JPH10288260A - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JPH10288260A
JPH10288260A JP10833597A JP10833597A JPH10288260A JP H10288260 A JPH10288260 A JP H10288260A JP 10833597 A JP10833597 A JP 10833597A JP 10833597 A JP10833597 A JP 10833597A JP H10288260 A JPH10288260 A JP H10288260A
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gasket
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seal portion
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Hiroshi Akaishi
宏 赤石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着時における締付け荷重が平面的に広く分
散するのを防止してシール部4の面圧を高め、もって優
れたシール性を発揮することが可能なガスケットを提供
する。 【解決手段】 装着部材に挾まれたときに面圧が発生す
るシール部4を内周縁に備えた平板状本体2の外周縁
に、平面略半円形の切欠状を呈するボルト挿通部6を所
要数設けることにより、ガスケットの平面積を減少さ
せ、装着時における締付け荷重の分散を抑えて、シール
部4の面圧を高めることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスケットに係
り、更に詳しくは、シリンダヘッドガスケットとして用
いられるのに適したガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、公知のガスケットに
おいては、装着部材に挾まれたときに面圧が発生するビ
ード状のシール部52を内周縁に備えた平板状本体51
の外形形状(平面レイアウト)内に、平面略円形の孔状
を呈するボルト挿通部53が所要数(図では四箇所)設
けられている。
【0003】したがってこのガスケットにおいては、平
面状本体51の外形形状内に平面略円形の孔状を呈する
ボルト挿通部53を所要数設けるべく、平板状本体51
の外形形状が如何しても平面的に大型化する傾向があ
り、これにより装着時に当該ガスケットに作用する締付
け荷重が平面的に広く分散するために、シール部52に
発生する面圧が其程大きくならない不都合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、装着時における締付け荷重が平面的に広く分散する
のを極力防止してシール部の面圧を高め、もって優れた
シール性を発揮することが可能なガスケットを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるガスケットは、装着部材に
挾まれたときに面圧が発生するシール部を内周縁に備え
た平板状本体の外周縁に、平面略半円形の切欠状を呈す
るボルト挿通部を所要数設けることにした。
【0006】また本発明の請求項2によるガスケット
は、装着部材に挾まれたときに面圧が発生するシール部
を内周縁に備えた平板状本体の外周縁に、平面略半円形
の切欠状を呈するボルト挿通部を所要数設けた第一ガス
ケット要素を有し、前記第一ガスケット要素に、前記第
一ガスケット要素より素材厚が薄い第二ガスケット要素
を連結することにした。
【0007】上記構成を備えた本発明の請求項1による
ガスケットのように、装着部材に挾まれたときに面圧が
発生するシール部を内周縁に備えた平板状本体の外周縁
に平面略半円形の切欠状を呈するボルト挿通部が設けら
れると、上記従来技術との対比において、ボルト挿通部
の平面形状が円から半円へと半減され、これに応じて略
半円形の切欠状を呈するボルト挿通部同士を連絡する外
形線によって画定される平面状本体の外形形状が平面的
に小型化される。したがってこの分、装着時における締
付け荷重の分散が抑えられて、シール部の面圧が高めら
れる。
【0008】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるガスケットのように、第一ガスケッ
ト要素にこの第一ガスケット要素より素材厚が薄い第二
ガスケット要素が連結されると、この第二ガスケット要
素の素材厚が第一ガスケット要素の素材厚と同じである
場合と比較して、やはり装着時における締付け荷重の分
散が抑えられて、シール部の面圧が高められることにな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0010】図1は、当該実施形態に係るガスケットの
平面形状を示しており、このガスケットはシリンダヘッ
ドガスケットとして、一対の装着部材であるシリンダブ
ロットおよびシリンダヘッドの間に挟着使用されるもの
である。シリンダブロックおよびシリンダヘッドの内部
には、内部空間としてシリンダ室および油流路が設けら
れており、シリンダ室内の燃焼ガスおよび油流路内の油
がそれぞれ外部に漏れることがないようにこれらをシー
ルするのが、当該ガスケットの機能である。またシリン
ダブロックおよびシリンダヘッドは所要数の連結ボルト
により互いに連結されるものであり、この連結時に両者
の間に当該ガスケットが挟着される。
【0011】当該ガスケットは、シリンダ室の外周をシ
ールする平板メタル製の第一ガスケット要素(ボア周り
部とも称する)1と、油流路の外周をシールする同じく
平板メタル製の第二ガスケット要素(油周り部とも称す
る)11とを互いに別部品として備えており、両ガスケ
ット要素1,11がそれぞれの連結部7,17で積層状
に重ねられて、リベット、溶接または接着等の連結手段
21により互いに連結されている。
【0012】第一ガスケット要素1は、シリンダブロッ
クおよびシリンダヘッドの間であってシリンダ室の外周
に挟着される環状の平面状本体2を備えており、この平
面状本体2の中央に、シリンダ室の平面形状に合わせて
平面略正円形の孔部(ボア部とも称する)3が設けられ
ている。
【0013】平面状本体2の内周縁は平面略正円形に形
成されており、この内周縁にシール部(ボア周りシール
部、ボアシールまたは一次シール部とも称する)4がエ
ンドレスに設けられている。シール部4はハーフビード
またはフルビード等のビード状に成形されているが、こ
の他に例えば、平面状本体2の内周縁を断面略U字形に
折り曲げてスペーサを挾み込んだものでも良く、自由状
態(装着前)における板厚方向の高さが平面状本体2の
板厚より大きくて装着時に面圧が発生するものであれ
ば、その構造は特に限定されない。
【0014】またこの平面状本体2の外周縁は、これも
基本的に平面略正円形に形成されているが、加えて所要
数(図では四箇所)の張出し凸部5が径方向外方へ向け
て等配状に設けられており、この張出し凸部5の外端面
にそれぞれ、平面略半円形の切欠状を呈するボルト挿通
部6が一箇所ずつ設けられている。このボルト挿通部6
は、シリンダブロックおよびシリンダヘッドを連結する
連結ボルト31を当該ガスケットの厚さ方向に貫通させ
るために設けられており、この連結ボルト31の断面形
状である正円(図上点線の正円)の略半分が、ボルト挿
通部6の平面形状である半円内に略同心状に収められる
ことになる。前者の正円の半径寸法と後者の半円の半径
寸法とは互いに略等しく設定されている。
【0015】第二ガスケット要素11は、シリンダブロ
ックおよびシリンダヘッドの間であって油流路の外周に
挟着される平板状本体12を備えており、この平面状本
体12の中央に、油流路の平面形状に合わせて平面略長
円形の孔部13が設けられている。またこの第二ガスケ
ット要素11は、上記した第一ガスケット要素1より薄
い素材厚のメタル材料により成形されている。
【0016】平板状本体12の内周縁は平面略長円形に
形成されており、この内周縁にシール部(油周りシール
部、油シールまたは二次シール部とも称する)14がエ
ンドレスに設けられている。シール部14はシール部4
と同様に、ハーフビードまたはフルビード等のビード状
に成形されているが、この他に例えば、平板状本体12
の内周縁を断面略U字形に折り曲げてスペーサを挾み込
んだものでも良く、自由状態(装着前)における板厚方
向の高さが平板状本体12の板厚より大きくて装着時に
面圧が発生するものであれば、その構造は特に限定され
ない。
【0017】またこの平板状本体12の外周縁は、これ
も基本的に平面略長円形に形成されているが、加えて所
要数(図では四箇所)の張出し凸部15が各コーナー位
置に外方へ向けて設けられており、四箇所のうちの二箇
所に、平面略正円形の孔状を呈するボルト挿通部16が
それぞれ設けられており、残る二箇所が上記した連結部
17とされている。
【0018】上記構成を備えたガスケットは、上記した
ようにシリンダヘッドガスケットとしてシリンダブロッ
クとシリンダヘッドとの間に挟着使用されるものであ
り、上記構成により以下の効果を奏する点に特徴を有し
ている。
【0019】すなわち先ず第一に、シリンダ室の外周を
シールする第一ガスケット要素1を見てみると、装着時
にシリンダブロックおよびシリンダヘッドの間に挾まれ
て面圧が発生するシール部4を内周縁に備えた環状の平
板状本体2の外周縁に平面略半円形の切欠状を呈するボ
ルト挿通部6が四等配で設けられているために、このよ
うな平面略半円形の切欠状を呈するボルト挿通部6が等
配状に設けられた第一ガスケット要素1の外形形状が、
従来の、平面略円形の孔状を呈するボルト挿通部が同じ
等配数で設けられたガスケット要素の外形形状より平面
的に小型化されている。したがって第一ガスケット要素
1の平面積が減少し、装着時に当該ガスケットに作用す
る締付け荷重が分散するのが抑えられて締付け荷重がシ
ール部4に集中し、シール部4に発生する面圧が高めら
れるために、シール性を向上させることができる。
【0020】図2は、比較例として、当該実施形態に係
るガスケットと同じ設計条件の下に平面略円形の孔状を
呈するボルト挿通部46が四等配で設けられたガスケッ
ト要素41を備えたガスケットの平面形状を示してお
り、この比較例に対して当該ガスケットは、平面積が約
40%削減されており、この分、シール性が向上せしめ
られている。
【0021】またこれに加えて、上記構成を備えたガス
ケットのように、第一ガスケット要素1にこの第一ガス
ケット要素1より素材厚が薄い第二ガスケット要素11
が連結されると、この第二ガスケット要素11の素材厚
が第一ガスケット要素1の素材厚と同じである場合(上
記比較例参照)と比較して、やはり装着時における締付
け荷重の分散が抑えられてシール部4の面圧が高められ
るために、シール性に優れたガスケットを提供すること
ができる。
【0022】尚、第一ガスケット要素1と第二ガスケッ
ト要素11との連結部7,17の積層構造については、
これがシール部4への締付け荷重の集中を阻害すること
がないように、連結手段21を含めてこの積層構造の厚
さをシール部4より薄くする必要がある。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0024】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるガスケットにおいては、シリンダブロッ
クおよびシリンダヘッド等の装着部材に挾まれたときに
面圧が発生するシール部を内周縁に備えた平板状本体の
外周縁に平面略半円形の切欠状を呈するボルト挿通部が
設けられているために、このような平面略半円形の切欠
状を呈するボルト挿通部が設けられたガスケットの外形
形状が、従来の、平面略円形の孔状を呈するボルト挿通
部が設けられたガスケットの外形形状より平面的に小型
化される。したがってガスケットの平面積が減少し、装
着時にガスケットに作用する締付け荷重が分散するのが
抑えられて締付け荷重がシール部に集中し、シール部に
発生する面圧が高められるために、シール性を向上させ
ることができる。またガスケットの平面積が減少するこ
とにより材料が少なくて済むために、コスト的にも有利
である。
【0025】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるガスケットにおいては、第一ガスケ
ット要素にこの第一ガスケット要素より素材厚が薄い第
二ガスケット要素が連結されるために、第二ガスケット
要素の素材厚が第一ガスケット要素の素材厚と同じであ
る場合と比較して、やはり装着時における締付け荷重の
分散が抑えられてシール部の面圧が高められる。したが
ってこれによりシール性を向上させることができ、シー
ル性に優れたガスケットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るガスケットの平面図
【図2】比較例に係るガスケットの平面図
【図3】従来例の係るガスケットの平面図
【符号の説明】
1 第一ガスケット要素 2,12 平面状本体 3,13 孔部 4,14 シール部 5,15 張出し凸部 6,16 ボルト挿通部 7,17 連結部 11 第二ガスケット要素 21 連結手段 31 連結ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着部材に挾まれたときに面圧が発生す
    るシール部(4)を内周縁に備えた平板状本体(2)の
    外周縁に、平面略半円形の切欠状を呈するボルト挿通部
    (6)を所要数設けたことを特徴とするガスケット。
  2. 【請求項2】 装着部材に挾まれたときに面圧が発生す
    るシール部(4)を内周縁に備えた平板状本体(2)の
    外周縁に、平面略半円形の切欠状を呈するボルト挿通部
    (6)を所要数設けた第一ガスケット要素(1)を有
    し、前記第一ガスケット要素(1)に、前記第一ガスケ
    ット要素(1)より素材厚が薄い第二ガスケット要素
    (11)を連結したことを特徴とするガスケット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010065840A (ko) * 1999-12-30 2001-07-11 이계안 가스켓
JP2015021401A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 株式会社クボタ エンジンのベアリングケースの取り付け構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010065840A (ko) * 1999-12-30 2001-07-11 이계안 가스켓
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