JPH05345248A - パレット交換装置 - Google Patents

パレット交換装置

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JPH05345248A
JPH05345248A JP4177686A JP17768692A JPH05345248A JP H05345248 A JPH05345248 A JP H05345248A JP 4177686 A JP4177686 A JP 4177686A JP 17768692 A JP17768692 A JP 17768692A JP H05345248 A JPH05345248 A JP H05345248A
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康廣 岡田
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、パレットをワーク搬入出位置とワー
ク加工位置とに交換するアームの高速旋回を可能とし、
マシンサイクルタイムの短縮により生産能率を向上する
ことを目的とする。 【構成】モータ21に結合された減速機22を介してワ
ーク搬入出位置Aとワーク加工位置Bと間を水平旋回す
るアーム8の両端に、アーム8の旋回軸線と平行な軸線
の案内面23aとアーム8の旋回軸線と直交する水平面
の支持面23bとを有するラム23を固定し、このラム
23の前記案内面23aにパレット9を昇降並びに回転
可能に嵌合し、前記ラム23の支持面23bに回り止め
用ノックピン25を係合支持すると共に、ワーク加工位
置側Bに旋回位置しているパレット9の直下に配置した
ターンテーブル27上にパレット9とターンテーブル2
7とをクランプ及びアンクランプするパレット昇降動装
置を設置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械で加工するワ
ークをワーク搬入出位置とワーク加工位置とに交換する
ためのパレット交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパレット交換装置は、図7で示す
ように、ベッド50上で油圧シリンダによって作動する
ラックアンドピニオン機構52で水平旋回するアーム5
1と、前記アーム51の両端にフック56を介して係脱
し図略の円弧ガイドレールに支持され、前記アーム51
を挾んでワーク搬入出位置Aとワーク加工位置Bに旋回
割出しされるパレット53と、このパレット53を昇降
動してフック56を介してアーム51に係脱させるパレ
ット昇降動装置55と、ワーク加工位置Bにおいてパレ
ット53を回転させるターンテーブル54とから構成さ
れている。(以下方式1という)
【0003】また、図8で示すように、前記アーム51
の両端にパレット53を回転並びに昇降動可能に保持
し、パレット昇降動装置55によってパレット53を下
降動させることにより、パレット53とアーム51とを
係合する第1ノックピン58と、パレット昇降動装置5
5によってパレット53を上昇動させることにより、前
記第1ノックピン58の係合を解除し、パレット53と
ターンテーブル54とを係合する第2ノックピン59を
設けた構造のものがある。(以下方式2という)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記方式1及び2の何
れもパレット53上にワークを位置決めクランプする治
具57が設置されている。そこで、パレット交換時間を
短縮し、マシンサイクルタイムを短くして生産量を上げ
るためにアーム51を高速旋回させると、前記アーム5
1とパレット53との係合構造では、遠心力加減速時の
慣性力によって治具57が不安定となる。
【0005】このため、方式1ではフック56の係合長
さを、また、方式2では第1ノックピンの係合長さを大
きくする必要があるが、これではパレット53の昇降ス
トロークが大きくなり、従って、係脱動作の時間が長く
なる不具合が生じる。
【0006】さらに、方式2では、高速でパレット53
を図略の円弧ガイドレール上を移動させると騒音が発生
する不具合があり、結局現状の方式では高速移動させる
のに問題があり、マシンサイクルタイムの短縮に限度が
あった。
【0007】本発明の目的は、アームに対するパレット
の保持機構を改善し高速旋回を可能にしたパレット交換
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の特徴とする構成は、モータによってワーク搬入出
位置とワーク加工位置との間を水平旋回するアームと、
このアームの旋回軸線と平行な軸線の案内面とアームの
旋回軸線と直交する水平面の支持面とを有し前記アーム
の両端に固定されたラムと、このラムの前記案内面に昇
降並びに回転可能に嵌合し前記ラムの支持面に支持され
るパレットと、前記ラム又はアームとパレットのいずれ
か一方に突設された回り止め用ノックピンと、他方に形
成され回り止め用ノックピンに係脱するノックピン穴
と、前記ワーク加工位置側に旋回位置しているパレット
の直下に配置したターンテーブルと、このターンテーブ
ル上に設置され前記パレットを昇降させることによりパ
レットとターンテーブルとをクランプ又はアンクランプ
し、パレットのノックピン穴に回り止め用ノックピンを
離脱又は挿入するパレット昇降動装置とを備えたもので
ある。
【0009】
【作用】上記の構成により、パレットは大きな保持面積
のラムを介してアームに安定して保持されているため、
遠心力及び加減速時の慣性力によりパレット上の治具が
不安定となることがなく、アームの高速旋回を可能とす
る。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明のパレット交換装置7をNC専用工作
機械に配置した1例を示す平面図である。この図1にお
いて、1はベッド、2は前記ベッド1上に設置されてい
る加工ユニットである。
【0011】前記加工ユニット2は、水平な面内におい
て左右、前進後退及び上下方向に移動可能な主軸頭3
と、複数種の工具を収納した工具マガジン5と、この工
具マガジン5と前記主軸頭3の主軸4との間で工具を自
動交換する工具交換装置6とから構成されている。
【0012】7は前記主軸頭3の前方に配置された本発
明のパレット交換装置である。このパレット交換装置7
は180度旋回可能なアーム8の旋回中心を挾んだ2位
置にパレット9を備え、このパレット9上に設置した治
具9aにワークWが位置決めクランプされ、ワーク搬入
出位置Aとワーク加工位置Bとに180度旋回して位置
する。
【0013】10は前記加工ユニット2とパレット交換
装置7の加工位置側Bに旋回した治具とを囲むカバーで
あり、図示省略しているが、パレット交換装置7の配置
部分には開口部を有し、パレット交換装置7の旋回中心
部には、パレット9をワーク搬入出位置Aと加工位置B
に位置決めしたときのみ前記開口部を塞ぐつい立て状の
扉板11が立設されている。
【0014】12は前記パレット交換装置7の近傍に配
置した操作盤、13は加工ユニット2の背面のカバー1
0外に配置した制御装置である。この制御装置13は前
記操作盤12のボタンを操作することにより、加工ユニ
ット2、工具マガジン5、工具交換装置6及びパレット
交換装置7を制御する。
【0015】上記パレット交換装置7の構造を図2乃至
図6によって説明する。図3及び図5において、20は
ベッド1上に固定したアーム支持台である。このアーム
支持台20にはモータ21が回転軸線を鉛直方向に向け
て複数本のボルト38によって固定されている。このモ
ータ21の回転軸には減速機22の入力部材が直結さ
れ、この減速機22のケーシング(出力部材)に水平旋
回するアーム8が結合されている。
【0016】図2乃至図4で示すように、前記アーム8
の両端にはラム23が固定されている。このラム23
は、アーム8の旋回軸線と平行な軸線の案内面23a
と、アーム8の旋回軸線と直交する水平面の支持面23
bとを有し、このラム23の前記案内面23aにパレッ
ト9が昇降並びに回転可能に嵌合されている。このパレ
ット9の端部下面に第1ノックピン25が突設され、前
記ラム23の支持面23bには、パレット9の下降動で
前記第1ノックピン25が係合するノックピン穴24が
設けられている。なお、他の変形例として、ラム23に
第1ノックピン25を突設し、パレット9にノックピン
穴24を設けても良い。又アーム8に第1ノックピン2
5を突設し、パレット9にノックピン穴24を設けても
良い。
【0017】ワーク加工位置Bに旋回しているパレット
9の直下のベッド1上にターンテーブル支持台26が固
定され、これにパレット9と同心線を回転軸心とする回
転軸28を介してターンテーブル27が水平回転可能に
支持されている。このターンテーブル27は、図2で示
すように、ターンテーブル旋回用モータ30と前記回転
軸28とが図略のプーリ及びベルト等の回転伝達機構に
よって所要の回転角で回転制御される。
【0018】前記ターンテーブル27上にはパレット昇
降動装置が設けられている。このパレット昇降動装置は
図3及び図4で示すように、ターンテーブル27の回転
軸28の軸線と平行な軸線方向のシリンダ32がターン
テーブル27に複数個設けられ、このシリンダ32にピ
ストン33を嵌装し、ピストン33上に前記パレット9
の下部部材9aに当接する昇降プレート31が固定され
た構造である。なお、37は固定側から前記シリンダ3
2へ圧油を給排するディストリビュータである。
【0019】また、前記ターンテーブル27上にはクラ
ンプ部材29が固設されている。このクランプ部材29
は、前記昇降プレート31とパレット9の下部部材9a
との側部とパレット9の下部部材9aの端部上面を囲ん
だ形態のブロックである。そして、図6で示すように、
クランプ部材29のパレット9の下部部材9aの端部上
面と対向する部位に第2ノックピン34が突設され、パ
レット9の下部部材9aの端部にパレット9の上昇で前
記第2ノックピン34に嵌合するノックピン穴35が開
設されている。
【0020】図4で示すように、前記昇降プレート31
の側端には検測部材39が固定され、ターンテーブル支
持台26には前記検測部材39に近接したセンサ40が
固定されている。この検測部材39とセンサ40とによ
って、パレット9のクランプ、アンクランプ及びオーバ
ーストロークを確認する。
【0021】また、図2で示すように、アーム8には図
5で示すモータ21の取り付け用のボルト38と同位置
にトルクレンチ等の工具を挿入する穴41が開設されて
おり、通常は詰め栓で塞いでいる。モータ21を保守交
換する場合、前記詰め栓を外して穴41から工具を通し
てボルト38を締め緩めすることにより簡単に保守が得
られる。さらに、トルクレンチ42を減速機22軸心上
部から挿入してモータ21の回転軸に結合し、モータ2
1の回転軸側のギヤと減速機22の入力部材側のギヤの
位相合わせを可能にしている。
【0022】次に本発明の動作について説明する。図3
はパレット9がクランプされた状態である。従って、パ
レット交換作動するにはパレット9をアンクランプす
る。これは、パレット昇降動装置のピストン33を下降
して昇降プレート31を下降させる。これにより、パレ
ット9のクランプ部材29への押し付けが解除され、ク
ランプ部材29の第2ノックピン34に嵌合していたパ
レット9の下部部材9aの端部のノックピン穴35が外
れてターンテーブル27とパレット9とが分離した状態
になる。このパレット9の下降動により、パレット9に
突設されている第1ノックピン25がラム23のノック
ピン穴24に係合してパレット9はアーム8に回り止め
される。
【0023】上記のアンクランプ状態の基にモータ21
によってアーム8が180度旋回し、ワーク搬入出位置
Aとワーク加工位置Bとの間でパレット交換が行われ
る。この時、モータ21と減速機22及びアーム8が直
結されていることにより、モータ21に掛かる負荷イナ
ーシャが最少限に押えられ、また、パレット9の下面は
ラム23の支持面23bに着座し、かつパレット9の側
部は大きな面積の案内面23aで安定した状態で保持さ
れるため、遠心力及び加減速時の慣性力によりパレット
9上の治具が不安定となることがなく、アーム8を高速
旋回することが可能となる。
【0024】このパレット交換動作の後にパレット9の
クランプ動作が行われる。これは前記アンクランプと逆
の動作である、すなわち、ピストン33を上昇して昇降
プレート31を上昇動する、これにより、パレット9の
下部部材9aの端部のノックピン穴35がクランプ部材
29の第2ノックピン34に嵌合し、パレット9がクラ
ンプ部材29へ押し付けられてパレット9がクランプさ
れる。これと同時にパレット9に突設されている第1ノ
ックピン25がラム23のノックピン穴24の係合を外
してパレット9はアーム8に対する回り止めを解除す
る。
【0025】上記パレット9のアンクランプ及びクラン
プの確認は、前記した検測部材39とセンサ40とによ
って行われ、また、オーバーストロークも確認すること
ができる。
【0026】また、前記パレット9をターンテーブル2
7にクランプした状態でターンテーブル旋回用モータ3
0によってターンテーブル27を回転することにより、
パレット9を所要の回転角度に回転制御が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、モータによって
ワーク搬入出位置とワーク加工位置と間を水平旋回する
アームと、このアームの旋回軸線と平行な軸線の案内面
とアームの旋回軸線と直交する水平面の支持面とを有し
前記アームの両端に固定されたラムと、このラムの前記
案内面に昇降並びに回転可能に嵌合し前記ラムの支持面
に支持されるパレットと、前記ラム又はアームとパレッ
トのいずれか一方に突設された回り止め用ノックピン
と、他方に形成され回り止め用ノックピンに係脱するノ
ックピン穴と、前記ワーク加工位置側に旋回位置してい
るパレットの直下に配置したターンテーブルと、このタ
ーンテーブル上に設置され前記パレットを昇降させるこ
とによりパレットとターンテーブルとをクランプ又はア
ンクランプし、パレットのノックピン穴に回り止め用ノ
ックピンを離脱又は挿入するパレット昇降動装置とを備
えた構成であるから、パレットはラムに安定して保持さ
れ、パレット上の治具を遠心力及び加減速時の慣性力に
対し安定状態に保たれるため、アームの高速旋回を可能
とし、かつパレットのクランプ用ノックピンは短くて済
み、パレットの交換動作時間が短縮され、その結果、マ
シンサイクルタイムが短縮でき、生産能率の向上を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置をNC工作機械に配置した1例の平
面図
【図2】本発明の平面図
【図3】図2のC−C線断面図
【図4】本発明装置におけるワーク加工位置側の断面図
【図5】アームの旋回駆動機構部の断面図
【図6】図3のD矢視部の拡大図
【図7】従来のパレット交換装置の断面図
【図8】従来の他のパレット交換装置の断面図
【符号の説明】
1 ベッド 7 パレット交換装置 8 アーム 9 パレット 21 モータ 22 減速機 23 ラム 23a 案内面 23b 支持面 24 ノックピン穴 25 第1ノックピン 27 ターンテーブル 31 昇降プレート 32 シリンダ 33 ピストン 34 第2ノックピン 35 ノックピン穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 康弘 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによってワーク搬入出位置とワー
    ク加工位置と間を水平旋回するアームと、このアームの
    旋回軸線と平行な軸線の案内面とアームの旋回軸線と直
    交する水平面の支持面とを有し前記アームの両端に固定
    されたラムと、このラムの前記案内面に昇降並びに回転
    可能に嵌合し前記ラムの支持面に支持されるパレット
    と、前記ラム又はアームとパレットのいずれか一方に突
    設された回り止め用ノックピンと、他方に形成され回り
    止め用ノックピンに係脱するノックピン穴と、前記ワー
    ク加工位置側に旋回位置しているパレットの直下に配置
    したターンテーブルと、このターンテーブル上に設置さ
    れ前記パレットを昇降させることによりパレットとター
    ンテーブルとをクランプ又はアンクランプし、パレット
    のノックピン穴に回り止め用ノックピンを離脱又は挿入
    するパレット昇降動装置とを備えたことを特徴とするパ
    レット交換装置。
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