JPH0541552Y2 - - Google Patents

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JPH0541552Y2
JPH0541552Y2 JP15179286U JP15179286U JPH0541552Y2 JP H0541552 Y2 JPH0541552 Y2 JP H0541552Y2 JP 15179286 U JP15179286 U JP 15179286U JP 15179286 U JP15179286 U JP 15179286U JP H0541552 Y2 JPH0541552 Y2 JP H0541552Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 「産業上の利用分野」 この考案は半導体等の製造工場に用いられるワ
ークの搬送装置に関する。
「従来の技術」 従来、例えばシリコンウエハを搬送するに際し
て、多数枚のウエハをカセツトに収容してカセツ
トと共に搬送し、次工程へ送る。搬送途中に清浄
度の比較的低いメインテナンスエリヤ等を通過す
る必要のある場合は、ウエハを多数枚収容するカ
セツトをクリーンなケースに収納し、密封して送
り出し、次工程でその密封を解いて蓋を開けカセ
ツトを取り出し、ウエハ処理装置にセツトしてい
る。
密封ケースにウエハを収容して搬送する方法に
よれば搬送通路が比較的清浄である必要がない反
面ウエハを搬送する際にウエハを収容するケース
に清浄空間でウエハを収容してから蓋をして密封
しなければならず、又送られて来たウエハを収容
したケースからウエハを出すため清浄空間で密封
を解いて蓋を開けなければならず、工程が増え所
要の労力も必要となる。このため、工程間、或は
処理装置間に外部に対して密閉されたダクトを配
して、ダクト中をクリーンな空間としてウエハを
収容したカセツトを開放したまゝ搬送することが
行われている。このダクトにウエハ入りのカセツ
トを送り込み、或は取出す部分は通常ダクトが天
井近くの高所をとおるため、同様にクリーンエレ
ベータと呼ばれる内部をクリーンにした垂直方向
のダクトを該水平なダクトに続けて設け、垂直な
ダクト中のリフトにより水平なダクト中の搬送手
段に受継している。そして、垂直なダクトの下方
にウエハの入つたケースの出し入れをする開口部
を設けている。
従来垂直なダクトに設けたウエハ入りのカセツ
トの出し入れを行う開口部は開口部に沿つて上下
動するスライドドアを設け、ウエハ入りのカセツ
トを出し入れする際に、スライドドアを開け、手
又はロボツトによりウエハ入りカセツトを出し入
れしている。
「考案が解決しようとする問題点」 前述のように垂直なダクトのウエハカセツトの
出し入れをする開口部にスライドドアを設けてあ
ると該開口部よりダクト内に手又はロボツトハン
ドを差し入れてウエハ入りカセツトを挿入又は取
り出しを行わねばならないため、特に手をダクト
の中に入れている場合に誤動作により、リフトが
作動し或はスライドドアが閉まることによる不測
の事故のおそれがある。又、ロボツトについても
同様に破損のおそれがあり、又、テイーチングも
複雑になるきらいがある。
この考案は半導体製造工場でクリーンなダクト
中をカセツト入りのワークを移動する場合におけ
る上記問題点を解消し、ダクトへワークを出し入
れする開口部における安全な搬送装置を提供する
ことを目的とする。
〔考案の構成〕
「問題点を解決するための手段」 この考案は扉を設けた開口部から被搬送物を出
し入れする搬送装置において、開口部内の開口部
下縁近傍で下縁に沿つて設けた回転軸に軸方向移
動自在に嵌合し、固設したカムフオロアと係合し
て回転軸と共に回転することにより軸方向移動を
する円筒カムと、前記円筒カムに固定され、開口
部内外間を被搬送物を担持して揺動可能であり、
開口部内において被搬送物より互いに遠のくよう
に離れる位置をとり得る二本のワーク搬送アーム
と、回転軸の駆動装置と、開口部の下縁付近に枢
着された扉と、回転軸に固定した扉開閉アームと
扉間をプーリを介して連結するロープを備えた扉
の開閉装置と、扉が開くときにワーク搬送アーム
が追従し、扉が閉まるときワーク搬送アームが先
行して開口部内に向う連動手段の前記回転軸とを
有する搬送装置である。
「実施例」 以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
第7図は半導体工場におけるクリーンエレベー
タの配置を示すものである。外部に対して密閉さ
れ、第7図の紙面に直交する方向に延在するダク
ト状のクリーンチユーブ1の中にはクリーンチユ
ーブ1の底部の長手方向に沿つて台車5の軌道面
1bが配されている。クリーンチユーブ1の上部
にはその長手方向にヘパフイルタ1aが配され、
ヘパフイルタ1aの上部に送られたエアはヘパフ
イルタ1aを透過して下方の空間のクリーン度を
良好としている。このクリーンチユーブ1の長手
方向には自走する台車5が配され、台車5にウエ
ハカセツト25を積載して送るようになつてい
る。
クリーンチユーブ1とクリーンエレベータ2は
くい違い交叉しており、該交叉位置にはクリーン
チユーブ1に通ずるようにクリーンエレベータ2
の上部の開口が設けられている。クリーンチユー
ブ1中を台車5に積載して送られたウエハカセツ
ト25は該開口の前に設けられた詳細は図示され
ないターンテーブルを内蔵したクリーンインデツ
クス3により90度方向を変え、該開口を通じて搬
送装置によりクリーンエレベータ2内に移送さ
れ、クリーンエレベータ2により下方に送られ、
クリーンエレベータ2の上部の開口とは反対側に
設けた下部の開口を開閉する扉8の位置の内側に
停止し、該下部の開口を通じて、クリーンエレベ
ータ2外へ後述の搬送装置により搬出される。ク
リーンエレベータ2外へ搬出されたウエハカセツ
ト25は扉8上に載置される。
扉8上に載置されたウエハカセツト25は作業
床32に配された走行レール33上を走行する走
行型ロボツト34により把握され、走行レール3
3に沿つて送られ、ウエハの処理装置35に載置
される。
ウエハの処理装置35のある室はクリーンエリ
ヤ36で壁37により隣のメインテナンスエリヤ
38とは仕切られている。クリーンエリヤ36は
例えばクラス10の清浄度であるがメインテナン
スエリヤはクラス10000程度の清浄度である。上
記のようにしてクリーンエリヤ36にて処理する
ウエハをクリーンエリヤ36から離れた他のクリ
ーンエリヤから比較的クリーン度の低いエリヤに
配したクリーンチユーブ1を通じてウエハカセツ
トをケースに密閉することなく運搬できるように
なつている。
第1図は側面図、第2図は第1図の正面図であ
り、主として第7図のクリーンエレベータを示し
ている。クリーンエレベータ2は内部が密閉され
た垂直ダクト2a中にリフト4を備えたものであ
る。
クリーンチユーブ1端にてクリーンインテツク
ス3により方向を90度変えて台車5はクリーンエ
レベータ2中のリフト4のテーブル4a上に移送
されるようになつている。
第3図は第1図の一部拡大図、第4図は第3図
のA−A断面図である。リフト4のテーブル4a
の下降限位置のやゝ上方にはクリーンインデツク
ス3とクリーンエレベータ2との接続部とは反対
壁面に開口部6が設けてある。開口部6の下縁附
近にヒンジ7でもつて枢着され、開口部6を開閉
する外開き形式の扉8が設けてあり、扉8の開放
限度位置は水平な方向であり、一端が垂直ダクト
2aにピン9で枢着されて他端が扉8にピン11
でもつて枢着され、中間をピン12で連結された
二つ折れのステー13により開放側限度位置が定
まるようになつている。このピン9は上下方向の
長孔9aを通じて垂直ダクト2aにねじ込まれる
ボルトにより上下方向に調節固定されるブラケツ
ト9bに取り付けられている。13aはステー1
3の一つのリンクと他のリンクの伸張側の限度位
置となるストツパで、両リンクは一直線になつて
死点を作らないように死点のすぐ手前で折れ曲つ
た状態となる。該ストツパ13aが作用する位置
で扉8が水平となるように上記ブラケツト9aは
上下方向に位置を調節後固定されている。
垂直ダクト2aの開口部6の下縁の近傍で内側
のすぐ下には開口部6の下縁に平行、即ち水平な
回転軸14が垂直ダクト2aの枠に固定された軸
受15により支持されている。回転軸14には駆
動プーリ16、扉開閉用アーム17が固定され、
円筒カム18が軸方向移動自在で回転を伝えられ
るように不図示のキー、又はスプラインを介して
嵌入している。扉開閉用アーム17、円筒カム1
8等は第4図において左右対称に配されるが左側
は図では見えない。駆動プーリ16と、垂直ダク
ト2aの枠に固定された減速機付のモータ19の
モータ軸端に固定されたプーリ21との間にベル
ト22が巻掛けてある。23は垂直ダクト2aの
枠に固定され、円筒カム18のカム溝に係合する
カムフオロアである。
円筒カム18にはワーク搬送アーム24が固定
されている。
第4a図はワーク搬送アーム24の根本側を第
4図の右側から見る側面図である。ワーク搬送ア
ーム24の根本は回転軸14に回転自在に嵌合
し、回転軸14を中心とする円弧形長溝24aを
備えている。この長溝24aを挿通してボルト2
4bが円筒カム18の端面にねじ込まれており、
円筒カム18に対して角度を調節可能に固定され
ている。ワーク搬送アーム24は開口部6の下縁
に干渉しないように屈折しており、第3図の図示
実線の右回転限度位置と垂直ダクト2a外に二点
鎖線で示す左回転限度位置をとるようになつてい
る。
第6図は円筒カム18の展開図で、ワーク搬送
アーム24が第3図の実線の位置にあるときは、
カムフオロア23のフオロアローラ23aは位置
aにあり、第1図、第3図の垂直ダクト2aの外
側の二点鎖線の位置にあるときは位置bにあり、
作動に際してカムフオロア23のフオロアローラ
23aに対して円筒カム18が軸方向に移動す
る。カムフオロア23のフオロアローラ23aが
位置aにあるときは、ウエハを納めたカセツト2
5が台車5に積載されたまゝリフトのテーブル4
aに載置されて下降してくる際、該カセツト25
に当らない位置に待避するようにワーク搬送アー
ム24端にピン26により枢着された支持具27
はカセツト25の上縁両側に外向に設けたフラン
ジ25aよりも外方にある。カム18のカム溝を
軸方向に第6図に図示の位置aのある周方向の短
かいカム溝18Aからeだけオフセツトした周方
向のカム溝18cを有し、カム溝18A,18C
間は斜め(円箇面ではスパイラル状)のカム溝1
8Bとなつている。
第5図は第4図のB−B断面図である。扉開閉
用アーム17に半径方向の位置を調節可能に固定
された駒17aに一端が枢支されたロープ28は
開口部6の側縁内側に枢支されているプーリ29
に巻掛けた上、他端は扉8を閉めた位置でプーリ
29に近い位置のピン11に枢支されている。
垂直ダクト2aは上部にヘパフイルタ20が配
され、ヘパフイルタ20を通じて下方へクリーン
エアが吹込まれており、垂直ダクト2aの下方に
設けた不図示の排出口より排出されるようになつ
ている。
以上の説明で分かるように被搬送物のカセツト
25を搬出するワーク搬送アーム24の駆動装置
は円筒カム18とカムフオロア23であり、扉8
の開閉装置は扉開閉用アーム17、ロープ28、
プーリ29であり、扉とアームの連動手段は扉開
閉用アーム17と円筒カム18を同軸に回転自在
に支持する回転軸14である。
次に作用を説明する。クリーンインデツクス3
からクリーンエレベータ2に移送された台車5は
リフトのテーブル4aに載置されている。リフト
のテーブル4aは下降して第1図の図示実線位置
の開口部6のすぐ下方の下限位置にて停止する。
第3図においてリフトのテーブル4aが下限位置
に来た際に作動する不図示のスイツチにより制御
装置を介してモータ19は回転し、プーリ21は
その回転をベルト22を介して駆動プーリ16に
伝える。回転軸14は反時計方向に回転する。扉
開閉用アーム17、円筒カム18は共に回転す
る。扉開閉用アーム17はロープ28を弛める。
扉8は自重でヒンジ7を中心にして外方へ開き始
める。第4図において円筒カム18の回転により
カム溝はカムフオロア23にフオロアローラ23
aに対し第6図のカム溝18Aで係合していたの
がすぐ斜めの溝18Bとの係合に変わり、円筒カ
ム18は回転軸14上を軸方向に互に近よる方向
に移動し、それと共に二本のワーク搬送アーム2
4は互に近より、支持具27はカセツト25の両
側に近よる。同時にワーク搬送アーム24は第3
図で反時計方向に回転しており、カムフオロア2
3のフオロアローラ23aに係合していたカム溝
の位置が第6図のカム溝18Bより、カム溝18
Cと会合する点に到ると、支持具27は第3図に
図示イの二点鎖線で示すようにカセツト25のフ
ランジ25aの下面に一致する。続く円筒カム1
8の回転では、円筒カムのカム溝はカム溝18C
がカムフオロア23のフオロアローラ23aと係
合しているため、円筒カム18は軸方向には移動
せず、ワーク搬送アーム24は更に反時計方向に
回転するので支持具27はカセツト25のフラン
ジ25aの一定位置でカセツト25を担持し、ワ
ーク搬送アーム24はカセツト25を回転軸14
回りに反時計方向に回転する。支持具27はピン
26により枢支されているのでピン26よりも下
方に重心のあるカセツト25は水平な位置を保
つ。
かゝるカセツト25の搬出動作に先行して扉8
は外方へ開き、扉8の開放動作に追従してカセツ
ト25は外方へ向い開口部6を通過する。扉8は
ステー13により開放限度位置において停止し水
平となる。
かゝる扉8が水平位置となつた際扉開閉用アー
ム17は第5図に二点鎖線で示すように回転軸1
4の中心とプーリ29の中心を結ぶ線に近ずいて
おり、これ以上の回転軸14の回転によつてもロ
ープ28はわずかにゆるむ程度となつている。こ
の扉開閉用アーム17は扉8の開き始めは回転軸
14の単位回転角に対してロープ28をより多く
ゆるめ、回転軸14の回転につれて回転軸14の
単位回転角に対してロープ28を少なくゆるめる
ようにしてワーク搬送アーム24に先行させると
共に扉8の開放端でワーク搬送アーム24を追い
つかせるようになつている。
扉8が水平になるとすぐ続いてワーク搬送アー
ム24はカセツト25を扉8の裏面に張られたテ
ープスイツチを包含したクツシヨン31上に着座
させ(支持具27はロの位置)、テープスイツチ
の作動によりカセツト25の扉8上への着座が確
認される。ワーク搬送アーム24は更に回転する
ので支持具27はカセツト25のフランジ25a
から離れ、カセツト25は扉8により支持され
る。
ワーク搬送アーム24は先端部が図示二点鎖線
で示す略水平位置となつて不図示のスイツチの動
作により制御装置を介してモータ19を停止させ
る。
こゝでカセツト25を扉8上から次の搬送手段
例えばロボツト34に引継ぎ、カセツト25が扉
8から離れ指定位置に到達されたことが確認され
るとモータ19は逆転して、回転軸14は逆回転
し、ワーク搬送アーム24は上記と逆の作動をし
て第1図において回転軸14を中心に時計方向に
回転し第3図の実線の位置に戻り、戻る限度位置
手前で二本のワーク搬送アーム24の間隔は開い
て台車5の通過が許されるようになる。扉8は扉
開閉用アーム17がロープ28を引張るのでロー
プ28に引かれてヒンジ7を中心に時計方向にワ
ーク搬送アーム24に追従して回転し、開口部6
を閉める。こゝでモータ19は不図示のスイツチ
の作動により制御装置を介して停止せしめられ
る。
第1図の二点鎖線で示す位置までリフトのテー
ブル4aは上昇し停止して待機する。
このように扉8の開閉と連動してワーク搬送ア
ーム24がカセツト25を搬出するため、従来開
口部6を通じて手又はロボツトにより垂直ダクト
内の台車5へカセツト25を搬入出していたた
め、安全性に疑問があるのが解消し、能率も向上
した。
実施例は垂直ダクト2a内からカセツト25を
搬出する場合を説明したが、カセツト25を垂直
ダクト2a内に搬入する場合も同様である。
上記実施例は通常の重量のカセツトの場合であ
るが次にカセツトが比較的重い場合の実施例につ
いてのべる。
第3図において回転軸14の真上にワーク搬送
アーム24と支持具27を枢着しているピン26
がある位置の左右にカセツト25がある場合を考
える。カセツト25が右側にあるとカセツト25
の重量によりワーク搬送アーム24は回転軸14
を中心に時計回りのモーメントを受けるためカセ
ツト25を搬出する際モータ19は該モーメント
に抗して回転する。又左側にあるとカセツト25
の重量によりワーク搬送アーム25は回転軸14
を中心に反時計回りのモーメントを受けるためカ
セツト25を搬出する際モータ19は該モーメン
トに助勢されて回転することになる。
モータ19に附されている減速機はウオーム減
速機である場合には回転軸14の真上をピン26
が外方へ通り過ぎた直後に急加速されることは少
ないがベルト22の張り側が急激に入れかわるた
め、やゝカセツト25を揺動する。
上記と逆に第3図においてワーク搬送アーム2
4が回転軸14を中心に時計回りに回転する場合
も、クリーンエレベータ2の外側にあるカセツト
25がワーク搬送アーム24により持上げられて
回転軸14の真上にピン26が位置するまではモ
ータ19はカセツト25の重量に基づく負荷に抗
して回転するが、ピン26が回転軸14の真上を
通過した後はカセツト25の重量に基ずく負荷は
モータ19を助勢するので同様の問題が生ずる。
上記は説明を簡単にするため、カセツト25の
重量のみ考えたが扉8の重量に基づく回転軸14
の反時計回りのモーメントを考慮すると回転軸1
4に対するカセツト25、扉8の重量に基ずくモ
ーメントが均合う位置は回転軸14の真上よりも
クリーンエレベータ2内、即ち、第3図のやゝ右
寄にピン26が位置する点である。そして、この
点をワーク搬送アーム24が通り過ぎた直後にカ
セツト25だけでなく扉8も振動するような影響
を受ける。
このような問題点は第8図、第9図に示すよう
に駒17aに夫々一端を枢着したガス封入シリン
ダ39、引張ばね40の他端を夫々固定部分に枢
着する。ガス封入シリンダ39は図において矢印
の方向にピストンロツドを押出す形式のもので扉
開閉用アーム17を回転軸14を反時計回りに回
転してロープ28を弛める方向に附勢し、引張ば
ね40は扉開閉用アーム17を回転軸14を時計
回りに回転してロープ28を引張る方向に附勢し
ている。
このガス封入シリンダ39と引張ばね40によ
り回転軸14を回転するトルクは回転軸14の真
上よりも少しクリーンエレベータ2内へ入つた位
置にピン26が来た場合に均合うようになつてい
る。即ち、カセツト25がワーク搬送アーム24
を回転させるトルクと、扉8が扉開閉用アーム1
7を回転するトルクが均衝する位置と一致するよ
うに選ばれている。
上記ガス封入シリンダ39と引張ばね40によ
る回転軸14のトルクの均衝位置を基準に考える
と、その何れの側においても回転軸14の回転方
向に対して抵抗を与える。従つて上記のカセツト
25が揺動したり、扉8が振動する現象を回避で
きる。
更に他の実施例としては回転軸14に直接回転
方向の抵抗を与える回転型のダンパを取付けるよ
うにしてもよい。
〔考案の効果〕
この考案は扉を設けた開口部から被搬送物を出
し入れする搬送装置において、開口部内の開口部
下縁近傍で下縁に沿つて設けた回転軸に軸方向移
動自在に嵌合し、固設したカムフオロアと係合し
て回転軸と共に回転することにより軸方向移動を
する円筒カムと、前記円筒カムに固定され、開口
部内外間を被搬送物を担持して揺動可能であり、
開口部内において被搬送物より互いに遠のくよう
に離れる位置をとり得る二本のワーク搬送アーム
と、回転軸の駆動装置と、開口部の下縁付近に枢
着された扉と、回転軸に固定した扉開閉アームと
扉間をプーリを介して連結するロープを備えた扉
の開閉装置と、扉が開くときにワーク搬送アーム
が追従し、扉が閉まるときワーク搬送アームが先
行して開口部に向う連動手段の前記回転軸とを有
する搬送装置としたから安全に作業を行えるとい
う効果がある。更にはウエハを収容したカセツト
の上位に位置しないような装置構成にしたことに
より、発生すると考えられる微粒子からウエハの
汚染を守ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の側面図、第2図は
第1図の正面図、第3図は第1図の一部拡大図、
第4図は第3図のA−A断面図、第4a図は第4
図のワーク搬送アームの側面図、第5図は第4図
のB−B断面図、第6図は円筒カムのカム面の展
開図、第7図は半導体工場におけるクリーンエレ
ベータを示す側面図、第8図は他の実施例を示し
第4図のB−B断面図、第9図は第8図の一部側
面図である。 1……クリーンチユーブ、1a……ヘパフイル
タ、1b……軌道面、2……クリーンエレベー
タ、2a……垂直ダクト、3……クリーンインデ
ツクス、4……リフト、4a……テーブル、5…
…台車、6……開口部、7……ヒンジ、8……
扉、9……ピン、9a……長孔、9b……ブラケ
ツト、11,12……ピン、13……ステー、1
3a……ストツパ、14……回転軸、15……軸
受、16……駆動プーリ、17……扉開閉用アー
ム、17a……駒、18……円筒カム、18A,
18B……カム溝、18C……カム溝、19……
モータ、20……ヘパフイルタ、21……プー
リ、22……ベルト、23……カムフオロア、2
3a……フオロアローラ、24……ワーク搬送ア
ーム、24a……円弧形長溝、24b……ボル
ト、25a……フランジ、25……カセツト、2
6……ピン、27……支持具、28……ロープ、
29……プーリ、31……クツシヨン、32……
作業床、33……走行レール、34……ロボツ
ト、35……処理装置、36……クリーンエリ
ヤ、37……壁、38……メインテナンスエリ
ヤ、39……ガス封入シリンダ、40……引張ば
ね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 扉を設けた開口部から被搬送物を出し入れする
    搬送装置において、開口部内の開口部下縁近傍で
    下縁に沿つて設けた回転軸に軸方向移動自在に嵌
    合し、固設したカムフオロアと係合して回転軸と
    共に回転することにより軸方向移動をする円筒カ
    ムと、前記円筒カムに固定され、開口部内外間を
    被搬送物を担持して揺動可能であり、開口部内に
    おいて被搬送物より互いに遠のくように離れる位
    置をとり得る二本のワーク搬送アームと、回転軸
    の駆動装置と、開口部の下縁付近に枢着された扉
    と、回転軸に固定した扉開閉アームと扉間をプー
    リを介して連結するロープを備えた扉の開閉装置
    と、扉が開くときにワーク搬送アームが追従し、
    扉が閉まるときワーク搬送アームが先行して開口
    部内に向う連動手段の前記回転軸とを有する搬送
    装置。
JP15179286U 1986-10-02 1986-10-02 Expired - Lifetime JPH0541552Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15179286U JPH0541552Y2 (ja) 1986-10-02 1986-10-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15179286U JPH0541552Y2 (ja) 1986-10-02 1986-10-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6357738U JPS6357738U (ja) 1988-04-18
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