JPH0552268A - 金属製ガスケツト - Google Patents

金属製ガスケツト

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JPH0552268A
JPH0552268A JP3232449A JP23244991A JPH0552268A JP H0552268 A JPH0552268 A JP H0552268A JP 3232449 A JP3232449 A JP 3232449A JP 23244991 A JP23244991 A JP 23244991A JP H0552268 A JPH0552268 A JP H0552268A
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茂 川口
Kenji Kubouchi
憲治 窪内
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直毅 伊井
Kunitoshi Inoue
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    • F16J2015/0856Flat gaskets with a non-metallic coating or strip

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ビードの凸部が互いに対向する上
ビード板と下ビード板との間に折返し部を有する調整板
を配置し、ビードの完全圧縮を防止すると共に対向取付
面の不整をより良好に吸収する金属製ガスケットを提供
する。 【構成】 この金属製ガスケットは、シリンダボア孔2
の周りのビード11とビード21の凸部同士を対向させ
て整合積層した上ビード板10と下ビード板20との間
に、折返し部35を有する調整板30を配置する。折返
し部35の厚さにより、ビード11,21,31の完全
圧縮を防止し、折返し部35によりシリンダボア孔2の
周りでの対向取付面間の不整を吸収する。段差43を形
成した中間板40を調整板30と下ビード板20の間に
配置し、該段差43を折返し部35の板厚以下の高さに
形成し、ビード11,21の圧縮程度を個別に調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、4気筒、6気筒等の
多気筒エンジンにおいて、シリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの対向取付面間をシールするために使用される
金属製ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリンダヘッドとシリンダブロッ
クとの間のような内燃機関の構造部材の対向取付面間を
シールするために金属材料から製作した金属製ガスケッ
トが使用されている。金属製ガスケットは、シリンダボ
ア、水、油の通路に対応する貫通孔の周囲近傍にビード
を有しており、ボルト等によりシリンダヘッドとシリン
ダブロックとを締め付けて固定するときに、対向取付面
に対してビードが弾性的な環状接触部を形成して対向取
付面間をシールするものである。
【0003】しかしながら、最近の内燃機関は、高出力
化と共に軽量化が求められ、その一環としてシリンダヘ
ッド及びシリンダブロック等を従来の比重の大きい鋼、
鋳物に代えて比重の小さいアルミニウム材料で製作する
傾向にある。アルミニウム材料は軽量である反面、剛性
が低いので内燃機関の運転時にシリンダブロックに対す
るシリンダヘッドの相対変位が大きくなる傾向にある。
そして、これら構造材料間の対向取付面を単板の金属製
ガスケットを介して締付け用ボルトによって締め付ける
時には、締付けボルト位置が金属製ガスケットの外周部
又は比較的に外周部に分散しているために、シリンダボ
ア孔に対してはその周囲に必ずしも均等に分布していな
いので、対向取付面が不整となり易い。その結果、シリ
ンダボア孔間の領域のような歪みの大きい個所の対向取
付面間に高温高圧の燃焼ガスが侵入して、対向取付面間
に介装されている金属製ガスケットのビード部を腐食、
汚損してシール効果を低下させる。
【0004】更に、シリンダヘッドガスケットの場合に
は、内燃機関の燃焼サイクルの間にシリンダヘッドとシ
リンダブロックとの間隔が増減を繰り返し、金属製ガス
ケットにも繰り返し応力即ちメカニカルストレス及びサ
ーマルストレスが作用する。この負荷変動応力は、シリ
ンダブロックやシリンダヘッドの剛性の最も低い部位に
大きな値として発生し、その結果、ビードにヘタリが生
じたり、亀裂が発生してシール性能を劣化させるという
不具合が生じる。
【0005】この種の金属製ガスケットとしては、特開
昭63−293363号公報に開示されている。該公報
に開示されている積層金属ガスケットは、図11に示す
ように、シリンダボア孔71の周縁に沿いビード63,
64を形成した弾性金属板61,62から成る二枚のビ
ード基板の間に二枚の中間板65,66を積層すると共
に、ビード63,64の当接する部位よりもシリンダボ
ア孔71の部位の二枚の中間板65,66間にスペーサ
部材67,68を抱持させてデッキ面間隙の不整を補償
すべく補償部69,70を設けたものである。
【0006】また、特開昭64−65367号公報に開
示されている積層金属ガスケットは、シリンダボア孔の
周縁に沿いビードを形成した弾性金属板からなる二枚の
ビード基板の間に、二枚の中間板を積層したものであ
り、一枚の中間板の縁部を他の一枚の中間板の縁部でグ
ロメット状に抱持して、両面に略同一の段差を形成すべ
く補償用折曲部を設けたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属製ガスケッ
トについて、前掲特開昭63−293363号公報に開
示されている積層金属ガスケットは、ビード63,64
の当接する部位よりもシリンダボア孔71の部位の二枚
の中間板65,66間にスペーサ部材67,68を抱持
させているから、接面が一面増加し、シール力を分担し
ている。また、スペーサ部材67,68を溶接、接着等
の手段で固定する必要がある。
【0008】また、前掲特開昭64−65367号公報
に開示されている積層金属ガスケットは、一枚の中間板
の縁部を他の一枚の中間板の縁部でグロメット状に抱持
し、両面に略同一の段差を形成して、補償用折曲部を設
けているが、これを両側のビード基板により挟着し、シ
リンダヘッドとシリンダブロック間で全屈状態に圧縮す
ると、グロメット状に抱持した折返し段部がビードのシ
ムとして作用する。その結果、ビード基板に対してはビ
ード基板の応力振幅は低下するが、上下のビード基板の
作動の差から中間板の折返し部に曲げ応力や応力振幅が
発生する。
【0009】そこで、この発明の目的は、ビードを有す
る一対の弾性金属板との間に中間弾性金属板を介在さ
せ、中間弾性金属板のシリンダボア孔縁部に折返し部を
形成して厚さの厚い折返し部を持たせることで、一対の
弾性金属板の各ビードの全圧縮を防止して各ビード部の
ヘタリを防止すると共に、シリンダボア孔の周縁に補償
部を形成し、該補償部の厚みを任意に設定して、シール
面圧のバランスを良好にすること、及びビード部の破損
や補償部の破損、シール効果の低減を防止し、また、一
方の弾性金属板と中間弾性金属板との間に中間板を介在
して該中間板に応力変動が加わっても亀裂等の損傷を生
じることのないように安定したシール効果を発揮できる
金属製ガスケットを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決し、上記の目的を達成するために、次のように構
成されている。即ち、この発明は、複数個の互いに整合
するシリンダボア孔及び該シリンダボア孔の外側に沿っ
て凸部を互いに対向させたビードを備えた一対の弾性金
属板、並びに一対の前記弾性金属板の間で一方の前記弾
性金属板に積層され且つ前記シリンダボア孔と整合する
シリンダボア孔の周縁部を前記シリンダボア孔の半径方
向外向きに折り返した後に熱処理した折返し部を備えた
中間弾性金属板、を有することを特徴とする金属製ガス
ケットに関する。
【0011】また、この金属製ガスケットは、前記中間
弾性金属板と前記弾性金属板との間に中間板を介装し、
前記折返し部に対向する前記中間板のシリンダボア孔周
縁部を、前記折返し部から離れる方向に向かって前記折
返し部の弾性金属板板厚以下の段差に形成したものであ
る。
【0012】また、この金属製ガスケットは、前記中間
弾性金属板の前記折返し部を前記シリンダボア孔間の領
域で厚く且つ前記シリンダボア孔間以外の領域で薄く形
成したものである。
【0013】また、この金属製ガスケットは、前記中間
弾性金属板の前記折返し部を前記シリンダボア孔間の領
域で幅広く且つ前記シリンダボア孔間以外の領域で幅狭
く形成したものである。
【0014】また、この金属製ガスケットは、前記中間
弾性金属板の前記折返し部に軟質部材を挟んでいるもの
である。
【0015】
【作用】この発明による金属製ガスケットは、以上のよ
うに構成されており、次のように作用する。即ち、この
金属製ガスケットは、複数個の互いに整合するシリンダ
ボア孔の外側に沿って互いに対向する凸部で構成したビ
ードを有する一対の弾性金属板、及び一対の前記第1弾
性金属板の間で一方の前記弾性金属板に積層され且つ前
記シリンダボア孔と整合するシリンダボア孔の周縁部を
前記シリンダボア孔の半径方向外向きに折り返した後に
熱処理した折返し部を有する中間弾性金属板を有するの
で、対向取付面を有する二つの構造部分、即ち、シリン
ダヘッドとシリンダブロックとの間で金属製ガスケット
を締め付けて押圧状態にすると、前記各弾性金属板はそ
れぞれ変形するが、前記各弾性金属板の前記各ビード
は、シリンダボア孔の半径方向で見て、ビード開始及び
ビード終了の環状部位で強く対向取付面に押し付けられ
て二重の強力なシール部を形成する。同時に、前記中間
弾性金属板の折返し部厚さが他の板厚だけの部分の約2
倍となっているので、シリンダボア孔の周囲において、
前記各弾性金属板を対向取付面に対して強く押すことに
なり、この部位で別のシール部が形成される。前記中間
弾性金属板の前記折返し部は厚さが厚いので、前記各弾
性金属板のビード変形に対するストッパーとなり、前記
各弾性金属板の前記ビードの全圧縮を防止する。更に、
この締め付け時に二つの構造部分の対向取付面に不整が
生じても、前記ビードの部位は勿論のこと、前記中間弾
性金属板の前記折返し部が歪みに対応して変形するの
で、前記折返し部は対向取付面間の不揃いな間隙を補償
する補償部としての機能を有する。
【0016】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記弾性金属板と前記中間弾性金属板の間に中間板を介在
し、前記中間弾性金属板の前記折返し部に対向するシリ
ンダボア孔周縁部を、前記折返し部から離れる方向に前
記折返し部の弾性金属板板厚以下の段差に形成したの
で、金属製ガスケットの対向取付面間での締め付け時
に、前記中間弾性金属板と前記弾性金属板が前記ビード
の変形により前記中間板に接近した時に、前記中間板の
前記段差が前記折返し部の板厚以下の高さであるから、
前記ビードが変形し尽くす前に、前記折返し部と前記中
間板の前記段差部とが接触する。従って、前記中間板の
前記段差は前記中間弾性金属板側の前記ビードに対して
その変形に対するストッパーとして作用する。また、他
方の前記弾性金属板にとっても、前記中間板の前記段差
はその段差の高さ分だけ前記弾性金属板と前記中間弾性
金属板の前記各ビードの変形を制限するストッパーとな
る。従って、前記各弾性金属板にとって前記各ビードが
完全に圧縮する前に過剰な変形が停止するので、これら
の前記ビードの全圧縮を防止する。前記中間板には、前
記折返し部が全く設けられていないので、応力変動が作
用しても破損する部分がない。
【0017】更に、この金属製ガスケットにおいて、前
記中間弾性金属板の前記折返し部が与える補償部は、S
US631等の材料、即ち、加工前は柔らかく、加工後
熱処理すると硬化、強靱性が与えられる材料で製作して
いるので、任意に加工することができると共に、応力変
動や長期間の繰り返し応力に耐えることができる。加工
の例としては、前記中間弾性金属板の前記折返し部を前
記シリンダボア孔間の領域で厚く且つ前記シリンダボア
孔間以外の領域で薄く形成できる。このように構成した
金属製ガスケットは、高温で腐食性の燃焼ガスが漏洩し
易いシリンダボア孔間の領域において燃焼ガスの漏出に
対抗する強いシール部が形成される。
【0018】また、この金属製ガスケットにおいて、上
記加工の別の例として、前記折返し部の折返し量を変更
することもできる。即ち、前記中間弾性金属板の前記折
返し部を前記シリンダボア孔間の領域で幅広く且つ前記
シリンダボア孔間以外の領域で幅狭く形成する。この構
造では、燃焼ガスが漏洩し易い前記シリンダボア孔間の
領域で、燃焼ガスの漏出に対抗する幅広いシール部を得
ることができる。
【0019】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記中間弾性金属板の前記折返し部に軟質部材を介在させ
ると、該軟質部材は前記中間板の段差が大き過ぎる場合
やビードの高さが高すぎる場合にこれを補償すると共
に、前記折返し部自体の変形性を向上できるので、金属
製ガスケットの対向取付面での締め付け時に、前記各弾
性金属板の変形に対応すると共に、対向取付面の不整を
巧みに吸収することができる。また、エンジンの運転に
伴いシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に発生す
る振動を吸収する作用も期待できる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による金属
製ガスケットの実施例を説明する。図1はこの発明によ
る金属製ガスケットの一実施例を部分的に示す平面図、
及び図2はシリンダボア孔間の領域における金属製ガス
ケットの拡大図である。この金属製ガスケット1は、例
えば、4気筒、6気筒等の多気筒ディーゼルエンジンに
おけるシリンダヘッドとシリンダブロック(図示せず)
との対向取付面をシールするために使用されるものであ
る。金属製ガスケット1は、エンジンの気筒数即ちシリ
ンダボア数に対応するシリンダボア孔2A,2B,2
C,・・(シリンダボア孔を総称するときは符号2を用
いる)を有している。
【0021】この実施例では、一対の弾性金属板の一方
をシリンダヘッド側に位置する上ビード板10とし、該
上ビード板10に中間弾性金属板(後述の調整板30)
を重ねて二枚重ねの弾性金属板に構成し、他方をシリン
ダブロック側に位置する下ビード板20としているが、
このことは、エンジンの運転時にシリンダヘッド側の弾
性金属板に生じる応力振幅がシリンダブロック側の弾性
金属板よりも大きいので、応力軽減の目的から二枚重ね
の弾性金属板をシリンダヘッド側に配置するのが好まし
いためである。即ち、中間弾性金属板30はビード板1
0,20に対して負荷応力を軽減するものであり、従来
の2枚の弾性金属板で負担するものを、3枚の弾性金属
板で負担させるものである。
【0022】弾性金属板である上ビード板10と下ビー
ド板20とは、一般的に、冷間圧延で硬さHv350〜
500の硬度の材料を使用するが、材料がHv350以
下の場合には、熱処理して使用し、材料がHv350以
上の場合には、熱処理しないで使用することもある。ま
た、中間弾性金属板である調整板30は、例えば、硬さ
Hv200以下の材料を折返し加工及びビード加工を施
した後、熱処理して硬度Hv350以上にして使用す
る。熱処理する場合には、析出硬化処理としてSUS6
30やSUS631、窒化処理としてSUS304、S
US301或いはSK材(SK1〜SK7)、焼き入れ
・焼き戻し処理としてSUS420J2 やSUS440
A、或いは固溶化熱処理としてチタン合金、アルミニウ
ム合金等の金属材料から形成されており、ビード加工前
の素材の硬さは、例えば、Hv 200以下の素材であ
る。
【0023】ビード板10,20の金属材料を各熱処理
した場合の硬さの具体的な一例は次のとおりである。S
US304、SUS301を窒化処理した場合、熱処理
前がHv 200以下(但し、表面のみ)であるが、熱処
理後がSUS304についてはHv350〜400、S
US301についてはHv350〜500であり、SU
S631をビード加工の後、熱処理即ち析出硬化処理し
た場合には熱処理前がHv 200以下であるが、熱処理
後はHv 350〜500であった。これ以外にSK材
(SK1〜SK7)の熱処理やSUS420J2 の焼き
入れ・焼き戻し処理更に、チタン合金、アルミニウム合
金(6Al−2Sn−4Zr−6Mo)を固溶化熱処理
することもできる。
【0024】上ビード板10、下ビード板20、中間弾
性金属板(30)及び中間板40には、冷却水を通す水
穴3、締め付け用のボルト穴4、オイルを通すオイル穴
5やオイル戻り穴、ノック孔、リベット穴等が同じ位置
で且つ同じ大きさにそれぞれ複数個穿設されているが、
これらについては、金属製ガスケットの技術分野におい
てそれぞれ周知の技術であるので、ここでは詳細な説明
を省略する。
【0025】また、図示していないが、金属製ガスケッ
ト1の表裏両面、即ち燃焼ガスに晒される可能性ある部
位及び互いに金属接触する部位に対して、耐熱性及び耐
油性を有するゴム(例えば、フッ素ゴム)、樹脂等の非
金属材料で、厚さが、例えば、10〜50μm程度(好
ましくは25μm)のコーティングが施される。かかる
コーティングによって、シリンダヘッド及びシリンダブ
ロックに対して金属対金属の接触状態を回避し、金属製
ガスケットとしての耐腐食性、耐久性及び強度を確保す
ることができる。また、金属製ガスケットの機械加工面
に凹凸が存在していても、上記非金属材料が凹凸をカバ
ーして充分なシール機能を果たすことができる。
【0026】図3は図1の線A−Aにおける断面図、及
び図4は図1の線B−Bにおける断面図であり、金属製
ガスケット1の第1実施例を示す図である。図3におい
て、シリンダボア孔2Aと金属製ガスケット1の端部即
ち縁部分とを結ぶ線で切断した金属製ガスケットの断面
が示されているが、シリンダボア孔2間(例えば、シリ
ンダボア孔2Aとシリンダボア孔2Bとの間の互いにシ
リンダボア孔2が接近した領域)以外の領域では同様の
断面構造を有する。図4において、それぞれ隣接するシ
リンダボア孔2A,2Bの境界領域を、そのシリンダボ
ア孔2A,2Bの中心を結ぶ線で切断した金属製ガスケ
ット1の断面、即ち、シリンダボア孔2間での断面が示
されているが、他の隣接するシリンダボア孔2の境界領
域においても同様の断面構造をしているのは勿論であ
る。
【0027】この金属製ガスケットについては、一例と
して、以下のように形成することができる。例えば、シ
リンダボア孔2の直径は93mmであり、シリンダボア
孔2間の最小距離L1 は10mm程度である。金属製ガ
スケット1は、シリンダヘッド側からシリンダブロック
側の順に、上ビード板10と、上ビード板10にビード
形状を合わせて積層された中間弾性金属板である調整板
30、中間板40及び下ビード板20を積層してなる。
上ビード板10と下ビード板20は、SUS301又は
SUS304の材料から製作し、その厚さt1 ,t2
0.25mmであり、硬さはHv350以上とする。調
整板30は、SUS304の材料から製作し、その厚さ
3 は0.20mmであり、硬さはHv350以上とす
る。また、中間板40は、SA1C、SUS301,S
US304,Al鋼板又はZn鋼板から選択された材料
から製作し、その厚さt4 は0.5mmである。
【0028】この金属製ガスケット1における上ビード
板10、下ビード板20及び調整板30は、それぞれシ
リンダボア孔2を形成する内周端面12,22,32か
らシリンダボア孔2の半径方向外側に隔置した近傍周囲
部分が、シリンダボア孔2と同心に且つ環状に取り巻く
断面山形の凸部を備えたビード11,21,31に形成
されている。各ビード11,21,31は、各弾性金属
板のシリンダボア孔2の半径方向内側から見て始端1
3,23,33から終端14,24,34までの領域に
中間板40に向かう側に形成されている。中間弾性金属
板である調整板30のビード31は上ビード板10のビ
ード11と形状が同じであり、積層した状態で上ビード
板10と調整板30とはビード11,31の部位におい
て重なり合っている。
【0029】図2に示すように、上下のビード板10,
20及び調整板30のシリンダボア孔2Aの周囲のビー
ド11,21,31と、隣接するシリンダボア孔2Bの
周囲のビード11,21,31とは、シリンダボア孔2
A,2Bの接近領域において重なっている。即ち、ビー
ド11,21,31はシリンダボア孔2間の領域で会合
して一本のビード11,21,31となっている。しか
しながら、隣接するビード同士を重ねることなく、わず
かの間隙をおいて互いに配置してもよい。ビードの中心
領域の凸部頂面を実質的に平坦面に形成し、ビードの凸
部と中間板40との接触を安定するようにしてもよい。
例えば、ビードの半径方向で見た幅L2は約3mmであ
り、ビードの高さh1 は約0.25mmである。
【0030】また、調整板30のシリンダボア孔2を形
成する内端32の周縁には、ビード31の凸側で且つビ
ード31の半径方向内側においてビード31と重なるこ
とのない範囲で折返し部35が形成されている。折返し
部35の幅L3 は、例えば、約2.5mmである。更
に、水穴3等の各穴における金属製ガスケット1の断面
構造は、図示していないが、調整板30と中間板40と
が平坦状に積層しており、上下のビード板10,20の
穴3の周囲部分は穴3と同心上に他の平面的な部分から
僅かに窪み状(或いは、山形)になるように変形してお
り、締め付け時に、穴3の周囲において良好なシール性
が得られるようにしてある。
【0031】図3及び図4に示された実施例は、調整板
30と下ビード板20との間に中間板40を介装した例
である。中間板40は、一様な厚さt4 であって概して
平坦に形成されているが、折返し部35が対向するシリ
ンダボア孔周縁領域45は、それ以外の領域に対して下
ビード板20に向かって屈曲した段差に形成されてい
る。図示の例では、中間板40には、各弾性金属板のビ
ード11,21,31が形成されている位置よりもシリ
ンダボア孔2の半径方向で僅かに内側の位置において屈
曲して段差43が形成されており、該段差43の位置か
ら半径方向内側に延びるシリンダボア孔周縁領域45
が、段差43によって中間板40の本体部分から下ビー
ド板20に向かって偏倚している。従って、シリンダボ
ア孔2間の領域では、ビードの両側に段差43,43が
位置することになる。段差43の高さは、調整板30自
体の板厚よりも低く設定してある。
【0032】上下ビード板10,20のビード11,2
1の高さ、段差43の高さ及び調整板30の板厚間の寸
法関係を、図5に図示している。上ビード板10のビー
ド11のビード高さ、下ビード板20のビード21のビ
ード高さ、及び調整板30のビード31のビード高さ
は、同一高さであり、h1 で表す。中間板40の段差4
3の高さをh2 とする。また、調整板30の折返し部3
5の板厚をt3 とする。調整板30の折返し部35が中
間板40の段差を付けたシリンダボア孔2周縁領域45
と接触するまでの間隙δU は、δU =h1 +h2 −t3
であり、下ビード板20が中間板40のシリンダボア孔
2周縁領域45と接触するまでの間隙δLは、δL =h
1 −h2 である。間隙δU は間隙δL に等しいのが好ま
しい場合は、δU =δL であるから、h2 =t3/2と
なる。即ち、段差43の高さは、調整板30の折返し部
35の板厚の半分の値となる。段差43の高さh2 が折
返し部35の板厚t3よりも大きいと、上ビード板10
と調整板30の各ビード11,21が完全圧縮するのを
阻止することができないので、段差の高さh2 は折返し
部35の板厚t3 よりも小さくするべきである。この最
後の制限を除いて、これらの寸法関係は上記の関係のみ
に限らず若干の変更が可能である。
【0033】図3及び図4に図示された実施例につい
て、その作用を説明する。金属製ガスケット1をエンジ
ンの対向取付面間に配置して締め付けると、上下のビー
ド板10,20の各ビード11,21が変形を開始し、
対向取付面に対しては、ビード11,21のビード開始
及びビード終了の端部13,14及び23,24の部位
で強く押圧されて、シリンダボア孔2の周囲において二
重のシール部を形成する。水穴3,ボルト穴4及びオイ
ル穴5の周囲においても同様にシール部が形成されて、
これら穴の周囲を良好にシールする。シリンダボア孔2
の周囲においては、調整板30の折返し部35と、下ビ
ード板20のシリンダボア孔2周囲部分がそれぞれ中間
板40のシリンダボア孔2周縁領域45の各面に接触す
る。折返し部35は段差43の高さを完全に埋めること
はないから、折返し部35の領域でもシール部を形成す
る一方、上ビード板10のビード11が完全圧縮される
ことがない。従って、各ビードはヘタリを起こすことが
ない。また、下ビード板20も、中間板40の段差43
のためにビード21が完全圧縮することがなく、ビード
11,21のヘタリを防止する。また、折返し部35は
補償部としての機能があり、特に、上ビード板10の締
め付け時に、対向取付面の不整が生じても、補償部は歪
みや締め付け後の負荷変動に伴う変形を吸収する。中間
板40には、屈曲成形による段差を形成しているが、折
返しを伴う加工をしておらず、中間板40に作用する繰
り返し負荷や変動負荷によって亀裂等の破損を生じる部
位が存在していないので、中間板40を理由とする金属
製ガスケット1の事故を生じる恐れがない。
【0034】調整板30の折返し部35を含む加工は、
任意に変更可能である。例えば、ビード板10と調整板
30とをそれぞれのビード11,31の形状を合わせて
積層する場合に、調整板30の折返し部35の加工形成
後に、調整板30を熱処理するので、調整板30は熱硬
化されて強靱性を得て、それ自体、負荷変動や繰り返し
応力への耐久性が向上し、更に、調整板30に積層され
る上ビード板10に対しては補強機能を持たせることも
できる。また、調整板30の折返し加工の際、折返し部
35の折り返し厚さは一様としてもよいが、シリンダボ
ア孔2間の領域では厚く、シリンダボア孔2間以外の領
域では薄く加工することもできる。このように形成した
金属製ガスケット1にあっては、高温で腐食性の燃焼ガ
スが漏洩しやすいシリンダボア孔2間の領域において強
いシール部が形成され、燃焼ガスの漏出に対して強力に
シールする。また、折返し部35の折返し量を変更する
こともできる。即ち、調整板30の折返し部35をシリ
ンダボア孔2間の領域で幅広く且つシリンダボア孔2間
以外の領域で幅狭く加工形成する。この場合において
は、燃焼ガスが漏洩しやすいシリンダボア孔2間の領域
で、燃焼ガスの漏出に対抗する安定した幅広いシール領
域を得ることができる。
【0035】図6及び図7に図示した実施例は、基本的
には図3及び図4に図示した実施例と同様であるので、
同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略
する。この金属製ガスケット1において、調整板30
は、ビード部を備えていないので、折返し部35は中間
板40に隙間なく積層している。従って、上ビード板1
0と調整板30の折返し部35との間には隙間Sが形成
されている。調整板30は、上記と同様に、折返し加工
の後に熱処理されている。上下のビード板10,20の
各ビード部11,21の完全圧縮の防止と折返し部35
の補償作用については上記実施例と同様である。
【0036】次に、図8及び図9に図示したこの発明の
実施例について説明する。この実施例は、中間板を省略
した例であり、調整板30と下ビード板20とが直接に
接触している。この例においても、同一構成要素には同
一符号を付しており、重複する説明を省略する。調整板
30は、上ビード板10に対してビード形状を合わせた
ビード板31が形成されており、隙間なく積層されてい
る場合を示している。調整板30のビード31は、下ビ
ード板20のビード21に対してビードの凸部同士が接
触している。調整板30の折返し部35は、上ビード板
10に対する補強作用が期待できると共に、折返し部3
5のビード板に対するビード完全圧縮防止と締め付け時
の対向取付面の不整吸収作用については、上記各実施例
と同様である。
【0037】図10に示したこの発明による金属製ガス
ケットの実施例は、調整板30の折返し部35に軟質部
材50を挟んで折り返したものである。この実施例は、
中間板を有する実施例にも、中間板を有しない実施例に
も適用可能である。軟質部材50は、軟質金属板、断熱
グラファイトシート、アラミド系ヒータシート、樹脂又
はゴム等の軟質材料と同じ程度の性質を持つものでよ
い。軟質部材50は、中間板を有する場合には、該中間
板の段差が大き過ぎる時、また、中間板の有無に係わら
ずビード11,21の高さが高過ぎる時には、板厚管理
上、これを補償する。軟質部材50は、折返し部35自
体の変形性を向上するので、金属製ガスケット1の対向
取付面での締め付け時に、上下のビード板10,20の
変形に対応すると共に、対向取付面の不整を良好に吸収
する。軟質部材50は、エンジンの運転時にシリンダヘ
ッドとシリンダブロックとの間に発生する振動を吸収す
る作用も期待できる。
【0038】
【発明の効果】この発明による金属製ガスケットは、以
上のように構成されており、次のような効果を有する。
即ち、この金属製ガスケットは、複数個の互いに整合す
るシリンダボア孔及び該シリンダボア孔の外側に沿って
凸部を互いに対向させたビードを備えた一対の弾性金属
板、並びに一対の前記弾性金属板の間で一方の前記弾性
金属板に積層され且つ前記シリンダボア孔と整合するシ
リンダボア孔の周縁部を前記シリンダボア孔の半径方向
外向きに折り返した後に熱処理した折返し部を備えた中
間弾性金属板を有するので、対向取付面を有する二つの
構造部分、即ち、シリンダヘッドとシリンダブロックと
の間で金属製ガスケットを締め付けて押圧状態にする
と、前記各弾性金属板の前記各ビードは、前記シリンダ
ボア孔の半径方向で見て、ビード開始及びビード終了の
環状部位で強く対向取付面に押し付けられて二重のシー
ル部を形成する。それと同時に、前記中間弾性金属板の
前記折返し部も前記シリンダボア孔の周囲において、前
記各弾性金属板を対向取付面に対して強く押して別のシ
ール部を形成する。それと同時に、前記中間弾性金属板
の前記折返し部は前記各弾性金属板のビード変形に対す
るストッパーとなり、前記各弾性金属板の前記各ビード
部の全圧縮を防止する。前記各弾性金属板の前記各ビー
ド部の全圧縮が防止されると、前記各弾性金属板として
のばね機能が長期間にわたって保持され、前記各弾性金
属板のヘタリが防止される。更に、この締め付け時に、
二つの構造部分の対向取付面に不整が生じても、前記各
ビードの部位は勿論のこと、前記中間弾性金属板の前記
折返し部が歪みに対応して変形するので、前記折返し部
はシール性能が最も厳しく要求される前記シリンダボア
孔周りにおいて、対向取付面間の不揃いな間隙を補償
し、シール機能を充分に発揮させることができる。
【0039】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記中間弾性金属板と前記弾性金属板との間に中間板を介
装すると、前記中間板の前記折返し部に対向する前記シ
リンダボア孔周縁部位を、前記中間板の本体に対して、
前記弾性金属板に向かって、前記折返し部の弾性金属板
板厚以下の段差に形成しているので、金属製ガスケット
の対向取付面間での締め付け時に、前記中間板の段差が
前記折返し部の弾性金属板自体の板厚以下の高さである
から、前記ビードが変形しきる前に、前記折返し部と前
記中間板の前記段差部とが接触する。従って、前記中間
板の前記段差は、前記中間弾性金属板側の前記ビードに
対してその変形に対するストッパーとして作用する。ま
た、前記弾性金属板にとっても、前記中間板の前記段差
は、該段差の高さ分だけ前記弾性金属板の前記ビードの
変形を制限するストッパーとなる。従って、前記各弾性
金属板にとって前記各ビードが完全に圧縮する前に変形
が停止するので、前記各弾性金属板の全圧縮を防止す
る。このように前記中間板が介在することによって、上
下の前記各弾性金属板の前記各ビードがそれぞれ確実に
完全圧縮されるのを防ぐことができる。前記中間板の前
記段差が前記中間弾性金属板の板厚の半分のときは、前
記各弾性金属板への応力負荷が均等であるが、前記中間
板の前記段差を変更すると、前記各弾性金属板にそれぞ
れ分配される応力負担が増減させることができ、例え
ば、シリンダヘッドの剛性を考慮して前記中間板の前記
段差を設計をすることができる。
【0040】更に、前記中間弾性金属板の前記折返し部
が与える補償部は、加工前は柔らかく、加工後熱処理し
て硬くなる材料を使用することで、寸法及び硬度等を任
意に加工することができる。特に、前記中間弾性金属板
の前記折返し部を前記シリンダボア孔間の領域で厚く且
つ前記シリンダボア孔間以外の領域で薄く形成できる。
このように形成した金属製ガスケットにあっては、シリ
ンダヘッドの剛性に合わせてシール面圧のバランスを良
好に設定することができ、応力振幅が小さく、且つ耐久
性に優れた金属製ガスケットが得られる。また、高温で
腐食性の燃焼ガスが漏洩し易いシリンダボア孔間の領域
において、燃焼ガスの漏出に対抗する強力なシール部が
形成され、前記シリンダボア孔周りのシールを確実にす
ることができる。更に、前記折返し部の厚さを、熱処理
前に調整できるので、シリンダヘッドの剛性に合わせて
不整値を補償させることもできる。
【0041】また、前記中間弾性金属板の前記折返し部
の折返し量を、前記シリンダボア孔間の領域で幅広く且
つ前記シリンダボア孔間以外の領域で幅狭く形成するよ
うに変更することもできる。この場合には、シール面の
面圧バランスが良く、耐久性の高い金属製ガスケットを
得ることができ、また、燃焼ガスが漏洩し易い前記シリ
ンダボア孔間の領域で、燃焼ガスの漏出に対抗する幅広
いシール領域を得ることができ、前記シリンダボア孔周
りでの安定したシールを得ることができる。
【0042】更に、この金属製ガスケットにおいて、前
記中間弾性金属板の前記折返し部に軟質部材を介在させ
た場合には、前記中間板の前記段差が大きすぎる場合
や、前記ビードの高さが高すぎる場合に、該状態を補償
して、面倒な板厚管理を容易にすると共に、前記折返し
部自体の変形性を向上するので、金属製ガスケットの対
向取付面での締め付け時に、前記各弾性金属板の変形に
対応すると共に、対向取付面の不整を良好に吸収するこ
とができる。また、エンジンの運転時に発生する振動を
効果的に吸収する効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による金属製ガスケットの一実施例を
示す部分平面図である。
【図2】図1において、隣接するシリンダボア孔間の部
分を拡大して示す部分平面図である。
【図3】図1において、隣接するシリンダボア孔間の領
域を横断して両シリンダボア孔の中心を結ぶ線A−Aに
おける断面図である。
【図4】図1において、シリンダボア孔間を結ぶ線と直
交し、シリンダボア孔の中心を通る線B−Bにおけるシ
リンダボア孔の周りの領域の断面図である。
【図5】シリンダボア孔周縁における各寸法関係を表す
図4の部分拡大図である。
【図6】この発明による金属製ガスケットの別の実施例
を示す隣接するシリンダボア孔間の領域の断面図であ
る。
【図7】図6に示す実施例に対応するシリンダボア孔周
りの領域の断面図である。
【図8】この発明による金属製ガスケットの更に別の実
施例を示す隣接するシリンダボア孔間の領域の断面図で
ある。
【図9】図8に示す実施例に対応するシリンダボア孔周
りの領域の断面図である。
【図10】この発明の更にまた別の実施例を示し、折返
し部に軟質部材を挟んだ金属製ガスケットの折返し部分
断面図である。
【図11】従来の金属製ガスケットの一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 金属製ガスケット 2 シリンダボア孔 10 上ビード板 11 ビード 20 下ビード板 21 ビード 30 調整板(中間弾性金属板) 31 ビード 35 折返し部 40 中間板 43 段差 50 軟質部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 國利 大阪府東大阪市加納248番地 日本ガスケ ツト株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の互いに整合するシリンダボア孔
    及び該シリンダボア孔の外側に沿って凸部を互いに対向
    させたビードを備えた一対の弾性金属板、並びに一対の
    前記弾性金属板の間で一方の前記弾性金属板に積層され
    且つ前記シリンダボア孔と整合するシリンダボア孔の周
    縁部を前記シリンダボア孔の半径方向外向きに折り返し
    た後に熱処理した折返し部を備えた中間弾性金属板、を
    有することを特徴とする金属製ガスケット。
  2. 【請求項2】 前記中間弾性金属板と前記弾性金属板と
    の間に中間板を介装し、前記折返し部に対向する前記中
    間板のシリンダボア孔周縁部を、前記折返し部から離れ
    る方向に向かって前記折返し部の弾性金属板板厚以下の
    段差に形成したことを特徴とする請求項1に記載の金属
    製ガスケット。
  3. 【請求項3】 前記中間弾性金属板の前記折返し部を前
    記シリンダボア孔間の領域で厚く且つ前記シリンダボア
    孔間以外の領域で薄く形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の金属製ガスケット。
  4. 【請求項4】 前記中間弾性金属板の前記折返し部を前
    記シリンダボア孔間の領域で幅広く且つ前記シリンダボ
    ア孔間以外の領域で幅狭く形成したことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の金属製ガスケット。
  5. 【請求項5】 前記中間弾性金属板の前記折返し部に軟
    質部材を挟んでいることを特徴とする請求項1に記載の
    金属製ガスケット。
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