JP3054996U - コンデンサ入力型整流平滑回路 - Google Patents

コンデンサ入力型整流平滑回路

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JP3054996U JP1998004310U JP431098U JP3054996U JP 3054996 U JP3054996 U JP 3054996U JP 1998004310 U JP1998004310 U JP 1998004310U JP 431098 U JP431098 U JP 431098U JP 3054996 U JP3054996 U JP 3054996U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動作開始時の共振振動による出力電圧の波打ち
振動現象を防止する。 【解決手段】コンデンサ入力型整流平滑回路3は、タイ
オードD1整流された電流を平滑するセラミックコンデ
ンサC1の電圧をインダクタンスL1を介して電解コン
デンサC2に伝えるπ型平滑回路を構成する。このπ型
平滑回路におけるセラミックコンデンサC1の両端に、
抵抗R0 と電解コンデンサC0 の直列回路を接続し、共
振振幅を小さくすると共に振動周期を長くし、緩やかで
小さな共振振動としてリップル電圧を抑圧する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、スイッチング電流を整流平滑して負荷に供給する自励式スイッチン グレギュレータに使用するコンデンサ入力型整流平滑回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコンデンサ入力型整流平滑回路としては、例えば図4に示すも のがある。図4は、自励式スイッチングレギュレータであり、自励フライバック コンバータ2Aとコンデンサ入力型整流平滑回路3で構成される。自励フライバ ックコンバータ2Aは、主巻線N1、帰還巻線N2及び出力巻線N3を備えたト ランスT1、スイッチング素子となるトランジスタTr1、起動抵抗R1、DC カット用のコンデンサC3及び逆電圧吸収用のタイオードD2で構成される。
【0003】 またコンデンサ入力型整流平滑回路3は、トランスT1の出力巻線N3からの スイッチング電流を整流するダイオードD1を備えた整流回路と、ダイオードD 1で整流された電流を平滑するコンデンサC1のコンデンサ電圧をインダクタン スL1を介して電解型コンデンサC2に伝えるπ型平滑回路で構成される。ここ で、コンデンサC1はリップル電流を多く流すためにセラミックコンデンサやフ ィルムコンデンサ等が使用される。また電解型コンデンサC2は電解コンデンサ やタンタルコンデンサが使用される。
【0004】 図4の動作を図5のタイムチャートを参照して説明する。スイッチSW1をオ ンすると、直流入力電源1から直流電圧が入力され、起動抵抗R1に電流が流れ 、トランジスタTr1のベース電流Ibとなり、コレクタIcが増加し、入力巻 線N1の電流が増加する。このため帰還巻線N2に電圧が発生し、コンデンサC 3を通して電流が流れてベースIbを増加させ(正帰還)、トランジスタTr1 がターンオン状態となる。
【0005】 コレクタ電流Icは入力巻線N1のインダクタンスL10により時間ごとに増 加し、Ic/Ib=hfeとなった時点でコレクタ電流Icの増加がストップする 。このため入力巻線N1巻線に逆電圧が発生し、同時に帰還巻線N2にも逆電圧 が発生し、ベース・エミッタ間電圧Vbeを逆バイアスし、トランジスタTr1 がターンオフ状態となる。
【0006】 トランスT1の電磁エネルギーは、トランジスタTr1がオフの期間、出力巻 線N3からダイオードD1を通って平滑回路で平滑され、負荷RLに対する直流 出力となる。出力巻線N3からコンデンサC1にエネルギーが移ると、出力巻線 N3の発生電圧はゼロとなり、帰還巻線N2の発生電圧もゼロとなる。
【0007】 トランジスタTr1のターンオフ期間に逆充電されていたコンデンサC3の電 荷によってトランバスタTr1のベース・エミッタ間電圧Vbeは再び順バイアス となり、ベース電流Ibが流れ始め、トランジスタTr1がターンオンとなり、 これを繰り返す。
【0008】 コンデンサ入力型の整流平滑回路3は、出力巻線N3から流れ出るフライバッ ク電流をコンデンサC1でリップル電圧に変換し、このリップル電圧をインダク タンスL1と電解コンデンサC2で更に圧縮し、安定な直流出力電圧に平滑する 。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のコンデンサ入力型整流平滑回路にあっては、 直流電圧の入力によりインバータが動作開始する時、直流出力の立上がり途中に LC共振周期付近で出力電圧の上下を繰り返す波打ち状の振動波形が現われる問 題点がある。
【0010】 図6(A)のようにスイッチSW1のオンでインバータ動作開始すると、図6 (B)のように、直流出力の立上がり途中に、LC共振周期付近の周期で出力電 圧の上下を繰り返す波打ち状の振動波形が現われる。この波打ち現象は、平滑コ ンデンサC1とインダクタンスL1との共振振動による電圧変動が、トランスT 1の2次巻線N3を通して帰還巻線N2に発生することに起因しており、インバ ータの自励発振が断続する期間aと、共振周期と自励発振周期のタイミングによ る平滑コンデンサC1のリップル電圧が異常に増加する期間bをもつ。
【0011】 図7(A)〜(C)は、図6(B)の自励発振断続期間aの動作であり、平滑 コンデンサC1とインダクタンスL1との共振電流irの一部が電流i1のよう に出力巻線N3に流れ(図7(C)の斜線部)、トランスT1の2次巻線N3を 通して帰還巻線N2に電圧変動が発生することで、インバータの自励発振が一時 的に停止する。この共振電流iが流れる共振周波数f0 は次式となる。
【0012】
【数1】 図8(A)〜(F)は、図6(B)のリップル異常増加期間の動作であり、平 滑コンデンサC1とフィルタインダクタンスL1の共振周期とコンバータの自励 発振周期のタイミングによって、平滑コンデンサC1のリップル電圧v1が8( D)のように異常に増加する。
【0013】 ここで、コンデンサC1に流れる電流ic1は、 ic1=i2 −ir となり、このためコンデンサC1に発生するリップル電圧v1は、
【0014】
【数2】 で与えられる。このため図8(A)の発振動作と図8(C)の共振電流irのタ イミングにより、図8(E)の状態ではコンデンサC1に流れる電流ic1は小さ いのでリップル電圧v1 も小さいが、図8(F)の状態ではコンデンサC1に流 れる電流ic1が増加し、リップル電圧v1 も大きくなり、出力電圧の上下を繰り 返す波打ち状の振動波形が現われるという問題点があった。
【0015】 本考案の目的は、動作開始時の共振振動による出力電圧の波打ち振動現象を防 止するようにしたコンデンサ入力型平滑整流回路を提供する。
【0016】
【問題点を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、次のように構成する。まず本考案は、自励 式のスイッチングレギュレータに設けられ、スイッチング電流を整流するダイオ ードを備えた整流回路と、整流回路で整流された電流を平滑する第1コンデンサ の電圧をインダクタンスを介して電解型の第2コンデンサに伝えるπ型平滑回路 とを備えたコンデンサ入力型整流平滑回路を対象とする。
【0017】 このようなコンデンサ入力型整流平滑回路につき、本考案は、平滑回路の第1 コンデンサの両端に、抵抗と電解型の第3コンデンサの直列回路を接続したこと を特徴とする。
【0018】 また本考案の別の形態にあっては、平滑回路の第1コンデンサの両端に、イン ダクタンスと電解型の第3コンデンサの直列回路を接続したことを特徴とする。
【0019】 このように平滑回路でLC共振回路を形成する第1コンデンサC1と並列に、 第1コンデンサC1より容量の大きい電解型の第3コンデンサと抵抗またはイン ダクタンスの直列回路を接続し、これによって共振振幅を小さくすると共に振動 周期を長くし、緩やかで小さな共振振動とすることで、インバータの自励発振用 正帰還巻線に発生する外乱振動や第1コンデンサC1のリップル電圧の増加を防 止し、直流出力立ち上がり時の波打ち現象を防止する。
【0020】 また第1コンデンサに並列接続している電解型の第3コンデンサに直列に入れ た抵抗またはインダクタンスによって、トランスの出力巻線N3から流れ出すフ ライバック電流の多くを第1コンデンサC1側に分流させ、電解型の第3コンデ ンサ自身の発熱を防止して寿命を長くし、結果として外形寸法の小さな電解コン デンサが使用でき、総合的なコストアップ、外形寸法の増加を抑えることができ る。
【0021】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の第1実施形態であり、自励フライバックコンバータを用いたス イッチングレギュレータの整流平滑回路に本考案を適用したことを特徴とする。
【0022】 図1において、この第1実施形態のスイッチングレギュレータは、自励フライ バックコンバータ2Aと整流平滑回路3で構成されている。
【0023】 自励フライバックコンバータ2Aは入力巻線N1,帰還巻線N2及び出力巻線 N3を有するトランスT1、スイッチング素子として機能するトランジスタTr 1、起動抵抗R1、逆電圧吸収用のダイオードD2、及びDCカット用のコンデ ンサC3で構成される。また整流平滑回路3はダイオードD1でトランスT1の 出力巻線N3から出力されるフライバック電流を整流する整流回路を構成し、続 いてπ型平滑回路を設けている。
【0024】 このπ型平滑回路は、ダイオードD1で整流された電流を平滑するセラミック コンデンサ(第1コンデンサ)C1を設け、セラミックコンデンサC1に対しイ ンダクタンスL1を介して電解コンデンサC2(第2コンデンサ)をπ型に接続 している。
【0025】 このようなコンデンサ入力型の整流平滑回路3に対し、本考案にあっては、更 にセラミックコンデンサC1と並列に抵抗R0とコンデンサC0(第3コンデン サ)の直列回路を接続している。このコンデンサC0はセラミックコンデンサC 1より容量の大きい電解コンデンサあるいはタンタルコンデンサを使用する。即 ち、大きなリップル電流を流すことのできるセラミックコンデンサC1に対し、 並列に接続したコンデンサC0はリップル電流を多く流せないコンデンサという ことができる。
【0026】 このようにセラミックコンデンサC1と並列に抵抗R0とコンデンサC0の直 列回路を接続したことで、整流平滑回路3におけるスイッチSW1をオンした際 の整流平滑回路3における共振振動で流れる共振電流ir によって、セラミック コンデンサC1に発生する共振振動の電圧振幅となるリップル電流V1を小さく することができる。
【0027】 即ち、共振振動で流れる共振電流ir によりセラミックコンデンサC1の電圧 V1は次式で与えられる。
【0028】
【数3】 この(1)式から明らかなように、新たにコンデンサC0が加わったことでセ ラミックコンデンサC1の電圧V1の電圧振幅を小さくできる。同時に共振電流 ir の共振周波数f0 は
【0029】
【数4】 であり、コンデンサC0の追加により共振周波数f0 が下がることで振動周期を 長くする。即ち、セラミックコンデンサC1と並列に抵抗R0とコンデンサC0 の直列回路を接続したことで、共振の振幅を小さくし且つ振動振幅を長くでき、 その結果、図6に示したスイッチSW1をオンした動作開始時の直流出力立上が り時における波打ち現象を抑制することができる。
【0030】 またセラミックコンデンサC1と並列に追加した直列回路のフライバック電流 制限用の抵抗R0は、自励フライバックコンバータ2Aのオン、オフ動作によっ て出力巻線N3から流れ出すフライバック電流i2がコンデンサC0に流れるの を制限し、リップルに強いセラミックコンデンサC1側に多く流す。
【0031】 これによってセラミックコンデンサC1と並列に追加したコンデンサC0に流 れるリップル電流が制限され、電解コンデンサやタンタルコンデンサを用いた場 合のコンデンサC0自身の発熱を防止し、且つ寿命を長くでき、その結果、外形 寸法の小さな電解コンデンサを使用でき、新たに抵抗R0とコンデンサC0の直 列回路を追加しても、全体としてのコストアップ及び外形寸法の増加を抑えるこ とができる。
【0032】 尚、出力電圧が安定した後の自励フライバックコンバータ2Aのスイッチング 動作に伴う整流平滑回路3の直流出力の動作は、基本的に図4の従来回路と同じ になる。
【0033】 図2は本考案の第2実施形態であり、極性反転型自励チョッパを用いたスイッ チングレギュレータの整流平滑回路に本考案を適用したことを特徴とする。
【0034】 図2において、スイッチングレギュレータは、極性反転型自励チョッパ2Bと コンデンサ入力型の整流平滑回路3で構成される。
【0035】 極性反転型自励チョッパ2Bは、スイッチング用のトランジスタTr11、イ ンダクタンスL11を与える入力巻線N1と帰還巻線N2を備えたチョッパトラ ンスT11、起動抵抗R11、ダイオードD11、コンデンサC21で構成され る。
【0036】 またコンデンサ入力型の整流平滑回路3は、極性反転型自励チョッパ2Bのチ ョッパ電流を整流するダイオードD1で整流回路を構成し、整流回路D1に続い てπ型平滑回路を構成するセラミックコンデンサC1、インダクタンスL1及び 電解コンデンサC2を設けている。
【0037】 この整流平滑回路3についても、図1の第1実施形態と同様、セラミックコン デンサC1と並列にチョッパ電流制限用の抵抗R0とセラミックコンデンサC1 より容量の大きい電解コンデンサやタンタルコンデンサを用いたコンデンサC0 の直列回路を接続している。
【0038】 図2の第2実施形態の動作を説明する。スイッチSW1をオンすると、直流入 力電源1から直流電圧が供給され、トランジスタTr11のベースから起動抵抗 R1にベース電流が流れ始め、トランジスタTr11がオンし、これに応じてチ ョッパトランスT11の入力巻線N1に流れる電流が増加し、エネルギが蓄積さ れる。
【0039】 このとき帰還巻線N2には入力巻線N1の電流増加に応じた電圧が発生し、ト ランジスタTr11を逆バイアスし、この逆バイアスが増加するとトランジスタ Tr1がターンオフする。トランジスタTr11がターンオフすると、ターンオ ン期間にチョッパトランスT11の入力巻線L11に蓄積されたエネルギがダイ オードD1で整流されて、チョッパ電流i2としてセラミックコンデンサC1に エネルギを移す。
【0040】 セラミックコンデンサC1にエネルギが移り終わると、チョッパ電流i2がゼ ロとなる。このとき帰還巻線N2はトランジスタTr11を順バイアスする電圧 を発生し、再びトランジスタTr11はターンオンし、以下これを繰り返す。
【0041】 整流平滑回路3にあっては、スイッチSW1をオンした直流出力の立上げ時に 共振電流ir が流れる。この共振電流ir によりセラミックコンデンサC1の両 端に加わる共振振動の電圧V1は、前記(1)式のように、コンデンサC0を追 加した分、小さくなる。また共振周波数f0 も前記(2)式から、コンデンサC 0を追加した分、小さくなり、これによって共振周期を長くしている。
【0042】 このため、図2の第2実施形態の整流平滑回路3にあっても、動作開始時にお ける極性反転型自励チョッパ2Bの帰還巻線N2に発生する共振電流ir に起因 した外乱振動や、直流出力立上がり時のリップル電流の増加による波打ち現象を 防止することができる。
【0043】 図3は本考案の第3実施形態であり、昇圧型自励チョッパを用いたスイッチン グレギュレータの整流平滑回路に本考案を適用したことを特徴とする。
【0044】 図3において、第3実施形態は昇圧型自励チョッパ2Cとコンデンサ入力型の 整流平滑回路3で構成される。昇圧型自励チョッパ2Cは、インダクタンスL1 2を持つ入力巻線N1と帰還巻線N2を備えたチョッパトランスT12、スイッ チング素子として動作するトランジスタTr12、起動抵抗R12、コンデンサ C22及びダイオードD22で構成される。
【0045】 またコンデンサ入力型の整流平滑回路3は、整流回路を構成するダイオードD 1とπ型平滑回路を構成するセラミックコンデンサC1、インダクタンスL1、 電解コンデンサC2を有する。この第3実施形態にあっては、整流平滑回路3に おけるセラミックコンデンサC1と並列にチョッパ電流制限用のインダクタンス L0とコンデンサC0との直列回路を接続している。
【0046】 図3の第3実施形態の動作を説明する。スイッチSW1をオンすると、昇圧型 自励チョッパ2Cの起動抵抗R12からトランジスタTr12にベース電流が流 れ、トランジスタTr12のコレクタ電流の増加に伴い、チョッパトランスT1 2の1次巻線N1を流れる電流が増加する。これに伴い帰還巻線N2に電圧が発 生し、トランジスタTr1のベースを順バイアスすることでベース電流が増加し 、トランジスタTr12がターンオンする。
【0047】 トランジスタTr12がターンオンすると、電流増加はなくなることで帰還巻 線N2の発生電圧がなくなり、コンデンサC22の充電電圧によりトランジスタ Tr12が逆バイアスされてターンオフとなる。このため、トランジスタTr1 2のターンオンでチョッパトランスT12に蓄積された電磁エネルギがダイオー ドD1で整流されて整流平滑回路3のセラミックコンデンサC1に移される。
【0048】 セラミックコンデンサC1にエネルギが移ると、昇圧型自励チョッパ2Cのト ランジスタTr12が順バイアスとなって再びコレクタ電流が流れ始め、ターン オンに移行し、以下これを繰り返す。このような昇圧型自励チョッパ2Cのオン オフに伴うチョッパ電流の供給を受けた整流平滑回路3は、チョッパ電流を整流 した後に平滑して負荷RLに規定の直流電圧を出力する。
【0049】 一方、スイッチSW1をオンした動作開始時にあっては、セラミックコンデン サC1に容量の大きなコンデンサC0を並列に追加したことで、共振振動によっ てセラミックコンデンサC1に発生する振動電圧の振幅が減少し、且つコンデン サC0を追加したことで共振周波数f0 が下がって共振周期が長くなり、共振電 流ir は緩やかで小さな振動となる。
【0050】 このため、動作開始時における昇圧型自励チョッパ2Cの帰還巻線N2に発生 する外乱振動や直流出力立上がり時の出力電圧の波打ち現象を防止することがで きる。
【0051】 また第3実施形態にあっては、図1,図2の実施形態の抵抗R0の代わりにイ ンダクタンスL0を使用しており、同様に昇圧型自励チョッパ2Cから流れ出す チョッパ電流i2のコンデンサC0への流れを抑えてセラミックコンデンサC1 側に多く流すように分流している。
【0052】 これによって追加したコンデンサC0の発熱を防止して寿命を高め、外形寸法 の小さな電解コンデンサやタンタルコンデンサの使用を可能とし、新たにインダ クタンスL0とコンデンサC0の直列回路を追加しても、全体的なコストアップ と外形寸法の増加を抑えている。
【0053】 尚、上記の実施形態は自励フライバックコンバータ、極性反転型自励チョッパ 及び昇圧型自励チョッパを例にとるものであったが、これ以外の自励コンバータ であってもよいことはもちろんである。
【0054】
【考案の効果】
以上説明してきたように本考案によれば、整流回路で整流されたスイッチング 電流を平滑するセラミックコンデンサ(第1コンデンサ)と並列に、より容量の 大きいコンデンサ(第3コンデンサ)と抵抗、またはインダクタンスの直列回路 を接続したことで、整流平滑回路における共振振動の電圧振幅を小さくすると共 に振動周期を長くして緩やかで小さな共振振動とし、これによってインバータの 自励発振のための帰還巻線に発生する外乱振動や平滑コンデンサに発生するリッ プル電圧の増加に起因した直流出力立上がり時の波打ち現象を防止することがで きる。
【0055】 また、セラミックコンデンサ(第1コンデンサ)に並列に接続した電解コンデ ンサ(第3コンデンサ)と直列に接続した抵抗またはインダクタンスによって、 コンバータから流れ出すスイッチング電流の多くをセラミックコンデンサ側に分 流させることができ、これによって新たに追加した電解コンデンサ自身の発熱を 防止し、寿命を長くすることで、外形寸法の小さな電解コンデンサを使用でき、 全体的なコストアップと外形寸法の増加を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を自励式フライバックコンバータの2次
整流平滑回路に適用した第1実施形態の回路図
【図2】本考案を極性反転型自励チョッパレギュレータ
の整流平滑回路に適用した第2実施形態の回路図
【図3】本考案を昇圧型自励チョッパレギュレータの整
流平滑回路に適用した第3実施形態の回路図
【図4】従来の自励式フライバックコンバータの2次整
流平滑回路の回路図
【図5】図4のインバータ正常動作時のタイムチャート
【図6】図4のインバータ動作開始時の出力電圧の波打
ち現象の説明図
【図7】図6の自励発振断続期間における異常動作の説
明図
【図8】図6のリップル電圧異常増加期間における異常
動作の説明図
【符号の説明】
1:直流入力電源 2A:自励フライバックコンバータ 2B:極性反転型自励チョッパ 2C:昇圧自励チョッパ 3:コンデンサ入力型の整流平滑回路 T1:トランス N1,N11,N12:入力巻線 N2,N21,N22:帰還巻線 N3:出力巻線 T11,T12:チョッパトランス Tr1:トランジスタ D1:ダイオード(整流回路) C1:セラミックコンデンサ(第1コンデンサ) C2:電解コンデンサ(第2コンデンサ) C0:電解コンデンサ(第3コンデンサ:リップル抑制
用) L0,L1:インダクタンス R0:抵抗(リップル抑制用)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチングレギュレータに設けられ、ス
    イッチング電流を整流するダイオードを備えた整流回路
    と、該整流回路で整流された電流を平滑する第1コンデ
    ンサの電圧をインダクタンスを介して電解型の第2コン
    デンサに伝えるπ型平滑回路とを備えたコンデンサ入力
    型整流平滑回路に於いて、 前記第1コンデンサの両端に、抵抗と電解型の第3コン
    デンサの直列回路を接続したことを特徴とするコンデン
    サ入力型整流平滑回路。
  2. 【請求項2】スイッチングレギュレータに設けられ、ス
    イッチング電流を整流するダイオードを備えた整流回路
    と、該整流回路で整流された電流を平滑する第1コンデ
    ンサの電圧をインダクタンスを介して電解型の第2コン
    デンサに伝えるπ型平滑回路とを備えたコンデンサ入力
    型整流平滑回路に於いて、 前記第1コンデンサの両端に、インダクタンスと電解型
    の第3コンデンサの直列回路を接続したことを特徴とす
    るコンデンサ入力型整流平滑回路。
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