JP3487170B2 - 車両扉の開き止め装置 - Google Patents
車両扉の開き止め装置Info
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Description
置に関し、特に、箱型車両の後部荷室扉等に使用してそ
の開放角を確実に規制することができる車両扉の開き止
め装置の構造改良に関する。 【0002】 【従来の技術】デリバリーカー等として使用される箱型
車両には後部荷室に後方へ開く観音式扉が設けられるこ
とが多く、この場合、車両側方の他物体との干渉を防止
するために開き止め装置によって車両扉の開き角を90
度付近に制限することが行われている。その一例を図5
に示す。 【0003】図5は後部荷室Rの開口左縁の水平断面図
であり、車両扉Dは荷室側壁R1外に位置するヒンジ中
心D1回りに図の鎖線で示す閉鎖位置から図の実線で示
す開放位置へ矢印で示すように回動可能である。車両扉
Dの裏面に沿ってアーム体5が位置しており、このアー
ム体5は基端51が、荷室Rの側壁R1開口内縁に設け
たブラケット6の回転軸61に結合されて、当該回転軸
61周りのバネ体62によって、先端のローラ52が車
両扉Dの裏面に当接するように図5の時計方向へ回転付
勢されている。 【0004】車両扉Dの裏面にはアーム体5に沿う位置
に開き止め機構7が設けられており、この開き止め機構
7は、立壁71と、立壁71の頂部下面にヒンジ結合さ
れてL字形に延びるストッパ片72と、ストッパ片72
の先端と開き止め機構7の基板74との間に配設された
バネ体73とより構成されており、ストッパ片72の基
端部にはストッパ突起75が形成されている。 【0005】このような開き止め装置を有する車両扉D
において、車両扉Dが開き方向へ回動すると(図5の矢
印)、アーム体5の回動中心61と車両扉Dの回動中心
D1が異なっているため、アーム体5先端のローラ52
が車両扉Dの裏面上を扉側縁方向へ相対移動する。そし
て、車両扉Dが開放される間に、ローラ52は図5の矢
印で示すようにバネ体73のバネ力に抗してストッパ突
起75を押し退け、ストッパ片72の中間部に接する位
置まで移動する。車両扉Dが図5の実線で示す90度近
くまで開くと、ローラ52はそれ以上バネ体73のバネ
力に抗して移動することができなくなり、車両扉Dの開
放作動が停止させられる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の開
き止め装置では、車両扉を開いた状態でこれに強い横風
が当たったりすると、ローラが再びストッパ突起を押し
退けて戻り移動し、車両扉が閉まってしまうことがあっ
た。 【0007】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、強風等による外力に抗して車両扉を所定の開
き角に確実に保持できるとともに、車両扉の再度の開閉
を簡易な操作で行うことができる車両扉の開き止め装置
を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、箱型車両の扉を所定の開放角で停止さ
せる車両扉の開き止め装置であって、車両扉(D)の裏
面に向けて回動付勢され、車両扉(D)の開放に伴い当
該車両扉(D)とは異なる回転軸(12)回りに回動し
て、先端(22)が車両扉(D)の裏面上を相対移動す
るアーム体(2)と、車両扉(D)の裏面に設けられ、
車両扉(D)開時の当該裏面上を相対移動するアーム体
(2)の先端(22)を当該アーム体(2)の回転軸
(12)を中心とする回転により受け入れてその移動を
阻止する凹所(321)を形成した移動規制部材(3)
と、車両扉(D)に設けられたハンドル(43)と、当
該ハンドル(43)を操作するとアーム体(2)を押し
て回転軸(12)を中心に回転させ、これによりアーム
体(2)の先端(22)を凹所(321)から脱出させ
て当該先端(22)の再移動を可能にする規制解除部材
(46)とを具備している。 【0009】本発明によれば、車両扉が所定の開放角ま
で開放されると、移動規制部材の凹所内にアーム体の先
端が受け入れられてその移動が阻止される。この結果、
強風等による外力が車両扉に作用しても、車両扉は開閉
回動することなく確実に所定開放角に保持される。規制
解除部材によりアーム体の先端を凹所内から脱出させる
と当該先端の再移動が可能となり、車両扉を再び開閉回
動させることができる。なお、凹所の側面をアーム体先
端の移動方向に対して略直交する面とすることにより、
アーム体の移動をより確実に阻止することができ、強風
等による車両扉の回動をより確実に防止できる。 【0010】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は箱型車両の後部荷室Rの扉
Dに設けられた開き止め装置の全体斜視図である。図1
において、後部荷室Rの側壁開口内縁にはブラケット1
が設けられ、当該ブラケット1の上下の立壁11に垂直
姿勢で支持された回転軸12に、水平方向へ延びるアー
ム2の基端21が固定されている。図1は車両扉Dが9
0度近くまで開放された状態を示し、アーム2は回転軸
12周囲の上下位置に配設されたバネ体13,14によ
って車両扉Dの裏面に向けて付勢されて、アーム2先端
に設けたU字形の係止金具22が、車両扉Dの裏面に設
けた移動規制部材3に係合している。なお、図2に示す
ように、車両扉Dの回動軸D1は後部荷室Rの側壁R1
外にあって、アーム2の回転軸12とは異なる位置にあ
る。 【0012】移動規制部材3は平板状の基板31(図
2)が車両扉Dの裏面に固定され、基板31の中央に規
制板32が立設されている。規制板32には比較的急斜
面の側面32aの頂部から深い凹所321が形成される
とともに、この凹所321に続いてやや上り傾斜の頂面
32bが形成されている。そして、上記アーム2先端の
係止金具22が凹所321内に進入してこれに係合して
いる。この状態で車両扉Dに閉じ方向の力が作用して
も、凹所321の側面321b(図3)はこの時の係止
金具先端辺221の相対移動方向(図3のB方向)に対
して略直交する面となっているから係止金具22が凹所
321から脱出することはなく、車両扉Dはこの時の開
き角に確実に保持される。車両扉Dに開き方向の力が作
用した場合にも、凹所321の側面321aはこの時の
先端辺221の相対移動方向(図3のA方向)に対して
略直交する面となっているから係止金具22が凹所32
1から脱出することはなく、この場合にも、車両扉Dは
この時の開き角に確実に保持される。 【0013】図1において、車両扉Dの裏面には上下方
向へ操作シャフト41が設けられ、この操作シャフト4
1は上下の二箇所で軸受部材42によって回転自在に支
持されている。操作シャフト41の下端部からは側方へ
U字状に屈曲するハンドル43が延び、操作シャフト4
1は下端周囲に設けたバネ体44によって図1の反時計
方向へ付勢されている。ハンドル43の先端に対向する
車両扉Dの裏面には緩衝用のゴム体45が設けられてい
る。操作シャフト41の上端411は規制板32の板面
を貫通するとともに、当該上端411には図4に示すよ
うな規制解除カム46が設けられている。規制解除カム
46は規制板32に沿ってその下方に位置し(図3)、
狭幅となったその先端461は凹所321の底部近くで
これと重ならない位置に延びている。なお、操作シャフ
ト41の上端部には軸受部材42(図1)の近傍下方に
回転止め板47が突設されている。ハンドル43を手前
に引くと、回転止め板47が車両扉Dの裏面に当接する
(図3の鎖線)まで操作シャフト41が回転して規制解
除カム46が図3の鎖線で示すように時計方向へ回動し
て、係止金具22の先端辺221を矢印で示すように凹
所321外へ押し出す。これにより、車両扉Dの開閉が
再び可能となる。 【0014】このような構造の開き止め装置を設けた車
両扉Dにおいて、車両扉Dが閉じている状態では、図2
の鎖線で示すように、アーム2はその中間位置が車両扉
D上の規制板32の頂部に当接している。車両扉Dが開
くと、その開放にともなってアーム2は規制板32の頂
部に当接しつつ先端の係止金具22が規制板32に近づ
くように相対移動し、さらに車両扉Dが開くにつれて係
止金具22の先端辺221が規制板32の頂面32b上
に当接してこれに沿って移動する。そして、車両扉Dが
図2に示す90度近くまで開放されると、既に説明した
ように、上記先端辺221が規制板32の凹所321内
に進入してこれと係合し、車両扉Dの回動が規制され
る。規制板32の凹所321内に進入した先端辺221
に対して、凹所321の両側面321a,321b(図
3)はその移動方向に略直交する面になっているから、
開閉方向への外力が作用しても車両扉Dは所定の開放位
置に確実に保持される。 【0015】車両扉Dを閉鎖し、あるいは90度以上に
開放したい場合には、既に説明したように、ハンドル4
3を手前に引いて規制解除カム46により係止金具22
の先端辺221を凹所321外へ押し出す。なお、ハン
ドル43を手前に引いた状態で車両扉Dを開閉すれば、
車両扉Dは90度付近で停止することなく大きく開放回
動され、あるいは大きく開放した状態から90度付近で
停止することなく閉鎖回動される。 【0016】 【発明の効果】以上のように、本発明の車両扉の開き止
め装置によれば、強風等による外力に抗して車両扉を所
定の開き角に確実に保持できるとともに、車両扉の再度
の開閉を簡易な操作で行うことができる。
の開き止め装置の全体斜視図である。 【図2】車両扉開放状態での開き止め装置の部分断面平
面図である。 【図3】移動規制部材の平面図である。 【図4】操作シャフト先端の規制解除カムの斜視図であ
る。 【図5】従来の開き止め装置を備えた車両扉の開放状態
での部分断面平面図である。 【符号の説明】 1…ブラケット、2…アーム体、22…先端、3…移動
規制部材、32…規制板、321…凹所、321a,3
21b…側面、46…規制解除カム、D…車両扉。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 箱型車両の扉を所定の開放角で停止させ
る車両扉の開き止め装置であって、前記車両扉の裏面に
向けて回動付勢され、前記車両扉の開放に伴い車両扉と
は異なる回転軸回りに回動して、先端が前記車両扉の裏
面上を相対移動するアーム体と、前記車両扉の裏面に設
けられ、車両扉開時の当該裏面上を相対移動する前記ア
ーム体の先端を当該アーム体の前記回転軸を中心とする
回転により受け入れてその移動を阻止する凹所を形成し
た移動規制部材と、車両扉に設けられたハンドルと、当
該ハンドルを操作すると前記アーム体を押して前記回転
軸を中心に回転させ、これにより前記アーム体の先端を
前記凹所から脱出させて当該先端の再移動を可能にする
規制解除部材とを具備する車両扉の開き止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13117198A JP3487170B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 車両扉の開き止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13117198A JP3487170B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 車両扉の開き止め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301276A JPH11301276A (ja) | 1999-11-02 |
JP3487170B2 true JP3487170B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=15051678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13117198A Expired - Lifetime JP3487170B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 車両扉の開き止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3487170B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2298853C (en) * | 2000-02-15 | 2005-05-10 | Multimatic Inc. | Releasable automotive door stop |
KR100401657B1 (ko) * | 2000-12-13 | 2003-10-11 | 기아자동차주식회사 | 자동차의 백도어 개방구조 |
JP5732508B2 (ja) * | 2013-10-11 | 2015-06-10 | タキゲン製造株式会社 | 貨物自動車用扉のストッパ装置 |
-
1998
- 1998-04-23 JP JP13117198A patent/JP3487170B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11301276A (ja) | 1999-11-02 |
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