JP2015021401A - エンジンのベアリングケースの取り付け構造 - Google Patents

エンジンのベアリングケースの取り付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ケースガスケット6の封止力を高めることができるエンジンのベアリングケース3の取り付け構造を提供する。【解決手段】ケースガスケット6が、各ボルト貫通孔6aの周囲に設けられた複数の環状板部6bと、隣り合う環状板部6b・6b同士を連結する連結板部6cとで構成され、ケースガスケット6の環状板部6bがメネジ孔ボス3bとベアリングケースカバーとの間に挟み付けられ、ケースガスケット6の連結板部6cがベアリングケース3のリブ3cの径方向内側にずれて、隣合うメネジ孔ボス3b・3bの間の連結板部6cがベアリングケース3とベアリングケースカバーとの間に挟み付けられないようにした。【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンのベアリングケースの取り付け構造に関し、詳しくは、ケースガスケットの封止力を高めることができるエンジンのベアリングケースの取り付け構造に関する。
従来、エンジンのベアリングケースの取り付け構造として、次のものがある(例えば、特許文献1参照)。
図10、図11に示すように、シリンダブロック端壁(101)に設けられた端部軸受孔(102)と、この端部軸受孔(102)に内嵌されたベアリングケース(103)と、このベアリングケース(103)をシリンダブロック(104)の外側から覆うベアリングケースカバー(105)と、このベアリングケースカバー(105)とベアリングケース(103)との間に挟まれるケースガスケット(106)とを備え、
ベアリングケースカバー(105)がシリンダブロック端壁(101)に取り付けられ、ベアリングケースカバー(105)とケースガスケット(106)の各ボルト挿通孔(105a)(106a)を貫通したケース取り付けボルト(107)がベアリングケース(103)のメネジ孔(103a)にネジ嵌合されて、ベアリングケースカバー(105)にベアリングケース(103)が取り付けられるとともに、ベアリングケースカバー(105)とベアリングケース(103)との間にケースガスケット(106)が挟み付けられ、
図8(A)に示すように、ベアリングケース(103)の外周に、周方向に所定間隔を保持した複数のメネジ孔ボス(103b)と、隣合うメネジ孔ボス(103b)(103b)の間のリブ(103c)とが配置され、
図8(B)に示すように、ケースガスケット(106)が、環状に形成され、周方向に所定間隔を保持した複数のボルト貫通孔(106a)を備えた、エンジンのベアリングケースの取り付け構造。
この種の取り付け構造によれば、図11に示すように、ケースガスケット(106)でベアリングケースカバー(105)のボルト挿通孔(105a)からのエンジンオイルの漏れを防止することができる利点がある。
しかし、この従来技術では、図9に示すように、ケースガスケット(106)が、メネジ孔ボス(103b)よりも径方向内側の環状連結板部(106c)と、環状連結板部(106c)から径方向外側に突設された外突状板部(106b)とで構成され、外突状板部(106b)にボルト挿通孔(106a)が形成されているため、問題がある。
特開2006−219999号公報(図1〜図3参照)
《問題点》 ケースガスケットの封止力が低い。
図9に示すように、ケースガスケット(106)が、メネジ孔ボス(103b)よりも径方向内側の環状連結板部(106c)と、環状連結板部(106c)から径方向外側に突設された外突状板部(106b)とで構成され、外突状板部(106b)にボルト挿通孔(106a)が形成されているため、メネジ孔ボス(103b)と環状連結板部(106c)とが重なる面積を小さく調節できる余地がなく、メネジ孔ボス(103b)とベアリングケースカバー(105)との間に挟み付けられるケースガスケット(106)の挟圧面積が大きくなり、ケースガスケット(106)の面圧が低く、ケースガスケット(106)の封止力が低い。
本発明の発明者らは、研究の結果、ケースガスケットを、各ボルト貫通孔の周囲に設けられた複数の環状板部と、隣り合う環状板部同士を連結する連結板部とで構成すれば、環状板部の形状や大きさを調節することができ、メネジ孔ボスと環状連結板部とが重なる面積を小さく調節することにより、メネジ孔ボスとベアリングケースカバーとの間に挟み付けられるケースガスケットの挟圧面積を小さくし、ケースガスケットの面圧を高め、ケースガスケットの封止力を高めることができることを発見し、この発明に至った。
本発明の課題は、ケースガスケットの封止力を高めることができるエンジンのベアリングケースの取り付け構造を提供することにある。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図3、図4に例示するように、シリンダブロック端壁(1)に設けられた端部軸受孔(2)と、この端部軸受孔(2)に内嵌されたベアリングケース(3)と、このベアリングケース(3)をシリンダブロック(4)の外側から覆うベアリングケースカバー(5)と、このベアリングケースカバー(5)とベアリングケース(3)との間に挟まれるケースガスケット(6)とを備え、
ベアリングケースカバー(5)がシリンダブロック端壁(1)に取り付けられ、ベアリングケースカバー(5)とケースガスケット(6)の各ボルト挿通孔(5a)(6a)を貫通したケース取り付けボルト(7)がベアリングケース(3)のメネジ孔(3a)にネジ嵌合されて、ベアリングケースカバー(5)にベアリングケース(3)が取り付けられるとともに、ベアリングケースカバー(5)とベアリングケース(3)との間にケースガスケット(6)が挟み付けられ、
図1(A)または図6(A)に例示するように、ベアリングケース(3)の外周に周方向に所定間隔を保持した複数のメネジ孔ボス(3b)と、隣合うメネジ孔ボス(3b)(3b)の間のリブ(3c)とが配置され、
図1(B)または図6(B)に例示するように、ケースガスケット(6)が、環状に形成され、周方向に所定間隔を保持した複数のボルト貫通孔(6a)を備えた、エンジンのベアリングケースの取り付け構造において、
図1(B)または図6(B)に例示するように、ケースガスケット(6)が、各ボルト貫通孔(6a)の周囲に設けられた複数の環状板部(6b)と、隣り合う環状板部(6b)(6b)同士を連結する連結板部(6c)とで構成され、
図4に例示するように、ケースガスケット(6)の環状板部(6b)がメネジ孔ボス(3b)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられ、
図2または図7に例示するように、ケースガスケット(6)の連結板部(6c)がベアリングケース(3)のリブ(3c)の径方向内側にずれて、隣合うメネジ孔ボス(3b)(3b)の間の連結板部(6c)がベアリングケース(3)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられないようにした、ことを特徴とするエンジンのベアリングケースの取り付け構造。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 ケースガスケットの封止力を高めることができる。
図2または図7(A)に例示するように、ケースガスケット(6)の環状板部(6b)がメネジ孔ボス(3b)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられるので、環状板部(6b)の形状や大きさの調節により、メネジ孔ボス(3b)と環状連結板部(6b)とが重なる面積を小さく調節することが可能となり、メネジ孔ボス(3b)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられるケースガスケット(6)の挟圧面積を小さくし、ケースガスケット(6)の面圧を高め、ケースガスケット(6)の封止力を高めることができる。
《効果》 ケースガスケットを軽量化することができる。
図1(B)または図6(B)に例示するように、ケースガスケット(6)が、各ボルト貫通孔(6a)の周囲に設けられた複数の環状板部(6b)と、隣り合う環状板部(6b)(6b)同士を連結する連結板部(6c)とで構成されているので、封止と連結に関与しない駄肉がなくなり、ケースガスケット(6)を軽量化することができる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ケースガスケットの封止力を高めることができる。
図2または図7(A)に例示するように、ケースガスケット(6)の中心軸線(6e)寄りの環状板部(6b)の外周縁(6f)が、ケースガスケット(6)の中心軸線(6e)寄りのメネジ孔ボス(3b)の外周縁(3d)よりもメネジ孔(3a)寄りに形成されているので、メネジ孔ボス(3b)と環状板部(6b)とが重なる面積が小さく調節でき、メネジ孔ボス(3b)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられるケースガスケット(6)の挟み付け面積を小さくし、ケースガスケット(6)の面圧を高め、ケースガスケット(6)の封止力を高めることができる。
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ケースガスケットの取り付け姿勢の確認が容易になる。
図2または図7(A)に例示するように、外周の一部に連結リブ(3c)のない切欠き部(3e)を備えたベアリングケース(3)が用いられ、切欠き部(3e)に臨む連結板部(6c)が、他の連結板部(6c)よりもケースガスケット(6)の径方向外寄りに配置されているので、切欠き部(3e)に臨む連結板部(6c)の位置の目視確認により、ケースガスケット(6)の取り付け姿勢の確認が容易になる。
《効果》 ケースガスケットの取り付けが容易になる。
図2または図7(A)に例示するように、外周の一部に連結リブ(3c)のない切欠き部(3e)を備えたベアリングケース(3)が用いられ、切欠き部(3e)に臨む連結板部(6c)が、他の連結板部(6c)よりもケースガスケット(6)の径方向外寄りに配置されているので、切欠き部(3e)に臨む連結板部(6c)で連結された環状板部(6b)(6b)の外寄り部分の曲げ剛性が高まる。
このため、ケースガスケット(6)の取り付け時に、環状板部(6b)の外寄り部分をベアリングケースカバー(5)に当てて、ケースガスケット(6)の位置合わせを行っても、環状板部(6b)の外寄り部分の変形を抑制することができ、ケースガスケット(6)の取り付けが容易になる。
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ケースガスケットの取り付けが容易になる。
図2または図7(A)に例示するように、各環状板部(6b)からケースガスケット(6)の径方向外側に位置決め突起(6g)が突出し、各位置決め突起(6g)がケースガスケット(6)を内嵌するベアリングケースカバー(5)の凹入内周面(5b)に当接されるので、ケースガスケット(6)を容易に位置合わせすることができ、ケースガスケット(6)の取り付けが容易になる。
(請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ケースガスケットの封止力を高めることができる。
図1(C)または図6(C)に示すように、金属製の環状板部(6b)の断面形状が、ボルト貫通孔(6a)の開口周縁(6h)と環状板部(6b)の外周縁(6i)よりも、中央部(6j)が高い中高の湾曲形状とされているので、環状板部(6b)の弾性力により、環状板部(6b)の面圧が上がり、ケースガスケット(6)の封止力を高めることができる。
(請求項6に係る発明)
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ケース部品の組み付けのずれによるケースガスケットの封止力の低下を抑制することができる。
図7(A)(B)に例示するように、分割境界面(3f)(3g)が合わされて複数のケース部品(3h)(3i)でベアリングケース(3)が組み立てられ、ケースガスケット(6)の連結板部(6b)の途中部分に分割境界面(3f)(3g)に沿って径方向内側に突出する変形用湾曲部(6k)が設けられ、ケース部品(3h)(3i)の組み付けのずれに伴うケースガスケット(6)の歪みが変形用湾曲部(6k)の突出端湾曲部(6m)の変形で吸収されるように構成されているので、突出端湾曲部(6m)の変形で環状板部(6b)の歪みが抑制され、ケース部品(3h)(3i)の組み付けのずれによるケースガスケット(3)の封止力の低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンのベアリングケースの取り付け構造を説明する図で、図1(A)はベアリングケースの背面図、図1(B)はケースガスケットの背面図、図1(C)は図1(B)のC−C線断面図である。 図1のベアリングケースとケースガスケットとを重ねた図である。 図1のベアリングケースとケースガスケットの組み付け状態を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンのベアリングケースの取り付け構造を示す縦断側面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンのベアリングケースの取り付け構造を備えたエンジンの縦断側面図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジンのベアリングケースの取り付け構造を説明する図で、図2(A)はベアリングケースの背面図、図2(B)はケースガスケットの背面図、図2(C)は図2(B)のC−C線断面図である。 図7(A)は図6のベアリングケースとケースガスケットとを重ねた図、図7(B)は図7(A)のB方向矢視図である。 従来技術に係るエンジンのベアリングケースの取り付け構造を説明する図で、図8(A)はベアリングケースの背面図、図8(B)はケースガスケットの背面図である。 図8のベアリングケースとケースガスケットとを重ねた図である。 図8のベアリングケースとケースガスケットの組み付け状態を示す分解斜視図である。 従来技術に係るエンジンのベアリングケースの取り付け構造を示す縦断側面図である。
図1〜図5は本発明の第1実施形態に係るエンジンのベアリングケースの取り付け構造を説明する図、図6〜図7は本発明の第2実施形態に係るエンジンのベアリングケースの取り付け構造を説明する図であり、各実施形態では、立形の直列2気筒ディーゼルエンジンについて説明する。
第1実施形態のエンジンの概要は、次の通りである。
図5に示すように、シリンダブロック(4)が下部のクランクケース(4a)と上部のシリンダ部(4b)とで構成され、このシリンダブロック(4)の上部にシリンダヘッド(8)が組み付けられ、シリンダヘッド(8)の上部にシリンダヘッドカバー(9)が組み付けられ、シリンダブロック(4)の前部に調時伝動ケース(10)が組み付けられ、調時伝動ケース(10)の前部にエンジン冷却ファン(11)が配置され、シリンダブロック(4)の後部にフライホイール(12)が配置され、シリンダブロック(4)の下部にオイルパン(13)が組み付けられている。
クランクケース(4a)にはクランク軸(14)が架設されている。
クランク軸(14)の軸受構造は、次の通りである。
図4に示すように、シリンダブロック端壁(1)に設けられた端部軸受孔(2)と、この端部軸受孔(2)に内嵌されたベアリングケース(3)と、このベアリングケース(3)をシリンダブロック(4)の外側から覆うベアリングケースカバー(5)と、このベアリングケースカバー(5)とベアリングケース(3)との間に挟まれるケースガスケット(6)とを備えている。
ベアリングケースカバー(5)がシリンダブロック端壁(1)に取り付けられ、ベアリングケースカバー(5)とケースガスケット(6)の各ボルト挿通孔(5a)(6a)を貫通したケース取り付けボルト(7)がベアリングケース(3)のメネジ孔(3a)にネジ嵌合されて、ベアリングケースカバー(5)にベアリングケース(3)が取り付けられるとともに、ベアリングケースカバー(5)とベアリングケース(3)との間にケースガスケット(6)が挟み付けられている。
図1(A)に示すように、ベアリングケース(3)の外周に、周方向に所定間隔を保持した複数(8個)のメネジ孔ボス(3b)と、隣合うメネジ孔ボス(3b)(3b)の間のリブ(3c)が配置されている。
図1(B)に示すように、ケースガスケット(6)が、環状(円環状)に形成され、周方向に所定間隔を保持した複数(8個)のボルト貫通孔(6a)を備えている。
図3に示すように、ベアリングケース(3)は、円環状の上下2分割構造で、上側ケース部品(3h)と下側ケース部品(3i)とで構成され、内周面に上下2分割構造のラジアルメタル(15)が内嵌され、前後両端面に上下2分割構造のスラストメタル(16)(16)が取り付けられ、分割境界面(3f)(3g)を合わせて、ケース組み付けボルト(17)(17)で組み付けられている。
図3に示すように、ベアリングケースカバー(5)は、円環状のケースカバーガスケット(18)を介してカバー取り付けボルト(19)でシリンダブロック端壁(1)に取り付けられている。
図4に示すように、ベアリングケースカバー(5)にはオイルシール(20)が内嵌され、このオイルシール(2)の内周面がクランク軸(14)の周面に圧接され、ベアリングケースカバー(5)とクランク軸(14)との間が封止されている。
図1(B)に示すように、ケースガスケット(6)が、各ボルト貫通孔(6a)の周囲に設けられた複数(8個)の環状板部(6b)と、隣り合う環状板部(6b)(6b)同士を連結する連結板部(6c)とで構成されている。
図2に示すように、ケースガスケット(6)の環状板部(6b)がメネジ孔ボス(3b)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられている。
ケースガスケット(6)の連結板部(6c)がベアリングケース(3)のリブ(3c)の径方向内側にずれて、隣合うメネジ孔ボス(3b)(3b)の間の連結板部(6c)がベアリングケース(3)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられないようにしている。
上記構成によれば、環状板部(6b)の形状や大きさの調節により、メネジ孔ボス(3b)と環状連結板部(6b)とが重なる面積を小さく調節することが可能となり、メネジ孔ボス(3b)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられるケースガスケット(6)の挟圧面積を小さくし、ケースガスケット(6)の面圧を高め、ケースガスケット(6)の封止力を高めることができる。
これにより、オイルシール(20)の封止性チェックテストを正確に行うことができる。
すなわち、オイルシール(20)の封止性チェックテストを行う場合には、シリンダブロック(4)を水に浸漬して、シリンダヘッドカバー(9)からクランクケース(4a)内にエアを圧送し、オイルシール(20)からの気泡の発生の有無を確認するため、ケースガスケット(6)の封止力が低いと、ベアリングケースカバー(5)のボルト挿通孔(5a)からエア漏れが生じ、オイルシール(20)からの気泡と判別ができず、オイルシール(20)の封止性チェックテストを正確に行うことができない場合がある。
この場合、上記のように、ケースガスケット(6)の封止力を高めることにより、ベアリングケースカバー(5)のボルト挿通孔(5a)からエア漏れを防止すれば、オイルシール(20)での気泡の発生の有無を正確に判別することができ、オイルシール(20)の封止性チェックテストを正確に行うことができる。
図2に示すように、ケースガスケット(6)の中心軸線(6e)寄りの環状板部(6b)の外周縁(6f)が、ケースガスケット(6)の中心軸線(6e)寄りのメネジ孔ボス(3b)の外周縁(3d)よりもメネジ孔(3a)寄りに形成されている。
図2に示すように、外周の一部にリブ(3c)のない切欠き部(3e)を備えたベアリングケース(3)が用いられている。
切欠き部(3e)に臨む連結板部(6c)が、他の連結板部(6c)よりもケースガスケット(6)の径方向外寄りに配置されている。
切欠き部(3e)は、ベアリングケース(3)の上部の左右両側に配置されている。この切欠き部(3e)には、ケース組み付けボルトのボルト頭部が収容される。
切欠き部(3e)に臨む連結板部(6c)で連結される環状板部(6b)(6b)の離間角度は、環状板部(6b)(6b)の他の離間角度よりも大きく設定されている。切欠き部(3e)を挟むメネジ孔ボス(3b)(3b)の離間角度も、メネジ孔ボス(3b)(3b)の他の離間角度よりも大きく設定されている。
図2に示すように、各環状板部(6b)からケースガスケット(6)の径方向外側に位置決め突起(6g)が突出し、各位置決め突起(6g)がケースガスケット(6)を内嵌するベアリングケースカバー(5)の凹入内周面(5b)に当接されている。
図1(C)に示すように、金属製の環状板部(6b)の断面形状が、ボルト貫通孔(6a)の開口周縁(6h)と環状板部(6b)の外周縁(6i)よりも、中央部(6j)が高い中高の湾曲形状とされている。
図6、図7(A)(B)に示す第2実施形態について説明する。
図6、図7(A)(B)に示すように、第1実施形態と同様、分割境界面(3f)(3g)が合わされて複数のケース部品(3h)(3i)でベアリングケース(3)が組み立てられている。
図7(A)(B)に示すように、ケースガスケット(6)の連結板部(6b)の途中部分に分割境界面(3f)(3g)に沿って径方向内側に突出する変形用湾曲部(6k)が設けられ、ケース部品(3h)(3i)の組み付けのずれに伴うケースガスケット(6)の歪みが変形用湾曲部(6k)の突出端湾曲部(6m)の変形で吸収されるように構成されている。他の構成は、第1実施形態と同じであり、図6、図7(A)(B)中、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付しておく。
(1) シリンダブロック端壁
(2) 端部軸受孔
(3) ベアリングケース
(3a) メネジ孔
(3b) メネジ孔ボス
(3c) 連結リブ
(3d) 外周縁
(3e) 切欠き部
(3f)(3g) 分割境界面
(3h)(3i) ケース部品
(4) シリンダブロック
(5) ベアリングケースカバー
(5a) ボルト挿通孔
(5b) 凹入内周面
(6) ケースガスケット
(6a) ボルト挿通孔
(6b) 環状板部
(6c) 連結板部
(6e) 中心軸線
(6f) 外周縁
(6g) 位置決め突起
(6h) 開口周縁
(6i) 外周縁
(6j) 中央部
(6k) 変形用湾曲部
(6m) 突出端湾曲部
(7) ケース取り付けボルト

Claims (6)

  1. シリンダブロック端壁(1)に設けられた端部軸受孔(2)と、この端部軸受孔(2)に内嵌されたベアリングケース(3)と、このベアリングケース(3)をシリンダブロック(4)の外側から覆うベアリングケースカバー(5)と、このベアリングケースカバー(5)とベアリングケース(3)との間に挟まれるケースガスケット(6)とを備え、
    ベアリングケースカバー(5)がシリンダブロック端壁(1)に取り付けられ、ベアリングケースカバー(5)とケースガスケット(6)の各ボルト挿通孔(5a)(6a)を貫通したケース取り付けボルト(7)がベアリングケース(3)のメネジ孔(3a)にネジ嵌合されて、ベアリングケースカバー(5)にベアリングケース(3)が取り付けられるとともに、ベアリングケースカバー(5)とベアリングケース(3)との間にケースガスケット(6)が挟み付けられ、
    ベアリングケース(3)の外周に、周方向に所定間隔を保持した複数のメネジ孔ボス(3b)と、隣合うメネジ孔ボス(3b)(3b)の間のリブ(3c)が配置され、
    ケースガスケット(6)が、環状に形成され、周方向に所定間隔を保持した複数のボルト貫通孔(6a)を備えた、エンジンのベアリングケースの取り付け構造において、
    ケースガスケット(6)が、各ボルト貫通孔(6a)の周囲に設けられた複数の環状板部(6b)と、隣り合う環状板部(6b)(6b)同士を連結する連結板部(6c)とで構成され、
    ケースガスケット(6)の環状板部(6b)がメネジ孔ボス(3b)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられ、
    ケースガスケット(6)の連結板部(6c)がベアリングケース(3)のリブ(3c)の径方向内側にずれて、隣合うメネジ孔ボス(3b)(3b)の間の連結板部(6c)がベアリングケース(3)とベアリングケースカバー(5)との間に挟み付けられないようにした、ことを特徴とするエンジンのベアリングケースの取り付け構造。
  2. 請求項1に記載されたエンジンのベアリングケースの取り付け構造において、
    ケースガスケット(6)の中心軸線(6e)寄りの環状板部(6b)の外周縁(6f)が、ケースガスケット(6)の中心軸線(6e)寄りのメネジ孔ボス(3b)の外周縁(3d)よりもメネジ孔(3a)寄りに形成されている、ことを特徴とするエンジンのベアリングケースの取り付け構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたエンジンのベアリングケースの取り付け構造において、
    外周の一部にリブ(3c)のない切欠き部(3e)を備えたベアリングケース(3)が用いられ、
    切欠き部(3e)に臨む連結板部(6c)が、他の連結板部(6c)よりもケースガスケット(6)の径方向外寄りに配置されている、ことを特徴とするエンジンのベアリングケースの取り付け構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたエンジンのベアリングケースの取り付け構造において、
    各環状板部(6b)からケースガスケット(6)の径方向外側に位置決め突起(6g)が突出し、各位置決め突起(6g)がケースガスケット(6)を内嵌するベアリングケースカバー(5)の凹入内周面(5b)に当接されている、ことを特徴とするエンジンのベアリングケースの取り付け構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたエンジンのベアリングケースの取り付け構造において、
    金属製の環状板部(6b)の断面形状が、ボルト貫通孔(6a)の開口周縁(6h)と環状板部(6b)の外周縁(6i)よりも、中央部(6j)が高い中高の湾曲形状とされている、ことを特徴とするエンジンのベアリングケースの取り付け構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたエンジンのベアリングケースの取り付け構造において、
    分割境界面(3f)(3g)が合わされて複数のケース部品(3h)(3i)でベアリングケース(3)が組み立てられ、
    ケースガスケット(6)の連結板部(6b)の途中部分に分割境界面(3f)(3g)に沿って径方向内側に突出する変形用湾曲部(6k)が設けられ、ケース部品(3h)(3i)の組み付けのずれに伴うケースガスケット(6)の歪みが変形用湾曲部(6k)の突出端湾曲部(6m)の変形で吸収されるように構成されている、ことを特徴とするエンジンのベアリングケースの取り付け構造。
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