JP4577472B2 - 釘打機における連結釘供給機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属ワイヤで互いに連結された連結釘とプラスチックシートの両側に折り曲げ形成した保持片に釘軸を保持連結したプラシート連結釘の両タイプの連結釘を順次射出部へ供給し、圧縮空気等の動力を利用して射出部へ供給された釘を互いの連結状態を破断して打ち込む釘打機に関するものである。
【0002】
【従来技術】
圧縮空気圧等で駆動される釘打機に使用される連結釘として、金属線を釘軸に溶着して連結したワイヤ連結釘と、長尺のプラスチックシート(垂直片)の長手方向両側辺に折り曲げ可能な水平の保持片を一体形成して該保持片に釘軸を挿通させて連結したプラシート連結釘とが知られている。両タイプの連結釘は施工現場に応じて使い分けられているもので、釘打機としても両タイプの連結釘を使用可能としたものが既に開発されている。
【0003】
図6に両タイプの連結釘を使用する従来から知られている釘打機の釘射出部を示す。釘打機ボディの下方に取り付けたノーズ部1には、ボディ内部に配置されているシリンダ・ピストン機構により駆動されるドライバ4を摺動案内する射出口3が形成されており、この射出口3には連結釘の最前の釘a1を射出口3内に導入するための開口が形成され、この開口の一側縁と連続して連結釘aを射出口3まで案内する固定ガイド壁5が一体に形成されている。この固定ガイド壁5と対向してノーズ部に対して開閉可能に支持されたドア部材6(図7参照)が設けられ、前記固定ガイド壁3とドア部材6の間に形成された間隙が連結釘を案内する釘供給路7として形成されている。前記ドア部材6には、前記固定ガイド壁5に向かう方向に弾力付勢された押圧プレート8が配置されており、この押圧プレート8によりワイヤ連結釘用の供給路間隔を維持させるとともに、図8に示すようにプラシート連結釘bを固定ガイド壁5に押圧させるようにしている。前記釘供給路7は連結釘a、bの各釘を射出口3の中心に配置するために射出口3の中心線から延長した線上に配置されている。
【0004】
ワイヤ連結釘aを使用する場合には、先頭の釘がドライバ4によって打撃される際に、先頭の釘と2番目の釘の間で連結ワイヤ10が切断されて連結状態が解離して先頭の釘が射出口3から打ち出される。このときに第2位の釘軸の前方側に連結ワイヤの切断片10aが形成され、この切断片10aは通常釘の尖端方向に向いて形成されるため、打ち込まれる釘軸に沿って被打込材中に進入される確率が低くなる。この場合、釘が打ち込まれる際に切断片10aの端が被打込材の表面に接触して湾曲して釘軸部との溶接部から釘軸と離反し、周囲に飛散することがまれに発生する。切断片10aの飛散を防止するため打ち込まれる釘軸に付着した切断片10aを上向きに成形するように、ノーズ部の射出口3内には上記ワイヤ切断片10aの前方部分を収容する凹部9が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、連結釘の先頭の釘はノーズ部の射出口3のほぼ中心に配置されるように供給される。また、ワイヤ切断片10aの前方部分を収容する凹部9が射出口3の前方側に形成されているため、連結間隔の狭い連結釘で釘軸の前方に形成される切断片10aの長さが短くなった場合や、ワイヤ切断片10aの形状が不安定となった場合には、ワイヤ切断片10aの先端が凹部9まで届かずにワイヤ先端が凹部9内に収容されない場合が発生することが判った。ワイヤ連結釘を専用で使用する釘打機においては、上記の不具合を解消して切断片10aと凹部9との係合を確実にするため、射出口3内に形成する凹部9を供給方向の側面に形成するとともに、釘の供給位置を凹部9を形成した方向にオフセットして供給するようにし、短く形成されてしまった切断片10aでも確実に凹部9内に収容できるようにして切断片10aの飛散を確実に防止するようにした技術が既に提案されている。
【0006】
上記技術を両タイプを使用可能とした釘打ち機に採用すると、図9(a) のようにワイヤ連結釘aを使用した場合には問題ないが、同図(b) のようにプラシート連結釘bを使用した場合にプラシート連結釘の連結帯20の垂直片20aの上端部20a(肩部)が射出口3の中心に寄って配置されるため、ドライバ4が釘を打撃する際に連結帯20の垂直片上部20aを打撃してしまい、その結果連結帯20をつぶして射出口3内に詰まらせて釘詰まりや、打ち込み障害を発生しプラシート連結釘bの供給が阻害されるために上記構成が採用できないことが判明した。
【0007】
本発明は、上記ワイヤ連結釘とプラシート連結釘とを兼用で装填して使用できる釘打機において、ワイヤ切断片の飛散を効果的に防止するとともに、プラシート連結釘も支障無く供給し、且つ打ち込むことの可能な釘打機における連結釘供給機構を提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る釘打機における連結釘供給機構は、金属ワイヤを釘軸に溶着して連結したワイヤ連結釘と、長尺のプラスチックシートの長手方向に沿って形成した保持片に釘軸を挿通保持させて連結したプラシート連結釘とをともにノーズ部の射出口内へ供給可能とした釘打機において、前記射出口内の一方の側面の壁に近接して釘軸が供給されるように射出口と連設される釘供給路を射出口中心からオフセットして形成し、射出口内には前記オフセットした側の側面にワイヤ連結釘の釘軸前方に形成されるワイヤ切断片を収容する凹部を形成するとともに、前記射出口内に配置された釘を打撃するドライバの少なくとも先端部を、プラシート連結帯の垂直片と接触しない形状に形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施態様を説明する。図1は本発明の実施例にかかる釘打機のノーズ部を示し、図2は図1のXーX線上の断面図、図3はプラシート連結釘を装填した場合の同じ断面の断面図を示す。
【0010】
前記ノーズ部1には、ハウジング2の下端部に取り付けられ釘の打ち出し用の中空の射出口3が形成されている。該射出口3内にはハウジング2に設けたシリンダ内を圧縮空気により衝撃的に駆動されるピストンに一体に取り付けたドライバ4が摺動可能に案内され、該ドライバ4によって射出口3内に配置された釘を射出口3の先端から被打込材に打ち出す。該射出口3の一側面には連結された釘を射出口3内へ受け入れるための開口が形成され、この開口の一側面と連続して後方側に伸びている固定ガイド壁5と、固定ガイド壁5と対向する側に開閉可能に枢着支持されているドア部材6とによって連結釘を射出口3まで案内する釘供給路7が形成されている。
【0011】
ドア部材6には、固定ガイド壁5に向かう方向に弾力付勢された押圧プレート8が配置されており、この押圧プレート8によりワイヤ連結釘用の釘供給路7の間隔を維持させるとともに、図4に示すようにプラシート連結釘bを固定ガイド壁5に押圧させるようにしている。
【0012】
上記開口と釘供給路7は、連結釘a、bの釘軸が射出口3の固定ガイド壁5側にオフセットした状態で射出口3内に供給されるように、射出口3の中心線に対して固定ガイド壁5側に偏るように形成されている。
【0013】
ノーズ部1の射出口3内壁の側面側(固定ガイド壁5面側)には、図1及び図2に示すように、ワイヤ連結釘aの先頭の釘軸a1の前方に形成される連結ワイヤ10の切断片10aを収容するための凹部9が、前記供給路7のオフセットされた側に偏って形成されており、先頭の釘軸の前方に形成される連結ワイヤ10の切断片10aが凹部9に収容される。また、前記射出口3には、図4のように、プラシート連結釘bにおいて空になった連結帯14を射出口3から排出するための排出口15が射出口3の前方に形成されている。射出口3の釘頭部を受け入れる上部21は、図1及び図5(a) (b) に示されているように、拡大された内径形状にされ、拡径内径部の下部は傾斜面又はテーパー面によって下部の射出口3に連続されている。
【0014】
前記固定ガイド壁5の背面側には送りピストン15とこの送りピストン15を収容したピストン・シリンダ機構からなる釘供給機構16が配置されている。釘供給路7に沿って摺動可能なピストンロッド17の先端には、釘送り爪部材18が回動可能に取り付けられている。図2に示されるように、釘送り爪部材18の先端部には釘供給路7内の釘軸部と係合可能な送り爪19が形成されており、該送り爪19は前記固定ガイド壁5に形成した窓穴11を介して釘供給路7へ進出するとともに、釘供給路7内を釘供給方向に沿って往復動できるように構成されている。固定ガイド壁5には、釘供給路7へ進出可能な逆止爪が配置されており、前記送り爪19の後退動時に連結釘が後方へ移動するのを防止している。
【0015】
射出口3内には、打撃ピストン15により駆動されて往復動されるドライバ4が摺動可能に配置され、ドライバ4は射出口3内に配置された釘の頭部と係合して該釘を射出口3の下端から射出口3の下端に配置される被打込材に向けて打ち出す。該ドライバ4の先端部4aは、先細となるテーパー形状(図3(a) 参照)又は断面D形状(同図(b) 参照)に形成されており、少なくともドライバ4の先端面がノーズ部1内に供給されるプラシート連結釘bの連結帯20の垂直片20aの上部(図5(a) 参照)に接触しないように形成されている。ドライバ4の先端から上部は先端面に続いた傾斜面又はテーパー面により上部断面に滑らかに連続している。
【0016】
次に、上記構成の釘供給機構によれば、釘打ち込みにあたり、ワイヤ連結釘aとプラシート連結釘bは、それぞれ図2及び図4に示されるように、上記オフセットされた釘供給路7から先頭の釘が射出口3の中心位置から一方の側にオフセットされて供給される。
【0017】
ワイヤ連結釘aの場合は、先頭の釘軸a1の前方に形成されるワイヤ切断片10aが射出口3の内壁面に形成されている凹部9に極めて接近するので切断片10aが確実に凹部9に収容できる。ドライバ4の先端面が釘a1の頭部の上面の一部分と係合して射出口3の先端方向に打ち出される。釘a1の打ち出しによりワイヤ切断片10aが凹部9と係合して上向きに曲がって成形され、切断片10aの飛散を効果的に防止することが可能となる。釘a1の頭部は射出口3の拡径内径部からテーパー又は傾斜のガイド面に誘導されて射出口3の下部に移動しそれによってドライバ4は釘頭部のほぼ中心部を打撃することにより打ち出す。
【0018】
プラシート連結釘bの場合、図5(a) のように、釘軸a1がオフセットされて射出口3内に供給される結果、釘軸a1を保持している連結帯20の保持片20bが射出口3内に進出した状態で配置されるが、ドライバ4の先端4aが先細状又はD形状に形成されているため、同図(b) のように、ドライバ4の先端部4aは連結帯20の垂直片20aの上端部とは接触しない。ドライバ4の先端は釘a1の頭部と係合して釘を射出口3の下端方向へ移動させ、この移動によって釘軸は連結帯20の保持片20bから離脱して被打込材に向かって打ち出される。
【0019】
上述のように、連結釘の供給機構が、釘の供給路7を射出口3中心に対してオフセットさせてワイヤ連結釘aのワイヤ切断片10aを凹部9に収容し易くして短く形成されたワイヤ切断片10aの飛散を防止するようにした構成であっても、射出口3内に供給されるプラシート連結釘bの連結帯20の垂直片20aの上端部をドライバ4によって打撃しないようにできる。したがって、連結帯20がつぶれることは有効に防止されるから、簡単な構成で両タイプの連結釘を兼用で使用可能な釘打機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤ連結釘を装填した状態の釘打機のノーズ部の縦断側面図
【図2】図1のXーX線上の断面図
【図3】 (a) (b) はそれぞれドライバの先端部の側面図及び横断面図
【図4】送り爪部材が前端位置に移動した状態の図2と同じ断面図
【図5】 (a) (b) はそれぞれドライバによる打ち込み態様説明図
【図6】ワイヤ連結釘を装填した従来の釘供給機構を示す縦断側面図
【図7】ワイヤ連結釘を装填した状態の従来の釘供給機構の横断底面図
【図8】プラシート連結釘を装填した従来の釘供給機構の横断底面図
【図9】 (a) (b) はそれぞれ従来の釘打ち込み態様説明図
【符号の説明】
1 ノーズ部
4 ドライバ
9 凹部
10 連結ワイヤ

Claims (1)

  1. 金属ワイヤを釘軸に溶着して連結したワイヤ連結釘と、長尺のプラスチックシートの長手方向に沿って形成した保持片に釘軸を挿通保持させて連結したプラシート連結釘とをともにノーズ部の射出口内へ供給可能とした釘打機において、
    前記射出口内の一方の側面の壁に近接して釘軸が供給されるように射出口と連設される釘供給路を射出口中心からオフセットして形成し、射出口内には前記オフセットした側の側面にワイヤ連結釘の釘軸前方に形成されるワイヤ切断片を収容する凹部を形成するとともに、
    前記射出口内に配置された釘を打撃するドライバの少なくとも先端部を、プラシート連結釘の連結帯の垂直片と接触しない形状に形成したことを特徴とする釘供給機構。
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