JPH0451544B2 - - Google Patents

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JPH0451544B2
JPH0451544B2 JP62259512A JP25951287A JPH0451544B2 JP H0451544 B2 JPH0451544 B2 JP H0451544B2 JP 62259512 A JP62259512 A JP 62259512A JP 25951287 A JP25951287 A JP 25951287A JP H0451544 B2 JPH0451544 B2 JP H0451544B2
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Japan
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methylene chloride
lipoxygenase
acid
reduced pressure
under reduced
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JP62259512A
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JPH01102043A (ja
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Shingo Koyama
Ryoichi Nanba
Shozo Myaoka
Akira Masuda
Seiitsu Murota
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Priority to DE3888694T priority patent/DE3888694T2/de
Priority to PCT/JP1988/001046 priority patent/WO1989003375A1/ja
Priority to US07/460,335 priority patent/US5130483A/en
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Publication of JPH0451544B2 publication Critical patent/JPH0451544B2/ja
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、新規なイソプレノイド誘導体および
これを含有する5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤
に関するものでる。本発明によつて提供されるイ
ソプレノイド誘導体は酵素である5−リポキシゲ
ナーゼの作用を阻害する活性を有する。アレルギ
ーの発症因子であるロイコトリエンC4(LTC4)、
ロイコトリエンD4(LTD4)と云つたロイコトリ
エン類は生体内でアラキドン酸から5−リポキシ
ゲナーゼの作用によつて生合成される。 最近ロイコトリエン類はアレルギーのみでなく
腎炎、肝炎、リウマチ、胃潰瘍といつた病態の発
症にかかわつていることが明らかにされている。 従つて、5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性
を有する本発明のイソプレノイド誘導体はロイコ
トリエンの生合成を抑制し、アレルギー性の疾患
である喘息、鼻炎とともに腎炎、肝炎、リウマ
チ、胃潰瘍の治療に有用である。 本発明者らはイソプレノイド誘導体を種々合成
し、それらの5−リポキシゲナーゼの作用阻害活
性を鋭意研究した結果、本発明に係るイソプレノ
イド誘導体が強力な5−リポキシゲナーゼの作用
阻害活性を有することを見い出し本発明を完成す
るに至つた。 発明の目的 本発明は、新規なイソプレノイド誘導体および
これを含有する5−リポキシゲナーゼ作用阻害剤
を提供することを目的とする。 上記目的に沿う本発明は、一般式() (式中Rは水素原子又はメチル基を示し、mは
0〜3の整数である)で示されるイソプレノイド
誘導体である。 また、本発明は一般式() (式中Rは水素原子又はメチル基を示し、mは
0〜3の整数である)で示されるイソプレノイド
誘導体を含有する5−リポキシゲナーゼ作用阻害
剤である。 尚、本発明において5−リポキシゲナーゼ作用
阻害剤とは5−リポキシゲナーゼの作用を抑制す
る作用を有する製剤を意味する。 発明の具体的説明 本発明の前記式()で示されるイソプレノイ
ド誘導体は下記式()に示されるカルボン酸誘
導体 (式中、(R)lは3,4−ジメトキシメチルオ
キシ基、3−メトキシ−4−メトキシメチルオキ
シ基、3,4−ジヒドロキシ基または3−メトキ
シ−4−ヒドロキシ基を表す。nはトランス配置
の二重結合の数を表し、2である。) と下記式()で示されるイソプレニアルコー
(式中mは0ないし3の整数である)との縮合
反応及び脱保護基反応を行うことによつて得られ
る。 本発明のイソプレノイド誘導体は5−リポキシ
ゲナーゼ作用阻害剤として使用され、投与量は症
状による異なるが一般に成人1日量10〜2000mg、
好ましくは20〜600mgであり、症状に応じて必要
により1〜3回に分けて投与するのがよい。投与
方法は投与に適した任意の形態をとることがで
き、特に経口投与が望ましいが静注も可能であ
る。 本発明の化合物は有効成分若しくは有効成分の
1つとして単独又は通常の方法で製剤担体あるい
は賦形剤等と混合され、錠剤、糖衣錠、散剤、カ
プセル剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤、注射液等に製
剤化された種々の形態で適用できる。担体あるい
は賦形剤の例としては炭酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、でんぷん、ブドウ糖、乳糖、デキスト
リン、アルギン酸、マンニトール、タルク、ステ
アリン酸マグネシウム等があげられる。 次に実施例および試験例を示して本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限
定されるものではない。 比較例 アルゴン雰囲気下、フエルラ酸2.00gを塩化メ
チレン40mlに懸濁し、−10℃に冷却する。トリエ
チルアミン2.87ml、クロロ炭酸エチル2.03mlを加
え、30分攪拌後、プレノール0.87gを塩化メチレ
ン10mlに溶かした溶液を加え、−10〜0℃で3時
間攪拌する。反応混合物を水に注ぎクロロホルム
で抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
に付し、クロロホルム溶出画分より4−エトキシ
カルボニルオキシ−3−メトキシシンナム酸プレ
ニルエステル1.78gを得る。 4−エトキシカルボニルオキシ−3−メトキシ
シンナム酸プレニルエステル1.78gをメタノール
60mlに溶解し、水15mlを加える。炭酸ナトリウム
0.56gを加え、4時間攪拌する。水100mlを加え
た後、1N−塩酸を加え、酸性にする。クロロホ
ルムで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイーに付し、クロロホルム溶出画分より4−ヒ
ドロキシ−3−メトキシシンナム酸プレニルエス
テル()1.02gを得る。このものの分光学的デ
ータは下記式()の構造を支持する。 nmr(CDCl3)δ:6.30(1H,d,J=15Hz),
4.70(2H,d,J=7Hz),4.30(2H,g,
J=7Hz),3.87(3H,S),1.8(6H,
DS),1.8(6H,DS),1.35(3H,t,J=
7Hz) 実施例 1 アルゴン雰囲気下、5−(3−メトキシ−4−
ヒドロキシフエニル)−2,4−ペンタジエン酸
(2g)の塩化メチレン(50ml)懸濁溶液にジイ
ソプロピルエチルアミン(6.33ml)を加えて0℃
に冷却後、クロロメチルメチルエーテル(2.07
ml)を加え、3.5時間攪拌する。 反応混合物を水にあけ、さらに、1N−塩酸を
加え、塩化メチレンで2回抽出する。有機層を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮する。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、n
−ヘキサン−酢酸エチル(2:1v/v)溶出画
分より、5−(3−メトキシ−4−メトキシメト
キシフエニル)−2,4−ペンタジエン酸メトキ
シメチルエステルを2.72g得る。 5−(3−メトキシ−4−メトキシメトキシフ
エニル)−2,4−ペンタジエン酸メトキシメチ
ルエステル(2.72g)をメタノール(30ml)に溶
解し、水(5ml)および水酸化ナトリウム(0.47
g)を加え、室温で67.5時間さらに60℃で1時間
攪拌する。 反応液を冷却後、水および1N−塩酸を加え
(PH1以下まで)、酢酸エチルで2回抽出する。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付し、塩化メチレン
溶出画分より、5−(3−メトキシ−4−メトキ
シメトキシフエニル)−2,4−ペンタジエン酸
を1.97g得る。 アルゴン雰囲気下、5−(3−メトキシ−4−
メトキシメトキシフエニル)−2,4−ペンタジ
エン酸を(1.97g)および4−ジメチルアミノピ
リジン(0.09g)を塩化メチレン(40ml)に溶解
する。0℃でN,N−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(1.85g)を加え10分間攪拌した後、プレ
ノール(1.49ml)を加え、室温で23.5時間攪拌す
る。 反応液を濾過し(エーテル洗浄)、濾液に水さ
らに1N−塩酸を加え塩化メチレンで2回抽出す
る。有機層を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮す
る。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
に付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(3:1v/
v)溶出画分より、5−(3−メトキシ−4−メ
トキシメトキシフエニル)−2,4−ペンタジエ
ン酸プレニルエステルを2.23g得た。 5−(3−メトキシ−4−メトキシメトキシフ
エニル)−2,4−ペンタジエン酸プレニルエス
テル(2.23g)をメタノール(20ml)に溶解し、
p−トルエンスルホン酸(ミクロスパーテル2
杯)を加え、50℃で7時間攪拌する。 反応混合物を飽和食塩水と飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液の混合液にあけ、酢酸エチルで2回抽
出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮する。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、塩
化メチレン抽出画分より、5−(3−メトキシ−
4−ヒドロキシフエニル)−2,4−ペンタジエ
ン酸プレニルエステル()を1.38g得る。この
ものの分光学的データは下記式()の構造を支
持する。 NMR(CDCl3)δ:1.73(6H,S),3.87(3H,
S),4.63(2H,d,J=7Hz),5.87(1H,
d,J=15Hz) 実施例 2 アルゴン雰囲気下、プロトカテキユアルデヒド
(1.93g)の塩化メチレン懸濁溶液(50ml)にジ
イソプロピルエチルアミン(9.74ml)を加えて0
℃に冷却後、クロロメチルメチルエーテル(3.18
ml)を加え、3.5時間攪拌する。 反応混合物を水にあけ、塩化メチレンで2回抽
出する。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下濃縮する。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーに付し、n−ヘ
キサン−酢酸エチル(3:1v/v)溶出画分よ
り、3,4−ジメトキシメトキシベンズアルデヒ
ドを2.95g得る。 アルゴン雰囲気下、ポタシウムtert−ブトキシ
ド(1.91g)の無水テトラヒドロフラン(30ml)
溶液に−15℃でトリエチル4−ホスホノクロトネ
ート〔80%〕(4.25ml)を滴下し、−15〜−10℃で
35分間攪拌する。さらに、3,4−ジメトキシメ
トキシベンズアルデヒド(2.89g)の無水テトラ
ヒドロフラン(15ml)溶液を滴下した後、室温で
2時間攪拌する。 反応混合物に、飽和塩化アンモニウム水溶液お
よび1N−塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出す
る。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液さら
に飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイーに付し、n−ヘキサン−酢
酸エチル(1:1v/v)溶出画分より、5−
(3,4−ジメトキシメトキシフエニル)−2,4
−ペンタジエン酸エチルエステルを3.96g得る。 5−(3,4−ジメトキシメトキシフエニル)−
2,4−ペンタジエン酸エチルエステル(3.96
g)をメタノール(30ml)に溶解し、水(5ml)
および水酸化カリウム〔86%〕(1.04g)を加え、
室温で2.5時間さらに60℃で3時間攪拌する。 反応液を冷却後、水および1N−塩酸を加え
(PH1以下まで)酢酸エチルで3回抽出する。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付し、塩化メチレン
溶出画分より、5−(3,4−ジメトキシメトキ
シフエニル)−2,4−ペンタジエン酸を3.26g
得る。 アルゴン雰囲気下、5−(3,4−ジメトキシ
メトキシフエニル)−2,4−ペンタジエン酸
(3.23g)および4−ジメチルアミノピリジン
(0.13g)を塩化メチレン(50ml)に溶解する。
0℃で、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(2.72g、を加え5分間攪拌した後、プレノー
ル(1.32ml)を加え、室温で21時間攪拌する。 反応混合物を水にあけ、塩化メチレンで2回抽
出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮する。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、n
−ヘキサン−酢酸エチル(2:1v/v)溶出画
分より、5−(3,4−ジメトキシメトキシフエ
ニル)−2,4−ペンタジエン酸プレニルエステ
ルを3.24g得る。 5−(3,4−ジメトキシメトキシフエニル)−
2,4−ペンタジエン酸プレニルエステルを
(3.24g)をメタノール−水(4:1)(25ml)に
溶解し、p−トルエンスルホン酸(ミクロスパー
テル2杯)を加え、50℃で5時間攪拌する。 反応混合物を飽和食塩水と飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液の混合液にあけ、酢酸エチルで2回抽
出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮する。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、塩
化メチレン〜塩化メチレン−メタノール(200:
1)溶出画分より、5−(3,4−ジヒドロオキ
シフエニル)−2,4−ペンタジエン酸プレニル
エステル()を1.29g得る。 このものの分光学的データは下記式()の構
造を支持する。 NMR(CDCl3)δ:1.74(6H,S),4.63(2H,
d,J=7Hz),5.84(1H,d,J=15Hz) 実施例 3 窒素雰囲気下、クロロ炭酸エチル1.74mlを乾燥
塩化メチレン60mlに溶解し、氷冷下5−(4−ヒ
ドロキシ−3−メトキシフエニル)−2,4−ペ
ンタジエン酸のトリエチルアミン2.53ml、乾燥塩
化メチレン20mlの溶液を30分間かけて滴下し、更
に45分間攪拌した後、ゲラニオール1.58mlの乾燥
塩化メチレン溶液10mlを加えた。室温で2.5時間
攪拌した後水を加え、分液後塩化メチレン層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去し、オイル状の生成物を得
た。 先の操作で得られた残渣1.23gをメタノール40
mlに溶解し、水10ml、炭酸ナトリウム280mgを加
え、室温で5時間攪拌した。1N塩酸で中和後、
溶媒を減圧留去し、塩化メチレンで2回抽出し
た。塩化メチレン層を飽和食塩水で洗浄後無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して得
られる残渣を分取用薄層クロマトグラフイーに付
し、クロロホルム−メタノール(100:1)で展
開し、主なるバンドを5%メタノール−クロロホ
ルムで溶離し、目的の5−(4−ヒドロキシ−3
−メトキシフエニル)−2,4−ペンタジエン酸
ゲラニルエステル()670mgを得た。このもの
の分光学的データは下記式()の構造を支持す
る。 H′NMR(CDCl3,60MHz)δ:1.48〜1.84
(9H),1.93〜2.22(4H),3.82(3H),4.71
(2H),4.94〜5.62(2H),5.93(1H),6.56
〜7.68(6H) 実施例 4 窒素雰囲気下、クロロ炭酸エチル0.83mlを乾燥
塩化メチレン75mlに溶解し、氷冷下5−(3,4
−ジメトキシメトキシフエニル)−2,4−ペン
タジエン酸2.50gのトリエチルアミン1.18ml、乾
燥塩化メチレン20mlの溶液を30分間かけて滴下
し、更に45分間攪拌した後、ゲラニオール1.48ml
の乾燥塩化メチレン溶液10mlを加えた。室温で5
時間攪拌後、水を加え、分液後塩化メチレン層を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧留去し、オイル状の生成物を得た。 先の操作で得られた残渣をメタノール50mlに溶
解し、p−トルエンスルホン酸−水和物を触媒量
加え、50℃で6時間攪拌した。メタノールを減圧
留去し得られた残渣を5%メタノール−クロロホ
ルムに溶解し、飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して得られた
残渣を分取用薄層クロマトグラフイーに付し、ク
ロロホルム−メタノール(100:1)で展開し、
主なるバンドを5%メタノール−クロロホルムで
溶離し、目的の5−(3,4−ジヒドロキシフエ
ニル)−2,4−ペンタジエン酸ゲラニルエステ
ル()580mgを得た。このものの分光学的デー
タは下記式()の構造を支持する。 H′NMR(CDCl3,DMSO−d6 60MHz)δ:
1.52〜1.80(9H),1.93〜2.26(4H),4.60
(2H),4.86〜5.53(2H),5.87(1H),6.49
〜7.63(6H) 実施例 5 アルゴン雰囲気下5−(4−ヒドロキシ−3−
メトキシフエニル)2,4−ペンタジエン酸0.45
gを塩化メチレン10mlに懸濁し、−10℃に冷却す
る。トリエチルアミン0.58mlクロロ炭酸エチル
0.39mlを加える。30分攪拌後フエルネソール0.41
gを塩化メチレンに溶かした溶液を加え−10℃〜
0℃で3時間攪拌する。反応混合物を水に注ぎク
ロロホルムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーに付し、クロロホルム溶出画分より5−
(4−エトキシカルボニルオキシ−3−メトキシ
フエニル)−2,4−ペンタジエン酸フアルネシ
ルエステル0.38gを得た。 5−(4−エトキシカルボニルオキシ−3−メ
トキシフエニル)2,4−ペンタジエン酸フアル
ネシルエステル0.38gをメタノール10mlに溶解
し、水2ml炭酸ナトリウム0.08gを加え3時間攪
拌する。反応混合物に水10mlを加える。1N−塩
酸に加え酸性にしたクロロホルムで抽出する。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥する。減圧下溶媒で留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーに付し、クロロホ
ルム溶出画分より5−(4−ヒドロキシ−3−メ
トキシフエニル)2,4−ペンタジエン酸フアル
ネシルエステル()0.22gを得た。このものの
分光学的データは下記式()の構造を支持す
る。 nmr(CDCl3)δ:5.93(1H,d,J=15Hz),
4.71(2H,d,J=7Hz),4.26(2H,g,
J=7Hz),3.87(3H,S),1.35(3H,t,
J=7Hz) 試験例 5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性 ラツト由来好塩基球性白血病、細胞株RBL−
1をイーグル(Eagle)の基本培地〔ギブコラポ
ラトリーズ(GibcoLaboretories)社製〕に10%
FCSを含む培養液中に懸濁5%CO2インキユベー
ター内で37℃にて培養した後、培養液を4℃にて
遠心分離し細胞を集める。該細胞をPH7.4のリン
酸緩衝液に再浮遊し細胞密度1.0〜3.0×107個/ml
とする。該浮遊を超音波細胞破砕機で処理したあ
と、30分間15000rpm4℃で遠心分離し、上清を5
−リポキシゲナーゼ酵素液とする。放射性標識ア
ラキドン酸(10μキユリー/ml)を20μl、および
試験する本発明に係るイソプレノイド誘導体をそ
れぞれ試験管に入れ、これにリン酸緩衝液0.40
ml、上記酵素液0.10ml、100mM CaCl2(塩化カル
シウム)溶液5mlを加え、37℃で15分間反応させ
る。氷冷後1N−HCl(塩酸)1dropを加え、酢酸
エチル2mlで抽出する。抽出液を濃縮して得られ
る濃縮液をシリカゲル薄層プレート(Merck
60F254)にスポツトし展開する。阻害活性の測定
は、ラジオ薄層クロマトスキヤナー〔u¨nnschicht
−Scanner LB2723、ベルスオルド
(Bertholdl)社製〕で検出される5−リポキシゲ
ナーゼ生成物である5−HETE(5−(S)−ヒド
ロキシ−6,8,11,14−エイコサテトラエン
酸)に相当する部分を集め、液体シンチレーシヨ
ンカウンターで放射能を測定することによつて行
う。前記5−リポキシゲナーゼ生成物の生産量の
減少により5−リポキシゲナーゼの作用阻害活性
が確認される。試験の結果、下記の表1に示す如
く著名な5−リポキシゲナーゼ作用阻害活性を見
い出した。また、表1に示さない本発明に係るイ
ソプレノイド誘導体についても同様な5−リポキ
シゲナーゼ作用阻害活性を有することが確認され
た。
【表】 尚、表中50%阻害濃度とは本発明に係るイソプ
レノイド誘導体を導入しない場合の5−HETE
の産生量を100%とした場合、該イソプレノイド
誘導体の導入により前記5−リポキシゲナーゼ生
成物の産生量を50%まで抑制する為に要したイソ
プレノイド誘導体濃度を意味する。 急性毒性 ICR系雄性マウス(5週令)を用いて経口投与
による急性毒性試験を行つた。本発明の化合物の
LD50値はいずれも100mg/Kg以上であり、有効量
に比べて高い安全性が確認された。 発明の作用効果 本発明によれば、新規なイソプレノイド誘導体
およびこれを含有する5−リポキシゲナーゼ作用
阻害剤が提供される。 本発明の上記化合物は、5−リポキシゲナーゼ
の作用阻害活性を有することが明らかにされた。
即ち、上記化合物は5−リポキシゲナーゼの作用
を阻害することにより、5−リポキシゲナーゼの
作用によつて生成されるLTC4,LTD4と云つた
ロイコトリエン類の産生を抑制することができ
る。従つて、該イソプレノイド誘導体は5−リポ
キシゲナーゼ作用阻害剤としてアレルギー性疾患
である喘息、鼻炎とともに、胃炎、肝炎、リウマ
チ、胃潰瘍に対して有効に使用することができ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中Rは水素原子又はメチル基を示し、mは
    0〜3の整数である)で示されるイソプレノイド
    誘導体。 2 一般式() (式中Rは水素原子又はメチル基を示し、mは
    0〜3の整数である)で示されるイソプレノイド
    誘導体を含有する5−リポキシゲナーゼ作用阻害
    剤。
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