JP2012524855A - 内燃機関 - Google Patents

Abstract

クランクシャフトが配設されたクランクシャフト室（２）と、軸受上部分（４）と軸受下部分（５）とから成る、クランクケース（１）のクランクシャフトを軸受けするための端面側の軸受エンドカバーと、補助ユニットを駆動するための端面側のギヤトレイン（６）とを有し、ギヤトレイン（６）が、クランクシャフト上の第１の駆動ホイール（７）と、補助ユニットの第２の駆動ホイール（８）と、第１の駆動ホイール（７）と第２の駆動ホイール（８）と噛み合う中間ホイール（９）とを有する、クランクケース（１）において、中間ホイール（９）を軸受けするための保持プレート（１０）が設けられており、この保持プレート（１０）が、クランクケース（１）と軸受上部分（４）と軸受下部分（５）とにねじ止めされていることを特徴とするクランクケース。

Description

本発明は、クランクシャフトが配設されたクランクシャフト室と、軸受上部分と軸受下部分とから成る、クランクシャフトを軸受けするための端面側の軸受エンドカバーと、補助ユニットを駆動するための端面側のギヤトレインとを有し、ギヤトレインが、クランクシャフト上の第１の駆動ホイールと、補助ユニットの第２の駆動ホイールと、第１の駆動ホイールと第２の駆動ホイールと噛み合う中間ホイールとを有する、クランクケースに関する。

内燃機関では、出力側とは反対側に、補助ユニット、例えばオイルポンプ及びウォータポンプの駆動装置が存在する。この駆動装置は、クランク軸上の第１の駆動ホイールと、補助ユニットの第２の駆動ホイールと、中間ホイールとを有する端面側のギヤトレインとして形成されている。中間ホイールの軸受個所の領域に、クランクシャフト室が存在するので、軸受個所のための固定の可能性がないか、不十分なクランクケース肉厚しか存在しない。この問題は、軸受個所を有する中間ホイールが第１の保持プレートと第２の保持プレート間に配設され、支持ユニットを構成することによって解決される。このような解決策は、特許文献１から公知である。この支持ユニットは、端面側でクランクケースに当接し、軸受上部分（軸受ブリッジ）とねじ止めされている。構造が非常に複雑であるとの理由から、支持ユニットは、振動に敏感であるので、ダンパ装置である油圧式の遊び補償要素が、必然的に必要である。

簡単な実施形が、特許文献２から公知である。この実施形の場合、中間ホイールが、保持ピンを介して細長い保持プレートに配設されている。保持プレートは、２つの結合個所を介してクランクケースに固定されており、組立後、中間ホイールは、ケースの壁と保持プレート間に存在する。結合個所は、更にまた、回転軸に対して垂直な中間ホイールの対称軸上に位置する。予荷重を保持プレートに作用させるための装置を介して、駆動ホイールと中間ホイールは正しい係合状態に保持される。この解決策は、クランクシャフト室の近傍に使用することはできない。保持プレートは、作動中、駆動ホイールと中間ホイールの交互の負荷によって曲げの負荷を受けるので、保持プレートは、中実に形成しなければならない。

独国特許出願公開第１９９ ６０ １３０号明細書 独国特許出願公開第１００ ０２ ５３８号明細書

本発明の根底にある課題は、クランクケースに対して簡単な端面側のギヤトレインを提案することにある。

この課題は、クランクシャフトが配設されたクランクシャフト室と、軸受上部分と軸受下部分とから成る、クランクシャフトを軸受けするための端面側の軸受エンドカバーと、補助ユニットを駆動するための端面側のギヤトレインとを有し、ギヤトレインが、クランクシャフト上の第１の駆動ホイールと、補助ユニットの第２の駆動ホイールと、第１の駆動ホイールと第２の駆動ホイールと噛み合う中間ホイールとを有する、クランクケースによって解決される。更に、この解決策では、中間ホイールを軸受けするための保持プレートが設けられており、この保持プレートが、クランクケースと軸受上部分と軸受下部分とにねじ止めされている。特に軸受下部分に対する保持プレートの付加的なねじ止め個所によって、保持プレートに対する自由な曲げ長さ、従って保持プレートに対する曲げモーメントが小さくなる。更にまた、高い安定性によって、重量の点で有利な保持プレートの薄い形成が可能になる。油圧式の補償要素のような付加的な減衰措置は必要ない。全体的に、保持プレートは、構成が簡単で安価である。

保持プレートと、中間ホイールを回転可能に軸受けする保持ピンは、互いに一体的に形成されている。その場合、Ａ側とＢ側に補助ユニットを有するクランクケースでは、それぞれ１つの相応の保持プレートが設けられている。

各図には、好ましい実施例が図示されている。

出力側とは反対側から見たクランクケースを示す。 図１の切断線Ａ−Ａに沿った断面図を示す。

図１は、クランクケース１の端面３の側の出力側とは反対側から見たＶ型の内燃機関のクランクケース１を示す。これ以降の説明は、図１の切断線Ａ−Ａに沿った断面図を示す図２と共に行なわれる。出力側とは反対側は、出力側の向かい側に位置する。出力側は、更にまた、内燃機関においては、駆動トルクが、例えばトランスミッションによって取り出される側である。下側で、クランクケース１は、底部プレート１２によって周囲に対して液密に閉鎖される。底部プレート１２は、図１では、示唆的に図示されている。

クランクケース１の統合された部品は、クランクシャフト室２であり、このクランクシャフト室内に、クランクシャフトが存在する。クランクシャフトは、軸受エンドカバー内に軸受けされており、この軸受エンドカバーは、軸受上部分４と軸受下部分５とから構成される（図１）。軸受下部分５と軸受上部分４は、アンカーボルト１３を介してクランクケース１に固定されている。クランクケース１には、端面３にギヤトレイン６が配設されている。このギヤトレイン６を介して、補助ユニット、例えばコモンレールシステムにおけるレールに燃料を移送するための高圧ポンプＨＤＰが、駆動される。高圧ポンプＨＤＰは、クランクケース１のＢ側に配設されている。ギヤトレイン６は、クランクシャフト上に固定された第１の駆動ホイール７と、中間ホイール９と、高圧ポンプＨＤＰを駆動する第２の駆動ホイール８とを有する。駆動ホイール８は、図１には部分的に図示されている。中間ホイール９は、保持ピン１１を介して保持プレート１０に軸受けされている（図２）。保持プレート１０と保持ピン１１は、一体的に形成されている。保持プレート１０は、４つのボルトを介して固定されている。第１のボルト１４を介して、保持プレート１０は、軸受上部分４に固定されている。第２のボルト１５及び第３のボルト１６を介して、保持プレート１０は、クランクケース１にねじ止めされている。第４のボルト１７を介して、保持プレート１０は、軸受下部分５に固定されており、この軸受下部分は、そのための当接面を備える。特に軸受けした部分５と軸受上部分４への保持プレート１０の付加的なねじ止め個所によって、自由な固定長さ、従って曲げモーメント小さくなる。更にまた、高い安定性によって、重量の点で有利な保持プレートの、例えばスチールからの、薄い形成が可能になる。図２からわかるように、ギヤトレイン６は、端面３の側が開放している。

クランクケース１のＡ側にも、クランクケース１のＢ側にも、補助ユニットが配設されているので、相応に２つのギヤトレイン６が存在する。図１において、Ａ側の補助ユニットは、例えばウォータポンプＷＰである。Ａ側のギヤトレインと、中間ホイールと保持プレートと、その固定個所は、Ｂ側の前記ギヤトレインと同一である。

１ クランクケース
２ クランクシャフト室
３ 端面
４ 軸受上部分
５ 軸受下部分
６ ギヤトレイン
７ 第１の駆動ホイール
８ 第２の駆動ホイール
９ 中間ホイール
１０ 保持プレート
１１ 保持ピン
１２ 底部プレート
１３ アンカーボルト
１４ 第１のボルト
１５ 第２のボルト
１６ 第３のボルト
１７ 第４のボルト

Claims (3)

1. クランクシャフトが配設されたクランクシャフト室（２）と、軸受上部分（４）と軸受下部分（５）とから成る、クランクケース（１）のクランクシャフトを軸受けするための端面側の軸受エンドカバーと、補助ユニットを駆動するための端面側のギヤトレイン（６）とを有し、ギヤトレイン（６）が、クランクシャフト上の第１の駆動ホイール（７）と、補助ユニットの第２の駆動ホイール（８）と、第１の駆動ホイール（７）と第２の駆動ホイール（８）と噛み合う中間ホイール（９）とを有する、クランクケース（１）において、
   中間ホイール（９）を軸受けするための保持プレート（１０）が設けられており、この保持プレート（１０）が、クランクケース（１）と軸受上部分（４）と軸受下部分（５）とにねじ止めされていることを特徴とするクランクケース。
2. 保持プレート（１０）と、中間ホイール（９）を回転可能に軸受けする保持ピン（１１）とが、互いに一体的に結合されていることを特徴とする請求項１に記載のクランクケース。
3. １つの保持プレート（１０）が、クランクケース（１）のＡ側に配設されており、１つの保持プレート（１０）が、クランクケース（１）のＢ側に配設されていることを特徴とする請求項２に記載のクランクケース。

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