JP3874995B2 - シリンダヘッドガスケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多気筒水冷エンジンのシリンダヘッドとシリンダブロックとの合わせ面間に介挿する基板とストッパプレートとを同時カシメによって結合するようにしたシリンダヘッドガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックとの合わせ面間にシリンダヘッドガスケットを挟持することにより、シリンダ内で発生する高圧の燃焼ガス、あるいはシリンダヘッドとシリンダブロックとの合わせ面間を流通する冷却水や潤滑油が外部に漏洩するのを防止している。
【0003】
このような内燃機関においては、シリンダヘッドをシリンダブロックにボルト締結することによってこれらの合わせ面間に挟持したシリンダヘッドガスケットを定位置に固定するようにしているが、ボルト締結位置から離れたシリンダボァの外周付近においては、ボルトの締付荷重が減少してシリンダヘッドとシリンダブロックの合わせ面間に隙間が生じ、この隙間から燃焼ガスの吹き抜けが生じるという不都合があった。
【0004】
そこで、このような燃焼ガスの吹き抜けを防止するために、シリンダヘッドガスケットの基板にシリンダボァを囲繞するビードを形成してシール性能を向上することが行われている。
【0005】
ところが、シリンダボァ内での燃焼爆発時に、ビードがシリンダヘッドとシリンダブロックとの合わせ面間で叩かれると、ビードに撓みが生じ、経年変化によって初期のシール性能が低減して燃焼ガスの吹き抜け防止を十分に行うことができないという問題があった。
【0006】
このような問題を解消するために、図10に示すように、シリンダヘッドガスケット40を構成する基板41、42にシリンダボァ33を囲繞するストッパプレート44を設けることが行われている。
【0007】
この図に示すシリンダヘッドガスケット40は、2枚の硬質基板41、42を積層し、夫々の基板41、42にはシリンダボァ33を囲繞する断面円弧形のボァビード45a、45bが夫々の頂部を対向した状態で形成され、夫々のビード形成位置から外周に段差ビード46a、46bを形成し、さらに下側基板42の上面に沿ってシリンダボァ33の外周にストッパプレート44を重合し、このストッパプレート44にも下型基板42に沿ってボアビード45cと段差ビード465cを形成したものである。
【0008】
このストッパプレート44の外周には、シリンダブロック32に形成された冷却水通路34に相当する箇所に部分的な張出部47が形成してあり、この張出部47に円形膨出状の盲絞り48を形成して下側基板42の穿孔部49にカシメ結合することによって、ストッパプレート44を下側基板42に結合し、盲絞り48の突出端部48aはシリンダブロック32の冷却水通路34に収容するようにしている。
【0009】
また、図11に示すシリンダヘッドガスケット50は上側基板51と中側基板52と下側基板53とを積層したものであり、上側基板51と中側基板52とにはシリンダボァ33を囲繞する断面円弧形のボァビード54a、54bの頂部が対向するように形成され、夫々のビード形成位置から外周に段差ビード55a、55bが形成されると共に、シリンダボァ33の外周には中側基板52の下面に沿ってストッパプレート56が重合されている。
【0010】
このストッパプレート56には中側基板52と同様にボァビード54cと段差ビード55dが形成され、さらにストッパプレート56の外周には部分的な張出部57が形成され、この張出部57に形成したバーリング58を中側基板52の穿孔部59にカシメ結合すると共に、上側基板51の穿孔部51aにバーリング58の突出端部58aを収容するようにしている。
【0011】
さらに、このシリンダヘッドガスケット50においては、中側基板52の下側にボァビード54cを形成した下側基板53を積層することによってストッパプレート56を挟持するようにしている。
【0012】
ところで、上記のストッパプレート44、56の結合方法によれば、ストッパプレート44、56と基板41、42等との強固な結合を行うことが可能となるが、積層された基板同士は他の位置にてリベット等で結合する必要がある。
【0013】
従って、シリンダヘッドガスケットの積層板材を一体的に結合するには、ストッパプレートと基板とを結合し、さらに積層された基板同士を結合するというように工数がアップし、コストアップの原因になるという問題点もあった。
【0014】
さらに、上記の盲絞り48またはバーリング58によるカシメ結合を行う場合、ストッパプレート44または56の張出部47または57にはカシメ結合部の全周に余地が必要であり、このため張出部47または57の面積が大になって、例えばシリンダヘッドガスケットに形成した冷却水絞り孔39との余地が取れず、張出部47または57が冷却水絞り孔39に干渉するおそれがあった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題点を解消するために、図12及び図13に示すシリンダヘッドガスケット60が開発されている。このシリンダヘッドガスケット60は、積層した基板61、62とストッパプレート63とを同時にカシメ結合したものである。
【0016】
図12に示すシリンダブロック32はオープンデッキ型であって、シリンダボァ33周りに冷却水通路34を連続して設けてあり、シリンダブロック32側の冷却水通路34からシリンダヘッド側の冷却水通路への冷却水流量コントロールは、上下側基板61、62の冷却水絞り孔64の内径によって調整するため、この冷却水孔64の周部がシリンダブロック32側の冷却水通路34に露出した構成となる。
【0017】
このようなシリンダヘッドガスケット60は、図13に示すように、2枚の硬質基板61、62の上側基板61の下面にシリンダボァ33を囲繞するストッパプレート63が重合され、該ストッパプレート63の下側に下側基板62を積層した構成としている。ストッパプレート63はシリンダボァ33周りから冷却水通路34の内側に至る幅を有し、該ストッパプレート63の外周には上下側基板61、62の冷却水絞り孔64、64間に張出部66が突出形成されている。
【0018】
また、夫々の基板61、62にはシリンダボァ33を囲繞する断面円弧形のボァビード67a、67bが形成され、ストッパプレート63にも上側基板61のボァビード67aに対応するボァビード67cが形成されている。
【0019】
このようなストッパプレート63と上下側基板61、62とを同時にカシメ結合する方法として、図12に示すように、シリンダヘッドガスケット60の冷却水絞り孔64を避けた箇所において、上下側基板61、62とストッパプレート63の張出部66に対して矩形の成形面を有する成形用型によって同時カシメを行い、このカシメによる膨出部68をオープンデッキのシリンダブロック32(またはクローズドデッキのシリンダヘッド)の冷却水通路34内に収納するようにしてデッキ面との干渉を避けるようにしている。
【0020】
ところで、このような従来のカシメ結合において、膨出部68は張出部66の面内に形成するものであって、この同時カシメにおいても膨出部68の周りに余地69を必要とするが、シリンダヘッド31とシリンダブロック32における冷却水通路34の幅、及び隣り合う冷却水絞り孔64、64間のクリアランスは限られているため、膨出部68のための余地69が冷却水通路34の外側のシリンダブロック32のデッキ面に干渉する(干渉幅D)という問題点があった。
【0021】
また、この膨出部68は、図13に示すように、矩形の成形面を有する成形用型によって該膨出部68の両側長辺68a、68aが切目を成して打ち抜かれ、両側短辺68a、68aが切目を有することなく屈曲されることによって形成さるものである。
【0022】
そこで、図12のZ−Z線に沿う断面状況を見ると、図13に示すように、膨出部68の両側長辺68a、68aが切目を成してシリンダブロック32の冷却水通路34側に突出しているが、膨出部68は張出部66に余地69を残して形成され、該膨出部68は両側長辺68a、68a間において上側基板61とストッパプレート63と下側基板62との積層板材が互いに平行に配列された状態にあり、膨出部68側の切目71が外側の切目72に対して生じる抵抗力が弱く、夫々の積層板材が抜出してしまうという問題点があった。
【0023】
本発明は、上記の問題点を解消するために成されたもので、多気筒水冷エンジンのシリンダブロックとシリンダヘッド間に介挿する基板とストッパプレートとを同時カシメによって結合し、この同時カシメを狭い部位に対しても行うことができ、しかも同時カシメによる積層板材の抜出しを防止するようにしたシリンダヘッドガスケットを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明における請求項1のシリンダヘッドガスケットは、多気筒水冷エンジンにおけるシリンダヘッドとシリンダブロックの合わせ面に介挿される2枚以上の硬質基板を有し、これらの基板間に挟持されるストッパプレートは前記基板よりも軟質であって各シリンダボァ周りから冷却水通路の内側に至る幅を有する連続リング形状に形成され、前記積層された全基板と前記ストッパプレートとを一括的に結合するための同時カシメによる矩形の膨出部を前記シリンダヘッドまたは前記シリンダブロックのいずれかのシリンダボァ周りの冷却水通路内に突出形成したシリンダヘッドガスケットにおいて、前記シリンダヘッドガスケットの冷却水絞り孔を避けた箇所に前記ストッパプレートの外周から突出した張出部を形成すると共に、該張出部の先端を跨ぐ位置に対して所定の成形用型で前記積層された全基板と同時に押圧することによって前記矩形の膨出部が形成され、該膨出部の両側長辺が切目を有して打ち抜かれると共に該膨出部の両側短辺が切目を有することなく屈曲形成されたことによって該膨出部の両側長辺における各板材の切目の相互の抵抗力によって抜出しを防止するようにしたことを特徴とする。
【0025】
また、本発明による請求項2のシリンダヘッドガスケットは、請求項1において、前記膨出部を形成する所定の成形用型は、矩形の成形面を有する雌型と雄型とを備え、該雌型は両側長辺と両側短辺とを有し、該雄型の一辺は前記雌型の両側短辺の内径に相当して前記膨出部の両側長辺に切目を成す打抜形成を行い、前記雄型の他辺は前記雌型の両側長辺よりも幅狭の内径を有して前記膨出部の両側短辺に屈曲形成を行うことを特徴とする。
【0026】
また、本発明による請求項3のシリンダヘッドガスケットは、請求項1において、前記膨出部はその両側長辺が前記シリンダボァの外周に沿う方向に形成され、該膨出部の両側短辺が前記シリンダボァの放射方向に沿って形成されると共に、該膨出部の両側短辺の途中に前記ストッパプレートの張出部の先端が納められるようにしたことを特徴とする。
【0027】
さらに、本発明による請求項4のシリンダヘッドガスケットは、請求項1において、前記基板面にゴム製シール材を施す一方、前記成形用型の雌型の成形面の両側短辺間に長辺に沿って平行な凹部を形成し、前記同時カシメに該雌型を使用することによって前記膨出部の両側長辺の切目付近にヒダ形状が形成され、該ヒダ形状によって前記膨出部の両側長辺の切目付近に部分的な面圧アップを生じて抜出し防止の抵抗力を増強するようにしたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0029】
本発明は、多気筒水冷エンジンにおけるシリンダヘッドとシリンダブロックの合わせ面に介挿されるシリンダヘッドガスケットを構成したものであり、図1に示すように、2枚の硬質基板2、3またはそれ以上の枚数の硬質基板を有し、これらの基板2、3間に挟持されるストッパプレート4は基板2、3よりも軟質であって、例えば図2に示すように、各シリンダボァ33周りから冷却水通路34の内側に至る幅を有する連続リング形状(図1参照)に形成されている。
【0030】
また、本発明においては、図2(または図7)に示すように、積層された全基板、例えば基板2、3とストッパプレート4とを一括的に結合するために、シリンダヘッドガスケット1の冷却水絞り孔7、7…を避けた箇所にストッパプレート4の外周から突出した張出部14を形成すると共に、該張出部14に基板2、3との同時カシメによる矩形の膨出部5を形成し、該膨出部5をシリンダヘッド31(図3参照)又はシリンダブロック32のいずれかの冷却水通路34内に突出してデッキ面との干渉を避けるようにしている。
【0031】
なお、図1において、シリンダヘッドガスケット1には、シリンダ孔6、6…の外周にシリンダブロック32の冷却水通路34(図2参照)に相当する位置に冷却水流量を調整する内径の冷却水絞り孔7が必要数形成され、さらにシリンダヘッドガスケット1の外周付近の所定位置にはオイル孔8、8…とボルト孔9、9…が形成されている。
【0032】
以下、オープンデッキ型多気筒水冷エンジンに適用する場合の実施例1と、クローズドデッキ型多気筒水冷エンジンに適用する場合の実施例2とについて説明する。
【0033】
(実施例1)
本実施例のシリンダヘッドガスケット1は、図2に示すように、シリンダブロック32に配列されたシリンダボァ33、33…の夫々を囲繞して冷却水通路34が形成されたオープンデッキ型多気筒水冷エンジンのシリンダヘッド31(図3参照)とシリンダブロック32との間に介挿されたものである。
【0034】
このシリンダヘッドガスケット1において、2枚の基板2、3を構成する上側基板2と下側基板3は夫々SUS硬鋼板等の硬質金属板からなり、図1に示すように、多気筒水冷エンジンの気筒に応じて複数のシリンダ孔6、6…が形成されている。
【0035】
また、図2に示すように、上側基板2と下側基板3には各シリンダ孔6、6…を囲繞する同位置に断面円弧形状のボァビード10a、10bが夫々の頂部を向き合わせた状態に突出形成され(図3参照)、上側基板2と下側基板3の外周に沿って段差形状の外周ビード11a、11bが形成されている。
【0036】
さらに、図3に示すように、上側基板2と下側基板3の夫々の両面にはゴム製シール材12が被覆されている。
【0037】
このような上下側基板2、3を作成するには、上側基板2あるいは下側基板3の両面にゴム製シール材12を施したSUS硬鋼板を所定のガスケット形状に打抜加工するか、またはSUS硬鋼板をガスケット形状に打抜加工した後、両面にゴム製シール材12を施すことによって形成する。
【0038】
さらに、ストッパプレート4は基板2、3よりも軟質であって各シリンダボァ33周りから冷却水通路34の内側に至る幅を有する連続リング形状(図1参照)に形成されている。
【0039】
このストッパプレート4は、図2または図3に示すように、上側基板2の下面に重合され、該上側基板2に形成されたボァビード10aと同形状のボァビード10cが形成されると共に、このストッパプレート4の外周にはシリンダヘッドガスケット1の冷却水絞り孔7、7…を避けた箇所に張出部14を突出形成している。
【0040】
本発明においては、ストッパプレート4を他の全基板2、3と一括的に結合する方法として同時カシメを用いている。このカシメ結合を行う位置はストッパプレート4の張出部14の先端を跨ぐ位置である。
【0041】
即ち、図5(a) 及び(b) に示すように、本実施例の同時カシメを行うための成形用型15は、矩形の成形面を有する雌型16と雄型17を備え、雌型16は両側長辺16a、16aと両側短辺16b、16bとを有し、図5(a) に示すように、雄型17の一辺17bは雌型16の両側短辺16bの内径に相当して被成形材に対して打抜形成を行い、図5(b) に示すように、雄型17の他辺17aは雌型16の両側長辺16aよりも幅狭の内径を有して被成形材に対して屈曲形成を行うようにしている。
【0042】
なお、図5(a) に示すように、雌型16の下部にはダンパスプリング18が設けられ、図5(b) に示すように、雄型17の外周にはしわ押え板19がスプリング20を介して設けられている。
【0043】
上記の成形用型15の雌型16と雄型17とを用いて、上下基板2、3とその間にストッパプレート4を挟んで成る積層板2、3、4の冷却水絞り孔7、7…を避けた箇所であってストッパプレート4の張出部14の先端を跨ぐ位置に対して押圧成形を同時に行うと、該押圧位置に矩形の膨出部5が形成され、該膨出部5の両側長辺5a、5aが切目21を成して打ち抜かれると共に、膨出部5の両側短辺5b、5bが切目を有することなく屈曲形成される。
【0044】
また、本実施例において、膨出部5は、図3に示すようにその両側長辺5a、5aが各シリンダボァ33の外周に沿う方向に形成され、該膨出部5の両側短辺5b、5bが各シリンダボァ33の放射方向に沿って形成されると共に、該膨出部5の両側短辺5b、5bの途中にストッパプレート4の張出部14の先端が納められるようにして上記の押圧成形が行われる。
【0045】
上記の成形方法によって、図6に示すように、膨出部5におけるストッパプレート4の張出部14は膨出部5の両側長辺5a、5a間に納まり、張出部14が存在する部分D1と張出部14が存在しない部分D2に分けられる。
【0046】
さらに、本実施例において、上下側基板2、3の両面にゴム製シール材12を施す一方、図5(a) 及び(b) に示すように成形用型15の雌型16の成形面の両側短辺16b、16bの間に長辺16aに沿って平行な凹部23を形成する。
【0047】
この雌型16を上記の同時カシメに使用すると、図6に示すように、張出部14の存在する側D1の押し圧Fと張出部14の存在しない側D2の押し圧Pが相違するため(F>P)、張出部14の存在する側D1の側にて上下側基板2、3のクッションを成すゴム製シール材12が押し圧Fによって押し潰されることにより、雌型16の凹部23と張出部14の存在しない側D2の隙間25方向に膨出部5の積層板2、14、3が撓むことで両側短辺5a、5aの切目21、21付近に部分的な面圧アップを成すヒダ形状24、24が形成され、このヒダ形状24、24が膨出部5の外側の両側切目22に対する抵抗力となって膨出部5の積層板2、14、3の抜け出しを防止する。
【0048】
(実施例2)
本実施例はクローズドデッキ型多気筒水冷エンジンに適用するシリンダヘッドガスケット1の具体例であり、該シリンダヘッドガスケット1の全体構成は、図7〜図9に示すように、実施例1と同様であり、シリンダヘッドガスケット1の冷却水絞り孔7、7…を避けた箇所にストッパプレート4の外周から突出した張出部14を形成すると共に、該張出部14の先端を跨ぐ位置に対して所定の成形用型で積層された全基板2、3と同時に押圧することによって矩形の膨出部5が形成されている。
【0049】
ただし、本実施例の膨出部5は、クローズドデッキ型多気筒水冷エンジンのシリンダヘッド31の冷却水通路34に納まる側に形成された例を示し、図7、7、8に示すように、膨出部5は実施例1の膨出部5とは反対側に突出するように形成され、このための成形方向もそれに対応したものとなる。
【0050】
また、図8に示すように、ストッパプレート4は実施例1の場合と異なり、下側基板2の上面に沿って重合されているが、膨出部5においては、実施例1と同様に上下側基板2、3間に挟まれた状態となる。
【0051】
従って、本実施例においても、上記の膨出部5の両側長辺5a、5aが、実施例1と同様に切目21を有して打ち抜かれると共に該膨出部5の両側短辺5b、5bが切目を有することなく屈曲形成されたことによって該膨出部5の両側長辺5a、5aにおける各積層板の切目21とその外側の切目22の相互の抵抗力によって膨出部5の各積層板2、3、4の抜出しを防止することができる。
【0052】
また、本実施例においても、図7に示すように、膨出部5は、その両側長辺5a、5aが各シリンダボァ33の外周に沿う方向に形成され、該膨出部5の両側短辺5b、5bが各シリンダボァ33の放射方向に沿って形成されると共に、該膨出部5の両側短辺5b、5bの途中にストッパプレート4の張出部14の先端が納められるようにして上記の押圧成形が行われるものである。
【0053】
従って、本実施例においても、張出部14が存在する部分D1と張出部14が存在しない部分D2に分けられ、上下側基板2、3の両面にゴム製シール材12を施す一方、成形用型15の雌型16の成形面の両側短辺16b、16bの間に長辺16aに沿って平行な凹部23を形成し、この雌型16を上記の同時カシメに使用すると、図6の逆方向に、張出部14の存在する側D1の側にて上下側基板2、3のクッションを成すゴム製シール材12が押し圧Fによって押し潰されることにより、雌型16の凹部23と張出部14の存在しない側D2の隙間25方向に膨出部5の積層板2、14、3が撓んで両側短辺5a、5aの切目21、21付近に部分的な面圧アップを成すヒダ形状24、24が形成され、このヒダ形状24、24が膨出部5の外側の両側切目22に対する抵抗力となって膨出部5の積層板2、14、3の抜け出しを防止する。
【0054】
【本発明の効果】
以上説明したように、本発明のシリンダヘッドガスケットは、シリンダヘッドガスケットの冷却水絞り孔を避けた箇所にストッパプレートの外周から突出した張出部を形成すると共に、該張出部の先端を跨ぐ位置に対して所定の成形用型で積層された全基板と同時に押圧することによって矩形の膨出部が形成され、該膨出部の両側長辺が切目を有して打ち抜かれると共に該膨出部の両側短辺が切目を有することなく屈曲形成されたことによって、該膨出部の両側長辺における各板材の切目の相互の抵抗力によって抜出しを防止することが可能となる。
【0055】
また、本発明における上下側の基板面にゴム製シール材を施す一方、成形用型の雌型の成形面の両側短辺間に長辺に沿って平行な凹部を形成し、該雌型を使用して同時カシメを行うと、張出部の存在する側の押し圧が張出部の存在しない側の押し圧よりも大となるため、張出部の存在する側にて上下側基板のクッションを成すゴム製シール材が押し潰されることにより、雌型の凹部と張出部の存在しない側の隙間方向に膨出部の積層板が撓んで膨出部の両側短辺の切目付近にヒダ形状が形成され、このヒダ形状が膨出部の外側の両側切目に対する抵抗力となって膨出部の積層板の抜け出しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシリンダヘッドガスケットの分解斜視図である。
【図2】本発明による実施例1のシリンダヘッドガスケットをオープンデッキ型多気筒水冷エンジンに適用した例を示す部分斜視図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】(a) は本発明による成形用型を図2のA−A線断面に相当する側から見た図であり、(b) は図2のB−B線断面に相当する側から見た図である。
【図6】本発明による成形用型を図2のA−A線断面に相当する側から見た部分拡大図である。
【図7】本発明による実施例2のシリンダヘッドガスケットをクローズドデッキ型多気筒水冷エンジンに適用した例を示す部分斜視図である。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【図9】図7のD−D線に沿う断面図である。
【図10】従来のシリンダヘッドガスケットのストッパプレートを盲絞りによって結合するようにした断面図である。
【図11】従来のシリンダヘッドガスケットのストッパプレートをバーリングによって結合するようにした断面図である。
【図12】従来のシリンダヘッドガスケットをオープンデッキ型多気筒水冷エンジンに適用した例を示す部分斜視図である。
【図13】図12のZ−Z線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッドガスケット
2…上側基板
3…下側基板
5…膨出部
5a…膨出部の両側長辺
5b…膨出部の両側短辺
4…ストッパプレート
6…シリンダ孔
7…冷却水絞り孔
8…オイル孔
9…ボルト孔
10a、10b、10c…ボァビード
11a、11b…外周ビード
12…ゴム製シール材
14…張出部
15…成形用型
16…雌型
16a…雌型の両側長辺
16b…雌型の両側短辺
17a…雄型の一辺
17b…雄型の他辺
17…雄型
21…膨出部側の切目
22…外側の切目
23…凹部
24…ヒダ形状
33…シリンダボァ
31…シリンダヘッド
32…シリンダブロック
34…冷却水通路

Claims (3)

  1. 多気筒水冷エンジンにおけるシリンダヘッドとシリンダブロックの合わせ面に介挿される2枚以上の硬質基板を有し、これらの基板間に挟持されるストッパプレートは前記基板よりも軟質であって各シリンダボァ周りから冷却水通路の内側に至る幅を有する連続リング形状に形成され、前記積層された全基板と前記ストッパプレートとを一括的に結合するための同時カシメによる矩形の膨出部を前記シリンダヘッドまたは前記シリンダブロックのいずれかのシリンダボァ周りの冷却水通路内に突出形成したシリンダヘッドガスケットにおいて、
    前記シリンダヘッドガスケットの冷却水絞り孔を避けた箇所に前記ストッパプレートの外周から突出した張出部を形成すると共に、該張出部の先端を跨ぐ位置に対して所定の成形用型で前記積層された全基板と同時に押圧することによって前記矩形の膨出部が形成され、該膨出部の両側長辺が切目を有して打ち抜かれると共に該膨出部の両側短辺が切目を有することなく屈曲形成されたことによって該膨出部の両側長辺における各板材の切目の相互の抵抗力によって抜出しを防止し、且つ、
    該膨出部の両側長辺が前記シリンダボァの外周に沿う方向に形成され、該膨出部の両側短辺が前記シリンダボァの放射方向に沿って形成されると共に、該膨出部の両側短辺の途中に前記ストッパプレートの張出部の先端が納められるようにしたことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  2. 前記膨出部を形成する所定の成形用型は、矩形の成形面を有する雌型と雄型とを備え、該雌型は両側長辺と両側短辺とを有し、該雄型の一辺は前記雌型の両側短辺の内径に相当して前記膨出部の両側長辺に切目を成す打抜形成を行い、前記雄型の他辺は前記雌型の両側長辺よりも幅狭の内径を有して前記膨出部の両側短辺に屈曲形成を行うことを特徴とする請求項1記載のシリンダヘッドガスケット。
  3. 前記基板面にゴム製シール材を施す一方、前記成形用型の雌型の成形面の両側短辺間に長辺に沿って平行な凹部を形成し、前記同時カシメに該雌型を使用することによって前記膨出部の両側長辺の切目付近にヒダ形状が形成され、該ヒダ形状によって前記膨出部の両側長辺の切目付近に部分的な面圧アップを生じて抜出し防止の抵抗力を増強するようにしたことを特徴とする請求項1記載のシリンダヘッドガスケット。
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