JP2012125884A - 治具クランパの自動段取り替え装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マシニングセンタ等の加工テーブル上に少なくとも2種類の被加工物を交換して取付ける際、異なるクランプ位置に応じてクランプ爪の位置を自動位置決めし、治具クランパの自動段取り替えを可能ならしめる。
【解決手段】治具クランパ14は、加工テーブルの隅部に配設されピストンロッド17bを昇降移動させてクランプ爪20を上下に揺動する油圧シリンダ15と、この油圧シリンダ15の駆動軸を中心として水平旋回可能に支持されるクランプ爪20の水平旋回角度を位置決めする位置決め手段30と、を備え、マシニングセンタ1の主軸4に専用の操作工具5を装着して、主軸4と対面位置にある被加工物取付け前の空の加工テーブル6に対し、主軸4を相対移動制御させて操作工具5を各クランプ爪20に係合させて異なるクランプ位置に旋回位置決めする制御装置40を備えたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、マシニングセンタ等の加工テーブル上に少なくとも2種類の被加工物を交換可能に取付ける際に、異なるクランプ位置に応じて自動段取り替えを行うようにした治具クランパの自動段取り替え装置に関する。
例えば、マシニングセンタやフライス盤の加工テーブル上に被加工物(ワーク)を取付けるための治具として、横型マシニングセンタの加工テーブル上に立設した角柱状コラムの側面に多数の小物加工物を取付ける際に使用する治具が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載される治具は、横型マシニングセンタのテーブルに立設した角柱状のワーク取付けコラム側面に小物ワークを固定するものであって、所定の交叉角で交叉する両側斜面を備えた畝と、前記斜面の裾部で当該斜面と直交する受け面と、前記畝の頂部から前記交叉角の略2等分線の方向に螺合された締結ボルトと、この締結ボルトで前記両側斜面及び受け面にワークを付勢する両側押え面を備えた押え口金とを備え、前記畝の延在方向が上下方向となるように前記コラムに多数の小物ワークを固定するように構成されている。これにより、2方向からの加工を必要とする小物ワークを、当該ワークの方向を変えることなく前記治具上で行うことができるようになっている。
特開2007―136567号公報
しかしながら、特許文献1に記載の治具では、多数の小物ワークをコラムの側面に取付ける際は、小物ワークを、口金を介して締結ボルトにより複数の専用の治具により締結し、テーブル上に立設したコラムの側面に手作業により取付けている。このため、ワークの種類が変更になって交換される際は、治具の段取り替え作業に多くの時間を要し、延いては生産性の低下を招く要因となる。
また、ワークの種類が変更になる場合は、かかる治具の段取り替えに際しテーブル上のコラムに取付けられるワークの種類に応じて治具を段取り替えするために、テーブル単位で段取り替え作業を行わなければならない。このため、段取り替え時には機外での作業を行うことから例えばパレットチェンジャー等の装置が必要となり、設備が大型化しコスト高となる。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、マシニングセンタ等の加工テーブル上に少なくとも2種類の被加工物を交換して取付ける際、異なるクランプ位置に応じてクランプ爪の位置を自動位置決めし、治具クランパの自動段取り替えを可能ならしめることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る治具クランパの自動段取り替え装置は、マシニングセンタの加工テーブル上に交換可能に取付けられる少なくとも2種類の被加工物の異なるクランプ位置に応じて自動段取り替えを行うようにした治具クランパの自動段取り替え装置において、前記治具クランパは、加工テーブルの隅部に配設され駆動軸を昇降移動させてクランプ爪を上下に揺動するアクチュエータと、該アクチュエータの駆動軸を中心として水平旋回可能に支持されるクランプ爪の水平旋回角度を位置決めする位置決め手段と、を備え、前記マシニングセンタの主軸に専用の操作工具を装着して、前記主軸と対面位置にある被加工物取付け前の空の加工テーブルに対し、前記主軸を相対移動制御させて前記操作工具を各クランプ爪に係合させて異なるクランプ位置に旋回位置決めする制御装置を備えることを特徴とする。
かかる発明によれば、治具クランパのクランプ爪を上下に揺動する動作と前記クランプ爪を水平に旋回する動作を、個別の駆動源(アクチュエータとマシニングセンタの主軸)で行うように構成されている。
すなわち、クランプ爪の上下揺動は、加工テーブルが被加工物の搬出入位置にある時にのみ、アクチュエータを作動させることでクランプ爪の上下揺動により被加工物の着脱が可能となる。また、クランプ位置の異なる次の被加工物が搬入される前に段取り替え信号が入力された場合は、前記マシニングセンタの主軸と対面位置にある空の加工テーブルと主軸の相対移動制御により、専用の操作工具を介してクランプ爪を次の被加工物の異なるクランプ位置に旋回位置決め制御することができる。
また、本発明において好ましくは、前記位置決め手段は、前記アクチュエータ本体の上面に支持される割出板下面の同一円周上に異なるクランプ位置に対応する少なくとも2箇所にノッチを備え、前記アクチュエータ本体の上面に前記ノッチに対応する同一円周上に単一の位置決め用ボールを前記割出板の下面に対して弾力的に付勢支持されると良い。
かかる構成によれば、前記主軸と加工テーブルの相対移動制御により専用の操作工具を介してクランプ爪を水平旋回させるだけで、異なるクランプ位置に対応するノッチに位置決め用ボールが自動的に係合付勢され、クランプ爪を異なるクランプ位置に正確に位置決めすることができる。
また、本発明において好ましくは、前記制御装置は、被加工物の切削加工完了により前記アクチュエータの駆動軸を上昇させてクランプ爪を開放する工程と、該クランプ爪の開放により前記被加工物を加工テーブルから取出す工程とを実行した後に、次に加工される被加工物が前の被加工物と同一か異形かを判断する工程と、異形被加工物の場合に前記加工テーブルに対面する主軸に専用の操作工具を装着する工程と、前記主軸と加工テーブルの相対移動により前記操作工具を介して前記クランプ爪を操作し異なるクランプ位置に位置決めする工程とからなる自動段取り替え工程を実行することを特徴とする。
かかる構成によれば、クランプ爪の開放により加工テーブルから被加工物が取出された後の工程で、次の被加工物が前の被加工物とは異形の被加工物と判断されると、制御装置に入力された異形被加工物の信号により主軸と加工テーブルの相対移動が行われる。これにより、操作工具をクランプ爪に係合させて旋回移動することで、位置決め用ボールが異なるクランプ位置に対応するノッチに自動的に係合付勢されるので、各治具クランパのクランプ爪が異なるクランプ位置に旋回位置決めされ、治具クランパの自動段取り替えを実行することができる。
以上記載のごとく本発明によれば、治具クランパは、クランプ爪を上下に揺動する機能と前記クランプ爪を位置決めする機能を、個別の駆動源(クランプ用のアクチュエータとマシニングセンタの主軸の駆動)で行うよう構成されている。このような治具クランパは、加工テーブルが被加工物の搬出入位置にある時にのみ、被加工物を着脱する際にアクチュエータを作動させてクランプ爪を上下に揺動する動作を行い、クランプ爪を位置決めする動作は、次の被加工物が搬入される前に段取り替え信号が入力された場合にのみ、加工テーブルと主軸の相対移動により操作工具を介してクランプ爪を旋回して異なるクランプ位置に位置決めする動作を行う。
これにより、治具クランパはアクチュエータ自体が複数の駆動源を持たないため構成を簡素化することができるのでコストを低廉化することができる。すなわち、アクチュエータ自体が治具クランパを昇降させるだけであり、複雑な駆動源および駆動機構を有しないため、構成を簡単化できる。
さらに、加工テーブル上に交換可能に取付けられる少なくとも2種類の被加工物に対し自動段取り替えを行うことで作業時間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る治具クランパの自動段取り替え装置を備えたマシニングセンタの全体側面図である。 治具クランパにより被加工物の四隅をクランプした状態を示す平面図である。 加工テーブル上の被加工物を治具クランパによりクランプした状態を示す側面図である。 治具クランパの段取り替え状態を示すもので(a)は治具クランパの平面図、(b)は治具クランパの縦断面図である。 治具クランパの自動段取り替え制御を行うフローチャートである。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の実施形態に係る治具クランパの自動段取り替え装置を備えたマシニングセンタの全体側面図、図2は治具クランパにより被加工物の四隅をクランプした状態を示す平面図、図3は加工テーブル上の被加工物を治具クランパによりクランプした状態を示す側面図である。
図1において、1は横型マシニングセンタ(以下マシニングセンタと称する)、2は主軸4を回転可能に支持したコラム、6は後述する被加工物(以下ワークと称する)を取付けるための加工テーブルである。
マシニングセンタ1は、マイクロプロセッサ等の制御装置40を有しており、主軸4は、制御装置40によりコラム2を紙面と直交する左右方向(X軸方向)ないし高さ方向(Y軸方向)に移動する制御が行われると共に、加工テーブル6は、主軸4に対し前後方向(Z軸方向)に移動する制御が行われる。
主軸4先端の装着口には、予めプログラムされた加工内容によって複数の工具をストックする工具マガジン10から加工に必要な工具が自動工具交換装置(ATC)11を介して装着され、主軸4の回転によりワークの加工が工程順に実施される。
次の工程を実施する際は、コラム2により主軸4を工具交換位置まで移動すると同時に、工具マガジン10の割出し動作により次の工程で使用される工具が交換位置まで移動して位置決めされ、ATC11を介して工具マガジン10と主軸4の間で新旧の工具が交換されるようになっている。
加工テーブル6上に取付けられたワーク12は、予めプログラムされた加工内容によってX,Y軸方向が制御される主軸4とZ軸方向が制御される加工テーブル6の相対移動により所定の加工が実施される。
尚、本実施形態で使用されるマシニングセンタ1は、前述したX,Y,Z方向の3軸制御の他に、加工テーブル6を主軸4に対し前後方向に旋回(チルト)するA軸制御と、主軸4に対し左右方向に旋回するB軸制御を加えた5軸制御が可能となっている。
図1に実線で示すようにマシニングセンタ1の加工テーブル6は、A軸制御により仮想線で示す水平位置から90度旋回(チルト)して前記加工テーブル6の載置面が主軸4に対面した状態となる。また、主軸4の上下に仮想線で示される主軸は、最大上下移動範囲を示している。
図2において、12は4気筒のシリンダブロックのワークであって、下面を上にして加工テーブル6上に搭載されており、下面の中央には、4つの点火プラグ孔12aと、これら点火プラグ孔12aを中心として上方の長手方向には一対の吸気孔12bが、下方の長手方向には一対の排気孔12cが夫々配置されている。
次に、治具クランパ14に付き図2、図3を参照して説明する。図2において、本実施形態における治具クランパ14(図4参照)は、専用のクランプ爪20a,20b,20c,20dを備えた4つの治具クランパ14a,14b,14c,14dから構成されている。これらの治具クランパ14a,14b,14c,14dは、ワーク12を加工テーブル6上に取付けるための治具クランパであって、夫々の治具クランパ14a,14b,14c,14dは、ワーク12のクランプ位置に対応するように加工テーブル6の四隅に固設されている。
ワーク12の四隅には、例えば図3に示すように、治具クランパ14a,14bのクランプ爪20a,20bによりクランプするための取付け座13a,13bがクランプ位置に対応して形成されている。
前記治具クランパ14a,14bのクランプ爪20a,20bは、後述するアクチュエータ15(油圧シリンダ)の駆動源(油圧作動)により昇降移動される駆動軸17b(ピストンロッド)上端に装着した枢軸19に長手方向の略中間部が枢着されると共に、後端側が割出板22上に突設した支柱18先端の支持軸18aに回動可能に支持されている。
従って、駆動軸17bの昇降移動により支持軸18aを支点にしてクランプ爪20a,20bを上下に揺動するように構成されている。
次に、本発明にかかる治具クランパ14の自動段取り替え装置に付き図4(a)、(b)を参照して詳述する。
図4(a)、(b)において、治具クランパ14は、円筒状のハウジング32の内部に装着された油圧シリンダ15と、この油圧シリンダ15内に供給される油圧作動によりピストン17aを介して昇降移動するピストンロッド17bと、アクチュエータ本体16(シリンダ本体)の天面を挿通して上方に突出したピストンロッド17bの先端に装着された枢軸19に係合されるクランプ爪20とから構成されている。
ピストンロッド17bの先端には、断面矩形状の2平面から成る摺接部17cが形成されており、クランプ爪20の長手方向の略中央部には、前記摺接部17cが挿通可能な矩形状の長孔21aが形成され、該長孔21aの両側面には前記枢軸19を案内するガイド長孔21bが直交するように形成されている。そして、前記矩形状長孔21aを挿通した摺接部17cの両面は、長孔21aの両内側面に摺接した状態で枢軸19がガイド長孔21bに案内されて移動可能となっている。
シリンダ本体16の天面16aには、円板状の割出板22が回転可能に支持されており、前記割出板22は、前記天面16aとハウジング32の開口部周縁から内方に突設した顎部32aにより上下面が挟まれて上下の移動が規制されている。
前記天面16aに支持される割出板22の下面には、当該割出板22の中心部に形成された挿通孔23を挿通したピストンロッド17bを中心とする同一円周上の3か所に位置決め用の円錐状のノッチ22a,22b,22cが凹設されている。
一方、シリンダ本体16の天面16aには、前記各ノッチ22a,22b,22cと同一円周上に単一の基準穴16bが穿設されており、この基準穴16bには、内部に収容された圧縮バネ25により上方に付勢された状態でボール24が挿嵌されており、これらシリンダ本体16の天面16a、割出板22、ノッチ22a,22b,22c、圧縮バネ25、ボール24によって位置決め手段30を構成している。
更に、割出板22上面の片側には、支柱18が突設しており該支柱18の先端にはクランプ爪20の後端を挿通する支持軸18aが装着されている。
次に、図4(a)、(b)を参照して治具クランパ14の自動段取り替え動作を説明する。先に、治具クランパ14のクランプ爪20を上下に揺動する動作に付き説明する。
図4(a)は、クランプ爪20がワーク12をクランプした状態を示しており、この状態では、油圧シリンダ15内のピストン17a上面に作用する圧油によりピストンロッド17bが下降する動作で、クランプ爪20が支持軸18aを中心として下方に揺動してワーク12のクランプ位置となる取付け座13bをクランプしている。
この状態で、マシニングセンタ1によりプログラムされた所定の工程を実行することでワーク12の加工が完了すると、加工テーブル6からワーク12が取り外される。
次いで、ワーク12の取り外し信号が入力されると、図4(b)に示すようにピストン17aの下面に圧油が作用するので、ピストンロッド17bが上昇する。これによりクランプ爪20は、ピストンロッド17b先端の摺接部17cに挿嵌した枢軸19の両端にガイド長孔21bがガイドされつつクランプ爪20後端の支持軸18aを中心として仮想線で示される位置まで上方に大きく揺動し、開放状態となる。
次に、制御装置40による治具クランパ14の自動段取り替え制御に付き、図4を参照しつつ図5に示すフローチャートを基に説明する。
先ず、段取り替え制御の開始により最初の工程となるステップ1(ST1)では、第1ワーク12の加工が完了すると次のステップ2(ST2)に進む。
ステップ2(ST2)では、加工テーブル6の四隅に固設された治具クランパ14a,14b,14c,14dのクランプ爪20a,20b,20c,20dが同時に開放されると、ステップ3(ST3)で加工テーブル6から第1ワーク12が取り外される。
前記第1ワーク12が取り外されると、次のステップ4(ST4)〜ステップ8(ST8)において治具クランパ14の自動段取り替え工程が実行される。以下、自動段取り替え工程に付き順次説明する。
すなわち、ステップ4(ST4)では、次のワーク12が前の工程で加工された第1ワーク12と同一形状か異形状かが判断される。同一形状となる第1ワーク12の場合は、ステップ11(ST11)に進み、異形状の第2ワークの場合は、ステップ5(ST5)に進む。
ステップ5(ST5)では、ワークが搭載されていない空の状態の加工テーブル6をA軸制御によりA軸を中心として垂直(90度)旋回して主軸4に対面させる。この状態からステップ6(ST6)に移行すると、ATC11の制御により工具マガジン10から取出された専用の操作工具5が自動的に主軸4に装着される。
ここで、ステップ7(ST7)で実行される段取り替え動作に付き図4を参照して詳細に説明する。先ず、前記操作工具5は、ワーク専用のクランプ爪20a,20b,20c,20dに予め設定された当接部に当接可能な棒状を呈しており、各クランプ爪20a,20b,20c,20dの当接部に当接した位置を基準として加工テーブル6と主軸4をプログラムに従って相対移動制御する。
図4(a)において、初期の第1ワーク12をクランプするクランプ爪20が、クランプ位置Aに位置決めされている場合は、ボール24が割出板22下面のa位置に配置されたノッチ22aに付勢状態で係合保持されている。
次に加工される第2ワークが、前記第1ワーク12に対し異形状のワークと判断された場合は、クランプ爪20を異なるクランプ位置Bに段取り替え制御が行われる。
すなわち、クランプ位置の異なる次のワークが搬入される前に段取り替え信号が入力された場合は、加工テーブル6と主軸4の相対移動制御により操作工具5をステップ2(ST2)で開放状態にあるクランプ爪20の当接位置に当接させる。
更に、操作工具5の相対移動制御によりクランプ爪20を一定方向に水平旋回することで、割出板22も同時にピストンロッド17bを中心として同期旋回する。これにより、圧縮バネ25により付勢されているボール24がb位置に設けたノッチ22bに係合保持されると、クランプ爪20は第2ワークのクランプ位置Bに自動的に位置決めされる。
同様に、クランプ位置の異なる異形状の第3ワークに対して段取り替えを行う場合は、操作工具5の位置制御によりクランプ爪20を割出板22と共に水平旋回させて、c位置に設けたノッチ22cにボール22aを係合することでクランプ爪20をC位置に位置決めすることができる。
上記のように、ステップ7(ST7)の工程が実行されると、ステップ8(ST8)で加工テーブル6が垂直状態から水平状態に戻されるので、ステップ9(ST9)で、加工テーブル6上に異形状の第2ワークが載置される。次いでテップ10(ST10)では、ステップ7(ST7)でクランプ位置Bに段取り替えされたクランプ爪20により第2ワークがクランプされる。
ここで、前のステップ4(ST4)において、ワークの種類が第1ワークと同一形状であると判断された場合は、ステップ11(ST11)に進み、前記第1ワークは加工テーブル6上に載置される。ステップ12(ST12)においてクランプ爪の位置は、クランプ位置Aと同じ位置に保持されていることから、当該同一形状のワークは、開放状態にあるクランプ爪によりそのままクランプされる。
次のステップ13(ST13)では、前のステップ12(ST12)ないしステップ10(ST10)において、クランプ爪20によりクランプされた、同一ワークまたは異形状ワークの加工が開始される。これにより治具クランパ14の自動段取り替え制御のルーチンが完了する。
かかる実施形態によれば、治具クランパ14は、加工テーブル6がワーク12の搬出入位置にある時にのみ、ワーク12を着脱する際に油圧シリンダ15を作動させてクランプ爪20を上下に揺動する動作を行い、当該クランプ爪20を位置決めする動作は、次のワークが搬入される前に段取り替え信号が入力された場合にのみ、加工テーブル6と主軸4の相対移動により操作工具5を介して前記クランプ爪20を旋回して異なるクランプ位置に位置決めする動作を行うように構成されている。
これにより、治具クランパ14は、油圧シリンダ15自体が複数の駆動源を持たないため構成を簡素化することができるので、コストを低廉化することができ、加工テーブル6上に交換可能に取付けられる少なくとも2種類のワーク12に対し自動段取り替えを行うことで作業時間の短縮を図ることができる。
なお、以上述べた実施形態では、加工機として5軸制御の横型マシニングセンタに付き説明したが、3軸制御の縦型マシニングセンタを用いることもできる。この場合は、加工テーブル上のワークが最初から主軸に対面しているので、加工テーブルを垂直に旋回せずとも治具クランパのクランプ爪を段取り替えすることができる。
また、アクチュエータとして油圧シリンダを用いた例に付き説明したが、電動モータで回転駆動されるボールネジを昇降可能な駆動軸として使用することもできる。更に、クランプ爪20は上下に揺動する支点(支持軸18a)を後端側に設けたが、この支持軸18aをピストンロッド17b先端に枢止れる枢軸19の前に設けることもできる。この場合は、ワーク12をクランプする際は、逆にピストンロッド17bを上昇させることでクランプできる。
クランプ爪を上下に揺動する機能と位置決めする機能を、アクチュエータと加工機の主軸を利用した位置制御により個別に行うように構成とすることで、アクチュエータの構成を簡素化することができ、シリンダブロックのような種類の異なるワークを加工テーブル上で交換しつつ取付ける際に自動段取り替えを行う治具クランパとしての利用に適する。
1 マシニングセンタ
4 主軸
5 操作工具
6 加工テーブル
12 ワーク(被加工物)
14 治具クランパ
15 油圧シリンダ(アクチュエータ)
16a 天面
17b ピストンロッド(駆動軸)
19 枢軸
20 クランプ爪
22 割出板
22a,22b,22c ノッチ
24 ボール
25 圧縮バネ
30 位置決め手段
40 制御装置

Claims (3)

  1. マシニングセンタの加工テーブル上に交換可能に取付けられる少なくとも2種類の被加工物の異なるクランプ位置に応じて自動段取り替えを行うようにした治具クランパの自動段取り替え装置において、
    前記治具クランパは、加工テーブルの隅部に配設され駆動軸を昇降移動させてクランプ爪を上下に揺動するアクチュエータと、
    該アクチュエータの駆動軸を中心として水平旋回可能に支持されるクランプ爪の水平旋回角度を位置決めする位置決め手段と、を備え、
    前記マシニングセンタの主軸に専用の操作工具を装着して、前記主軸と対面位置にある被加工物取付け前の空の加工テーブルに対し、前記主軸を相対移動制御させて前記操作工具を各クランプ爪に係合させて異なるクランプ位置に旋回位置決めする制御装置を備えることを特徴とする治具クランパの自動段取り替え装置。
  2. 前記位置決め手段は、前記アクチュエータ本体の上面に支持される割出板下面の同一円周上に異なるクランプ位置に対応する少なくとも2箇所にノッチを備え、
    前記アクチュエータ本体の上面に前記ノッチに対応する同一円周上に単一の位置決め用ボールを前記割出板の下面に対して弾力的に付勢支持されることを特徴とする請求項1に記載の治具クランパの自動段取り替え装置。
  3. 前記制御装置は、被加工物の切削加工完了により前記アクチュエータの駆動軸を上昇させてクランプ爪を開放する工程と、該クランプ爪の開放により前記被加工物を加工テーブルから取出す工程とを実行した後に、次に加工される被加工物が前の被加工物と同一か異形かを判断する工程と、異形被加工物の場合に前記加工テーブルに対面する主軸に専用の操作工具を装着する工程と、前記主軸と加工テーブルの相対移動により前記操作工具を介して前記クランプ爪を操作し異なるクランプ位置に位置決めする工程とからなる自動段取り替え工程を実行することを特徴とする請求項1に記載の治具クランパの自動段取り替え装置。
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