JPH0545894Y2 - - Google Patents

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JPH0545894Y2
JPH0545894Y2 JP16908187U JP16908187U JPH0545894Y2 JP H0545894 Y2 JPH0545894 Y2 JP H0545894Y2 JP 16908187 U JP16908187 U JP 16908187U JP 16908187 U JP16908187 U JP 16908187U JP H0545894 Y2 JPH0545894 Y2 JP H0545894Y2
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shift lever
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等の車両の手動式変速機にお
ける歯車変速機構の変速段をシフトレバーのシフ
ト操作によつて切り換える変速操作装置に関する
もので、特に、シフトレバーが誤つた位置にシフ
トされることを防止するシフトレバー誤操作防止
装置に関するものである。
(従来の技術) 一般の自動車の手動式変速機においては、第4
図に示されているような前進5段後退1段からな
るシフトパターンが用いられることが多い。その
場合には、第5速から第4速等へシフトダウンす
るときに、シフトレバーを同じシフト方向に設定
されている後退段Rに誤つてシフトさせてしまう
ことがある。そのような誤操作をすると、ギヤ鳴
りが生じたり、ギヤが破損したりしてしまう。
そこで、このような変速操作装置にはシフトレ
バー誤操作防止装置が設けられていて、シフトレ
バーを誤つて操作することが防止されるようにな
つている。
従来のそのようなシフトレバー誤操作防止装置
は、シフトレバー自体を軸方向に押し下げるか又
は持ち上げるかすることにより、そのようなシフ
ト位置へ始めてシフトできるようにし、直接には
シフトできないようにしたものであつた。
しかしながら、そのように一本のシフトレバー
のみでシフト操作と誤操作防止装置の解除操作と
を行うようにした場合には、操作が煩雑となつて
簡単に変速操作を行うことができなくなつてしま
う。また、シフトレバーを二方向の揺動運動と軸
方向の運動とが可能となるようにして車体に取り
付けることが必要となるので、変速操作装置が極
めて複雑な構造となつてしまう。
一方、実開昭61−192930号公報に示されている
ように、シフトレバーに設けたリンク部材を車体
側に固定されたストツパ部材に係合させることに
より、シフトレバーの移動を阻止し、シフトレバ
ーに設けた係止解除ボタンによつてリンク部材を
変位させてストツパ部材との係合を解除させるこ
とにより、始めてシフトレバーを移動させるよう
にするシフトレバー誤操作防止装置を備えた変速
操作装置も提案されている。
このようなものによれば、シフトレバーとは別
の係止解除ボタンの操作によりリンク部材とスト
ツパ部材との係合を解除することができるように
なり、その操作は比較的簡単になる。
そのような変速操作装置は、シフトレバーが一
方向の揺動運動のみを行うものとされており、主
に自動変速機の操作のために用いられている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、近年、4輪駆動が乗用車タイプの車
両にも普及してきている。そのような4輪駆動車
においては、一般の道路上を走る通常走行の他
に、オフロードや急坂路等の特殊走行も求められ
ることが多い。したがつて、変速機の変速レンジ
には、特殊走行のための超低速レンジを設けるこ
とが望ましい。
また、4輪駆動車の変速機には、一般に手動式
のものが多く用いられている。そのような手動式
変速機における変速操作装置のシフトパターンと
しては、第3図に示されているようなパターンが
考えられる。すなわち、そのシフトパターンは、
通常走行時に使用される前進4段後退1段からな
る通常走行シフトパターンに、特殊走行時に使用
される超低速レンジのウルトラローUL及びウル
トラリバースURを加えたシフトパターンであ
る。このシフトパターンの場合には、通常走行パ
ターンにおける車体左右方向のシフト軸線の位置
a側の延長線上に、ウルトラローUL及びウルト
ラリバースURの位置bが設けられている。
このように位置bが設けられると、通常走行時
において前進第3速又は第4速から第2速又は第
1速にシフトダウンするときに、シフトレバー
を、位置aを通り越して同じシフト方向に位置し
ている超低速レンジの位置bに誤つて移動させ、
更にウルトラリバースUR又はウルトラローUL
に移動させてしまうことがある。そのような誤操
作をすると、通常走行中に衝撃が加えられたり、
ギヤ鳴りが起きたりして、快適なドライブフイー
リングが得られなくなつてしまう。更に、ギヤが
損傷してしまうこともある。
また、ウルトラローULから前進第1速にシフ
トアツプするときに、シフトレバーをウルトラロ
ーULと反対側に位置するウルトラリバースUR
に誤つて移動させてしまうこともある。
したがつて、このような4輪駆動車の変速操作
装置にもシフトレバー誤操作防止装置を設けるこ
とが必要となる。
そこで、そのような誤操作防止装置として、前
述の公報に記載されているような誤操作防止装置
を適用することが考えられる。しかしながら、4
輪駆動車の変速操作装置においては、シフトレバ
ーが第3図において位置aから位置bへ、また位
置bからウルトラリバースURへそれぞれ直接移
動すること、すなわちシフトレバーの車体左方へ
の移動と車体後方への移動との互いに直交する二
方向の移動を阻止することが必要となる。したが
つて、前述の公報記載のようなシフトレバーが一
方向のみに揺動する変速操作装置の誤操作防止装
置を、単純に4輪駆動車の変速操作装置に適用す
ることはできない。また、無理に適用しようとす
ると、リンク部材や係止解除ボタン等を異なる二
方向にそれぞれ対応させて設けることが必要とな
つて、部品点数が増加するばかりでなく、その構
造も極めて複雑になつてしまう。
更に、前述の公報記載のようなものでは、シフ
トレバーを、ガイド部材のストツパ部材を通り越
して移動させた後、そのレバーを元に戻そうとす
ると、リンク部材がストツパ部材に係合してしま
うので、レバーを直接元の位置に戻すことができ
ない。したがつて、レバーを元の位置に戻す場合
にも、リンク部材とストツパ部材との係合を解除
させることが必要となる。しかしながら、第3図
に示されているシフトパターンにおいては、シフ
トレバーをウルトラリバースURから位置bへ、
又は位置bから位置aへ戻す際、直接戻すように
しても何ら支障がないので、そのようにシフトレ
バーの戻り操作時にも係止解除操作を行うことは
極めて無駄なことになる。
本考案はこのような問題に鑑みてなされたもの
であつて、その目的は、シフトレバーが異なる二
方向に揺動される変速操作装置において、その異
なる二方向への揺動時に特定のシフト位置への誤
操作が確実に防止されるようにするとともに、で
きるだけ無駄な操作をなくして、変速操作を極め
て簡単に行うことができるようにすることであ
る。
また、本考案の他の目的は、部品点数をできる
だけ少なくして誤操作防止装置の構造を簡単にす
ることである。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために、本考案では、シフ
トレバーに、その軸線方向に移動自在で、かつ、
そのシフトレバーのノブが設けられる先端とは反
対側の端部から突出するように付勢されるロツク
部材を支持させるとともに、車体に、シフトレバ
ーが一方向に揺動されて第1の特定シフト位置向
けてにシフト操作されるとき、及びそれとは異な
る方向に揺動されて第2の特定シフト位置に向け
てシフト操作されるとき、ロツク部材の突出端が
描く移動軌跡上に位置するストツパ部材を設ける
ようにしている。そのストツパ部材は、シフトレ
バーが各特定シフト位置に向けて揺動されると
き、ロツク部材と係合することによつてそのシフ
ト位置への移動を阻止するものである。ロツク部
材は、シフトレバーに設けられているロツク解除
操作子の操作によりその付勢力に抗して移動さ
れ、ストツパ部材との係合が解除されるようにな
つている。また、ロツク部材の突出端とストツパ
部材との少なくとも一方には、シフトレバーの逆
方向への揺動時に当接する部分に、その当接によ
つてロツク部材をシフトレバーの軸線方向に移動
させてそれらの係合を解除する傾斜面が形成され
ている。
(作用) このように構成することにより、シフトレバー
が直接移動してはならない特定シフト位置に向か
う方向へ移動するときにはロツク部材とストツパ
部材とが係合するので、そのレバーの移動は確実
に阻止されるようになる。そして、ロツク解除操
作子を操作してロツク部材とストツパ部材との係
合を解除することにより、始めてシフトレバーを
そのシフト位置に移動させ得るようになる。
また、シフトレバーが逆方向、すなわち戻り方
向へ移動するときには、傾斜面によりロツク部材
がシフトレバーの移動に伴つてそのレバーの軸線
方向に移動させられるので、ロツク部材とストツ
パ部材との係合が自動的に解除される。したがつ
て、ロツク解除操作子を何ら操作することなく、
シフトレバーを、ストツパ部材を通り越して戻り
方向へ自由に移動させることができるようにな
る。その結果、シフトレバーの戻り操作時には、
無駄な操作が不要となるので、変速操作は極めて
簡単になる。
(実施例) 以下、図面を用いて本考案の実施例を説明す
る。
図中、第1,2図は本考案によるシフトレバー
誤操作防止装置の一実施例を示し、第1図はその
誤操作防止装置を一部切り欠いて示す正面図であ
り、第2図はその側面図である。
なお、第3図に示されている4輪駆動車におけ
るシフトパターンを用いて本実施例を説明する。
第3図から明らかなように、本実施例における
シフトレバー誤操作防止装置は、シフトレバーを
前進第1速と第2速とに対応する位置aからウル
トラローULとウルトラリバースURとに対応す
る位置b、すなわち第1の特定シフト位置へ通常
のシフト操作で移動させることを不可能にしてい
る。同様に、その誤操作防止装置は、シフトレバ
ーを位置bからウルトラリバースUR位置、すな
わち第2の特定シフト位置に通常の操作で移動さ
せることも不可能にしている。
次に、そのような誤操作防止装置について説明
する。
第1,2図に示されているように、車体に固定
される座板1の上面に、一対のブラケツト2,3
が車体前後方向に所定の間隔を置いて立設されて
いる。これら一対のブラケツト2,3には、ほぼ
角筒状の第1揺動部材4がピン5,6によつて車
体前後方向の軸まわりに揺動自在に取り付けられ
ている。その第1揺動部材4の一対の長辺部に
は、第2揺動部材7が軸8によつて車体左右方向
の軸まわりに揺動自在に取り付けられている。
第2揺動部材7は、第1揺動部材4の内部空間
内で車体後方へ延びる第1腕9と下方へ延びる第
2腕10とを備えている。第1腕9には、その腕
9をほぼ上下方向に貫通するシフトレバー11が
固着されている。したがつて、シフトレバー11
は、ピン5,6を結ぶ直線まわりに車体左右方向
に揺動自在とされているとともに、軸8まわりに
車体前後方向に揺動自在とされている。また、第
2腕10の下端部には、歯車変速機構内のシフト
フオーク(図示せず)がロツド、ワイヤ等の適宜
の連結部材を介して連結されるようになつてい
る。
シフトレバー11はほぼ円筒状のものとされ、
その上端部は外径が若干小さくなつている。シフ
トレバー11の小径部の直ぐ下の部位には、軸方
向に所定長さを有する一対の長孔12,12が直
径方向に対向するようにして設けられている。ま
た、シフトレバー11の小径部に雄ねじが形成さ
れていて、その雄ねじに、ノブ13に形成されて
いる雌ねじを螺合することにより、ノブ13がシ
フトレバー11の上端部に取り付けられている。
そのノブ13の下端部には、ねじ孔よりも若干径
の大きい所定深さの孔14がノブ13の下端に開
口するようにして形成されている。
シフトレバー11の外周面には、ノブ13の直
ぐ下に位置してロツク解除操作子15がレバー1
1の軸線方向に摺動可能に嵌挿されている。その
操作子15はほぼ円筒状に形成されており、その
上端部はノブ13の孔14に嵌入されるガイド部
16とされている。ガイド部16の直ぐ下にはフ
ランジ17が形成されている。
更に、操作子15の下端部には、直径方向に対
向する一対の小孔18,18が穿設されている。
これらの小孔18,18の径はシフトレバー11
の長孔12の幅より僅かながら小さくなるように
設定されている。
また、シフトレバー11の内周面内には、ロツ
クロツド19がレバー11の軸方向に摺動可能に
レバー11の下端から嵌挿されている。ロツド1
9の上端部には、レバー11の長孔12の幅より
若干小さい径の小孔20が穿設されている。そし
て、レバー11の長孔12,12、操作子15の
一対の小孔18,18、及びロツド19の小孔2
0にスプリングピン21が貫通され、そのピン2
1の両端が操作子15に固定されている。したが
つて、操作子15とロツド19とは一体に連結さ
れており、しかもピン21が長孔12内で摺動可
能とされている。その結果、それら操作子15と
ロツド19とは長孔12の所定長さの範囲内でレ
バー11に対して軸方向に一体に摺動可能となつ
ている。
ロツクロツド19の下端部はシフトレバー11
から下方に向けて突出しており、その突出部の所
定位置にはレバー11の外径とほぼ等しい径のフ
ランジ22が設けられている。そのフランジ22
とレバー11の下端との間には圧縮ばね23が設
けられていて、その圧縮ばね23によつてロツド
19は常時下方に付勢されている。すなわち、操
作子15とロツド19とは、ピン21が長孔12
の下端部に当接する最下位置に常時保持されるよ
うになつている。
ロツクロツド19の下端には、第1図から明ら
かなようにほぼ車体左方に向く第1傾斜面24が
形成されているとともに、第2図から明らかなよ
うにほぼ車体後方に向く第2傾斜面25が形成さ
れている。
第1図に示されているように、座板1の上面に
は、シフトレバー11が第3図において位置aか
ら位置bに移動する際、ロツクロツド19の下端
部が移動する軌跡上に、第1ストツパ部材26が
固定されている。その第1ストツパ部材26は長
方形の平板をほぼ直角に折り曲げて形成されてお
り、その一方の端部が上方に向くように、かつロ
ツド19の下端部の移動軌跡に対してほぼ直角と
なるように設けられている。すなわち、その端部
はストツパ部27とされている。そして、第1ス
トツパ部材26の取付位置及びストツパ部27の
座板1からの高さは、ロツド19の下端部が第1
図において車体左方から右方へ移動する際、ロツ
ド19の外周面が第1ストツパ部材26のストツ
パ部27に当接し、かつロツド19の下端部が第
1ストツパ部材26の右方から左方へ移動する
際、ロツド19の下端の第1傾斜面24が第1ス
トツパ部材26のストツパ部27に当接すること
ができるように設定されている。
第2図に示されているように、座板1の上面に
は、同様にシフトレバー11が第3図において位
置bからウルトラリバースURに移動する際、ロ
ツクロツド19の下端部が移動する軌跡上に、第
2ストツパ部材28が固定されている。この第2
ストツパ部材28は第1ストツパ部材26とほぼ
同一の形状及び大きさとされている。したがつ
て、ロツド19の下端部が車体後方から前方へ移
動する際、ロツド19の外周面が第2ストツパ部
材28のストツパ部29に当接し、かつロツド1
9の下端部が第2ストツパ部材28の前方から後
方へ移動する際、ロツド19の下端の第2傾斜面
25がストツパ部29に当接するようになつてい
る。
このようにして、ロツク解除操作子15、ロツ
クロツド19、スプリングピン21、圧縮ばね2
3、及び第1、第2ストツパ部材26,28の各
ストツパ部27,29によつて本考案におけるシ
フトレバー誤操作防止装置が構成されている。
次に、このように構成されたシフトレバーの誤
操作防止装置の作用を説明する。
まず、通常走行を行うに当たつては、ノブ13
を握つてシフトレバー11を第1〜第4速にシフ
トさせることにより前進走行が行われ、レバー1
1をリバースRにシフトさせることにより後退走
行が行われる。その場合、誤操作防止装置は何ら
作動しないので、通常の変速操作を行えばよいこ
とになる。
また、車両をオフロードや急坂路等で走行させ
るに当たつては、変速機を超低速段にする必要が
ある。したがつて、シフトレバー11を位置aか
ら超低速側、すなわち位置bへ向けて移動させる
と、一点鎖線で示されているようにロツド19の
下端部の外周面がストツパ部27に当接する。そ
のために、シフトレバー11を更に位置bへ向け
て移動させることはできなくなる。そこで、ロツ
ク解除操作子15を引き上げると、ロツド19も
圧縮ばね23に抗して上昇するから、ロツド19
の下端部とストツパ部27との係合が外れる。そ
の結果、シフトレバー11を位置bへ移動させる
ことができるようになる。その場合、操作子15
のガイド部16はノブ13の孔14内に嵌入して
操作子15を案内するので、操作子15はスムー
ズに引き上げられる。
逆に、シフトレバー11を位置bから位置aへ
移動させると、二点鎖線で示されているようにロ
ツド19の下端の第1傾斜面24がストツパ部2
7に当接する。更に、レバー11を位置a側へ移
動させようとすると、第1傾斜面24によつてロ
ツド19に操作力の上向きの分力が加えられる。
そのために、ロツド19は圧縮ばね23に抗して
上昇し、第1傾斜面24とストツパ部27との係
合が外れる。したがつて、レバー11は、位置a
へ自由に移動するようになる。その場合、ロツク
解除操作子15は何ら操作されない。
更に、レバー11を位置bからウルトラロー
ULへ移動させるときには、誤操作防止装置が何
ら作動しないので、レバー11を自由にウルトラ
ローULへ作動させることができる。一方、レバ
ー11を位置bからウルトラリバースURへ移動
させようとすると、ロツド19の下端部の外周面
が第2ストツパ部29に係合し、レバー11のそ
れ以上の移動が阻止される。その場合にも、操作
子15を引き上げてロツド19とストツパ部材2
8との係合を解除することにより、簡単にレバー
11をウルトラリバースURへ移動させることが
できる。逆に、レバー11をウルトラリバース
URから位置bへ戻すときにも、第2傾斜面25
がストツパ部29に当接するが、その第2傾斜面
25によつてレバー11の移動に伴いロツド19
が上方へ押し上げられるので、レバー11をニユ
ートラル側へ簡単に移動させることができる。そ
の場合にも、操作子15が何ら操作されることは
ない。
ところで、例えば通常走行において第3速から
第2速へシフトダウンするとき、レバー11を誤
つて超低速側へ移動させてしまうことがある。し
かしながら、その場合には、上述のように誤操作
防止装置によつてシフトレバー11を位置aから
位置bへ直接移動させることはできない。したが
つて、そのようなシフトレバー11の誤操作は確
実に防止される。同様に超低速側のウルトラロー
ULから第1速へシフトアツプさせるときに、レ
バー11を誤つてウルトラリバースURへ移動さ
せようとしてしまうこともある。その場合にも、
誤操作防止装置によつてレバー11のウルトラリ
バースURへの移動が確実に阻止される。
このようにして、レバー11の一方向への移動
時にはその移動が一旦阻止されるが、ロツク解除
操作子15を操作するだけでレバー11を更に移
動させることができる。またレバー11の戻り移
動時には、何らのロツク解除操作をすることな
く、レバー11をニユートラル位置へ戻すことが
できるようになる。したがつて、変速操作におけ
る誤操作が確実に防止されるとともに、無駄な操
作がなくなつて変速操作が極めて簡単になる。
また、本実施例においては、ロツクロツド19
を円筒状のシフトレバー11の内部空間に配設し
ているので、レバー11の周囲がすつきりとした
ものとなり、しかも外観も極めて良好なものとな
る。
なお、上述の実施例においては、ロツクロツド
19の下端に傾斜面24,25を形成するものと
しているが、そのような傾斜面を、ストツパ部材
26,28のストツパ部27,29を傾斜させる
ことにより形成するようにしてもよい。その場合
には、ロツド19の傾斜面24,25を省略する
こともできるが、ロツド19の傾斜面24,25
をそのまま形成することとすれば、その傾斜面2
4,25とストツパ部27,29の傾斜面との相
互作用により、レバー11の戻し移動をよりスム
ーズにすることができる。また、その場合には、
ロツド19の傾斜面24,25の代わりにロツド
19の下端を球面状に形成してもよい。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、シフトレバーの特定シフト位置に向けての移
動時、そのシフトレバーに移動自在に、かつ一端
がそのレバーから突出するようにして設けられた
ロツク部材を、車体に固定されたストツパ部材に
係合させることによりその移動を阻止させるとと
もに、レバーに設けられたロツク解除操作子を操
作することによりロツク部材とストツパ部材との
係合を解除してレバーの更なる移動を可能にし、
またレバーの戻り方向への移動時には、ロツク部
材の突出端及びストツパ部材の少なくとも一方に
形成された傾斜面によつてロツク部材をレバーの
軸線方向へ移動させてロツク部材とストツパ部材
との係合を自動的に解除させることによりレバー
を自由に移動させるようにしているので、シフト
レバーを誤つた位置へ移動させることを確実に阻
止できるようになる。
その場合、ロツク解除操作子を単に操作するだ
けでレバーの移動阻止を解除することができるの
で、レバーをストツパ部材を通り越して移動させ
ることが可能となる。したがつて、変速機をその
レバーのシフト位置に対応する変速段に簡単に設
定することができる。
しかもシフトレバーは戻り方向へは自由に移動
できるものとなるので、ロツク解除操作子を何ら
操作する必要はない。したがつて、無駄な操作が
なくなり、変速操作は極めて簡単にかつ誤操作な
く確実に行うことができる。
また、ロツク部材及びストツパ部材の少なくと
もいずれか一方に単に傾斜面を形成するだけであ
るから、部品点数を削減し、構造を簡単にするこ
とができる。
更に、シフトレバーの異なる二つの揺動方向に
おいて特定シフト位置への直接のシフト操作が阻
止されるようにしているので、それらのシフト位
置への誤操作が確実に防止されるようになり、
種々のシフトパターンを採用することが可能とな
る。したがつて、超低速レンジを有する4輪駆動
車などにも適した変速操作装置とすることができ
る。そして、その場合にも、異なる二方向に対応
させて傾斜面を形成し、その二方向にストツパ部
材を設けるのみでよいので、構造の複雑化を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案によるシフトレバー誤操作防
止装置の一実施例を、一部切り欠いて示す正面
図、第2図は、その誤操作防止装置の側面図、第
3図は、4輪駆動車の場合のシフトパターンの一
例を示す説明図、第4図は、従来のフロアシフト
式の一般的なシフトパターンを示す説明図であ
る。 11……シフトレバー、15……ロツク解除操
作子、19……ロツクロツド(ロツク部材)、2
4……第1傾斜面(傾斜面)、25……第2傾斜
面(傾斜面)、26……第1ストツパ部材(スト
ツパ部材)、28……第2ストツパ部材(ストツ
パ部材)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 先端にノブを有し、車体に対して異なる二方向
    に揺動自在に支持されていて、複数のシフト位置
    にシフト操作されるシフトレバーと、 そのシフトレバーの軸線方向に移動自在に支持
    されるとともに、前記ノブが設けられている側と
    は反対方向に付勢されていて、一端を前記シフト
    レバーの前記ノブとは反対側の端部から突出させ
    た状態で保持されるロツク部材と、 前記シフトレバーを一方向に揺動させることに
    よつて第1の特定シフト位置に向けてシフト操作
    するとき、及びそれとは異なる方向に揺動させる
    ことによつて第2の特定シフト位置に向けてシフ
    ト操作するときのそれぞれにおいて前記ロツク部
    材の突出端が描く移動軌跡上に位置するようにし
    て車体に固定され、そのロツク部材の突出端と係
    合することにより前記シフトレバーの各特定シフ
    ト位置へのシフトを阻止するストツパ部材と、 前記ロツク部材に連結され、そのロツク部材を
    前記シフトレバーの軸線方向に移動させることに
    よりそのロツク部材と前記ストツパ部材との係合
    を解除するロツク解除操作子とを備え、 前記ロツク部材の突出端及び前記ストツパ部材
    の少なくともいずれか一方に、前記シフトレバー
    の各特定シフト位置から他のシフト位置へのシフ
    ト操作時にそれらが当接することにより前記ロツ
    ク部材をその付勢力に抗して前記シフトレバーの
    軸線方向に移動させて、そのロツク部材と前記ス
    トツパ部材との係合を解除する傾斜面が形成され
    ている、 変速機におけるシフトレバー誤操作防止装置。
JP16908187U 1987-11-06 1987-11-06 Expired - Lifetime JPH0545894Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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