JPH0541448B2 - - Google Patents

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JPH0541448B2
JPH0541448B2 JP61251236A JP25123686A JPH0541448B2 JP H0541448 B2 JPH0541448 B2 JP H0541448B2 JP 61251236 A JP61251236 A JP 61251236A JP 25123686 A JP25123686 A JP 25123686A JP H0541448 B2 JPH0541448 B2 JP H0541448B2
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JP
Japan
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door
self
hinge
closing force
angle
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JP61251236A
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JPS63103729A (ja
Inventor
Shigehiro Yasuki
Jun Ono
Yoshiaki Meguro
Chikao Shirasu
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は車輌用ドアのヒンジ構造に関し、特に
適度な自閉性を有する車輌用ドアのヒンジ構造に
関する。
<従来の技術> 車輌用ドアとして、概ね鉛直な軸線回りに回動
する型式のものが一般的に用いられているが、ド
アラツチを完全に係合させる上で、或る程度の自
閉力を有するのが望ましい。特に、ドアシールと
して比較的反力の大きいものが用いられる場合に
は、ドアの自閉力を増強する必要がある。
ドアの自閉力を得るためには、例えば実開昭55
−97065号公報に開示されているように、ヒンジ
の回動軸線を車体内側に前傾させたり、又はドア
の遊端側に向けて前傾されれば良いことが知られ
ている。しかしながら、このヒンジ構造によれ
ば、ドアの自閉力が比較的広い開度範囲に亘つて
発生することから、ドアの自閉力が特に必要とな
るドアの全閉位置近傍に於て十分な自閉力を得よ
うとすると、比較的ドア開度の大きい状態にあつ
てもかなりの自閉力を伴うこととなり、通常のド
アチエツカを用いてはドアを半開位置に保持する
ことが困難になり、特殊なドアチエツカが必要と
なる等、ドアの使用性が損われる不都合が生じ
る。
また、実開昭57−94522号公報には、上端部に
て車体内側に向けて湾曲するドアガラスにより車
輌の乗降性が損われるのを回避するために、ヒン
ジの回動軸線をドアのヒンジ側に向けて前傾させ
る構造が提案されている。しかしながら、この構
造は、ドアの乗降性のみを考慮し、ドアの自閉性
については何等考慮していないもので、むしろド
アを開こうとする力のみが発生する。
<発明が解決しようとする問題点> このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の
主な目的は、特にドアの全閉位置近傍に於て比較
的大きな自閉力を発生し、ドアの開度が比較的大
きい領域にあつては比較的小さな自閉力を発生す
るように改善された車輌用ドアのヒンジ構造を提
供することにある。
<問題点を解決するための手段> このような目的は、本発明によれば、車輌の開
口部に開閉自在に設けられるドアの一端側と車体
とを連結するための車輌用ドアのヒンジ構造であ
つて、当該ヒンジの回動軸線を、前記開口部の開
口面に略直交する第1の鉛直面内にて鉛直軸に対
して角度αをもつて前記ドアの内側に向けて傾斜
させ、かつ前記第1の鉛直面に対して直交する第
2の鉛直面内にて鉛直軸に対して角度βをもつて
前記ドアの一端側に向けて傾斜させると共に、前
記ドアの重心からヒンジ軸までの距離rG、角度
α、角度β、及びドアの全開角度θの関係を、 rG・sinα・cosβ・cosθ =rG・sinβ・sinθ となるようにしたことを特徴とする車輌用ドアの
ヒンジ構造を提供することにより達成される。
<実施例> 以下、本発明の好適実施例を添付の図面につい
て詳しく説明する。
第1図は、車体1に対して上下一対のヒンジ2
により側端部にて蝶着されたドア3を示すもの
で、ヒンジ2の回動軸線4が、第1図の紙面、即
ちドア3により閉じられるべき車体開口部に対し
て直交する第1の鉛直面内に於いて、鉛直線5に
対して角度αをもつて車体内側に向けて傾斜、即
ち内傾している。従来の自動車に於ては、このα
として1゜30′〜2゜30′程度の角度を用いて、ドア3
に対して或る程度の自閉力を与えるようにしてい
た。それに対して、本発明によれば、αを比較的
大きな値、例えば約4゜としている。
第2図は車体1の側面図で、ヒンジ2の回動軸
線4が、第2図の紙面、即ち前記第1の鉛直面に
対して直交する第2の鉛直面内に於いて、鉛直線
5に対して角度βをもつて前傾している。従来の
一般的な自動車に於ては、β=0としているのに
対して、本発明によればβを例えば2゜としてあ
る。このように、ヒンジ2の回動軸線4をドアと
車体との連結端側へ向けて傾斜、即ち前傾させる
と、ドア3が自ら開こうとする力が発生するが、
後記するように、ヒンジ4の回動軸線4の車体内
側に向けての傾斜角αの作用と相俟つて、ドア3
の自閉力を適切にしている。
第3図は、ドアの自閉力またはドアを開こうと
する力が発生する原理を示すための説明図であ
る。
ヒンジ2の回動軸線4が鉛直である場合には、
ドア3の重心CGは水平面内にて円運動を行い、
従つて自閉力或いはドアを開こうとする力は何等
発生しない。ヒンジ3の回動軸線4を第1図に示
されているように内傾させると、重心CGの描く
軌跡が水平面に対して角度αをなす面内にて円運
動し、車体の軸線方向に対して平行をなす鉛直面
(第2の鉛直面)、即ち第2図の紙面に対して平行
をなす面内に於ける前記軌跡の射影が、第3図に
示されたような楕円となる。このとき、回動軸線
4と重心CGとの距離をrGとすれば、前記楕円の
長軸及び短軸に整合する方向にX、Y軸を有する
直交座標系に於ける重心CGの座標が、以下の式
(1)により表わされる。
XG=rGcosθ YG=rGsinθsinα (1) 但し、θはドア3の開度を表わす。尚、ここ
で、傾斜角αが小さな値であることから、実際に
はこの楕円がもつと偏平であるが、説明の便宜の
ためにY方向に誘張して図示されている。
次に、第2図に示されているように、回動軸線
4がドア3のヒンジ2側に向けて角度βをもつて
前傾していることから、前記鉛直面に対する重心
CGの軌跡の射影が、前記鉛直面内に於て角度β
だけ回転することとなる。従つて、傾斜角α、β
の両方を考慮した場合、重心CGの水平面からの
距離としてのyGは以下の式(2)により表わされる。
yG=XG sinβ+YG cosβ (2) 即ち yG=rG sinβ cosθ+rG sinα cosβ sinθ (3) ドアの自閉力が、ドアの開度θに対するドアの
重心CGの上下位置yGの変化率として与えられる
ことを考慮して、yGをθにより微分すれば、以
下の式(4)が得られ、これによりドアの自閉力を評
価することができる。
dy/dθ=rG sinα cosβ cosθ−rG sinβ sinθ(4) 式(4)の第2項は、ヒンジ2の回動軸線4のドア
開口面内に於ける傾斜角βのみに依存するフアク
タであつて、ドアを開こうとする力を表わす。第
1項は、傾斜角β及びヒンジの回動軸線4の車体
内方に向けての傾斜角αの両者に依存するフアク
タを表わすが、傾斜角α及びβがいずれも小さい
角度であることから、cos βが概ね1に近い値で
あつてβの影響をそれ程受けないのに対して、α
の影響を強く受けるフアクタであつて、ドアを閉
じようとする力を表わす。
第4図はこれら2つの項の関係を示すもので、
第1項は主に従来から知られている傾斜角αの影
響を示すもので、θ=0の近傍、即ちドアの全閉
位置近傍に於て、比較的なだらかな曲線を描いて
いる。第2項は傾斜角βの影響を示すもので、そ
の絶対値が、θ=0の近傍、即ちドアの全閉位置
近傍から、比較的急激に増大する。従つて、従来
技術によれば、ドア開度が比較的大きくなつても
からなりドア自閉力が存在するのに対して、本発
明によれば、第2項の影響が加わることから、ド
アの自閉力は、第4図に於てFで示されるように
第1項及び第2項の合成として表わされる。従つ
て、ドアの開度が増大するに従つてドアの自閉力
が急激に減少する。そして第1項と第2項との曲
線の交点、即ち rG・sinα・cosβ・cosθ=rG・sinβ・sinθ となる開角度でドアが全開するように定めること
により、全開時の自閉力が零となり、閉じるに連
れて自閉力が増大するようになる。
このように、本発明によれば、ドアを半開位置
に容易に保持し得るにも関わらず、特に強い自閉
力が必要となるドアの全閉位置近傍に於て強い自
閉力が得られる。
第5図は、本発明に基づくヒンジ構造を用いた
ドアの自閉力を従来技術に基づくヒンジ構造のド
アの自閉力とを比較するもので、実線はα=4゜、
β=2゜とした本発明に基づくヒンジ構造を用いた
場合のドアの自閉力を示し、破線はα=3゜、β=
0゜とした場合の従来技術に基づくヒンジ構造を用
いたドアの自閉力を示す。
一般にドア全開時のθは60゜〜65゜程度である
が、従来技術に基づくヒンジ構造の場合にはθ=
94゜に於いて自閉力が0になるのに対して、本実
施例によるヒンジ構造の場合θ≒63゜に於いて自
閉力が0となる。即ち、従来技術に基づくヒンジ
構造の場合には略ドア全開時にあつても、第5図
にGとして示されたように、かなりの自閉力が発
生する。また、0゜≦θ≦27゜の範囲にあつては、
本実施例によるヒンジ構造の自閉力が、従来技術
のヒンジ構造の自閉力よりも強いのに対して、θ
>27゜の範囲にあつては、従来技術のヒンジ構造
の自閉力が、本実施例によるヒンジ構造の自閉力
を上回るようになる。従つて、前記したように、
本発明に基づくヒンジ構造の場合、θ=0、即ち
ドア全閉位置近傍に於て強い自閉力が得られ、ド
アの開度が大きくなるに従つて、従来技術に基づ
くヒンジ構造に比較してドアの自閉力が急激に小
さくなる。
上記実施例は車輌前方側にヒンジを有する前部
ドアに関するものであつたが、後部ドア、或いは
横開きのテールゲート、車輌後方側にヒンジを有
するドア等にも等しく適用可能である。
<発明の効果> このように、本発明によれば、ドアチエツカの
構造に何等変更を加える必要を生じさせることな
くドアの自閉力を高めることができるため、所謂
半ドアを効果的に防止することができ、ドアの使
用性を改善する上で多大な効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はヒンジの回動軸線の傾斜方
向を示すための車輌の正面図及び側面図である。
第3図はドアの自閉力を計算する要領を示すため
の説明図である。第4図はドアの自閉力に対する
角度α及びβの影響を示すためのドアの開度に対
するドアの自閉力の大きさを表わすグラフであ
る。第5図は本発明に基づくヒンジ構造及び従来
型式のヒンジ構造に於けるドアの自閉力を比較し
て示すグラフである。 1…車体、2…ヒンジ、3…ドア、4…回動軸
線、5…鉛直線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車輌の開口部に開閉自在に設けられるドアの
    一端側と車体とを連結するための車輌用ドアのヒ
    ンジ構造であつて、 当該ヒンジの回動軸線を、前記開口部の開口面
    に略直交する第1の鉛直面内にて鉛直軸に対して
    角度αをもつて前記ドアの内側に向けて傾斜さ
    せ、かつ前記第1の鉛直面に対して直交する第2
    の鉛直面内にて鉛直軸に対して角度βをもつて前
    記ドアの一端側に向けて傾斜させると共に、 前記ドアの重心からヒンジ軸までの距離rG、
    角度α、角度β、及びドアの全開角度θの関係
    を、 rG・sinα・cosβ・cosθ =rG・sinβ・sinθ となるようにしたことを特徴とする車輌用ドアの
    ヒンジ構造。
JP25123686A 1986-10-22 1986-10-22 車輌用ドアのヒンジ構造 Granted JPS63103729A (ja)

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JPS63103729A JPS63103729A (ja) 1988-05-09
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FR2699458B1 (fr) * 1992-12-21 1995-03-17 Peugeot Agencement d'une porte latérale de véhicule automobile.
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