JPH0534094U - 自動2輪車のフレーム - Google Patents

自動2輪車のフレーム

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JPH0534094U
JPH0534094U JP9228191U JP9228191U JPH0534094U JP H0534094 U JPH0534094 U JP H0534094U JP 9228191 U JP9228191 U JP 9228191U JP 9228191 U JP9228191 U JP 9228191U JP H0534094 U JPH0534094 U JP H0534094U
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frame
cleaner element
monocoque structure
opening
cleaner
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JP9228191U
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賢一 古橋
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フレームのモノコック構造部分にクリーナーエ
レメント出し入れ用の開口を設ける場合でもフレームの
剛性低下の防止を可能にし、スペースを必要とぜずにク
リーナーエレメントの濾過面積を増大させることを可能
にし、クリーナーエレメントのメインテナンス性を向上
させる。 【構成】フレームのモノコック構造部分にクリーナーエ
レメント出し入れ用の開口を形成し、該開口を挟んで対
向する位置に一対の挟持部を設け、クリーナーエレメン
トにスペーサーを設け、クリーナーエレメントを装着す
る際に、前記スペーサーを挟んで前記一対の挟持部を共
締め締結する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エアクリーナーを兼ねたモノコック構造部分を有する自動2輪車の フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動2輪車のフレームとして、その一部または全体を薄肉中空状のモノコック 構造で形成することが行なわれている。この種の従来のフレーム構造は、例えば 、特開昭63−269792号公報に開示されている。また、このモノコック構 造を有する自動2輪車のフレームにおいては、スペースの有効活用の観点から、 モノコック構造の部分を利用してエンジン吸気のエアクリーナーを形成すること が提案されている。エアクリーナーとして使用されるフレーム構造は、例えば、 実公昭46−17289号公報に開示されている。ところで、エアクリーナーを 兼ねる自動2輪車のフレームでは、クリーナーエレメントの掃除や交換等のメイ ンテナンスの観点から、前記モノコック構造部分にクリーナーエレメント出し入 れ用の開口を設ける必要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のエアクリーナーを兼ねたモノコック構造部分を有する自動2輪 車のフレームにあっては、モノコック構造の一部にクリーナーエレメント出し入 れ用の開口を設けるとその部分の剛性や強度が低下するので、前記開口の回りに 大掛かりな補強部材を追加する必要が生じ、車体の小型軽量化が難しいという解 決すべき課題がある。
【0004】 本考案はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本考案の目的は 、フレームのモノコック構造部分にクリーナーエレメント出し入れ用の開口を設 ける場合でも該モノコック構造部分の剛性低下を無くすことができ、モノコック 構造部分のスペースを利用してクリーナーエレメントの面積を大きく選定するこ とができ、しかもクリーナーエレメントのメインテナンス性を向上させることが できる自動2輪車のフレームを提供することである。
【0005】
【課題解決のための手段】
本考案は、エアクリーナーを兼ねたモノコック構造部分を有する自動2輪車の フレームにおいて、前記モノコック構造部分に開口を形成するとともに、該開口 を挟んで対向する位置に一対の挟持部を設け、スペーサーを有するクリーナーエ レメントを前記開口から挿入し、前記スペーサーを挟んで前記一対の挟持部を締 結することにより前記クリーナーエレメントを固定する構成とすることにより、 上記目的を達成するものである。
【0006】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案を具体的に説明する。図1は本考案を適用したフ レームの一実施例を備えた自動2輪車の模式的側面図である。図1において、自 動2輪車は、フレーム1の前端上部のステアリングヘッド2に軸支された前フォ ーク3に前車輪4を取り付け、フレーム1の中央下部のスイングアームブラケッ ト5に軸支されたスイングアーム6に後車輪7を取り付け、フレーム1の前下部 に取り付けたエンジン8で前記後車輪7を駆動するとともに前記前フォーク3の 上端部に固定したハンドル9で操向するように構成されている。
【0007】 前記スイングアーム6とフレーム1の後上部との間には後輪荷重を支持するた めのリヤサスペンション10が装着され、フレーム1の後上部には運転者のシー ト11が装着されている。図1において、12は車体前部を覆うためのカウリン グ、13はフレーム1の前記シート11の下方に装着された燃料タンク、14は エンジン8から車体下部を通して車体後部へ延びる排気管を示す。
【0008】 図2は図1中のフレーム1の構成を示す模式的斜視図である。図1および図2 において、前記フレーム1は、前記ステアリングヘッド2と、該ステアリングヘ ッド2から前記エンジン8の上方を通して車体中央部へ延びるフレーム前部15 と、車体中央部に配設され前記フレーム前部15の後端部に接続される箱部材1 6と、車体中央部から後方へ延びるフレーム後部17と、前記箱部材16に固定 された左右の前記スイングアームブラケット5と、を溶接等で一体化した構造を している。このフレーム1は、アルミ系合金または鉄系合金のプレス成形品やパ イプ材を溶接、接着またはボルト締結などで一体的に組み付けた構造を有してい る。
【0009】 前記フレーム前部15はエンジン8の上方を通る1本の薄肉中空状のモノコッ ク構造で構成されている。前記フレーム後部17は、略水平に後方へ延びる左右 2本のシートレール18と、車体中央部の下部から後上がりに延びて前記各シー トレール18の後端部または中間部に結合される左右2本の補強メンバー19と で形成されている。図示の例では、左右のシートレール18の前端は箱部材16 に固定され、左右の補強メンバー19の前端は左右のスイングアームブラケット 5を介して箱部材16に固定されている。なお、前記シートレール18および前 記補強メンバー19は、直接的に前記箱部材16に接続してもよく、また、スイ ングアームブラケット5などの他の部材を介して前記箱部材16に接続してもよ い。
【0010】 薄肉中空状のモノコック構造で構成された前記フレーム前部15は、エンジン 8上方を通過した後の後半部分が下方へ曲がった湾曲形状をしており、その後端 下部が前記箱部材16の上面に結合されている。このモノコック構造部分(フレ ーム前部)15はエンジン吸気のエアクリーナーを兼ねており、その前部の側面 に形成された入口20には空気導入用の吸入ダクト21(図1)が接続され、そ の後部の傾斜部の下面に形成された出口22には気化器23(図1)を含むダウ ンドラフトタイプの吸気通路30(図1)が接続されている。前記吸入ダクト2 1の他端はカウリング12の前面に開口しており、空気吸入のために走行時のラ ム圧を利用できるように構成されている。エアクリーナーを兼ねる前記モノコッ ク構造(フレーム前部)15の内部には、クリーナーエレメント24(図1)が 着脱可能に装着されている。
【0011】 図1および図2において、前記箱部材16は横長の直方体の中空体で形成され ており、その両側端面(左右の端面)は開口している。この箱部材16の内部ス ペースは、バッテリー、アンティロックブレーキユニット、オイルタンク、冷却 水タンクなどの比較的重量のある装備品のうちの1個または複数個(図示の例で はバッテリー)25(図1)を収納保持するために使用される。前記箱部材16 の両側の開口端面には、ボルト等の締結手段によって蓋部材26、26が着脱可 能に固定されている。前記箱部材16内の装備品25は、前記蓋部材26、26 のいずれかを取り外すことにより、出し入れすることができる。なお、前記箱部 材16の片側面のみに開口を設け、該開口に蓋部材26を着脱可能に締結する構 造にしてもよく、また、該箱部材16の内部には、比較的重量物の他、所望の小 型軽量の装備品を収納してもよい。
【0012】 図3は前記モノコック構造部分15によって構成されたエアクリーナーの要部 縦断面図であり、図4は図3中の線4−4に沿った断面図である。図2〜図4に おいて、前記モノコック構造(フレーム前部)15の内部は、着脱可能に装着さ れた前記クリーナーエレメント24によって、ダーティーサイド31とクリーン サイド32に仕切られている。前記入口20(図1、図2)はダーティーサイド 31に形成され、前記出口22(図1、図2)はクリーンサイド32に形成され ている。
【0013】 前記クリーナーエレメント24は、空気ろ過性のエレメント部材33と、該エ レメント部材33の周囲に固着された縁部材34と、該縁部材34の一辺(上辺 )に固定されたスペーサー36とで構成されている。このクリーナーエレメント 24は、前記モノコック構造15の装着部分の断面に対応した形状(図示の例で は四角形)の平盤状をしている。
【0014】 一方、前記モノコック構造(フレーム前部)15の上面には、前記クリーナー エレメント24を着脱可能に装着するための開口37(図2)が形成され、さら に、該開口37を前後方向に挟んで対向する位置には、一対の挟持部38、39 (図2、図3)が一体的に形成されている。本実施例では、図1および図2に示 すように、前記クリーナーエレメント24をモノコック構造15内で前下方へ傾 斜した姿勢で装着するように構成されている。前記一対の挟持部38、39はク リーナーエレメント24を固定するためのものである。
【0015】 すなわち、前記クリーナーエレメント24は、これをモノコック構造15内に 挿入した後、前記スペーサー36を前記挟持部38、39で挟み、該挟持部38 、39および該スペーサー36をボルト40(図2)で共締め締結することによ り、モノコック構造15内に装着される。モノコック構造15の内部の両側面に は、クリーナーエレメント24を装着する際にその両側の縁部材34を案内する ための溝状のガイド部材41、42(図4)が固定されている。また、モノコッ ク構造15の内部の底面には、挿入されたクリーナーエレメント24の下端が当 接することにより、前記ダーティーサイド31と前記クリーンサイド32を密封 するためのスポンジまたはゴム状弾性材等から成る密封部材43が固着されてい る。
【0016】 本実施例では、前記クリーナーエレメント24のスペーサー36を締結するた めの挟持部38、39は、図3に示すように、前側の挟持部38はモノコック構 造15の一部を外側へ折り曲げた耳部で形成され、後側の挟持部39は開口37 に沿って溶接で固定された別の部材で形成されている。また、図2に示すように 、前記スペーサー36を締結するために4本のボルト40が使用されており、し たがって、前側の挟持部38およびスペーサー36のそれぞれには4箇所にボル ト挿通孔が形成され、後側の挟持部39の対応する4箇所には各ボルト40をね じ込むための雌ねじが形成されている。なお、これらの雌ねじに代えて、ボルト 挿通孔とナット(ウエルディングナット等)を設けてもよい。
【0017】 図5は本考案を適用した自動2輪車のフレームの他の実施例におけるモノコッ ク構造の要部を模式的に示す縦断面図である。本実施例においては、クリーナー エレメント24はモノコック構造(フレーム前部)15の内部を略直角に横切る 方向に装着されており、スペーサー36を挟んで締結するための前後の挟持部3 8、39はいずれもモノコック構造15の一部を折り曲げた耳部で形成されてい る。本実施例は、これらの点で前述の実施例と相違するが、その他の部分では前 述の実施例と実質上同じ構成を有している。したがって、それぞれ対応する部分 を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略する。
【0018】 以上説明した各実施例によれば、フレーム1のモノコック構造15の部分にク リーナーエレメント24を出し入れするための開口37を設けるに際し、該開口 37の相対向する位置にモノコック構造15と一体的の挟持部38、39を形成 し、クリーナーエレメント24を装着する時に、該クリーナーエレメント24に 設けたスペーサー36を前記挟持部38、39で挟みかつこれらをボルト40で 共締め締結するように構成したので、モノコック構造15の前記開口37による 剛性の低下を無くすことが可能となった。
【0019】 また、フレーム1のモノコック構造15内にエアクリーナーを構成するので、 余分のスペースを要することなく吸入空気の濾過面積を充分に大きく取ることが 可能となり、濾過性能の向上および吸気抵抗の低減を図ることができた。さらに 、モノコック構造をエアクリーナーボックスとして利用するので、部品点数の減 少および車両の軽量化が可能となり、クリーナーエレメント24のメインテナン ス性の向上も可能となった。
【0020】 なお、以上の実施例では、フレーム1のモノコック構造15に対して、上方か らクリーナーエレメント24を出し入れするように構成したが、このクリーナー エレメント24の出し入れ方向、したがって、開口37を形成する位置は、その 他の方向(位置)に選定することもできる。
【0021】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなごとく、本考案によれば、エアクリーナーを兼ねたモ ノコック構造部分を有する自動2輪車のフレームにおいて、前記モノコック構造 部分に開口を形成するとともに、該開口を挟んで対向する位置に一対の挟持部を 設け、スペーサーを有するクリーナーエレメントを前記開口から挿入し、前記ス ペーサーを挟んで前記一対の挟持部を締結することにより前記クリーナーエレメ ントを固定する構成としたので、フレームのモノコック構造部分にクリーナーエ レメント出し入れ用の開口を設ける場合でも該モノコック構造部分の剛性低下を 無くすことができ、モノコック構造部分のスペースを利用してクリーナーエレメ ントの面積を大きく選定することができ、しかもクリーナーエレメントのメイン テナンス性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用したフレームの一実施例を備えた
自動2輪車の模式的左側面図である。
【図2】本考案を適用した自動2輪車のフレームの一実
施例の模式的斜視図である。
【図3】図2のフレームのモノコック構造の部分の縦断
面図である。
【図4】図3中の線4−4に沿った断面図である。
【図5】本考案を適用した自動2輪車のフレームの他の
実施例におけるモノコック構造の部分の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ステアリングヘッド 5 スイングアームブラケット 6 スイングアーム 8 エンジン 15 モノコック構造(フレーム前部) 16 箱部材 17 フレーム後部 18 シートレール 19 補強メンバー 20 エンジン吸気の入口 22 エンジン吸気の出口 23 気化器 24 クリーナーエレメント 30 吸気通路 31 ダーティーサイド 32 クリーンサイド 33 エレメント部材 34 縁部材 36 スペーサー 37 開口 38 挟持部 39 挟持部 40 締結手段(ボルト) 41 ガイド部材 42 ガイド部材 43 密封部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアクリーナーを兼ねたモノコック構
    造部分を有する自動2輪車のフレームにおいて、前記モ
    ノコック構造部分に開口を形成するとともに、該開口を
    挟んで対向する位置に一対の挟持部を設け、スペーサー
    を有するクリーナーエレメントを前記開口から挿入し、
    前記スペーサーを挟んで前記一対の挟持部を締結するこ
    とにより前記クリーナーエレメントを固定することを特
    徴とする自動2輪車のフレーム。
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