103とベアリングケース101とを装着し、この ベアリングケース101をクランクケース108に取り付けてクランク軸端部を 軸受けする。
【0003】 ところで、この従来技術では、ベアリングケース101を鉄で形成してあるた め、ベアリングケース101の前後端面106・107で鉄のクランク軸104 を直接にスラスト軸受けすると、ベアリングケース101の前後端面106・1 07とクランク軸104の接触面とが相互に摩耗損傷する。そこで、ベアリング ケース101の前後端面106・107に形成した凹部109に二つ割りのスラ ストベアリング110を嵌入支持し、このスラストベアリング110を介してク ランク軸104をベアリングケース101の前後端面106・107でスラスト 軸受けできるようにしてある。スラストベアリング110の形状及び凹部109 への嵌入の状態は図4に示してある。
【0004】 また、この従来技術では、ベアリングケース101がクランクケース108を 有していないため、ベアリングケース101をクランクケース108に直に取り 付けることができない。そこで、図4に示すように、ベアリングケース101に 取付用カバー111を装着し、図3に示すように、この取付用カバー111を介 してベアリングケース101をクランクケース108に取り付けるようにしてあ る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術では、次の問題がある。 上記従来技術では、図3に示すように、ベアリングケース101の前後端面 106・107に形成した凹部109にスラストベアリング110を嵌入支持し てあるため、クランク軸104の端部側のジャーナル部105を挟むようにして 二つ割りのベアリングケース101を装着する際、二つ割りのスラストベアリン グ110がベアリングケース101から容易に脱落する。このため、ベアリング ケース101をクランク軸104の端部側のジャーナル部105に装着する装着 作業の能率が低かった。
【0006】 上記従来技術では、図3に示すように、クランクケース108への取付手段 を備えていないベアリングケース101に取付用カバー111を装着し、この取 付用カバー111を介してベアリングケース101をクランクケース108に取 り付ける用にしてあるので、ベアリングケース101をクランクケース108に 取り付ける際、予めベアリングケース101に取付用カバー111を装着してお く必要がある。このため、ベアリングケース101をクランクケース108に取 り付ける取付作業の能率が低かった。
【0007】 本考案は、ベアリングケースをクランク軸の端部側のジャーナル部に装着する 装着作業の能率を向上させることができ、また、ベアリングケースをクランクケ ースに取り付ける取付作業の能率を向上させることができる、エンジンのクラン ク軸端部の軸受装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本考案は、図1(C)に例示するように、二つ割りのベアリングケース1の軸 受孔2に二つ割りのラジアルベアリング3を内嵌し、図1(A)に例示するよう に、このラジアルベアリング3を介して上記軸受孔2の内周面でクランク軸4の 端部側のジャーナル部5をラジアル軸受けできるようにし、上記ベアリングケー ス1の前後端面6・7で上記クランク軸4をスラスト軸受けできるようにした、 エンジンのクランク軸端部の軸受装置において、次のようにしたことを特徴とす る。
【0009】 上記ベアリングケース1をアルミ合金で形成し、図1(A)〜(C)に例示す るように、このベアリングケース1にクランクケース8への取付用フランジ9を 一体成型で形成した、ことを特徴とする
【0010】
【作用】
本考案では、ベアリングケース1をアルミ合金で形成してあるため、このベ アリングケース1の前後端面6・7は自己潤滑性が高く、図1(A)に示すよう に、ベアリングケース1の前後端面6・7で鉄のクランク軸4を直にスラスト軸 受けしても、ベアリングケース1の前後端面6・7とクランク軸4の接触面との 相互の摩耗損傷を避けることができる。このため、ベアリングケース1の前後端 面6・7にスラストベアリングを設ける必要がない。
【0011】 本考案では、図1(A)〜(C)に示すように、ベアリングケース1にクラ ンクケース8への取付用フランジ9を一体成型で形成してあるため、図1(A) に示すように、ベアリングケース1をクランクケース8に直に取り付けることが できる。このため、ベアリングケース1をクランクケース8に取り付ける際、ベ アリングケース1に取付カバー等の取付手段を装着する必要がない。
【0012】
【考案の効果】
本考案では、ベアリングケースをアルミ合金で形成してあるため、ベアリン グケースの前後端面にスラストベアリングを設ける必要がない。このため、ベア リングケースをクランク軸の端部側のジャーナル部に装着する装着作業の際、ス ラストベアリングの脱落による作業の停滞がなく、従来技術に比べてその作業能 率が向上する。
【0013】 本考案では、ベアリングケースにクランクケースへの取付用フランジを一体 成型で形成してあるため、ベアリングケースをクランクケースに取り付ける際、 ベアリングケースに取付カバー等の取付手段を装着する必要がない。このため、 ベアリングケースをクランクケースに取り付ける取付作業の際、ベアリングケー スに取付手段を装着しない分だけ、作業を迅速に行うことができ、従来技術に比 べてその作業能率が向上する。
【0014】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案の実施例に係るエン ジンのクランク軸端部の軸受装置を説明する図で、図1(A)は軸受装置の周辺部 分の縦断面図側面図、図1(B)は軸受装置の側面図、図1(C)は軸受装置の正面 図である。図2は図1の軸受装置を用いたエンジンの縦断面側面図である。
【0015】 図2に示すエンジンの構成は次の通りである。このエンジンは、直列2気筒デ ィーゼルエンジンであり、クランクケース8の上側にシリンダ10を設け、シリ ンダ10の上側にシリンダヘッド11を組み付け、クランクケース8の下側にオ イルパン12を組付けて構成してある。シリンダ10内にはピストン13を内嵌 し、ピストン13にコンロッド14を介してクランク軸4を連動連結してある。
【0016】 クランク軸4の軸受構造は次の通りである。クランクケース8の後壁15に後 軸受嵌入孔16をあけ、クランクケース8の仕切壁17に中央軸受嵌入孔18を あけ、クランクケース8の前壁19に前ジャーナル挿通孔20をあけてある。そ して、クランク軸4の前ジャーナル部21を前ジャーナル挿通孔20に挿通し、 クランク軸4の中央ジャーナル部22に装着した中央ベアリングケース23を中 央軸受嵌入孔18に嵌入してボルト24で固定し、クランク軸4の後ジャーナル 部5に装着した軸受装置25を後軸受嵌入孔16に嵌入して固定してある。
【0017】 軸受装置25の構造は次の通りである。図1(B)・(C)に示すように、こ の軸受装置25は、アルミ合金製のベアリングケース1を主体として構成してあ る。ベアリングケース1は上下ケース部分26・27からなる。この上下ケース 部分26・27は、連結ボルト28で連結して、上下二つ割りに分割できるよう にしてある。ベアリングケース1の割り面にはガスケット29を挟んである。図 1(C)に示すように、ベアリングケース1はその中央部に軸受ボス30を備え 、この軸受ボス30内の軸受孔2に上下二つ割りのラジアルベアリング3を内嵌 してある。ベアリングケース1はその後側にシールリング取付部31を備えてい る。また、図1(B)に示すように、ベアリングケース1はその外周面にOリン グ溝32を備えている。
【0018】 図1(B)に示すように、ベアリングケース1の外周面の後端部にクランクケ ース8への取付用フランジ9を設けてある。この取付用フランジ9はベアリング ケース1と一体成型で形成してある。この取付用フランジ9も、ベアリングケー ス1を構成する上下ケース部分26・27とともに上下に分割される。図1(B )・(C)に示すように、取付用フランジ9には取付ボルト33を挿通できるよ うにしてある。
【0019】 図1(A)に示すように、この軸受装置25によるクランク軸4の後ジャーナ ル部5の軸受けは次のようにして行う。後ジャーナル部5を上下から挟むように して軸受装置25を装着し、この軸受装置25をクランクケース8の後壁15の 後軸受嵌入孔16に内嵌し、図1(B)・(C)に示す取付用フランジ9の取付 ボルト33を図1(A)のクランクケース8の後壁15のボルト孔(図外)に螺 入し、軸受装置25をクランクケース8に取り付ける。この状態では、クランク 軸4の後ジャーナル部5は、軸受孔2に内嵌したラジアルベアリング3を介して 軸受孔2の内周面でラジアル軸受けされる。また、クランク軸4のクランクアー ム34とクランク軸4の後端フランジ35とは、ベアリングケース1の軸受ボス 30の前後端面6・7に直に当てられており、これによりクランク軸4がスラス ト軸受される。
【0020】 また、この軸受装置では、クランクケース8内のブローバイガスの封止は次の ようにして行われる。図1(A)に示すように、ベアリングケース1のOリング 嵌入溝32に嵌入したOリング36で後軸受嵌入孔16とベアリングケース1と の隙間が封止される。ベアリングケース1のシールリング取付部31に取り付け たシールリング37で、ベアリンケース1とクランク軸4の後端フランジ35と の隙間が封止される。図1(B)・(C)に示すように、ベアリングケース1に 割り面に挟んだガスケット29でこの割り面の隙間が封止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の実施例に係るエンジンのクラン
ク軸端部の軸受装置を説明する図で、図1(A)は軸受装
置の周辺部分の縦断面図側面図、図1(B)は軸受装置の
側面図、図1(C)は軸受装置の正面図である。図2は図
1の軸受装置を用いたエンジンの縦断面側面図である。
【図2】図2は図1の軸受装置を用いたエンジンの縦断
面側面図である。
【図3】図3は従来技術に係る軸受装置の周辺部分の縦
断面側面図である。
【図4】図4は従来技術に係る軸受装置の分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…ベアリングケース、2…1の軸受孔、3…ラジアル
ベアリング、4…クランク軸、5…4の後ジャーナル
部、6…1の前端面、7…1の後端面、8…クランクケ
ース、9…取付用フランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 信裕 大阪府堺市石津北町64株式会社クボタ堺製 造所内 (72)考案者 山本 昌一 大阪府堺市石津北町64株式会社クボタ堺製 造所内 (72)考案者 早谷 章 大阪府堺市石津北町64株式会社クボタ堺製 造所内 (72)考案者 渡辺 豊 大阪府堺市石津北町64株式会社クボタ堺製 造所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ割りのベアリングケース(1)の軸受
    孔(2)に二つ割りのラジアルベアリング(3)を内嵌し、
    このラジアルベアリング(3)を介して上記軸受孔(2)の
    内周面でクランク軸(4)の端部側のジャーナル部(5)を
    ラジアル軸受けできるようにし、上記ベアリングケース
    (1)の前後端面(6)・(7)で上記クランク軸(4)をスラ
    スト軸受けできるようにした、エンジンのクランク軸端
    部の軸受装置において、 上記ベアリングケース(1)をアルミ合金で形成し、この
    ベアリングケース(1)にクランクケース(8)への取付用
    フランジ(9)を一体成型で形成した、ことを特徴とする
    エンジンのクランク軸端部の軸受装置。
JP9850291U 1991-11-01 1991-11-01 エンジンのクランク軸端部の軸受装置 Pending JPH0542739U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012524855A (ja) * 2009-04-22 2012-10-18 エム・テー・ウー・フリードリッヒスハーフェン・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 内燃機関
JP2015021401A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 株式会社クボタ エンジンのベアリングケースの取り付け構造
WO2015152404A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 スズキ株式会社 ディーゼルエンジンの燃料噴射装置
JP2015203354A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 スズキ株式会社 ディーゼルエンジンの燃料噴射装置

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