JPH10281288A - 金属ガスケット - Google Patents

金属ガスケット

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JPH10281288A
JPH10281288A JP8965397A JP8965397A JPH10281288A JP H10281288 A JPH10281288 A JP H10281288A JP 8965397 A JP8965397 A JP 8965397A JP 8965397 A JP8965397 A JP 8965397A JP H10281288 A JPH10281288 A JP H10281288A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミエンジンのシリンダを形成する鋳鉄ス
リーブがシール圧によってシリンダの内側に変形するこ
とや沈み込むことを防止し、且つ金属ガスケットを構成
する複数の金属板の結合を容易且つ強固にする。 【解決手段】 シリンダブロックのデッキ面とシリンダ
ヘッドのデッキ面との間に介在されて両デッキ面間をシ
ールする金属ガスケット101であって、前記シリンダ
ブロックのシリンダを囲むように配置される縁板102
を、内側の縁が前記シリンダの縁に位置し、外側の縁が
シリンダ周縁の水孔におけるシリンダ側の縁から同水孔
における反シリンダ側の縁までの間に位置するように形
成して、この縁板102を前記両デッキ面間に延在する
基板112に対して結合手段3により結合し、この結合
手段として、二本の主切断線及び副切断線において両板
112,102を切断し且つ前記主切断線間において一
方に突出させて、切断端部同士間を係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのシリン
ダブロックとシリンダヘッドとの間に介在される金属ガ
スケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属ガスケットにおいては、例え
ば実開平3−5955号公報に記載されるように、金属
ガスケットにおけるシリンダを囲む位置に縁板を付加す
ることにより、シリンダ周りのシール圧を高くする手段
が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術によれば、基板に対する縁板の結合をハトメに
より行っているため、リベットを用いた場合も同様であ
るが、結合作業に手間がかかるという不具合の外に、基
板及び縁板とは別の部材が金属ガスケットの構成要素と
なるために、部品点数の増加と、その増加した部材の品
質管理が必要になるという不具合がある。また、結合部
材がガスケットの表裏両面から突出しているために、結
合部材の位置がシリンダブロック及びシリンダヘッドの
両方に凹部がある場所限定されるという不具合もある。
一方、かかる結合手段として周知の点溶接により行うに
は設備費が嵩むたという別の不具合がある。
【0004】これに対して、特開平6−281011号
公報には、金属ガスケットを構成する複数の金属板をプ
レス加工により行う方法が開示されている。この方法で
は、積層された金属板に複数本の互いに独立した切断線
を形成すると同時に、前記切断線間の金属板部分を積層
方向に突出させて突出部を形成し、前記切断線の両側で
の被切断側端面と突出部端面との当たりによって、板面
内でのずれのうち切断線の延びる方向と交叉する方向の
ずれを防止している。しかしながら、この方法による
と、板面内でのずれを全ての方向において防止するため
には切断線を三本以上形成する必要があり、そうすると
かかるプレス加工をするためにはかなり複雑な構造の金
型が必要になって、金型の製造コストが高く且つ壊れや
すくなるという不具合がある。
【0005】この発明は、かかる従来技術の不具合を解
決するためになされたものであり、その目的は、結合作
業が容易な金属ガスケットを提供することにあり、また
その目的は、結合のための部品点数が増加しない金属ガ
スケットを提供することにあり、またその目的は、簡単
なプレス金型により複数の金属板を強固に結合できる金
属ガスケットを提供することにあり、またその目的は結
合のための設備が簡便な金属ガスケットを提供すること
にあり、またその目的は、基板より厚みの小さい縁板を
用いたときにも、縁板がデッキ面との摩擦等により劣化
や変形が抑制される金属ガスケットを提供することにあ
り、またその目的は、デッキ面内での設置位置の安定性
が高い金属ガスケットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シリ
ンダブロックのデッキ面とシリンダヘッドのデッキ面と
の間に介在されて両デッキ面間をシールする金属ガスケ
ットにおいて、前記シリンダブロックのシリンダを囲む
ように配置される縁板を、内側の縁が前記シリンダの縁
に位置し、外側の縁がシリンダ周縁の水孔におけるシリ
ンダ側の縁から同水孔における反シリンダ側の縁までの
間に位置するように形成して、この縁板を前記両デッキ
面間に延在し且つ前記縁板より厚みの大きな複数の基板
の間に挟んで積層し、前記シリンダブロック又はシリン
ダヘッドの水孔の位置で結合手段により結合し、前記結
合手段は、前記積層した各板を二本の互いに独立した主
切断線において切断するとともに、当該主切断線間の積
層板を積層板厚より大きな段差で水孔方向に突出させて
突出部を形成するものであり、前記突出部を、いずれか
の板の表面から最も高く突出した中央部分と、この中央
部分から前記板の表面に向けて傾斜した一対の斜面部分
とで構成し、前記各主切断線のうち前記斜面部分を形成
する計4つの斜面形成線を、周方向で隣合うもの同士が
両板の面内で異なる方向を向くように形成してなる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記結合手段を、前記斜面部分に、前記主切断線と
は別の副切断線を形成して、前記両板に前記斜面部分に
隣接し且つ前記斜面部よりも低い低位部を形成したもの
としている。
【0008】さらに、請求項3の発明は、請求項1にお
いて、前記結合手段の突出部を、前記シリンダブロック
又はシリンダヘッドの水孔の中に突出させて、前記水孔
により突出部を拘束したものとしている。
【0009】いずれの発明においても、縁板は、ストッ
パ,シム板或いは副板と称される金属板であって、デッ
キ面間でシリンダの周縁に配置されるものをいい、これ
らの発明においては基板より厚みの小さいものを用い
る。この縁板は、エンジンのシリンダの縁に沿って配置
され、そのシリンダ側の内側の縁はシリンダの縁に位置
する。またシリンダから離れる側である外側の縁は、必
ずしも同一の弧に沿う必要はなく外側に向けて凹凸が形
成されるものであってもよいが、少なくともシリンダの
外側にある水孔のシリンダ側の縁から、当該水孔におけ
る前記シリンダから遠い側の縁までの位置にあるものと
する。なお、シリンダが複数並設されるエンジンに使用
される金属ガスケットの場合であって、縁板における隣
接するシリンダ間の部分については、縁板の幅方向両側
は両シリンダの縁に位置する。
【0010】かくして、シリンダブロックにおけるシリ
ンダの縁から水孔のシリンダ側の縁までのデッキ面にわ
たって前記縁板が覆うようになっているが、縁板の内側
の縁は、シリンダの内壁面とデッキ面との角に形成され
る面取り等に応じて少しシリンダから離れる側にあって
もよい。また、同様に、水孔とそれよりシリンダ側のデ
ッキ面との角に面取りが形成される場合には、縁板の外
側の縁は、幅が狭い部分では水孔から少しシリンダ側に
離れる側にあってもよい。
【0011】水孔は、シリンダの周囲に点在する形式の
ものであってもよいし、シリンダの周囲の広範囲に連続
して形成される、所謂ウォータージャケットでもよい。
前記縁板を基板に結合する手段が、重ね合わせてなる積
層板の上下いずれかの面に突出する部分が形成される結
合手段であるため、縁板の全体又は一部を水孔の上まで
広げて、前記突出する部分をシリンダブロック又はシリ
ンダヘッドの水孔内に突出させればよい。ここで、前記
突出する部分の大きさを、前記水孔の開口部の大きさに
近づけておけば、突出する部分が水孔の開口部周縁に当
たるため、金属ガスケットのデッキ面における位置決め
が容易になる。
【0012】シリンダブロックとシリンダヘッドとがボ
ルトにより締めつけられると、シリンダブロックとシリ
ンダヘッドとの両デッキ面では、前記金属ガスケットの
縁板によって、シリンダの縁から水孔のシリンダ側の縁
までのシール圧が他の位置におけるシール圧よりも高く
なり、且つシリンダの縁から水孔のシリンダ側の縁まで
の間のシール圧は、シリンダ側及び水孔側のいずれにお
いても均一になる。
【0013】また、前記シール圧を均一にする縁板を支
持する部材として基板を兼用させたから、前記支持する
ための格別の部材を必要とすることがない。さらに、厚
みの小さい縁板を、これよりも厚みの大きい基板の間に
挟んだから、上下のデッキ面の面方向への相対移動によ
っても縁板に皺が寄ったり摩耗等による棄損を生じるお
それもない。なお,上下のデッキ面の面方向への相対移
動は、エンジンの運転状態における燃料混合気体の爆発
力によって、シリンダヘッドのシリンダ頂部が上昇する
方向に弾性変形し、これに伴ってシリンダヘッドのシリ
ンダ周縁部がシリンダ側に引き寄せられ、前記爆発後に
は各部が前記変形が復元することにより発生することは
周知の通りである。
【0014】この発明では、縁板の幅を、外側において
も水孔の上にまで広げている。幅を広げるのは縁板の全
体又は一部のいずれでもよい。而して、アルミニウム合
金のシリンダブロックに、シリンダを形成する鋳鉄スリ
ーブが鋳ぐるみ又は嵌入して担持される形式のものにお
いては、シリンダと水孔との間のデッキ面に表れるアル
ミニウム合金部分と鋳鉄部分とに均等にシール圧が負荷
される。また、熱の影響により鋳鉄スリーブが縮小して
その上面がデッキ面に対して下降しても、縁板によるシ
ール圧はアルミニウム合金部分に負荷されるからシール
性が低下することはない。
【0015】また、水孔よりシリンダ側の部分全体を鋳
鉄スリーブによって形成する、所謂ウェットライナー式
の構造の場合には、鋳鉄スリーブが熱の変化により伸縮
しても、その上面全体に均一にシール圧が負荷されるか
ら、鋳鉄スリーブに部分的な変形が起こらない。
【0016】また、この発明で用いる結合手段によれ
ば、二本の主切断線で板面内の全ての方向における板間
のずれが防止される。また、隣合う斜面形成線を板の面
内において異なる方向に延在させているから、突出部の
大きさに対して主切断線を長くとることができるため、
板面内での板間のずれが確実に防止される。また、主切
断線が長くなれば、突出部における中央部分を大きくす
ることができるため、板の被切断端部と突出部の切断端
部との重なり合いを十分に確保することができ、積層方
向における板同士の抜け防止がより確実に行われる。
【0017】特に、主切断線における切断を引張りによ
る切断とすれば、主切断線を挟む突出部の端部と被切断
側の端部とが重なり合い、積層方向における前記板同士
の抜け防止が十分になる。とりわけ、切断直後に被切断
側の前記端部を、引張り方向に曲がっている状態から板
の面の方向に押し広げれば、前記重なりがさらに十分に
なり前記の抜け防止はさらに確実になる。
【0018】請求項2の前記発明によれば、さらに副切
断線において斜面部と低位部との切断面が係合するた
め、板の面方向への板間のずれの防止が確実になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図3は第1の実施形態を示
す図であり、この実施形態における結合手段3の斜視図
が図6に示される。そのうち図1は金属ガスケット10
1を部分的に破断した平面図であり、図2は金属ガスケ
ット101の縁板102を部分的に破断した平面図であ
り、図3は図1の−線断面拡大図である。なお、図
1,図2においては縁板102と上側の基板112とが
図示されており、下側の基板112は省略されている。
【0020】まず、金属ガスケット101は、図3に示
すエンジンのシリンダブロック103とシリンダヘッド
104の相互に対向する各デッキ面105,106に介
在して、両デッキ面105,106間をシールするもの
である。シリンダブロック103にはシリンダ107が
形成されていて、この内部で周知の通り、燃料と空気の
混合気体を爆発させることによりピストンを昇降させて
動力を発生させる。
【0021】シリンダブロック103はアルミニウム合
金からなり、またシリンダブロック103にはシリンダ
107の周壁を形成する鋳鉄スリーブ108がシリンダ
ブロック103の一部として装着されて所謂アルミエン
ジンを形成している。なお、この鋳鉄スリーブ108は
段部108aが形成されているものであって、前記段部
108aをシリンダブロック103の段部103aの上
面に支持させる形態のものが図示されているが、鋳鉄ス
リーブ108としては、鋳ぐるみによりシリンダブロッ
ク103に装着されるものであってもよい。
【0022】またシリンダブロック103のうち前記シ
リンダ107の外周には周知のウォータージャケット1
09が形成されて、ここに冷却水が通過することにより
主としてシリンダブロック103を冷却するようになっ
ている。このウォータージャケット109はこの発明に
おいて称する水孔の一例である。シリンダヘッド104
にも図3に示すように前記ウォータージャケット109
に連通する水孔111が形成されて、これによってシリ
ンダヘッド104を冷却するようになっている。ウォー
タージャケット109はシリンダ107の外周に沿って
広範囲に形成され、これに比較して水孔111が形成さ
れる範囲は狭い。
【0023】金属ガスケット101は、この実施形態で
は、両デッキ面105,106の大体において全体に延
在し、したがって両デッキ面105,106と殆ど同一
の外形をしている2枚の基板112と、これらの間に介
在されてシリンダ107を囲むようにシリンダ107の
周囲にのみ配置された縁板102との3枚の金属板から
なる。基板112には、デッキ面105,106間をシ
リンダ107側とウォータージャケット109側との間
でシールするビード113が形成され、またウォーター
ジャケット109側と外部側との間をシールするビード
114が形成される。この実施形態ではビード113は
フルビードであり、ビード114はハーフビードである
が、ビード113,114をフルビードとハーフビード
とのいずれにするか、或いはいずれの種類のビードも形
成しないかは設計するシール性によって選択するものと
する。
【0024】また、基板112にはウォータージャケッ
ト109と水孔111とを連通する貫通孔115,11
5aが開口されて、冷却水をウォータージャケット10
9から水孔111へと供給するようになっており、貫通
孔115は水孔111に対して適量の冷却水を供給する
ように開口面積が決定されていて、これにより冷却水の
絞り作用もするようになっている。したがって、平面視
においては、面積が、ウォータージャケット109,水
孔111,貫通孔115の順で小さくなっていて、後述
の結合手段3が、この貫通孔115の近くで且つ水孔1
11にその突出部3bを入り込ませて設けられる。
【0025】また、シリンダブロック103とシリンダ
ヘッド104には、図示しないが、潤滑液の通路が相互
に連通するように形成されており、したがって金属ガス
ケット101の基板112にも前記の連通を確保するた
めに潤滑液用の孔116が開口されるとともに、シリン
ダブロック103とシリンダヘッド104とを相互に締
めつけるためのボルトが通過するボルト用の孔117も
開口されている。なお、118はシリンダ用の孔であ
る。
【0026】また、2枚の基板112の間には縁板10
2が挟まれ積層されて配置される。この縁板102に
も、基板112のシリンダ用の孔118に対応してシリ
ンダ用の孔119が開口している。
【0027】縁板102は内側の縁、すなわちシリンダ
用の孔119の内周面がシリンダ107の縁にあり、ま
た外側の縁がウォータージャケット109の上面におけ
る前記シリンダ107から遠い側の縁の近くにある。ま
た、縁板102における、基板112の貫通孔115に
重なる位置では、縁板102の外側の部分が当該貫通孔
115と同形状に凹欠されて、前記貫通孔115におけ
る冷却水の通過を確保している。したがって、この実施
形態における縁板102は、内側の縁はシリンダ107
の縁と一致しているが、外側の縁は、基板112の貫通
孔115に沿う凹欠部102aの縁と、この凹欠部10
2aがなくて前記内側の縁と同心の円弧をなす縁とによ
り形成される。かくして、縁板102には、前記凹欠部
102aがある幅狭部102bと、それのない幅広部1
02cとが形成され、さらに、2つのシリンダ用の孔1
19の間には、両側の縁がシリンダ用の孔119の外周
の一部をなす孔間部102dが形成される。
【0028】前記縁板102の内側の縁は、シリンダ1
07の縁、すなわち鋳鉄スリーブ108の内周面の上端
位置よりも、少しウォータージャケット109側に位置
していてもよいし、また縁板102の外側である凹欠部
102a側の縁は、ウォータージャケット109におけ
るシリンダ107側の縁よりも少しシリンダ107側に
位置していてもよい。なぜなら、シリンダ107又はウ
ォータージャケット109とデッキ面105との角部が
面取りしてある場合等に、デッキ面105のうち、シリ
ンダ107とウォータージャケット109との間の部分
105bの幅と縁板102の幅狭部102bの幅とを一
致させるのが好適だからである。
【0029】また、縁板102における幅広部102c
の外側の縁は、デッキ面105のうち、ウォータージャ
ケット109よりもシリンダ107から遠い側の部分1
05aには重ならない位置にあり、この実施形態ではウ
ォータージャケット109の上方であって、前記部分1
05aに近い位置にある。なお、さらに縁板102に
は、基板112の貫通孔115aと重なって連通する貫
通孔102eが開口されている。
【0030】前記縁板102は基板112に対して結合
手段3により結合されている。この結合手段3は、縁板
102の幅広部102cにおけるウォータージャケット
109の上側位置で、シリンダヘッド104と水孔11
1の下側になる位置に設けられる。この位置の場合に
は、下側がウォータージャケット109であり、上側が
水孔111であるから、ここにはデッキ面105,10
6が存在しない。結合手段3の一例としては次のような
ものを示すことができる。
【0031】まず、図6は金属ガスケット101の前記
結合手段3の上からの斜視図であり、結合手段3は上層
の基板112の上面から突出している。かかる結合手段
3は図7に示された雄型1と雌型2とによりプレス成型
される。この図7においては両型1,2を斜視図で示し
ているが、説明の便宜のために両型1,2の係合面1
1,21が見えるように両型1,2の斜視方向を相違さ
せている。
【0032】図8〜10は雄型を示し、図8は雌型との
係合面側を示す平面図であり、図9は図8のA−A線断
面図、図10は図8のB−B線断面図である。前記雄型
と雌型とは、プレス時には相互に対向して配置されるも
のであるが、この実施の形態においては、別段の区別を
しない限り、各型とも相互に対向する係合面11,21
が上方を向いたものとして、その形態を説明する。
【0033】まず雄型1について図7〜図10に基づい
て説明すると、この雄型1は、縦断面が略台形である係
合凸部10を円柱の端面である係合面11の中央部に形
成したものであり、この係合凸部10は、係合面11の
中央から寸法Tで突出した小円形の突出面12と、この
突出面12から係合面11に向けて傾斜した一対の斜面
13aとを有している。なお、寸法Tは結合される前記
の板112,102,112の厚さ合計より大きな寸法
である。また、この斜面13aは、突出面12の小円弧
12aから係合面11上の大円弧11bに向けて、裾を
広げつつ180°離れた側に傾斜している。
【0034】さらに、前記各斜面13aには、前記大円
弧11b側から係合面11と同一高さの低位部13cが
入り込んでいて、その結果、各斜面13aは前記低位部
13cを挟んで左右に二股状になっている。
【0035】また、斜面13aの幅方向外形線は、平面
視において、係合面11をなす円の中心11aを中心と
して90°間隔で放射状に伸びる放射状部分14aと、
この放射状部分14aと突出面12の小円弧12aの各
端点とを結ぶ円弧部分14bとで構成されている。この
放射状部分14aおよび円弧部分14bと、突出面12
の斜面13aが連続しない円弧12bとからなる突出線
K(放射状部分14a、円弧部分14b、円弧12b、
円弧部分14b、および放射状部分14aの順に連続す
る線)に沿って、メインカットラインP1 が形成されて
いる。
【0036】さらに、各大円弧11bから前記円の中心
11aに向けて、各斜面13aに湾入するようにして入
り込んでいる前記低位部13cは、前記の通り係合面1
1と同一高さになっていて、斜面13aの縁から係合面
11までは垂直に近い角度で落ち込んでおり、よって、
斜面13aにおける低位部13c側の縁に沿って、サブ
カットラインR1 が形成されている。この実施形態では
サブカットラインR1は低位部13cの輪郭に沿うU字
型をなしているが、低位部13cの平面形状に応じて、
角形をした凹状にするなど他の形状をなすものであって
もよい。
【0037】図11〜図13は雌型を示し、図11は雄
型との係合面側を示す平面図であり、図12はそのC−
C線断面図、図13はD−D線断面図である。これらの
図に示すように、この雌型2は、円柱の端面を係合面2
1とし、この係合面21に、前述の雄型1の係合凸部1
0を受ける係合凹部20を有するものである。この係合
凹部20は、円柱の軸方向に垂直な断面形状が係合凸部
10の平面形状に等しく、軸方向に連続する穴として形
成され、底面を有していない。そして、雄型1の突出線
K(メインカットラインP1 に同じ)に対応する係合面
21上の線H(放射状部分24a、円弧部分24b、円
弧22b、円弧部分24b、および放射状部分24aの
順に連続)に沿ってメインカットラインP2 が形成され
ている。
【0038】また、前述の雄型1の低位部13cの平面
形状に対応させて、雌型2には前記係合凹部20に内に
入り込む突出部21cが、係合凹部20の中心21aに
向けて突出しており、その上面は係合面21と面一の平
面状になっている。そして、前記突出部21cの係合凹
部20側の縁に、雌型側のサブカットラインR2 が形成
されている。
【0039】前記の線Hの放射状部分24aは、雄型1
との係合時に、突出線Kの放射状部分14aとの間に隙
間が生じない(剪断に必要な通常の隙間は有する)よう
に形成され、また雄型1の前記サブカットラインR1
雌型2の前記サブカットラインR2 との間にも、両型
1,2の係合時に前記同様に隙間を生じないようになっ
ているが、円弧部分24bおよび円弧22bは、雄型1
との係合時に、突出線Kの円弧部分14bおよび円弧1
2bとの間に所定の隙間(剪断ではなく引張切断される
ための隙間)が生じるように、円弧22bを含む円の直
径A(図12に表示)を雄型1の円弧12bを含む円の
直径a(図9に表示)より所定寸法だけ大きくしてあ
る。
【0040】また、この雌型2は、平面視で係合凹部2
0の円弧部分24bおよび円弧22bを内周線25aと
し、係合面21と中心21aが同じで円弧22bより少
し外側の円弧を外周線25bとし、突出面を係合面21
と平行にした押圧凸部25を有している。すなわち、こ
の押圧凸部25は、雌型2の係合凹部20の両メインカ
ットラインP2 に沿って形成されている。また、この凸
部25の係合面21からの突出高さtは前記雄型1の係
合凸部10の高さTより十分に小さく設定し、これらの
高さt,Tと、結合される積層金属板の厚さLとは、下
記の(1)式の関係に設定してある。
【0041】(T−t)>L ……(1) このような雄型1の係合面11と雌型2の係合面21と
の間に金属ガスケット101を挟んで、図14に示すよ
うに、雄型1を、これに対向する雌型2に挿入すること
により、図6,図15に示すような、二本の互いに独立
した、前記メインカットラインP1,1,2,2 に沿う
主切断線3aと、前記サブカットラインR1,1,2,
2 に沿う副切断線3cと、これらの切断線3a,3a,
3c,3c間の金属板部分が積層厚より大きな段差で積
層方向に突出された突出部3bと、で構成される結合手
段3が形成される。また、突出部3bは、被切断側の金
属板表面から最も高く突出した中央部分32と、この中
央部分32から前記表面に向けて裾を広げつつ傾斜した
一対の斜面部分33とで構成されている。なお、図15
は結合構造3の平面図、図16は図15(a)のF−F
線断面図、図17は図15のG−G線断面図に相当す
る。
【0042】また、図15に示すように、各主切断線3
aにおける、斜面部分33をなす斜面形成線34aは、
平面視で中央部分32の中心点32Aから90°間隔で
放射状に伸びるため、積層された板112,102,1
12同士の主切断線3a両端での被切断側端面と斜面部
分33の端面との当たりによって、金属ガスケット10
1の板面の全ての方向における板間のずれが防止され
る。さらに、雄型1の低位部13cと雌型2の突出部2
1cとのそれぞれの縁により形成される副切断線3cに
沿う斜面部分33と被切断端面との当たりによっても、
金属ガスケット101の板面上の全ての方向における金
属板間のずれが防止される。この両副切断線3cは図示
の実施形態においては相互に対向する向きをしていずれ
もU字状をしているため、防止するずれの方向は積層金
属板の面における各方向となる。すなわち、図15
(b)に示すように、各斜面形成線34aと各副切断線
3cとにより矢印で示す8方向におけるすべてのずれを
防止できる。
【0043】図14は、図8のA−A線断面に沿った面
での雄型1の雌型2への挿入直前状態と挿入状態を示す
断面図であり、図14(a)は挿入直前状態を、図14
(b)は挿入状態を示す。
【0044】これらの図が示すように、雄型1の係合凸
部10の突出面12部でのメインカットラインP1 間隔
(寸法a)が、これに対応する雌型2の係合凹部20の
メインカットラインP2 間隔(寸法A)より小さいた
め、突出部の中央部分32の両端は、係合凸部10の進
入によって、雄型1と雌型2とのメインカットラインP
1 ,P2 の寸法差(A−a)のために生じる隙間M内で
積層方向に伸ばされて引張切断される。これにより、中
央部分32の切断端部32aは抜け方向に大きな抵抗と
なるギザギザの断面になる。これに加えて、雄型1の係
合面11が金属ガスケット101の上面S1 に達した後
は、雌型2の凸部25の上面と雄型1の係合面11との
間で金属ガスケット101が加圧されることによって、
中央部分32を切り離した金属ガスケット101の被切
断端部36が押しつぶされて隙間M内に広がるため、切
断端部32aと被切断端部36との重なり部分が十分に
得られる。これによって、積層方向への抜けが確実に防
止される。
【0045】なお、前記の方法では、円形の中央部分3
2から一対の斜面部分33が裾を広げて傾斜する結合手
段3を形成しているが、形成する結合手段3の平面形状
は他のものであってもよい。
【0046】また、前述のプレス用金型においては、雌
型2の係合面21に押圧凸部25を設けているが、この
押圧凸部25は雄型1の係合面11の対応する位置に設
けてもよく、雄型1および雌型2の両方に設けてあって
もよい。また、この押圧凸部25は、係合時に雄型1の
突出面12を受ける雌型2の係合凹部20にある両メイ
ンカットラインP2 に必ずしも一致する位置に形成する
必要はなく、両メインカットラインP2 に一致する部分
に凹部26を設けることによって、両メインカットライ
ンP2 の外側に押圧凸部25を設けてもよい。これによ
り、金属ガスケット101は前述の隙間Mによって積層
方向に引張切断された後に、この凹部26内で図14の
場合よりも多く横方向に伸ばされるため、金属板を積層
方向により抜け難くすることができる。さらに押圧凹部
25は、雄型1又は雌型2の前記サブカットラインR1,
2 に沿う位置に設けることも可能である。
【0047】上記の金属ガスケット101を、シリンダ
ブロック103のデッキ面105とシリンダヘッド10
4のデッキ面106との間に介在させた状態で、シリン
ダブロック103に対して、シリンダヘッド104を図
示しないボルトにより、図1におけるボルト用の孔11
7の位置で締めつける。これによって、金属ガスケット
101が両デッキ面105,106間をシールすること
になる。
【0048】両デッキ面105,106間では金属ガス
ケット101が上下から圧縮されてビード113,11
4が潰れる方向に変形され、その変形からのビード11
3,114の復元力によって、これらの位置ではデッキ
面105,106に対する金属ガスケット101の押圧
力が向上してシール力が増大する。
【0049】また、縁板102が介在しているデッキ面
105の、シリンダ107とウォータージャケット10
9との間にある部分105bでは、金属ガスケット10
1の厚みが他の位置よりも縁板102の分だけ大になっ
ているから、この部分のデッキ面105,106間のシ
ール力はビード113による前記シール力に加えてさら
に増大する。特に、縁板102のあるシリンダ107の
周囲部分は金属ガスケット101の厚みが大であるため
に、前記のボルトの締めつけにより、デッキ面105の
前記部分105aに対向するデッキ面106の部分は、
前記部分105aからの距離が大きくなり、これに対し
て、デッキ面105のウォータージャケット10より外
側の部分105aに対向するデッキ面106の部分は、
前記部分105aからの距離が小さくなる。かくして、
デッキ面106は、シリンダ107に近い周囲部分が高
く且つシリンダ107から遠い部分が低くなって傾斜す
ることになりる。
【0050】かかるシリンダヘッド104の弾性変形に
基づく弾性復元力によって、金属ガスケット10におい
て縁板102が結合された部分は、デッキ面105にお
けるウォータージャケット109よりシリンダ107側
の部分105bを高いシール圧によりシールする。そし
て、前記部分105bにおいては、内側から外側までの
幅方向全体に、金属ガスケット101の基板112に縁
板102が重ねられているため、鋳鉄スリーブ108の
上面とこれ以外の部分の上面とのいずれにも同一のシー
ル圧が負荷される。このため、鋳鉄スリーブ108にの
み前記の高いシール圧が負荷されることはない。
【0051】また、シリンダ107における熱の変化に
より鋳鉄スリーブ108の上端が低下したときには、前
記部分105bにおけるアルミニウム合金部分(鋳鉄ス
リーブ108以外の部分)において前記の高いシール圧
を支持するから、前記部分105b全体としてのシール
力を低下させることがないし、この場合には鋳鉄スリー
ブ108へのシール圧の負荷が低下するから、鋳鉄スリ
ーブ108の変形をもたらすこともない。なお、熱の変
化により鋳鉄スリーブ108の上端が上昇する寸法を見
込んで、アルミニウム合金部分に対して、予め鋳鉄スリ
ーブ108上端の位置を下げて設定しておけば、鋳鉄ス
リーブ108の上面のみがデッキ面105から突出する
ことはない。
【0052】図4は、第2の実施形態を示すものであっ
て、前記第1の実施形態におけるシリンダブロック10
3に代えて、所謂ウェットライナー方式のシリンダブロ
ック103とした例である。この第2の実施形態では、
鋳鉄スリーブ108はウォータージャケット109の下
部においてシリンダブロック103に支持されている。
このため、シリンダ107とウォータージャケット10
9との間には鋳鉄スリーブ108しか存在しない。した
がってデッキ面105の一部をなす鋳鉄スリーブ108
の上面108bは幅が狭い。しかしながら、鋳鉄スリー
ブ108の上面108bには基板112と縁板102と
による大きなシール圧が負荷されても、そのシール圧は
鋳鉄スリーブ108の上面108bに平均して負荷され
る。また、鋳鉄スリーブ108が熱の影響により伸縮し
て前記上面108bが上下に移動しても、当該上面10
8aには鋳鉄スリーブ108の内外方向に偏ることのな
いシール圧が負荷される。したがって、鋳鉄スリーブ1
08には倒れ等の変形が生じるおそれはない。
【0053】図5は、第3の実施形態を示すものであっ
て、前記第1,2の実施例における鋳鉄スリーブ108
に代えて、この実施形態の鋳鉄スリーブ108はシリン
ダブロック103に鋳ぐるみして装着してある。また金
属ガスケット101として、上側の基板112のビード
113は下向きに突出しており、下側の基板112のビ
ード113は上向きに突出していて、これらビード11
3の頂部が縁板102に上下から当たっていおり、さら
にこれらビード113はデッキ面105における部分1
05の上側の位置にある。
【0054】かかる構成の実施形態においては、鋳鉄ス
リーブ108の上に過大な荷重が負荷されるときや、鋳
鉄スリーブ108とアルミニウム合金からなるシリンダ
ブロック103との間に高温時の熱膨張差が発生したと
きに、両者108,103間に隙間が発生して鋳鉄スリ
ーブ108に沈み込み、デッキ面106の部分105
b,105c間に段差が発生しても、この実施形態にお
いてはアルミニウムである部分105bに高面圧が負荷
されるため、デッキ面105,106間のシール性は確
保される。
【0055】以上の各実施形態は、シリンダブロック1
03側の水孔としてウォータージャケット109が形成
された、所謂オープンデッキ形式のシリンダブロック1
03について説明したが、シリンダ107周りに複数の
水孔が点在する、所謂クローズドデッキ形式のシリンダ
ブロックについて前記のいずれかの金属ガスケット10
1を適用することもできる。この場合には、シリンダブ
ロックの前記水孔に金属ガスケット101の結合手段3
の突出部3bを入り込ませて、前記突出部3bを前記水
孔の開口部により拘束してもよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、シリンダブロ
ックとシリンダヘッドとがボルトにより締めつけられる
と、シリンダブロックとシリンダヘッドとの両デッキ面
では、前記金属ガスケットの縁板によって、シリンダの
縁から水孔のシリンダ側の縁までのシール圧が他の位置
におけるシール圧よりも高くなり、且つシリンダの縁か
ら水孔のシリンダ側の縁までの間のシール圧は、シリン
ダ側及び水孔側のいずれにおいても均一になる。このた
め、シール圧によってシリンダの変形等の不具合が発生
することを防止することができる。また、前記シール圧
を均一にする縁板を支持する部材として基板を兼用させ
たから、前記支持するための格別の部材を必要とするこ
とがなく、したがって、部品点数の減少によるコストダ
ウンを図ることができる。
【0057】特に請求項1の発明においては、金属ガス
ケットを構成する基板と縁板との結合手段として前記の
ものを用いたから、簡単なプレス金型により結合作業が
容易になるから金属ガスケットの製造コストが低減する
とともに、結合のために金属ガスケットに付加される部
品がないから品質管理が容易になり且つ部品点数が増加
しないからこの点でも製造コストの低減になり、さらに
金属ガスケットを構成する複数の金属板を強固に結合す
ることができる。また、厚みの小さい縁板を、これより
も厚みの大きい基板の間に挟んだから、上下のデッキ面
の面方向への相対移動によっても縁板に皺が寄ったり摩
耗等による棄損を生じるおそれがなく、したがって寿命
の長い金属ガスケットとすることができる。
【0058】また、請求項2の発明においては、請求項
1の発明の前記効果に加えて、さらに副切断線において
斜面部と低位部との切断面が係合するため、板の面方向
への板間のずれの防止がさらに確実になり、複数の金属
板の結合をさらに強固にすることができる。
【0059】さらに、請求項3の発明においては、請求
項1の発明の前記効果に加えて、前記結合手段の突出部
をシリンダブロック又はシリンダヘッドの水孔の中に突
出させて拘束したため、デッキ面において金属ガスケッ
トが移動することを防止することができ、位置の安定性
の高い金属ガスケットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属ガスケットの第1の実施形態を示す一部を
省略した破断平面図。
【図2】図1の縁板を示す破断平面図。
【図3】エンジンを図1の−線に相当する位置で切
断した状態の拡大図。
【図4】金属ガスケットの第2の実施形態を示す、図3
と同様の拡大断面図。
【図5】金属ガスケットの第3の実施形態を示す、図3
と同様の拡大断面図。
【図6】金属ガスケットの結合手段の上面からの斜視
図。
【図7】結合手段を形成するための金型(雄型と雌型)
の例を示す斜視図。
【図8】雄型の平面図。
【図9】図7のA−A線断面図。
【図10】図7のB−B線断面図。
【図11】雌型の平面図。
【図12】図10のC−C線端面図。
【図13】図10のD−D線断面図。
【図14】図8のA−A線に沿った雄型と雌型との係合
状態を示す断面図であって、(a)は雄型の雌型への挿
入直前状態を示し、(b)は同挿入状態を示す。
【図15】結合手段の底面図を示すものであり、(a)
は結合手段の各構成の説明図、(b)は主切断線の斜面
形成線及び副切断線の各作用を示す説明図。
【図16】図15(a)のE−E線断面図。
【図17】図15(a)のG−G線断面図。
【符号の説明】
1 雄型 2 雌型 3 結合手段 3a 主切断線 3b 突出部 3c 副切断線 32 中央部分 33 斜面部分 34a 斜面形成線 101 金属ガスケット 102 縁板 102a 凹欠部 102b 幅狭部 102c 幅広部 102d 孔間部 103 シリンダブロック 104 シリンダヘッド 105,106 デッキ面 105a,105b デッキ面の部分 107 シリンダ 108 鋳鉄スリーブ 109 ウォータージャケット 112 基板 113,114 ビード 115 貫通孔 117 ボルト用の孔 118,119 シリンダ用の孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックのデッキ面とシリンダ
    ヘッドのデッキ面との間に介在されて両デッキ面間をシ
    ールする金属ガスケットにおいて、前記シリンダブロッ
    クのシリンダを囲むように配置される縁板を、内側の縁
    が前記シリンダの縁に位置し、外側の縁がシリンダ周縁
    の水孔におけるシリンダ側の縁から同水孔における反シ
    リンダ側の縁までの間に位置するように形成して、この
    縁板を前記両デッキ面間に延在し且つ前記縁板より厚み
    の大きな複数の基板の間に挟んで積層し、前記シリンダ
    ブロック又はシリンダヘッドの水孔の位置で結合手段に
    より結合し、前記結合手段は、前記積層した各板を二本
    の互いに独立した主切断線において切断するとともに、
    当該主切断線間の積層板を積層板厚より大きな段差で水
    孔方向に突出させて突出部を形成するものであり、前記
    突出部を、いずれかの板の表面から最も高く突出した中
    央部分と、この中央部分から前記板の表面に向けて傾斜
    した一対の斜面部分とで構成し、前記各主切断線のうち
    前記斜面部分を形成する計4つの斜面形成線を、周方向
    で隣合うもの同士が両板の面内で異なる方向を向くよう
    に形成したことを特徴とする金属ガスケット。
  2. 【請求項2】 前記結合手段は、前記斜面部分に、前記
    主切断線とは別の副切断線を形成して、前記両板に前記
    斜面部分に隣接し且つ前記斜面部よりも低い低位部を形
    成したことを特徴とする請求項1記載の金属ガスケッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記結合手段の突出部を、前記シリンダ
    ブロック又はシリンダヘッドの水孔の中に突出させて、
    前記水孔により突出部を拘束したことを特徴とする請求
    項1記載の金属ガスケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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