JP2004360801A - マニホールドガスケット - Google Patents

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淳 吉村
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    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
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Abstract

【課題】シリンダヘッドの各排気ポートに応じた複数のシール部が、連結部によって連結され一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、組み付け作業性を維持するとともに、熱膨張差に起因するシリンダヘッドと排気マニホールドとの間に発生する応力の作用によりシール部に生じる破壊を防止し、シール性の向上を図る。
【解決手段】多気筒エンジンのシリンダヘッド2の各排気ポート2a・2b・2cと、排気マニホールド3との接合部に介装され、各排気ポート2a・2b・2cに対応する複数のシール部21a・21b・21cを連結部22a・22bにより連結することよって一体構成されたガスケット20において、前記連結部22a・22bの一部または全部を、前記シール部21a・21b・21cよりも細く構成した
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダブヘッドの排気ポートと排気マニホールドとの接合部に介在させ、エンジンの排気をシール(密閉)するためのマニホールドガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車などに用いられる多気筒エンジンでは、シリンダヘッドの各排気ポートからの排気を集合させて排気管に導くため、排気マニホールドがシリンダヘッドに締結されている。そして、このシリンダヘッドと排気マニホールドとの間には、該排気マニホールドのフランジ部の端面と略同一形状の鋼板製等のマニホールドガスケットが挟持され、ボルト等で締結されている。
このマニホールドガスケットには、シリンダヘッドの排気ポートと排気マニホールドのフランジ部との間をシールするために各排気ポートに応じて配置されたシール部と、該マニホールドガスケットを組み付ける際の作業性を向上するために、これらシール部を連結する帯状の連結部とが一体的に形成され、このマニホールドガスケットをボルト締結するためのボルト孔部を有するものが一般的に知られている。このような形状のマニホールドガスケットにおいては、その良好なシール性を得るため、例えば、シール部(リング部)とボルト孔部とを結ぶ連結部を設ける位置を工夫することで、各シール部にかかる面圧を均等にする技術等が公知となっている(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実公平6−4054号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のマニホールドガスケットにおいては、複数のシール部を連結するための連結部が、各シール部の略中心点を結ぶ線上に位置し、また、ストレート形状となっている。さらに、この連結部の幅が、シール部の縁部の最小の幅よりもよりも広く形成されている。このため、シリンダヘッドと排気マニホールドとの熱膨張差によってシリンダヘッドと排気マニホールドとの間に発生する滑りに起因する応力がマニホールドガスケットに作用した際、シール部、特にこのシール部にボルト孔部が設けられている場合はこのボルト孔部の外周部から亀裂が生じ始め、この亀裂が排気漏れの要因となることがあった。
そこで本発明は、シリンダヘッドの各排気ポートに応じた複数のシール部が、連結部によって連結され一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、連結部の形状や設ける位置を工夫することにより、組み付け作業性を維持するとともに、熱膨張差に起因するシリンダヘッドと排気マニホールドとの間に発生する応力の作用によりシール部に生じる破壊を防止し、シール性の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部を、前記シール部よりも細く構成したものである。
【0007】
請求項2においては、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部を、前記シール部の最小の厚さよりも薄く構成したものである。
【0008】
請求項3においては、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部の長さ方向に垂直な断面積を、前記シール部の厚さ方向の最小の連続する断面積よりも小さく構成したものである。
【0009】
請求項4においては、前記連結部の一部にくびれ部を設けたものである。
【0010】
請求項5においては、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部を帯状とし、該連結部の幅を、前記シール部の最小幅よりも小さく構成したものである。
【0011】
請求項6においては、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部に湾曲部を設けたものである。
【0012】
請求項7においては、前記連結部を帯状とし、該連結部を前記各シール部下端から下方に延設して延設部を設け、該延設部を連結部にて連結したものである。
【0013】
請求項8においては、前記連結部を円弧状としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る多気筒エンジンの排気系を示す分解斜視図、図2はガスケットの構成を示す平面図、図3はガスケットの第一実施例を示す平面図、図4は同じく別実施例を示す斜視図、図5はガスケットの第二実施例を示す一部平面図、図6はガスケットの第三実施例を示す斜視図、図7はガスケットの第四実施例を示す平面図、図8はガスケットの第五実施例を示す平面図である。
【0015】
まず、図1を用いて、本発明に係るマニホールドガスケットが用いられる多気筒エンジンの一部構成について説明する。なお、本実施例においては、多気筒エンジンを3気筒のエンジンとして図示及び説明をしているが、これに限定されず、2気筒以上の多気筒エンジンに備えられるマニホールドガスケットであれば本発明は適用可能である。
多気筒エンジンのシリンダヘッド2には、その一側面に複数の排気ポート2a・2b・2cが配設されており、シリンダヘッド2内の排気通路を通ってきた排気が該排気ポート2a・2b・2cから排出される。そして、この各排気ポート2a・2b・2cから排出される排気を集合させて排気管16へ導くための排気マニホールド3がシリンダヘッド2に接合されている。
排気マニホールド3は、多気筒エンジンに対応するように一つの主管から分岐するように多岐管が形成されており、多岐管の各先端部に設けられたフランジ部3a・3b・3cと、主管である集合部3xとから構成されている。そして、このそれぞれの多岐管の先端側が前記シリンダヘッド2の各排気ポート2a・2b・2cに対向するように配置され、排気マニホールド3の各多岐管の開口部3dと各排気ポート2a・2b・2cとがそれぞれ連通した状態で、シリンダヘッド2と排気消音器4との間に介装されている。また、排気マニホールド3の集合部3xの排気出口のフランジ部3yと、排気マニホールド3の下流側に位置する排気消音器4の一側に設けられた排気入口のフランジ部4aとが、ガスケット12を介して植込みボルト17及びナット(ケプス)18等により固定され、排気マニホールド3と排気消音器4とが連通されている。そして、該排気消音器4の他側は、シリンダヘッド2及び排気消音器4にボルト19等によって締結されるステー13によって、該排気消音器4に溶接された振止めステー7を介して防振されるとともに支持されている。
【0016】
このような構成において、シリンダヘッド2の各排気ポート2a・2b・2cから排出される排気が、排気マニホールド3の集合部3xで合流した後、該集合部3xの排気出口から排出される。そしてこの排出された排気は、排気消音器4の排気入口から入り、排気消音器4内の排気通路を通って排気管16から排出される。
この一連の排気の流れにおいて、前記シリンダヘッド2と排気マニホールド3との間には、排気をシールするための鋼板製のマニホールドガスケット(以下、ガスケット20)が介在している。つまり、排気マニホールド3がシリンダヘッド2にツバ付ボルト14や植込みボルト15a及びケプス15b等によって締結されるとともに、これらボルトがガスケット20のボルト孔24に挿通され、該ガスケット20がシリンダヘッドの一側面に固定されるのである。
【0017】
以下、このガスケット20の詳細について図2を用いて説明する。
ガスケット20は、前記シリンダヘッド2の各排気ポート2a・2b・2cと、排気マニホールド3のフランジ部3a・3b・3cとの間をそれぞれシールするシール部21(21a・21b・21c)と、これらシール部を連結して組み付け作業性の向上のために設けられた連結部22(22a・22b)とから構成されている。
シール部21a・21b・21cは、シリンダヘッド2の各排気ポート2a・2b・2cに対応してそれぞれ配置され、排気マニホールド3のフランジ部3a・3b・3cの端面と略同一形状に形成され、シリンダヘッド2と排気マニホールド3の接合部をシールしている。また、この各シール部21には、排気が通過する通気孔23及び、このガスケット20をシリンダヘッド2と排気マニホールド3との間に挟着して固定する際に、ボルト等の締結具が貫通するボルト孔24が形成されている。前記通気孔23は排気マニホールド3の各多岐管先端部の開口部3dと略同一形状であり、この通気孔23の周辺、即ちシール部21の縁部にボルト孔24が形成されている。また、左右両側のシール部21a及び21cには、ガスケット20の組み忘れを防止用の耳部25a・25cがそれぞれ形成されている。つまり、シリンダヘッド2と排気マニホールド3とをガスケット20を介して接合した状態では、この耳部25a・25cが接合面から突出した状態となり、この突出する耳部25a・25cを視認することによって、ガスケット20の組み忘れを防止するのである。
【0018】
このような形状のシール部21a・21b・21cが、シリンダヘッド2の各排気ポート2a・2b・2cに対応して配置された状態で、良好な組み付け作業性を得るために連結部22a・22bによって連結された一体構造のガスケット20が構成されている。
この一体構造とされているガスケット20のシール部21の、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との熱膨張差に起因して発生する応力の作用による破壊を防止するための、ガスケット20の形状について以下において説明する。
【0019】
まず、第一実施例について図3及び図4を用いて説明する。
本実施例においては、図3に示すように、シール部21を連結する連結部22a・22bそれぞれの中間部に、くびれ部31a及び31bを形成している。このくびれ部31(31a・31b)は、連結部22の一部を平面視においてくびれさせることで、該連結部22の一部をシール部21の最も細い部分よりも細くし、この部分から破断し易くしている。つまり、このくびれ部31を各連結部22の一部に設けることで、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との間の熱膨張差によって生じる滑り力や引っ張り力などの応力がガスケット20に作用した際、このくびれ部31から各連結部22が破断することとなり、この連結部22の破断によって前記応力が吸収され、シール部21に作用する応力を緩和し、該シール部21の破壊を防止するのである。
【0020】
なお、この連結部22に形成されるくびれ部31は、図4に示すくびれ部31’a・31’bのように、その厚さ方向に対してもくびれさせ、連結部22の他の部分よりも薄くしてより破断され易くすることもできる。つまり、ガスケット20に作用する応力の強さに応じて連結部22の破断され易さを調整することが可能な構造となっている。また、くびれ部31のくびれ具合やその設けられる位置は、図示するものに限定されるものではない。つまり、各連結部22の一部または全部を、細くまたは薄く形成することで、該連結部22の長さ方向に垂直な断面積を、シール部21の厚さ方向の最小の連続する断面積よりも小さく構成されていれば連結部22が破断され易くなり上述した効果を得られるのである。
このように、連結部22を破断し易く構成することで、上述した応力が発生してガスケット20に作用した場合、連結部22が破断されることでこの応力が吸収され、シール部21に亀裂が生じる等のシール部21の破壊が防止でき、このシール部21からの排気漏れを防ぐことができるので、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との接合部のシール性が向上できる。
【0021】
次に、第二実施例について図5を用いて説明する。
本実施例においては、各連結部22を帯状とし、その幅をシール部21の最小の幅よりも小さく構成している。つまり、本実施例におけるシール部21の破壊され易い部分となる、幅が最小の部分は、シール部21に形成されたボルト孔24の外周部24aとなり、その幅を幅Aとし、連結部22の幅を幅Bとすると、A>Bとなるように、連結部22の幅Bを幅Aよりも小さく形成しているのである。
このように帯状の連結部22a・22bの幅を、シール部21の最小幅よりも小さく形成することで、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との間に発生する応力がガスケット20に作用して、シール部21がその最小幅の部分から破壊される前に、連結部22が破断されることでこの応力を吸収し、シール部21が、該シール部21のボルト孔24の外周部24a近傍から破壊されることが防止できる。よって、このシール部21からの排気漏れを防ぐことができ、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との接合部のシール性が向上できる。
【0022】
続いて、第三実施例について図6を用いて説明する。
本実施例においては、帯状に形成された各連結部22の中途部に、膨らみをもたせた湾曲部32(32a・32b)をそれぞれ設けている。この湾曲部32は、側面視で略半円型に形成されており、その設けられる位置を各連結部22の長手方向略中央部としている。このような湾曲部32を各連結部22に設けることにより、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との間に応力がガスケット20のシール部21に作用した場合、この湾曲部32が伸縮することでこの応力を吸収するのである。これにより、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との間に発生する応力に対するガスケット20の耐久性が向上し、連結部22が破断することなく、ガスケット20のシール性の向上が図れるのである。なお、この湾曲部32は図示した形状に限定されず、例えば、膨らみを持たせる方向を上方または下方としたり、複数設けたりしても同様の効果を得ることができる。
【0023】
次に、第四実施例について図7を用いて説明する。
本実施例においては、各シール部21の下端部から下方に向けて延設した延設部33(33a・33b・33c)を設け、これら各延設部33を帯状の一体の連結部26によって連結してガスケット20を一体構造としている。つまり、前記各実施例においては、各シール部21の略中心間を結ぶ直線上に配置されていた連結部22を、シール部21に下方に向けた延設部33を設け、これら延設部33を連結部26によって連結することで一体の櫛状の連結部とし、シール部21の下方に連結部を位置させているのである。そして、延設部33には、第一実施例において連結部22に形成したものと同様のくびれ部34(34a・34c)を設けている。なお、このくびれ部34は、全ての延設部33に設けるのではなく、少なくとも一箇所はくびれ部34を設けない延設部33(本実施例では33b)を確保することで、くびれ部34からの破断によって連結部26が分離して落下することを防止し、他のエンジン機器の作動に支障がないようにしている。
このように、各シール部21を連結する連結部26を延設部33を介して該シール部21の下方に位置させることにより、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との間に発生する応力を、各延設部33を介して連結部26へと分散させることができる。これにより、各シール部21に作用する応力を低減できるのである。また、延設部33の中途部にはくびれ部34を設けているので、より強い応力がシール部21に作用した場合でも、このくびれ部34から延設部33が破断されることで応力を吸収できるので、シール部21の破壊を防ぐことができる。よって、排気漏れを防止でき、ガスケット20のシール性の向上が図れるのである。さらに、このガスケット20介装状態においては、延設部33及び連結部26がシリンダヘッド2と排気マニホールド3との接合面より下方に突出することとなるので、上述したような耳部25a・25c等を設ける必要もなく、ガスケット20の組み忘れが防止できるのである。
【0024】
引き続き、第五実施例について図8を用いて説明する。
本実施例においては、シール部21の下方に連結部を配置し、各シール部21間を下方に凸な円弧状の帯によって連結するような一体の連結部27としている。つまり、第四実施例において、シール部21の下方に位置した延設部33と連結部26とを、各シール部21間を連結する二つの下方に凸な円弧状の帯27a・27bを一体形成した連結部27とし、この連結部27によって各シール部21を連結して一体構造のガスケット20としている。
このように、二つの円弧状の帯からなる連結部27をシール部21の下方に位置させることで、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との間に発生する応力の分散がより効果的に行われ、シール部21に作用するこの応力をより低減することができる。よって、シール部21の破壊が防げ、排気漏れが防止でき、ガスケット20のシール性の向上が図れるのである。
【0025】
以上説明した各実施例のように、ガスケット20において、各シール部21を連結する連結部の形状や設ける位置などを工夫することで、各シール部21に作用する、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との間の熱膨張差に起因して発生する応力を、この連結部によって吸収・分散でき、シール部21に生じる破壊を防止することができる。つまり、各シール部21が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、シリンダヘッド2と排気マニホールド3との接合部での排気漏れが防げ、ガスケット20の良好なシール性を得ることができるのである。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0027】
即ち、請求項1に示す如く、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部を、前記シール部よりも細く構成したので、マニホールドガスケットの各シール部に作用する、シリンダヘッドと排気マニホールドとの間の熱膨張差に起因して発生する応力を、前記連結部が破断されることで吸収し、シール部に生じる破壊を防止することができる。よって、各シール部が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、シリンダヘッドと排気マニホールドとの接合部での排気漏れが防げ、マニホールドガスケットの良好なシール性を得ることができる。
【0028】
請求項2に示す如く、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部を、前記シール部の最小の厚さよりも薄く構成したので、マニホールドガスケットの各シール部に作用する、シリンダヘッドと排気マニホールドとの間の熱膨張差に起因して発生する応力を、前記連結部が破断されることで吸収し、シール部に生じる破壊を防止することができる。よって、各シール部が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、シリンダヘッドと排気マニホールドとの接合部での排気漏れが防げ、マニホールドガスケットの良好なシール性を得ることができる。
【0029】
請求項3に示す如く、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部の長さ方向に垂直な断面積を、前記シール部の厚さ方向の最小の連続する断面積よりも小さく構成したので、マニホールドガスケットの各シール部に作用する、シリンダヘッドと排気マニホールドとの間の熱膨張差に起因して発生する応力を、前記連結部が破断されることで吸収し、シール部に生じる破壊を防止することができる。よって、各シール部が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、シリンダヘッドと排気マニホールドとの接合部での排気漏れが防げ、マニホールドガスケットの良好なシール性を得ることができる。
【0030】
請求項4に示す如く、前記連結部の一部にくびれ部を設けたので、マニホールドガスケットの各シール部に作用する、シリンダヘッドと排気マニホールドとの間の熱膨張差に起因して発生する応力を、前記連結部がくびれ部から破断されることで吸収し、シール部に生じる破壊を防止することができる。よって、各シール部が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、シリンダヘッドと排気マニホールドとの接合部での排気漏れが防げ、マニホールドガスケットの良好なシール性を得ることができる。
【0031】
請求項5に示す如く、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部を帯状とし、該連結部の幅を、前記シール部の最小幅よりも小さく構成したので、マニホールドガスケットの各シール部に作用する、シリンダヘッドと排気マニホールドとの間の熱膨張差に起因して発生する応力を、前記帯状の連結部が破断されることで吸収し、シール部に生じる破壊を防止することができる。よって、各シール部が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、シリンダヘッドと排気マニホールドとの接合部での排気漏れが防げ、マニホールドガスケットの良好なシール性を得ることができる。
【0032】
請求項6に示す如く、多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部に湾曲部を設けたので、マニホールドガスケットの各シール部に作用する、シリンダヘッドと排気マニホールドとの間の熱膨張差に起因して発生する応力を、前記連結部の湾曲部が伸縮することで吸収し、シール部に生じる破壊を防止することができる。よって、各シール部が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、連結部が破断することもなく、シリンダヘッドと排気マニホールドとの接合部での排気漏れが防げ、マニホールドガスケットの良好なシール性を得ることができる。
【0033】
請求項7に示す如く、前記連結部を帯状とし、該連結部を前記各シール部下端から下方に延設して延設部を設け、該延設部を連結部にて連結したので、マニホールドガスケットの各シール部に作用する、シリンダヘッドと排気マニホールドとの間の熱膨張差に起因して発生する応力を、前記各延設部を介して連結部へと分散させることができるので、各シール部に作用する応力を低減でき、シール部の破壊を防止することができる。また、各延設部の中途部にくびれ部を設けることで、シール部により強い応力が作用した場合でも、延設部がくびれ部から破断されることで応力を吸収できるので、シール部の破壊を防ぐことができる。よって、各シール部が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、シリンダヘッドと排気マニホールドとの接合部での排気漏れが防げ、マニホールドガスケットの良好なシール性を得ることができる。さらに、このマニホールドガスケット介装状態においては、延設部及び連結部がシリンダヘッドと排気マニホールドとの接合面より下方に突出することとなるので、マニホールドガスケットの組み忘れが防止できる。
【0034】
請求項8に示す如く、前記連結部を円弧状としたので、マニホールドガスケットの各シール部に作用する、シリンダヘッドと排気マニホールドとの間の熱膨張差に起因して発生する応力を、前記各延設部を介して連結部へとより効果的に分散させることができるので、各シール部に作用する応力を低減でき、シール部の破壊を防止することができる。よって、各シール部が連結部にて連結されることで得られる良好な組み付け作業性を維持しつつ、シリンダヘッドと排気マニホールドとの接合部での排気漏れが防げ、マニホールドガスケットの良好なシール性を得ることができる。さらに、このマニホールドガスケット介装状態においては、連結部がシリンダヘッドと排気マニホールドとの接合面より下方に突出することとなるので、マニホールドガスケットの組み忘れが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多気筒エンジンの排気系を示す分解斜視図。
【図2】ガスケットの構成を示す平面図。
【図3】ガスケットの第一実施例を示す平面図。
【図4】同じく別実施例を示す斜視図。
【図5】ガスケットの第二実施例を示す一部平面図。
【図6】ガスケットの第三実施例を示す斜視図。
【図7】ガスケットの第四実施例を示す平面図。
【図8】ガスケットの第五実施例を示す平面図。
【符号の説明】
2 シリンダヘッド
2a・2b・2c 排気ポート
3 排気マニホールド
20 ガスケット
21 シール部
22・26・27 連結部
31・34 くびれ部
32 湾曲部
33 延設部

Claims (8)

  1. 多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部を、前記シール部よりも細く構成したことを特徴とするマニホールドガスケット。
  2. 多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部を、前記シール部の最小の厚さよりも薄く構成したことを特徴とするマニホールドガスケット。
  3. 多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部または全部の長さ方向に垂直な断面積を、前記シール部の厚さ方向の最小の連続する断面積よりも小さく構成したことを特徴とするマニホールドガスケット。
  4. 前記連結部の一部にくびれ部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3いずれかに記載のマニホールドガスケット。
  5. 多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部を帯状とし、該連結部の幅を、前記シール部の最小幅よりも小さく構成したことを特徴とするマニホールドガスケット。
  6. 多気筒エンジンのシリンダヘッドの各排気ポートと、排気マニホールドとの接合部に介装され、各排気ポートに対応する複数のシール部を連結部により連結することよって一体構成されたマニホールドガスケットにおいて、前記連結部の一部に湾曲部を設けたことを特徴とするマニホールドガスケット。
  7. 前記連結部を帯状とし、該連結部を前記各シール部下端から下方に延設して延設部を設け、該延設部を連結部にて連結したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項5及び請求項6いずれかに記載のマニホールドガスケット。
  8. 前記連結部を円弧状としたことを特徴とする請求項7に記載のマニホールドガスケット。
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