JPH053877B2 - - Google Patents

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JPH053877B2
JPH053877B2 JP60096385A JP9638585A JPH053877B2 JP H053877 B2 JPH053877 B2 JP H053877B2 JP 60096385 A JP60096385 A JP 60096385A JP 9638585 A JP9638585 A JP 9638585A JP H053877 B2 JPH053877 B2 JP H053877B2
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JP
Japan
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mmol
methoxy
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general formula
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JP60096385A
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JPS61254559A (ja
Inventor
Makoto Takai
Noriie Ito
Toshio Wakabayashi
Seiitsu Murota
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Priority to JP60096385A priority Critical patent/JPS61254559A/ja
Publication of JPS61254559A publication Critical patent/JPS61254559A/ja
Publication of JPH053877B2 publication Critical patent/JPH053877B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、新規なビニル誘導体およびこれを含
有する5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤に関する
ものである。本発明によつて提供されるビニル誘
導体は酵素である5−リポキシゲナーゼの作用を
阻害する活性を有する。アレルギーの発症因子で
あるロイコトリエンC4(LTC4)、ロイコトリエン
D4(LTD4)と云つたロイコトリエン類は生体内
でアラキドン酸から5−リポキシゲナーゼの作用
によつて生合成される。従つて5−リポキシゲナ
ーゼの作用阻害活性を有する本発明のビニル誘導
体は前記アレルギーの発症因子の生合成を抑制
し、抗アレルギー剤として有用である。 先行技術 最近、アラキドン酸から5−リポキシゲナーゼ
の作用によりロイコトリエン類が生成し、これら
のロイコトリエン類がアレルギー発症因子である
ことが解明された〔サイエンス(Science)第220
巻、568ページ、1983年、ジ アメリカン、アソ
シエーシヨン フオア ジ アドバンスメント
オブ サイエンス(The American Association
for the advancement of Science)社発行〕。 前述のようにアレルギー性の疾患であるアレル
ギー性喘息、アレルギー性鼻炎の発症にはアラキ
ドン酸の5−リポキシゲナーゼ生成物であるロイ
コトリエン類(LTC4,LTD4)が重要な因子と
して関与しているので、5−リポキシゲナーゼを
失活させ、その作用を阻害する活性を有する薬剤
の出現が強く望まれている。 本発明者らはビニル誘導体を種々合成し、それ
らの5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性を鋭意
研究した結果、本発明に係るビニル誘導体が強力
な5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性を有する
ことを見い出し本発明を完成するに至つた。 発明の目的 本発明は新規なビニル誘導体およびこれを含有
する5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤を提供する
ことを目的とする。 上記目的に沿う本発明は、一般式() 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3
−メトキシ−4−ヒドロキシ基、3−エトキシ−
4−ヒドロキシ基、3−プロポキシ−4−ヒドロ
キシ基、3,4−ジメトキシ基、3,5−ジメト
キシ−4−ヒドロキシ基、3,5−ジメトキシ−
4−トルオイルオキシ基または3,4,5−トリ
メトキシ基を表わす。nはトランス配置の二重結
合の数を表わし、1または2である。Yは一般式
() (式中、lは2または3を示す) で表わされる基および一般式() (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
トキシ基を示し、kは2または3を示す)で表わ
される基および一般式() で表わされる基および一般式() (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
トキシ基を示す) で表わされる基から選ばれる基を表わす〕で示さ
れるビニル誘導体である。 また、本発明は一般式() 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3
−メトキシ−4−ヒドロキシ基、3−エトキシ−
4−ヒドロキシ基、3−プロポキシ−4−ヒドロ
キシ基、3,4−ジメトキシ基、3,5−ジメト
キシ−4−ヒドロキシ基、3,5−ジメトキシ−
4−トルオイルオキシ基または3,4,5−トリ
メトキシ基を表わす。nはトランス配置の二重結
合の数を表わし、1または2である。Yは一般式
() (式中、lは2または3を示す) で表わされる基および一般式() (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
トキシ基を示し、kは2または3を示す)で表わ
される基および一般式() で表わされる基および一般式() (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
トキシ基を示す) で表わされる基から選ばれる基を表わす〕で示さ
れるビニル誘導体を含有する5−リポキシゲナー
ゼ作用阻害剤である。 本発明における前記式()で示されるハロゲ
ン原子としては、フロル、クロルもしくはブロム
が好ましい。尚、本発明において5−リポキシゲ
ナーゼ作用阻害剤とは5−リポキシゲナーゼの作
用を抑制する作用を有する製剤を意味する。 発明の具体的説明 本発明の前記式()で示されるビニル誘導体
は下記式()で示されるアルコール誘導体 〔式中、(R)mは、3,4−ジ(β−メトキシ
エトキシメトキシ)基、3,4−ジ−テトラヒド
ロピラニルオキシ基、3,4−ジ−(t−ブチル
−ジメチルシリル)基、3,4−ジ−エトキシカ
ルボニルオキシ基、3−メトキシ−4−(β−メ
トキシエトキシメトキシ)基、3−メトキシ−4
−テトラヒドロピラニルオキシ基、3−メトキシ
−4−(t−ブチル−ジメチルシリル)基、3−
メトキシ−4−エトキシカルボニルオキシ基、3
−エトキシ−4−(β−メトキシエトキシメトキ
シ)基、3−エトキシ−4−テトラヒドロピラニ
ルオキシ基、3−エトキシ−4−(t−ブチルジ
メチルシリル)基、3−エトキシ−4−エトキシ
カルボニルオキシ基、3−プロポキシ−4−(β
−メトキシエトキシメトキシ)基、3−プロポキ
シ−4−テトラヒドロピラニルオキシ基、3−プ
ロポキシ−4−(t−ブチルジメチルシリル)基、
3−プロポキシ−4−エトキシカルボニルオキシ
基、3,4−ジメトキシ基、3,5−ジメトキシ
−4−(βーメトキシエトキシメトキシ)基、3,
5−ジメトキシ−4−テトラヒドロピラニルオキ
シ基、3,5−ジメトキシ−4−(t−ブチルジ
メチルシリル)基、3,5−ジメトキシ−4−エ
トキシカルボニルオキシ基、または3,4,5−
トリメトキシ基を表わす。nはトランス配置の二
重結合の数を表わし、0または1である。〕 と下記式()で示されるピペリジン誘導体 (式中、lは2または3を示す) または、下記式()で示されるピペラジン誘
導体 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
トキシ基を示し、kは2または3を示す)との縮
合反応及び脱保護基反応または()式で示され
るアルコール誘導体の水酸基をメシル化またはブ
ロム化した化合物と下記式()で示されるピペ
リジン誘導体 または下記式()で示されるピペラジン誘導
(式中、Xは水素原子、またはメトキシ基を示
す) との縮合反応及び脱保護基反応を行うことにより
得られる。 本発明のビニル誘導体は5−リポキシゲナーゼ
作用阻害剤すなわち抗アレルギー剤として使用さ
れ、投与量は症状により異なるが一般に成人1日
量10〜2000mg、好ましくは20〜600mgであり、症
状に応じて必要により1〜3回に分けて投与する
のがよい。投与方法は投与に適した任意の形態を
とることができ、特に経口投与が望ましいが静注
も可能である。 本発明の化合物は有効成分若しくは有効成分の
1つとして単独又は通常の方法で製剤担体あるい
は賦形剤等と混合され、錠剤、糖衣錠、散剤、カ
プセル剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤、注射液等に製
剤化された種々の形態で適用できる。担体あるい
は賦形剤の例としては炭酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、でんぷん、ブドウ糖、乳糖、デキスト
リン、アルギン酸、マンニトール、タルク、ステ
アリン酸マグネシウム等があげられる。 次に実施例および試験例を示して本発明をさら
に具体的にするが、本発明はこれらに何ら限定さ
れるものではない。 実施例 1 60%ソデイウムヒドリド70mg(1.2ミリモル)
をn−ヘキサンで洗つたのちベンゼン5mgを加え
る。この液に3−(3−メトキシ−4−テトラヒ
ドロピラニルオキシフエニル)−2−プロペノー
ル316mg(1.2ミリモル)のベンゼン溶液5mlを加
え、1時間加熱還流したのち、1−(3−クロロ
プロピル)−4−(ベンズヒドリルオキシ)−ピペ
リジン420mg(1.2ミリモル)を加え、20時間加熱
還流した。反応液に酢酸エチルを加え、炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄後減圧濃縮し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーに付し、クロロホル
ム−メタノール(100:1)溶出画分より、1−
〔3−{3−(3−メトキシ−4−テトラヒドロピ
ラニルオキシフエニル)−2−プロペノイルオキ
シ}−プロピル〕−4−(ベンズヒドリルオキシ)−
ピペリジン369mg(0.65ミリモル)を得た。 該ピペリジン体369mg(0.65ミリモル)をメタ
ノール5mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸・
水和物140mg(0.7ミリモル)を加え室温にて30分
間反応させた。反応液に水を加え、炭酸水素ナト
リウム水溶液にてPH10としたのちクロロホルムで
抽出し、有機層を減圧濃縮後、シリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付し、クロロホルム−メタ
ノール(50:1)溶出画分より1−〔3−{3−
(3−メトキシ−4−ヒドロキシフエニル)−2−
プロペノイルオキシ}−プロピル〕−4−(ベンズ
ヒドリルオキシ)−ピペリジン204mg(0.42ミリモ
ル)を得た。 このものの分光学的データは下記式()の
構造を支持する。 1H−NMR(d6−acetone)δ(ppm):1.5〜3.6
(13H,m)、3.43(2H,t,J=6Hz),3.80
(3H,s)、4.00(2H,d,J=6Hz),5.55(1H,
s)、6.07(1H,d,t,J=16,6Hz),6.50
(1H,d,J=16Hz),6.67〜7.5(13H,m) IRνcm-1 nax(KBr):3400,1595,1515,1275 実施例 2 60%ソデイウムヒドリド40mg(1ミリモル)を
n−ヘキサンで洗つたのち、ベンゼン1mlを加え
る。この液に、3−(3−メトキシ−4−テトラ
ヒドロピラニルオキシ−フエニル)−2−プロペ
ノール264mg(1ミリモル)のベンゼン5ml溶液
を加え、1時間加熱還流したのち、1−(ベンズ
ヒドリル)−4−(2−クロロエチル)ピペラジン
315mg(1ミリモル)のベンゼン2ml溶液を加え、
少量の水素化ナトリウムを加え、15時間加熱還流
した。反応液に酢酸エチルを加え、炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄後、減圧濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付し、ベンゼン−酢
酸エチル(20:1)溶出画分より1−(ベンズヒ
ドリル)−4−〔2−{3−(3−メトキシ−4−テ
トラヒドロピラニルオキシ−フエニル)−2−プ
ロペノイルオキシ}−エチル〕ピペラジン100mg
(0.225ミリモル)を得た。 該ピペラジン体100mg(0.225ミリモル)をメタ
ノール5mlみ懸濁し、p−トルエンスルホン酸・
−水和物95mg(0.5ミリモル)を加え室温で30分
間反応させた。反応後に水を加え、炭酸水素ナト
リウム水溶液でPH10としたのち、クロロホルムで
抽出し有機層を減圧濃縮後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフイーに付し、クロロホルム−メタノ
ール(50:1)溶出画分より1−(ベンズヒドリ
ル)−4−〔2−{3−(3−メトキシ−4−ヒドロ
キシフエニル)−2−プロペノイルオキシ}−エチ
ル〕ピペラジン80mg(0.18ミリモル)を得た。 このものの分光学的データは下記式()の
構造を支持する。 1H−NMR(d6−acetone)δ(ppm):2.43(10H,
m)、3.53(2H,t,J=6Hz),3.77(3H,s),
4.02(2H,d,J=5Hz),4.18(1H,s),6.03
(1H,d,t,J=16.5Hz),6.47(1H,d,J
=16Hz),6.7〜7.5(13H,m) IRνcm-1 nax(KBr):3400,1595,1515,1280 実施例 3 3−(3−メトキシ−4−β−メトキシエトキ
シメトキシフエニル)−2−プロペノール(162)
470mg(1.75ミリモル)と四臭化炭素1162mg
(3.50ミリモル)の乾燥エーテル溶液(10mg)に
室温にてトリ−n−オクチルフオスフイン1299mg
(3.50ミリモル)を加える。20分間攪拌後、無水
炭酸カリウム484mg(3.50ミリモル)と4−ベン
ズヒドロキシピペリジン699mg(2.63ミリモル)
を加え室温にて1時間攪拌した。反応液に水を加
え、酢酸エチルエステルで抽出する。有機層を減
圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーに付し、クロロホルム−メタノール(100:1)
溶出画分よりN−3−(3−メトキシ−4−β−
メトキシエトキシメトキシフエニル)−2−プロ
ペニル−4−ベンズヒドロキシピペリジン609mg
(1.18ミリモル)を得た。 該ピペリジン化合物609mg(1.18ミリモル)の
MeOH溶液(10ml)にp−トルエンスルホン
酸・−水和物337mg(1.77ミリモル)を加え30分
間加熱還流する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出する。有
機層を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマト
グラフイーに付し、クロロホルム−メタノール
(100:1)溶出画分よりN−3−(3−メトキシ
−4−ヒドロキシフエニル)−2−プロペニル−
4−ベンズヒドロキシピペリジン348mg(0.18ミ
リモル)を得た。このものの分光学的データは下
記式()の構造を支持する。 1HNMR(CDCl3)δ(ppm):1.83(4H,m),
2.31(2H,m),2.71(2H,m),3.08(2H,d,J
=6Hz)、3.46(1H,m),3.70(3H,s)、5.44
(1H,s),6.0〜6.86(6H,m)、7.23(10H,m) IRνcm-1 nax(CHCl3):3540,2940,1600,1512 実施例 4 3−(3−メトキシ−4−β−メトキシエトキ
シメトキシフエニル)−2−プロペノール470mg
(1.75ミリモル)と四臭化炭素1162mg(3.50ミリ
モル)の乾燥エーテル溶液(10ml)に、室温にて
トリ−n−オクチルフオスフイン1299mg(3.50ミ
リモル)を加える。20分間攪拌後、無水炭酸カリ
ウム484mg(3.50ミリモル)と、ベンズヒドリル
シピペラジン882mg(3.50ミリモル)を加え、室
温にて1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸
エチルで抽出する。有機層を減圧濃縮し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーに付し、クロロホ
ルム−メタノール(100:1)溶出画分よりN−
3−(3−メトキシ−4−β−メトキシエトキシ
メトキシフエニル)−2−プロペニル−N′−ベン
ズヒドリルピペラジン590mg(1.18ミリモル)を
得た。 該ピペラジン化合物590mg(1.18ミリモル)の
メタノール溶液(10ml)にp−トルエンスルホン
酸・一水和物456mg(2.4ミリモル)を加え、30分
間加熱還流した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、有機層
を減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付し、クロロホルム−メタノール(100:
1)溶出画分よりN−3−(3−メトキシ−4−
ヒドロキシフエニル)−2−プロペニル−N′−ベ
ンズヒドリルピペラジン402mg(0.8ミリモル)を
得た。このものの分光学的データは下記式(
)の構造を支持する。 IRνcm-1 nax(KBr):3450,1600,1515 実施例 5 3−{3,5−ジメトキシ−4−(β−メトキシ
エトキシメトキシ)−フエニル}−2−プロペン酸
エチル3.66g(1.07ミリモル)を乾燥テトラヒドロ
フラン100mlに溶解し、−10℃に冷却する。この溶
液にアルゴン雰囲気下、水素化リチウムアルミニ
ウム420mg(11ミリモル)を加え、20分反応させ
たのち、飽和塩化アンモニウム水溶液を加える。
反応液をクロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃
縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
し、クロロホルム−メタノール(100:1)溶出
画分より3−{3.5−ジメトキシ−4−(β−メト
キシエトキシメトキシ)−フエニル}−2−プロペ
ノール2.6g(8.78ミリモル)を得る。 アルゴン雰囲気下、該アルコール体407mg
(1.37ミリモル)のピリジン5ml溶液に、0℃で
メシルクロライド160mg(1.4ミリモル)を加え、
室温で1時間反応させる。この反応液にp−クロ
ロベンズヒドリルピペラジン430mg(1.5ミリモ
ル)を加え、室温で1時間反応させたのち、水を
加え、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃
縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイーに付し、クロロホルム−メタノール
(100:1)溶出画分より1−(p−クロロベンズ
ヒドリル)−4−〔3−{3,5−ジメトキシ−4
−(β−メトキシエトキシメトキシ)−フエニル}
−2−プロペニル〕−ピペラジン180mg(0.33ミリ
モル)を得た。 該ピペラジン体180mg(0.33ミリモル)をメタ
ノール2mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸・
−水和物133mg(0.7ミリモル)を加え、15分間加
熱還流した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、PH10としたのちクロロホルムで抽出し
た。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーに付し、クロロホ
ルム−メタノール(100:1)溶出画分より、1
−(p−クロロベンズヒドリル)−4−{3−(3,
5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ−フエニル)−
2−プロペニル}−ピペラジン90mg(0.19ミリモ
ル)を得た。このものの分光学的データは下記式
()の構造を支持する。 1H−NMR(d6−acetone)δ(ppm):2.43(8H,
m)、3.08(1H,d,J=6Hz),3.80(6H,s)、
4.28(1H,s),6.10(1H,d,t,J=15.6Hz)、
6.45(1H,d,J=15Hz)、6.68(2H,s)、7.1〜
7.5(9H,m) IRνcm-1 nax(KBr):3450,1600,1515,1330,1115 実施例 6 アルゴン雰囲気下、−45℃にて、エチル5−(3
−メトキシ−4−テトラヒドロピラニルオキシフ
エニル)−2,4−ペンタジエノエイト3.77g
(11.3ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン溶液
(130ml)に水素化リチウムアルミニウム430mg
(11.3ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン懸濁
液(20ml)を滴下する。攪拌しながら0℃まで4
時間を要して昇温する。反応液に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加え、クロロホルムにて描出し、
有機層を減圧下濃縮する。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーに付し、ベンゼン
−酢酸エチル(3:1)溶出画分より5−(3−
メトキシ−4−テトラヒドロピラニルオキシフエ
ニル)−2,4−ペンタジエノール1.50g(5.2ミリ
モル)を得た。 該アリルアルコール化合物500mg(1.72ミリモ
ル)の乾燥ベンゼン溶液(5ml)に、60%水素化
ナトリウム137.6mg(3.44ミリモル)を加え1時
間加熱還流する。反応液にN−2−クロロエチル
−N′−p−クロロベンズヒドリルピペラジン
601.5mg(1.72ミリモル)の乾燥ベンゼン溶液
(5ml)を加え、16時間加熱還流する。反応液に
水を加えベンゼンにて抽出し、有機層を減圧下濃
縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーに付し、ベンゼン−酢酸エチル(1:
1)溶出画分より、N−2−〔5−(3−メトキシ
−4−テトラヒドロピラニルオキシフエニル)−
2,4−ペンタジエニルオキシ〕−エチル−N′−
p−クロロベンズヒドリルピペラジン147.6mg
(0.25ミリモル)を得た。 該ピペラジン化合物294mg(0.5ミリモル)の
MeOH懸濁液(5ml)にp−トルエンスルホン
酸・−水和物190mg(1ミリモル)を加え室温に
て10分間攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層
を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーに付す。クロロホルム−
メタノール(100:1)溶出画分よりN−2−〔5
−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフエニル)−
2,4−ペンタジエニルオキシ〕エチル−N′−
p−クロロベンズヒドリルピペラジン90mg(0.18
ミリモル)を得た。このものの分光学的データは
下記式()の構造を支持する。 1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):2.40(10H,m),
3.53(2H,t(J=6.0Hz))、3.83(3H,s)、3.99
(2H,d(J=6.0Hz))、4.60(1H,s),5.80〜
7.50(17H,m) IRνcm-1 nax(KBr):3400,2810,1590,1515,1280 実施例 7 アルゴン雰囲気下、−45℃にてエチル5−(3−
メトキシ−4−β−メトキシエトキシメトキシフ
エニル)−2,4−ペンタジエノエイト2.00g
(5.92ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン溶液
(10ml)に水素化リチウムアルミニウム225mg
(5.92ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン懸濁
液(5ml)を滴下する。30分後−15℃とし、さら
に1時間攪拌する。反応液に飽和塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出し、有機
層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーに付す。ベンゼン−酢酸
エチル(3:1)溶出画分より5−(3−メトキ
シ−4−β−、メトキシエトキシフエニル)−2,
4−ペンタジエノール720mg(2.45ミリモル)を
得た。 該アリルアルコール化合物720mg(2.45ミリモ
ル)と四臭化炭素1.22g(3.68ミリモル)の乾燥エ
ーテル溶液(20ml)にトリフエニルホスフイン
964mg(3.68ミリモル)を加え室温にて30分攪拌
する。反応液にベンズヒドリルピペラジン927mg
(3.68ミリモル)と無水炭酸カリウム677mg(4.90
ミリモル)を加え、1.5時間攪拌する。反応液に
水を加え酢酸エチルにて抽出する。有機層を減圧
下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイーに付し、ベンゼン−酢酸エチル
(1:5)溶出画分よりN−5−(3−メトキシ−
4−βーメトキシエトキシメトキシフエニル−
2,4−ペンタジエニル−N′−ベンズヒドリル
ピペラジン800mg(1.47ミリモル)を得た。 該ピペラジン化合物800mg(1.47ミリモル)の
メタノール溶液(4ml)にp−トルエンスルホン
酸・−水和物570mg(3.0ミリモル)を加え2時間
加熱還流する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を減
圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーに付し、クロロホルム−メタノ
ール(80:1)溶出画分より、N−5−(3−メ
トキシ−4−ヒドロキシフエニル)−2,4−ペ
ンタジエニル−N′−ベンズヒドリルピペラジン
385mg(0.88ミリモル)を得た。このものの分光
学的データは下記式()の構造を支持する。 1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):2.45(8H,m)、
3.06(2H,d,J=6Hz)、3.83(3H,s)、4.20
(1H,s),5.67〜7.53(18H,m) IRνcm-1 nax(KBr):3545,2820,1600,1515,1275 試験例 5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性 マウス由来マストサイトーマ細胞株p−815を
イーグル(Eagle)の基本培地〔ギブコラポラト
リーズ(Gibco Laboratories)社製〕を90%含
む培養液中に5×104個/mlとなるように希釈す
る。希釈液を空気中、37℃で48時間振盪培養した
後、培養液を冷却し遠心分離し細胞を集める。該
細胞をPH7.4のリン酸緩衝液に再浮遊し濃度2×
107個/mlとする。該浮遊液を超音波細胞破砕機
で処理したあと、10分間10000rpmで遠心分離し、
上清を5−リポキシゲナーゼ酵素液とする。放射
性標識アラキドン酸(10μキユリー/ml)を20μ
、インドメタシン(2×10-8モル)および試験
する本発明に係るビニル誘導体をそれぞれ試験管
に入れ、これにリン酸緩衝液0.45ml、上記酵素液
0.45ml、8mMCaCl2(塩化カルシウム)溶液0.1ml
を加え、37℃で5分間反応させる。冷却後1N−
HCl(塩酸)60μを加え、酢酸エチルエステル8
mlで抽出する。抽出液を濃縮して得られる濃縮液
をシリカゲル薄層プレート(Merck 60F254)に
スポツトし展開する。阻害活性の測定は、ラジオ
薄層クロマトスキヤナー〔D″unnschicht−
Scanner LB2723、ベルスオルド(Berthold)
社製〕で検出される5−リポキシゲナーゼ生成物
である5−HETE(5−(s)−ヒドロキシ−6,
8,11,14−エイコサテトラエン酸)、LTB4(ロ
イコトリエンB4)に相当する部分を集め、液体
シンチレーシヨンカウンターで放射能を測定する
ことによつて行う。前記5−リポキシゲナーゼ生
成物の産生量の減少により5−リポキシゲナーゼ
の作用阻害活性が確認される。試験の結果、下記
の表に示す如く著名な5−リポキシゲナーゼ作
用阻害活性を見い出した。また、表に示さない
本発明に係るビニル誘導体についても同様な5−
リポキシゲナーゼ作用阻害活性を有することが確
認された。
【表】
【表】 尚、表中50%阻害濃度とは本発明に係るビニル
誘導体を導入しない場合の5−HETE及びLTB4
の産生量を100%とした場合、該ビニル誘導体の
導入により前記5−リポキシゲナーゼ生成物の産
生量を50%まで抑制する為に要したビニル誘導体
濃度を意味する。 急性毒性 ICR系雄性マウス(5週令)を用いて経口投与
による急性毒性試験を行つた。本発明の化合物の
LD50値はいずれも100mg/Kg以上であり、有効量
に比べて高い安全性が確認された。 発明の作用効果 本発明によれば、新規なビニル誘導体およびこ
れを含有する5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤が
提供される。 本発明の上記化合物は、5−リポキシゲナーゼ
の作用阻害活性を有することが明らかにされた。
即ち、上記化合物は5−リポキシゲナーゼの作用
を阻害することにより、5−リポキシゲナーゼの
作用によつて生成されるアレルギー発症因子であ
るLTC4、LTD4と云つたロイコトリエン類の産
生を抑制することができる。従つて、該ビニル誘
導体は5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤としてア
レルギー性喘息、アレルギー性鼻炎等に対して有
効に使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1) 一般式() 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3
    −メトキシ−4−ヒドロキシ基、3−エトキシ−
    4−ヒドロキシ基、3−プロポキシ−4−ヒドロ
    キシ基、3,4−ジメトキシ基、3,5−ジメト
    キシ−4−ヒドロキシ基、3,5−ジメトキシ−
    4−トルオイルオキシ基または3,4,5−トリ
    メトキシ基を表わす。nはトランス配置の二重結
    合の数を表わし、1または2である。Yは一般式
    () (式中、lは2または3を示す) で表わされる基および一般式() (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
    トキシ基を示し、kは2または3を示す)で表わ
    される基および一般式() で表わされる基および一般式() (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
    トキシ基を示す) で表わされる基から選ばれる基を表わす〕で示さ
    れるビニル誘導体。 (2) 一般式() 〔式中、(R)mは3,4−ジヒドロキシ基、3
    −メトキシ−4−ヒドロキシ基、3−エトキシ−
    4−ヒドロキシ基、3−プロポキシ−4−ヒドロ
    キシ基、3,4−ジメトキシ基、3,5−ジメト
    キシ−4−ヒドロキシ基、3,5−ジメトキシ−
    4−トルオイルオキシ基または3,4,5−トリ
    メトキシ基を表わす。nはトランス配置の二重結
    合の数を表わし、1または2である。Yは一般式
    () (式中、lは2または3を示す) で表わされる基および一般式() (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
    トキシ基を示し、kは2または3を示す)で表わ
    される基および一般式() で表わされる基および一般式() (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子またはメ
    トキシ基を示す) で表わされる基から選ばれる基を表わす〕で示さ
    れるビニル誘導体を含有する5−リポキシゲナー
    ゼ作用阻害剤。
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