JPH0551068A - 段ボール製の折畳式緩衝材 - Google Patents
段ボール製の折畳式緩衝材Info
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- JPH0551068A JPH0551068A JP3237062A JP23706291A JPH0551068A JP H0551068 A JPH0551068 A JP H0551068A JP 3237062 A JP3237062 A JP 3237062A JP 23706291 A JP23706291 A JP 23706291A JP H0551068 A JPH0551068 A JP H0551068A
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Cartons (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発泡スチロールに比べて資源問題、ゴミ処理
問題が遥かに少く、安価で緩衝機能も優れ、折り畳んで
保管・輸送出来る、段ボール製の折畳式緩衝材を提供す
る。 【構成】 夫々一枚の矩形段ボールから成る本体部材と
補助部材とで構成され、本体部材には、対向する２辺部
に夫々３条の平行折り目を設け、此等の折り目を夫々コ
字形に折曲させて、所定間隔を隔てた1組の中空角柱体
を形成させ、且つ、この折曲形状を固定させる略凹形を
した支持片を切起状に形成させる。補助部材には、２条
の平行折り目を設けて、横断面コ字形のスペーサーを形
成させ、このスペーサーを１組の中空角柱体間に嵌め込
むことによって、被梱包物品の端部を支持する凹形溝を
備えた緩衝体に折り上げる。本体部材には、中空柱状に
折上げた緩衝体をＬ字形に折曲させる、略六角形をした
折曲用切欠を設けるとよい。
問題が遥かに少く、安価で緩衝機能も優れ、折り畳んで
保管・輸送出来る、段ボール製の折畳式緩衝材を提供す
る。 【構成】 夫々一枚の矩形段ボールから成る本体部材と
補助部材とで構成され、本体部材には、対向する２辺部
に夫々３条の平行折り目を設け、此等の折り目を夫々コ
字形に折曲させて、所定間隔を隔てた1組の中空角柱体
を形成させ、且つ、この折曲形状を固定させる略凹形を
した支持片を切起状に形成させる。補助部材には、２条
の平行折り目を設けて、横断面コ字形のスペーサーを形
成させ、このスペーサーを１組の中空角柱体間に嵌め込
むことによって、被梱包物品の端部を支持する凹形溝を
備えた緩衝体に折り上げる。本体部材には、中空柱状に
折上げた緩衝体をＬ字形に折曲させる、略六角形をした
折曲用切欠を設けるとよい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、天井取付型エ
アコンの吹出口ユニット等の様に、偏平な直方体形をし
た被梱包物品の端部を緩衝状態で支持出来る様に構成さ
れて、所望の立体形状に折り上げ、折り畳むことが出
来、従来の発泡スチロール製パッキンに代わる役割を果
す、段ボール製の折畳式緩衝材に関する。
アコンの吹出口ユニット等の様に、偏平な直方体形をし
た被梱包物品の端部を緩衝状態で支持出来る様に構成さ
れて、所望の立体形状に折り上げ、折り畳むことが出
来、従来の発泡スチロール製パッキンに代わる役割を果
す、段ボール製の折畳式緩衝材に関する。
【０００２】
【従来の技術】家庭電化製品を始めとする様々な工業製
品を、段ボール箱を使って梱包する時に、発泡スチロー
ル製パッキンを、箱内面と製品との間に緩衝体として配
置することが広く行われて来た。又、別の緩衝体とし
て、厚手の段ボール片を幾枚か貼り合わせて、所要の立
体形状を備えたブロック体に纏めたものも使われて来
た。
品を、段ボール箱を使って梱包する時に、発泡スチロー
ル製パッキンを、箱内面と製品との間に緩衝体として配
置することが広く行われて来た。又、別の緩衝体とし
て、厚手の段ボール片を幾枚か貼り合わせて、所要の立
体形状を備えたブロック体に纏めたものも使われて来
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、発泡スチロ
ールは有限な天然資源である石油を原料として作られる
ので、１回の輸送目的を果せばそのまま廃棄されてしま
う梱包資材としての使用は極力避けることが望ましい。
又、益々深刻化しつつある都市ゴミの処分対策の観点か
らしても、発泡スチロールは嵩張って輸送コストが嵩
み、埋め立てにも適さず、燃やせば高温を発して焼却炉
を傷めるといった少なからぬ問題を抱えているので、こ
れに代わる何等かの代替品の出現が望まれている。一
方、段ボール片を貼り合わせたものは、再生産が可能な
木材から作られ、古紙の再生も容易であり、廃棄処分の
問題も発泡スチロールに比べて遥かに少ないので好まし
いが、段ボールの裁断・積層に多くの労力を要し、コス
ト的に不利である上に、緩衝機能も不十分である。そこ
で、本発明の目的は、段ボールを折り上げる方法によっ
て能率的に安価に作れ、緩衝機能も従来の段ボール片の
積層ブロックに比べて優れ、然も、保管・輸送畤にはコ
ンパクトに折り畳める、段ボール製の折畳式緩衝材を提
供するにある。
ールは有限な天然資源である石油を原料として作られる
ので、１回の輸送目的を果せばそのまま廃棄されてしま
う梱包資材としての使用は極力避けることが望ましい。
又、益々深刻化しつつある都市ゴミの処分対策の観点か
らしても、発泡スチロールは嵩張って輸送コストが嵩
み、埋め立てにも適さず、燃やせば高温を発して焼却炉
を傷めるといった少なからぬ問題を抱えているので、こ
れに代わる何等かの代替品の出現が望まれている。一
方、段ボール片を貼り合わせたものは、再生産が可能な
木材から作られ、古紙の再生も容易であり、廃棄処分の
問題も発泡スチロールに比べて遥かに少ないので好まし
いが、段ボールの裁断・積層に多くの労力を要し、コス
ト的に不利である上に、緩衝機能も不十分である。そこ
で、本発明の目的は、段ボールを折り上げる方法によっ
て能率的に安価に作れ、緩衝機能も従来の段ボール片の
積層ブロックに比べて優れ、然も、保管・輸送畤にはコ
ンパクトに折り畳める、段ボール製の折畳式緩衝材を提
供するにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の本発明による段ボール製の折畳式緩衝材は、夫々、矩
形段ボールに複数の折り目や切れ目等を設けた本体部材
１００と補助部材２００とから成り、夫々を前記折り目
に沿って折曲することにより緩衝体本体１０１とスペー
サー２０１とを形成させ、この両者を組合わせて横断面
が略凹形をした中空柱状の緩衝体を形成させ、その凹形
溝Ｓ内に被梱包物品の端部を挿嵌させて緩衝的に支持す
る様に構成されたものであって、前記本体部材１００に
は、一組の対向する辺部を夫々コ字状に折曲させて、所
定幅の空隙を隔てて対向する一組の中空角柱体１，２を
形成させる為の、各３条の平行折り目Ａ，Ｂ，Ｃ及び
Ｄ，Ｅ，Ｆを夫々所定間隔を隔てて設け、且つ、この折
曲形状を固定させる略凹形をした支持片３を切起状に形
成させる為に、前記本体部材１００の中央部に隣接して
位置する前記平行折り目Ｃ，Ｄ間に跨がらせて、切起用
切れ目４及び起立用折り目Ｇを、適宜の間隔を隔てた複
数箇所に夫々設けると共に、起立された前記支持片３と
前記中空角柱体１，２とが互いに干渉する箇所に、夫々
嵌合用切欠６，７を設け、前記補助部材２００には、前
記一組の中空角柱体１，２間に生じた前記凹形溝Ｓ内に
嵌め込む、横断面が略コ字形をしたスペーサー２０１を
形成させる為に、中央部に２条の平行折り目Ｈ，Ｉを設
けると共に、前記嵌め込みの際に前記起立された支持片
３と干渉する箇所に嵌合用切欠２１を設ける構成とし
た。前記本体部材１００には、前記中空柱状に折り上げ
た状態で、前記凹形溝Ｓを内側向きにして直角に折曲さ
せる為の、六角形をした折曲用切欠８，９を設けるとよ
い。
の本発明による段ボール製の折畳式緩衝材は、夫々、矩
形段ボールに複数の折り目や切れ目等を設けた本体部材
１００と補助部材２００とから成り、夫々を前記折り目
に沿って折曲することにより緩衝体本体１０１とスペー
サー２０１とを形成させ、この両者を組合わせて横断面
が略凹形をした中空柱状の緩衝体を形成させ、その凹形
溝Ｓ内に被梱包物品の端部を挿嵌させて緩衝的に支持す
る様に構成されたものであって、前記本体部材１００に
は、一組の対向する辺部を夫々コ字状に折曲させて、所
定幅の空隙を隔てて対向する一組の中空角柱体１，２を
形成させる為の、各３条の平行折り目Ａ，Ｂ，Ｃ及び
Ｄ，Ｅ，Ｆを夫々所定間隔を隔てて設け、且つ、この折
曲形状を固定させる略凹形をした支持片３を切起状に形
成させる為に、前記本体部材１００の中央部に隣接して
位置する前記平行折り目Ｃ，Ｄ間に跨がらせて、切起用
切れ目４及び起立用折り目Ｇを、適宜の間隔を隔てた複
数箇所に夫々設けると共に、起立された前記支持片３と
前記中空角柱体１，２とが互いに干渉する箇所に、夫々
嵌合用切欠６，７を設け、前記補助部材２００には、前
記一組の中空角柱体１，２間に生じた前記凹形溝Ｓ内に
嵌め込む、横断面が略コ字形をしたスペーサー２０１を
形成させる為に、中央部に２条の平行折り目Ｈ，Ｉを設
けると共に、前記嵌め込みの際に前記起立された支持片
３と干渉する箇所に嵌合用切欠２１を設ける構成とし
た。前記本体部材１００には、前記中空柱状に折り上げ
た状態で、前記凹形溝Ｓを内側向きにして直角に折曲さ
せる為の、六角形をした折曲用切欠８，９を設けるとよ
い。
【０００５】
【作用】矩形段ボールから成る本体部材１００と補助部
材２００との組合わせた折畳式緩衝材を、所望の緩衝体
の形態に折り上げるには、先ず、本体部材１００の一組
の対向辺部に設けた各３条の平行折り目Ａ，Ｂ，Ｃ及び
Ｄ，Ｅ，Ｆを、互いに対向方向にコ字形に折曲させて、
所定幅の空隙を隔てて対向する一組の中空角柱体１，２
を備えた緩衝体本体１０１を形成させる。この時、上記
折曲の動きを伝えられた支持片３が連動的に起立して、
この折曲状態を固定させる役割を果す。起立された支持
片３と中空角柱体１，２とが互いに干渉する箇所には、
夫々嵌合用切欠６，７を設けてあるので、上記の折曲は
支障なく行われる。次いで、補助部材２００を、２条の
平行折り目Ｈ，Ｉに沿って折曲させて、横断面が略コ字
形をしたスペーサー２０１を形成させ、このスペーサー
を一組の中空角柱体１，２間の空隙に嵌め込めば、緩衝
体本体１０１の形状が更に確実に固定されて、横断面が
凹形をした中空柱状の緩衝体が簡単・迅速に出来上が
る。そして、この緩衝体を段ボール箱内の四隅部に配置
したい場合には、本体部材１００に六角形の折曲用切欠
８，９を設けて置けば、この部分を直角に折曲させるこ
とが出来る。折り上げた緩衝体は、両中空角柱体１，２
とスペーサー２０１とによって形成された凹形溝Ｓの部
分を、偏平な直方体形をした被梱包物品の端部に嵌め込
めば、従来の発泡スチロール製パッキンに匹敵する緩衝
機能を発揮する。
材２００との組合わせた折畳式緩衝材を、所望の緩衝体
の形態に折り上げるには、先ず、本体部材１００の一組
の対向辺部に設けた各３条の平行折り目Ａ，Ｂ，Ｃ及び
Ｄ，Ｅ，Ｆを、互いに対向方向にコ字形に折曲させて、
所定幅の空隙を隔てて対向する一組の中空角柱体１，２
を備えた緩衝体本体１０１を形成させる。この時、上記
折曲の動きを伝えられた支持片３が連動的に起立して、
この折曲状態を固定させる役割を果す。起立された支持
片３と中空角柱体１，２とが互いに干渉する箇所には、
夫々嵌合用切欠６，７を設けてあるので、上記の折曲は
支障なく行われる。次いで、補助部材２００を、２条の
平行折り目Ｈ，Ｉに沿って折曲させて、横断面が略コ字
形をしたスペーサー２０１を形成させ、このスペーサー
を一組の中空角柱体１，２間の空隙に嵌め込めば、緩衝
体本体１０１の形状が更に確実に固定されて、横断面が
凹形をした中空柱状の緩衝体が簡単・迅速に出来上が
る。そして、この緩衝体を段ボール箱内の四隅部に配置
したい場合には、本体部材１００に六角形の折曲用切欠
８，９を設けて置けば、この部分を直角に折曲させるこ
とが出来る。折り上げた緩衝体は、両中空角柱体１，２
とスペーサー２０１とによって形成された凹形溝Ｓの部
分を、偏平な直方体形をした被梱包物品の端部に嵌め込
めば、従来の発泡スチロール製パッキンに匹敵する緩衝
機能を発揮する。
【０００６】
【実施例】以下に、図１乃至図７を参照し乍ら本発明の
一実施例を説明する。段ボール製の折畳式緩衝材は、図
１及び図２に示した様に、夫々一枚の矩形段ボールから
成る本体部材１００と、補助部材２００とで構成されて
いる。本体部材１００は、その一辺側（この図では上辺
側）と対向辺側とに、夫々各３条の平行折り目Ａ，Ｂ，
Ｃ及びＤ，Ｅ，Ｆを順次所定間隔を隔てて設け、此等各
３条の平行折り目Ａ〜Ｃ及びＤ〜Ｆを、夫々図５に示し
た様に互いに対向方向にコ字形に折曲させることによっ
て、所定間隔を隔てて対向する1組の中空角柱体１及び
２が形成される様にしている。中空角柱体１及び２は、
被梱包物品の外形に対応させる為に、この場合は、夫々
の幅寸法と高さ寸法とを相異させて、両中空角柱体１及
び２の間に段差が生じる様にしている。然し、この段差
は必ずしも必要としない。
一実施例を説明する。段ボール製の折畳式緩衝材は、図
１及び図２に示した様に、夫々一枚の矩形段ボールから
成る本体部材１００と、補助部材２００とで構成されて
いる。本体部材１００は、その一辺側（この図では上辺
側）と対向辺側とに、夫々各３条の平行折り目Ａ，Ｂ，
Ｃ及びＤ，Ｅ，Ｆを順次所定間隔を隔てて設け、此等各
３条の平行折り目Ａ〜Ｃ及びＤ〜Ｆを、夫々図５に示し
た様に互いに対向方向にコ字形に折曲させることによっ
て、所定間隔を隔てて対向する1組の中空角柱体１及び
２が形成される様にしている。中空角柱体１及び２は、
被梱包物品の外形に対応させる為に、この場合は、夫々
の幅寸法と高さ寸法とを相異させて、両中空角柱体１及
び２の間に段差が生じる様にしている。然し、この段差
は必ずしも必要としない。
【０００７】そして、上記の折曲状態を固定させる略凹
形をした複数の、この場合は４つの支持片３を、本体部
材１００に適宜の間隔を隔てて切起状に形成させる為
に、各支持片３を切起形成させる切起用切れ目４及び起
立用折り目Ｇを、本体部材１００の中央部に隣接して位
置する２条の平行折り目Ｃ，Ｄ間に跨がらせて、所定の
間隔を隔てて設けている。この実施例では、対向状に向
かい合った２つずつの支持片３，３が、所定間隔を隔て
てた２箇所に起立形成される様にしている。切起用切れ
目４は偏平なコ字形に形成されており、コ字の横画の真
ん中部分は凹入させて、支持片３が凹形に形成される様
にしている。この凹入部分の両隅には掛合用切欠４ａ，
４ａを設けている。起立用折り目Ｇは、隣接する平行折
り目Ｃ，Ｄ間を直交状に結ぶ直交折り目と、この折り目
の各末端から対向する各切起用切れ目４のコ字の各脚端
に向けて夫々延びる斜折り目ｇ，ｇとで船底形に形成さ
れている。その為、各支持片３の両側端には、台形をし
た切起用補助片５が、平行折り目Ｃ又はＤを介して夫々
連設された状態にある。各斜折り目ｇの、裏面側には切
れ目を設けて支持片３を起立させ易くしている。
形をした複数の、この場合は４つの支持片３を、本体部
材１００に適宜の間隔を隔てて切起状に形成させる為
に、各支持片３を切起形成させる切起用切れ目４及び起
立用折り目Ｇを、本体部材１００の中央部に隣接して位
置する２条の平行折り目Ｃ，Ｄ間に跨がらせて、所定の
間隔を隔てて設けている。この実施例では、対向状に向
かい合った２つずつの支持片３，３が、所定間隔を隔て
てた２箇所に起立形成される様にしている。切起用切れ
目４は偏平なコ字形に形成されており、コ字の横画の真
ん中部分は凹入させて、支持片３が凹形に形成される様
にしている。この凹入部分の両隅には掛合用切欠４ａ，
４ａを設けている。起立用折り目Ｇは、隣接する平行折
り目Ｃ，Ｄ間を直交状に結ぶ直交折り目と、この折り目
の各末端から対向する各切起用切れ目４のコ字の各脚端
に向けて夫々延びる斜折り目ｇ，ｇとで船底形に形成さ
れている。その為、各支持片３の両側端には、台形をし
た切起用補助片５が、平行折り目Ｃ又はＤを介して夫々
連設された状態にある。各斜折り目ｇの、裏面側には切
れ目を設けて支持片３を起立させ易くしている。
【０００８】本体部材１００の一組の対向辺部には、両
中空角柱体１，２を折曲形成させると共に、４箇所に支
持片３を起立形成させる際に、此等と干渉する箇所に、
夫々嵌合用切欠６及び７を設けている。更に、この実施
例では、中空柱状の緩衝体を梱包用段ボール箱内の隅部
に宛てがえる様に直角に折曲させる為に、本体部材１０
０の中央部には、隣接する平行折り目Ｃ，Ｄ間に跨がら
せて折り目Ｈを設けている。又、この折り目Ｈの折曲を
可能にする為に、折り目Ｈの各末端と本体部材１００の
縁端との間には、夫々六角形をした折曲用切欠８及び９
を設けている。又、本体部材１００の平行折り目Ａ，Ｂ
間、及びＥ，Ｆ間には、夫々指掛孔１０を２箇所に設け
て、緩衝体に折り上げ、又は平坦に展開させる操作を行
い易くしている。尚、この実施例では、平行折り目Ｂを
跨ぐ２条の平行切れ目１１，１２と、この平行切れ目１
１，１２の各一端間を結ぶ折り目Ｋとを設けることによ
って、図５に示した様に折り上げた緩衝体の上面の一部
に凹みａを生じさせる為の、凹み形成片１３を設けてい
る。
中空角柱体１，２を折曲形成させると共に、４箇所に支
持片３を起立形成させる際に、此等と干渉する箇所に、
夫々嵌合用切欠６及び７を設けている。更に、この実施
例では、中空柱状の緩衝体を梱包用段ボール箱内の隅部
に宛てがえる様に直角に折曲させる為に、本体部材１０
０の中央部には、隣接する平行折り目Ｃ，Ｄ間に跨がら
せて折り目Ｈを設けている。又、この折り目Ｈの折曲を
可能にする為に、折り目Ｈの各末端と本体部材１００の
縁端との間には、夫々六角形をした折曲用切欠８及び９
を設けている。又、本体部材１００の平行折り目Ａ，Ｂ
間、及びＥ，Ｆ間には、夫々指掛孔１０を２箇所に設け
て、緩衝体に折り上げ、又は平坦に展開させる操作を行
い易くしている。尚、この実施例では、平行折り目Ｂを
跨ぐ２条の平行切れ目１１，１２と、この平行切れ目１
１，１２の各一端間を結ぶ折り目Ｋとを設けることによ
って、図５に示した様に折り上げた緩衝体の上面の一部
に凹みａを生じさせる為の、凹み形成片１３を設けてい
る。
【０００９】一方、１枚の矩形段ボールからなる補助部
材２００は、この場合、本体部材１００の半分の長さの
ものを２枚用意している。各補助部材２００には、長手
方向の全長に亙って２条の平行折り目Ｌ，Ｍを設けて、
図５に示した横断面がコ字形をしたスペーサー２０１が
折曲形成される様にしている。このスペーサー２０１
は、本体部材１００を緩衝体本体１０１に折り上げた状
態で、両中空角柱体１，２の間に生じた空隙内に嵌め込
んで、凹形溝Ｓを形成させると共に、その折り上げ形状
を固定させる役割を果すものである。その為、両平行折
り目Ｌ，Ｍ間の間隔はこの凹形溝Ｓの溝幅と略等しくし
ている。そして、補助部材２００の幅方向の両縁部に
は、スペーサー２０１を凹形溝Ｓに嵌め込む時に各支持
片３と干渉する箇所に、夫々嵌合用切欠２１を設けてい
る。又、補助部材２００の長手方向の一端側には、折曲
用切欠８，９と重なり合う部分に矢羽根状の切欠部２２
を設けている。
材２００は、この場合、本体部材１００の半分の長さの
ものを２枚用意している。各補助部材２００には、長手
方向の全長に亙って２条の平行折り目Ｌ，Ｍを設けて、
図５に示した横断面がコ字形をしたスペーサー２０１が
折曲形成される様にしている。このスペーサー２０１
は、本体部材１００を緩衝体本体１０１に折り上げた状
態で、両中空角柱体１，２の間に生じた空隙内に嵌め込
んで、凹形溝Ｓを形成させると共に、その折り上げ形状
を固定させる役割を果すものである。その為、両平行折
り目Ｌ，Ｍ間の間隔はこの凹形溝Ｓの溝幅と略等しくし
ている。そして、補助部材２００の幅方向の両縁部に
は、スペーサー２０１を凹形溝Ｓに嵌め込む時に各支持
片３と干渉する箇所に、夫々嵌合用切欠２１を設けてい
る。又、補助部材２００の長手方向の一端側には、折曲
用切欠８，９と重なり合う部分に矢羽根状の切欠部２２
を設けている。
【００１０】次に、上記実施例の作用を、被梱包物品の
一例としての天井取付型エアコンの空気吹出パネルを、
段ボール箱を用いて梱包する場合を例に採って、図６，
７も参照し乍ら説明する。夫々矩形段ボールから成る本
体部材１００と補助部材２００とを組合わせた折畳式緩
衝材を、所望の形状の緩衝体に折り上げるには、先ず、
図３に示した様に本体部材１００の中央部に隣接して位
置する平行折り目Ｃ及びＤを、一旦段ボールの裏面側に
折り曲げて、各支持片３が起立し易い様に折り癖を付け
る。然る後、図４，５に示した様に一組の対向辺部に夫
々設けた各３条の平行折り目Ａ〜Ｃ及びＤ〜Ｆを段ボー
ルの表側向きに、互いに対向方向にコ字形に折曲させ
て、所定間隔を隔てて対向する一組の中空角柱体１，２
を形成させる。この時、各起立用扶助片５の両端が、折
曲される対向辺部間で圧迫されるので、各支持片３は自
ずから起立されて、この起立された各支持片３によって
上記の折曲状態が固定される。そして、起立される各支
持片３と中空角柱体１，２とが互いに干渉する箇所に
は、夫々嵌合用切欠６，７を設けてあるので、上記の折
曲操作は支障なく行われる。又、この嵌合用切欠６，７
が支持片３に設けた掛合用切欠４ａに掛合されることに
よって、その支持状態が更に強化された緩衝体本体１０
１が折り上がる。
一例としての天井取付型エアコンの空気吹出パネルを、
段ボール箱を用いて梱包する場合を例に採って、図６，
７も参照し乍ら説明する。夫々矩形段ボールから成る本
体部材１００と補助部材２００とを組合わせた折畳式緩
衝材を、所望の形状の緩衝体に折り上げるには、先ず、
図３に示した様に本体部材１００の中央部に隣接して位
置する平行折り目Ｃ及びＤを、一旦段ボールの裏面側に
折り曲げて、各支持片３が起立し易い様に折り癖を付け
る。然る後、図４，５に示した様に一組の対向辺部に夫
々設けた各３条の平行折り目Ａ〜Ｃ及びＤ〜Ｆを段ボー
ルの表側向きに、互いに対向方向にコ字形に折曲させ
て、所定間隔を隔てて対向する一組の中空角柱体１，２
を形成させる。この時、各起立用扶助片５の両端が、折
曲される対向辺部間で圧迫されるので、各支持片３は自
ずから起立されて、この起立された各支持片３によって
上記の折曲状態が固定される。そして、起立される各支
持片３と中空角柱体１，２とが互いに干渉する箇所に
は、夫々嵌合用切欠６，７を設けてあるので、上記の折
曲操作は支障なく行われる。又、この嵌合用切欠６，７
が支持片３に設けた掛合用切欠４ａに掛合されることに
よって、その支持状態が更に強化された緩衝体本体１０
１が折り上がる。
【００１１】次いで、補助部材２００を、その２条の平
行折り目Ｌ，Ｍに沿って折曲して形成させた横断面が略
コ字形をしたスペーサー２０１を、図５に示した様に一
組の中空角柱体１，２間に生じた空隙に嵌め込めば、横
断面が略凹形をして、被梱包物品の端部を嵌め込ませる
為の凹形溝Ｓを備えた中空柱状の緩衝体が、上記の長い
作用説明とは異なって極めて簡単・迅速に折り上がる。
そして、この緩衝体を図６，７に示した様に段ボール箱
３０内の四隅に沿わせて配置したい場合には、本体部材
１００に設けた六角形をした折曲用切欠８，９の部分で
直角に折曲させることが出来る。
行折り目Ｌ，Ｍに沿って折曲して形成させた横断面が略
コ字形をしたスペーサー２０１を、図５に示した様に一
組の中空角柱体１，２間に生じた空隙に嵌め込めば、横
断面が略凹形をして、被梱包物品の端部を嵌め込ませる
為の凹形溝Ｓを備えた中空柱状の緩衝体が、上記の長い
作用説明とは異なって極めて簡単・迅速に折り上がる。
そして、この緩衝体を図６，７に示した様に段ボール箱
３０内の四隅に沿わせて配置したい場合には、本体部材
１００に設けた六角形をした折曲用切欠８，９の部分で
直角に折曲させることが出来る。
【００１２】上記の様にして折り上げた複数個の緩衝体
は、図６，７に示した様に夫々の凹形溝Ｓ部分を、偏平
な直方体形をした被梱包物品４０の隅角部に夫々嵌め込
んだうえ、段ボール箱３０に収容すれば、被梱包物品４
０の端部は、その上下両面と側端面とに、夫々一組の中
空角柱体１，２とスペーサー２０１とが宛てがわれた状
態となって、従来の発泡スチロール製パッキンを用いた
場合に匹敵する緩衝効果が得られる。
は、図６，７に示した様に夫々の凹形溝Ｓ部分を、偏平
な直方体形をした被梱包物品４０の隅角部に夫々嵌め込
んだうえ、段ボール箱３０に収容すれば、被梱包物品４
０の端部は、その上下両面と側端面とに、夫々一組の中
空角柱体１，２とスペーサー２０１とが宛てがわれた状
態となって、従来の発泡スチロール製パッキンを用いた
場合に匹敵する緩衝効果が得られる。
【００１３】尚、上記構成に於いて、一組の中空角柱体
１，２の夫々の横断面形状、及びこの一組の中空角柱体
１，２とスペーサー２０１とに囲まれて形成される凹形
溝Ｓの幅、深さ及び長さ寸法は、勿論、被梱包物品の形
状・寸法に適合する様に適宜に決めればよい。そして、
折曲用切欠８，９を設ける場所と個数を変えれば、中空
柱状に折り上げた緩衝体を、Ｌ字形の他にコ字形、ロ字
形、或は多角形等の任意の形状に折曲させることも容易
に行える。
１，２の夫々の横断面形状、及びこの一組の中空角柱体
１，２とスペーサー２０１とに囲まれて形成される凹形
溝Ｓの幅、深さ及び長さ寸法は、勿論、被梱包物品の形
状・寸法に適合する様に適宜に決めればよい。そして、
折曲用切欠８，９を設ける場所と個数を変えれば、中空
柱状に折り上げた緩衝体を、Ｌ字形の他にコ字形、ロ字
形、或は多角形等の任意の形状に折曲させることも容易
に行える。
【００１４】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による段ボール製の折畳式緩衝材は、従来の発泡スチ
ロール製パッキンに比べて、以下に列挙した如き実用上
の様々の優れた効果を奏する。 （ａ） １枚の段ボールに、折り目を設け、打抜加工等
を施すだけで作れるので、より安価に提供出来る。 （ｂ） 平坦に展開したコンパクトな形態で保管・輸送
出来るので、保管・輸送費が大幅に節減される。 （ｃ） 石油資源の浪費節減に寄与する。 （ｄ） 発泡スチロールの大量廃棄に伴なって生ずる、
前述のゴミ処理問題を解消出来る。 又、従来の段ボール片を重ね合わせて作られたブロック
状緩衝体に比べて、格段に緩衝機能が優れている上に、
遥かに能率的に安価に作れる。
明による段ボール製の折畳式緩衝材は、従来の発泡スチ
ロール製パッキンに比べて、以下に列挙した如き実用上
の様々の優れた効果を奏する。 （ａ） １枚の段ボールに、折り目を設け、打抜加工等
を施すだけで作れるので、より安価に提供出来る。 （ｂ） 平坦に展開したコンパクトな形態で保管・輸送
出来るので、保管・輸送費が大幅に節減される。 （ｃ） 石油資源の浪費節減に寄与する。 （ｄ） 発泡スチロールの大量廃棄に伴なって生ずる、
前述のゴミ処理問題を解消出来る。 又、従来の段ボール片を重ね合わせて作られたブロック
状緩衝体に比べて、格段に緩衝機能が優れている上に、
遥かに能率的に安価に作れる。
【図１】本発明の一実施例を示す、本体部材の展開平面
図である。
図である。
【図２】同上、補助部材の展開平面図である。
【図３】同上、本体部材を中空柱状に折曲し始める時の
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図４】同上、折上げ途中の状態を示す斜視図である。
【図５】同上、折畳式緩衝材を緩衝体に略折り上げた状
態の斜視図である。
態の斜視図である。
【図６】同上、梱包用段ボール箱に納めた被梱包物品
を、４個の緩衝体を使って緩衝支持した状態を示す縦断
面図である。
を、４個の緩衝体を使って緩衝支持した状態を示す縦断
面図である。
【図７】同上、図６の平面図である。
１００ 本体部材 ２００ 補助部材 １０１ 緩衝体本体 ２０１ スペーサー １，２ 中空角柱体 ３ 支持片 ４ 切起用切れ目 ４ａ 掛合用切欠 ５ 起立用補助片 ６，７ 嵌合用切欠 ８，９ 折曲用切欠 １０ 指掛孔 １１，１２ 平行切れ目 １３ 凹み形成片 ２１ 嵌合用切欠 ２２ 切欠部 Ａ〜Ｆ、Ｌ，Ｍ 平行折り目 Ｇ 起立用折り目 ｇ 斜め折り目 Ｈ，Ｋ 折り目 Ｓ 凹形溝 ａ 凹み ３０ 段ボール箱 ４０ 被梱包物品
Claims (2)
- 【請求項１】 夫々、矩形段ボールに複数の折り目や切
れ目等を設けた本体部材１００と補助部材２００とから
成り、夫々を前記折り目に沿って折曲することにより緩
衝体本体１０１とスペーサー２０１とを形成させ、この
両者を組合わせて横断面が略凹形をした中空柱状の緩衝
体を形成させ、その凹形溝Ｓ内に被梱包物品の端部を挿
嵌させて緩衝的に支持する様に構成されたものであっ
て、 前記本体部材１００には、一組の対向する辺部を夫々コ
字状に折曲させて、所定幅の空隙を隔てて対向する一組
の中空角柱体１，２を形成させる為の、各３条の平行折
り目Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤ，Ｅ，Ｆを夫々所定間隔を隔てて
設け、 且つ、この折曲形状を固定させる略凹形をした支持片３
を切起状に形成させる為に、前記本体部材１００の中央
部に隣接して位置する前記平行折り目Ｃ，Ｄ間に跨がら
せて、切起用切れ目４及び起立用折り目Ｇを、適宜の間
隔を隔てた複数箇所に夫々設けると共に、起立された前
記各支持片３と前記中空角柱体１，２とが互いに干渉す
る箇所に、夫々嵌合用切欠６，７を設け、 前記補助部材２００には、前記一組の中空角柱体１，２
間に生じた前記空隙に嵌め込む、横断面が略コ字形をし
たスペーサー２０１を形成させる為に、中央部に２条の
平行折り目Ｈ，Ｉを設けると共に、前記嵌め込みの際に
前記起立された支持片３と干渉する箇所に嵌合用切欠２
１を設けたことを特徴とする段ボール製の折畳式緩衝
材。 - 【請求項２】 前記本体部材１００には、前記中空柱状
に折り上げた状態で、前記凹形溝Ｓを内側向きにして直
角に折曲させる為の、六角形をした折曲用切欠８，９を
設けたことを特徴とする請求項１項記載の段ボール製の
折畳式緩衝材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3237062A JPH0684182B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 段ボール製の折畳式緩衝材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3237062A JPH0684182B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 段ボール製の折畳式緩衝材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0551068A true JPH0551068A (ja) | 1993-03-02 |
| JPH0684182B2 JPH0684182B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=17009858
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3237062A Expired - Fee Related JPH0684182B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 段ボール製の折畳式緩衝材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0684182B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07149372A (ja) * | 1993-11-22 | 1995-06-13 | Chuo Shiki Kogyo Kk | 折畳式のコーナー用パッキン |
| CN109720686A (zh) * | 2017-10-27 | 2019-05-07 | 天津市职业大学 | 陶瓷茶具包装盒及其制作方法 |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP3237062A patent/JPH0684182B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07149372A (ja) * | 1993-11-22 | 1995-06-13 | Chuo Shiki Kogyo Kk | 折畳式のコーナー用パッキン |
| CN109720686A (zh) * | 2017-10-27 | 2019-05-07 | 天津市职业大学 | 陶瓷茶具包装盒及其制作方法 |
| CN109720686B (zh) * | 2017-10-27 | 2023-07-14 | 天津市职业大学 | 陶瓷茶具包装盒及其制作方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0684182B2 (ja) | 1994-10-26 |
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|---|---|---|---|
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