JPH05263940A - 金属製ガスケットの製造方法 - Google Patents

金属製ガスケットの製造方法

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JPH05263940A
JPH05263940A JP8822292A JP8822292A JPH05263940A JP H05263940 A JPH05263940 A JP H05263940A JP 8822292 A JP8822292 A JP 8822292A JP 8822292 A JP8822292 A JP 8822292A JP H05263940 A JPH05263940 A JP H05263940A
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憲治 窪内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、弾性金属板の折り曲げ側の面に溶
着又は溶射によって薄い軟質金属層を形成し、折返し部
の亀裂、割れ等の発生を防止する金属製ガスケットの製
造方法を提供する。 【構成】 本発明は、弾性金属板3の折返し側の全面又
は折返し側の折り曲げ部のみの面に軟質金属を溶着又は
溶射によって固着して薄い軟質金属層1を形成し、弾性
金属板3の折り曲げ部を折り曲げ加工する。軟質金属
は、Ni,Al,Zn,Cu,銀ろう,ステンレス鋼か
ら選ばれる金属又はこれらの2種以上の金属又は合金か
ら成るクラッド材である。従って、弾性金属板3の折返
し部5での亀裂、割れ、歪み等の発生を防止でき、軟質
金属層1を薄く形成して折返し部5とそれ以外の部分と
の間に発生する段差を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関、特に、多
気筒内燃機関におけるシリンダヘッドとシリンダブロッ
クとの対向取付面間をシールするために使用される金属
製ガスケットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関において、シリンダヘッ
ドとシリンダブロックとの対向取付面間をシールするた
め、金属材料から製作した金属製ガスケットが使用され
ている。金属製ガスケットは、一般に前記構造部材のシ
リンダボア、水、油の通路に対応する貫通孔の周囲近傍
にビードを有しており、ボルト等によりシリンダヘッド
とシリンダブロックとを締め付けて固定すると、ビード
が対向取付面に対して弾性的な環状接触部を形成し、前
記貫通孔の周りにおいて対向取付面間をシールするもの
である。
【0003】しかしながら、最近の内燃機関は、高出力
化と共に軽量化が求められ、アルミニウム合金で製作す
る傾向にある。アルミニウム合金は金属製ガスケットを
製作した場合に、金属製ガスケットの締付けボルト位置
が金属製ガスケットの外周部又は比較的に外周部に分散
してシリンダボア孔に対してはその周囲に必ずしも均等
に分布していないので、これら剛性が低下した構造材料
間の対向取付面を単板の金属製ガスケットを介して締付
け用ボルトによって締め付けるときに、対向取付面が不
整となり易い。その結果、シリンダボア孔間の部分のよ
うな歪みの大きい個所の対向取付面間に高温高圧の燃焼
ガスが侵入して、金属製ガスケットのビード部を腐食、
汚損してシール効果を低下させる。
【0004】更に、内燃機関の運転と停止と繰り返しに
応じて金属製ガスケットの温度変化が大きく変化するの
で、金属製ガスケットにも繰り返し応力即ちメカニカル
ストレス及びサーマルストレスが作用する。この負荷変
動応力は、シリンダブロックやシリンダヘッドの剛性の
最も低い部位に大きな値として発生し、その結果、ビー
ドにへたりが生じたり、亀裂が発生してシール性能を劣
化させるという不具合が生じる。
【0005】本出願人に係わる特願平2−306295
号に開示された単板の金属製ガスケットとその製造方法
については、弾性金属板に形成したシリンダボア孔、該
シリンダボア孔の周縁から半径方向外側に隔置して前記
シリンダボア孔に沿って形成したビード、及び前記シリ
ンダボア孔の周囲において前記ビードの凸面側で半径方
向外側に折り返して形成した折返し部を有し、前記金属
板の前記折返し部は予め設定した厚さに成形され且つ熱
処理されているので、前記対向取付面間で締め付けて押
圧状態にすると、前記ビードが対向取付面に対して環状
のシール部を形成すると同時に、板厚が約2倍ある前記
折返し部がシリンダボア孔の周囲において別のシール部
を形成し、前記ビードや折返し部が対向取付面の不整を
吸収すると共に、燃焼サイクルの繰り返しで発生するシ
リンダヘッドの歪み量を抑制し、変動負荷応力を軽減
し、更に前記ビードの全圧縮を防止する働きをする。
【0006】また、本出願人に係わる特願平3−252
847号には、金属製ガスケット及びその製造方法が開
示されている。該金属製ガスケット及びその製造方法
は、折返し縁部がシリンダボア孔となるように弾性金属
板のボア孔内周部を折り返した折返し部を備えているも
のに関し、前記折返し縁部が折曲げ内面側からの薄肉化
により間隙を介して折り返され、更に前記折返し部の折
返し先端が対向する弾性金属板の表面が部分的に薄肉化
され、それによって、金属製ガスケットの締め付け力の
分担支持、ビードを有する弾性金属板を含む場合にはビ
ードの完全圧縮及びヘタリの防止、そして対向取付面、
特にシリンダヘッドの不整の吸収と歪みの抑制、内燃機
関運転時の変動負荷の軽減等の効果を有するものであ
る。
【0007】また、本出願人に係わる特願平3−156
189号には、金属製ガスケットが開示されている。該
金属製ガスケットは、弾性金属板の折返し部に軟質金属
板を挟み込んだものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本出願
人が提案した上記の金属製ガスケットについても、次の
ような技術的な未解決の問題点が残されている。即ち、
上記の金属製ガスケットは、基本的に、完成シリンダボ
ア孔よりも内径が小さいボア孔を形成して前記ボア孔の
周囲において半径方向外側に折返して形成した折返し部
を有する弾性金属板を含んでいる。従って、かかる弾性
金属板は、折返し部がシリンダボア孔となる折返し縁部
において180度隙間なく完全に折り返した構造を有し
ており、加工時において厳しい応力変化を受けるので、
折返し部に亀裂や割れ等の損傷を生じたり、或いは熱処
理を施すとはいえ対向取付面間に締め付け後には燃焼サ
イクルに応じた繰り返し応力に長時間晒され、シリンダ
ボア孔を定める折返し縁部に亀裂が生じやすい。
【0009】また、前掲特願平3−156189号に開
示されているように、折返し部に軟質金属板を挟み込む
金属製ガスケットについては、弾性金属板の折返し部に
挟む軟質金属板の厚さが一定の厚さ以上、即ち、約0.
1mm以上の厚さでないと、挟み込むことが困難なもの
である。そのため、金属製ガスケットにおける弾性金属
板について、折返し部の領域の板厚と折返し部以外の領
域の板厚との差が大きくなり、大きな段差が発生し、折
返し部の領域の面圧と折返し部以外の領域の面圧とを適
正にコントロールできないという問題が発生する。
【0010】更に、金属製ガスケットをシリンダヘッド
とシリンダブロックとの対向面間に介在させて金属製ガ
スケットを実際に使用する場合に、その使用状態におい
て、金属製ガスケットの折返し部の領域の板厚と折返し
部以外の領域の板厚との差で発生する段差が大きい状態
では、シリンダヘッドとシリンダブロックとを締め付け
て固着した場合、シリンダボア周りに締付面圧が集中し
過ぎて、水、油孔回りの締付面圧が低下し、シールバラ
ンスが悪く、シール性能が悪化する。更に、薄い軟質金
属を弾性金属板の折返し部に挟み込む場合には、組み込
みが困難になり、また、固定も難しく、金属製ガスケッ
トの製造コストをアップするという問題がある。
【0011】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、折返し部を形成するのに先立っ
て、弾性金属板の折り返し側の面或いは該折り曲げ部の
面のみに軟質金属を溶着又は溶射して薄い軟質金属層を
形成し、場合によっては、軟質金属の溶着又は溶射に先
立って弾性金属板の折り返し側の面の板厚を薄肉化に形
成し、それによって、弾性金属板の折返し部で亀裂、割
れ、歪み等が発生するのを防止し、軟質金属層を薄くし
て折返し部とそれ以外の部分との間に発生する段差を小
さくする金属製ガスケットの製造方法を提供することで
ある。
【0012】また、この発明の目的は、弾性金属板の板
厚、硬さ及び伸び特性上の材料に関する制約を緩和で
き、折返し工程での折返し部に亀裂、割れ、歪み等を生
じることがなく、更に、弾性金属板の表面に軟質金属を
溶着又は溶射することによって、積層タイプの金属製ガ
スケットでは金属板間のシール性を良好にし、耐熱性ゴ
ム等の塗着等を不要にし、或いは単一板のタイプの金属
製ガスケットでは弾性金属板の折り返し側の面がシリン
ダブロック又はシリンダヘッドに対してシール性を良好
にし、耐熱性ゴム等の塗着等を不要にすることができ、
品質良く且つ製造コストを低減できる金属製ガスケット
の製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ちこ
の発明は、弾性金属板にシリンダボア孔よりも小さい内
径を有するボア孔を形成し、前記弾性金属板の折り曲げ
部を折り曲げ加工して折返し縁部をシリンダボア孔とす
る折返し部を形成し、次いで前記折返し部を形成した前
記弾性金属板を熱処理する金属製ガスケットの製造方法
において、前記弾性金属板の折返し側の全面又は折返し
側の前記折り曲げ部のみの面に軟質金属を溶着又は溶射
によって固着して薄い軟質金属層を形成し、次いで前記
弾性金属板の折り曲げ部を折り曲げ加工することを特徴
とする金属製ガスケットの製造方法に関する。
【0014】更に、この金属製ガスケットの製造方法に
おいて、前記軟質金属は、Ni,Al,Zn,Cu,銀
ろう,ステンレス鋼から選ばれる金属又はこれらの2種
以上の金属又は合金から成るクラッド材で構成されてい
る。
【0015】又は、この金属製ガスケットの製造方法に
おいて、前記折返し部に軟質金属を溶着又は溶射するの
に先立って、前記弾性金属板の折返し側の前記折り曲げ
部を薄肉にする環状凹部を形成するものである。
【0016】或いは、この金属製ガスケットの製造方法
において、前記弾性金属板には別の弾性金属板が積層
し、該別の弾性金属板にはシリンダボア孔に沿ってビー
ドが形成され、該ビードの凸部と前記弾性金属板の前記
折返し部とは対向する側に配置されるものである。
【0017】或いは、この金属製ガスケットの製造方法
において、前記弾性金属板には、前記シリンダボア孔に
沿って前記折返し部側が凸部になるビードが形成される
ものである。更に、前記弾性金属板には別の弾性金属板
が積層し、該別の弾性金属板にはシリンダボア孔に沿っ
てビードが形成され、該ビードの凸部と前記弾性金属板
の前記ビードの凹部に整合状態に嵌合されるものであ
る。
【0018】
【作用】この発明による金属製ガスケットの製造方法
は、以上のように構成されており、次のように作用す
る。即ち、この金属製ガスケットの製造方法は、弾性金
属板の折返し側の全面又は折返し側の折り曲げ部のみの
面に軟質金属を溶着又は溶射によって固着して薄い軟質
金属層を形成し、次いで前記弾性金属板の折り曲げ部を
折り曲げ加工するので、前記弾性金属板の折返し部に亀
裂、割れ、歪み等が生じることを防止でき、折返し部と
それ以外の部分との間に発生する段差を可及的に小さく
することができる。
【0019】更に、前記折返し部の折返し側の面に軟質
金属を溶着又は溶射するのに先立って、前記弾性金属板
の折返し側の前記折り曲げ部を薄肉にする環状凹部を加
工すると、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッ
ドとの対向取付面間に金属製ガスケットを挟んで締め付
けたときに、折り曲げ部の曲げアール(R)が大きくな
り、応力集中を避けることができ、亀裂、割れ、歪み等
の発生を防止することができる。
【0020】また、折返し縁部では、金属製ガスケット
の締め付けで前記軟質金属層によって折返し縁部が潰れ
たり応力集中を生じることはない。内燃機関の運転に伴
う負荷変動が折返し縁部に作用するが、折返し縁部に作
用する応力変動が緩和される。前記折返し部は弾性金属
板本体に対して段差となるが、折返し先端が位置する弾
性金属板の表面は前記軟質金属層によって、対向取付面
間での締め付け時に折返し先端を緩和し、段差部におい
て弾性金属板本体に生じる曲げ応力が軽減される。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による金属
製ガスケットの製造方法の実施例について説明する。図
1はこの発明による製造方法で作製した金属製ガスケッ
トの一実施例を示す部分平面図である。
【0022】この金属製ガスケットは、例えば、六気筒
エンジン等の多気筒エンジンにおけるシリンダヘッドと
シリンダブロック(いずれも図示せず)との対向取付面
をシールするために使用される。金属製ガスケットは、
単板又は複数板の弾性金属板から成り、金属製ガスケッ
トの構造に応じて厚さは0.10mm〜0.30mmの
間の値が選択されている。金属製ガスケットにおける弾
性金属板3には、多気筒エンジンの気筒数に対応する数
のシリンダボア孔2A,2B,2C・・(総称では符号
2)が形成されている。
【0023】更に、金属製ガスケットの弾性金属板3に
は、オイルを通すオイル孔やオイル戻り孔16、金属製
ガスケットを対向取付面間に締め付けるボルトが挿通す
るボルト孔17、冷却水を通す水孔18、ノック孔、リ
ベット孔等が複数個穿設されている。また、金属製ガス
ケットに固着した後述の軟質金属層とは反対側の面に対
しては、耐熱性及び耐油性のゴム(例えば、フッ素ゴ
ム)、樹脂等の非金属材料で、例えば厚さが10μ〜5
0μ程度のコーティングを施すことによって、金属対金
属の接触状態を回避し、耐腐食性や耐久性及び強度を確
保できる。
【0024】図2は図1の線A−Aにおける断面図、図
3は図2の一部である折返し部を拡大して示す図、及び
図4は図3に示す折返し部を有する弾性金属板の展開図
である。図2には、弾性金属板3に形成したそれぞれ隣
接するシリンダボア孔2A,2B,2C・・の境界部分
をそのシリンダボア孔2A,2Bの中心を結ぶ線A−A
で切断した金属製ガスケットの断面が示されているが、
他の隣接するシリンダボア孔2の境界部分においても同
様の断面構造をしている。
【0025】この金属製ガスケットは、特に、単板の弾
性金属板3から構成され、弾性金属板3の折返し側の全
面又は折返し側の折り曲げ部のみの面に軟質金属を溶着
又は溶射によって固着して薄い軟質金属層1が形成され
ていることである。軟質金属は、Ni,Al,Zn,C
u,銀ろう,ステンレス鋼から選ばれる金属又はこれら
の2種以上の金属又は合金から構成されるクラッド材が
適用できるものである。弾性金属板3については、厚さ
は約0.10〜0.30mmの範囲であり、例えば、約
0.25mmの厚さである。また、軟質金属層1の厚さ
は、10μ〜100μの範囲が好ましいものである。弾
性金属板3に軟質金属が溶射される場合には、軟質金属
層1は10μ〜50μの程度の厚さである。或いは、弾
性金属板3に軟質金属から成る薄い軟質金属板、例え
ば、クラッド材が溶着される場合には、軟質金属層1は
100μ以下(50μ〜100μ)の厚さである。
【0026】シンダボア孔2の周囲近傍部分をシリンダ
ボア孔2と同心に且つ環状に取り巻く断面山形即ち凹凸
部を有するビード4A,4B,4C・・(総称では符号
4)が形成されている。ビード4は、シリンダボア孔2
A,2B間のような隣接するシリンダボア孔間の領域で
は会合して一本のビード4となる。しかしながら、シリ
ンダボア孔2間の距離が充分取れる時には隣接するビー
ド4同士を重ねることなく、わずかの間隙をおいて互い
に配置してもよい。図示の例では、ビード4はシリンダ
ボア孔2の内周縁からの距離L2 (例えば、約2.0m
m)のところから始まり、半径方向で見て所定の幅L3
はシリンダボア孔間の領域で約2mmであり、シリンダ
ボア孔間以外の領域で約2.5mmである。シリンダボ
ア孔間以外の領域でのビード4は、5mmの幅で凸側の
頂部を実質的に平らに形成し、ばね定数を若干下げるも
ののビード4と対向取付面との接触を安定化させてい
る。ビード4の高さHは弾性金属板3の板厚である0.
25mm程度である。シリンダボア孔の直径は87mm
であり、隣接するシリンダボア孔2間の距離L1 は、例
えば、約6.0mmである。
【0027】弾性金属板3は、シリンダボア孔2の周縁
で折返し部5A,5B,5C(総称では符号5)を有す
る。折返し部5は、ビード4の凸面側で且つビード4の
半径方向内側でビード4と重なることのないように形成
されている。弾性金属板3の折返し部5の半径方向の
幅、即ち、折り返し幅L4 は、例えば、約1.5mmで
ある。
【0028】図3では、金属製ガスケットの一実施例と
して、弾性金属板1の折返し部5が拡大して示されてい
る。折返し部分11の折返し縁部7の領域で折り返され
ている。シリンダボア孔2の半径方向外側の領域で、折
返し部分11の折返し内面12上に固着された軟質金属
層1が弾性金属板本体の面10に固着された軟質金属層
1に当接して挟み込まれている。更に、折返し部5の折
返し先端13は対向する弾性金属板本体の部分9の表面
上に固着された軟質金属層1に当接して位置している。
【0029】また、図5は金属製ガスケットの別の実施
例を示し、弾性金属板の折返し部を拡大して示す部分断
面図である。図6は図5に示す折返し部を有する弾性金
属板の展開図である。図5及び図6では、図3及び図4
の部品と同一部品には同一の符号を付している。弾性金
属板3における折返し部5の折返し部分11の折返し縁
部7の領域では、周方向溝部即ち環状凹部6が形成され
て薄肉化され、折り曲げ部のアールが大きく形成され、
環状凹部6に軟質金属層1が存在する状態になる。折り
曲げ部のアールを大きく形成すると、折返し縁部7が潰
れたり、折り曲げ部に応力集中が生じることはなく、金
属製ガスケットの締め付けに伴って折返し縁部7に亀裂
や歪みが生じることがない。内燃機関の運転に伴う負荷
変動が折返し縁部7にも作用するが、折返し縁部7に作
用する応力変動は緩和され、長期の使用に際しても折返
し縁部7に亀裂、歪み、割れ等を生じることはない。
【0030】金属製ガスケットは、シリンダヘッドとシ
リンダブロックとの間に介装されて、ボルトにより締め
付けて押圧状態にすると、弾性金属板3のビード4と折
返し部5とが対向取付面に対して接触してシリンダボア
孔2の周りにおいて二重の環状シール部を形成する。こ
れらの二段構えの環状シール部によって、シリンダボア
孔2からの高温高圧の燃焼ガスが両対向取付面に漏れ出
るのを阻止する。また、金属製ガスケットを介在させて
シリンダヘッドとシリンダブロックとの締め付け時に、
シリンダヘッドとシリンダブロックとの対向取付面に不
整が生じても、折返し部5と、ビード4がこれに対応し
て変形し、上記のように環状シール部の増加と相まって
不揃いな間隙を吸収する。折返し部5は、ビード4と共
に締め付け力の分担支持し、そして折返し部5の板厚分
だけビード4の圧縮を防止するので、ビード4のヘタリ
を防止する。また、環状シール部の増加と上記対向取付
面の不整の吸収により、内燃機関の爆発・膨張行程の燃
焼サイクル時の繰り返しで発生するシリンダヘッドの歪
み量が抑制され、シール部の亀裂の発生を防止すること
ができる。
【0031】この発明による金属製ガスケットの製造方
法は、次のような工程によって上記金属製ガスケットを
製作できるものである。まず、弾性金属板3に所望のシ
リンダボア孔2よりも所定の長さだけ小さい半径にボア
孔15を形成する。ボア孔15は、折曲げ完了時に折返
し先端13となる孔である。ここで、シリンダボア孔2
とボア孔15とは孔中心が同じである。また、シリンダ
ボア孔2以外のボルト孔17等の種々の孔を穿孔して形
成する。次いで、弾性金属板3の折返し側の全面又は折
返し側の前記折り曲げ部のみの面に軟質金属を溶着又は
溶射によって固着して薄い軟質金属層1を形成する。
【0032】次に、弾性金属板3にシリンダボア孔2に
沿ってビード4を形成すると共に、ボア孔15の周囲に
おいて、折り返し部分11を半径方向外側に折り曲げ加
工を施こして、折返し部分11の内面即ち表面12上の
軟質金属層1を表面10上の軟質金属層1に接触させ
る。折り曲げ加工の工程が終了すると、折り返した折返
し縁部7の内周をシリンダボア孔2とした折返し部5が
形成される。最後に、折返し部5を形成した弾性金属板
3を熱処理して弾性金属板3を硬化し、適正な弾性を有
する金属製ガスケットを製造することができる。
【0033】また、折返し部5を成形する折り曲げ加工
工程の後であって、金属製ガスケット1を熱処理する前
に、折返し部5に板厚方向に圧縮力を付与して、予め設
定した厚さにまで微小変形する工程を施すこともでき
る。折返し部5のシリンダボア孔間の領域でのシール性
能をシリンダボア孔2間以外の領域でのシール性能より
も強力にするため、シリンダボア孔間の領域に位置する
折返し部5の板厚をシリンダボア孔間以外の領域に位置
する折返し部5の板厚よりも厚くすることもできる。こ
のため、折返し部5の折り曲げ加工工程の後にシリンダ
ボア孔間以外の領域に位置する折返し部5をシリンダボ
ア孔間に位置する折返し部5よりも大きな量だけ変形さ
せるための圧縮力を付与する工程を設けてもよい。
【0034】例えば、図12及び図13に示されている
ように、シリンダボア孔間の領域aで厚さが最も厚く成
形され、領域aの両側に延びる領域bで厚さが次第に減
少し、更に、その両側に延びる円弧部分の領域cで厚さ
が、最も薄く形成される。なお、折返し部5を形成した
弾性金属板3は、熱処理して硬化されるが、この時、硬
さがビード形成前でHv350以下であるのを、熱処理
後には弾性金属板3の種類に応じた硬度(例えば、Hv
500程度)を有するように硬化する。
【0035】図7は、金属製ガスケットの別の実施例を
示すシリンダボア孔間の領域における断面図である。こ
の金属製ガスケットは、2枚の弾性金属板から構成され
ている。金属製ガスケットは、図3又は図5に示すもの
と同様に軟質金属層1を有する折返し部5を形成した弾
性金属板3と、弾性金属板3よりも板厚が厚くビード2
4を形成した弾性金属板21とからなる。弾性金属板3
には別の弾性金属板21が積層し、該弾性金属板21に
はシリンダボア孔22に沿ってビード24が形成され、
該ビード24の凸部と弾性金属板3の折返し部5とは対
向する側に位置している。弾性金属板3の厚さは約0.
12mmである。弾性金属板21のシリンダボア孔2
2,22の位置は弾性金属板3のシリンダボア孔2,2
と完全に一致している。折返し部5において、先の実施
例と同じ部分には同じ符号を付している。弾性金属板3
の折返し部5は弾性金属板21のビード24側に折返し
形成されており、金属製ガスケットの締め付け時に、折
返し部5はビード24と一緒に締め付け力を分担支持す
ると共に、ビード24の完全圧縮を防止し、ビード24
のヘタリを防止する。
【0036】図8は、金属製ガスケットの別の実施例を
示すシリンダボア孔間の領域における断面図である。こ
の金属製ガスケットは、図3又は図5に示すものと同様
に軟質金属層1を有する折返し部5を形成した弾性金属
板3と、弾性金属板3よりも板厚が厚いビード34を形
成した弾性金属板31の2枚の弾性金属板から構成され
ている。この金属製ガスケットは、弾性金属板3に別の
弾性金属板31が積層され、該弾性金属板31にはシリ
ンダボア孔32,32に沿ってビード34が形成され、
該ビード34の凸部は弾性金属板3のビード4の凹部に
整合状態に嵌合している。弾性金属板31は、図7の弾
性金属板21と同様の構造を持つ。折返し部5を形成す
る弾性金属板3は、板厚が図6の弾性金属板3と同じで
あるが、弾性金属板31のビード形状に合わせてビード
4が形成されている。従って、両弾性金属板3,31を
重ね合わせたときには両弾性金属板3,31の間には間
隙がなく整合した接触状態になる。折返し部5の折り返
し方向はビード4の凸側であり、金属製ガスケットの締
め付け力の分担支持、ビードの完全圧縮及びヘタリの防
止、そして対向取付面の不整の吸収、内燃機関運転時の
変動負荷による亀裂の防止等の基本的な機能は上記のと
おりである。
【0037】図9は、この金属製ガスケットの更に別の
実施例を示すシリンダボア孔間の領域における断面図で
ある。この金属製ガスケットは、図3又は図5に示すも
のと同様に軟質金属層1を有する折返し部5を形成した
弾性金属板3と、弾性金属板3よりも板厚が厚くビード
44を形成した弾性金属板41とから成る2枚の弾性金
属板から構成されている。弾性金属板41は、シリンダ
ボア孔42に沿って形成したビード44を備えた構造を
有している。折返し部5を形成する弾性金属板3は、板
厚が図7の弾性金属板3と同程度、即ち、弾性金属板4
1の半分程度であるが、ビード44に対抗する位置にビ
ード44に向かって凸となるビード4を形成している。
ビード4は、ビード幅がビード44よりも広く形成され
ているが、ビードの頂部は平らに形成され、ビード44
との位置ずれを吸収すると共にビードの凸接触を安定に
している。金属製ガスケット40を対向取付面間で締め
付けると、ビード4,44の裾の領域と折返し部5の領
域とで対向取付面に強くシール接触するが、板厚が薄い
弾性金属板3が先に小さい力で降伏点に達し、次に板厚
が厚い弾性金属板41が撓み始めるため、締め付け工程
に従った好ましいばね特性を示す。折返し部5はビード
4の凸側に折り返されており、金属製ガスケットの締め
付け力の分担支持、ビードの完全圧縮及びヘタリの防
止、そして対向取付面の不整の吸収、内燃機関運転時の
変動負荷による亀裂の防止等の基本的な機能は上記のと
おりである。
【0038】図10は、この発明による金属製ガスケッ
トの他の実施例を示すシリンダボア孔間の領域における
断面図である。この金属製ガスケットは、図3又は図5
に示すものと同様に軟質金属層1を有する弾性金属板3
と2枚の弾性金属板から構成されている。金属製ガスケ
ットの実施例を、この金属製ガスケットは、図8の金属
製ガスケットに別の弾性金属板をビード部同志を対向す
るように重ねたものに相当する。外側の弾性金属板5
1,55は、ビード54,56を有する構造を持つ。ビ
ード54,56は互いに凸側が対向する側に配置されて
いる。折返し部5を形成する弾性金属板3が両弾性金属
板51,55間に配置されており、弾性金属板51に対
しては、図8に示した金属製ガスケットと同様にビード
形状を合わせて間隙なく積層されている。弾性金属板5
1,55のシリンダボア孔52,52及び53,53
は、弾性金属板3のシリンダボア孔2,2と一致してい
る。板厚が厚い2枚の外側弾性金属板51,55の強力
なシール機能に加えて、金属製ガスケットの締め付け力
の分担支持、ビードの完全圧縮及びヘタリの防止、そし
て対向取付面の不整の吸収、内燃機関運転時の変動負荷
による亀裂の防止等の基本的な機能は上記の例と変わり
ない。
【0039】図11は、この発明による金属製ガスケッ
トの更に他の実施例を示すシリンダボア孔間の領域にお
ける断面図である。この金属製ガスケットは、図3又は
図5に示すものと同様に軟質金属層1を有する弾性金属
板3と2枚の弾性金属板から構成されている。金属製ガ
スケットは、並列するシリンダボア孔62,72に沿っ
てビード64,67を形成した弾性金属板61,65か
ら成る2枚のビード基板の間に、ビード4,69の頂部
が対称的に接する2枚の弾性金属板3,68からなる中
間板を積層した積層形の金属製ガスケットである。第1
中間板である弾性金属板68のシリンダボア孔70,7
0に沿って、第2中間板である弾性金属板3の厚み未満
の段差71,71を形成し、段差71,71の形成によ
り凸面となった外面に弾性金属板3を積層している。弾
性金属板3の折返し部5,5は、第1中間板に形成した
段差71,71側に折返されて、シリンダボア孔2,7
0の周囲に、ビード4,69の頂部が接する部分の2枚
の上記中間板の合計板厚よりも厚い補償部を形成してい
る。この補償部により、対向取付面間での締め付け時に
面圧バランスを良好にし、ビード基板の応力変動と補償
部にかかる曲げ応力を軽減し、ビード部や補償部の破損
やシール効果の低減を防止して、ディーゼルエンジンの
ような金属製ガスケットにとって厳しい条件のもとでも
安定したシール効果を発揮する。
【0040】
【発明の効果】この発明による金属製ガスケットの製造
方法は、以上のように構成されているので、次に記載の
効果を有する。即ち、この発明による金属製ガスケット
の製造方法は、弾性金属板にシリンダボア孔よりも小さ
い内径を有するボア孔を形成し、前記弾性金属板の折返
し側の全面又は折返し側の前記折り曲げ部のみの面に軟
質金属を溶着又は溶射によって固着して薄い軟質金属層
を形成し、次いで前記弾性金属板の折り曲げ部を折り曲
げ加工して折返し縁部をシリンダボア孔とする折返し部
を形成したので、前記弾性金属板の板厚、硬さ、伸び等
の特性上の材料に関する制約が緩和され、前記弾性金属
板の折り曲げ工程での製造工程の際に、前記折返し部に
亀裂、割れ等が生じることがない。即ち、前記弾性金属
板の伸び特性については、折り曲げ加工の際に要求され
る伸びの程度が小さいから、伸び特性が良くない材料を
使用しても前記折返し部に亀裂や皺が発生し難く、従っ
て、亀裂や皺の発生防止のために伸び特性の良い高価な
弾性金属板を採用しなくてもよく、安価な材料が使用可
能になり、前記弾性金属板の伸び特性における制約が緩
和される。
【0041】前記弾性金属板に形成したボア孔の周囲を
折り返すときに、前記弾性金属板の折返し側において前
記折返し部のための折曲げ予定領域に前記軟質金属層が
介在しているので、前記弾性金属板の折り返しは180
度急激且つ完全に折り返すのではなく金属材料が次第に
変形していく加工である。従って、折返し縁部の形成に
際して金属材料に対する損傷が少なく、且つ残留する集
中応力も緩和される。また、前記折返し部の折返し先端
が位置する予定の領域も前記軟質金属層が存在している
から、折り返し加工の際に折返し先端が弾性金属板本体
の表面を強く圧接して圧痕を残すことはない。
【0042】また、この金属製ガスケットの製造方法に
よって製作した金属製ガスケットを使用して、他の弾性
金属板、或いは中間板等を積層した金属製ガスケットの
場合には、前記弾性金属板の表面には前記軟質金属層が
形成されているので、前記弾性金属板の前記軟質金属層
に当接する接触面でのシール性が極めて良好になり、し
かも、前記軟質金属層が固着されている側の前記弾性金
属板の面には、従来のような耐熱性ゴム等のコーティン
グを不要にし、シール性を十分に発揮できると共に、製
造コストを低減できる。
【0043】或いは、この金属製ガスケットを一枚の前
記弾性金属板で構成する場合には、前記弾性金属板に固
着した前記軟質金属層が存在する側の面に接触するシリ
ンダヘッド又はシリンダブロックの端面の接触面に対し
て、前記軟質金属層は良好なシール性を発揮し、同様
に、従来のような耐熱性ゴム等のコーティングが不要に
なる。
【0044】また、この金属製ガスケットを内燃機関の
シリンダブロックとシリンダヘッドとの対向取付面間に
挟んで締め付けるときに、前記弾性金属板の前記折返し
部の折返し縁部では折返し内面同志が押圧されず、前記
軟質金属層を介在しているので、締め付け力が緩和され
る。折返し縁部が前記軟質金属層の存在によって潰れた
り応力集中が生じることがなく、金属製ガスケットの締
め付けに伴って前記折返し縁部に亀裂や皺を生じること
はない。また、内燃機関の運転に伴う負荷変動も前記折
返し縁部に作用するが、その応力変動は接触する環状領
域で吸収緩和され、前記折返し縁部は長期の使用に際し
ても亀裂や皺を生じることはない。更に、前記折返し部
の先端は前記弾性金属板に対して直接的に当接していな
いので、金属製ガスケットの締め付け時及び内燃機関の
運転時においては、前記折返し部の先端がそのエッジに
よって前記弾性金属板の表面に対して圧痕や擦過痕さら
には亀裂を生じさせることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による金属製ガスケットの製造方法で
製作した金属製ガスケットの一実施例を示す部分平面図
である。
【図2】この金属製ガスケットを示す図1の線A−Aに
おける断面図である。
【図3】図2の一部である折返し部の一例を拡大して示
す断面図である。
【図4】図3で示す折返し部を形成する弾性金属板の部
分展開図である。
【図5】図2の一部である折返し部の別の例を拡大して
示す断面図である。
【図6】図5で示す折返し部を形成する弾性金属板の部
分展開図である。
【図7】この発明による金属製ガスケットの別の実施例
のシリンダボア孔間を示す部分断面図である。
【図8】この発明による金属製ガスケットの更に別の実
施例のシリンダボア孔間を示す部分断面図である。
【図9】この発明による金属製ガスケットの他の実施例
のシリンダボア孔間を示す部分断面図である。
【図10】この発明による金属製ガスケットの更に他の
実施例のシリンダボア孔間を示す部分断面図である。
【図11】この発明による金属製ガスケットの別の実施
例のシリンダボア孔間を示す部分断面図である。
【図12】金属製ガスケットの両端に位置するシリンダ
ボア孔の周りにおける折返し部の厚さの分布を示す説明
図である。
【図13】金属製ガスケットの両端以外に位置するシリ
ンダボア孔の周りにおける折返し部の厚さの分布を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 軟質金属層 2,22,32,42,52,53,62,70,72
シリンダボア孔 3,21,31,41,51,61,65 弾性金属板 4,24,34,44,54,56,64,67 ビー
ド 5 折返し部 6 環状凹部 7 折返し縁部 9 折返し先端が位置する部分 10 弾性金属板の表面 11 折返し部分 13 折返し先端 15 ボア孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性金属板にシリンダボア孔よりも小さ
    い内径を有するボア孔を形成し、前記弾性金属板の折り
    曲げ部を折り曲げ加工して折返し縁部をシリンダボア孔
    とする折返し部を形成し、次いで前記折返し部を形成し
    た前記弾性金属板を熱処理する金属製ガスケットの製造
    方法において、前記弾性金属板の折返し側の全面又は折
    返し側の前記折り曲げ部のみの面に軟質金属を溶着又は
    溶射によって固着して薄い軟質金属層を形成し、次いで
    前記弾性金属板の折り曲げ部を折り曲げ加工することを
    特徴とする金属製ガスケットの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記軟質金属は、Ni,Al,Zn,C
    u,銀ろう,ステンレス鋼から選ばれる金属又はこれら
    の2種以上の金属又は合金から成るクラッド材であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の金属製ガスケットの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記折返し部に軟質金属を溶着又は溶射
    するのに先立って、前記弾性金属板の折返し側の前記折
    り曲げ部を薄肉にする環状凹部を形成することを特徴と
    する請求項1に記載の金属製ガスケットの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記弾性金属板には別の弾性金属板が積
    層し、該別の弾性金属板にはシリンダボア孔に沿ってビ
    ードが形成され、該ビードの凸部と前記弾性金属板の前
    記折返し部とは対向する側に配置されることを特徴とす
    る請求項1に記載の金属製ガスケットの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記弾性金属板には、前記シリンダボア
    孔に沿って前記折返し部側が凸部になるビードが形成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の金属製ガスケッ
    トの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記弾性金属板には別の弾性金属板が積
    層し、該別の弾性金属板にはシリンダボア孔に沿ってビ
    ードが形成され、該ビードの凸部と前記弾性金属板の前
    記ビードの凹部に整合状態に嵌合されることを特徴とす
    る請求項5に記載の金属製ガスケットの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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