JPH0544475U - ばら釘用釘打機の釘エスケープ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 釘エスケープ爪の作動タイミングが安定し、
構造が簡単であり、釘供給速度が大きく、釘エスケープ
時の釘の支持が安定した釘エスケープ装置を提供する。 【構成】 ノーズユニットの一部を成し、釘打出し孔を
画成する周壁に釘打出し孔より横方向に膨出して形成さ
れた釘エスケープ溝を形成したノーズ本体と、釘打出し
待機位置においてのみ釘送り通路と重なり、かつ、連通
する釘拾い込み溝を備えた釘エスケープ爪であって、釘
エスケープ爪が釘エスケープ位置に変位したとき釘拾い
込み溝内に保持されていた釘が釘エスケープ溝内へ落ち
込むのを許容する釘エスケープ爪と、釘エスケープ爪の
配置位置よりノーズユニットの先端に近い側に設けら
れ、釘打出し孔内に進出して釘エスケープ溝から落下し
た釘の頭部を支持し、釘打出し行程開始直前に釘打出し
孔から後退して釘を解放する釘ストッパとを含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多数本のばら釘を１本づつ釘打機のノーズユニットの釘打出し孔内 に送り込み、釘打出し孔内を往復動するロッド状ドライバによって釘打出し孔か ら釘打込材に打込むばら釘用釘打機の釘エスケープ装置に関する。

【０００２】

【従来技術とその問題点】

本件出願人は、実願昭６２−４６４２３号（実開昭６３−１５４１７３号）に おいて、空気駆動型釘打機の本体の先端にロッド状ドライバを摺動自在に案内す る釘打出し孔を有するノーズを設けるとともに、ノーズの後方に直鞘状マガジン を設け、マガジンによりノーズの釘打出し孔に順次供給された釘をドライバで打 撃することにより釘打込材に打込むばら釘用釘打機において、マガジンに直線状 の釘案内供給路を設け、釘案内供給路の一側面は、ノーズの軸に対して傾斜平面 を形成し、ノーズの釘打出し孔において、マガジンの釘案内供給路から供給され る先頭位置の釘を受容するための釘受容凹部を形成し、釘受容凹部は、マガジン の釘案内供給路の傾斜平面と連続した傾斜平面を有するとともに釘打出し孔に連 通され、ノーズには釘打出し孔への釘導入方向へ延びた案内溝を形成し、案内溝 には釘受容凹部内の釘の軸部と係合して釘を釘打出し孔内に押入する釘エスケー プ爪を移動可能に収容するとともに釘エスケープ爪を通常時は釘打出し孔内に進 入する位置に付勢する一方、釘打込みに先行して釘打出し孔から退避動させる作 動部材を設けた釘供給装置を提供した。

【０００３】 上記釘供給装置は、ドライバによる１本の釘の釘打出し行程終了後、すぐに上 記作動部材が作動して、釘を釘打出し孔に供給することができ、しかも、釘打出 し孔内に供給された釘を釘打出し直前まで釘打出し孔内に保持しうる点で優れた 構成と作用とを有する。

【０００４】 しかし、上記釘供給装置を備えた実際の空気駆動型ばら釘用釘打機によれば、 釘打出し行程の開始時において、ノーズ先端側のコンタクトが釘打込材に押し付 けられることによりプッシャが釘打出し孔から退避するように移動される一方、 釘打出し行程の終了時において、上記作動部材は、ドライバと一体の打撃エアシ リンダの打撃ピストンを上死点までブローバックするブローバック用空気貯溜室 内の貯溜されつつある空気の圧力の一定値以上の昇圧を信号として駆動される釘 エスケープエアシリンダによって、上方へ移動され、釘エスケープ爪をその退避 位置から更に後退する方向へ移動させて、マガジンの先端位置にある１本のばら 釘が釘受容凹部内に移動するのを許容する構成であるため、以下に述べるように 、更に改良すべき点が残っている。 （１） 釘打出し行程中にブローバック用空気空気貯溜室内に貯溜されつつある 空気の圧力の一定値以上の昇圧を信号とするため、釘エスケープ爪の作動タイミ ングが不安定であり、釘の拾込みタイミングが狂って２本のばら釘がノーズの釘 打出し孔内に導入されることが生じる。 （２） 釘エスケープ爪は、釘打出し行程中に次位置の釘がノーズの釘打出し孔 内へ落し込まれないように、釘のストッパとしても動作するように構成されてい るため、釘エスケープ爪を駆動するための装置の構成と作用とが複雑となる。 （３） 釘エスケープ爪が一往復しないと釘がノーズの釘打出し孔内へ落下しな いため、釘の供給に時間がかかる。 （４） 釘エスケープ爪は、釘の拡径頭部に近接する部分のみを支持する構造で あるため、釘がふらつき易く、マガジンからノーズの釘打出し孔への釘のエスケ ープが不良となる事故が生じる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、上述の欠点を除去し、釘エスケープ爪の作動タイミングが安 定し、構造が簡単であり、釘供給速度が大きく、釘エスケープ時の釘の支持が安 定したばら釘用釘打機の釘エスケープ装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の釘エスケープ装置は、釘打機本体と、釘打機本体に取付けられ、ロッ ド状ドライバが直線的に往動してばら釘を打出すための釘打出し孔を備えたノー ズユニットと、ノーズユニットの後面に取付けられ釘打出し孔の方へばら釘を該 ばら釘の縦軸に対して直角に、かつ、釘打出し孔の横方向に変位した状態で送る ための釘送り通路を備えたマガジンとを備えたばら釘用釘打機の釘エスケープ装 置であって、ノーズユニットの一部を成し、釘打出し孔を画成する周壁に釘打出 し孔より横方向に膨出して形成され、釘の先端部を受容する壁面が釘打出し孔の 周壁に実質的に滑らかに連続する釘エスケープ溝を形成したノーズ本体と、釘打 出し待機位置においてのみ上記釘送り通路と重なり、かつ、連通する釘拾い込み 溝を備えた釘エスケープ爪であって、釘エスケープ爪が釘エスケープ位置に変位 したとき釘拾い込み溝の釘頭拾い込み部を含む一部が釘打出し孔と重なり釘拾い 込み溝内に保持されていた釘が釘エスケープ溝内へ落ち込むのを許容する釘エス ケープ爪と、釘エスケープ爪の配置位置よりノーズユニットの先端に近い側に設 けられ、釘打出し孔内に進出して釘エスケープ溝から落下した釘の頭部を支持し 、釘打出し行程開始直前に釘打出し孔から後退して釘を解放する釘ストッパと、 釘エスケープ爪および釘ストッパを駆動する手段とから成ることを特徴とする。

【０００７】

【考案の作用および効果】

釘打出し待機時には、釘エスケープ爪は、マガジンから釘を拾い込んでおり、 いつでも、釘をエスケープし得る状態にある。釘エスケープ爪が釘エスケープ位 置へ釘打出し孔の縦軸に対して直角に移動されることにより、拾い込まれていた 釘が釘エスケープ溝内に落込み、釘エスケープ溝内から釘打出し孔内へ落下し、 釘ストッパによって釘の拡径頭部を吊下げ支持される。

【０００８】 このように、釘エスケープ爪と釘ストッパとの機能が分離し単純化されている ため、釘エスケープ爪と釘ストッパの構造が簡単である。また、釘エスケープは 、釘打出し待機時に既に釘を拾い込んでいるため、その作動タイミングに時間的 余裕があり、１秒／打以内での釘打込みも可能となる。また、ドライバが上死点 に復帰した直後に釘エスケープ爪が作動して釘を釘打出し溝後方の釘エスケープ 溝内に落し込むシーケンスとすることができるため、釘打込み行程時間を短くす ることができる。また、釘エスケープ爪の幅を広くすることが可能となり、釘の 支持を安定させることができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例を図１〜図５に基づいて詳細に説明する。

【００１０】 図１には、打撃エアシリンダによってロッド状釘ドライバを往復動させること により、ばら釘を１本づつ釘打込み材に打込む空気駆動型釘打機のノーズユニッ ト１のノーズ本体１Ａが正面図として示されている。

【００１１】 図５に最も良く示されているように、ノーズユニット１は、ノーズ本体１Ａと 、 Ｔ字形の上側ドライバガイドカバー２ａと、ほぼ矩形の下側ドライバガイドカバ ー２ｂとを含み、空気駆動型ばら釘用釘打機本体（図示せず）の先端に取付けら れている。ノーズ本体１Ａの前面中央には、ロッド状ドライバ３が上下方向に往 復動する釘打出し溝４が上下方向に延びている。

【００１２】 上記ノーズ本体１Ａの前面において、その上下方向のほぼ中央部位には、釘打 出し溝４と連通し、かつ、該釘打出し溝４に対して垂直方向に延びた幅広の釘エ スケープ爪案内溝５が設けられている。釘エスケープ爪案内溝５の上端縁と釘打 出し溝４との接続部には、釘８の拡径頭部８ａを受容するための釘頭部受容溝９ がノーズ本体１Ａの前面に形成されている。上記釘打出し溝４を中心として釘エ スケープ爪案内溝５と反対方向に、かつ、釘エスケープ爪案内溝５の下端縁の延 長が釘ストッパ案内溝の上端縁となるように、釘ストッパ案内溝６がノーズ本体 １Ａの前面に形成されている。釘ストッパ案内溝６の幅は、釘エスケープ爪案内 溝５に比して狭い。

【００１３】 上記釘打出し溝４の上下方向のほぼ中央において、釘エスケープ爪案内溝５の 上端縁より僅かに上方から釘ストッパ案内溝６の下端縁より僅かに下方までの範 囲に、上記釘打出し溝４よりも更に深い釘エスケープ溝７（図３参照）が設けら れている。釘エスケープ溝７の上部７ａは、釘打出し溝４に対して一段深くなる ような段差を持ち、釘エスケープ溝７の下部７ｂは、上部７ａからノーズ本体１ Ａの下方に向って漸次浅くなる斜面を形成している。

【００１４】 上記釘エスケープ爪案内溝５には、矩形板状の本体部１０を有する釘エスケー プ爪１１（図１、図４および図５参照）が釘打出し溝４の縦軸に対して直角に摺 動自在となるように配装されている。図４に示されているようにノーズ本体１Ａ に臨面する釘エスケープ爪１１の一面において、釘打出し溝４に近い端部の近傍 には、釘拾い込み溝１２が設けられている。釘拾い込み溝１２は、全体として、 釘エスケープ爪１１の上端縁から下端縁に向って釘打出し溝４より後退した位置 から釘打出し溝４の極く近い位置へ斜めに延びている。図４に示されているよう に、釘拾い込み溝１２の上部１２ａは、すり鉢状であり、釘拾い込み溝１２の下 部１２ｂは、矩形断面の溝である。釘拾い込み溝１２の上部１２ａには、釘８の 拡径頭部８ａが拾い込まれ、釘拾い込み溝１２の下部１２ｂには、釘８の軸部が 釘８の先端部に近い個所まで拾い込まれる。釘拾い込み溝１２は、多数本のばら 釘を貯溜するとともにノーズユニット１の釘打出し溝４へ連続的に供給するマガ ジン１３の釘送り通路（図示せず）とほぼ同一断面形状を有し、釘エスケープ爪 １１が釘打出し待機位置にある時、釘送り通路と重なるとともに連通する。した がって、マガジン１３の釘送り通路から出たばら釘は、常時、円滑に釘エスケー プ爪１１の釘拾い込み溝１２内に拾い込まれる。

【００１５】 上記釘エスケープ爪１１の本体部１０の前面において、釘打出し溝４から最も 後退した個所（図１中、左端）には、本体部１０から前面方向に立上った操作部 １４が設けられている。操作部１４には、その前端から後方へ切込まれたＵ字形 の切欠１５が設けられている。この切欠１５に後述する釘エスケープエアシリン ダ１６のピストンロッド１７が挿入されるとともに、操作部１４は、３個のナッ ト１８によってピストンロッド１７に固定されている。

【００１６】 上記釘ストッパ案内溝６には、矩形の正面形状を有する釘ストッパ１９が釘打 出し溝４の縦軸に対して直角に摺動自在となるように配送されている。図５に示 されているように、ノーズ本体１Ａに臨面する釘ストッパ１９の一面において、 釘打出し溝４に出入れされる端部には、ほぼ円弧状断面の釘頭保持部２０が設け られている。釘頭保持部２０は、釘エスケープ爪１１によってノーズ本体１Ａの 釘打出し溝７内へ供給されたばら釘の拡径頭部８ａを釘打込み直前まで吊り下げ 状態で保持する。釘頭保持部２０の近傍には、ノーズユニット１の前面方向に延 びたカム従動ピン２１が設けられている。釘頭保持部２０と反対の釘ストッパ１ ９の端部には、カム従動ピン２１と対抗して釘ストッパ１９の手動操作ハンドル ２２が設けられている。

【００１７】 図１および図２に示されているように、ノーズ本体１Ａの前面において、釘エ スケープ爪案内溝５の下縁近傍には、釘エスケープ爪１１の停止位置を検知する 第１近接スイッチ２３が取付けられ、釘ストッパ案内溝６の上縁近傍には、釘ス トッパ１９の非作動位置を検知する第２近接スイッチ２４が取付けられている。

【００１８】 上記上側ドライバガイドカバー２ａは、ノーズ本体１Ａの前面に密着してノー ズ本体１Ａにネジ２５により固着されている。上側ドライバガイドカバー２ａの 前面には、釘打出し溝４の横軸方向に進出および後退する、上述した釘エスケー プエアシリンダ１６が固定されている。下側ドライバガイドカバー２ｂは、上側 ドライバガイドカバー２ａの下端に接した状態でノーズ本体１Ａの前面に密着し て固定されている。下側ドライバガイドカバー２ｂの上縁近傍であって、釘スト ッパ１９と重なる部分に、釘打出し溝４の横軸方向に延びたピン挿通孔２６が設 けられている。

【００１９】 上記下側ドライバガイドカバー２ｂの前面上にコンタクトアーム２７が摺動自 在に配送されている。コンタクトアーム２７の上部には、釘打出し溝４に近い部 分から釘打出し溝４から離れる方へ低くなるように直線的に延びたカム孔２８が 設けられている。カム孔２８に、釘ストッパ１９のカム従動ピン２１が挿入され ている。図２に示されているように、コンタクトアーム２７の先端が釘打込材に 押付けられず、ノーズ本体１Ａの先端より突出しているときは、カム従動ピン２ １は、釘打出し溝４に最も接近した位置にあり、かつ、カム孔２８の上端に位置 する。このとき、釘ストッパ１９の釘頭保持部２０は、釘打出し溝４内に進出し ており、釘８を釘打出し溝４内に保持する。他方、コンタクトアーム２７の先端 が釘打込材に押付けられ、ノーズ本体１Ａの先端と同一位置まで後退したときは 、カム従動ピン２１は、釘打出し溝４から最も離れた位置にあり、かつ、カム孔 ２８の下端に位置する。このとき、釘ストッパ１９の釘頭保持部２０は、釘打出 し溝４外へ完全に後退する。

【００２０】 背面にコンタクトアーム案内溝２９を有するコンタクトカバー３０がコンタク トアーム２７の前面に接触した状態でノーズ本体１Ａに固着されている。

【００２１】 以下、上述の構成を有する釘エスケープ装置の動作について説明する。ばら釘 がマガジン１３に装填され、コンタクトアーム２７の先端が釘打込材に押付けら れていないときは、釘エスケープ爪１１は、図１に示されているように、釘打出 し溝４に対して最も後退した位置にあり、釘エスケープ爪１１の内端面１１ａが 釘打出し溝４の側壁を構成する。このときは、釘エスケープ爪１１の釘拾い込み 溝１２内に釘８が拾い込まれており、釘打出し溝４内にも釘ストッパ１９の釘頭 保持部２０によって釘が保持されている。

【００２２】 上記コンタクトアーム２７の先端が釘打込材に押付けられ、ノーズ本体１Ａの 先端まで後退すると、カム孔２８とカム従動ピン２１との係合により釘ストッパ １９が釘打出し溝４から外方へ離れる方向に後退し、釘打出し溝４内の釘は自由 な状態となる。この状態で、釘打機のトリガ（図示せず）に釘打出し信号が与え られると、ドライバ３が往動して釘の頭部を打撃し、釘を釘打込材に打込む。

【００２３】 釘打込み行程が終了した後、釘打込みの反動でノーズ本体１Ａの先端が釘打込 材から離れるとコンタクトアーム２７の先端も再度ノーズ本体１Ａの先端から突 出し、釘ストッパ１９の釘頭保持部２０が釘打出し溝４内に戻り、釘拾い込み溝 １２内の釘８の先端部に近接する位置で固定される。次いで、ドライバ３が上死 点まで戻ると、釘エスケープシリンダ１６のビストンロッド１７が後退して釘エ スケープ爪１１の釘拾い込み溝１２が釘打出し溝４内へ移動する。この時、釘拾 い込み溝１２内の釘８の先端部は、釘ストッパ１９の釘頭保持部２０の先端に強 く押付けられるので、釘８は、釘頭８ａと釘拾い込み溝１２の上部１２ａとの係 合によりその先端部を中心としてコマ回り運動しつつ釘拾い込み溝１２から離脱 し、釘エスケープ溝７へ倒れ込む。釘エスケープ溝７内へ供給された釘は、自重 で釘エスケープ溝７の下部７ｂの斜面に案内されて釘打出し溝４の方へ落下し、 釘頭８ａが釘ストッパ１９の釘頭保持部２０に吊下げ状態で保持される。

【００２４】 その後、釘エスケープシリンダ１６のピストンロッド１７が進出して釘エスケ ープ爪１１の先端が釘打出し溝４外へ後退し、図１に示された位置に停止すると 、マガジン１３の釘送り通路と釘拾い込み溝１２とが重なり、マガジン１３から 釘拾い込み溝１２内へ釘が拾い込まれる。

【００２５】 上記実施例においては、釘が釘拾い込み溝１２から釘エスケープ溝７内へ倒れ 込む際に、釘の先端部と釘ストッパ１９との接触および釘頭部と釘拾い込み溝１ ２の上部１２ａの斜面との係合関係を利用しているが、釘拾い込み溝１２の底壁 にエア吹出し孔を設け、釘エスケープ爪１１の釘拾い込み溝１２が釘打出し溝４ 内へ進出したとき、上記エア吹出し孔より空気を吹出し、釘を釘エスケープ溝７ の方へ落し込むような構成としてよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る釘エスケープ装置を備えたばら釘
用釘打機のノーズ本体の正面図である。

【図２】本考案に係る釘エスケープ装置を備えたばら釘
用釘打機のノーズユニットとその関連部品の正面図であ
る。

【図３】図２における３−３線断面図である。

【図４】釘エスケープ爪斜視図である。

【図５】図２に示されたノーズユニットおよびその関連
部品の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ ノーズユニット １Ａ ノーズ本体 ３ ドライバ ４ 釘打出し溝 ７ 釘エスケープ溝 １１ 釘エスケープ爪 １２ 釘拾い込み溝 １２ａ 上部（釘拾い込み部） １３ マガジン １６ 釘エスケープシリンダ（釘エスケープ爪駆動手
段） １７ コンタクトアーム（釘ストッパ駆動手段） １９ 釘ストッパ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 釘打機本体と、機本体に取付けられ、ロ
   ッド状ドライバが直線的に往動してばら釘を打出すため
   の釘打出し孔を備えたノーズユニットと、ノーズユニッ
   トの後面に取付けられ釘打出し孔の方へばら釘を該ばら
   釘の縦軸に対して直角に、かつ、釘打出し孔の横方向に
   変位した状態で送るための釘送り通路を備えたマガジン
   とを備えたばら釘用釘打機の釘エスケープ装置であっ
   て、 ノーズユニットの一部を成し、釘打出し孔を画成する周
   壁に釘打出し孔より横方向に膨出して形成され、釘の先
   端部を受容する壁面が釘打出し孔の周壁に実質的に滑ら
   かに連続する釘エスケープ溝を形成したノーズ本体と、 釘打出し待機位置においてのみ上記釘送り通路と重な
   り、かつ、連通する釘拾い込み溝を備えた釘エスケープ
   爪であって、釘エスケープ爪が釘エスケープ位置に変位
   したとき釘拾い込み溝の釘頭拾い込み部を含む一部が釘
   打出し孔と重なり釘拾い込み溝内に保持されていた釘が
   釘エスケープ溝内へ落ち込むのを許容する釘エスケープ
   爪と、 釘エスケープ爪の配置位置よりノーズユニットの先端に
   近い側に設けられ、釘打出し孔内に進出して釘エスケー
   プ溝から落下した釘の頭部を支持し、釘打出し行程開始
   直前に釘打出し孔から後退して釘を解放する釘ストッパ
   と、 釘エスケープ爪および釘ストッパを駆動する手段と、 から成る釘エスケープ装置。