JPH04234379A - 5−置換δ−ラクトンの立体選択的製法およびその使用 - Google Patents

5−置換δ−ラクトンの立体選択的製法およびその使用

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JPH04234379A
JPH04234379A JP3191514A JP19151491A JPH04234379A JP H04234379 A JPH04234379 A JP H04234379A JP 3191514 A JP3191514 A JP 3191514A JP 19151491 A JP19151491 A JP 19151491A JP H04234379 A JPH04234379 A JP H04234379A
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carbon atoms
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Peter Hammann
ペーター・ハマン
Susanne Grabley
ズザネ・グラープライ
Ernold Granzer
エアノルト・グランツアー
Yvonne Romeyke
イフオネ・ロマイケ
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Hoechst AG
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    • C07C49/24Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms containing hydroxy groups

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、5−置換δ−ラクトンの立体選
択的製法、新規な5−置換δ−ラクトンおよび新規な中
間体、および特にコレステロール合成−阻害作用を有す
る薬学的組成物、香料および香味料としてのその使用に
関するものである。
【0002】式Ia
【化19】 (式中、R1はペンチルである)の5−置換3R,5R
δ−ラクトンは、すでに、エナンチオ選択的に製造され
ている〔Bennetおよびknight,Heter
ocycles 29(1989),639〕。出発物
質は、メチル−3−オキソ−5−ヘキセナールであって
、これを酵母の助けにより不斉的に還元する。収率は、
76%のエナンチオマー純度で22%である。
【0003】本発明の目的は、式Iaのδ−ラクトンの
すべての立体異性体を高度なエナンチオマー純度で製造
することのできる方法を開発せんとするものである。式
【化20】 のストレプテノールが、出発物質として選択される。こ
の化合物は、すでに記載されており〔Keller−S
chierlein, Helvetica Chim
ica Acta, 66(1983), 1253〕
そして例えば、微生物学的方法によってストレプトミセ
スにより製造することができる〔EP−A 90 10
3 411.6;Mitzutani, J. Ant
ibiotics, XLII(1989), 952
〕。
【0004】それ故に本発明は、 (a)(1)  式IIa
【化21】 の化合物をジアステレオ選択的に還元して式IIIaま
たはIIIb
【化22】 の化合物を得、 (2)  立体選択的に酸化して式Ia、またはIb

化23】 の化合物を得、そして必要に応じて (3)  アルキレン鎖の二重結合を水素添加し、また
は、 (b)(1)  式IIaの化合物をアセタール化して
式IVaまたはIVb
【化24】 の化合物を得、 (2)  酸化して式V
【化25】 の化合物を得、 (3)  ジアステレオ選択的に還元して式IVc
【化
26】 の化合物を得、 (4)  脱アセタール化して式IIb
【化27】 の化合物を得、 (5)  ジアステレオ選択的に還元して式IIIcま
たはIIId
【化28】 の化合物を得、(6)  立体選択的に酸化して式Ic
またはId
【化29】 の化合物を得、そして必要に応じて (7)  アルキレン鎖の二重結合を水素添加し、また
は(c)(1)  式Ia、Ib、IcまたはId〔R
1は(1)3〜15個の炭素原子を有する直鎖状または
分枝鎖状のアルキルまたは(2)3〜15個の炭素原子
および1〜7個のC−C二重結合を有する直鎖状または
分枝鎖状のアルケニルである〕の化合物を式R3−O−
(式中、R3は1〜5個の炭素原子を有するアルキルま
たは第3ブチルである)の化合物と反応させて式
【化3
0】 の化合物を得、 (2)  アセトンまたはジメトキシプロパンでケター
ル化して式VIa、VIb、VIcまたはVId
【化3
1】 の化合物を得、 (3)  オゾンで酸化して式VIIa、VIIb、V
IIcまたはVIId
【化32】 の化合物を得、そして (4)  反応させて式Ia、Ib、IcまたはId(
式中R1はCH2OHである)の化合物を得ることから
なる式Ia、Ib、IcおよびId
【化33】 (式中、R1は(1)3〜15個の炭素原子を有する直
鎖状または分枝鎖状のアルキル、(2)3〜15個の炭
素原子および1〜7個のC−C二重結合を有する直鎖状
または分枝鎖状のアルケニルまたは(3)CH2OHで
ある)の5−置換3R,5R、3R,5S、3S,5S
および3S,5Rδ−ラクトンの製法に関するものであ
る。
【0005】記号RおよびSは、炭素原子における絶対
配置を意味する。RはレクタスでありそしてSはシニス
ターである。3個より多くの炭素原子を有するすべての
アルキルおよびアルキレン基は、直鎖状または分枝鎖状
である。
【0006】本発明はまた、式Ia、Ib、Icまたは
Idの化合物(但し、R1が5個の炭素原子を有する直
鎖状アルケニル鎖である化合物Iaは除く)に関するも
のである。
【0007】さらに、本発明は、中間体として適当であ
る式IIb、IIIa、IIIcまたはIIIdの化合
物に関するものである。
【0008】さらに、本発明は、化合物IIb、III
a、IIIb、IIIcまたはIIIdの製法に関する
ものである。
【0009】式VIIa、VIIb、VIIcまたはV
IIdの化合物は、コレステロール生合成阻害剤の製造
に対するプレカーサーとして適している(U.S.4,
970,313)。
【0010】Rが3〜10個の炭素原子を有するアルキ
ルおよびアルケニルでありそしてアルキレン鎖が1〜5
個のC−C二重結合を有する式Ia〜Idの化合物が好
ましい。
【0011】これらの化合物の中で、Rが5個の炭素原
子を有するアルキルおよびアルケニルでありそしてアル
キレン鎖が1または2個のC−C二重結合を有する式I
a〜Idの化合物が、特に好ましい。
【0012】式Ia〜Idの化合物を製造するのに必要
な式IIaの化合物は、例えば欧州特許出願NO.90
 103 411.6において提案されている方法によ
り製造することができる。この場合において、式IIa
の化合物は、炭素源および窒素源および慣用の無機塩を
含有する栄養溶液中でストレプトミセス菌種、好ましく
はDSM 4356により生産される。これらの化合物
を生産する場合は、ストレプトミセス菌種の代わりに、
その突然変異体および変種もまた使用することができる
【0013】式IIaの化合物の形成は、特に、全体の
栄養溶液の重量に対してそれぞれの場合において0.5
〜6%、好ましくは1〜4%の濃度の大豆粉およびマン
ニトールを含有する栄養溶液中でよく行われる。
【0014】醗酵は、好気的に、すなわち、例えば、必
要に応じて空気または酸素を導入するようにして、振盪
フラスコまたは醗酵器中で、振盪または撹拌しながら深
部培養的に実施される。醗酵は、約18〜35℃の温度
範囲、好ましくは約25〜30℃、特に28〜30℃で
行うことができる。微生物は、上記条件下において、定
常状態に達するまで、例えば60〜120時間、好まし
くは70〜75時間培養される。
【0015】有利には、培養は、数工程において実施す
ることができる。すなわち、はじめに1または2以上の
予備培養物を液体培養培地中で製造しそれから例えば1
:10の容量比で実際の生産培地である主培養培地に接
種する。予備培養物は、例えば芽胞形成菌糸体を栄養溶
液に接種しそしてそれを約48〜72時間生育させるこ
とによって得られる。芽胞形成菌糸体は、菌株を固体ま
たは液体の栄養培地、例えば酵母/麦芽寒天上で約7日
生育させることにより得ることができる。
【0016】式IIaの化合物(ストレプテノール)は
、生成物の化学的、物理的および生物学性質を考慮に入
れて、既知の方法により、培養培地から単離される。式
IIaの化合物は、菌糸体中にまたは培養液中に存在す
る。 これらの化合物は、水−不混和性または僅かに混和性の
有機溶剤、例えばクロロホルムまたは酢酸エチルを使用
して濾過しない培養液から抽出することができる。しか
しながら、これらの化合物は小なる程度菌糸体中に見出
されるのにすぎないので、例えば遠心分離によってまた
は好ましくは濾過助剤を添加して濾過によって、培養液
を菌糸体から分離することが有利である。
【0017】次に、式IIaの化合物を、有利には僅か
に酸性〜中性のpH範囲、好ましくはpH6〜7におい
て、上澄液または濾液から単離することができる。この
目的に対して、水と僅かに混和性または水−不混和性の
有機溶剤、特にクロロホルムまたは塩化メチレンのよう
な塩素化炭化水素または酢酸エチルのようなエステルを
使用することができる。
【0018】ストレプテノールは、また、抽出の代わり
に商業的な吸着樹脂上の吸着により培養液から単離する
こともできる。また、例えば、スプレー乾燥または凍結
乾燥により、上記の醗酵器の内容物を乾燥することも有
利であることが判った。
【0019】クロマトグラフィーまたはゲル濾過のよう
な慣用の方法の工程を使用して純粋なストレプテノール
を単離することができる。溶離剤として例えば1:2の
容量比の酢酸エチルおよびヘキサンの混合物を使用した
シリカゲル上のクロマトグラフィーが、特に適当である
ことが判った。
【0020】以下、式Ia、Ib、IcおよびIdの5
−置換δ−ラクトンを立体選択的に製造することを可能
にする方法(a)、(b)および(c)について詳述す
る。
【0021】方法工程(a)(1)においては、必要に
応じて不活性な溶媒、例えばジエチルエーテルまたはテ
トラヒドロフラン(THF)中において、化合物IIa
のβ−ヒドロキシケトン基をリュイス酸と複合させそし
てアルコキシジアルキルボランで還元しそしてそれから
NaBH4でジアステレオ選択的に還元して式IIIa
の化合物を得る操作がもっとも有利に使用される。
【0022】式IIIbの化合物の製造においては、ア
セトニトリル、エーテルまたはアセトニトリルと氷酢酸
またはエーテルと氷酢酸との混合物のような適当な溶剤
中において、化合物IIaをNaHB(OAc)3また
はNH4HB(OAc)3を使用して立体選択的に還元
して式IIIbの化合物を得る操作がもっとも有利に使
用される。
【0023】この場合における反応温度は、−70℃〜
+40℃、特に−70℃〜−20℃である。反応時間は
、1〜10時間、好ましくは2〜4時間である。反応の
完了は、例えば薄層クロマトグラフィーにより測定する
ことができる。
【0024】もし商業的に入手できない場合は、この方
法工程に必要な還元剤は、文献から知られている方法に
より簡単な方法で製造することができる。すなわち、例
えば、ジエチルメトキシボランは、トリエチルボランお
よびメタノールから製造することができまたNaHB(
OAc)3は、NaBH4および氷酢酸から製造するこ
とができる。
【0025】方法工程(a)(2)においては、方法工
程(a)(1)からの化合物IIIaまたはIIIbを
、CHCl3、CH2Cl2、アセトンまたはベンゼン
のような有機溶剤中において、ルテニウム複合体〔Mu
rahashi, Tetrahedron Lett
., 22(1981), 1605〕、特に(PPh
3)3RuCl2を使用して立体選択的に酸化して式I
aまたはIbのδ−ラクトンを得るかまたは酸素の存在
下において、白金またはパラジウム触媒上で既知方法に
より酸化する操作がもっとも有利に使用される。反応は
、等モル量を使用して、または必要に応じて例えばN−
メチルモルホリン−N−オキシドのような酸化剤の存在
下そしてまた触媒量のルテニウム複合体を使用して実施
することができる。
【0026】この場合における反応温度は、−70℃〜
+70℃、溶剤を使用する場合は好ましくは溶剤の凝固
点〜沸点、特に−20℃〜+30℃である。反応時間は
、5〜60時間、好ましくは20〜40時間である。 反応の完了は、例えば薄層クロマトグラフィーを使用し
て測定することができる。
【0027】方法工程a(3)においては、メタノール
、エタノール、イソプロパノールまたは酢酸エチル、こ
れらの溶剤の混合物またはこれらの溶剤の水性混合物の
ような不活性溶剤中において、商業的水素添加触媒の存
在下で、文献から知られている方法により、直鎖状また
は分枝鎖状のアルケニル基を有する化合物IaまたはI
bを水素と反応させて、直鎖状または分枝鎖状のアルキ
ル基を有する式IaまたはIbの相当する化合物を得る
操作がもっとも有利に使用される。商業的な水素添加触
媒は、例えば通常反応性表面積を増大させる目的で活性
炭素、シリカまたはアルミナ支持体上に支持した白金、
パラジウムまたはニッケルのような8族の元素である。
【0028】使用される触媒によって、反応は、例えば
1気圧までの過剰の水素圧を使用しまたは使用すること
なしに実施することができる。反応温度は、0℃〜40
℃、好ましくは室温である。反応時間は、バッチサイズ
および還元される化合物の濃度に依存する。
【0029】方法工程(b)(1)においては、触媒量
のリュイス酸の存在下において、例えばメタノール、エ
タノールまたはイソプロパノールのようなアルコールの
等モル量または50倍まで過剰な量中で化合物IIaを
反応させて式IVaおよびIVbの化合物を得る操作が
もっとも有利に使用される。反応は、また、必要に応じ
て、クロロホルム、塩化メチレン、THF、酢酸エチル
またはジオキサンのような不活性溶剤中で実施すること
もできる。適当なリュイス酸は、例えば銅、鉄またはリ
チウムのハロゲン化物、特にCuCl2、FeCl3ま
たはLiBrである。
【0030】式IIaの化合物に対するリュイス酸の濃
度は、0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%
である。反応温度は、この場合においては、−40℃〜
+100℃、特に0〜30℃、溶剤を使用する場合は好
ましくは溶剤の凝固点〜沸点、特に0〜30℃である。 反応時間は、1〜180分、好ましくは5〜60分であ
る。 反応の完了は、例えば薄層クロマトグラフィーにより測
定することができる。
【0031】方法工程(b)(2)においては、必要に
応じてクロロホルム、四塩化炭素、塩化メチレンまたは
ヘキサンのような不活性溶剤中において、酢酸無水物、
塩化オキザリルまたはトリフルオロ酢酸無水物の存在下
で式IVaの化合物を等モル量または50倍までの過剰
の量の酸化剤、例えばピリジニウムクロロクロメート、
ピリジニウムジクロメート、テトラプロピルアンモニウ
ムルテネートまたはDMSOと反応が完了するまで反応
させる操作がもっとも有利に使用される。
【0032】この場合における反応温度は、−70℃〜
+100℃、溶剤を使用する場合は好ましくは溶剤の凝
固点〜沸点、特に−70℃〜+40℃である。反応時間
は、1〜180時間、好ましくは1〜48時間、特に好
ましくは1〜28時間である。反応の完了は、例えば薄
層クロマトグラフィー(TLC)により測定することが
できる。
【0033】方法工程(b)(2)に対する酸化剤は、
商業的に入手することができる。方法工程(b)(3)
においては、溶剤、好ましくはメタノール、エタノール
またはイソプロパノールのようなアルコールまたはテト
ラヒドロフランのようなエーテル中において、方法工程
(b)(2)から得られた式Vの化合物を、アルカリ金
属またはアルカリ土類金属の硼水素化物例えばNaBH
4を使用して立体選択的に還元する操作がもっとも有利
に使用される。特に好ましい還元剤は、アルキル硼水素
化物、例えばRLS−Selectride(Aldr
ich, Steinheim, FRG)である。
【0034】この場合における反応温度は、−70℃〜
+100℃、好ましくは溶剤の凝固点〜沸点、特に−7
0℃〜+10℃である。反応時間は、1〜60時間、好
ましくは5〜20時間である。反応の完了は、例えばT
LC検査により測定することができる。
【0035】方法工程(b)(4)においては、必要に
応じてクロロホルム、塩化メチレン、THF、酢酸エチ
ルまたはジオキサンのような不活性溶剤中において、接
触量のルイス酸の存在下において、式IVcの化合物を
等モル量または50倍までの過剰の量のアルコール−水
混合物、特にイソプロパノール−水混合物中で反応が完
了するまで反応させる操作がもっとも有利に使用される
。適当なリュイス酸は、例えば銅、鉄またはリチウムの
ハロゲン化物、特にCuCl2、FeCl3またはLi
Brである。
【0036】式IVcの化合物に対するリュイス酸の濃
度は、0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%
である。この場合における反応温度は、−40℃〜+1
00℃、特に0℃〜30℃、溶剤を使用する場合は好ま
しくは溶剤の凝固点〜沸点、特に0℃〜30℃である。 反応時間は、1〜180分、好ましくは5〜60分であ
る。 反応の完了は、例えば薄層クロマトグラフィーにより測
定することができる。
【0037】方法工程(b)(5)においては、方法工
程(a)(1)における操作と同様な操作がもっとも有
利に使用される。式IIbの化合物を、アルコキシジア
ルキルボランおよびNaBH4を使用してジアステレオ
選択的に還元して式IIIcの化合物を得るかまたはN
aHB(OAc)3またはNH4HB(OAc)3を使
用してジアステレオ選択的に還元して式IIIdの化合
物を得る。
【0038】方法工程(b)(6)においては、方法工
程(a)(2)における操作と同様な操作がもっとも有
利に使用される。ルテニウム複合体の存在下において、
式IIIcまたはIIIdの化合物を立体選択的に酸化
して式IcまたはIdのδ−ラクトンを得る。
【0039】方法工程(b)(7)においては、方法工
程(a)(3)における操作と同様な操作がもっとも有
利に使用される。直鎖状または分枝鎖状アルケニル基を
有する化合物IcまたはIdを方法工程(a)(3)に
記載したように水素と反応させて直鎖状または分枝鎖状
のアルキル基を有する式IcまたはIdの相当する化合
物を得る。
【0040】方法工程(c)(1)においては、化合物
Ia、Ib、IcまたはId(式中、R1は、3〜15
個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル
またはアルケニルである)から出発して、これらの化合
物を水素化ナトリウムの存在下においてアルコールでエ
ステル交換して相当する化合物Va、Vb、Vcまたは
Vdを得る操作がもっとも有利に使用される。この場合
における反応温度は、溶剤の凝固点〜沸点、特に−20
℃〜+30℃である。反応時間は、3〜10時間である
。 反応の完了は、例えば薄層クロマトグラフィー(TLC
)を使用して測定することができる。
【0041】方法工程(c)(2)においては、塩化亜
鉛の存在下において、方法工程(1)からの化合物Va
、Vb、VcまたはVdをアセトンまたはジメトキシプ
ロパンでケタール化して化合物VIa、VIb、VIc
またはVIdを得る操作がもっとも有利に使用される。
【0042】この場合における反応温度は、20℃〜7
0℃である。反応時間は、5〜60時間、好ましくは8
〜20時間である。
【0043】方法工程(c)(3)においては、化合物
VIa、VIb、VIcおよびVIdのアルキル側鎖R
1を、オゾン分解および硼水素化ナトリウムの添加によ
ってメチルヒドロキシ基に短縮する。
【0044】オゾン分解は、既知方法〔Organik
um, 14th Edition, 1975, 2
95頁, VEB−Verlag〕により行われる。
【0045】R1がメチルヒドロキシ基である式Ia、
Ib、IcまたはIdの化合物は、保護基の酸開裂によ
って相当する化合物VIIa、VIIb、VIIcおよ
びVIIdから得られる。これは、例えば不活性溶剤中
でトリフルオロ酢酸を使用して実施される。
【0046】アルキル側鎖R1の鎖−伸長は、文献から
知られている方法によって、式IIaの化合物から出発
して実施される。鎖−伸長は、例えばWittig(O
rganikum, VEB−Verlag, 197
5, 295および434頁)によって、例えばアルデ
ヒドへのオゾン分解および次のカルボニルオレフィン化
により実施される。
【0047】物質の精製、単離および処理は、慣用の方
法により行われる。例えば、溶剤、例えばメタノールの
ような低級アルカノール、クロロホルム、ジクロロメタ
ンまたは酢酸エチル、またはメタノール/クロロホルム
混合物または酢酸エチル/ヘキサン混合物を使用してシ
リカゲルまたはRSephadex LH20のような
極性支持物質上のクロマトグラフィーによって、そして
また液体/液体抽出または固体/液体抽出のような抽出
方法によって精製することができる。
【0048】式Iの化合物およびその生理学的に許容し
得る塩は、化合物の有用な薬理学的性質のために、医薬
として使用するのに非常に適している。
【0049】それ故に、本発明は、また式Ia、Ib、
IcまたはIdの少なくとも1種の化合物を含有する薬
学的組成物に関するものである。この薬学的組成物は、
好ましくは、コレステロールおよびコレステロール−様
物質による代謝の疾患の予防および(または)治療に適
している。
【0050】本発明による薬学的組成物は、一般に経口
的または非経口的に投与されるが、原則的に直腸投与も
また可能である。固体または液状の薬学的製剤の形態は
、例えば顆粒、粉末、錠剤、被覆錠剤、(ミクロ)カプ
セル、坐剤、シロップ、乳濁液、懸濁液、エアーゾル、
点滴剤またはアンプル中の注射用溶液そしてまた活性化
合物を長時間にわたり放出する製剤である。これの製剤
には、賦形剤および添加剤および(または)補助剤、例
えば崩壊剤、結合剤、被覆剤、膨潤剤、滑走剤または滑
沢剤、香味料、甘味料または可溶化剤が慣用的に使用さ
れる。しばしば使用される賦形剤または補助剤は、例え
ば炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マン
ニトールおよび他の糖、タルク、ラクトプロティン、ゼ
ラチン、澱粉、ビタミン、セルローズおよびその誘導体
、動物および植物油、ポリエチレングリコールおよび例
えば滅菌水、アルコール、グリセロールおよび多価アル
コールのような溶剤である。
【0051】薬学的製剤は、好ましくは、それぞれの単
位が活性成分として式Ia、Ib、IcまたはIdの少
なくとも1種の化合物の特定の量を含有する投与単位で
製造されそして投与される。錠剤、カプセルおよび坐剤
のような固体の投与単位の場合においては、この投与量
は約500mgまで、好ましくは約50〜300mgに
することができそしてアンプル中の注射用溶液の場合に
おいては、この投与量は約150mgまで、好ましくは
約10〜100mgにすることができる。
【0052】成人患者の治療に当たっては、式Ia、I
b、IcまたはIdの化合物の活性度によって、経口投
与に対しては活性化合物約20〜500mg、好ましく
は約50〜300mgの1日当たりの投与量そして静脈
内投与に対しては約5〜300mg、好ましくは約10
〜100mgの1日当たりの投与量が使用される。しか
しながら、ある状況下においては、より高いまたはより
低い1日当たりの投与量も使用することができる。1日
当たりの投与量の投与は、個々の投与単位またはさもな
ければいくつかのより小なる投与単位の形態で1回の投
与によってまたは特定の間隔で分割された投与量を多数
回投与することによって、行うことができる。
【0053】本発明による薬学的組成物は、慣用の賦形
剤および必要に応じて添加剤および(または)補助剤を
使用して、式Ia、Ib、IcまたはIdの少なくとも
1種の化合物を適当な投与形態にすることによって製造
される。
【0054】式Iaの化合物は、コレステロール生合成
の阻害剤としての顕著な活性を有している。それ故に、
それは、低脂血剤として使用することができる。その薬
学的性質のために、式Iaの化合物は、コレステロール
およびコレステロール−様物質による代謝の疾患の治療
および予防に適している。
【0055】式Ia、Ib、IcおよびIdの化合物は
、さらに、香味料および香料として適している。
【0056】本発明を、実施例によって以下により詳細
に説明する。
【0057】以下の実施例により得られた化合物は、す
べて、1H−NMRおよび(または)13C−NMRお
よび(または)IRおよび(または)C、H分析および
(または)質量スペクトルによって特徴づけられる。
【0058】式IIaの化合物の製造 (a)  菌株DSM4356の胞子懸濁液の製造:5
00mlの三角フラスコ中の栄養溶液(酵母エキス4g
、麦芽エキス10g、グルコース4g、水道水1l、滅
菌前のpH7.3)100mlに上記菌株を接種しそし
て27℃および120rpmで回転振盪器上で72時間
培養する。次に、培養液20mlを、固化のために1l
当たり寒天20gを加えた上記組成の栄養培地を含有す
る500mlの三角フラスコ中に一様に分布する。これ
を27℃で10〜14日培養する。この時間後に形成さ
れた1つのフラスコからの胞子を、商業的な非イオン性
表面活性剤1滴を含有する脱イオン化水500mlを使
用して懸濁させそしてすぐに再使用するかまたは−22
℃で保存する。
【0059】(b)  三角フラスコ中の菌株の培養物
または予備培養物の製造:肉粉2%、麦芽エキス10%
、炭酸カルシウム1%および全体を100%にする水の
組成の栄養溶液(オートクレーブ処理前のpH7.2)
100mlを含有する500mlの三角フラスコに、斜
面培養管中ですすいだ培養物または胞子懸濁液0.2m
lを接種しそして120rpmおよび27℃で振盪器上
で培養する。所望の物質の最高の生産は、72時間後に
達成される。10および100lの醗酵器に、同じ栄養
溶液の48時間深部培養物を使用して、5%の濃度に接
種する。
【0060】(c)  式IIaの化合物の製造:10
lの醗酵器は、次の条件下で操作する。 栄養培地:マンニトール2%、大豆粉2%、pH7.2
培養時間:72時間 培養温度:30℃ 撹拌速度:250rpm 通    気:空気4l/分 泡の発生は、エタノール性ポリオール溶液数滴の反復添
加により抑制する。最高の生産は約70時間(pH=5
.3)後に達成される。収量は、約20mg/lである
【0061】(d)  式IIaの化合物の単離:菌株
の醗酵後、濾過助剤としてセライト2%を添加して培養
液を濾過する。菌糸体を酢酸エチルで抽出しそして有機
相を蒸発する。培養濾液を乾燥しそして残留物を酢酸エ
チルで抽出する。粗製生成物を、酢酸エチル/ヘキサン
(1:2、v:v)を使用して、シリカゲルカラム(シ
リカゲル60、Macherey−Nagel)上でク
ロマトグラフィー処理する。
【0062】実施例1 (+)−(3S,5R,8E)−1,3,5−トリヒド
ロキシ−8−デセン(化合物3a) R1が2−ペンテンである式IIaの化合物1g(5.
4ミリモル)を、テトラヒドロフラン中の1モル、トリ
エチルボラン溶液8.6ml(8.6ミリモル)と一緒
に、テトラヒドロフラン50ml中で15分撹拌する。 −70℃に冷却した後、メタノール4.3mlおよび硼
水素化ナトリウム0.4g(10.7ミリモル)を加え
そして反応混合物を、この温度でさらに3時間撹拌する
。処理のために、飽和炭酸水素ナトリウム溶液30ml
をこの混合物に加えそしてそれを、それぞれの場合にお
いて酢酸エチル100mlを使用して、3回抽出する。 このエステル相を硫酸ナトリウム上で乾燥する。濾過後
、溶剤を真空蒸留により除去しそして油状生成物を得る
。これを、さらにメタノールで5回処理しそして真空蒸
留して過剰のボランを除去する。残った残留物を、アセ
トン:ヘキサン(2:3)を使用してシリカゲル上で精
製しそして無色の油として0.82g(81%)の収量
で化合物3aを得る。 Rf=0.40(CH2Cl2:CH3OH/9:1)
。 〔α〕D20=+4.4°(c=1、CH2Cl2)。 元素分析値(C10H20O3(188.27)に対す
る)計算値:C  63.8    H  10.7実
測値:C  63.9    H  10.71H−N
MR(400 MHz)δ=1.5〜1.7(m, H
−2, H−4, H−6, H−10);2.1(m
, 2H, H−7);3.75(m, 3H, H−
1, H−5);4.1(m, 1H, H−3);5
.45(m, 2H, H−8, H−9);13C−
NMR(100 MHz)δ=17.8(C−10);
28.4(C−7);37.7(C−6);39.0(
C−2);43.0(C−4);60.4(C−1);
71.5(C−5);72.0(C−3);125.3
5(C−9);130.7(C−8);IR(CHCl
3) m=3200〜3600(OH)。
【0063】実施例2 (+)−(3S,5S,8E)−1,3,5−トリヒド
ロキシ−8−デセン(化合物3b) 氷酢酸4.3mlを、−70℃で、テトラヒドロフラン
25ml中の硼水素化ナトリウム900mg(23.8
ミリモル)の懸濁液に、10分の間に滴加しそして混合
物をこの温度で2時間撹拌する。テトラヒドロフラン5
ml中のR1が2−ペンテンである式IIaの化合物1
g(5.4ミリモル)を添加した後、さらに30分の間
に氷酢酸20mlを滴加しそして反応混合物をこの温度
でさらに2時間撹拌する。
【0064】TLCにより検査した完全な変換後に、混
合物を水10mlおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液3
0mlで処理しそして毎回酢酸エチル100mlを使用
して3回抽出する。有機相をさらに毎回水50mlを使
用して3回洗浄し次に硫酸ナトリウム上で乾燥する。真
空蒸留により溶剤を除去した後、残留物を、アセトン:
ヘキサン(2:3)を使用して、シリカゲル上でクロマ
トグラフィー処理することにより精製しそして化合物3
b(0.8g)(78%)を得る。 Rf=0.37(CH2Cl2:CH3OH/9:1)
。 〔α〕D20=+9.5°(c=1、CH2Cl2)。 元素分析値(C10H20O3(188.27)に対す
る)計算値:C  63.8    H  10.7実
測値:C  63.7    H  10.51H−N
MR(400 MHz)δ=1.65〜1.85(m,
 9H, H−2, H−4, H−6, H−10)
;2.1(m, 2H, H−7);3.9(m, 3
H, H−1);4.0(m, 1H, H−5);4
.2(m, 1H, H−3);5.45(m, 2H
, H−8, H−9);13C−NMR(100 M
Hz)δ=17.9(C−10);29.0(C−7)
;37.0(C−6);38.3(C−2);42.6
(C−4);61.9(C−1);69.15(C−5
);69.8(C−3);125.6(C−9);13
0.7(C−8);IR(CHCl3) m=3200
〜3600(OH)。
【0065】実施例3 (+)−(3R,5R,8E)−3−ヒドロキシ−5−
デク−8−エノリド(化合物1a) 実施例1による化合物3a 300mg(1.59ミリ
モル)を、ベンゼン15mlに溶解しそしてトリス(ト
リフェニルホスフィン)−ルテニウム(II)クロライ
ド1.39g(1.59ミリモル)で処理する。混合物
を、室温で3日撹拌する。真空蒸留によりベンゼンを除
去した後、タール状の黒色残留物をアセトン2mlに溶
解しそして酢酸エチル/ヘキサン(1:1)を使用して
シリカゲル上で精製する。標記化合物が、68%(20
0mg)の収率で、無色の油として得られる。 Rf=0.51(酢酸エチル:ヘキサン/3:1)。 〔α〕D20=+54.9°(c=0.83、CH2C
l2)。 元素分析値(C10H16O3(184.24)に対す
る)計算値:C  65.2    H  8.75実
測値:C  65.4    H  8.51H−NM
R(400 MHz)δ=1.64(m, 4H, J
=5.5Hz, J=1.5Hz, H−10, H−
4);1.78(m, 2H, H−4, H−6);
1.95(m, 1H, H−6);2.15(m, 
2H, H−7);2.61(d,d, 1H, J=
17Hz, J=2.7Hz, H−2ax);2.7
2(d,d, J=17Hz, J=4.7Hz, H
−2eq);4.36(m, 1H, H−3eq);
4.7(m, 1H, H−5ax);5.4(m, 
1H, H−8);5.45(m, 1H, H−9)
;13C−NMR(100MHz)δ=17.8(C−
10), 27.8(C−7);35.4(C−4);
36.1(C−6);38.7(C−2);62.7(
C−3);75.2(C−5);126.1(C−9)
;129.75(C−8);170.4(C−1);I
R(CHCl3) m=3200〜3600(OH),
 1740(ラクトン)
【0066】実施例4 (−)−(3R,5S,8E)−3−ヒドロキシ−5−
デク−8−エノリド(化合物1b) 実施例2による化合物3b 300mg(1.59ミリ
モル)を、実施例3におけると同じ条件下で反応させる
【0067】ラクトン(化合物1b)220mg(75
%)が、無水の油として得られる。Rf=0.49(酢
酸エチル:ヘキサン/3:1)。〔α〕D20=−25
.17° (c=0.146、CH2Cl2)。 元素分析値(C10H20O3(184.24)に対す
る)計算値:C  65.2    H  8.75実
測値:C  65.6    H  8.8
【0068
】実施例5 (+)−(3R,5R)−3−ヒドロキシ−5−デカノ
リド(化合物6a) 実施例3による化合物1a 200mg(1.1ミリモ
ル)を酢酸エチル20mlに溶解し、Pd/活性炭素3
0mgで処理しそして大気圧および室温で8時間水素添
加する。 濾過後、触媒を酢酸エチル20mlで洗浄し、溶液を真
空蒸留しそして残った残留物を、酢酸エチル:ヘキサン
(1:1)を使用して、シリカゲル上で精製する。無色
の油状生成物(化合物6a)が190mg(94%)が
得られる。 Rf=0.54(酢酸エチル:ヘキサン/3:1)。 〔α〕D20=+35.07°(c=1.5、CH2C
l2)。 元素分析値(C10H18O3(186.25)に対す
る)計算値:C  64.5    H  9.7実測
値:C  64.9    H  8.11H−NMR
(360 MHz CDCl3)δ=0.9(t, 3
H, J=6.9 Hz, H−10);1.2〜1.
74(m, 4H, 8H,H−6, H−8, H−
9);1.98(d,d,d,d, 1H, J=14
.4 Hz, J=4.0 Hz, J=2.9Hz,
 J=1.7 Hz, H−4eq);2.65(d,
d,d, 1H, J=17.6 Hz, J=3.7
 Hz, J=1.7 Hz, H−2eq);2.7
2(d,d, 1H, J=17.6 Hz, J=5
.1 Hz, H−2ax);4.38(m, 1H,
 H−3eq);4.72(m, 1H, H−5);
13C−NMR(90.55 MHz)δ=13.9(
C−10);22.5(C−9);24.5(C−7)
;31.5(C−8);35.5(C−6);36.0
(C−4);38.6(C−2);62.8(C−3)
;75.9(C−5);170.6(C−1);IR(
CHCl3) m=3200〜3600(OH), 1
740(ラクトン)
【0069】実施例6 (−)−(3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−デカノ
リド(化合物6b)実施例4による化合物1b 200
mg(1.1ミリモル)を、実施例5に記載したように
水素添加しそして精製する。
【0070】ラクトン(化合物6b)が、185mg(
92%)の収量で、無色の油として得られる。 Rf=0.53(酢酸エチル:ヘキサン/3:1)。 〔α〕D20=−39.25°(c=0.91、CH2
Cl2)。 元素分析値(C10H18O3(186.25)に対す
る)計算値:C  64.5    H  9.7実測
値:C  64.5    H  8.51H−NMR
(400 MHz)δ=0.9(t, 3H, J=6
.9 Hz, H−10);1.32(m, 4H, 
H−8, H−9);1.39(m, 1H, H−7
);1.49(m, 1H, H−7);1.57(m
, 1H, H−4eq);1.63(m,1H, H
−6);1.73(m, 1H, H−6);2.25
(d,d,d,d, 1H, J=13.7 Hz, 
J=5.5 Hz, J=3.0 Hz, J=1.4
 Hz, H−4eq);2.45(d,d, 1H,
 J=17.1 Hz, J=7.9 Hz, H−2
ax);2.89(d,d,d, 1H, J=17.
1 Hz, J=5.9 Hz, J=1.4 Hz,
 H−2eq);4.2(m, 2H, H−3, H
−5);13C−NMR(99.55 MHz, CD
Cl3)δ=13.9(C−10), 22.5(C−
9);24.5(C−7);31.5(C−8);35
.6(C−6);37.9(C−4);39.5(C−
2);63.9(C−3);77.3(C−5);17
0.7(C−1)
【0071】実施例7 (+)−(2R,4S)−4−ヒドロキシ−2−メトキ
シ−2−(3E−ペンテニル)−テトラヒドロピラン(
化合物4a) (−)−(2S,4S)−4−ヒドロキシ−2−メトキ
シ−2−(3E−ペンテニル)−テトラヒドロピラン(
化合物4b) R1が2−ペンテンである式IIaの化合物20g(5
4ミリモル)を、FeCl3 600mgと一緒に、メ
タノール500ml中で室温で15分撹拌する。次に、
反応混合物を、炭酸水素ナトリウム溶液でpH7に調節
しそして濃縮する。酢酸エチル/ヘキサン/トリエチル
アミン(1:4:0.5)を使用してシリカゲル上でク
ロマトグラフィー分離を行うことによって、化合物4a
(7g、65%)および化合物4b(0.538g、5
%)を得る。 化合物4a:Rf=0.36(酢酸エチル/ヘキサン 
1:2)。〔α〕D20=+82.6°(c=2.8、
CH2Cl2)。 元素分析値(C11H20O3(200.28)に対す
る)計算値:C  66.0    H  10.1実
測値:C  65.8    H  10.4化合物4
b:Rf=0.60(酢酸エチル/ヘキサン 1:2)
。〔α〕D20=−66.0°(c=3.0、CH2C
l2)。 元素分析値(C11H20O3(200.28)に対す
る)計算値:C  66.0    H  10.1実
測値:C  66.0    H  10.7
【007
2】実施例8 (+)−(2S)−2−メトキシ−2−(3E−ペンテ
ニル)−4−テトラヒドロピラン(化合物5)実施例7
からの化合物4 7g(32.7ミリモル)をCH2C
l2 200ml中で、テトラプロピルアンモニウムル
テネート(TPAP)800mg(2.3ミリモル)お
よびN−メチルモルホリン−N−オキシド8g(68.
3ミリモル)とともに、8時間撹拌する。反応混合物を
、CH2Cl2 300mlでうすめそして10%濃度
の亜硫酸水素ナトリウム溶液400mlで2回および水
で5回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、
セライトを通して濾過し次に濃縮する。化合物5が5.
8g(89.6%)の収量で得られる。 Rf=0.73(酢酸エチル:ヘキサン/3:1)。 〔α〕D20=+75.9°(c=1.3、CH2Cl
2)。 元素分析値(C11H18O3(198.26)に対す
る)計算値:C  66.65    H  9.15
実測値:C  66.8      H  9.4
【0
073】実施例9 (+)−(2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−メトキ
シ−2−(3E−ペンテニル)−テトラヒドロピラン(
化合物4c) 実施例8からの化合物5 5.8g(29.3ミリモル
)を、イソプロパノール350mlに−70℃で溶解し
、硼水素化ナトリウム2.2g(5.2ミリモル)を加
えそして混合物をこの温度で5時間撹拌する。過剰のN
aBH4を除去するために、アルミナ上で乾燥したアセ
トン10mlを加えそして混合物を室温で15分撹拌す
る。混合物から溶剤を真空蒸留により除去し、残った残
留物を、酢酸エチル/ヘキサン/トリエチルアミン(1
:4:0.5)を使用して、シリカゲル上で精製しそし
て化合物4c4.8g(82%)および化合物4a 0
.54g(9.2%)を得る(実施例7参照)。NaB
H4の代わりにLS−Selectrideを使用する
場合は、4cのみが形成される。 化合物4c:Rf=0.60(酢酸エチル/ヘキサン 
1:2)。〔α〕D20=+64.5°(c=1.5、
CH2Cl2)。 元素分析値(C11H20O3(200.28)に対す
る)計算値:C  66.0    H  10.1実
測値:C  66.0    H  10.2
【007
4】実施例10 (−)−(3R,8E)−1,3−ジヒドロキシ−8−
デセン−5−オン(化合物2b) 実施例9からの化合物4c 4.6g(23.0ミリモ
ル)を、FeCl3 45mgと一緒にイソプロパノー
ル45mlおよび水45mlに溶解しそして混合物を室
温で30分撹拌する。反応混合物のpHを炭酸水素ナト
リウム溶液を使用してpH7〜8に調節しそして混合物
を回転蒸発器上で濃縮してシロップを得る。残った残留
物をCH2Cl2 30mlに溶解しそして濾過する。 化合物2b 3.9g(92%)が得られる。 Rf=0.48(酢酸エチル/ヘキサン/メタノール 
2:1:0.1)。〔α〕D20=−23°(c=1、
CH2Cl2)。 元素分析値(C10H18O3(186.25)に対す
る)計算値:C  64.5    H    9.7
5実測値:C  64.2    H  10.01H
−NMR(300 MHz)δ=1.6(m, 4H,
 H−2, H−10);2.25(m, 1H, H
−7);2.5(t,1H, J=7 Hz, H−6
);2.6(d, 1H, J=6.5 Hz, H−
4);3.8(t, 2H, J=5 Hz);4.3
(m, 1H, H−3);5.45(m, 2H, 
H−8, H−9);13C−NMR(90.55 M
Hz)δ=17.7(C−10);37.9(C−2)
;43.3(C−6);49.3(C−4);60.7
(C−1);67.4(C−3);126.1(C−9
);129.2(C−8);211.2(C−5);

0075】実施例11 (−)−(3R,5S,8E)−1,3,5−トリヒド
ロキシ−8−デセン(化合物3c) 実施例10からの化合物2b 1g(5.4ミリモル)
を、テトラヒドロフラン中の1モル、トリエチルボラン
溶液8.6ml(8.6ミリモル)とともに、テトラヒ
ドロフラン50ml中で室温で15分撹拌する。−70
℃に冷却した後、メタノール4.3mlおよび硼水素化
ナトリウム0.4g(10.7ミリモル)を加えそして
反応混合物をこの温度でさらに3時間撹拌する。処理の
ために、飽和炭酸水素ナトリウム溶液30mlを混合物
に加えそしてそれを、それぞれの場合において酢酸エチ
ル100mlを使用して3回抽出する。このエステル相
を硫酸ナトリウムで乾燥する。濾過後、溶剤を真空蒸留
により除去しそして油状の生成物を得る。これを、メタ
ノールでさらに5回処理しそして真空蒸留して過剰のボ
ランを除去する。残った残留物を、アセトン:ヘキサン
(2:3)を使用してシリカゲル上で精製しそして無色
の油として0.84g(83%)の収量で化合物3cを
得る。 Rf=0.40(CH2Cl2:CH3OH/9:1)
。 〔α〕D20=−4.2°(c=1、CH2Cl2)。 元素分析値(C10H20O3(188.27)に対す
る)計算値:C  63.8    H  10.7実
測値:C  63.5    H  10.9分光分析
データは、実施例1からの化合物3aのデータと同一で
ある。
【0076】実施例12 (−)−(3R,5R,8E)−1,3,5−トリヒド
ロキシ−8−デセン(化合物3d) 氷酢酸4.3mlを、−70℃で、テトラヒドロフラン
25ml中の硼水素化ナトリウム900mg(23.8
ミリモル)の懸濁液に、10分の間に滴加しそして混合
物をこの温度で2時間撹拌する。テトラヒドロフラン5
ml中の実施例10からの化合物2b 1g(5.4ミ
リモル)の添加後、さらに氷酢酸20mlを30分の間
に滴加しそして反応混合物を、この温度で、さらに2時
間撹拌する。
【0077】TLCにより測定した完全な変換後に、混
合物を水10mlおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液3
0mlで処理しそして毎回酢酸エチル100mlを使用
して3回抽出する。有機相を、毎回水50mlを使用し
て3回洗浄しそして次に硫酸ナトリウム上で乾燥する。 真空蒸留により溶剤を除去した後、残留物を、アセトン
:ヘキサン(2:3)を使用して、シリカゲル上のクロ
マトグラフィーにより精製しそして76%(0.78g
)の収率で、化合物3dを得る。 Rf=0.37(CH2Cl2:CH3OH/9:1)
。 〔α〕D20=−9.2°(c=1、CH2Cl2)。 元素分析値(C10H20O3(188.27)に対す
る)計算値:C  63.8    H  10.7実
測値:C  63.4    H  10.3分光分析
データは、実施例2からの化合物3bのデータと同一で
ある。
【0078】実施例13 (+)−(3S,5S,8E)−3−ヒドロキシ−5−
デク−8−エノリド(化合物1c) 実施例11からの化合物3c 300mg(1.59ミ
リモル)を、ベンゼン15mlに溶解しそしてトリス(
トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)クロライ
ド1.39g(1.59ミリモル)で処理する。混合物
を室温で3日撹拌する。真空蒸留によりベンゼンを除去
した後、タール状の黒色の残留物を、アセトン2mlに
溶解しそして酢酸エチル/ヘキサン(1:1)を使用し
てシリカゲル上で精製する。
【0079】ラクトン(化合物1c)が、72%(21
0mg)の収率で、無色の油として得られる。 Rf=0.51(酢酸エチル:ヘキサン/3:1)。 〔α〕D20=−52.0°(c=0.92、CH2C
l2)。 元素分析値(C10H16O3(184.24)に対す
る)計算値:C  65.2    H  8.75実
測値:C  65.6    H  8.3分光分析デ
ータは、実施例3からの化合物のデータと同一である。
【0080】実施例14 (−)−(3S,5R,8E)−3−ヒドロキシ−5−
デク−8−エノリド(化合物1d) 実施例12からの化合物3d 300mg(1.59ミ
リモル)を、実施例3に示したと同じ条件下で反応させ
る。
【0081】ラクトン(化合物1d)が無色の油として
210mg(73%)の収量で得られる。 Rf=0.49(酢酸エチル:ヘキサン/3:1)。 〔α〕D20=+25.5°(c=0.14、CH2C
l2)。 元素分析値(C10H20O3(184.24)に対す
る)計算値:C  65.2    H  8.75実
測値:C  65.6    H  8.3分光分析デ
ータは、実施例4からの化合物1bのデータと同一であ
る。
【0082】実施例15  (+)−(3S,5S)−3−ヒドロキシ−5−デカノ
リド(化合物6c) 実施例13からの化合物1c 200mg(1.1ミリ
モル)を酢酸エチル20mlに溶解し、Pd/活性炭素
30mgで処理しそして大気圧および室温で8時間水素
添加する。濾過後、触媒を酢酸エチル20mlで洗浄し
、溶液を真空蒸留しそして残った残留物を、酢酸エチル
:ヘキサン(1:1)を使用して、シリカゲル上で精製
する。無色の油状生成物(化合物6c)が、180mg
(92%)の収量で得られる。 Rf=0.54(酢酸エチル:ヘキサン/3:1)。 〔α〕D20=−34.1°(c1.5、CH2Cl2
)。 元素分析値(C10H18O3(186.25)に対す
る)計算値:C  64.5    H  9.7実測
値:C  64.8    H  8.9分光分析デー
タは、実施例5からの化合物6aのデータと同一である
【0083】実施例16  (−)−(3S,5R)−3−ヒドロキシ−5−デカノ
リド(化合物6d)実施例14からの化合物1d 20
0mg(1.1ミリモル)を、実施例15に記載したよ
うに水素添加しそして精製する。
【0084】ラクトン(化合物6d)が、185mg(
92%)の収量で、無色の油として得られる。 Rf=0.53(酢酸エチル:ヘキサン/3:1)。 〔α〕D20=+40.1°(c=1.0、CH2Cl
2)。 元素分析値(C10H18O3(186.25)に対す
る)計算値:C  64.5    H  9.7実測
値:C  64.5    H  8.9分光分析デー
タは、実施例6からの化合物6bのデータと同一である
【0085】実施例17  (3S,5S,6E,8E)−1,3,5−トリヒドロ
キシ−6,8−デカジエン(化合物3e) R1が2,4−ジペンテンである式IIaの化合物1g
(5.4モル)を、実施例1に示したように反応させる
。 元素分析値(C10H18O3(186.27)に対す
る)計算値:C  64.49    H  9.79
実測値:C  64.1      H  9.71H
−NMR(400 MHz)δ=1.5〜2.0m;3
.9(m, 2H, H−1);4.25(m, 1H
, H−3);4.55(m, 1H, H−5);5
.6〜5.7(m, 3H);6.1(m, 1H);
6.25(m, 1H)。
【0086】実施例18  (3S,5R,6E,8E)−3−ヒドロキシ−5−デ
カ−6,8−ジエノリド(化合物1e) 実施例17による化合物3e 300mgを、実施例3
に示したように反応させる。 元素分析値(C10H14O3(182.22)に対す
る)計算値:C  65.92    H  7.74
実測値:C  65.8      H  7.613
C−NMR(100 MHz)δ=18.0(C−1)
;36.4(C−9);38.7(C−2);62.5
5(C−3);76.0(C−5);127.0;13
0.1;131.8;133.0(C−H);170.
15(C−1)。
【0087】実施例19 (3R,5S)−3,6−ジヒドロキシ−5−ヘキサノ
リド(化合物1f) 実施例18による化合物1e 1gを、メタノール30
mlに溶解し、水素化ナトリウム80mgで処理しそし
て25℃で5時間撹拌する。混合物を2N HClで中
和し、回転蒸発器中で濃縮しそしてアセトン30mlに
溶解する。この溶液を若干のZnCl2で処理しそして
12時間加熱還流する。次に、それを、水および酢酸エ
チルの混合物(1:1、毎回100ml)で抽出する。 酢酸エチル相を硫酸ナトリウム上で乾燥しそして回転蒸
発器中で濃縮した後、残留物をメタノール150mlに
とる。オゾン分解を−70℃で実施する(Organi
kum,14th Edition,1975, 29
5頁;VEB−Verlag)。次に、NaBH4 1
gを加えそして混合物を2時間撹拌する。次に、それを
、回転蒸発器中で濃縮しそして水および塩化メチレンの
混合物(1:1、毎回150ml)で抽出する。次に、
それを回転蒸発器中で濃縮しそして濃縮物をシリカゲル
カラム(酢酸エチル/ヘキサン 1:10〜10:1)
上で精製する。メチル(3R,5S)−3,5−O−イ
ソプロピリデン−3,5,6−トリヒドロキシヘキサノ
エート 150mgが得られる。 元素分析値(C10H18O5(218.25)に対す
る)計算値:C  55.03    H  8.31
実測値:C  55.1      H  8.2
【0
088】15当量のジクロロメタン中のトリフルオロ酢
酸を使用して(US 4,970,313)、24時間
にわたって23℃で、メチル(3R,5S)−3,5−
O−イソプロピリデン−3,5,6−トリヒドロキシヘ
キサノエートを(3R,5S)−3,6−ジヒドロキシ
−5−ヘキサノリドに変換する。
【0089】実施例20 リポ蛋白質を含有していない栄養培地中のHEP−G2
細胞の単一層を、適当な濃度の試験される実施例3およ
び5からの物質とともに1時間予備培養する。14C−
標識生合成プレカーサー〔14C〕酢酸ナトリウムの添
加後、培養を3時間つづける。次に、3H−コレステロ
ールの内部標準を前もって添加して、細胞の一部をアル
カリ性加水分解にうけしめる。加水分解された細胞の脂
質を、クロロホルム/メタノールの混合物を使用して抽
出する。キャリアーコレステロールの添加後、脂質混合
物を、分取用薄層クロマトグラフィーにより分離し、コ
レステロール帯を染色(staining)後単離しそ
して14Cプレカーサーから形成された14C−コレス
テロールを、シンチフォトグラフィー的に測定する。細
胞蛋白質を細胞の一部において測定し、細胞蛋白質1m
g当たりの細胞単位中の14Cプレカーサーから形成さ
れた14C−コレステロールの量を計算する。コレステ
ロール生合成の阻害を、直接、培地中の試験化合物の特
定のモル濃度において示すことができるように、添加し
た試験化合物の阻害作用を比較するために比較対照を使
用する。細胞培養物の細胞培養の一部において、細胞培
養の完全性および細胞損傷の欠乏を、化合物の作用によ
って形態学的に(光学顕微鏡検査)評価しそして培養培
地中のラクテートデヒドロゲナーゼ分泌の測定により生
化学的に測定する。ロボスタチンを、標準化合物として
使用した。結果は、表1に示す通りである。
【0090】
【表1】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)(1)  式IIa【化1】 の化合物をジアステレオ選択的に還元して式IIIaま
    たはIIIb 【化2】 の化合物を得、 (2)  立体選択的に酸化して式Ia、またはIb【
    化3】 の化合物を得、そして必要に応じて (3)  アルキレン鎖の二重結合を水素添加し、また
    は、 (b)(1)  式IIaの化合物をアセタール化して
    式IVaまたはIVb 【化4】 の化合物を得、 (2)  酸化して式V 【化5】 の化合物を得、 (3)  ジアステレオ選択的に還元して式IVc【化
    6】 の化合物を得、 (4)  脱アセタール化して式IIb【化7】 の化合物を得、 (5)  ジアステレオ選択的に還元して式IIIcま
    たはIIId 【化8】 の化合物を得、 (6)  立体選択的に酸化して式IcまたはId【化
    9】 の化合物を得、そして必要に応じて (7)  アルキレン鎖の二重結合を水素添加し、また
    は(c)(1)  式Ia、Ib、IcまたはId〔R
    1は(1)3〜15個の炭素原子を有する直鎖状または
    分枝鎖状のアルキルまたは(2)3〜15個の炭素原子
    および1〜7個のC−C二重結合を有する直鎖状または
    分枝鎖状のアルケニルである〕の化合物を式R3−O−
    (式中、R3は1〜5個の炭素原子を有するアルキルま
    たは第3ブチルである)の化合物と反応させて式【化1
    0】 の化合物を得、 (2)  アセトンまたはジメトキシプロパンでケター
    ル化して式VIa、VIb、VIcまたはVId【化1
    1】 の化合物を得、 (3)  オゾンで酸化して式VIIa、VIIb、V
    IIcまたはVIId 【化12】 の化合物を得、そして (4)  反応させて式Ia、Ib、IcまたはId(
    式中R1はCH2OHである)の化合物を得ることから
    なる式Ia、Ib、IcおよびId 【化13】 (式中、R1は(1)3〜15個の炭素原子を有する直
    鎖状または分枝鎖状のアルキル、(2)3〜15個の炭
    素原子および1〜7個のC−C二重結合を有する直鎖状
    または分枝鎖状のアルケニルまたは(3)CH2OHで
    ある)の5−置換3R,5R、3R,5S、3S,5S
    および3S,5Rδ−ラクトンの製法。
  2. 【請求項2】  R1が、(1)3〜10個の炭素原子
    を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキルまたは(2)
    3〜10個の炭素原子および1〜5個のC−C二重結合
    を有する直鎖状または分枝鎖状のアルケニルである請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  R1が(1)5個の炭素原子を有する
    直鎖状または分枝鎖状のアルキルまたは(2)5個の炭
    素原子および1または2個の二重結合を有する直鎖状ま
    たは分枝鎖状のアルケニルである請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】  式Ia、Ib、IcまたはId【化1
    4】 〔式中、R1は(1)3〜15個の炭素原子を有する直
    鎖状または分枝鎖状のアルキル、(2)3〜15個の炭
    素原子および1〜7個のC−C二重結合を有する直鎖状
    または分枝鎖状のアルケニルまたは(3)CH2OHで
    ある〕の化合物(但し、R1が5個の炭素原子を有する
    直鎖状アルキル鎖である式Iaの化合物を除く)。
  5. 【請求項5】  R1が(1)3〜10個の炭素原子を
    有する直鎖状または分枝鎖状のアルキルまたは(2)3
    〜10個の炭素原子および1〜5個のC−C二重結合を
    有する直鎖状または分枝鎖状のアルケニルである請求項
    4記載の式Ia、Ib、IcまたはIdの化合物。
  6. 【請求項6】  R1が(1)5個の炭素原子を有する
    直鎖状または分枝鎖状のアルキルまたは5個の炭素原子
    および1または2個のC−C二重結合を有する直鎖状ま
    たは分枝鎖状のアルケニルである請求項1記載の式Ia
    、Ib、IcまたはIdの化合物。
  7. 【請求項7】  生理学的に許容し得る賦形剤および必
    要に応じて他の添加剤および(または)補助剤のほかに
    、請求項4〜6の何れかの項記載の式Ia、Ib、Ic
    またはIdの少なくとも1種の化合物または請求項1〜
    3の何れかの項記載の方法により製造された少なくとも
    1種の化合物〔但し、請求項4記載の式I(式中、R1
    は5個の炭素原子を有する直鎖状のアルキル鎖である)
    の化合物を除く〕の有効量からなる薬学的組成物。
  8. 【請求項8】  請求項4〜6の何れかの項記載のまた
    は請求項1〜3の何れかの項に記載したようにして得ら
    れた式Ia、Ib、IcまたはIdの少なくとも1種の
    化合物〔但し、請求項1記載の式I(式中、R1は5個
    の炭素原子を有する直鎖状のアルキル鎖である)の化合
    物を除く〕を、生理学的に許容し得る賦形剤および必要
    に応じて他の添加剤および(または)賦形剤とともに、
    適当な投与形態にすることからなる請求項7記載の薬学
    的組成物の製法。
  9. 【請求項9】  コレステロール合成−阻害作用を有す
    る薬学的組成物を製造するための、生理学的に許容し得
    る賦形剤および必要に応じて他の添加剤および(または
    )補助剤のほかに、式Ia 【化15】 〔式中、R1は(1)3〜15個の炭素原子を有する直
    鎖状または分枝鎖状のアルキル、(2)3〜15個の炭
    素原子および1〜7個のC−C二重結合を有する直鎖状
    または分枝鎖状のアルケニルまたは(3)CH2OHで
    ある〕の少なくとも1種の化合物の使用。
  10. 【請求項10】  式IIb、IIIa、IIIcまた
    はIIId【化16】 (式中、R1は請求項4に記載した意義を有す)の化合
    物。
  11. 【請求項11】  (a)  式IIb【化17】 の化合物をジアステレオ選択的に還元して式IIIcま
    たはIIIdの化合物を得るかまたは (b)  式IIa 【化18】 の化合物をジアステレオ選択的に還元して式IIIaま
    たはIIIbの化合物を得ることからなる請求項1記載
    の式IIIa、IIIb、IIIcまたはIIIdの化
    合物の製法。
  12. 【請求項12】  請求項1記載の式IVcの化合物を
    脱アセタール化することからなる請求項10記載の化合
    物IIbの製法。
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