JP4122679B2 - 釘打機のマガジンのプッシャ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、釘打機本体の先端に設けられたノーズ部に、マガジンから供給された最後の釘がノーズ部から脱落しないよう支持する釘打機のマガジンのプッシャ構造に関する。
【0002】
【従来技術】
一般に、釘打機は、マガジン内に装填された連結釘をプッシャによってノーズ部に押圧供給し、これをドライバによって打撃してノーズ部の先端から打ち出すものである。複数の釘がマガジン側に残っている場合、その先頭釘はマガジン側に残った釘と連結しているので、ノーズ部に送られても脱落することはない。しかし、最後の釘はノーズ部に送られたとき、他の釘に支持されないので、脱落してしまう。そのため、プッシャの前端部の形状を図5(a) のようにし、上端突片20からやや下側に釘の頭部に干渉するのを避ける凹部21を形成し、さらにその下側に傾斜面を介して突出する係合部22を形成し、これにより脱落した釘の頭部をプッシャ23の係合部22とノーズ部24の前壁25とによって挟み支持することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これに対し、上端突片20が前方に突出し過ぎる(係合部22が前方に突出する出量が小さい)と、打撃時にドライバ27が上端突片20を叩いてしまうおそれがある。
【0004】
これに対し、同図(b) のように、係合部22が前方に突出し過ぎると、今度は釘軸26と係合部22との間の間隔が小さくなって釘の頭部28と上端突片20との係合が浅くなり、釘の頭部28がプッシャの上端突片20から外れやすくなるので、釘送り時等の振動などで釘の頭部28が同図(c) のように上端突片20の上に飛び上がってしまうという現象が発生する。この状態ではク頭部28と上端突片20とが釘通路内でクラッチ状態となり、釘送りができず、送り不良となる。
【0005】
したがって、上端突片20と係合部22の突出度合いに寸法精度が要求され、公差を集積させると、釘の頭部28を係合部22で支持できないような寸法になってしまう。
【0006】
なお、上記係合部の下側は後退し、再び緩やかな斜面を経て下側係合部29が形成されているので、上記係合部22による支持が不十分で釘が落下したときでも、同図(d) に示すように、釘の頭部28が上記下側係合部29に再度係合して支持することができる。しかし、この場合は、釘頭部28のみが係合するので、釘頭部28の後部が上記傾斜面の下部に係合して支持されるのに対し、釘頭部28の前部はノーズ部の前壁25で支持されないから沈み込んでしまう。このため、頭部28が前、足先が後ろになるように釘軸26が傾いてしまう。したがって、傾き状態のまま釘を打撃することになるので、釘が座屈してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解消し、ノーズ部に送られた最後の釘を確実にノーズ部内に支持することができる釘打機のマガジンのプッシャ構造を提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る釘打機のマガジンのプッシャ構造は、釘打機本体の先端に設けられ、マガジンに装填された連結釘の先頭釘をプッシャによって釘打機本体の先端に設けられたノーズ部に供給するとともに、連結釘の最後の釘をノーズ部の内側の前壁とプッシャの前端部とによって保持する釘打機のノーズ部における釘の保持機構において、前記プッシャの前端部は、前方に突出形成された第1の係合部と、前記第1の係合部の下部の下側から後退し、さらに前方に傾斜した傾斜部と、前記傾斜部の下側から前方に突出するように形成された第2の係合部とからなり、前記第2の係合部は、釘の頭部と釘軸に係合できる長さに設定され、前記最後の釘が前記ノーズ部内に送られて落下したときには、前記第2の係合部と前記前壁とで前記釘が動かないように支持したことを特徴とする。
【0009】
なお、前記第2の係合部と前記前壁とで前記釘を支持したとき、前記第2の係合部が前記釘の連結帯に係合するように形成するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は釘打機のノーズ部の要部の側面図を示す。図において符号1は空気圧駆動式の釘打機本体、2はノーズ部、3はマガジンを示す。釘打機本体1の内部には圧縮空気を利用する打撃機構(図示せず)が配置され、トリガレバーを引き操作することにより打撃機構を作動させ、打撃機構によってドライバ4を駆動してマガジン3からノーズ部2に供給された釘を打撃して打ち出すように構成されている。
【0011】
マガジン3には複数の釘を連結帯を介して連結した連結釘が収納され、連結釘は釘通路内に配置されたプッシャ5によってノーズ部2側に押圧され、常に先頭釘がノーズ部2に送り出されるように付勢されている。
【0012】
ところで、プッシャ5は図示しないバネにより常時前方に付勢され、その前端部はノーズ部2内に入り込むことができるように形成されている。そして、プッシャ5の前端上部には断面T字形の突片6が形成され、その下側には凹部7が形成され、さらにその下に傾斜部を含む第1の係合部8が突出形成されている。第1の係合部8の下部は後退し、その下側には緩やかな傾斜部9が形成されている。さらに、この緩斜部9の下側には、傾斜部を含む第2の係合部10が突出形成されている。この第2の係合部10の長さは釘11の頭部12と釘軸13に係合できる程度に設定されている。
【0013】
なお、ドライバ4の先端の後側は図2に示すような溝4aが形成され、打撃時に次位の釘の頭部12やプッシャの上部突片6を叩かないように形成されている。
【0014】
前記構成によれば、マガジン3内の連結釘はプッシャ5によってノーズ部2に送られ、さらにドライバ4によって打撃されてノーズ部2の先端から打ち出される。複数の釘がマガジン3側に残っている場合、その先頭釘はマガジン3側に残った釘と連結しているので、ノーズ部2に送られても脱落することはない。しかし、最後の釘11がノーズ部2に送られたとき、他の釘に支持されないので落下するが、図1のように、第1の係合部8に係合してノーズ部2の前壁14とプッシャ5との間に挟み込まれるようにして支持される。釘の頭部12は凹部7内に納まる。
【0015】
ところで、上記釘が第1の係合部8でうまく支持されずに落下したときは、図3に示されるように釘11の頭部12はプッシャ5の第2の係合部10に係合する。しかも、第2の係合部10は釘11の頭部12と釘軸13に係合できる程度の長さであるから、第2の係合部10に係合した釘11の頭部12と釘軸13はノーズ部2の前壁14に押し付けられる。この状態でドライバ4が打撃作動すると、釘11は正規の姿勢になっているから、打撃時に釘が座屈することがなく、釘打ち込みは良好に行なわれる。
【0016】
したがって、上記マガジン3のプッシャ構造によれば、ノーズ部2に送られた最後の釘を確実にノーズ部2内に支持することができる。
【0017】
なお、第2の係合部10は、前壁14との間で釘を支持したとき、第2の係合部10の下部が上記釘11の連結帯16に係合するように形成するのが好ましい。こうすることにより、図4に示すように、プッシャ5は釘軸13に係合する前に釘軸13を押すことができるので、より効率的に釘の足先を前に押し付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマガジンのプッシャを含むノーズ部の側面の断面図
【図2】ドライバの先端形状を示す斜視図
【図3】落下した釘を支持した状態の側面の断面図
【図4】他のプッシャ構造を示す拡大断面図
【図5】 (a) (b) (c) (d) は従来の釘支持態様を示す側面の断面図
【符号の説明】
2 ノーズ部
3 マガジン
5 プッシャ
10 第2の係合部
14 前壁
Claims (2)
- 釘打機本体の先端に設けられ、マガジンに装填された連結釘の先頭釘をプッシャによって釘打機本体の先端に設けられたノーズ部に供給するとともに、連結釘の最後の釘をノーズ部の内側の前壁とプッシャの前端部とによって保持する釘打機のノーズ部における釘の保持機構において、前記プッシャの前端部は、前方に突出形成された第1の係合部と、前記第1の係合部の下部の下側から後退し、さらに前方に傾斜した傾斜部と、前記傾斜部の下側から前方に突出するように形成された第2の係合部とからなり、前記第2の係合部は、釘の頭部と釘軸に係合できる長さに設定され、前記最後の釘が前記ノーズ部内に送られて落下したときには、前記第2の係合部と前記前壁とで前記釘が動かないように支持したことを特徴とする釘打機のマガジンのプッシャ構造。
- 前記第2の係合部と前記前壁とで前記釘を支持したとき、前記第2の係合部が前記釘の連結帯に係合するように形成した、請求項1記載の釘打機のマガジンのプッシャ構造。
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