JPH053936Y2 - - Google Patents

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JPH053936Y2
JPH053936Y2 JP13137784U JP13137784U JPH053936Y2 JP H053936 Y2 JPH053936 Y2 JP H053936Y2 JP 13137784 U JP13137784 U JP 13137784U JP 13137784 U JP13137784 U JP 13137784U JP H053936 Y2 JPH053936 Y2 JP H053936Y2
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cover
lock cylinder
case
locking
tachograph
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JP13137784U
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JPS6146415U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は大型トラツク等の自動車に用いられる
タコグラフに係るものであり、特にタコグラフ機
構を収納したケースに対し開閉可能に取りつけら
れる蓋体の施錠装置に関するものである。
〔従来の技術〕
この種の装置における従来技術を第4図〜第6
図にて説明する。
第4図はタコグラフに内蔵された速度計の前面
を示すもので、タコグラフ機構を収納したケース
の前面には、目盛1、指針2等を取り付けたカバ
ー3が設けられ、このカバー3の前面を更に透明
板4で覆い、前端側より、目盛1、指針2を目視
できるようになつている。カバー3の上部には略
円形のカバー3の周部より延出部3aが形成さ
れ、この延出部3aにはタコグラフ機構から記録
紙を取り出すためのカバー開閉装置をロツクする
施錠装置5が取り付けられている。
第5図はカバー3の開閉機構を示す断面図であ
り、カバー3はタコグラフ機構を収納したケース
6に対し、ヒンジ7により開閉自在に取り付けら
れており、ケース6の上部に形成した突出部6a
に孔6bを穿ち、この孔6に設けた段部6cに前
記施錠装置5の係止爪8が係合することにより、
カバー3はケース6に施錠される。尚図中6dは
ケース6内を密封するパツキングである。
第6図は上記施錠装置を拡大した断面図であ
り、施錠装置5は前記係止爪8、錠前シリンダ
9、錠前シリンダ9に内蔵された係止爪9f等か
らなる。図において、錠前シリンダ9は金属材か
らなり、前端にフランジ部9a、後端にネジ受部
9bを有し、カバー3の延出部3aに形成した孔
3bに挿入され、ネジ10により別の金属部材か
らなる係止爪8をネジ受部9bに固着することに
より前記フランジ部9aの下面と孔3bの段部3
cとの間に配したスプリングワツシヤ11の弾性
力に抗してがたなく延出部3aに保持される。
第5図、第6図を参照して施錠装置5の動作を
説明する。まず、錠前シリンダ9の前面側から鍵
12を錠前シリンダ9の鍵孔(図示せず)に差し
込み、右又は左方向に回転させる。錠前シリンダ
9は孔3b内を鍵12と一体に回動し、先端に固
定された係止爪8がケース6の突出部6aに形成
した孔6bの段部6cから離脱する。これにより
係止爪8は孔6b内を通つて外方へ脱出すること
ができるから、操作者は、鍵12をもつたまま手
前に引けば、カバー3全体はヒンジ7を支点に回
動して開放される。尚この際、錠前シリンダ9が
孔3b内を回転することにより、錠前シリンダ9
の外周部から突出していた係止爪9fが内部に移
動し、鍵12を鍵孔内にロツクし、抜けを阻止す
る。従つて、上述の如くカバー3を開放する際は
操作者は鍵12をつかんで手前に引くことができ
る。
カバー3を閉じて鍵12を逆に回せば、係止爪
8は再びケース6の段部6cに乗り上げ、カバー
3はケース6施錠され、鍵12のロツクも外れて
抜き取ることができる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし乍ら上記従来装置にあつては次のような
欠点を有している。即ち、錠前シリンダ9は、フ
ランジ部9aと段部3cとの間に配したスプリン
グワツシヤ11に抗して係止爪8をネジ止めする
ことによりカバー3に取り付けられているため、
前記スプリングワツシヤ11は、錠前シリンダ9
自身の取付ガタを吸収するとともに係止爪8とケ
ース6段部6cとの施錠保持を確実に行うという
2つの作用をもつことになるから、スプリングワ
ツシヤ11には比較的大きな弾性力を必要とし、
その結果、施錠操作力が大きくなるとともに、ス
プリングワツシヤ11と摺動するカバー6の段部
6が摩耗し易いという欠点を生じる。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記の欠点に鑑みてなされたもので、
施錠操作力を軽減するとともに、施錠装置の耐久
性を向上させたタコグラフの蓋体施錠装置の提供
を目的とし、そのため構成として、タコグラフ機
構を収納したケースの前面に、速度計、回転計等
の目盛、指針などを備えたカバーを開閉自在に取
り付け、更にこのカバーの前面を透明板にて覆つ
たタコグラフであつて、前記カバーに回動自在に
取り付けた係止爪を、前面側から挿入した鍵にて
操作することによりケースから離脱させ、カバー
を用いてケース内から記録紙を取り出すようにし
たものにおいて、前記カバーをカバー本体及び透
明板保持部材の2部品に着脱可能に分割し、前記
透明板保持部材の周部には錠前シリンダを回動可
能に嵌着し、前記係止爪の一端又は錠前シリンダ
の先端の一方に突片、他方にこの突片と係合する
溝部をそれぞれ形成し、溝部と突片との係合によ
り錠前シリンダと係止爪とを回転方向に連動させ
るたことを特徴としている。
〔実施例〕
第1図は本考案実施例の要部断面図であり、図
において、カバーはカバー本体と透明板保持部
材から成り、透明板保持部材は略リング状の
合成樹脂枠体に透明板を装着したもので、枠体の
一部には筒状のシリンダ収納部4aが一体に形成
されている。シリンダ収納部4aは前面側に段部
4bを、後面側に鍔部4cをそれぞれ有し、錠前
シリンダ9に形成したフランジ部9aを前記段部
4bに当接し、2つの突起9c,9dを前記鍔部
4cに係合することにより錠前シリンダ9は収納
部4a内で回動自在に保持される。
この錠前シリンダ9の突起9c,9dとシリン
ダ収納部4aとの係合状態を示すのが第2図であ
り、シリンダ収納部4aの鍔部4cには、幅が比
較的大きな第1切欠部4dと、幅が比較的小さな
第2の切欠部4eが設けてあり、これに対し錠前
シリンダ9には前記第1切欠部4dが挿通可能な
第1突起9cと、第2切欠部4eが挿通可能な第
2突起9dとが設けられ、錠前シリンダ9を装着
する際は、第1切欠部4dに第1突起9cを、第
1切欠部4eに第て2突起9dを一致させてシリ
ンダ収納部4aの前面側より挿入し、錠前シリン
ダ9を約90度回転させることにより、突起9c,
9dを鍔部4cに係合させるのである。
また前記錠前シリンダ9の先端面には直線状の
溝部9eを形成しており、この溝部9eには後述
する突片13bが係合する。
前記係止爪8はシリンダ収納部4aと対応する
カバー本体の周部に取り付けられるもので、第
1図に示すようにカバー本体に穿つた孔に挿入
され柱状体13にネジ14にて固着され、柱状体
13とともにカバー本体に対し回動自在であ
る。柱状体13の端部にはフランジ部13a及び
突片13bが一体に形成されており、フランジ部
13aとカバー本体の壁面との間にはスプリン
グワツシヤ15が介在して係止爪8を常にカバー
本体方向へ付勢するとともに、突片13bが前
記錠前シリンダ9に形成した溝部9eに係合す
る。
係止爪8はケース6に形成した段部6cに係合
しているが、この段部6cの高さaは係止爪8を
支持するカバー本体の突部の長さbより幾分大
きく形成される。これにより係止爪8の回動時に
前記スプリングワツシヤ15を圧縮して、係止爪
8を段部6c上に乗り上げ、がたなく係止するこ
とができるようにしたものである。
尚、第1図において16はパツキング、9fは
錠前シリンダ9内に収納され錠前シリンダ9の回
動によりシリンダの中心軸と直角方向に移動して
挿入された鍵12をロツクする係止片である。
第3図は本考案実施例のタコグラフの正面図で
あり、カバーの周部には上記の如き施錠装置がそ
の外周から突出せず一体に組み込まれている。
次に施錠装置の動作を説明する。錠前シリンダ
9の正面から鍵12を挿入して右又は左に回動す
ると、錠前シリンダ9とともに突片13bと溝部
9eとの係合によつて連結された柱状体13及び
係止爪8が回転してケース6の段部6cとの施錠
が解かれる。この際の回動抵抗は係止爪8と段部
6cとの係合をがたなくするためのスプリングワ
ツシヤー15による摩擦力のみであるあるから、
極めて小さいものである。また錠前シリンダ9の
回動によりカム9fが錠前シリンダ9内に移動し
て鍵12をロツクする。従つて操作者は鍵12を
持つて手前に引けば、カバーは一体にヒンジ7を
中心として回動し、ケース6内の記録紙を取り出
すことができる。
カバーを閉じるときは上述と逆の操作を行えば
よい。係止爪8はスプリングワツシヤー15に抗
して段部6c上に乗り上げて施錠するとともに、
錠前シリンダ9の回動によりカム9fと鍵12と
のロツクが外れて、鍵12を抜き出すことができ
る。
尚上記動作中において錠前シリンダ9が透明板
保持部材より脱落することはない。即ち、第
1、第2の切欠部4a,4eと第1、第2の突起
9c,9dはそれぞれ対応位置から90度回転した
位置にて係止しており、錠前シリンダ9の回動動
作角が90度以下であるか、又はその取付回転方向
と操作方向とが同一方向であるように設定されて
いれば、動作中に第1、第2の切欠部4d,4e
と第1、第2の突起9c,9dが一致しないから
である。
〔考案の効果〕
本考案は以上の如くであり、施錠装置を錠前シ
リンダと、係止爪とに分離し、錠前シリンダを透
明板保持部材に、係止爪をカバー本体にそれぞれ
取り付け、両者を突片と溝とによつて回動時のみ
連動するようにしたものであるから、錠前シリン
ダ本体を固定するための強いスプリングを必要と
せず、係止爪の施錠のがたをおさえるだけの比較
的小さな弾性力のバネを係止爪に作用させればよ
いから、施錠操作力を軽減することができるとと
もに、繰り返す施錠操作の際のバネとバネ受部と
の摩擦力を小さくして、バネ及びバネ受部の損
傷、劣化を妨止することができ、装置の耐久性を
向上させることができる。しかも錠前シリンダの
取付けにはスプリングワツシヤ等の強い弾性力が
作用しないから、錠前シリンダを樹脂成形品とす
ることができ、装置の軽量化及びコストダウンを
図ることができる。
また、突片と溝部との係合は互いの回動方向の
みを規制しているだけであるから、透明板保持部
材をカバーに対し回動自在に取り付け施錠機構と
は無関係に開閉させたり、あるいは透明板保持部
材又はカバーに一体に形成した弾性爪などにより
両者を連結して、必要に応じて自在に着脱するこ
とができる。従つて、従来の如くカバー周辺に延
出部を形成して、ここに施錠装置を取り付ける必
要がなく、透明カバーを含めたカバー全体の周辺
部の一部に施錠装置を設けることができるから、
装置の小型化、スペース効率の向上等を図ること
ができ、デザイン上の自由度も増すものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の要部断面図、第2図は
本考案実施例の第1図におけるA−A線断面図、
第3図は本考案実施例の正面図、第4図は従来例
の正面図、第5図は従来例のカバーの開閉状態を
説明する側面図、第6図は実施例例の施錠装置を
説明する拡大断面図である。 1……目盛、2……指針、3……カバー、4…
…透明板、5……施錠装置、6……ケース、8…
…係止爪、9……錠前シリンダ、9e……溝部、
13b……突片、……カバー本体、……透明
板保持部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タコグラフ機構を収納したケースの前面に、速
    度計、回転計等の目盛、指針などを備えたカバー
    を開閉自在に取り付け、更にこのカバーの前面を
    透明板にて被覆したタコグラフであつて、前記カ
    バーに回動自在に取り付けた係止爪を、前面側か
    ら挿入した鍵にて操作することによりケースから
    離脱させ、カバーを開いてケース内から記録紙を
    取り出すようにしたものにおいて、前記カバーを
    カバー本体及び透明板保持部材の2部品に着脱可
    能に分割し、カバー本体の周部には前記係止爪を
    取り付け、透明板保持部材の周部には錠前シリン
    ダを回動可能に嵌着し、前記係止爪の一端又は錠
    前シリンダの先端の一方に突片、他方にこの突片
    と係合する溝部をそれぞれ形成し、溝部と突片と
    の係合により錠前シリンダと係止爪とを回転方向
    に連動させることを特徴とするタコグラフの蓋体
    施錠装置。
JP13137784U 1984-08-31 1984-08-31 タコグラフの蓋体施錠装置 Granted JPS6146415U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13137784U JPS6146415U (ja) 1984-08-31 1984-08-31 タコグラフの蓋体施錠装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP13137784U JPS6146415U (ja) 1984-08-31 1984-08-31 タコグラフの蓋体施錠装置

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Publication Number Publication Date
JPS6146415U JPS6146415U (ja) 1986-03-28
JPH053936Y2 true JPH053936Y2 (ja) 1993-01-29

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JP13137784U Granted JPS6146415U (ja) 1984-08-31 1984-08-31 タコグラフの蓋体施錠装置

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