JPH05498A - 微細凹凸を有する多層シートおよびその製法 - Google Patents
微細凹凸を有する多層シートおよびその製法Info
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- JPH05498A JPH05498A JP3153367A JP15336791A JPH05498A JP H05498 A JPH05498 A JP H05498A JP 3153367 A JP3153367 A JP 3153367A JP 15336791 A JP15336791 A JP 15336791A JP H05498 A JPH05498 A JP H05498A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 自然木などの自然物の表面凹凸形状を電離放
射線硬化型樹脂などの透明または半透明材料に賦型した
ものを2層以上積層して微細凹凸を有する多層シ−トを
得る。 【効果】 この方法により得られる微細凹凸を有する
多層シ−トは、入射した光線を複数のフィルム層ごとに
成形されている微細エンボスの影響により、異なった深
度、異なった位置において複雑な反射を行いかつ干渉を
生じさせる。それにより、実際の木材の繊維組織の持つ
立体構造により生じる光の乱反射、干渉と極めて類似の
現象を呈し、自然木の木目が持つ奥行きと深ささらには
「照り」を十分に再現する。
射線硬化型樹脂などの透明または半透明材料に賦型した
ものを2層以上積層して微細凹凸を有する多層シ−トを
得る。 【効果】 この方法により得られる微細凹凸を有する
多層シ−トは、入射した光線を複数のフィルム層ごとに
成形されている微細エンボスの影響により、異なった深
度、異なった位置において複雑な反射を行いかつ干渉を
生じさせる。それにより、実際の木材の繊維組織の持つ
立体構造により生じる光の乱反射、干渉と極めて類似の
現象を呈し、自然木の木目が持つ奥行きと深ささらには
「照り」を十分に再現する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細凹凸を有する多層
シ−トおよびその製法に関し、特に、木材の表面組織の
持つ微細な凹凸を忠実に再現しそれにより木目表面の持
つ木材に固有の光沢を視覚的に与え得るシ−トおよびそ
の製造方法に関する。
シ−トおよびその製法に関し、特に、木材の表面組織の
持つ微細な凹凸を忠実に再現しそれにより木目表面の持
つ木材に固有の光沢を視覚的に与え得るシ−トおよびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木目模様を単に印刷した樹脂シ−
トは視覚的に立体感が乏しく家具材などに用いた場合の
意匠性に不満足であることから、そのようなシ−トを基
材に貼着した成形品に対して、本来の木目表面が持つ木
材に固有の立体感のある光沢を視覚的に得るために多く
の手段が試みられてきている。例えば、天然木目版の表
面の微細凹凸を忠実に再現するエンボス版を作成し、そ
れを用いて基材表面にエンボス加工を行い、木目の持つ
微細凹凸を再現しようとするもの(特公昭61−127
54号公報)、木目模様とは無関係に波状の細線エンボ
スを多数表面に形成しそのエンボスの生じる光の乱反射
により疑似的に光沢の移動を表現しようとしたもの(本
出願人と同一人の出願にかかる特願平1−206449
号)など種々のものが知られている。
トは視覚的に立体感が乏しく家具材などに用いた場合の
意匠性に不満足であることから、そのようなシ−トを基
材に貼着した成形品に対して、本来の木目表面が持つ木
材に固有の立体感のある光沢を視覚的に得るために多く
の手段が試みられてきている。例えば、天然木目版の表
面の微細凹凸を忠実に再現するエンボス版を作成し、そ
れを用いて基材表面にエンボス加工を行い、木目の持つ
微細凹凸を再現しようとするもの(特公昭61−127
54号公報)、木目模様とは無関係に波状の細線エンボ
スを多数表面に形成しそのエンボスの生じる光の乱反射
により疑似的に光沢の移動を表現しようとしたもの(本
出願人と同一人の出願にかかる特願平1−206449
号)など種々のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする技術課題】しかしながら、従
来知られているこれらの技術はいずれも自然木の木目が
持つ立体感、特に「照り」といわれている立体感のある
光沢を視覚的に現すのに必ずしも満足な結果を得られて
いない。 すなわち、現実の木目板の繊維状の細胞組織
すなわち導管、仮導管などの組織は立体構造を持ち、か
つ光線もその表面から複数の細胞組織層を通過して内部
にまで浸透しその過程において複雑な反射を繰り返しま
た光の干渉を生じている。現実の木目版を見る者にとっ
ては、この複雑な光の反射、干渉を知覚することにより
木材固有の奥行きと深さとを感じとり、そこに存在する
高度の意匠性に満足しているものといえる。
来知られているこれらの技術はいずれも自然木の木目が
持つ立体感、特に「照り」といわれている立体感のある
光沢を視覚的に現すのに必ずしも満足な結果を得られて
いない。 すなわち、現実の木目板の繊維状の細胞組織
すなわち導管、仮導管などの組織は立体構造を持ち、か
つ光線もその表面から複数の細胞組織層を通過して内部
にまで浸透しその過程において複雑な反射を繰り返しま
た光の干渉を生じている。現実の木目版を見る者にとっ
ては、この複雑な光の反射、干渉を知覚することにより
木材固有の奥行きと深さとを感じとり、そこに存在する
高度の意匠性に満足しているものといえる。
【0004】しかし、上記した従来の技術のうち、木目
模様の上に波状の細線エンボスを多数表面に形成しその
エンボスの生じる光の乱反射により疑似的に光沢の移動
を表現しようとしたものは細線エンボスの持つ立体性か
らある程度の奥行きと深さを表現し得るものであるもの
の、それは実際の木目模様とは無関係の立体感であり、
その光沢の移動態様は自然木のそれに比べた場合人工的
にすぎることは否めない。また、天然木目版の表面の微
細凹凸を忠実に再現するエンボス版を作成し、それを用
いて基材表面にエンボス加工を行い、木目の持つ微細凹
凸を再現したものは、より現実感はあるもののその微細
凹凸は木目模様の表面部分のみを賦型したにすぎず、い
かに木目の形状を忠実に型どりしたとしても、自然木の
持つ奥行き感、立体感あるいは透明感までは表現するこ
とはできず、もちろん光沢、すなわち「照り」を発生さ
せることも不可能であった。
模様の上に波状の細線エンボスを多数表面に形成しその
エンボスの生じる光の乱反射により疑似的に光沢の移動
を表現しようとしたものは細線エンボスの持つ立体性か
らある程度の奥行きと深さを表現し得るものであるもの
の、それは実際の木目模様とは無関係の立体感であり、
その光沢の移動態様は自然木のそれに比べた場合人工的
にすぎることは否めない。また、天然木目版の表面の微
細凹凸を忠実に再現するエンボス版を作成し、それを用
いて基材表面にエンボス加工を行い、木目の持つ微細凹
凸を再現したものは、より現実感はあるもののその微細
凹凸は木目模様の表面部分のみを賦型したにすぎず、い
かに木目の形状を忠実に型どりしたとしても、自然木の
持つ奥行き感、立体感あるいは透明感までは表現するこ
とはできず、もちろん光沢、すなわち「照り」を発生さ
せることも不可能であった。
【0005】本発明は、従来の技術では解決できなかっ
た上記のような不都合を解決することを目的としてお
り、具体的には、自然木の木目の持つ光沢(照り)にき
わめて近似した光沢を見た者に視覚的に与え得るシ−ト
を得ることを目的としている。さらに他の目的は、木目
調の印刷物に、本物に近い照りおよび天然木目板の持
つ、奥行きおよび深さのある繊維構造を再現し得るシ−
トを得ることにある。
た上記のような不都合を解決することを目的としてお
り、具体的には、自然木の木目の持つ光沢(照り)にき
わめて近似した光沢を見た者に視覚的に与え得るシ−ト
を得ることを目的としている。さらに他の目的は、木目
調の印刷物に、本物に近い照りおよび天然木目板の持
つ、奥行きおよび深さのある繊維構造を再現し得るシ−
トを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための技術手段】本発明は上記の目的
を達成するために次のような技術手段を講じた。すなわ
ち、自然物の表面凹凸形状を透明または半透明材料に模
倣したものを2層以上積層することにより、微細凹凸を
有する多層シ−トを作成した。そのようなシ−トの製造
に際しては、まず、自然物の表面凹凸形状を適宜の方法
により型どり模倣した凹版を作成し、次いでその凹版に
模倣された凹凸模様を透明または半透明材料に賦型した
シ−トを作成し、さらに、そのシ−ト上に、再度該凹版
に模倣された凹凸模様を透明または半透明材料に賦型し
たシ−トを積層するようにした。積層数は少なくとも2
層以上であれば目的を達成することができる。 以下、
本発明を詳細に説明する。
を達成するために次のような技術手段を講じた。すなわ
ち、自然物の表面凹凸形状を透明または半透明材料に模
倣したものを2層以上積層することにより、微細凹凸を
有する多層シ−トを作成した。そのようなシ−トの製造
に際しては、まず、自然物の表面凹凸形状を適宜の方法
により型どり模倣した凹版を作成し、次いでその凹版に
模倣された凹凸模様を透明または半透明材料に賦型した
シ−トを作成し、さらに、そのシ−ト上に、再度該凹版
に模倣された凹凸模様を透明または半透明材料に賦型し
たシ−トを積層するようにした。積層数は少なくとも2
層以上であれば目的を達成することができる。 以下、
本発明を詳細に説明する。
【0007】まず、自然物の表面凹凸形状を型どり模倣
した版板を作成する。その方法としては、電鋳法、ミル
押し法、エッチング法、樹脂流し込み法またはレ−ザ−
彫刻法など従来知られた手法を用い得るが、好ましい態
様としては以下のような方法を用い得る。 [態様1] 1、倍率100倍程度で木目板表面の組織を拡大した顕
微鏡写真を撮影し、写真製版用の原版を作る。
した版板を作成する。その方法としては、電鋳法、ミル
押し法、エッチング法、樹脂流し込み法またはレ−ザ−
彫刻法など従来知られた手法を用い得るが、好ましい態
様としては以下のような方法を用い得る。 [態様1] 1、倍率100倍程度で木目板表面の組織を拡大した顕
微鏡写真を撮影し、写真製版用の原版を作る。
【0008】2、1の原版を用いて、パタ−ンの修正
(不要パタ−ンの消去など)、殖版処理、エンドレス継
ぎ処理(円筒状の転写エンボス版の場合)などの処理を
行い、写真原版を作成する。 3、2の写真原版を用いて、感光性レジストを塗工した
金属(銅など)の版材に、レジスト面上において原寸パ
タ−ンとなるように縮小投影露光する。(3'、2の写真
原版を原寸大に縮小した原版を再度作成し、これを等倍
で版材のレジスト面上に露光する。) 4、公知の腐食法により腐食し(すなわち、レジスト現
像の後、版材が銅の場合には塩化第2鉄水溶液などによ
り)版材に凹凸を形成する。 [態様2] 1、態様1と同様に原版を作成する。
(不要パタ−ンの消去など)、殖版処理、エンドレス継
ぎ処理(円筒状の転写エンボス版の場合)などの処理を
行い、写真原版を作成する。 3、2の写真原版を用いて、感光性レジストを塗工した
金属(銅など)の版材に、レジスト面上において原寸パ
タ−ンとなるように縮小投影露光する。(3'、2の写真
原版を原寸大に縮小した原版を再度作成し、これを等倍
で版材のレジスト面上に露光する。) 4、公知の腐食法により腐食し(すなわち、レジスト現
像の後、版材が銅の場合には塩化第2鉄水溶液などによ
り)版材に凹凸を形成する。 [態様2] 1、態様1と同様に原版を作成する。
【0009】2、1の原版を、光学、電気的スキャナを
用いて画像を例えばデジタル信号として記録する。 3、2で記録されて信号を処理して画像の修正を行う。
信号処理法としては、例えば、デジタル信号に変換記録
された画像デ−タをCRT(陰極線表示管)上でモニタ
−しつつ、デジタル演算を施して、殖版、継ぎ目修正な
どの処理を行い、また画像の倍率をx1に縮小する。
用いて画像を例えばデジタル信号として記録する。 3、2で記録されて信号を処理して画像の修正を行う。
信号処理法としては、例えば、デジタル信号に変換記録
された画像デ−タをCRT(陰極線表示管)上でモニタ
−しつつ、デジタル演算を施して、殖版、継ぎ目修正な
どの処理を行い、また画像の倍率をx1に縮小する。
【0010】4、感光性レジストを塗工した版材面上を
操作するレ−ザ−光束を3の画像処理デ−タで変調しつ
つ露光することにより、木目模様の微細構造のパタ−ン
ヲレジスト上に陰画または陽画で露光する。 5、以下、態様1と同様の方法により、版材に凹凸を形
成する。 [態様3] 1、シリコン樹脂などの樹脂液を木目板表面に塗工し、
乾燥・硬化させる。
操作するレ−ザ−光束を3の画像処理デ−タで変調しつ
つ露光することにより、木目模様の微細構造のパタ−ン
ヲレジスト上に陰画または陽画で露光する。 5、以下、態様1と同様の方法により、版材に凹凸を形
成する。 [態様3] 1、シリコン樹脂などの樹脂液を木目板表面に塗工し、
乾燥・硬化させる。
【0011】2、硬化した樹脂を離型し、木目板表面の
凹凸を賦型した版材を得る。 (3、あるいは、2の版板の表面に金属メッキを施し、
メッキ層を離型して、電鋳版を作成する。) 次ぎに、
上記のようにして作成した版板を用いて、透明または半
透明の木目凹凸賦型層を作成する。基材シ−トとして
は、薄葉紙、クラフト紙、チタン紙のような紙材、硝
子、ポリエステルなどの樹脂を用いた織布あるいは不織
布、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポレエチ
レンテレフタレ−トなどのポリエステル樹脂などのシ−
トあるいはフィルムを用いることができる。
凹凸を賦型した版材を得る。 (3、あるいは、2の版板の表面に金属メッキを施し、
メッキ層を離型して、電鋳版を作成する。) 次ぎに、
上記のようにして作成した版板を用いて、透明または半
透明の木目凹凸賦型層を作成する。基材シ−トとして
は、薄葉紙、クラフト紙、チタン紙のような紙材、硝
子、ポリエステルなどの樹脂を用いた織布あるいは不織
布、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポレエチ
レンテレフタレ−トなどのポリエステル樹脂などのシ−
トあるいはフィルムを用いることができる。
【0012】賦型層の材料としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ルなどのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレ−トな
どのポリエステル樹脂、ポリメタアクリル酸メチルのよ
うなアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−トな
どの樹脂フィルムのような熱可塑性樹脂材あるいは、分
子中に重合性不飽和結合またはエポキシ基を有するアク
リレート、ポリエステル、エポキシなどのプレポリマー
および/または単量体からなる電子線硬化型樹脂または
これら電子線硬化型樹脂にベンゾイン、ベンゾフェノン
などの光反応開始剤を添加した赤外線硬化型樹脂(以
下、これらを「電離放射線硬化型樹脂」という)を用い
ることができ、必要に応じ、そのような樹脂材に透明性
を失わない程度の割合で適宜の染料あるいは顔料を添加
したものを用いることもできる。賦型層の厚みは通常エ
ンボスされる微細凹凸の深さより厚くするのが好ましい
が、一方、再現しようとする物の立体感、奥行感の再現
性上最適な範囲にする必要もある。微細凹凸として木目
板表面の木肌の微細凹凸を用いる場合、10〜100μ
m程度が好ましい。
リプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ルなどのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレ−トな
どのポリエステル樹脂、ポリメタアクリル酸メチルのよ
うなアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−トな
どの樹脂フィルムのような熱可塑性樹脂材あるいは、分
子中に重合性不飽和結合またはエポキシ基を有するアク
リレート、ポリエステル、エポキシなどのプレポリマー
および/または単量体からなる電子線硬化型樹脂または
これら電子線硬化型樹脂にベンゾイン、ベンゾフェノン
などの光反応開始剤を添加した赤外線硬化型樹脂(以
下、これらを「電離放射線硬化型樹脂」という)を用い
ることができ、必要に応じ、そのような樹脂材に透明性
を失わない程度の割合で適宜の染料あるいは顔料を添加
したものを用いることもできる。賦型層の厚みは通常エ
ンボスされる微細凹凸の深さより厚くするのが好ましい
が、一方、再現しようとする物の立体感、奥行感の再現
性上最適な範囲にする必要もある。微細凹凸として木目
板表面の木肌の微細凹凸を用いる場合、10〜100μ
m程度が好ましい。
【0013】賦型層の作成方法それ自体は特に限定され
るものではなく従来知られたものを適宜用い得るが、以
下に記載する方法は特に好ましい態様である。一つの方
法としては、加圧エンボス加工による方法であり、 1、上記のような熱可塑性樹脂材料を熱熔融による熔融
押出塗工法(エクストル−ジョンコ−トなど)、溶剤に
溶解した樹脂をロ−ルコ−ト、グラビアコ−トなどで塗
工し、乾燥・固化して製膜する溶液塗工法、シ−トのド
ライラミネ−トまたは熱融着などにより、基材シ−ト上
に接着して、膜材を形成し、 2、該膜を加熱軟化した後、上記により作成した版材を
加圧エンボスし、版材上の微細凹凸を膜上に賦型する。
それにより、表面に木目模様の微細なエンボスが賦型さ
れた単一層の賦型シ−トが基材シ−ト上に形成される。
るものではなく従来知られたものを適宜用い得るが、以
下に記載する方法は特に好ましい態様である。一つの方
法としては、加圧エンボス加工による方法であり、 1、上記のような熱可塑性樹脂材料を熱熔融による熔融
押出塗工法(エクストル−ジョンコ−トなど)、溶剤に
溶解した樹脂をロ−ルコ−ト、グラビアコ−トなどで塗
工し、乾燥・固化して製膜する溶液塗工法、シ−トのド
ライラミネ−トまたは熱融着などにより、基材シ−ト上
に接着して、膜材を形成し、 2、該膜を加熱軟化した後、上記により作成した版材を
加圧エンボスし、版材上の微細凹凸を膜上に賦型する。
それにより、表面に木目模様の微細なエンボスが賦型さ
れた単一層の賦型シ−トが基材シ−ト上に形成される。
【0014】本発明においては、得られた賦型シ−ト上
にさらに同一のあるいは類似のシ−トを複数層積層する
ことを特徴としている。すなわち、 3、2で得られた賦型シ−トに対して、1の工程を再び
適用し、上部に熱可塑性樹脂層をさらに積層した後、 4、再び2の工程を適用することにより新たに積層され
た樹脂層の表面にエンボスを形成する。 以上の工程を
必要回数繰り返し行い、エンボスが施された層が複数層
積層されたシ−トを作成する。 特に好ましい態様としては、木目板の場合、先ず表面の
凹凸形状を型取りした版を作り、次いで該木目板を10
〜100μmぐらい研磨した表面を型取りして版を作
り、以下順次、奥の層の凹凸を型取った版を適当な数だ
け造る。エンボス時には、第一賦型層上に一番奥の層を
型取った版でエンボスし、以下順次、上層の賦型層に上
層から型取りした版でエンボスし、最表面の賦型層に
は、木目板最表面から型取りした版でエンボスすると奥
行方向の内部多層凹凸が良好に再現できる。
にさらに同一のあるいは類似のシ−トを複数層積層する
ことを特徴としている。すなわち、 3、2で得られた賦型シ−トに対して、1の工程を再び
適用し、上部に熱可塑性樹脂層をさらに積層した後、 4、再び2の工程を適用することにより新たに積層され
た樹脂層の表面にエンボスを形成する。 以上の工程を
必要回数繰り返し行い、エンボスが施された層が複数層
積層されたシ−トを作成する。 特に好ましい態様としては、木目板の場合、先ず表面の
凹凸形状を型取りした版を作り、次いで該木目板を10
〜100μmぐらい研磨した表面を型取りして版を作
り、以下順次、奥の層の凹凸を型取った版を適当な数だ
け造る。エンボス時には、第一賦型層上に一番奥の層を
型取った版でエンボスし、以下順次、上層の賦型層に上
層から型取りした版でエンボスし、最表面の賦型層に
は、木目板最表面から型取りした版でエンボスすると奥
行方向の内部多層凹凸が良好に再現できる。
【0015】なお、上記の例では、各層に賦型される凹
凸形状を同一のものとして説明したが、エンボス賦型用
の版材と加圧エンボスされる基材シ−トとの相対位置を
各層へのエンボス加工ごとに変更することにより、ある
いは、異なった凹凸模様を持つ複数のエンボス賦型用の
版材を用意し各層ごとに必要に応じ適宜選択して用いる
ことにより、異なった凹凸模様を持つものとして形成し
てもよい。賦型層を作成する他の好ましい態様として、
本発明者らが先に開発し既に出願しているドラムプリン
トシステム(特開昭64−6935号公報、特開平2−
13117号公報等参照)による方法をあげることがで
きる。以下、その方法を用いての作成方法について図1
及び図2を参照しつつ説明する。
凸形状を同一のものとして説明したが、エンボス賦型用
の版材と加圧エンボスされる基材シ−トとの相対位置を
各層へのエンボス加工ごとに変更することにより、ある
いは、異なった凹凸模様を持つ複数のエンボス賦型用の
版材を用意し各層ごとに必要に応じ適宜選択して用いる
ことにより、異なった凹凸模様を持つものとして形成し
てもよい。賦型層を作成する他の好ましい態様として、
本発明者らが先に開発し既に出願しているドラムプリン
トシステム(特開昭64−6935号公報、特開平2−
13117号公報等参照)による方法をあげることがで
きる。以下、その方法を用いての作成方法について図1
及び図2を参照しつつ説明する。
【0016】1、上述した方法により作成した版材を用
いてロ−ル凹版10、すなわち木目の微細凹凸と同形状
で逆凹凸を再現している円筒状エンボス版を作成する。 2、ロ−ル凹版10の表面に前記の電離放射線硬化性樹
脂12を塗工装置13により塗布し、基材シ−ト2をロ
−ル凹版10に対し塗布した樹脂12に接するように凹
圧ロ−ル21を用いて接触させる。
いてロ−ル凹版10、すなわち木目の微細凹凸と同形状
で逆凹凸を再現している円筒状エンボス版を作成する。 2、ロ−ル凹版10の表面に前記の電離放射線硬化性樹
脂12を塗工装置13により塗布し、基材シ−ト2をロ
−ル凹版10に対し塗布した樹脂12に接するように凹
圧ロ−ル21を用いて接触させる。
【0017】3、次いで、基材シ−ト2がロ−ル凹版1
0に接している間に電離放射線照射装置17により電離
放射線を照射して、ロ−ル凹版10の表面上の硬化性樹
脂14を基材シ−トに密着と同時に凹版上の微細凹凸を
賦型させる。 4、基材シ−ト2上に硬化密着した状態でロ−ル凹版の
表面より脱離した電離放射線硬化性樹脂に対して、必要
に応じ再度電離放射線装置を用いて電離放射線を照射し
てさらに樹脂を硬化させることにより、加圧エンボス加
工による方法で得られたと同様な賦型シ−トを得ること
ができる。なお、ここで電離放射線としては、通常電子
線または紫外線が用いられるが、他に可視光線、X線な
ども用いることができる。
0に接している間に電離放射線照射装置17により電離
放射線を照射して、ロ−ル凹版10の表面上の硬化性樹
脂14を基材シ−トに密着と同時に凹版上の微細凹凸を
賦型させる。 4、基材シ−ト2上に硬化密着した状態でロ−ル凹版の
表面より脱離した電離放射線硬化性樹脂に対して、必要
に応じ再度電離放射線装置を用いて電離放射線を照射し
てさらに樹脂を硬化させることにより、加圧エンボス加
工による方法で得られたと同様な賦型シ−トを得ること
ができる。なお、ここで電離放射線としては、通常電子
線または紫外線が用いられるが、他に可視光線、X線な
ども用いることができる。
【0018】5、この方法による場合であっても、本発
明においては、4で得られた賦型シ−ト上に、さらに2
から4の工程を再び適用し、同一のあるいは類似のエン
ボスを持つ電離放射線硬化性樹脂層を複数層積層16す
ることを特徴とする。そして、この場合であっても、円
筒状エンボス版と加圧エンボスされる基材シ−トとの相
対位置を各層へのエンボス加工ごとに変更することによ
り、あるいは、異なった凹凸模様を持つ複数の円筒状エ
ンボス版を用意し各層ごとに必要に応じ適宜選択して用
いることにより、異なった凹凸模様を持つものとして形
成してもよい。
明においては、4で得られた賦型シ−ト上に、さらに2
から4の工程を再び適用し、同一のあるいは類似のエン
ボスを持つ電離放射線硬化性樹脂層を複数層積層16す
ることを特徴とする。そして、この場合であっても、円
筒状エンボス版と加圧エンボスされる基材シ−トとの相
対位置を各層へのエンボス加工ごとに変更することによ
り、あるいは、異なった凹凸模様を持つ複数の円筒状エ
ンボス版を用意し各層ごとに必要に応じ適宜選択して用
いることにより、異なった凹凸模様を持つものとして形
成してもよい。
【0019】なお、賦型シ−ト作成のさらに好ましい他
の態様としては、図3に示すように 1、基材シ−ト2上に、上記したドラムプリントシステ
ムによる方法で木目凹凸模様を形成した電離放射線硬化
性樹脂層14を形成し、 2、その上に、1で形成された凹凸を埋めて平滑化する
樹脂層15を塗工形成する。その際、用いる塗工樹脂は
ドラムプリントシステムで使用するのと同様の電離放射
線硬化性樹脂であってもよく、また、上記した加圧エン
ボス加工の賦型層の材料として用いた、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビ
ニルなどのビニル系樹脂、ポレエチレンテレフタレ−ト
などのポリエステル樹脂、ポリメタアクリル酸メチルの
ようなアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト
などのような樹脂の溶液を塗工し、乾燥・固化させても
よい。次に、 3、2で作成したシ−ト上に1と同様のドラムプリント
システムによる電離放射線硬化性樹脂層16を加工を行
い、さらに 4、必要に応じ上記の工程を複数回繰り返し、賦型シ−
トを作成する。 以上説明したように、本発明において
は、好ましい態様として記載したような手法を用いて、
基材シ−ト上に木目凹凸模様を微細なエンボスでもって
模倣した透明または半透明フィルムを2層以上積層する
ことを特徴としている。
の態様としては、図3に示すように 1、基材シ−ト2上に、上記したドラムプリントシステ
ムによる方法で木目凹凸模様を形成した電離放射線硬化
性樹脂層14を形成し、 2、その上に、1で形成された凹凸を埋めて平滑化する
樹脂層15を塗工形成する。その際、用いる塗工樹脂は
ドラムプリントシステムで使用するのと同様の電離放射
線硬化性樹脂であってもよく、また、上記した加圧エン
ボス加工の賦型層の材料として用いた、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビ
ニルなどのビニル系樹脂、ポレエチレンテレフタレ−ト
などのポリエステル樹脂、ポリメタアクリル酸メチルの
ようなアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト
などのような樹脂の溶液を塗工し、乾燥・固化させても
よい。次に、 3、2で作成したシ−ト上に1と同様のドラムプリント
システムによる電離放射線硬化性樹脂層16を加工を行
い、さらに 4、必要に応じ上記の工程を複数回繰り返し、賦型シ−
トを作成する。 以上説明したように、本発明において
は、好ましい態様として記載したような手法を用いて、
基材シ−ト上に木目凹凸模様を微細なエンボスでもって
模倣した透明または半透明フィルムを2層以上積層する
ことを特徴としている。
【0020】2層以上積層することにより、前述したよ
うに、入射した光線は複数のフィルム層ごとに成形され
ている微細エンボスの影響により、異なった深度、異な
った位置において複雑な反射を行いかつ干渉を生じる。
その現象は、実際の木材の繊維組織の持つ立体構造によ
り生じる光の乱反射、干渉と極めて類似の現象を呈し、
自然木の木目が持つ奥行きと深ささらには「照り」を十
分に再現する。
うに、入射した光線は複数のフィルム層ごとに成形され
ている微細エンボスの影響により、異なった深度、異な
った位置において複雑な反射を行いかつ干渉を生じる。
その現象は、実際の木材の繊維組織の持つ立体構造によ
り生じる光の乱反射、干渉と極めて類似の現象を呈し、
自然木の木目が持つ奥行きと深ささらには「照り」を十
分に再現する。
【0021】また、必要に応じ、基材シ−ト表面、ある
いは多層に積層した木目凹凸賦型層の表面またはその裏
面のいずれか一層以上に、木目絵柄、木目調色彩のベタ
印刷あるいは大理石などの石目柄などを公知のグラビア
印刷、シルクスクリ−ン印刷などの手法により印刷成形
することはより意匠性を高めるのに有効である。さら
に、「照り」再現のための補助手段として、 1、基材シ−トに、アルミニウム粉、銅粉のような金属
粉や金属蒸着合成樹脂フィルムの裁断片などの金属光沢
を有する顔料、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化
ビスマスなどの真珠光沢や干渉光沢を有する顔料、サラ
ニハ、ポリエステル樹脂層とアクリル樹脂層のように屈
折率の異なる2種以上の樹脂層を数μm以下程度の厚み
で多層積層して、光の干渉による虹彩色を生じさせたフ
ィルムを裁断した箔粉からなる顔料のような光輝性顔料
を練り込むかまたは塗料化して表面に塗工することによ
り、基材シ−ト表面を光輝性とする、あるいは、 2、多層積層される木目凹凸形状賦型樹脂層または前記
した平滑化用の中間層中のいずれか一層以上に、透明性
を失わない程度に上記のようなのような光輝性顔料を分
散させる、などの手段を講じることにより生じる光輝性
と前記木目凹凸賦型積層構造とを組み合わせ、両者の相
乗効果により、木の照りをより強調して再現することが
可能となる。その際、1、2において、模様状に光輝性
とすることにより特有の「照り」を表現することも可能
である。
いは多層に積層した木目凹凸賦型層の表面またはその裏
面のいずれか一層以上に、木目絵柄、木目調色彩のベタ
印刷あるいは大理石などの石目柄などを公知のグラビア
印刷、シルクスクリ−ン印刷などの手法により印刷成形
することはより意匠性を高めるのに有効である。さら
に、「照り」再現のための補助手段として、 1、基材シ−トに、アルミニウム粉、銅粉のような金属
粉や金属蒸着合成樹脂フィルムの裁断片などの金属光沢
を有する顔料、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化
ビスマスなどの真珠光沢や干渉光沢を有する顔料、サラ
ニハ、ポリエステル樹脂層とアクリル樹脂層のように屈
折率の異なる2種以上の樹脂層を数μm以下程度の厚み
で多層積層して、光の干渉による虹彩色を生じさせたフ
ィルムを裁断した箔粉からなる顔料のような光輝性顔料
を練り込むかまたは塗料化して表面に塗工することによ
り、基材シ−ト表面を光輝性とする、あるいは、 2、多層積層される木目凹凸形状賦型樹脂層または前記
した平滑化用の中間層中のいずれか一層以上に、透明性
を失わない程度に上記のようなのような光輝性顔料を分
散させる、などの手段を講じることにより生じる光輝性
と前記木目凹凸賦型積層構造とを組み合わせ、両者の相
乗効果により、木の照りをより強調して再現することが
可能となる。その際、1、2において、模様状に光輝性
とすることにより特有の「照り」を表現することも可能
である。
【0022】上記の方法により得られた賦型シ−トを、
図1に示すように、木目模様を印刷した塩化ビニルシ−
トのような基材21に熱ラミネ−トして化粧シ−トを得
ることもでき、そのような化粧シ−トを合板にラミネ−
トすることによりきわめて自然木に近い外観を有しかつ
特有の「照り」を持つ化粧合板が得られる。
図1に示すように、木目模様を印刷した塩化ビニルシ−
トのような基材21に熱ラミネ−トして化粧シ−トを得
ることもでき、そのような化粧シ−トを合板にラミネ−
トすることによりきわめて自然木に近い外観を有しかつ
特有の「照り」を持つ化粧合板が得られる。
【0023】
【実施例】以下、具体的実施例をあげて本発明をさらに
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0024】
【実施例1】1、基材シ−トとして、厚さ38μm の片
面易接着処理ポリエチレンテレフタレ−トフィルム(帝
人(株)製HP7)を用いた。 2、天然木目板(けやき板目板)表面をシリコン樹脂で
型どり、それを元に作成した電鋳版により、表面に木目
微細凹凸模様を形成したロ−ル凹版を用意した。
面易接着処理ポリエチレンテレフタレ−トフィルム(帝
人(株)製HP7)を用いた。 2、天然木目板(けやき板目板)表面をシリコン樹脂で
型どり、それを元に作成した電鋳版により、表面に木目
微細凹凸模様を形成したロ−ル凹版を用意した。
【0025】3、基材シ−トをロ−ル凹版表面に当接さ
せ、Tダイノズル(ファウンテンアプリケータ)型の塗
工装置から電離放射線硬化性樹脂としてアクリレート系
のP−1700S(大日精化(株)製)を供給し、該樹
脂をロ−ル凹版に供給するとともに紫外線照射装置によ
り紫外線を照射して、該硬化精樹脂を硬化させて基材シ
−ト表面上に木目微細凹凸模様を形成した。 4、その上に、再度3の方法により木目模様微細凹凸模
様を形成した。
せ、Tダイノズル(ファウンテンアプリケータ)型の塗
工装置から電離放射線硬化性樹脂としてアクリレート系
のP−1700S(大日精化(株)製)を供給し、該樹
脂をロ−ル凹版に供給するとともに紫外線照射装置によ
り紫外線を照射して、該硬化精樹脂を硬化させて基材シ
−ト表面上に木目微細凹凸模様を形成した。 4、その上に、再度3の方法により木目模様微細凹凸模
様を形成した。
【0026】5、次に、得られたシ−トをけやき板目木
目柄の印刷された塩化ビニルシ−トの表面に張り付けた
ところ、意匠外観が実際の木目に酷似した非常に優れた
外観の木目模様シ−トが得られた。
目柄の印刷された塩化ビニルシ−トの表面に張り付けた
ところ、意匠外観が実際の木目に酷似した非常に優れた
外観の木目模様シ−トが得られた。
【0027】
【実施例2】厚さ0.08mmの透明塩化ビニルシ−ト
上に、上記電離放射線硬化型樹脂を同様の方法により硬
化させて木目木肌の凹凸を形成した後、木目模様をグラ
ビア印刷法で印刷した着色塩化ビニルフィルムと熱ラミ
ネ−トし、木目模様塩化ビニル化粧シ−トを得た。得ら
れた化粧シ−トを合板にラミネ−トすることにより、天
然の木肌感を有する意匠性に優れた塩化ビニル化粧合板
が得られた。
上に、上記電離放射線硬化型樹脂を同様の方法により硬
化させて木目木肌の凹凸を形成した後、木目模様をグラ
ビア印刷法で印刷した着色塩化ビニルフィルムと熱ラミ
ネ−トし、木目模様塩化ビニル化粧シ−トを得た。得ら
れた化粧シ−トを合板にラミネ−トすることにより、天
然の木肌感を有する意匠性に優れた塩化ビニル化粧合板
が得られた。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法により得られる微細凹凸を
有する多層シ−トは、基材シ−ト上に木目凹凸模様を微
細なエンボスでもって模倣した透明または半透明フィル
ムを2層以上積層することを特徴としている。それによ
り、入射した光線は複数のフィルム層ごとに成形されて
いる微細エンボスの影響を受け、異なった深度、異なっ
た位置において複雑な反射を行いかつ干渉を生じ、実際
の木材の繊維組織の持つ立体構造により生じる光の乱反
射、干渉と極めて類似の現象を呈し、自然木の木目が持
つ奥行きと深ささらには「照り」を十分に再現する。
有する多層シ−トは、基材シ−ト上に木目凹凸模様を微
細なエンボスでもって模倣した透明または半透明フィル
ムを2層以上積層することを特徴としている。それによ
り、入射した光線は複数のフィルム層ごとに成形されて
いる微細エンボスの影響を受け、異なった深度、異なっ
た位置において複雑な反射を行いかつ干渉を生じ、実際
の木材の繊維組織の持つ立体構造により生じる光の乱反
射、干渉と極めて類似の現象を呈し、自然木の木目が持
つ奥行きと深ささらには「照り」を十分に再現する。
【図1】本発明の方法により得られる微細凹凸を有する
多層シ−トの一実施例の製造過程を示す断面。
多層シ−トの一実施例の製造過程を示す断面。
【図2】本発明の多層シ−トを製造する装置の一実施例
を示す断面図。
を示す断面図。
【図3】本発明の多層シ−トの他の実施例を示す断面
図。
図。
2…基材しート、14、16…木目凹凸模様を形成した
樹脂層、15…平滑化用の中間層、
樹脂層、15…平滑化用の中間層、
Claims (2)
- 【請求項1】 自然物の表面凹凸形状を透明または半透
明材料に模倣したものを2層以上積層したことを特徴と
する、微細凹凸を有する多層シ−ト。 - 【請求項2】 自然物の表面凹凸形状を適宜の方法によ
り型どり模倣した凹版を作成し、該凹版に模倣された凹
凸模様を透明または半透明材料に賦型したシ−トを作成
し、該シ−ト上にさらに該凹版に模倣された凹凸模様を
透明または半透明材料に賦型したシ−トを複数層積層し
ていくことを特徴とする、微細凹凸を有する多層シ−ト
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3153367A JPH05498A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 微細凹凸を有する多層シートおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3153367A JPH05498A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 微細凹凸を有する多層シートおよびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05498A true JPH05498A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=15560907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3153367A Pending JPH05498A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 微細凹凸を有する多層シートおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05498A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06344439A (ja) * | 1993-06-04 | 1994-12-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 成形同時賦型シート |
JPH09314789A (ja) * | 1996-05-24 | 1997-12-09 | Kyodo Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法 |
JP2018058222A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート、加飾樹脂成形品、及びこれらの製造方法 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3153367A patent/JPH05498A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06344439A (ja) * | 1993-06-04 | 1994-12-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 成形同時賦型シート |
JPH09314789A (ja) * | 1996-05-24 | 1997-12-09 | Kyodo Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法 |
JP2018058222A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート、加飾樹脂成形品、及びこれらの製造方法 |
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