JP4506082B2 - メタルガスケット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダブロックとシリンダヘッド間に介装されるメタルガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エンジンのメタルガスケットとして、弾性金属板からなるビード板と、ビード板に重ね合わされる副板とを備え、ビード板及び副板にエンジンのシリンダ孔に対応させてボア開口部を形成し、ビード板のボア開口部の周縁部付近に副板とは反対側へ突出した環状のビードを形成し、副板のボア開口部の周縁部にビード板のボア開口部の周縁部を抱き込むように折り返えしてストッパー部を形成し、ヘッドボルト締結時におけるメタルガスケットのボア開口部付近に作用する荷重をストッパー部及びそれに対応するビード板のボア開口部の周縁部で受け止めることによって、ビードのヘタリを防止し且つストッパー部における面圧を他の部分よりも高めて、燃焼室周りのシール性を十分に確保できるように構成したものが広く採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、このようなストッパー部を形成したメタルガスケットの発展系として、副板を省略し、ビード板の燃焼室側の縁部に折り返しなどによりストッパー部を形成した単板構成のメタルガスケットも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
一方、ストッパー部を有さないメタルガスケットとして、シリンダブロックとシリンダヘッドとの合わせ面の略全面にわたって介装されるビード板と、合わせ面のうちの燃焼室ビードを含むシリンダ孔周りの領域にのみ介装される副板とを備え、副板とそれに対応するビード板の部分をシリンダヘッドやシリンダブロックに圧接させ、メタルガスケットのシリンダ孔周辺とシリンダブロック及びシリンダヘッドとの接触面積を大きく設定することで、十分なシール性を確保できるように構成したものも広く採用されている(例えば、特許文献3参照。)。通常、この種のメタルガスケットでは、副板の外縁形状が燃焼室と同心状の複数の円弧の組み合わせで構成されている。
【0005】
尚、燃焼室周りのシール構造に関して、特許文献1,2記載のメタルガスケットでは、燃焼室周りに幅狭のストッパー部を設け、このストッパー部により他の部分よりも高面圧の幅狭のシール面を形成することにより、シール性を確保するという発想に基づいて設計されているのに対して、特許文献3記載のメタルガスケットでは、燃焼室周りに幅広な副板を設け、この副板により中低面圧の幅広なシール面を形成することにより、シール性を確保するという発想に基づいて設計されたものであり、両者は全く異なる設計思想に基づいて製作されている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭62−155376号公報(第3頁、第4図)
【特許文献2】
特開平5−263940号公報(第4,5頁、図2)
【特許文献3】
実開平3−5955号公報(第7〜9頁第1、2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1記載のメタルガスケットでは、燃焼室ビードとの位置関係からストッパー部の幅を現状よりも広く設定できないので、次のような問題がある。即ち、近年における低燃費の観点からエンジンのコンパクト化、軽量化が要望されており、シリンダヘッドは云うまでもなく、従来鋳鉄製であったシリンダブロックに関しても、アルミニウム合金などの軽金属からなるものが採用されつつあり、またエンジンの高出力化も進んでいることから、エンジンの撓みは増加傾向にあり、エンジン性能にも影響を与える深刻な問題になりつつある。このようなエンジンに対して特許文献1記載のメタルガスケットを適用すると、ストッパー部における面圧が高くなりすぎて、軽金属の座屈によりシリンダブロックのデッキ面にストッパー部に沿った窪みが形成されたり、シリンダ孔が所謂樽状に微妙に変形してエンジン性能が低下したりするという問題がある。
【0008】
また、特許文献2記載の単板構成のメタルガスケットでは、ストッパー部がシリンダヘッド又はシリンダブロックに圧接され、ストッパー部に対面するビード板の部分がシリンダブロック又はシリンダヘッドに圧接されることから、シリンダブロックとシリンダヘッド間の熱膨張率の差により、折り返し縁部にデッキ面に沿った相互に逆方向の荷重が作用して折り返し縁部にクラック等が発生し易くなり、またこれを防止するため、ストッパー部を折り返しにより形成する代わりに、ガスケット構成板に溶射等により金属材料を肉盛りしたり、リング部材を溶接等により固定したりしてストッパー部を形成する技術も提案されているが、ストッパー部の加工コストが高くなるという別の問題があり実用化への大きな課題になっている。
【0009】
一方、特許文献3記載のメタルガスケットでは、軽合金製のシリンダブロックを採用した場合においても副板を幅広に構成することで、シリンダブロックと副板との接触面積を大きく設定して、デッキ面に窪み等が形成されることを防止できるが、ビード板と副板の2枚のガスケット構成板が必須の構成要素となり、安価に製作可能な単板構成のメタルガスケットへの発展の可能性がないことから、十分な研究がなされていないのが現状である。
【0010】
また、特許文献1〜3に記載のメタルガスケットにおいては、燃焼室周りに配置したストッパー部や副板に作用する面圧が、その全周にわたって一様になるように設定することで最適なシール性が得られるが、特許文献1〜3に記載のメタルガスケットでは、ヘッドボルトから離間した部分の面圧が低くなって、その分シール性が低下することが知られている。この課題を解決するため、ストッパー部や副板の厚さをヘッドボルトに接近するに従って薄肉に構成したり、ストッパー部や副板の幅をベッドボルトに接近するに従って幅狭に構成したりしたものも知られているが、十分なシール性の改善には至っていないのが実状である。
【0011】
本発明の目的は、製作コストを低減しつつシリンダヘッドの撓みを少なくしてシール性を向上可能なメタルガスケットを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその作用】
本出願人は、ヘッドボルト締付時におけるシリンダヘッドの撓みに着目し、燃焼室周りに配置したストッパー部や副板によりシリンダヘッドが燃焼室を中心に上方へ突出状に撓むことにより、ヘッドボルト付近の面圧がヘッドボルトから離間した部分の面圧よりも高くなっているとの検知から、シリンダヘッドの撓みを極力少なくすることでシール性を向上できるとの発想を得て、本発明を完成するに至った。
【0013】
本発明に係るメタルガスケットは、シリンダブロックとシリンダヘッドとの合わせ面に介装されるビード板と、合わせ面のうちの燃焼室周辺を含む一部にのみ介装される副板とを備え、両者を一体的に結合したメタルガスケットであって、前記ビード板と副板とに燃焼室に対応させてボア開口部を形成し、前記ビード板にボア開口部を取り囲む燃焼室ビードを形成するとともに、燃焼室ビードを取り囲む外周ビードを形成し、前記副板の外縁を燃焼室ビードの外縁と外周ビードの内縁間に配置するとともに、前記副板の外縁部にシリンダヘッドの撓みを規制する撓み規制部であって、ヘッドボルト側へ延びて、外縁にヘッドボルトと同心円状の切抜部をヘッドボルトに沿って形成した第1撓み規制部を形成したものである。
【0014】
のメタルガスケットにおいては、副板を配置した燃焼室周辺の比較的幅広な領域の面圧が高くなって燃焼室周りがシールされるので、シリンダブロックやシリンダヘッドとしてアルミニウム合金などの軽合金からなるものを用いても、合わせ面に副板に沿った窪みなどが形成されるという不具合を防止できる。また、燃焼室周辺にのみ副板を形成するので、副板の使用材料を極力少なくして、メタルガスケットの製作コストを低減できる。更に、副板の外縁部にヘッドボルト側へ延びる第1撓み規制部を形成しているので、ヘッドボルト周辺が第1撓み規制部により嵩上げされて、ヘッドボルトの締付時におけるシリンダヘッドの撓みが抑制され、シリンダブロックやシリンダヘッドに対するメタルガスケットの燃焼室周りの面圧をその全周にわたって一様に設定することが可能となり、メタルガスケットのシール性を向上できる。また、第1撓み規制部の外縁に、ヘッドボルトと同心円状の切抜部をヘッドボルトに沿って形成し、前記第1撓み規制部の外縁をヘッドボルトに沿うようにヘッドボルト付近まで延ばすと、ヘッドボルトの締め付けによるシリンダヘッドの撓みを一層効果的に低減することが可能となる。
【0015】
ここで、このメタルガスケットにおいては、前記撓み規制部として、気筒の直列方向の両端部に外周ビード付近まで延びる第2撓み規制部を形成すること、前記撓み規制部以外の副板の外縁を燃焼室ビードに沿うように形成すること、などが好ましい実施例である。
【0018】
また、前記メタルガスケットにおいて、前記撓み規制部の外縁をシリンダブロックのウォータージャケットの外側面付近に配置し、撓み規制部以外の副板の外縁をウォータージャケットの内側面付近に配置すること、前記副板の少なくとも外縁部に、外縁側へ行くにしたがって薄肉に構成したテーパー部を形成すること、前記ビード板の燃焼室側の縁部に他の部分よりも厚肉の厚肉部を形成すること、前記ビード板の燃焼室側の縁部を抱き込むように副板の燃焼室側の縁部を折り返してストッパー部を形成すること、前記燃焼室に対応させてボア開口部を形成したスペーサー板をビード板に重ね合わせて設け、スペーサー板の燃焼室側の縁部を抱き込むように副板の燃焼室側の縁部を折り返してストッパー部を形成すること、などが好ましい実施例である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、メタルガスケット1は、4気筒直列エンジンのシリンダブロック2とシリンダヘッド3との合わせ面2a、3aに介装されており、合わせ面2a、3aの略全面に介装されるビード板10と、合わせ面2a、3aのうちの燃焼室4周辺を含む一部にのみ介装される副板20とを備えている。
【0020】
ビード板10及び副板20には燃焼室4に対応させて4つのボア開口部11,21がそれぞれ形成され、副板20のボア開口部21側の縁部にはビード板10のボア開口部11側の縁部を抱き込むように折り返してなるストッパー部22が設けられ、ビード板10と副板20とはストッパー部22により一体的に結合されている。
【0021】
ビード板10にはボア開口部11を取り囲むように断面円弧状の丸ビードからなる燃焼室ビード12が副板20とは反対側へ向けて突出状に形成され、メタルガスケット1はビード板10側がシリンダブロック2側に、また副板20側がシリンダヘッド3側に位置するように、シリンダブロック2とシリンダヘッド3間に介装されている。但し、ビード板10と副板20の上下を逆にしてシリンダブロック2とシリンダヘッド3間に介装してもよい。更に、燃焼室ビード12を段状のステップビードで構成してもよい。
【0022】
ビード板10は、厚さ0.15〜0.30mmの金属板、例えばJIS規格で規定されるSUS301などのステンレス鋼板で構成され、燃焼室ビード12の外側にはシリンダブロック2のウォータージャケット5に対応させて複数の冷却水孔13が所定配列で形成されるとともに、シリンダヘッド3固定用のヘッドボルト6(図4参照)が挿通する10個のボルト挿通孔15がボア開口部11を取り囲むように略等間隔で形成され、またボルト挿通孔15付近には潤滑油などが流通する5つの油孔16が形成されている。尚、冷却水孔13やボルト挿通孔15や油孔16の形状や個数や配置は、エンジンの構成等に応じて任意に設定することが可能である。
【0023】
ビード板10には、燃焼室ビード12及び外周ビード14以外に、ボルト挿通孔15を取り囲むボルト孔ビード17と、ボルト挿通孔15と油孔16とを併せて取り囲むボルト油孔ビード18とを有し、これら複数の燃焼室ビード12とボルト孔ビード17とボルト油孔ビード18の全部或いは略全部を外周ビード14により取り囲むように構成されている。
【0024】
尚、外周ビード14は、冷却水孔13を取り囲むように配置されていれば、ボルト孔ビード17やボルト油孔ビード18を取り囲まないように配置することも可能である。また、ボルト孔ビード17とボルト油孔ビード18と外周ビード14とは段状のステップビードで構成したが、円弧状の丸ビードで構成してもよい。更に、ボルト孔ビード17やボルト油孔ビード18の形状や個数や配置、燃焼室ビード12及び外周ビード14の形状や配置はそれぞれエンジンの構成等に応じて任意に設定することが可能である。また、ボルト孔ビード17は、最も低い液圧(エンジンオイルのリターン側)のシールと、最も面圧の高いボルト座部からのオイル漏れのシールを目的として設けたものであるが、省略することも可能である。
【0025】
副板20は、厚さ0.03〜0.12mm、好ましくは汎用品としての0.05〜0.10mmの金属板、例えばJIS規格で規定されるSUS301、SUS304、SUS430などのステンレス鋼板やSPC(冷間圧延鋼板)、アルミニウム合金板などで構成できる。特に、SUS304は、伸び性に優れているので、ストッパー部22の折り返し加工が必要な本実施例の副板20の素材として好適である。副板20の外縁は、燃焼室ビード12よりも外側で外周ビード14よりも内側の領域内に配置されている、即ち、副板20の外縁が燃焼ビードや外周ビード14に交差すると、交差部におけるシール性が確保できなくなるので、このような領域内に配置することになる。
【0026】
副板20の外縁部には、図4にハッチングで示すように、シリンダヘッド3の撓みを規制するため、ヘッドボルト6のボルト挿通孔15側へ延びる第1撓み規制部23が形成されている。この第1撓み規制部23の外縁にはボルト挿通孔15と略同心円状の切抜部24が形成され、この切抜部24の縁部はボルト孔ビード17及びボルト油孔ビード18に沿ってその付近に配置され、中央部の6つのボルト挿通孔15付近に配置される第1撓み規制部23はボルト挿通孔15の内側(ボア開口部21側)半部を取り囲むように略V字状に形成されている。
【0027】
また、気筒の直列方向の両端部には、図5に示すように、外周ビード14付近まで延びる第2撓み規制部25が形成され、両撓み規制部23,25以外の副板20の外縁26は、燃焼室ビード12に沿うように形成され、合わせ面の全面に設ける場合と比較して副板20の材料コストが極力低減できるように構成されている。尚、気筒の直列方向両端部のボルト挿通孔15側へ延びる部分は第1撓み規制部23と第2撓み規制部25の双方の機能を有している。
【0028】
上記の構成をシリンダブロック2のウォータージャケット5を基準に換言すると、図1に示すように、両撓み規制部23、25の外縁はウォータージャケット5の外側面7付近に配置され、両撓み規制部23以外の副板20の外縁はウォータージャケット5の内側面8付近に配置されることになる。但し、第1撓み規制部23は、ウォータージャケット5の内側面8よりもボルト挿通孔15側へ延びるものであれば、任意の形状に構成可能である。また、第2撓み規制部25は、ウォータージャケット5の内側面8よりも左右の外周ビード14側へ延びるものであれば任意の形状に構成可能である。また、第2撓み規制部25を省略し、第1撓み規制部23だけを図4にハッチングで示すように形成してもよいし、第1撓み規制部23を省略し、第2撓み規制部25だけを図5にハッチングで示すように形成してもよい。
【0029】
このような構成の第1撓み規制部23を設けると、ヘッドボルト6付近におけるシリンダブロック2とシリンダヘッド3との間隔が第1撓み規制部23により嵩上げされて、ヘッドボルト6付近におけるシリンダブロック2とシリンダヘッド3の間隔が、燃焼室4付近におけるシリンダブロック2とシリンダヘッド3の間隔と略同じなるように調整されることになる。
【0030】
即ち、図6に示すように、合わせ面2a、3a間には、ビード板10と副板20とストッパー部22とが配置される第1領域E1と、ビード板10と副板20のみが配置される第2領域E2と、ビード板10のみが配置される第3領域E3とが形成され、燃焼室4周りが他の部分よりも厚肉になるので、メタルガスケット1を介装させた状態でシリンダブロック2に対してシリンダヘッド3をヘッドボルト6で固定すると、シリンダヘッド3は、図7(c)に示すように、その幅方向の中央部が上方へ突出するように撓もうとするとともに、また長さ方向(気筒の直列方向)の中央部が上方へ突出するように撓もうとするが、本発明に係るメタルガスケットではボルト挿通孔15付近まで延びる第1撓み規制23部が形成され、従来のメタルガスケットに比して第2領域E2がヘッドボルト6側へ長さL1だけ延びている分、ボルト締結時におけるシリンダヘッド3の撓みが少なくなって、燃焼室4周りの面圧が全周にわたって均一に調整され、シール性を向上できることになる。但し、ヘッドボルト6の締付力を大きく設定すると、第1撓み規制部23の外縁を支点としてシリンダヘッド3の燃焼室4側が上側へ撓むので、このような現象が発生しない程度に締付力を調整することになる。
【0031】
また、シリンダブロック2の合わせ面2aは、シリンダブロック2の端部の基準位置(図示外)を固定保持して切削加工されるが、このとき切削刃によりシリンダブロック2が下側へ押されてシリンダブロック2がその長さ方向の中央部を中心に下側へ撓むので、シリンダブロック2の合わせ面2aには、その長さ方向(気筒の直列方向)の中央部を中心として上側へ突出する方向への切削誤差が発生する。このため、シリンダヘッド3は、図7(b)に示すように、シリンダブロック2の合わせ面2aに沿って長さ方向の略中央部を中心に上側へ突出するよう撓もうとするが、気筒の直列方向の両端部に外周ビード14付近まで延びる第2撓み規制部25を形成しているので、シリンダブロック2の合わせ面2aの切削誤差を第2撓み規制部25で補償して、切削誤差によるシリンダヘッド3の撓みを低減することが可能となり、シール性能を向上できる。しかも、シリンダヘッド3にはヘッドボルト6の締結により、前記と同様に気筒の直列方向及びシリンダヘッド3の長さ方向(気筒の直列方向)の中央部を中心として上側へ突出する方向への撓みが発生しよとするが、この撓みに関しても第2撓み規制部25により低減できる。尚、シリンダブロック2の合わせ面2aを誤差無く成形できる場合には、第2撓み規制部25は省略してもよい。
【0032】
次に、前記実施例の構成を部分的に変更した他の実施例について説明する。尚、前記実施例と同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
1) 図8に示すメタルガスケット1Aのように、前記副板20に代えて、少なくとも外縁部に外縁側へ行くにしたがって薄肉となるテーパー部30を形成した副板20Aを用いてもよい。この場合には、ヘッドボルト6の締付力を大きく設定した場合におけるシリンダヘッド3の撓みを少なくできるので好ましい。
【0033】
2) 図9に示すメタルガスケット1Bのように、ビード板10に代えて、ボア開口部11付近に燃焼室4を取り囲むように他の部分よりも板厚を厚くした厚肉部31を一体的に形成したビード板10Bを用いてもよい。厚肉部31の作製方法としては、耐熱性に優れた合成樹脂材料をプリントしたり、金属材料を溶射したり、別部材からなるリンク状のシムを溶接等により固定したり、コイニング加工などにより複数の突部を同心円状に形成して厚肉に構成したりすることが考えられる。この場合には、厚肉部31の表面粗度は一般的に大きくなりシールに対して不利となるが、表面平坦な副板20が厚肉部31を被っているので、厚肉部31の表面粗度を小さくするための後加工が不要となり、その分製作コストを低減できる。
【0034】
3) 図10に示すメタルガスケット1Cのように、副板20に代えて、ビード板10におけるボア開口部11側の縁部を抱き込まないでストッパー部22Cを形成した副板20Cを用いてもよい。この場合には、ビード板10と副板20Cとを溶接やハトメやリベットやメカニカルクリンチ等により一体的に結合する必要があるとともに、ビード板10と副板20C間に合成ゴム材料などからなるコーティング層32を形成してシール性を確保する必要はあるが、シリンダブロック2とシリンダヘッド3との熱膨張率の差による不具合を防止できる。また、図11に示すメタルガスケット1Dのように、副板20Cに代えて、ストッパー部22を省略した副板20Dを用いてもよい。
【0035】
4) メタルガスケットの全体の厚さを調整するため、ビード板10及び副板20以外にスペーサ板を設けた3枚以上のガスケット構成板からなるメタルガスケットを構成することも可能である。例えば、図12に示すメタルガスケット1Eのように、ビード板10と副板20とスペーサ板35の3枚構成のメタルガスケットとする場合には、平面外形状をビード板10と略同じに構成したスペーサ板35を設け、スペーサ板35のボア開口部36側の縁部を抱き込むように副板20のボア開口部21側の縁部を折り返してストッパー部22を形成し、スペーサ板35の下側にビード12をスペーサ板35側へ向けてビード板10を積層状に配置することになる。また、図13に示すメタルガスケット1Fのように、メタルガスケット1Eの上側に更にビードを副板20側へ向けてビード板10を設けてもよい。
【0036】
尚、上記他の実施例は任意に組み合わせることが可能であるし、図示した以外の積層構造のメタルガスケットに対しても本発明を同様に適用できる。
【0037】
本発明に係るメタルガスケット1は、鋳鉄製のシリンダブロックを備えたエンジンに適用することも可能であるが、ヘッドボルトの締め付け力を高く設定できないエンジン、即ちシリンダブロック及びシリンダヘッドをアルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽合金で構成したエンジンに好適である。
【0038】
尚、本実施例では、4気筒直列エンジンのシリンダブロック2とシリンダヘッド3に装着されるメタルガスケット1に本発明を適用したが、4気筒以外の多気筒直列エンジンや単気筒エンジン、V型エンジンなどに対しても本発明を同様に適用することが可能である。また、エンジン以外のエアポンプなどに対しても本発明を同様に適用することが可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係るメタルガスケットによれば、副板を配置した燃焼室周辺の比較的幅広な領域を圧接させて燃焼室周りをシールするので、シリンダブロックやシリンダヘッドとしてアルミニウム合金などの軽合金からなるものを用いても、合わせ面に副板に沿った窪みなどが形成されるという不具合を防止できる。また、燃焼室周辺にのみ副板を形成するので、副板の使用材料を極力少なくして、メタルガスケットの製作コストを低減できる。更に、副板の外縁部にヘッドボルト側へ延びる第1撓み規制部を形成しているので、シリンダヘッドの撓みが抑制され、シリンダブロックやシリンダヘッドに対するメタルガスケットの燃焼室周りの面圧をその全周にわたって一様に設定することが可能となり、メタルガスケットのシール性を向上できる。
【0040】
また、第1撓み規制部の外縁に、ヘッドボルトと同心円状の切抜部を形成し、前記第1撓み規制部の外縁をヘッドボルトに沿うようにヘッドボルト付近まで延ばすと、ヘッドボルトの締め付けによるシリンダヘッドの撓みを一層効果的に低減することが可能となる。
【0041】
前記撓み規制部として、気筒の直列方向の両端部に外周ビード付近まで延びる第2撓み規制部を形成すると、ヘッドボルトの締め付けによるシリンダヘッドの撓みを一層効果的に低減することが可能となる。つまり、シリンダブロックの合わせ面は、ブロック端部の基準位置を固定保持して切削加工されるが、このとき切削刃によりシリンダブロックが下側へ押されて、シリンダブロックがその長さ方向の中央部を中心に下側へ撓むので、シリンダブロックの合わせ面には、その長さ方向(気筒の直列方向)の中央部を中心として上側へ突出する方向への切削誤差が発生する。この発明では、副板に形成する撓み規制部として、気筒の直列方向の両端部に外周ビード付近まで延びる第2撓み規制部を形成するので、シリンダブロックの合わせ面の切削誤差を第2撓み規制部で補償して、切削誤差によるシリンダヘッドの撓みを低減することが可能となり、シール性能を向上できる。しかも、シリンダヘッドにはヘッドボルトの締結により、気筒の直列方向及びシリンダヘッドの幅方向の中央部を中心として上側へ突出する方向への撓みが発生するが、第2撓み規制部により気筒の直列方向及びシリンダヘッドの幅方向の撓みを低減して、シール性能を向上できる。
【0043】
前記メタルガスケットにおいて、前記撓み規制部以外の副板の外縁を燃焼室ビードに沿うように形成すると、副板の使用材料を極力少なくして、メタルガスケットの製作コストを一層低減できる。より具体的には、前記撓み規制部の外縁をシリンダブロックのウォータージャケットの外側面付近に配置し、撓み規制部以外の副板の外縁をウォータージャケットの内側面付近に配置することになる。
【0044】
前記副板の少なくとも外縁部に、外縁側へ行くにしたがって薄肉に構成したテーパー部を形成すると、ヘッドボルトの締付力が大きくなっても、副板の外縁を中心にシリンダヘッドが撓むことが抑制され、シリンダヘッドの撓みを極力少なくする上で好ましい。このようなメタルガスケットは、ヘッドボルトの締付力を大きく設定可能な鋳鉄製のエンジンに好適である。
【0045】
前記副板の燃焼室側の縁部を折り返して環状のストッパー部を形成すると、ストッパー部における面圧を高めてシール性を確保できる。また、前記ビード板の燃焼室側の縁部を抱き込むように副板の燃焼室側の縁部を折り返してストッパー部を形成すると、ハトメやリベットなどの連結具を用いたり溶接等を施したりすることなく、ビード板と副板とを一体的に結合することが可能となる。尚、このメタルガスケットでは、ストッパー部において面圧が高くなるので、鋳鉄製のシリンダブロックに好適である。
【0046】
前記ビード板の燃焼室側の縁部に他の部分よりも厚肉の厚肉部を形成すると、厚肉部における面圧を高めてシール性を確保できる。
【0047】
前記燃焼室に対応させてボア開口部を形成したスペーサー板をビード板に重ね合わせて設け、スペーサー板の燃焼室側の縁部を抱き込むように副板の燃焼室側の縁部を折り返してストッパー部を形成すると、シリンダブロックとシリンダヘッド間の間隔をスペーサ板により適正に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 メタルガスケットの平面図
【図2】 エンジンに組み付けた状態で図1のII-II線断面図
【図3】 図1のII-II線断面図
【図4】 第1撓み規制部の配設領域を示す説明図
【図5】 第2撓み規制部の配設領域を示す説明図
【図6】 図1のIV-IV線断面におけるメタルガスケットの板厚を示す説明図
【図7】 シリンダヘッドの撓み方の説明図
【図8】 他の構成のメタルガスケットの図3相当図
【図9】 他の構成のメタルガスケットの図3相当図
【図10】 他の構成のメタルガスケットの図3相当図
【図11】 他の構成のメタルガスケットの図3相当図
【図12】 他の構成のメタルガスケットの図3相当図
【図13】 他の構成のメタルガスケットの図3相当図
【符号の説明】
1 メタルガスケット 2 シリンダブロック
2a 合わせ面 3 シリンダヘッド
3a 合わせ面 4 燃焼室
5 ウォータージャケット
6 ヘッドボルト 7 外側面
8 内側面
10 ビード板 11 ボア開口部
12 燃焼室ビード 13 冷却水孔
14 外周ビード 15 ボルト挿通孔
16 油孔 17 ボルト孔ビード
18 ボルト油孔ビード
20 副板 21 ボア開口部
22 ストッパー部 23 第1撓み規制部
24 切抜部 25 第2撓み規制部
26 外縁
1A メタルガスケット 20A 副板
30 テーパー部
1B メタルガスケット 10B ビード板
31 厚肉部
1C メタルガスケット 20C 副板
22C ストッパー部 32 コーティング層
1D メタルガスケット 20D 副板
1E メタルガスケット 35 スペーサ板
36 ボア開口部
1F メタルガスケット

Claims (9)

  1. シリンダブロックとシリンダヘッドとの合わせ面に介装されるビード板と、合わせ面のうちの燃焼室周辺を含む一部にのみ介装される副板とを備え、両者を一体的に結合したメタルガスケットであって、
    前記ビード板と副板とに燃焼室に対応させてボア開口部を形成し、
    前記ビード板にボア開口部を取り囲む燃焼室ビードを形成するとともに、燃焼室ビードを取り囲む外周ビードを形成し、
    前記副板の外縁を燃焼室ビードの外縁と外周ビードの内縁間に配置するとともに、前記副板の外縁部にシリンダヘッドの撓みを規制する撓み規制部であって、ヘッドボルト側へ延びて、外縁にヘッドボルトと同心円状の切抜部をヘッドボルトに沿って形成した第1撓み規制部を形成した、
    ことを特徴とするメタルガスケット。
  2. 前記撓み規制部として、気筒の直列方向の両端部に外周ビード付近まで延びる第2撓み規制部を形成した請求項1記載のメタルガスケット。
  3. 前記撓み規制部以外の副板の外縁を燃焼室ビードに沿うように形成した請求項1又は2記載のメタルガスケット。
  4. 前記撓み規制部の外縁をシリンダブロックのウォータージャケットの外側面付近に配置し、撓み規制部以外の副板の外縁をウォータージャケットの内側面付近に配置した請求項1〜のいずれか1項記載のメタルガスケット。
  5. 前記副板の少なくとも外縁部に、外縁側へ行くにしたがって薄肉に構成したテーパー部を形成した請求項1〜のいずれか1項記載のメタルガスケット。
  6. 前記副板の燃焼室側の縁部を折り返して環状のストッパー部を形成した請求項1〜のいずれか1項記載のメタルガスケット。
  7. 前記ビード板の燃焼室側の縁部に他の部分よりも厚肉の厚肉部を形成した請求項1〜のいずれか1項記載のメタルガスケット。
  8. 前記ビード板の燃焼室側の縁部を抱き込むように副板の燃焼室側の縁部を折り返してストッパー部を形成した請求項1〜のいずれか1項記載のメタルガスケット。
  9. 前記燃焼室に対応させてボア開口部を形成したスペーサー板をビード板に重ね合わせて設け、スペーサー板の燃焼室側の縁部を抱き込むように副板の燃焼室側の縁部を折り返してストッパー部を形成した請求項1〜のいずれか1項記載のメタルガスケット。
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