JPH053673U - エアサスペンシヨン - Google Patents

エアサスペンシヨン

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JPH053673U
JPH053673U JP4982491U JP4982491U JPH053673U JP H053673 U JPH053673 U JP H053673U JP 4982491 U JP4982491 U JP 4982491U JP 4982491 U JP4982491 U JP 4982491U JP H053673 U JPH053673 U JP H053673U
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rolling guide
outer shell
cylinder
diaphragm
vehicle body
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JP4982491U
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守 市川
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株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アウターシリンダが揺動してもローリングガ
イドのダイヤフラム支持位置がアウターシェルの径方向
に変位しないようにして、アウターシェルと車体の固定
部に過剰に大きな荷重がかからないようにする。 【構成】 アウターシリンダ15とピストンロッド5の
略上下方向の相対的な変位に伴ってダイヤフラム13が
転動するローリングガイド10の側面に、アウターシリ
ンダ15の揺動に伴うローリングガイド10上のダイヤ
フラム支持位置の移動軌跡をアウターシェル9の周壁と
略平行にする凹部22,23を形成し、アウターシリン
ダ15が揺動してもローリングガイド10上のダイヤフ
ラム支持位置がアウターシェル9の径方向に変位しない
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエアのクッション作用を利用して車体を懸架する自動車のエアサスペ ンションに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のエアサスペンションとして、従来、図6,図7に示すようなものが開 発されている。
【0003】 このエアサスペンションは、液圧緩衝器1のシリンダ2の下端がアイブッシュ 3を介してロアアーム4に結合される一方で、シリンダ2から延出したピストン ロッド5の上端がインシュレータラバー6を介して車体7側に結合されている。 ロアアーム4は一端が車輪側に結合される一方で他端が車体7側の部材に回動自 在に支持されていて、ロアアーム4が軸Oを中心として図6中矢印a,bで示す ように回動すると、シリンダ2の下端が同図中矢印c,dで示すように揺動しつ つ、シリンダ2とピストンロッド5が略上下方向に相対変位するようになってい る。また、液圧緩衝器1の上部には、ピストンロッド5の周域を囲繞し一端がブ ラケット8を介して車体7側に固定されるアウターシュル9と、シリンダ2の外 周に固定される円筒状のローリングガイド10と、外周域がアウターシュル9の 下端に内周域がローリングガイド10の上端に夫々かしめリング11,12を介 して結合されるダイヤフラム13とから成る空気室14が設けられており、液圧 緩衝器1のシリンダ2とピストンロッド5が略上下方向に相対的に変位すると、 ダイヤフラム13がローリングガイド10に沿って転動して空気室14の容積を 変化させ、このときの空気室14内のエアのクッション作用によって車体7と車 輪(図示せず)の間の振動や衝撃を吸収するようになっている。
【0004】 この類似構造は、例えば実開平2−11706号公報等に示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のエアサスペンションにおいては、シリンダ2の下端が 車体7側の部材に対しロアアーム4を介して揺動自在に支持されているため、車 体7と車輪の間に振動等の相対変位が生じると、車体7に固定されているアウタ ーシュル9に対しシリンダ2が傾動することとなり、このときアウターシュル9 と車体7の固定部に過剰に大きな荷重がかかるという不具合がある。即ち、シリ ンダ2が、例えば図8中実線で示すような基準位置から同図中鎖線で示すように 下方側に揺動した場合には、ローリングガイド10上のダイヤフラム支持位置が アウターシェル9の径方向(軸Oに接近する方向)に変位するため、これと同方 向の大きな荷重Fがダイヤフラム13を介してアウターシュル9の下端に伝えら れ、この荷重Fがアウターシュル9と車体7の固定部をこじるように作用するこ ととなってしまう。このため、従来ではアウターシュル9と車体7の固定部に対 し部材の肉厚増加等の補強対策を施さなければならなかった。
【0006】 そこで本考案は、シリンダが揺動してもローリングガイド上のダイヤフラム支 持位置がアウターシュルの径方向に変位しないようにしてアウターシュルと車体 の固定部に過剰に大きな荷重がかからないエアサスペンション構造を提供しよう とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、液圧緩衝器のピストンロ ッド周域を囲繞し、一端が車体側に固定されるアウターシェルと、シリンダの外 周に固定された筒状のローリングガイドと、これらアウターシェルとローリング ガイドを結合するダイヤフラムとによって空気室が形成されたエアサスペンショ ンにおいて、前記ローリングガイドの側面に、シリンダの揺動に伴うローリング ガイド上のダイヤフラム支持位置の移動軌跡をアウターシェルの周壁と略平行に する凹部を形成した。
【0008】
【作用】 車体と車輪の間に振動等の相対変位が生じると、シリンダが揺動しつつシリン ダとピストンロッドが相対的に変位し、これに伴ってダイヤフラムがローリング ガイド上を転動する。このとき、ローリングガイドの側面には凹部が形成されて いてローリングガイド上のダイヤフラム支持位置の移動軌跡がアウターシェルの 周壁と略平行になるため、ダイヤフラム支持位置は常にアウターシェルの径方向 に変位しなくなる。
【0009】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図1〜図5に基づいて説明する。尚、図6〜図8に 示した従来のものと同一部分には同一符号を用いるものとする。
【0010】 図1〜図3において、1は、エアサスペンションの減衰作用を担う液圧緩衝器 であり、14は吸振作用を担う空気室である。液圧緩衝器1は、アウターシリン ダ15とインナーシリンダ16を備えた所謂ツインチューブ式のものであり、ア ウターシリンダ15の下端にはアイブッシュ3が固定され、インナーシリンダ1 6にはピストン17が摺動自在に収容されている。尚、この実施例の場合、アウ ターシリンダ15が本考案の構成部品であるシリンダを構成している。アイブッ シュ3には一端が車輪(図示せず)に結合される一方で他端が車体7側の部材に 回動自在に支持されたアーム(図示せず)が連結されていて、アウターシリンダ 15の下端はこのアイブッシュ3とアームを介して車体に揺動自在に支持されて いる。ピストン17に連結されたピストンロッド5はアウターシリンダ15とイ ンナーシリンダ16の端面から上方に延出し、その延出した端部はインシュレー タラバー6とブラケット8を介して車体7に支持固定されている。また、ピスト ンロッド5の下端側には減衰力可変機構18及びアクチュエータ19が内装され 、適宜減衰力を調整出来るようになっている。
【0011】 一方、空気室14は、ピストンロッド5の外周域を囲繞しその上端がブラケッ ト8を介して車体7に剛的に支持固定されるアウターシェル9と、アウターシリ ンダ15の外周に支持固定される円筒状のローリングガイド10と、外周域がア ウターシェル9の下端に内周域がローリングガイド10の上端に夫々かしめリン グ11,12を介して結合されるダイヤフラム13とから構成され、ダイヤフラ ム13は、液圧緩衝器1のアウターシリンダ15とピストンロッド5が略上下方 向に相対的に変位すると、ローリングガイド10の側面に沿って転動して空気室 14の容積を増減させ、それによって空気室14内のエアのクッション作用を働 かせるようになっている。尚、図中20は、車高調整を行う場合に空気室14内 のエアの給排を行うための給排口であり、21は、空気室14内に設けられたバ ンパストッパである。
【0012】 また、前記ローリングガイド10の側面の後述する設定位置には凹部22と2 3が形成され、車輪と車体7の間の相対変位によってアウターシリンダ15が揺 動した際に、必要外の荷重がダイヤフラム13を通してアウターシェル9に伝達 されるのをこれらの凹部22,23によって防止するようになっている。
【0013】 この凹部22,23について詳述すると、図4,図5に示すように、一方の凹 部22はローリングガイド10の側面のうちのアウターシリンダ15の軸Oに対 向する側の上端部近傍に形成され、他方の凹部23は凹部22と相反する側の下 端部近傍に形成されている。これら凹部22,23の軸方向断面は、アウターシ リンダ15が揺動した場合におけるローリングガイド10上のダイヤフラム支持 位置の移動軌跡がアウターシェル9の周壁と略平行になるように設定され、アウ ターシリンダ15が揺動してもダイヤフラム支持位置がアウターシェル9の径方 向に変位しないようになっている。
【0014】 例えば、アウターシリンダ15が軸Oを中心にして下方側に揺動した場合には 、図4に示すように、ダイヤフラム13がローリングガイド10上を転動してロ ーリングガイド10の軸O側のダイヤフラム支持位置PがP1に移動する。ロー リングガイド10は、この揺動に伴い同図中鎖線で示すように傾斜角度を増しつ つ軸O方向に変位するが、ダイヤフラム支持位置Pはローリングガイド10上の 一般面から序々に凹部22の最深部へと向かうため、移動軌跡としてはアウター シェル9の周壁とほぼ平行になる。
【0015】 また、アウターシリンダ15が軸Oを中心にして逆に上方側に揺動した場合に は、図5に示すように、ダイヤフラム13がローリングガイド10上を転動して 軸Oと反対側のローリングガイド10上のダイヤフラム支持位置QがQ1に移動 する。このとき、ローリングガイド10は傾斜角度を増しつつ軸Oと反対方向に 変位するが、ダイヤフラム支持位置Qは凹部23内に移動するため、やはり移動 軌跡はアウターシェル9の周壁とほぼ平行になる。
【0016】 このため、アウターシリンダ15が下方側に揺動しても上方側に揺動してもダ イヤフラム支持位置P,Qはアウターシェル9の周壁に近接する方向には変位し なくなり、ローリングガイド10からアウターシェル9にはダイヤフラム13を 通して径方向の荷重が伝達されなくなる。これにより、車体7とアウターシェル 9の固定部であるブラケット8等には必要外の荷重がかからなくなる。
【0017】
【考案の効果】
以上のように本考案は、ローリングガイドの側面に、シリンダの揺動に伴うロ ーリングガイド上のダイヤフラム支持位置の移動軌跡をアウターシェルの周壁と 略平行にする凹部を形成し、シリンダが揺動してもダイヤフラム支持位置が常に アウターシェルの径方向に移動しないようにしたため、シリンダの揺動に伴って ローリングガイドからアウターシェルに過剰な荷重が伝達されなくなる。この結 果、アウターシェルと車体の固定部に特別な補強対策を施す必要がなくなり、重 量や製造コストの低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A線に沿うローリングガイド10の
断面図。
【図3】図1のB−B線に沿うローリングガイド10の
断面図。
【図4】同実施例の動作を説明する概略断面図。
【図5】同実施例の動作を説明する概略断面図。
【図6】従来の技術を示す斜視図。
【図7】従来の技術を示す断面図。
【図8】従来の技術を示す概略断面図。
【符号の説明】
1…液圧緩衝器、5…ピストンロッド、6…インシュレ
ータラバー、7…車体、9…アウターシェル、10…ロ
ーリングガイド、13…ダイヤフラム、14…空気室、
15…アウターシリンダ(シリンダ)、22,23…凹

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 液圧緩衝器のピストンロッド周域を囲繞
    し、一端が車体側に固定されるアウターシェルと、シリ
    ンダの外周に固定された筒状のローリングガイドと、こ
    れらアウターシェルとローリングガイドを結合するダイ
    ヤフラムとによって空気室が形成されたエアサスペンシ
    ョンにおいて、前記ローリングガイドの側面に、シリン
    ダの揺動に伴うローリングガイド上のダイヤフラム支持
    位置の移動軌跡をアウターシェルの周壁と略平行にする
    凹部を形成したことを特徴とするエアサスペンション。
JP1991049824U 1991-06-28 1991-06-28 エアサスペンション Expired - Lifetime JP2590003Y2 (ja)

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JPH053673U true JPH053673U (ja) 1993-01-19
JP2590003Y2 JP2590003Y2 (ja) 1999-02-10

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004116776A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Zf Sachs Ag 振動ダンパー

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6372930A (ja) * 1986-09-02 1988-04-02 ザ グッドイアー タイヤ アンド ラバー コンパニー サスペンションストラット

Patent Citations (1)

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JP2590003Y2 (ja) 1999-02-10

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