JPH0545114Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0545114Y2
JPH0545114Y2 JP1986094819U JP9481986U JPH0545114Y2 JP H0545114 Y2 JPH0545114 Y2 JP H0545114Y2 JP 1986094819 U JP1986094819 U JP 1986094819U JP 9481986 U JP9481986 U JP 9481986U JP H0545114 Y2 JPH0545114 Y2 JP H0545114Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching transistor
base
current
voltage
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986094819U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63691U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986094819U priority Critical patent/JPH0545114Y2/ja
Publication of JPS63691U publication Critical patent/JPS63691U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0545114Y2 publication Critical patent/JPH0545114Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はテレビジヨン受像機等に使用されるス
イツチング制御型電源回路に関する。
(ロ) 従来の技術 スイツチング制御型電源回路の一つにブロツキ
ング発振型のものがあり、このものでは一般に直
流入力に対してスイツチングトランジスタと直列
接続されたコンバータトランスの帰還巻線に発生
する電圧を抵抗等の定インピーダンス路を介して
上記スイツチングトランジスタのベース・エミツ
タ間に正帰還させ、それによりスイツチングトラ
ンジスタをブロツキング発振動作させて直流入力
を断続させるようにしている。
第7図a,bはこのような電源回路に於けるス
イツチングトランジスタの一般的なベース電流波
形とコレクタ電圧、電流波形をそれぞれ示してい
る。
この第7図に於いて、ベース電流Ibはスイツチ
ングトランジスタのオン期間の初めから充分な大
きさになつているため、コンバータトランスの1
次巻線に接続されたダンピング回路のコンデンサ
や1次巻線自体の分布容量等に蓄積されたエネル
ギーによつて上記オン期間の初め(第7図bのI
部参照)に流れるインパルス状のコレクタ電流Ic
はかなり大きな値になる。また上記の大きなベー
ス電流Ibがオン期間内の比較的長い間持続するか
ら、スイツチングトランジスタのベース領域に多
量の余剰電荷が蓄積され、そのため第7図bの
部の如くスイツチングトランジスタのコレクタ電
流Icの立下りが緩やかになる。その結果、上記I
部の拡大図を第7図cに部の拡大図を第7図d
にそれぞれ示すように、コレクタ電圧Vcとコレ
クタ電流Icの積で決まる上記各部での電力損失が
相当大きくなつていた。
このような事態は特に電源回路への入力電圧が
高い場合に特に問題になる。なぜなら、入力電圧
が高い場合にはそれに伴なつてコンバータトラン
スの帰還巻線に発生する電圧も高くなつており、
そのため正帰還電流即ちベース電流Ibが増大する
からである。即ち、第8図aは入力電圧が高い場
合のベース電流波形を示し、同図bは入力電圧が
低い場合のそれを示している。
したがつて、このような欠点を解消するには、
例えば特開昭59−2570号公報に示されるように、
帰還巻線からスイツチングトランジスタのベース
に供給される正帰還電流を入力電圧の変化に抱わ
らず定電流化することである。しかし、この方法
は、入力電圧が高い場合には効果があるが第7図
bのコレクタ電流IcのI部及び部を直接制御で
きないから、入力電圧が低い場合に於いてもスイ
ツチングトランジスタの電力損失を低減できるも
のではなかつた。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上記の点に鑑みなされたものであり、
入力電圧が高い場合だけでなく低い場合にもスイ
ツチングトランジスタでの電力損失を低減できる
と共に、スイツチングトランジスタのベース電流
路に挿入されたベース電流制限用の抵抗での電力
損失も大幅に低減にできるブロツキング発振型式
のスイツチング制御型電源回路を提供することを
目的とする。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案では、前述の如きブロツキング発振型式
のスイツチング制御型電源回路に於いて、コンバ
ータトランスの帰還巻線の一端とスイツチングト
ランジスタのベースとの間に直列にインダクタン
スを接続するようにした。
(ホ) 作用 上記構成に依れば、帰還巻線の電圧が前記イン
ダクタンスによつて積分されてスイツチングトラ
ンジスタのベースに流れる正帰還電流は、小さな
値から時間の経過につれて変化して行き、スイツ
チングトランジスタのコレクタ電流の変化に追随
することになるので、ベース電流自体が適切な大
きさに制限されると共に、過大なコレクタ電流が
抑制される。
(ヘ) 実施例 第1図は本考案による電源回路の一実施例を示
している。この実施例では、交流電源入力が電源
スイツチSW及びラツシユ電流制限用抵抗R1を
介してブリツジ整流回路BDに入力され、その整
流出力をコンデンサC1によつて平滑して得た非
安定の直流電圧がコンバータトランスTの入力巻
線N1とスイツチングトランジスタQ1と電流検
出用抵抗R3の直列回路に印加される。スイツチ
ングトランジスタQ1は上記トランスTの帰還巻
線N2及び先の入力巻線N1とでブロツキング発
振回路を構成しており、そのため上記帰還巻線N
2が電流制限用の抵抗R5とインダクタンスL1
を介してスイツチングトランジスタQ1のベー
ス・エミツタ間及び電流検出用抵抗R3と直列に
接続されており、ここでは比較的大きなインダク
タンス値(約70μH)の上記インダクタンスL1
を設けた点に留意すべきである。
また、前記トランスTの出力巻線N4に密結合
された検出巻線N3からダイオードD3と平滑用
コンデンサC6によつて取り出される直流電圧に
対して、トランジスタQ3、ツエナーダイオード
D4、及び抵抗R7〜R12からなる誤差検出部
が設けられており、A点に得る出力電圧が次の電
圧と合成されて制御トランジスタQ2のベース・
エミツタ間に印加されるようになつている。即
ち、前記A点の電圧は、スイツチングトランジス
タQ1のコレクタ電流Icによつて抵抗R3に生じ
コンデンサC3と抵抗R6を介してB点に導かれ
る電圧と合成されて印加されるのである。なお、
上記コンデンサC4の充電は、帰還巻線N2のd
端側から制御トランジスタQ2のベース・コレク
タ間を通る図示の経路で流れる電流Icによつて行
なわれるようになつている。
斯る実施例に於いて、スイツチング電源として
の基本的動作は既に公知であり、また、第2図に
示す各部の電圧、電流波形からも容易に理解でき
るので、その動作説明は省略するが、ここで注意
すべきはスイツチングトランジスタQ1のオン時
のベース電流Ib(第2図ハ)が、第3図aに拡大
して示すように、インダクタンスL1の作用によ
つて時間の経過につれて鋸歯波状に変化している
点である。
すなわち、第3図aに示されるようにベース電
流Ibは、オン期間の初めに充分小さく、その後は
徐々に変化して行くので、スイツチングトランジ
スタQ1のコレクタ電流Icは、第3図bに示すよ
うに、特にそのオン期間の初めの部分の急激な電
流の振幅が抑えられると共に、オン期間の終りの
部分ではベース領域の余剰電荷が少ないので比較
的速く立下る。従つてコレクタ電流Icとコレクタ
電圧Vcとの積で決まるスイツチングトランジス
タQ1での電力損失は、第3図c、dと第7図
c,dとの比較から判るように従来例の場合より
も小さくなり、オーバドライブ状態が解消される
ことが分る。
また、スイツチングトランジスタQ1のオン時
の前記ベース電流Ibは、本実施例の場合には交流
入力電圧の高、低に応じて第4図a,bの如く変
化するので、従来の場合の第8図a,bとの比較
から分るように、上記入力電圧の変化に対するベ
ース電流の変化は小さくなる。このことはインダ
クタンスL1と直列接続されたベース電流制限用
の抵抗R5の値を小さくできることを意味してお
り、従つて、この抵抗R5による電力損失も大幅
に低減される訳である。
次に、第5図は他の実施例を示しており、この
実施例で第1図と同一記号を付した部分は同一構
成であるが、次の点で異なつている。即ち、この
ものでは第1図の電流検出用抵抗R3を削除して
スイツチングトランジスタQ1のエミツタを基準
ラインlに直結すると共に、第1図のコンデンサ
C3及び抵抗R6を削除して、その代りに積分回
路ICを構成する抵抗R14とコンデンサC9を
帰還巻線N2の両端間に接続し、その接続中点C
を制御トランジスタQ2のベースに接続してい
る。また、この実施例では、ベース電流制限用の
抵抗R5と帰還巻線N2との間に1〜2μF程度の
コンデンサC10を直列に挿入すると共に、この
コンデンサC10の放電用のダイオードD6と抵
抗R15をラインlとの間に接続している。
この実施例では、先ず、スイツチング電源の基
本的動作が第1図のものと次のように異なつてい
る。即ち、このものでは帰還巻線N2に発生する
矩形波電圧(第6図イ)を積分回路ICによつて
積分してC点に同図ロの三角波電圧を得、この三
角波電圧ロをB点に於いてA点に発生する直流電
圧と合成することによつて同図ハの電圧が得られ
る。従つて、この電圧ハが制御トランジスタQ2
のベース・エミツタ間立上り電圧Vbeに達したと
きに、制御トランジスタQ2がターンオフし、そ
れによつて第1図の場合と同様にスイツチングト
ランジスタQ1がターンオフする訳である。
この実施例でベース電流路のインダクタンスL
1の作用は第1図の実施例の場合と同じであり、
このインダクタンスL1と直列関係のコンデンサ
C10は定常状態に於いて上記インダクタンスL
1の作用に何等影響を与えない。このコンデンサ
C10は電源スイツチSWの投入直後にその役割
がある。即ち、スイツチSWの投入直後では抵抗
R4を介して起動電流がスイツチングトランジス
タQ1のベースに流れるが、この起動電流を充分
小さく抑える目的で、上記抵抗R4の値をベース
電流制限用の抵抗R5に比べて相当大きく選定し
た場合には、起動時にスイツチングトランジスタ
Q1のベース・エミツタ間にVBE異常の順バイア
スを与えることができないため、このトランジス
タをオンさせることができなくなる。このため、
起動時にコンデンサC10を上記抵抗R4を流れ
る電流によつて一旦充電し、このコンデンサC1
0からスイツチングトランジスタQ1のベースに
起動電流を供給しているのである。
なお、上記動作によつてスイツチングトランジ
スタQ1が一旦起動されたのちは、コンデンサC
10は帰還巻線N2の電圧によつて図示と逆の極
性に充電され、スイツチングトランジスタQ1の
オフ時に上記コンデンサC1の放電が、帰還巻線
N2、抵抗R15及びダイオードD6の経路で行
なわれる。
また、上記コンデンサC10及びインダクタン
スL1の各値はそれらで決まる共振周波数がスイ
ツチングトランジスタQ1のスイツチング周波数
よりも低くなるように選定され、異常発振が起ら
ないように配慮されている。
(ト) 考案の効果 本考案の電源回路に依れば、スイツチングトラ
ンジスタの過剰ベース電流によるオーバドライブ
状態を解消でき、従つて、このトランジスタでの
電力損失を低減させて安定な動作を行なわせるこ
とができると共に、ベース電流制限用抵抗に於け
る電力損失も大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案電源回路の一実施例を示す回路
図、第2図はその各部の電圧・電流波形を示す波
形図、第3図及び第4図はその一部の電圧・電流
波形の詳細を示す波形図、第5図は他の実施例を
示す回路図、第6図はその要部の電圧波形を示す
波形図、第7図及び第8図は従来回路の欠点を説
明するための電圧・電流波形図である。 Q1……スイツチングトランジスタ、T……コ
ンバータトランス、N2……帰還巻線、L1……
インダクタンス、C10……コンデンサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 直流入力に対してトランスの入力巻線とスイツ
    チングトランジスタのコレクタ・エミツタ間を直
    列に接続し、このスイツチングトランジスタのベ
    ース・エミツタ間に前記トランスの帰還巻線を接
    続ブロツキング発振回路を構成すると共に、前記
    帰還巻線からの正帰還電流をバイパスする制御素
    子と前記ベース・エミツタ間に接続し、この制御
    素子によつて前記スイツチングトランジスタのタ
    ーンオフタイミングを制御するようにした電源回
    路に於いて、前記スイツチングトランジスタのベ
    ース側と前記帰還巻線の一端との間にインダクタ
    ンスとコンデンサとからなる直列共振回路を設
    け、該直列共振回路の共振周波数が前記スイツチ
    ングトランジスタのスイツチ周波数よりも低くな
    るように選定されていることを特徴とするスイツ
    チング制御型電源回路。
JP1986094819U 1986-06-20 1986-06-20 Expired - Lifetime JPH0545114Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986094819U JPH0545114Y2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986094819U JPH0545114Y2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63691U JPS63691U (ja) 1988-01-06
JPH0545114Y2 true JPH0545114Y2 (ja) 1993-11-17

Family

ID=30958664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986094819U Expired - Lifetime JPH0545114Y2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0545114Y2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60121962A (ja) * 1983-11-30 1985-06-29 Toshiba Electric Equip Corp トランジスタインバータ装置
JPS60219925A (ja) * 1984-04-13 1985-11-02 松下電工株式会社 充電回路
JPS6059793B2 (ja) * 1979-01-26 1985-12-26 三菱電機株式会社 映像記録再生装置
JPS6139860A (ja) * 1984-07-27 1986-02-26 Toshiba Electric Equip Corp 1石式インバ−タ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6059793U (ja) * 1983-09-29 1985-04-25 東芝ライテック株式会社 電源装置
JPS61104789U (ja) * 1984-12-12 1986-07-03

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6059793B2 (ja) * 1979-01-26 1985-12-26 三菱電機株式会社 映像記録再生装置
JPS60121962A (ja) * 1983-11-30 1985-06-29 Toshiba Electric Equip Corp トランジスタインバータ装置
JPS60219925A (ja) * 1984-04-13 1985-11-02 松下電工株式会社 充電回路
JPS6139860A (ja) * 1984-07-27 1986-02-26 Toshiba Electric Equip Corp 1石式インバ−タ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63691U (ja) 1988-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3175663B2 (ja) 自励発振型スイッチング電源装置
JPS607909B2 (ja) スイツチモ−ド電源回路
JP2001112242A (ja) 変換器
JP3381769B2 (ja) 自励発振型スイッチング電源装置
JP2559282B2 (ja) スイッチモード電源
JP3657715B2 (ja) 同調スイッチ・モード電源装置
JP3273598B2 (ja) スイッチング電源装置
JP3710763B2 (ja) 自励式スイッチング電源装置
JPH0545114Y2 (ja)
JP2838822B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2003125582A (ja) 電源装置
JP3488709B2 (ja) スイッチング電源装置
JP3572601B2 (ja) 電圧共振型スイッチング電源及び電圧共振型スイッチング電源の制御方法
JP3054996U (ja) コンデンサ入力型整流平滑回路
JPH0739346Y2 (ja) 電流モード制御装置のスロープ補償回路
JP2003125585A (ja) 電源装置
JPS5838797Y2 (ja) 自励型スイツチングレギユレ−タ直流電源装置
JP3026709U (ja) スイッチング電源
JP2532203Y2 (ja) スイッチング電源装置
JPS6024668B2 (ja) Dc―dcコンバ−タ回路
JP2519161Y2 (ja) スイッチング電源装置
JPS5838796Y2 (ja) 電圧安定化回路
JP2729478B2 (ja) コンバータ
JP2004229398A (ja) 電源装置
JPH0231913Y2 (ja)