JPH0542014U - ステアリングロツク装置 - Google Patents

ステアリングロツク装置

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JPH0542014U
JPH0542014U JP10790091U JP10790091U JPH0542014U JP H0542014 U JPH0542014 U JP H0542014U JP 10790091 U JP10790091 U JP 10790091U JP 10790091 U JP10790091 U JP 10790091U JP H0542014 U JPH0542014 U JP H0542014U
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JP
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solenoid
shaft
knob
signal
gate
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JP10790091U
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悦雄 奈良
秀和 佐藤
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株式会社アルフア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防盗性を損なうことなく、ステアリングロッ
クをキーレス化することのできるステアリングロック装
置を提供することを目的とする。 【構成】 暗誦番号を含む信号が入力されたとき、制御
回路48がソレノイド16によるシャフトの回転規制を
解除するようにソレノイドを付勢し、この間のノブの操
作によって、ロッドを解錠位置に移動できるようにす
る。制御回路はソレノイドが付勢されている間表示装置
35を点灯させ、計時手段36がシャフトの回転規制を
解除する動作に応じて一定時間を計時した後ソレノイド
の付勢を解消すると共に、表示装置を消灯する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はステアリングシャフトを解錠又は施錠できるステアリングロック装置 にかかり、特に、キーを使用することなくステアリングシャフトを解錠又は施錠 できるステアリングロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ところで、最近、自動車外に設けた複数のプッシュボタンを所定の順序で押圧 すると、自動車のドアが解錠し、車内に入ることができるようにしたキーレスエ ントリー装置を備えたものが提案されている。
【0003】 しかし、従来のステアリングロック装置では、上述のようにキーレスで車内に 入った後、ステアリングロックを解錠すると共に、エンジンを始動させるときは 、ステアリングロックにキーを挿入して回転しなければならない。このためキー レスエントリー装置を有する自動車でも運転者は常にキーを携帯しなければなら ない問題があった。
【0004】 そこで、従来、キースイッチの操作によって、予め記憶しておいた番号と一致 する番号を入力したとき、ステアリングロックシャフトを施錠するロッドを施錠 位置と解錠位置との間で移動させるシャフトの回転を規制するソレノイドを付勢 してシャフトをその外部に設けたノブによって任意位置に自在に回転できるよう にして、キーレス化を図ったステアリングロック装置が、例えば実開昭57−6 8053号公報によって提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この提案の装置では、キースイッチの操作によって入力した番号が予 め記憶しておいた番号と一致したときノブ操作によるシャフトの回転をできるよ うになっている。このノブによって解錠操作を行った後元に戻すことによって、 自動的にステアリングシャフトをロックするようにすることができるが、一度も 操作しないで放置した場合にはいつまでも、ノブ操作が可能な状態におかれるた め、自動車の防盗性の上で好ましくないという問題があった。
【0006】 従って、本考案は、上述した従来の問題点に鑑み、防盗性を損なうことなく、 ステアリングロックをキーレス化することのできるステアリングロック装置を提 供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案により成されたステアリングロック装置は、ス テアリングシャフトを施錠するロッドと、外部にノブを有し、かつ前記ロッドを 施錠位置及び解錠位置間で移動させるためフレーム内で回転可能に支持されたシ ャフトと、該シャフトの回転を規制するソレノイドと、暗誦番号を含む信号が入 力されたとき、前記ソレノイドによる前記シャフトの回転規制を解除するように ソレノイドを付勢する制御回路とを備え、前記シャフトの回転規制を解除するよ うにソレノイドが付勢されている間に前記ノブの操作によって、前記ロッドを解 錠位置に移動できるようにしたステアリングロック装置において、前記制御回路 が、前記シャフトの回転規制を解除する動作に応じて一定時間を計時する計時手 段と、前記ソレノイドが付勢されている間点灯される表示装置とを有し、該計時 手段による一定時間の計時に応じて前記ソレノイドの付勢を解消すると共に、前 記表示手段を消灯するようにしたことを特徴としている。
【0008】
【作用】
上記構成において、制御回路は、暗誦番号を含む信号が入力されたとき、ソレ ノイドによるシャフトの回転規制を解除するようにソレノイドを付勢するので、 シャフトの回転規制が解除されている間にノブを操作すると、ステアリングシャ フトを施錠しているロッドが解錠位置に移動されるようになり、キーレスによっ てステアリングシャフトの解錠を行うことができる。
【0009】 しかも、制御回路の計時手段が、シャフトの回転規制を解除する動作に応じて 一定時間の計時を開始し、この計時手段による一定時間の計時に応じてソレノイ ドの付勢を解消するようにしているので、この一定時間の間にノブを操作しなけ れば、ノブを操作して、ステアリングシャフトを施錠しているロッドを解錠位置 に移動させることができなくなるので、暗誦番号の入力後に何もせずに放置して も自動的に再度施錠されるようになる。
【0010】 また、制御手段の表示装置が、ソレノイドが付勢されている間点灯されるよう になっているので、この表示装置の点灯によってノブが操作可能なことが、消灯 によって操作不能なことがそれぞれ指示される。
【0011】
【実施例】
図面について説明すると、本考案のステアリングロック装置は、図1に示すよ うにステアリングシャフト1に本装置を固定するベアリング(図示せず)を含む フレーム3を有する。フレーム3は、円筒孔4を有し、円筒孔4内にベアリング が収容され加締めにより固定される。フレーム3の上部には、円筒孔4に連絡す る案内孔7と、案内孔7に連絡する収容空洞5aと、アクチュエータ室16aと 制御回路室5b及びイグニションスイッチ収容孔14aを有する。案内孔7には 、ハンガー9と噛合した施錠ロッド8がステアリングシャフト1の溝1aと係脱 するよう移動可能に収容され、ハンガー9はバネ10により施錠ロッド8と共に 下方に押圧される。
【0012】 収容空洞5aには、シャフト11が収容され、シャフト11のイグニションス イッチ連結端部11bは、イグニションスイッチ収容孔14a内に突出し、イグ ニションスイッチ収容孔14aに収容されるイグニションスイッチ14のシャフ ト端部収容孔18にシャフト11の端部11bは挿入される。
【0013】 収容空洞5aに収容されたシャフト11のハンガー9との係合部は、半月状を した平面部11aを有し(図4)、この平面部11aにハンガー9は接触し、バ ネ10により下方に押圧されても平面部11aによりハンガー9は所定位置に保 持される。
【0014】 またフレーム3の収容空洞5aの外壁を形成するキャップ12には、ピン20 により固定されるロック検出用スイッチ19が取り付けられ、キャップ12は、 ピン13によりフレーム3に固定される(図2)。フレーム3の収容空洞5b及 び16aには、それぞれアッセンブリされた制御回路48(図7,図8)とソレ ノイド16が収容され、フレーム3の上部にリッド6が加締により固定されるの で不正に操作されることはない。
【0015】 シャフト11は、ハンガー9と係合する半月形状部及びイグニションスイッチ 連絡端部11bと一体にキャップ12から突出するようにノブ2を固定する軸方 向突起11eと、ロック検出用スイッチ19をON、OFFさせる半径方向突起 22と、ノブ2による回転を規制するストッパー部11d(図6)及び、ソレノ イド16のプランジャーによる回転規制扇状部11c(図5)とが設けられる。
【0016】 ノブ2は、圧入によりシャフト11の軸方向突起11eに固定されると共に半 径方向突起22はキャップ12に取付けられたロック検出用スイッチ19の可動 片に接触する。ソレノイド16のプランジャー16bの先端は、ロック位置、A CC位置及びオン位置では、図5のそれぞれ(イ),(ロ),(ハ)で示される 状態でシャフト11と接触する。これらの図から明らかな通り、ロック位置(イ )とACC位置(ロ)との間の回転位置に扇状部11cがシャフト11に形成さ れ、ロック位置(イ)とACC位置(ロ)では、シャフト11の円周溝11f内 にソレノイド16内のばね(図示せず)で押圧されるので、ロック位置からAC C位置間でのノブ2の回転は、ソレノイド16を作動しない限りプランジャー1 6bの先端が扇状部11cに係合するので阻止される。
【0017】 ソレノイド16は、フレーム3の収容空洞5bに収容される制御回路48によ り制御される。制御回路48は、入力部29に接続され、該入力部29は、制御 回路48に入力信号を送る入力回路30と、イグニションスイッチ14と、フレ ーム3内に収容されているロック検出用スイッチ19と、自動車が停止している ときHになる車速センサ42とで構成される。入力された各種信号により所定の 制御を行う制御回路48の出力回路55は、制御回路48の出力によりシャフト 11を回転できるようにプランジャーを引込み位置へ移動するソレノイド16と 、ソレノイド16の通電時に作動表示を行う発光ダイオード45で構成される。
【0018】 ソレノイド16のコイルの一端は電源に配線され、他端はトランジスタ43の コレクタに配線される。ダイオード47は、サージ電圧を下げるためソレノイド 16のコイル両端に接続される。
【0019】 発光ダイオード45のカソード側は電流制限抵抗46を介し電源に配線される と共に、アノード側はトランジスタ44のコレクタに配線される。そして発光ダ イオード45は、インストルメントパネル等の運転者の可視範囲に取り付けられ 、ソレノイド16のプランジャーが移動したことを知らせると共に、ノブ2によ るシャフト11が回転可能であることを運転者に知らせる。運転者は、ノブ2を 回すとき、この発光ダイオード45の点灯を目安にノブ2を回転させ、施解錠を 行うことができる。尚この発光ダイオード45は、ノブ2自体に取付けることも できる。
【0020】 図7に示される電子回路の作動について説明すると、複数の手動スイッチを含 む入力回路30で発生する入力情報は、バス51を通り入力信号比較回路49に 印加される。入力信号比較回路49での比較動作は、特開昭56−105076 号に示されるので詳細な説明は省略する。この入力信号比較回路49の比較回路 32は、入力回路30に接続される。入力回路30は複数の手動スイッチで構成 した場合について説明する。入力回路30には、通常のプッシュボタンスイッチ で構成されるロック信号発生スイッチが設けられ、このスイッチは線52に接続 される。入力回路30の手動スイッチを所定順序で押圧すると、スイッチの接点 とプリント基板に配置された固定接触部(図示せず)が接触し、コード化された 入力信号がプリント基板の出力端子に達する。
【0021】 このようにして、入力回路30の手動スイッチを押圧すると入力信号は順番に プリント基板の出力端子に送られる。この送られた入力信号は比較回路32に印 加され、印加された入力信号と記憶回路31に記録されている信号が比較され、 一致すると、比較回路32は短いパルスの一致信号をANDゲート33に与える 。
【0022】 ANDゲート33の一方の入力は、施錠時ONになるロック検出用スイッチ1 9により施錠時は常に出力が与えられているので、ANDゲート33は、一致信 号が与えられると出力し、RSフリップフロップ34のS端子に信号を与える。 RSフリップフロップ34は、ANDゲート33から与えられた信号をラッチし 、出力端子QからORゲート37とORゲート41を介して、トランジスタ43 及び44のベースに信号を与える。
【0023】 トランジスタ43は、ベースに信号が与えられるとトランジスタ43はオン状 態となりソレノイド16のコイルが通電されると、コイルの磁気作用によりソレ ノイド16のプランジャーが移動して溝11fから脱出し、シャフト11は、ノ ブ2による回転が可能になると共に、トランジスタ44のベースに与えられた信 号によりトランジスタ44もオン状態になり、発光ダイオード等の表示装置45 は、電源に接続された電流制限抵抗46を介し通電されて発光する。一方RSフ リップフロップ34から出力され、ORゲート37に印加された信号は、ORゲ ート37を通り、タイマ即ち計数器36の反転CLR端子に与えられ、計数器3 6は、この与えられた信号を受けて、所定時間計数を行う。すなわち、RSフリ ップフロップ34の出力によりソレノイド16のプランジャーは作動し、シャフ ト11の回転規制扇状部11cから脱出しシャフト11は回転可能となると共に 、発光ダイオード45は点灯し、計数器36は計数を開始する。
【0024】 運転者は、発光ダイオード45の点灯を目安にノブ2を回転することができる 。ここで、ノブ2が回転可能になっても運転者が、ノブ2を回転しないでいると 、計数器36が所定時間計数し、計数を完了すると、計数器36は、ORゲート 35を通り、RSフリップフロップ34のR端子に計数完了信号を与える。この 計数完了信号により、RSフリップフロップ34はリセットされると共に端子Q から出していた信号を断つ。RSフリップフロップ34の出力信号がなくなると 、ORゲート41を通して、トランジスタ43及び44のベースに与えていた信 号もなくなり、トランジスタ43及び44がOFF状態になり、ソレノイド16 と発光ダイオード45の通電が停止され、ソレノイド16のプランジャーはバネ 16aにより図5(イ)に示す断面c−cのロック時のように復帰すると共に、 発光ダイオード45は消灯する。
【0025】 又、計数器36以外に暗誦番号入力後ノブがロック位置にあるときRSフリッ プフロップ34をリセットする方法すなわち、ソレノイド16のプランジャーを 復帰させる方法は、停止時“H”になる車速センサ42の出力を受けているAN Dゲート50に、入力回路30の複数のスイッチのうち、あらかじめ設定してあ るロックスイッチを押圧すると、そのロック信号は、線52を通りANDゲート 50に与えられる。ANDゲート50は、車速センサ42の信号と、入力回路3 0からのロック信号の両信号を受け、ORゲート35を通してRSフリップフロ ップ34のR端子に出力信号を与える。このANDゲート50から出力される信 号によりRSフリップフロップ34はリセットされる。RSフリップフロップ3 4がリセットされたあとは、上記説明と同様の動作が行われる。これらは、運転 者が自動車から離れる時、盗難を防ぐのに有効である。
【0026】 暗誦番号を入力してソレノイド16を作動させたのち、運転者がノブ2を回転 するとノブ2の回転に伴ってシャフト11と、シャフト11の端部11bに挿入 されているイグニションスイッチが回転する。一方シャフト11の回転に伴い、 シャフト11の半月形状部の平面部に係合しているハンガー9が、半月形状部の 円弧面に沿ってバネ10の押圧に抗して上方に押し上げられると共に、ハンガー 9に噛合している施錠ロッド8も移動し、ステアリングシャフト1の溝1aから 脱出し解錠する。
【0027】 そして、ノブ2の回転により回転するイグニションスイッチ14が、ACC回 路を開成すると、ACC端子14bから信号が出力され、ORゲート35を介し てRSフリップフロップ34のR端子に信号が与えられると、RSフリップフロ ップ34は出力端子Qから出力していた信号を断つ。RSフリップフロップ34 の出力信号が断たれることにより、ORゲート37を介して計数器の反転CLR 端子に与えていた信号と、ORゲート41を介してトランジスタ43,44のベ ースに与えていた信号が断たれ、計数器は計数を停止すると共に、トランジスタ 43,44もオフ状態になり、ソレノイド16はバネ16bにより図5(ロ)の ように復帰し、発光ダイオード45は消灯する。更に、エンジンを始動させるた めノブ2を回転すると、イグニションスイッチ14のスタート回路が開成され、 エンジンは始動する。尚イグニションスイッチ14は、一般的に使われているス イッチが使用できるので、構成の説明は省略する。
【0028】 そして、走行可能になった自動車は、運転者に操作され走行するが、ここで、 運転者が走行中にノブ2を回し、ロックポジションを戻そうとして入力回路30 のロックスイッチを押圧しても、ANDゲート38の入力にロック信号は与えら れえるが、車速センサ42が走行中は“L”なので、ANDゲート38は出力し ない。従ってRSフリップフロップ39は走行中セットされず、ソレノイドを作 動しないので、走行中にノブをロック方向に回転しても図5(ロ)に示すACC ポジションで阻止される。更に、イグニションスイッチ(又はACCスイッチ) 14がONのときは、ORゲート35を通じてRSフリップフロップ34がリセ ットされる。
【0029】 又、運転者が運転を終えて、自動車を施錠するときは、入力回路30のロック スイッチを押圧すると、押圧により発生した信号は線52を通り、ANDゲート 38に与えられる。ANDゲート38に与えられている他の信号は、前記のよう にノブ2がロックポジションにある時以外は、OFFすなわちLで反転してHと なるロック検出用スイッチの信号と、停止時ONすなわち、Hとなる車速センサ の信号が、ANDゲート38に与えられているので、ANDゲート38の出力が RSフリップフロップ39のS端子に与えられる。このANDゲート38からの 信号を受けて、RSフリップフロップ39は、信号をラッチし、端子Qから出力 する。この出力された信号は、ORゲート37を通って計数器36の反転CLR 端子と、ORゲート41を通って、トランジスタ43と44のベースに信号を与 える。
【0030】 このRSフリップフロップ39の出力信号により前述のように計数器は計数を 開始すると共にトランジスタ43と44はONになり、ソレノイド16のコイル と発光ダイオード45は通電され、それぞれソレノイド16はプランジャーを吸 引し、発光ダイオードは点灯する。前記のように、発光ダイオード45の点灯を 目安にノブ2を所定時間内回転することができる。ここでノブ2を施錠方向に回 転させるとロックポジションに達し、ロック検出用スイッチが“ON”すなわち Hになる。このHになった信号をANDゲート33と、ORゲート40に送ると 共に反転して“L”になった信号をANDゲート38に送る。この信号を受けた ANDゲート33は、解錠信号がくると、出力する状態になり、ANDゲート3 8は、自動車が停止していて、入力回路30のロックスイッチを押圧しても出力 は生じない。そして、ロック検出用スイッチ19の出力は、ORゲート40を通 じてRSフリップフロップ39のR端子に与えられ、RSフリップフロップ39 は、リセットされ端子Qから出力していた信号がLとなるのでトランジスタ43 及び44はOFFになる。
【0031】 トランジスタ43及び44が、OFFになったことにより、ソレノイド16及 び発光ダイオード45は消勢されソレノイド16のプランジャーはバネ16aの 押圧により、図5(イ)の位置に復帰する。
【0032】 一方ハンガー9と施錠ロッド8は、シャフト11がロックポジションに回転す ることより、シャフト11の半月形状部の平面部にバネ10の押圧によりハンガ ー9が下方に移動する。この移動に伴い、ハンガー9に噛合している施錠ロッド 8はステアリングシャフト1の溝1aに係合するように移動し、施錠される。
【0033】 ここで、入力回路30のロックスイッチを押して、ノブ2を施錠方向に回転さ せないときは、所定時間経過後にロックスイッチを押す前の状態に自動的に復帰 する。即ち、計数器36が所定の数を計数する迄は、ソレノイド16及び発光ダ イオード45は通電されているが、計数を完了すると、ORゲート35を通りR Sフリップフロップ39のR端子に計数完了信号を送り、RSフリップフロップ 39はリセットされる。このリセットにより、RSフリップフロップ39の出力 端子Qから出力していた信号が断たれると、ORゲート37を通り、計数器36 の反転CLR端子の信号も断たれ、計数器36は、クリヤーされる。又、ORゲ ート41を通り、トランジスタ43及び44のベースに送っていた信号も断たれ る。このベース信号が断たれたことによりソレノイド16及び発光ダイオード4 5は前記のように通電は停止される。この計数器36によるソレノイド16への 通電停止は、ソレノイド16の発熱を極力少なくする為である。上述の通り、こ の考案のステアリング装置は、キーを使用することなく、盗難防止された自動車 を操作できるので、キーの携帯が不要であり、自動車にキーを封じ込める事故は 発生しない。かつ解錠スイッチの操作によりステアリングロックの解錠及びイグ ニッション回路への通電を行なうことができる特徴がある。
【0034】 図8は、RSフリップフロップを1個にした場合の例を示す。ロック検出用ス イッチ19がONのとき、暗誦番号を入力すると比較回路32の出力でワンショ ットマルチバイブレータ(OSM)140が出力を生じANDゲート133とO Rゲート141を通じてフロップフロップ134がセットされ、ソレノイド16 と表示装置45が付勢され、一定時間経過後にタイマ即ち計数器136の出力で フロップフロップ134がリセットされる。ソレノイド16が付勢しているとき 、ノブを解錠位置へ回転できる。
【0035】 逆にノブを解錠位置から施錠位置へ回転するとき、入力回路30のロックスイ ッチを押圧すると線52を通じてANDゲート50に与えられる。停車時は、A NDゲート50は、線52の信号で出力を生じ、その出力はANDゲート143 と138に与えられる。ここでロック検出用スイッチはOFFであるからAND ゲート138のみ出力を生じ、フロップフロップ134を通じてソレノイド16 を作動させる。その後ノブを施錠位置へ回転できる。施錠位置へ戻したのち再度 入力回路30のロックスイッチを押圧するとANDゲート50と143を通じて RSフロップフロップ134がリセットされ、ソレノイド16への通電が停止さ れる。この通電停止は、ロック検出用スイッチ19と、ORゲート135との間 に接続されたOSM142の出力でも行われる。即ち、OSM142は、ロック 検出用スイッチ19がONになる立上がり信号を検知して短時間のパルスを発生 し、ORゲート135を通じてフロップフロップ134のS端子に入力される。
【0036】 再に、ノブをACC位置から施錠位置に回転するときに前記ロックスイッチを 押圧せずにソレノイドを作動するため、ANDゲート144が設けられる。AN Dゲート144は車速センサ42と、OSM145とから入力信号を受ける。O SM145は、イグニッションスイッチ(ACCスイッチ)14に接続され、図 5(ロ)で示される扇状部11cを小さくして、ノブをACCスイッチが切れる 位置まで回転できるとき、ACCスイッチが切れたときその立下がりを検知して 短いパルスを発生し、そのパルスはORゲート141を通じてフリップフロップ 134のS端子に与え、ソレノイドを作動することができる。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように本発明によれば、暗唱番号を含む信号が入力されたとき、 回転規制が解除されるシャフトをノブ操作することによって、ステアリングシャ フトを施錠しているロッドを解錠位置に移動させることができるので、キーレス 化を図ることができる。
【0038】 しかも、シャフトの回転規制を解除してから一定時間後に再度自動的にシャフ トの回転を規制するようになっていて、この一定時間の間にノブを操作しなけれ ばノブを操作してステアリングシャフトを施錠しているロッドが解錠位置に移動 されることができなくなるので、暗誦番号の入力後に何もせずに放置しても自動 的に再度施錠されるようになって、自動車の防盗性が損なわれることがなく、ま た表示装置の点灯によってノブの操作が可能な期間が表示されるので、一定時間 の計時に応じてノブの操作が不能になっても、操作性が損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステアリングロック装置の側断面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】一部を断面で示す図1の平面図である。
【図4】シャフトの断面図である。
【図5】図2のC−C線断面図で、(イ),(ロ)及び
(ハ)はそれぞれノブがロック位置、ACC位置及びO
N又はSTART位置にある場合である。
【図6】図2のD−D線断面図である。
【図7】ステアリングロック位置のソレノイドを作動す
る電子回路図である。
【図8】他の例を示す電子回路図である。
【図9】ノブの正面図である。
【符号の説明】
16 ソレノイド 19 ロック検出用スイッチ 29 入力部 34,39,134 フリップフロップ 36 タイマ 45 表示装置 48 制御回路 55 出力回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトを施錠するロッド
    と、外部にノブを有し、かつ前記ロッドを施錠位置及び
    解錠位置間で移動させるためフレーム内で回転可能に支
    持されたシャフトと、該シャフトの回転を規制するソレ
    ノイドと、暗誦番号を含む信号が入力されたとき、前記
    ソレノイドによる前記シャフトの回転規制を解除するよ
    うにソレノイドを付勢する制御回路とを備え、前記シャ
    フトの回転規制を解除するようにソレノイドが付勢され
    ている間に前記ノブの操作によって前記ロッドを解錠位
    置に移動できるようにしたステアリングロック装置にお
    いて、 前記制御回路が、前記シャフトの回転規制を解除する動
    作に応じて一定時間を計時する計時手段と、前記ソレノ
    イドが付勢されている間点灯される表示装置とを有し、
    該計時手段による一定時間の計時に応じて前記ソレノイ
    ドの付勢を解消すると共に、前記表示手段を消灯するよ
    うにしたことを特徴とするステアリングロック装置。
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