JPH0548181Y2 - - Google Patents

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JPH0548181Y2
JPH0548181Y2 JP17359984U JP17359984U JPH0548181Y2 JP H0548181 Y2 JPH0548181 Y2 JP H0548181Y2 JP 17359984 U JP17359984 U JP 17359984U JP 17359984 U JP17359984 U JP 17359984U JP H0548181 Y2 JPH0548181 Y2 JP H0548181Y2
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lens
gear
circuit board
printed circuit
sub
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば、標準と望遠、あるいは広角
と標準というように、撮影光学系を異なる2つの
焦点距離に切換えて使用することのできる2焦点
カメラ、詳しくは、主レンズを支持する主レンズ
支持可動体をカメラ本体に固定した固定体に移動
自在に支持させて、前記主レンズを撮影光路内に
おいて前方位置と後方位置とに移動できるように
し、かつ、副レンズ支持可動体によつて支持され
た副レンズを撮影光路内の作用位置と撮影光路外
の退避位置とに移動できるようにして、前記主レ
ンズが後方位置にあり、かつ副レンズが退避位置
にある第1焦点距離の撮影光路系と、主レンズが
前方位置にあり、かつ副レンズが作用位置にある
第2焦点距離の撮影光学系とに切換え可能に構成
するとともに、前記主レンズ支持可動体と一体的
に移動する撮影用電気装置をカメラ本体側の固定
体に配設した電気回路に接続するためのフレキシ
ブルプリント基板を備えた2焦点カメラに関す
る。
〔従来の技術〕
主レンズ支持可動体と一体的に移動する撮影用
電気装置としては、露出時間制御用のシヤツタと
絞りとを組込んだシヤツタユニツトや自動合焦点
装置など、種々のものが考えられ、例えば、自動
合焦点装置用のモータを主レンズ支持可動体と一
体的に移動させるようにした2焦点カメラは知ら
れている(例えば、特開昭59−46610号公報)。
ところが、この従来公知のものは、モータをカ
メラ本体側の電気回路にどのようにして接続する
かについて何ら触れておらず、この点に改良の余
地があつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、主レンズの前後移動に伴つて副レン
ズも移動し、この副レンズが作用位置にあるとき
には、副レンズ支持可動体の退避位置部分に収納
空間が形成される点に着目し、この収納空間を有
効に利用して、撮影用電気装置と電気回路とを接
続するフレキシブルプリント基板をねじれや断線
のおそれのない状態で配設することのできる2焦
点カメラを提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この問題を解決するために、本考案によるフレ
キシブルプリント基板を有する2焦点カメラは、
フレキシブルプリント基板を副レンズ支持可動体
の近傍に配設して、副レンズが退避位置にあると
きには、フレキシブルプリント基板が副レンズ支
持可動体の側方に折畳まれ、副レンズが作用位置
にあるときには、フレキシブルプリント基板が退
避位置における副レンズ支持可動体の収納空間内
に拡径状態で広がるようにしてあることを特徴と
する。
〔作用〕
このように、フレキシブルプリント基板は、折
畳まれたり、副レンズ支持可動体の収納空間内で
拡径状態に広がつたりするだけであるから、ねじ
れるようなおそれが全くない。
〔考案の効果〕
したがつて、撮影用電気装置が電気回路を配設
したカメラ本体に対して大きく前後動するにもか
かわらず、両者を接続するフレキシブルプリント
基板は、ねじれによる断線がなく、常に所望通り
に撮影用電気装置を作動させることができる。
〔実施例〕
以下、図面に沿つて本考案の実施例を説明す
る。
第1図において、カメラ2は、撮影レンズ4、
フアインダ窓6、エレクトロニツクフラツシユ装
置8、フラツシユ光拡散板10、自動焦点調節装
置の投光用窓12、受光用窓14、自動露出制御
装置の測光用窓16、および長焦点距離・標準焦
点距離・レンズバリア閉成設定用操作部材18を
備えている。
第2図イ,ロにおいて、撮影レンズ4は、カメ
ラ本体に固定された固定体の一例である固定鏡胴
20と、前方の突出位置および後方の収納位置の
間を光軸方向に沿つて摺動するように固定鏡胴2
0に支持された可動鏡胴22とを備えている。可
動鏡胴22には、常に光軸上に配置されて自動焦
点調節装置に連係された主レンズMLと、光軸上
に配置された作用位置およびその作用位置から撮
影光路外へ退避した退避位置との間を移動するよ
うに支持されたテレコンバータ用副レンズCLと
が設けられている。第2図イの如く、可動鏡胴2
2が収納位置にあり、かつ副レンズCLが退避位
置にあるときは、標準焦点距離の撮影光学系が構
成される一方、第2図ロの如く、可動鏡胴22が
突出位置にあり、かつ副レンズCLが作用位置に
あるときは、長焦点距離の撮影光学系が構成され
る。
フアインダ光学系2合は、フアインダ窓6の後
方にフアインダレンズG1,G2,G3,G4、
およびG5を有し、第2図イに示した標準焦点設
定時には、全レンズG1,G2,G3,G4、お
よびG5がフアインダ光軸上に配置されて標準焦
点距離の撮影光学系の画角に対応した被写体像が
観察されるように構成される一方、第2図ロに示
した長焦点設定時には、標準焦点設定時に比較し
てレンズG1が後方へ後退するとともに、レンズ
G2がフアインダ光路外へ退いて、長焦点距離の
撮影光学系の画角に対応した被写体像が観察され
るように構成される。
シヤツタユニツト24は、第3図に示す如く、
シヤツタ開口24aが主レンズMLの後方に位置
するように可動鏡胴22に固定されており、可動
鏡胴22の移動に伴つて光軸方向に移動する。レ
ンズバリア120は、主レンズMLの前面を被う
閉じ位置、および閉じ位置から退避した開き位置
の間を移動するように支持されている。
第2図乃至第4図において、露光開口28の前
方には、固定遮光筒30と、外周壁が固定遮光筒
30の内周壁にゆるく嵌合し、前端部が可動鏡胴
22に連結された可動遮光筒32とが設けられ
て、カメラ本体に侵入した有害光が装填されたフ
イルムを露光するのを阻止している。
第5図に示す如く、固定遮光筒30の内壁前端
角部には、光軸に平行な支持突起30a,30
b,30c,30dが設けられており、これらの
突起によつて可動遮光筒32の外壁角部を案内支
持している。固定遮光筒30の内周壁前端部全周
には遮光布34が設けられて、固定遮光筒30と
可動遮光筒32の嵌合部から光が侵入するのを阻
止している。可動遮光筒32の下部には、退避位
置にある副レンズCLを収納するレンズ収納部3
2aが形成されている。
固定遮光筒30の下方には、可動鏡胴22の光
軸方向の移動、副レンズCLの移動、フアインダ
光学系23の側角切替、レンズバリア120の開
閉、およびフラツシユ発光部8aの上下移動を駆
動するS−T切替用モータ36が配設されてお
り、固定遮光筒30の両側にはモータ36の駆動
力を可動鏡胴22、フアインダ光学系23、およ
びフラツシユ発光部8aに伝えるギア機構38
A,38Bが配置されている。固定遮光筒30の
上方にには、自動焦点調節装置におけるレンズ駆
動制御機構40が配置されている。
第4図において、カメラ2は、裏蓋42と、
CASコード(カメラオートセンシングコード)
の読取接片44を有するパトローネ室46と、圧
着板48と、スプロケツト50と、スプール5
2、内蓋54およびフイルム押えローラ56を有
するスプール室58と、2本の電池60を収納す
る電池室62と、スプール室58の前方において
カメラのグリツプを形成する外壁64内に配設さ
れたフラツシユ装置用主コンデンサ66とを備え
ている。露光開口28の第4図中右端部近傍から
スプロケツト軸50の円筒部後方を通つてスプー
ル室58の入口まで延設されたフイルム案内板6
8は、フイルム押えローラ56を回動可能に支持
する軸受と一体的に成形されている。
第3図および第8図イ,ロにおいて、固定鏡胴
22には螺線突起状に形成されたテレコンバータ
作動カム20cが一体形成される一方、固定鏡胴
20の内壁にゆるく嵌合する可動遮光筒32の前
端鍔部33には、直進キー20a,20bに嵌合
するキー溝33a,33bおよび作動カム20c
との当接を避けるための逃げ凹部33cが形成さ
れており、可動遮光筒32は固定鏡胴20内を光
軸方向に摺動可能で、光軸まわりの回動が阻止さ
れている。
副レンズCLを一体的に支持する副レンズ支持
可動体70は、ピン70aを有する腕70bおよ
び突起70cを備え、軸71のまわりを回動する
ようにシヤツタユニツト24に支持されて、第8
図ロに示したように撮影光路内に臨出した作用位
置、および第8図イに示したように撮影光路外に
退避した退避位置の間を移動するとともに、スプ
リングによつて作用位置へ移動するよう付勢され
ている。突起70cは、可動遮光筒32に設けら
れたストツパ32bに当接して、副レンズCLの
作用位置を規制する。切替レバー72は、枝部7
2aおよび72bからなる二股状の腕と、テレコ
ンバータ作動カム20cに係合する腕72cとを
有し、可動遮光筒32に植設された軸32cのま
わりを回動するよう支持されるとともに、スプリ
ングによつて図中時計方向に付勢されており、腕
72cが作動カム20cに弾接している。
可動遮光筒32が後方の退避位置に移動した標
準状態においては、第8図イの如く、腕72cが
作動カム20cに押動されるため、切替レバー7
2が付勢に抗して反時計方向に回動し、枝部72
aがピン70aを押動するため、副レンズCLが
付勢に抗して時計方向に回動して退避位置に保持
される。このとき、切替レバー72の枝部72a
の先端がピン70aに当接して、ピン70aの回
動方向と、ピン70aと軸32cを結ぶ方向とが
略一致するため、副レンズCLの反時計方向の回
動に対して切替レバー72が突張つて阻止する。
したがつて、振動や衝撃を受けてもすぐに副レン
ズCLが撮影光路内に入り込むことがない。
第8図イの状態から可動遮光筒32が前方の突
出位置へ移動すると、切替レバー72の腕72c
に対する作動カム20cの当接個所が変わるた
め、切替レバー72が付勢に従つて時計方向に回
転し、ピン70が枝部72aに従動して、副レン
ズCLが付勢に従つて反時計方向に回動する。こ
のように、可動遮光筒32が突出位置に到達した
長焦点状態においては、第8図ロの如く、突起7
0cがストツパ32bに当接している。切替レバ
ー72の枝部72bは、切替レバー72に作用す
る付勢力により、ピン70aを押圧して、副レン
ズCL自体に作用する付勢力と協働して、副レン
ズを作用位置に保持する。このため、振動や衝撃
を受けた場合でも、副レンズCLが作用位置から
離れるように振動することは少ない。更に、本実
施例によれば、カムを副レンズCLの支持回動体
に直接設けないので、副レンズCLに無理な力が
加わつて位置精度が悪くなることはない。
なお、副レンズ支持可動体70は、第2図ロに
示す如く、シヤツタユニツト24に植設された軸
71に対して光軸方向に摺動可能に支持されると
ともに、ばね73により後方(図中右方)に付勢
される一方、可動遮光筒32に螺合した調整ねじ
75の先端に弾接している。したがつて、調整ね
じ75を回動することにより、シヤツタユニツト
24および可動遮光筒32に対し、副レンズ支持
可動体70を光軸方向に移動させることができ、
これによつて、レンズバツクの調整が行える。本
実施例のように副レンズ支持可動体70の回動軸
近傍に副レンズの光軸方向位置を調整する手段を
設けると、レンズバツクの調整が極めて簡単かつ
コンパクトな構成で行える。
第6図イ,ロおよびハは、ギア機構38Aの作
動を示している。S−T切替用モータ36の回転
軸36aに固着されたギアT1の回転は、互いに
一体結合されたギアT2およびT3、ギアT4お
よびT5を介して減速されてギアT6に伝えられ
る。ギアT6は、ギアT4およびT5の回転軸に
回動可能に支持された過負荷検知レバー74の腕
74a上に支持されており、ギアT5を太陽ギア
とする遊星ギア機構になつている。過負荷検知レ
バー74の腕74aの先端部分は、常閉性スイツ
チS3およびS4の可動接片S3aおよびS3b
の間に配置されており、検知レバー74の腕74
bは負荷レバー76に係合している。この負荷レ
バー76は、平坦部76a、傾斜部76b、平坦
部76c、傾斜部76dおよび平坦部76eから
なるカムを有し、軸76fのまわりを回動自在に
支持されるとともに、ばね76gにより図中時計
方向に付勢されて、カムが常に検知レバー74の
腕74bの先端部に弾接している。
ギアT6の回転は、互いに一体結合されたギア
T7およびT8A、ギアT9AおよびT10Aを
介して減速されて扇形ギアT11Aに伝えられ
る。レンズ駆動レバー78Aは、一端部が扇形ギ
アT11Aに植設された軸82Aに連結され、他
端部が可動遮光筒32上の軸84Aに連結されて
いる。なお、ギアT8A,T9A,T10A、扇
形ギアT11A、およびレンズ駆動レバー78A
の構成と同様の構成を有するギア機構98Bが、
固定遮光筒30を隔てて反対側にも設けられて、
ギア機構38Bは、ギア機構38AのギアT8
A,T9A,T10A,T11A、およびレンズ
駆動レバー78Aに対応するギアT8B,T9
B、不図示のギア、扇形ギアT11Bおよびレン
ズ駆動レバー78Bを備えており、ギアT8Bが
軸86を介してギアT8Aに結合されているた
め、ギア機構38Aと同様に作動する。
第7図は、S−T切換用モータ36の駆動回路
を示している。第7図において、回路MCは、モ
ータMの回転をコントロールするもので、接片S
1aが接点S1sに接触し、かつ、スイツチS3
が閉じられたときにトランジスタTr1のベースに
Low信号を出力し、一方、接片S1aが接点S
1tに接触し、かつ、スイツチS4が閉じられた
ときにトランジスタTr2のベースにLow信号を出
力する。スイツチS1およびS2は、操作部材1
8の作動に応じて切換えられるように構成されて
おり、操作部材18が長焦点距離(第1図中の
TELE指示位置)に設定されているときは、可動
接片S1aおよびS2aが接点S1tおよびS2
tに接触し、操作部材18が標準焦点距離または
レンズバリア閉成(第1図中のSTANDARDま
たはCLOSE指示位置)に設定されているときは、
可動接片S1aおよびS2aが接点S1sおよび
S2sに接触する。操作部材18の電源スイツチ
の操作部材をも兼用しており、CLOSE指示位置
に設定されたときには各装置への電源供給を停止
させるとともに、他の指示位置に設定されたとき
には電源供給を行わせるものである。
スイツチS0は、操作部材18がSTANDARD
指示位置もしくはTELE指示位置に設定されてい
るときには閉じられ、CLOSE指示位置に設定さ
れているときには開かれる。回路MCはスイツチ
S0が開かれてから数秒後、すなわち、標準焦点距
離状態と長焦点距離状態との切換えに必要な時間
に所定の安全時間を加えた時間が経過した後、電
源供給が停止される。このように、スイツチS0
開かれてから数秒間は電源の供給が保持されるか
ら、操作部材18をTELE指示位置から急速に
CLOSE指示位置へ操作しても、各部材の切換え
が完了するまでモータMは作動させられる。
スイツチS3およびS4は、第6図に示した常
閉性のスイツチで可動接片S3aおおびS4aが
過負荷検知レバー74の腕74aの移動路内に臨
んでおり、検知レバー74が第6図ロに示す中間
位置にあるときは、両スイツチS3,S4が閉
じ、検知レバー74が第6図イに示すように、中
間位置より図中反時計方向に回動したときは、ス
イツチS3が開かれ、検知レバー74が第6図ハ
に示すように、図中時計方向に回動したときは、
スイツチS4が開かれる。切換モータ36には、
トランジスタTr1,Tr2およびスイツチS2が
接続されており、トランジスタTr1が導通し、
かつスイツチS2の可動接片S2aが接点S2s
に接触するとき第1方向に回転し、トランジスタ
Tr2が導通し、かつ可動接片S2aが接点S2
sに接触するとき第1方向とは逆の第2方向に回
転する。
第6図および第7図により、ギア機構38A,
38Bおよび切換モータ36の作動を説明する。
第6図イは、標準焦点距離設定状態(以下標準状
態という)を示しており、扇形ギアT11Aが図
中反時計方向に回動してレンズ駆動レバー78が
後方(図中右方)にあり、可動遮光筒32および
可動鏡胴22が収納位置に移動している。このと
き、スイツチS1の接片S1aが接点S1sに接
触しているが、検知レバー74が図中反時計方向
に回動していてスイツチS3が開いているため、
モータ36が停止している。検知レバー74の腕
74bは負荷レバー76の平坦部76aに当接し
ている。この状態から操作部材18を操作して、
長焦点距離設定状態(以下長焦点状態という)に
切換えると、第7図の状態から、スイツチS1お
よびS2の接片S1aおよびS2aが接点S1t
およびS2tに接触するようになり、トランジス
タTr2が導通するため、モータ36が第2方向
に回転する。
これによつて、第6図のギアT1が反時計方向
に回転するため、ギアT5が反時計方向に回転
し、ギアT6がギアT5のまわりを時計方向に公
転する。このため、第6図ロの如く、検知レバー
74の腕74bが負荷レバー76の傾斜部76b
を降りて平坦部76cに弾接する中間位置に停止
し、時計方向に自転するギアT6がギアT7に適
正に噛合う位置に係止される。ギアT6の回転
は、扇形ギアT11Aまで伝えられて、扇形ギア
T11Aが図中時計方向に回転し、レンズ駆動レ
バー78が前方(図中左方)に移動する。この結
果、可動遮光筒32および可動鏡胴22が突出位
置へ移動する。可動遮光筒32および可動鏡胴2
2が突出位置に到達すると、第2図ロの如く、可
動遮光筒32の前端鍔部33が固定鏡胴20にお
ける内壁の突起20dに当接してそれより前方へ
の移動が阻止される。駆動レバー78Aの前方へ
の移動が阻止されると、各ギアを介してギアT7
の回転が阻止されるため、ギアT6の自転が止め
られて、ギアT5まわりの公転される力が増大す
る。ギアT6の公転力が所定以上に増大すると、
負荷レバー76のカムによつて回転を阻止されて
いた検知レバー74は、腕74bが傾斜部76d
をばね76gの付勢に抗して押動して退かせ、時
計方向に回動する。検知レバー74の時計方向へ
の回動により、第6図ハの如く、腕74aがスイ
ツチS4を開き、第7図のトランジスタTr2が
不導通となり、切換モータ36が停止する。
一方、第6図ハの長焦点状態から操作部材18
を操作して、標準状態に切換えると、スイツチS
1およびS2の接片S1aおよびS2aが接点S
1sおよびS2sに接触し、トランジスタTr1
が導通するため、切換モータ36が第1方向に回
転する。これによつて、ギアT1が時計方向に回
転して、検知レバー74およびギアT6が第6図
ロに示す位置に作動して、前述の場合とは逆の向
きの切換モータ36の回転力を扇形ギアT11A
まで伝えて、扇形ギアT11Aを図中反時計方向
に回転させる。このため、レンズ駆動レバー78
Aが後方(図中右方)へ移動して、可動遮光筒3
2および可動鏡胴22を収納位置へ移動させる。
可動遮光筒32および可動鏡胴22が収納位置に
到達すると、可動遮光筒32の前端鍔部33が前
板88に当接するため、その位置より後方への移
動が阻止される。これによつて、ギアT7の回転
が阻止されるため、ギアT6が検知レバー74の
腕74bと負荷レバー76のカムとの係合に抗し
て反時計方向に公転し、第6図イの如く、腕74
bが傾斜部76bを上つて平坦部76aに当接す
るようになるとともに、腕74aによりスイツチ
S3が開かれて切換モータ36が停止する。この
ギア機構38Aは、5段階の減速ギア結合を有し
ているため、扇形ギアT11Aの回動力は相当強
く、可動遮光筒32および可動鏡胴22の駆動が
途中で阻止されることはまず少ないと言えるが、
万一駆動途中で阻止された場合、駆動が完了した
ときと同様にギアT7の回転が阻止されるため、
ギアT7が公転して検知レバー74の腕74bが
傾斜部76bまたは76dを上つて平坦部76a
または76eに達し、腕74aによりスイツチS
3およびS4が開かれて切換モータ36が停止す
る。したがつて、可動鏡胴22等に過負荷が加え
られてそれの駆動が途中で阻止された場合でも、
切換モータ36に通電されたまま回転を止められ
ることがないから、切換モータ36にロツク電流
が流れ放しになることはない。駆動途中で停止し
た状態から再び駆動を開始させるためには、可動
鏡胴22等を手で駆動していた方向に少し押動す
る。これによつてギアT7が回転されるため、停
止しているギアTI乃至T6の噛合いで自転に対
する抵抗力が大きいギアT6を微小量公転させ
る。この公転により、検知レバー74の腕74b
は、負荷レバー76の平坦部76aまたは76e
から傾斜部76bまたは76dに移動するため、
さらに傾斜部76bまたは76dを滑り降りるよ
うに移動して平坦部76cに達し、腕74aによ
り開かれていたスイツチS3またはS4を閉じて
切換モータ36の回転を再開される。また、操作
部材18を長焦点距離に設定した状態で上述の如
く切換モータ36が停止した場合、一旦操作部材
18を短焦点距離設定側に戻し再度長焦点距離に
戻しても良い。
ギア機構38Aにおいて、第6図イに示す標準
状態および第6図ハに示す長焦点状態では、扇形
ギアT11Aの回転軸80Aとレンズ駆動レバー
78Aに連結される軸82Aとが前後方向に近い
方向に沿つて並ぶよう構成されている。
このため、第6図イまたはハの状態から、可動
鏡胴22等が前方または後方へ押動される力を受
けても、その力が扇形ギアT11Aを回動させる
ときの作用線が短くトルクとして小さくなる。一
方、扇形ギアT11Aを回動させる場合、それに
連結されたギアT10AからT1までは増速系の
ギア機構となるため、各ギアの慣性および摩擦に
抗さなければならず、大きいトルクを必要とす
る。したがつて、可動鏡胴22等が押されても、
不用意に前後に移動することはない。
第3図において、フアインダ光学系のレンズG
1を支持するホルダ90は、一体的に形成された
ピン90aおよび90bが側板91の長溝92a
に案内されることにより、光軸方向に移動するよ
う支持されている。レンズG2は、軸94を中心
に回動するよう支持され、フアインダ光路内の作
用位置とフアインダ光路外の退避位置の間を移動
するとともに、ばね96により作用位置へ付勢さ
れており、作用位置においては、ホルダ90の後
面に当接して位置決めされる。フアインダ切換レ
バー98は、先端部分をピン90aと90bの間
に臨ませて回動可能に支持されており、時計方向
に回動するときピン90bを押動してホルダ90
を後方位置へ移動させる一方、反時計方向に回動
するときピン90aを押動してホルダ90を前方
位置へ移動させる。この切換レバー98は、ばね
100を介して扇形板102に連結されている。
扇形板102は、扇形ギアT11Aの軸80A
(第6図)に結合されたギアT12に噛合う内歯
ギアT13を有し、切換レバー98と共通の軸の
まわりを回動するよう支持されている。
扇形ギアT11Aの回転は、ギアT12および
内歯ギアT13を介して扇形板102に伝えら
れ、扇形板102の回転はばね100を介して切
換レバー98に伝えられ、切換レバー98が時計
方向に回動すると、ホルダ90が後方へ押動さ
れ、ホルダ90の後面に押されたレンズG2が、
ばね96の付勢に抗して回動されて退避位置へ移
動する。扇形板102は、レンズG2が退避位置
に達し、ホルダ90は、ピン90bが案内長溝9
2aの後短に当接する後方位置に到達した後も回
動するが、この回動分はばね100の弾性変形に
よつて吸収される。このとき、ホルダ90は、ば
ね100の弾性力で後方位置に押圧されるため、
後方位置から不用意に移動することがない。一
方、扇形板102が反時計方向に回動すると、ホ
ルダ90が前方へ押動され、ばね96の付勢力に
よりレンズG2がホルダ90に従つて回動する。
このときも、扇形板102はレンズG2が作用位
置に達し、ホルダ90はピン90aが案内長溝9
2aの前短に当接する前方位置に到達した後も回
動し、ばね100の弾性力で、ホルダ90を前方
位置に保持する。
第3図および第9図イ〜ニは、エレクトロニツ
クフラツシユ装置の発光部8aの上下移動機構を
示している。
発光保持部材104は、第3図に示す如く、発
光部8aの下方に長穴104a、ピン104bお
よび脚104cを有し、長穴104aが固定ピン
106に係合するとともに、脚104cが固定穴
108に嵌入して、固定拡散板10の後方に位置
する下方位置と発光部8aが拡散板10の上方に
露出する上方位置との間を移動するよう支持され
ている。このフラツシユ装置8は、発光部8aが
拡散板10の後方で発光する場合、照射角が標準
状態の撮影レンズの画角をカバーし、発光部8a
が拡散板10から露出して発光する場合、照射角
が長焦点状態の撮影レンズの画角をカバーする。
このため発光保持部材104は、標準状態におい
ては下方位置に、長焦点状態においては上方位置
に移動される。
昇降レバー110は、発光保持部材104のピ
ン104bを挾む二股状の腕110aおよび腕1
10bを有し、長穴112aおよび腕112bを
有するレバー112とともに軸112cに回動可
能に支持されている。昇降レバー110およびレ
バー112は、その腕110bおよび腕112b
のコイル部分が軸112cに通されたねじりコイ
ルばね114に挾み込まれて通常は一体的に回動
する。レバー116は、レバー112の長穴11
2aに係入するピン116aおよび扇形板102
の凹部102aに係合する腕116bを有し、軸
116cのまわりを回動するよう支持されてい
る。
標準状態のとき、レバー116の腕116bが
扇形板102によつて下げられた位置に保持さ
れ、レバー112おび昇降レバー110が時計方
向に回動されて、発光保持部材104が下方位置
に下げられている。この状態から長焦点状態への
切換に伴つて扇形板102が第3図中時計方向に
回動し、凹部102aが上方へ移動すると、第9
図ロの如く、レバー116が時計方向に回動し、
ピン116aと長穴112aの係合を介してレバ
ー112および昇降レバー110が反時計方向に
回動し、腕110aとピン104bの係合を介し
て発光保持部材104が上方位置へ移動される。
また、扇形板102が長焦点状態から標準状態へ
の切換に伴つて第3図中反時計方向に回動し凹部
102aが下方へ移動すると、第9図イに示すよ
うに各レバー116,112および110が回動
して、発光保持部材104が下方位置へ移動す
る。
この発光部上下移動機構において、発光保持部
材104が不適正な力を受けて、上昇する途中で
強制的に止められたり、第9図ロの如く、上方位
置にあるときに下方へ押し込まれたりした場合、
昇降レバー110は回動を途中で止められたり、
時計方向に回動されたりするが、第9図ハの如
く、ばね114が弾性変形するだけで、レバー1
16および112は適正な位置に作動する。この
ため、発光保持部材104に作用する不適正な力
が除かれると、ばね114が復元して発光保持部
材104が正常な上方位置へ移動する。なお、発
光保持部材104が下降する途中で止められた
り、第9図イの如く、下方位置にあるときに上方
へ引つ張られたりした場合でも同様で、第9図ニ
の如く、昇降レバー110の不適正な作動はばね
114が弾性変形することにより吸収されて、レ
バー112および116は扇形板102等を異常
に作動させることはなく、不適正な力が除去され
ると発光保持部材104が下方位置へ移動する。
第3図において、バリア支持板118は、可動
鏡胴22の前端に固着されている。レンズバリア
120,120は、後面にピン120a,120
aを有し、支持板118の軸118a,118a
に支持され、主レンズMLの前面を被う閉じ位置
および主レンズMLの前面を露出させる開き位置
の間を回動可能である。バリア作動板122は、
レンズバリア120,120のピン120a,1
20aに係合する凹部122a,122aと、後
方に延設された脚122bを有し、支持板118
に光軸まわりに回動するよう支持されるととも
に、第3図中反時計方向、すなわち凹部122
a,122aとピン120a,120aの係合を
介してレンズバリア120,120を開き位置へ
押動する方向に付勢されている。なお、前述の設
定用操作部材18は、スイツチS1およびS2を
構成する接片と、傾斜脚18aとを有し、固定鏡
胴20に光軸まわりに回動するよう支持されてい
る。
第10図と第11図イ〜ハは、レンズバリア1
20、バリア作動板122および設定用操作部材
18の作動状態を展開して模式的に示している。
ただし、第11図においては、一対のレンズバリ
ア120,120の片方のみを示している。操作
部材18には、板ばね部材124と切欠18o,
18s,18tとによつて構成されるクリツク機
構が作用しており、長焦点状態、標準状態および
レンズバリア閉成状態設定時に、ばね部材124
がそれぞれ、切欠18t,18sおよび18oに
係入してクリツク止めされる。第11図イおよび
ロに示す長焦点状態および標準状態においては、
作動板122の脚122bが操作部材18の傾斜
脚18aと係合せず、作動板122に作用する付
勢力が、レンズバリア120を閉じさせる閉じ付
勢力に打勝つて、レンズバリア120を開き位置
に保持する。第11図ロに示した標準状態からバ
リア閉成状態に切換えられると、操作部材18の
傾斜脚18aの根元部分が作動板122の脚12
2bを、付勢力に抗して図中左方へ移動させるた
め、バリア120は閉じ付勢力に従つて閉じ位置
へ移動する。一方、第11図イに示した長焦点状
態からバリア閉成状態に切換えられると、切換直
後、作動板122は前方(図中上方)の位置にあ
るため、傾斜脚18aと係合せずバリア120は
開いている。その後、作動板122が可動鏡胴2
2の後方へ移動するに伴つて、後方(図中下方)
へ移動すると、脚122bが傾斜脚18aの傾斜
面18bに押されて図中左方へ移動し、バリア1
20の閉じ位置への回動を許す。
第12図乃至第14図は、自動焦点調節装置に
おけるレンズ駆動装置を示している。
主レンズMLを一体的に保持する主レンズ支持
可動体126には、主レンズMLの光軸に平行な
摺動軸128および突起126aが一体的に設け
られている。摺動軸128は、シヤツタユニツト
24に形成された軸受穴24bと、支柱130,
132および134を介してシヤツタユニツト2
4に連結された固定板136上の調整板138の
軸受穴138aとに嵌合して光軸方向に摺動可能
で、ばね140により後方へ付勢されている。調
整板138は、第14図に示す如く、軸受穴13
8aとともに、円形穴138bとそれの中心から
の放線に略沿う方向の長穴138cとを有し、偏
心ピン142および144に支持されている。調
整板138は、偏心ピン142を回転させると、
円形穴138bを中心に揺動し、偏心ピン144
を回転させると、長穴138cと偏心ピン142
とを摺動させつつ揺動する。この作動によつて、
摺動軸128の前端部の位置を変更調整し、主レ
ンズMLの光軸のカメラ本体に対する傾きの調整
ができる。
カム軸146は、回転位置によつて光軸方向の
高さを変える合焦用カム148と、スプライン軸
150とを有し、それの前端部に嵌合するレンズ
バツク調整ボルト152およびそのボルト152
にねじ結合されるとともに、固定板136に固着
されたナツト154と、後端部のスプライン軸1
50に外嵌連結され、かつカメラ本体に回動自在
に支持されたギア156とによつて光軸に平行に
支持され、回動可能で、かつギア156に対して
光軸方向に摺動可能である。カム軸146は、合
焦用カム148がばね140によつて後方へ付勢
された主レンズ支持可動体126の突起126a
に当接するため、リング158がボルト152の
前端面に当接する位置に保持される。なお、カム
軸146は、初期状態において、合焦カム148
の高い個所が支持可動体126の突起126aに
当接するよう回動しており、主レンズMLを最も
繰出した状態、すなわち最近接合焦状態よりさら
に若干繰出した状態に保持する。カム軸146が
回動すると、合焦用カム148の低い個所に突起
126aが当接するようになつて、主レンズML
が繰込まれ、徐々に遠い距離に焦点が合わされる
ようになる。
調整ボルト152は、レンズバルクを調整する
ためのもので、これが回動されると、ナツト15
4とのねじ結合により光軸方向に移動し、リング
158を介してカム軸146を光軸方向に移動さ
せるため、主レンズMLが光軸方向に移動してレ
ンズのバツク調整が行われる。
この構成において、シヤツタユニツト24、固
定板136、摺動軸128およびカム軸146
は、可動鏡胴22の光軸方向の移動に伴つて移動
する。これに対して、カメラ本体固定部に支持さ
れたギア156は、光軸方向に移動することな
く、後述するレンズ駆動機構に連結されている
が、カム軸146のスプライン軸150が光軸方
向に移動しても、ギア156に形成されたキー溝
156aとの連結を保つため、ギア156の回転
は、可動鏡胴22の位置、すなわち標準状態およ
び長焦点状態にかかわらず、カム軸146に伝え
られる。
第12図において、シヤツタユニツト24の後
方のカメラ本体固定部には、カム軸146を測距
装置の出力に応じた位置にまで回動させて停止さ
せる合焦駆動機構が設けられている。
被係止ギア160は、被係止歯部160cと、
基板上のエンコーダパターン162上を摺動する
接片164と、ギア部166と、チヤージピン1
60aと、被係止突起160bとを有している。
係止レバー168は、被係止歯部160cに係合
する爪168aと、レンズストツプマグネツト1
70に吸着する吸着片168bとを有し、吸着片
168bがマグネツト170から離れ、爪168
aが歯部160cに係止する係止位置と、吸着片
168bがマグネツト170に吸着され、爪16
8aが歯部160cから離れる吸着位置との間を
回動するよう支持され、かつばね168cにより
係止位置へ付勢されている。係止レバー168
は、初期状態において、爪168aが被係止ギア
160のカム160dに押動されるため、ばね1
68cの付勢に抗して吸着位置に保持される。
連結ギア172は、ギア部166に噛合う扇形
ギア172aと、ギア172bと、連結ピン17
2cとを一体的に有しており、ギア172bがガ
バナ機構174に連結されている。駆動板176
は、連結ピン172cに係合するフオーク176
aと、ギア178およびギア180を介してギア
156に連結されたラツク176bとを有し、左
右方向に移動するよう支持されるとともに、駆動
ばね182により第12図中左方へ付勢されてい
る。駆動板176は、カメラのフイルム巻上機構
に連係しており、フイルム巻上作動に連係して図
中右方へ押動される。
レリーズレバー184は、被係止ギア160の
被係止突起160bに係止する係止腕184a
と、弾性腕184bと、吸着片184cとを有
し、係止腕184aが被係止突起160bを係止
し吸着片184cがレリーズマグネツト186に
吸着される吸着位置と、吸着片184cがレリー
ズマグネツト186から離れ係止腕184aが被
係止突起160bを解放するレリーズ位置との間
を回動するよう支持されるとともに、ばね184
dによりレリーズ位置へ付勢されている。レリー
ズマグネツト186は、永久磁石とそれの磁界を
キヤンセルする電磁石を備えたコンビネーシヨン
マグネツトで、初期状態では吸着片184cを吸
着保持する。レリーズレバー184の係止腕18
4aは、第13図に示す如く、被係止ギア160
の突起160bの回動方向に略直交する係止面1
84eと回動方向に対して傾斜した傾斜面184
fとを有する係止突起184gを備えており、初
期状態においては、係止面184eが突起160
bを駆動ばね182の付勢に抗して係止する。一
方、被係止ギア160の作動位置から初期位置へ
チヤージされるとき、レリーズレバー184の吸
着位置にある場合、突起160bが図中時計方向
に回動して、傾斜面184fを押し、一旦吸着片
184cをレリーズマグネツト186から離して
レリーズレバー184を吸着位置から退避させ
る。したがつて、レリーズレバー184はマグネ
ツト186により吸着位置に保持されており、係
止突起184gが突起160bの移動路に臨んで
いても、被係止ギア160の初期位置への復帰を
阻止することがない。したがつて、チヤージ動作
時に各機構が破壊する恐れはない。このように一
旦初期位置から退避したレリーズレバー184
は、被係止ギア160が初期位置よりさらに図中
時計方向にオーバーチヤージされたとき、弾性腕
184bがチヤージピン160aに押動されるこ
とにより、吸着位置へ移動される。このとき、ピ
ン160aが吸着位置に達したレリーズレバー1
84の弾性腕184bをさらに図中反時計方向に
押動するが、弾性腕184bが撓んでその押動を
吸収する。
カム軸146に通されたばね188は、その一
端をシヤツタユニツト24に固着され他端をカム
軸146のピン146aに連結されており、カム
軸146を近距離合焦状態に対応する位置から無
限遠合焦状態に対応する位置へ付勢するよう作用
する。これによつて、スプライン軸150、キー
溝156a、ギア156、ギア180およびギア
178相互間のバツクラツシユを除去し、カム軸
146から駆動板176までの間に生じる作動誤
差をなくしている。
シヤツタユニツト24は、露出時間制御用の絞
り兼用シヤツタ羽根と、それを開閉駆動するステ
ツピングモータとを有し、第2図イ,ロおよび第
15図イ,ロに示す如く、ステツピングモータを
駆動制御する露出制御回路を備えた電気回路基板
190が、撮影光路より下方のカメラ本体側に配
設され、この電気回路基板190に、帯状のフレ
キシブルプリント基板192を介してシヤツタユ
ニツト24が電気接続されている。プリント基板
192は、可動遮光筒32における副レンズ支持
可動体70の近傍である収納部32aの下方に配
設されており、標準状態においては、第2図イお
よび第15図イの如く、副レンズ支持可動体70
の下側に折畳まれ、長焦点状態においては第2図
ロおよび第15図ロの如く、折畳まれていた部分
が伸ばされて拡径状態で広がり、標準状態時に収
納部32aが占めていた収納空間内にU字形の弛
み部分が入り込む。この構成において、プリント
基板192は、標準状態と長焦点状態において、
ゆるく折畳まれた状態と折畳まれた部分が若干伸
ばされた状態とに変形するだけであるから、その
変形によつてねじれや断線等が起こらない。しか
も、長焦点状態においてU字形の弛み部分に収め
られるため、弛み部分を収容するための特別な空
間を必要としない。
なお、フレキシブルプリント基板192を介し
て電気接続するものとしては、前述のシヤツタユ
ニツト24以外に、シヤツタ装置は絞り装置、な
らびに自動合焦点装置など、種々の装置が考えら
れ、これらを総称して撮影用電気装置と呼ぶ。ま
た、副レンズCLの収納部32aを撮影光路の横
側方に設け、その収納部32aが占めていた収納
空間内において、プリント基板192がU字形に
弛むように、このプリント基板192を配設する
こともできる。
第16図において、自動焦点調節装置の自動合
焦回路194は、投光用窓12に臨む発光素子1
96および受光用窓14に臨む受光素子198,
200を含む測距回路202と、エンコーダパタ
ーン162および接片164を含む被係止ギア1
60の回動位置に応じた信号を出力するエンコー
ダ204と、測距回路202からの被写体距離情
報とエンコーダ204からのレンズ位置情報とに
基づいてマグネツト170を作動させるレンズマ
グネツト駆動回路206とを備えている。
第16図において、露出制御装置208は、測
光用窓16に臨む受光素子210を含む測光回路
212と、手動フイルム感度設定装置およびフイ
ルムパトローネ外壁のカメラオートセンシングコ
ード(CASコード)読取装置を含むフイルム感
度設定回路214と、測光回路212およびフイ
ルム感度設定回路214の出力から露出量情報を
演算する輝度演算回路216と、露出量情報に基
づいて低輝度か否かを判定する低輝度判定回路2
18と、フイルム感度設定回路214からのフイ
ルム感度情報および測距回路202からの被写体
距離情報に基づいてフラツシユマチツク情報、す
なわち、被写体距離、フイルム感度、およびフラ
ツシユ装置のガイドナンバー等に基づく絞り値情
報を演算するFM演算回路220と、露出量情
報、フラツシユマチツク情報、低輝度判定信号お
よびフラツシユ回路222の充電完了信号に基づ
いて、絞り兼用シヤツタ羽根の開閉を制御すると
ともにフラツシユ回路222の発光の有無および
タイミングを制御する露出・フラツシユトリガー
制御回路224とを備えている。FM演算回路2
20は、S−T切換用モータ駆動回路226から
標準状態および長焦点状態のいずれの状態にある
かを示す信号を受けて、各状態に応じた演算を行
う。すなわち、例えば、フラツシユ装置の光は、
標準状態では拡散板10を透過して被写体に達
し、長焦点状態では拡散板10を透過しない被写
体に達するから、配光の違いによるガイドナンバ
ーの変化および拡散板10による光の吸収等を演
算値として導入する。
露出・フラツシユトリガー制御回路224は、
低輝度でないとき、露出量情報に応じたフイルム
露光量を得るように、ステツピングモータ228
をシヤツタ羽根開き方向に回転させた後、閉じ方
向に回転させる。一方、低輝度で充電完了状態の
とき、FM演算回路220によつて得られたフラ
ツシユマチツク情報が示す絞り値までシヤツタ羽
根が開くようステツピングモータ228を回転さ
せてフラツシユ回路222を発光させる。
シヤツタレリーズ操作が行われると、レリーズ
釦の第1段までの押下に応じて測光回路212お
よび測距回路202が作動して、被写体輝度およ
び被写体距離の情報が記憶される。その後、レリ
ーズ釦の第2段までの押下が行われると、駆動回
路206が作動してレンズストツプマグネツト1
70が吸着状態になるとともに、レリーズマグネ
ツト186が作動して、レリーズレバー184が
レリーズ位置へ移動し、被係止ギア160が駆動
ばね182の付勢力およびガバナ機構174の作
動により所定速度で第12図中反時計方向に回転
するとともに、駆動板176が矢印A方向へ移動
する。駆動板176の移動は、ラツク176b、
ギア178、ギア180、ギア156、キー溝1
56aを介してカム軸146のスプライン軸15
0に伝えられる。合焦カム148が回動し、主レ
ンズMLが繰出される。一方、被係止ギア160
の回動により、エンコーダ204の接片164が
エンコーダパターン162上を摺動し、主レンズ
MLの繰出し量に応じたレンズ位置信号がエンコ
ーダ204からレンズマグネツト駆動回路206
へ伝達される。駆動回路206は、測距回路20
2からの被写体距離情報とエンコーダ204のレ
ンズ位置信号が所定関係に達すると、ストツプマ
グネツト170を非吸着状態にし、係止レバー1
68を係止位置へ回動させる。これによつて、爪
168aが被係止歯部160cの一つの歯に係合
し、主レンズMLを停止させるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案にかかるフレキシブルプリント
基板を有する2焦点カメラの実施例を示し、第1
図は、カメラの外観を示す斜視図、第2図イ,ロ
は、カメラの縦断側面図、第3図は、カメラ内部
の分解斜視図、第4図は、カメラの横断平面図、
第5図は、固定遮光筒と可動遮光筒との支持状態
を示す正面図、第6図イ〜ハは、ギア機構の動き
を示す作動図、第7図は、S−T切換用モータの
駆動回路図、第8図イ,ロは、副レンズの作動を
示す背面図、第9図イ〜ニは、エレクトロニツク
フラツシユ装置の上下移動機構を示す正面図、第
10図は、レンズバリア部分を示す正面図、第1
1図イ〜ハは、レンズバリアの作動を示す正面
図、第12図は、自動焦点調節装置におけるレン
ズ駆動装置を示す分解斜視図、第13図は、その
平面図、第14図は、レンズ駆動装置の要部の正
面図、第15図イ,ロは、フレキシブルプリント
基板の取付け状態を示す斜視図、第16図は、自
動焦点調節装置などの制御回路図である。 2……カメラ、ML……主レンズ、CL……副
レンズ、20……固定体の一例を示す固定鏡胴、
24……撮影用電気装置の一例であるシヤツタユ
ニツト、70……副レンズ支持可動体、126…
…主レンズ支持可動体、190……電気回路、1
92……フレキシブルプリント基板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 主レンズを支持する主レンズ支持可動体をカ
    メラ本体に固定した固定体を移動自在に支持さ
    せて、前記主レンズを撮影光路内において前方
    位置と後方位置とに移動できるようにし、か
    つ、副レンズ支持可動体によつて支持された副
    レンズを撮影光路内の作用位置と撮影光路外の
    退避位置とに移動できるようにして、前記主レ
    ンズが後方位置にあり、かつ副レンズが退避位
    置にある第1焦点距離の撮影光学系と、主レン
    ズが前方位置にあり、かつ副レンズが作用位置
    にある第2焦点距離の撮影光学系とに切換え可
    能に構成するとともに、前記主レンズ支持可動
    体と一体的に移動する撮影用電気装置をカメラ
    本体側の固定体に配設した電気回路に接続する
    ためのフレキシブルプリント基板を備えた2焦
    点カメラにおいて、前記フレキシブルプリント
    基板を副レンズ支持可動体の近傍に配設して、
    副レンズが退避位置にあるときには、フレキシ
    ブルプリント基板が副レンズ支持可動体の側方
    に折畳まれ、副レンズが作用位置にあるときに
    は、フレキシブルプリント基板が退避位置にお
    ける副レンズ支持可動体の収納空間内に拡径状
    態で広がるようにしてあるフレキシブルプリン
    ト基板を有する2焦点カメラ。 前記撮影用電気装置が、露出時間制御用の絞
    り兼用シヤツタ羽根を有するシヤツタユニツト
    である実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
    フレキシブルプリント基板を有する2焦点カメ
    ラ。 前記撮影用電気装置が、自動合焦点装置であ
    る実用新案登録請求の範囲第1項に記載のフレ
    キシブルプリント基板を有する2焦点カメラ。 前記副レンズ支持可動体の収納空間ならびに
    電気回路が、撮影光路の下方に配設されている
    実用新案登録請求の範囲第1〜3項のいずれか
    に記載のフレキシブルプリント基板を有する2
    焦点カメラ。
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