JP6380740B2 - ファスナー打ち込み工具 - Google Patents

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Description

この発明は、ファスナー打ち込み工具に関する。
従来のファスナー打ち込み工具では、頭径・線径が小さく長さの短いファスナーを使用した場合に射出路内における打ち込み時のファスナーの傾斜角度が大きくなり、座屈の発生頻度が多くなる傾向がある。
こうした打ち込み不良(座屈)の発生を抑制するために、従来コンタクトノーズが使用されている(例えば特許文献1参照)。コンタクトノーズは、ファスナー打ち込み工具の安全装置を構成するコンタクトアームの先端に連結される部材であり、このコンタクトノーズを被打込み材の表面に押し付けることによりコンタクトアームが上動し、打撃機構が駆動可能な状態となる。このコンタクトノーズの内径をノーズ部の内径と略等しく形成することで、打ち込み時のファスナーの傾きを抑制することができる。また、このコンタクトノーズは、ファスナーの打ち込み時にノーズ部よりも突出して被打ち込み材に接触し、先端の射出口からファスナーを打ち出すように形成されているので、打ち込み時の反動や打ち込み深さ調節などによってノーズ部が浮いている状態でも部材との接触を維持できるので打ち込みの最後までファスナーの姿勢をガイドすることができる。すなわち、頭径・線径が小さく、長さの短いファスナーを使用した場合でも、コンタクトノーズがファスナーの傾斜を抑制するので、座屈の発生頻度を抑制することができる。
特開2007−203419号公報
ところで、この種のファスナー打ち込み工具は頭径・線径の異なる複数種類のファスナーに対応している場合が多い。このため、コンタクトノーズ構造を使用した場合でも、コンタクトノーズの内径は使用可能なファスナーの最大径に合わせて形成する必要があり、頭径・線径が小さいファスナーを使用した場合にはコンタクトノーズ内におけるファスナーの傾斜を完全に抑制することはできない。このため、ファスナーが傾いて発射され、ファスナーが座屈するおそれがあった。
特に、連結されたファスナーをノーズの射出路内へ1本ずつ供給するファスナー供給機構を備えた打ち込み工具では、ファスナーのガイドが十分ではない状態で打ち出されるので、打ち出されたファスナーの姿勢が一定とはならない。このため、コンタクトノーズ構造を使用した場合であっても、ファスナーの傾斜を完全に抑制する事は出来なかった。
そこで、本発明は、ファスナーの姿勢を制御することで打込みを安定させ、座屈の発生頻度を低減させることが可能なファスナー打ち込み工具を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載のファスナー打ち込み工具は、工具本体の先端に一体的に設けられたノーズ部の射出路からファスナーを射出するファスナー打ち込み工具であって、前記射出路には、ファスナーを前記射出路内へ受け入れるための開口が形成されており、前記射出路の内部には、ファスナーの足先を誘導するためのガイド部がファスナーの打ち出し方向に沿って設けられ、前記ガイド部は、前記射出路の断面形状において中心からの距離が異なる外郭線を設けることで形成されるとともに、前記開口よりも先端側に形成されていることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記ノーズ部の先端部に開口部を持たない円筒部を設け、この円筒部に前記ガイド部を設けたことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記ガイド部は、グリップから見て反対側の内面に形成されていることを特徴とする。
(請求項
請求項に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記ガイド部は、ガイド溝によって形成されていることを特徴とする。
(請求項
請求項に記載の発明は、上記した請求項記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記ガイド溝は、ファスナーの頭部の直径よりも小さい幅で形成されていることを特徴とする。
(請求項
請求項に記載の発明は、上記した請求項4または5記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記ガイド溝は、ファスナーの軸部の直径よりも浅く形成されていることを特徴とする。
(請求項
請求項に記載の発明は、上記した請求項4〜6のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記ガイド溝よりも浅く形成された第2の溝を備えることを特徴とする。
(請求項
請求項に記載の発明は、上記した請求項1〜のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記射出路には、ファスナーを供給するための供給路が接続されており、前記供給路は、前記射出路の中心位置に対してオフセットして配設されていることを特徴とする。
(請求項
請求項に記載の発明は、上記した請求項1〜のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記ガイド部は、前記射出路に供給されたファスナーの先端よりも先端側に形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、射出路の内部には、ファスナーを誘導するためのガイド部がファスナーの打ち出し方向に沿って設けられ、前記ガイド部は、前記射出路の断面形状において中心からの距離が異なる外郭線を設けることで形成されているので、ノーズ部から発射されたファスナーの足先がガイド部に誘導されることで、射出路内におけるファスナーの姿勢が規制される。それにより、ファスナーの打ち込み姿勢を安定させる事ができるので、打ち込み不良の発生頻度を低減させることができる。
また、ファスナーの足先を誘導することで、ファスナーの足先の射出口に対する相対位置が限定され、ファスナーが被打ち込み材に着地する位置が限定されるため、打ち込み位置の狙いやすさが増すという効果も得ることができる。
また、ガイド部は、供給路よりも先端側に形成されているので、打ち出されるファスナーの足先を確実にガイド部でガイドすることができる。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記ガイド部は、グリップから見て反対側の内面に形成されている。このような位置にガイド溝を設ければ、ガイド溝に入り込んだファスナーの足先はグリップから見て反対方向に傾いた状態でガイドされることとなる。そして、打ち出し時の反動でグリップから見て反対側が持ち上がる方向にファスナー打ち込み工具が傾くと、ファスナーの軸が被打込み面に対して垂直に近づくので、ファスナーの傾きを吸収して略垂直にファスナーを打ち込むことができる。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記ガイドは、ガイド溝によって形成されているため、射出路におけるファスナーの足先を確実に捉えることができ、射出路内でのファスナーの姿勢を安定させることができる。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記ガイド溝は、ファスナーの頭部の直径よりも小さい幅で形成されているため、ファスナーの頭部がガイド溝に入り込むことがないので、射出路の内周面(ガイド溝以外の部分)を使用してファスナーの頭部を確実にガイドすることができ、射出路内でのファスナーの姿勢を安定させることができる。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記ガイド溝は、ファスナーの軸部の直径よりも浅く形成されているので、ファスナーの軸部が必要以上にガイド溝に入り込むことがなく、ファスナーの打ち込み位置がガイド溝によってずれる問題が発生しない。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記ガイド溝よりも浅く形成された第2の溝を備えるので、第2の溝によってファスナーの足先の横移動を抑制させるとともに、ガイド溝によってファスナー先端を確実に捕捉したり、第2の溝によって射出路内のゴミを排出したりすることができる。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記射出路には、ファスナーを供給するための供給路が接続されており、前記供給路は、前記射出路の中心位置に対してオフセットして配設されている。このように供給路がオフセットしている場合、ファスナーの足先が射出路の内面に接触しやすく、ファスナーの足先が射出路の内面に沿って回転するように打ち出されることがある。しかしながら、本発明によれば、ガイド部が設けられていることで打ち込みに沿って滑らかにファスナーの足先をガイドすることができるので、足先の位置とファスナーの姿勢を安定させることができ、打ち込み不良の発生を低減させることができる。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記ガイド部は、前記射出路に供給されたファスナーの先端よりも先端側に形成されているので、打ち出されるファスナーの足先を確実にガイド部でガイドすることができる。
ファスナー打ち込み工具の側面図である。 ファスナー打ち込み工具を側面から見た断面図である。 ノーズ部付近を側面から見た一部拡大断面図である。 コンタクトノーズの先端を後方(グリップ側)から見た一部拡大断面図である。 コンタクトノーズの内部でファスナーがガイド溝によって誘導される様子を示す断面図である。 ファスナーが打ち出される様子を示す図であって、(a)〜(e)はノーズ部付近を側面から見た一部拡大断面図、(f)〜(i)はノーズ部付近を後方(グリップ側)から見た一部拡大断面図である。 コンタクトノーズの変形例を示す図である。 ガイド溝を傾斜させた変形例において、コンタクトノーズの内部でファスナーがガイド溝によって誘導される様子を示す断面図である。 従来のコンタクトノーズにおいて、ファスナーが打ち出される様子を示す図であって、(a)〜(e)はノーズ部付近を側面から見た一部拡大断面図、(f)〜(i)はノーズ部付近を後方(グリップ側)から見た一部拡大断面図である。 コンタクトノーズの構造を説明するための図であって、(a)及び(b)はコンタクトノーズ構造を備えたノーズ部付近を側面から見た一部拡大断面図、(c)及び(d)はコンタクトノーズ構造を備えないノーズ部付近を側面から見た一部拡大断面図である。 ノーズ部にガイド部を設けた変形例に係るファスナー打ち込み工具を側面から見た断面図である。 ノーズ部にガイド部を設けた変形例に係るファスナー打ち込み工具の(a)ノーズ部付近の一部拡大側面図、(b)X−X断面図である。 ノーズ部にガイド部を設けた変形例に係るファスナー打ち込み工具の(a)ノーズ部付近の一部拡大側面図、(b)Y−Y断面図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるファスナー打ち込み工具10は、圧縮空気を利用してファスナー41を打ち込む空気圧式打込み工具であり、図1に示すように、ノーズ部13を備えた工具本体11と、ノーズ部13の側方において工具本体11に連設されたマガジン19と、を備えている。
工具本体11は、ボデーハウジング12とグリップハウジング16とが略直角に連設されて構成されている。ボデーハウジング12の内部には、打撃シリンダが配置されており、この打撃シリンダ内には打撃ピストンが摺動自在に収容されている。打撃ピストンの下面にはファスナー41を打撃するためのドライバ21が結合して設けられており、打撃ピストンが作動したときにドライバ21でファスナー41を打ち込むことができるようになっている。
ボデーハウジング12の下方先端にはファスナー41を射出するためのノーズ部13が設けられており、前記したドライバ21はノーズ部13の方向へと摺働可能に案内されている。
なお、図2に示すように、ノーズ部13の後方にはファスナー41をノーズ部13に供給するため供給路13aが設けられている。この供給路13aはマガジン19の内部と連通しており、マガジン19の側部から引き出された連結ファスナーが供給路13aを通過してノーズ部13へと供給されるように形成されている。なお、マガジン19には、複数のファスナー41を連結材で連結してコイル状に巻回した連結ファスナーが収納されている。
また、この供給路13aには、図2に示すように、ファスナー41を順次ノーズ部13に供給する送り部材20を備えたファスナー供給機構が設けられている。このファスナー供給機構の送り部材20は、打込み動作に連動して進退動作するようになっており、ファスナー41の軸部41bを掴んで送るための送り爪34を使用して、マガジン19内のファスナー41を順次ノーズ部13内へと供給する送り動作を実行する。この送り部材20の送り動作によって、供給路13aに沿って配置されたファスナー41が順次ノーズ部13の打ち出し位置へと供給されるように形成されている。
ノーズ部13の先端には、ノーズ部13に対して上下動可能に配置されて被打ち込み材40に押し付けられる略円筒状のコンタクトノーズ14が配置されている。このコンタクトノーズ14は、ノーズ部13の先端に摺動可能に取り付けられている。このコンタクトノーズ14は、ファスナー打ち込み工具10の安全装置を構成するコンタクトアームに連結されており、コンタクトノーズ14が被打ち込み材40に押し付けられて摺動すると、一体的にコンタクトアームが上動するようになっている。コンタクトアームが上動することで、トリガ17の操作が有効となるように形成されている。
具体的には、コンタクトノーズ14を被打ち込み材40に押し付けた状態でトリガ17を操作すると(またはトリガ17を操作した状態でコンタクトノーズ14を被打ち込み材40に押し付けると)、グリップハウジング16後端のエンドキャップ部18に接続されたエアコンプレッサ等のエア供給源から供給された圧縮空気が打撃シリンダ内へ供給され、この圧縮空気が打撃ピストンに作用して打撃ピストンが駆動し、打撃ピストンに結合されたドライバ21が先頭ファスナー41を打撃する。
このとき先頭ファスナー41は、連結材から切り離されてノーズ部13の射出口15から打ち出されるが、ファスナー供給機構によって射出路13b内に誘導された時の姿勢が維持されることはなく、切り離す際の抵抗によって傾斜するため、射出路13bの内周壁に足先や頭部を接触させて姿勢を変えながら打ち出される。また、何らかの理由によって正常な送り動作が行われなかった場合などでは、ファスナー41の足先が射出路13bへ向かわず、グリップ方向へ向かって打ち出される可能性があるので、供給路13aの開口部の下側にはファスナー41の足先を射出路13bへ誘導するためのテーパ部や、開口部を持たない円筒部などを設け、常にファスナー41の先端が確実に射出路13bに誘導されるように構成されている。
更に、ファスナー41は、ノーズ部13の射出路13bと同様にコンタクトノーズ14内部の射出経路によっても姿勢を安定的にガイドされて、コンタクトノーズ14の先端に開口した射出口15から打ち出される。すなわち、略円筒状のコンタクトノーズ14は、図10(a)及び(b)に示すように、ノーズ部13の射出路13bの内径S1と略等しい内径S2で形成されてファスナー41の姿勢をガイドするとともに、ファスナー41の打ち込み時にノーズ部13よりも突出して被打ち込み材40に接触し、先端の射出口15からファスナー41を打ち出すように形成されている。このため、打ち込み時の反動や打ち込み深さ調節などによってノーズ部13が浮いている状態(図10(b)に示す間隙S3が存在する場合)でも、打ち込み完了までファスナー41の姿勢をガイドすることができる。すなわち、頭径・線径が小さく、長さの短いファスナー41を使用した場合であっても、ノーズ部13の射出路13bから打ち出された後もコンタクトノーズ14内におけるファスナー41の傾斜角度が大きくならないので、座屈の発生頻度を抑制することができるようになっている。
なお、本実施形態のようなコンタクトノーズ14を備えない場合、図10(c)及び(d)に示すように、コンタクト部材100の内径S2’がノーズ部13の射出路13bの内径S1’よりも大きくなっている。このため、打ち込み時の反動や打ち込み深さ調節などによってノーズ部13が浮いてしまうと、ノーズ部13と被打ち込み材40との間に間隙S3’が生じ、この間隙S3’の部分においてはファスナー41の姿勢をガイドすることができない。よって、コンタクトノーズ14内におけるファスナー41の傾斜角度が大きくなる可能性がある。
ところで、図3に示すように、本実施形態にかかるコンタクトノーズ14の内周14aには、ファスナー41を足先を誘導するためのガイド部として、1本のガイド溝14bがファスナー41の打ち出し方向に沿って設けられている。このガイド溝14bが設けられることで、図5等に示すように、射出路13bの断面形状は非円形となっており、言い換えると、射出路13bの断面形状において中心からの距離が異なる外郭線を設けることでガイド溝14bが形成されている。なお、本実施形態においては、ガイド溝14bでガイド部を形成しているが、このような態様に限らず、射出路13bの断面形状において中心からの距離が異なる外郭線を設けることでガイド部を形成すればよい。例えば、射出路13bの断面形状が多角形となるようにしたり、射出路13bの断面形状が欠円形となるようにしてもよい。このように断面形状に角部を形成するようにした場合でも、この角部でガイド部を形成することができる。
なお、このガイド溝14bは、グリップから見て反対側の内面に形成されている。また、このガイド溝14bは、図4に示すように、ガイド溝14bの始端に形成された導入部14cは、ファスナー41を拾い込みやすいように拡開した形状となっており、射出口15側の直線部14dは、この導入部14cよりも幅狭の形状となっている。
このようなガイド溝14bを設けることで、図5及び図6に示すように、ノーズ部13から発射されたファスナー41の足先がガイド溝14bに誘導されるので、コンタクトノーズ14内におけるファスナー41の振れを従来よりも抑制することができ、打ち込み姿勢を安定させることができる。
なお、ガイド溝14bは、ドライバ21によって打撃された後のファスナー41の姿勢を制御するものであるので、射出路13b内に供給されて打撃される前のファスナー41の先端よりも先端側にガイド溝14bがあればよい。つまり、ファスナー41の供給路13aの開口部よりも先端側にガイド溝14bを設ければよい。
また、ファスナー41の足先の振れを抑制して姿勢を安定させるためには、打撃時に左右に振られたファスナー41の足先を捕捉できればよいので、必ずしも射出口15まで連続してガイド溝14bを形成しなくてもよい。例えば、ノーズ部13だけにガイド溝14bを設け、コンタクトノーズ14にはガイド溝14bを設けない様にしてもよい。
ところで、図5に示すように、ファスナー41を供給するためにノーズ部13に接続された供給路13aが、射出路13bの中心位置Oに対してオフセットして配設されている場合には、ファスナー41の足先が射出路13bの一部に近接した状態で打ち出されるため、ファスナー41の足先が射出路13bの内周面に接触しやすく、ファスナー41の打ち込み姿勢が安定しにくいことがあった。しかしながら、本実施形態のようにガイド溝14bを設ければ、射出路13bの内周面に接触後、内周面に沿って動くファスナー41の足先をガイド溝14bで捕捉するのでファスナー41の姿勢を安定させることができる。
また、本実施形態においては、ガイド溝14bがグリップから見て反対側の内面に形成されているため、ファスナー41の足先が、グリップから見て反対側で捕捉され、ファスナー41の頭部41aがグリップ側に傾斜した姿勢で打ち出されることとなる。ファスナー打ち込み工具10は、打ち出し時の反動によってグリップから見て反対側が持ち上がる方向に傾くので、このような構造の場合、グリップ側に傾斜して打ち出されたファスナー41は、頭部41aがコンタクトノーズ14に押されることでファスナー41の軸が被打込み面に対して垂直に近づき、略垂直に打ち込まれることとなる。
また、本実施形態に係るガイド溝14b(詳しくは直線部14d)は、ファスナー41の頭部41aの直径(使用可能なファスナー41の頭部41aの最大径)よりも小さい幅W(図4参照)で形成されているため、ファスナー41の頭部41aがガイド溝14bに入り込むことがないので、コンタクトノーズ14の内周面のガイド性能を低下させる事なくファスナー41の頭部41aを確実にガイドすることができ、コンタクトノーズ14内でのファスナー41の姿勢を安定させることができる。
また、本実施形態に係るガイド溝14bは、ファスナー41の軸部41bの直径(使用可能なファスナー41の軸部41bの最大径)よりも浅い深さD(図5参照)で形成されているので、ファスナー41の軸部41bが必要以上にガイド溝14bに入り込むことがなく、ファスナー41の傾斜を規制する性能に大きく影響することが無い。
なお、ガイド溝14bの形状は上記した実施形態に限定されるものではない。
例えば、図7(a)に示すように、コンタクトノーズ14のテーパ部にはガイド溝14bを設けず、コンタクトノーズ14のストレート部にのみガイド溝14bを設けてもよい。
また、図7(b)に示すように、射出口15付近にはガイド溝14bを設けないようにしたり、グリップ側にガイド溝14bを設けるようにしてもよい。
また、図7(c)に示すように、射出口15付近にのみガイド溝14bを設けてもよい。
また、図7(d)に示すように、ガイド溝14bをファスナー41の打ち出し方向に対して傾斜して形成してもよい。このような構成によれば、図8に示すように、供給路13aがオフセットしているためにファスナー41の足先が斜め方向から回転しながら打ち出された場合でも、ファスナー41の回転方向に沿って滑らかにファスナー41の足先をガイドすることができるので、足先の向きを安定させることができる。なお、ガイド溝14bを傾斜させる場合には、図7(d)及び図8に示すように、ガイド溝14bの上端(射出口15の反対側)は供給路13aがオフセットしている側にオフセットして設け、ガイド溝14bの下端(射出口15側)はグリップの反対側に位置するようにすることが望ましい。このように形成すれば、ファスナー41の回転方向に逆らわずにファスナー41を誘導でき、かつ、射出時のファスナー41の足先はグリップから見て反対方向に、頭部はグリップ側に傾いた状態でガイドされるので、打ち出し時の反動によってグリップから見て反対側が持ち上がる方向に傾くファスナー打ち込み工具10が、ファスナー41の軸を被打込み面に対して垂直に近づくように押すので、ファスナー41の傾きを吸収して略垂直にファスナー41を打ち込むことができる。
また、図7(e)に示すように、上部から下部に向かって連続的に小さくなるようなガイド溝14bを設けるようにしてもよい。なお、射出口15付近の内周14aの断面は略円形状にしてもよい。
また、図7(f)に示すように、上部から下部に向かって連続的に狭くなるようなガイド溝14bを設けてもよい。
また、ガイド溝14bの断面も、上記した実施形態に限らず、図7(g)に示すように半円形としたり、図7(h)に示すように四角溝状としたり、図7(i)に示すように三角溝状としたり、図7(j)に示すように幅広の溝としてもよい。
また、図7(k)及び図7(l)に示すように、ガイド溝14bの数は1本に限らず、射出路13bの内周14aの周方向に見て近接した位置に(周方向に見て偏った位置に)複数のガイド溝14bを設けてもよい。これによって、ファスナー41の足先が回転しながら打ち出されたときに、ファスナー打ち込み工具10の衝撃等で最初の1本目のガイド溝14bでファスナー41の足先を捉えられなかった場合でも、次の(2本目)のガイド溝14bでファスナー41の足先を捉えて確実にガイドすることができるので、足先の向きを安定させることができる。
また、図7(m)に示すように、射出路13bの内周14a面にたとえば大きさや形状の異なる溝を複数設け、そのうちの少なくとも1本を、他の溝よりも深くかつ幅広に形成し、ファスナー41の足先が内周面に沿うように入ってきたときにファスナー41の足先を捉える機能を有するガイド溝14bにしてもよい。このとき、小さい溝はファスナー41の足先を捉えることが出来なくても、抵抗によって足先の振れを抑制することができる。また、ゴミなどの排出経路としての効果も期待できる。
また、上記した実施形態においては、コンタクトノーズ14を備えたファスナー打ち込み工具10を例に説明したが、これに限らず、コンタクトノーズ14を備えていないファスナー打ち込み工具10であってもよい。コンタクトノーズ14を備えていないファスナー打ち込み工具10の場合、工具本体11に一体的に設けられたノーズ部13にガイド部を設ければよい。例えば図11〜13に示すようなノーズ部13にガイド部14bを設けてもよい。
なお、この図11〜13に示す例では、射出路13bの一側面には連結されたファスナー41を射出路13b内へ受け入れるための開口が形成され、この開口の一側面と連続して後方側に伸びている固定ガイド壁30と、固定ガイド壁30に対向して開閉可能に枢着支持されているドア部材31とによってファスナー41を射出路13bまで案内する供給路13aが形成されている。
そして、前記固定ガイド壁30の背面側には送りピストンとこの送りピストンを収容したピストン・シリンダ機構からなる釘供給機構32が配置されている。送りピストンは供給路13aに沿って摺動可能であり、ピストンロッド33の先端に送り爪34が取り付けられている。送り爪34は固定ガイド壁30に形成した窓穴30aを介して供給路13aへ進出しており、供給路13aに沿って往復動される。この送り爪34の往復作動によって供給路13a内のファスナー41が順次射出路13bへと供給される。
図11〜13に示すノーズ部のように、ファスナー41の供給路13aが射出路13bの中心位置に対してオフセットして配設されている(ファスナー41の供給路13aの中心Oが射出路13bの中心線に対してずれている)構造においては、ファスナー41の足先が射出路13bの内周面に接触しやすく、打ち込み姿勢が安定しにくいので、ガイド部14bがファスナー41の姿勢を安定させる効果を発揮し易いことは前述したとおりである。
なお、本実施形態に係るガイド部は、コイル状に巻回した連結ファスナーを使用するファスナー打ち込み工具10に適したものである。言い換えると、ファスナーを真直状に連結した連結釘(いわゆるスティックネイル)を使用する打ち込み工具においては、本実施形態に係るガイド部の必要性は低い。その理由は、スティックネイルにおいては、先頭のファスナーが隣り合うファスナーによってガイドされるため、姿勢制御をするためのガイド機構を設けなくても、ある程度傾きを抑制できるためである。一方、コイル状の連結ファスナーを使用する打ち込み工具の場合、ファスナーの姿勢を制御した状態で打ち出すことが困難なので、ノーズの先端部に円筒部を設け、打ち出されたファスナーの傾きを規制しているが、この円筒部にガイド溝(部)14bを設けることで、更に確実にファスナー41の姿勢を制御することができる。
10 ファスナー打ち込み工具
11 工具本体
12 ボデーハウジング
13 ノーズ部
13a 供給路
13b 射出路
14 コンタクトノーズ
14a 内周
14b ガイド溝(ガイド部)
14c 導入部
14d 直線部
15 射出口
16 グリップハウジング
17 トリガ
18 エンドキャップ部
19 マガジン
20 送り部材
21 ドライバ
30 固定ガイド壁
30a 窓穴
31 ドア部材
32 釘供給機構
33 ピストンロッド
34 送り爪
40 被打ち込み材
41 ファスナー
41a 頭部
41b 軸部
100 コンタクト部材

Claims (9)

  1. 工具本体の先端に一体的に設けられたノーズ部の射出路からファスナーを射出するファスナー打ち込み工具であって、
    前記射出路には、ファスナーを前記射出路内へ受け入れるための開口が形成されており、
    前記射出路の内部には、ファスナーの足先を誘導するためのガイド部がファスナーの打ち出し方向に沿って設けられ、
    前記ガイド部は、前記射出路の断面形状において中心からの距離が異なる外郭線を設けることで形成されるとともに、前記開口よりも先端側に形成されていることを特徴とする、ファスナー打ち込み工具。
  2. 前記ノーズ部の先端部に開口部を持たない円筒部を設け、この円筒部に前記ガイド部を設けたことを特徴とする、請求項1記載のファスナー打ち込み工具。
  3. 前記ガイド部は、グリップから見て反対側の内面に形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載のファスナー打ち込み工具。
  4. 前記ガイド部は、ガイド溝によって形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のファスナー打ち込み工具。
  5. 前記ガイド溝は、ファスナーの頭部の直径よりも小さい幅で形成されていることを特徴とする、請求項記載のファスナー打ち込み工具。
  6. 前記ガイド溝は、ファスナーの軸部の直径よりも浅く形成されていることを特徴とする、請求項4または5記載のファスナー打ち込み工具。
  7. 前記ガイド溝よりも浅く形成された第2の溝を備えることを特徴とする、請求項4〜6のいずれかに記載のファスナー打ち込み工具。
  8. 前記射出路には、ファスナーを供給するための供給路が接続されており、
    前記供給路は、前記射出路の中心位置に対してオフセットして配設されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のファスナー打ち込み工具。
  9. 前記ガイド部は、前記射出路に供給されたファスナーの先端よりも先端側に形成されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のファスナー打ち込み工具。
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