JP3059177B2 - 自動二輪車等鞍乗形車両のエアクリーナ装置 - Google Patents

自動二輪車等鞍乗形車両のエアクリーナ装置

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JP3059177B2
JP3059177B2 JP63282835A JP28283588A JP3059177B2 JP 3059177 B2 JP3059177 B2 JP 3059177B2 JP 63282835 A JP63282835 A JP 63282835A JP 28283588 A JP28283588 A JP 28283588A JP 3059177 B2 JP3059177 B2 JP 3059177B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動二輪車等鞍乗形車両のエアクリーナ
装置に関する。
(従来の技術) 鞍乗形車両の一例としての自動二輪車では、通常、そ
の車体フレームはヘッドパイプと、このヘッドパイプか
ら後下方に向って延びる主フレームとを有している。上
記ヘッドパイプにはフロントフォークが操向自在に支承
され、また、上記主フレームに跨るように燃料タンクが
設けられ、また、これと共に、エンジンの吸気用エアク
リーナが設けられている。
上記構成において、エアクリーナが主フレームに跨る
クリーナケースと、上記主フレームの上方でクリーナケ
ースに収納されるエレメントとで構成されたものがある
(例えば、特開昭62−83292号公報)。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記従来の技術では、次のような問題点が
ある。
(1)上記フロントフォークと、エアクリーナおよび燃
料タンクとが前後方向で離れていて、これらの間に余剰
の空間が存在する分、車体を前後方向でコンパクトにさ
せようとする要求の強い自動二輪車にあって、改善の余
地が残されている。
(2)また、エンジンは、吸気騒音が問題となるため、
これを低減させるために吸気通路を長くさせることが考
えられるが、通常、燃料タンクやエアクリーナなどの車
体構成部品がコンパクトに配設されている自動二輪車に
あっては、上記のように吸気通路を長くさせることは容
易ではない。
(3)また、従来より、車体を前後方向でコンパクトに
させるため、燃料タンク下面の凹部と上記エアクリーナ
とが嵌合するように上記燃料タンクを配設させたものが
提案されているが、この場合、このエアクリーナのクリ
ーナケースに収納された各エレメントが上記主フレーム
の上方に配設されると、上下方向で、上記エレメントと
の接触を回避させようとして、上記燃料タンクをより高
く配置させる必要が生じ、これにより、車体の重心が高
くなって、操安性が低下させられるおそれを生じる。
(4)また、上記したように、燃料タンクの凹部と、上
記エアクリーナとを嵌合させた場合、上記燃料タンクが
上記エアクリーナを上方から覆うこととなって、クリー
ナケースに対するエレメントの着脱作業時に、上記燃料
タンクが邪魔になって、上記作業が煩雑になるおそれが
ある。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、エンジンの吸気騒音を低減させるようにし、か
つ、車体の低重心化を図るようにし、更に、クリーナケ
ースに対するエレメントの着脱作業が容易にできるよう
にすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、車体フレーム2がその前部を構成するヘッドパイ
プ3と、このヘッドパイプ3から後下方に向って延びる
主フレーム4とを有し、上記ヘッドパイプ3にフロント
フォーク8を操向自在に支承させ、上記主フレーム4の
下方にエンジン18を設けて上記車体フレーム2に支持さ
せ、このエンジン18のシリンダ18bの上方に設けられて
このシリンダ18bに連結される気化器19を設け、かつ、
この気化器19の上方に設けられて上下方向に延びその下
端が上記気化器19に連結される吸気パイプ48を設けると
共に、この吸気パイプ48の上端に連結されるエアクリー
ナ20を設け、このエアクリーナ20が上記主フレーム4に
跨り正面視で倒立U字状をなすクリーナケース37と、こ
のクリーナケース37に収納された左右一対のエレメント
49,49とを有し、上記エアクリーナ20の外部を、順次、
上記クリーナケース37、各エレメント49、吸気パイプ4
8、および気化器19を通して上記シリンダ18bに連通さ
せ、上記主フレーム4に跨り正面視で倒立U字状をなし
てその下面に凹部23を有する燃料タンク22を設け、上記
凹部23と上記エアクリーナ20とが嵌合するように上記燃
料タンク22を配設し、上記エアクリーナ20をその前方か
ら覆うカウリング28を設け、前端が上記カウリング28に
連結され、後端が上記クリーナケース37側に延びる走行
風用の案内パイプ52を設けた自動二輪車1において、 (1)上記フロントフォーク8の一部がその操向で上記
凹部23の前端部に嵌脱自在となるようにし、 (2)上記クリーナケース37が、前部が上記気化器19と
吸気パイプ48との前方に位置し、後部が上記吸気パイプ
48の上端に連結されたケース本体39と、このケース本体
39の前部に取り付けられて上下方向に延びその上端が上
記ケース本体39に連通させられる外気導入パイプ42,43
とを備え、上記案内パイプ52の後端を上記外気導入パイ
プ42,43の下端近傍に位置させ、 (3)上記クリーナケース37の左右各側部に上記各エレ
メント49を収納させ、かつ、上記吸気パイプ48の前方に
上記エレメント49を配設し、 (4)上記ケース本体39の前面に開口38を形成し、上記
凹部23の前端部と、上記開口38とを通し、上記エレメン
ト49を上記ケース本体39に挿抜自在とし、このケース本
体39に挿入させた上記エレメント49を上記ケース本体39
に着脱自在に取り付けた点にある。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図において、1は自動二輪車、2はその車体フレ
ームで、この車体フレーム2はセミダブルクレードル形
をなしている。即ち、この車体フレーム2はその前部を
構成するヘッドパイプ3を有し、このヘッドパイプ3の
上部から後下方に向って主フレーム4が延び、更に、こ
の主フレーム4の後端から左右一対のシートピラーチュ
ーブ5が下方に向って延び、その各下端にリヤアームブ
ラケット6が取り付けられている。一方、上記ヘッドパ
イプ3の下部から後下方に延びてその後端が上記リヤア
ームブラケット6の下端に連結される左右一対のダウン
チューブ7が設けられる。
上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク8が操向自
在に支承され、このフロントフォーク8は、上記ヘッド
パイプ3の軸心回り回動自在に嵌入される操向軸と、こ
の操向軸の上、下端部からそれぞれ左右各側方に突出す
るよう突設される上、下ブラケット8a,8bとを備え、こ
のフロントフォーク8の下端に前輪9が支承され、上記
上ブラケット8aにハンドル10が取り付けられている。
前記リヤアームブラケット6には枢支軸12によりリヤ
アーム13が上下揺動自在に枢支され、このリヤアーム13
の揺動端に後輪14が支承されている。また、上記シート
ピラーチューブ5の上部とリヤアーム13との間には緩衝
器15がリンク機構16を介して介在させられている。
18は4サイクル並列2気筒のエンジンで、このエンジ
ン18は上記主フレーム4の下方で車体フレーム2の内部
に位置している。上記エンジン18のクランクケース18a
は車体フレーム2に締結され、上記クランクケース18a
から前傾するように左右シリンダ18bが突出している。
これら両シリンダ18bの各上方に左右一対の気化器19,19
が設けられている。上記両シリンダ18bの各後面には吸
気孔が形成され、この各吸気孔に、それぞれ対応する上
記気化器19が連通するよう上記シリンダ18bに連結され
ている。
また、上記両気化器19の上方に左右一対のゴム製で弾
性のある吸気パイプ48,48が設けられ、これら各吸気パ
イプ48は上下方向に延びて、これら各吸気パイプ48の下
端が、それぞれ対応する上記気化器19に連結されてい
る。また、上記両吸気パイプ48の上端に連結されるエア
クリーナ20が設けられている。このエアクリーナ20は、
上記シリンダ18bに吸入される外気を清浄にするための
ものである。
上記気化器19に燃料を供給する板金製燃料タンク22が
設けられる。この燃料タンク22はその下面に凹部23を有
して正面視で倒立U字状をなし、この燃料タンク22の下
面に形成された凹部23が前記主フレーム4に嵌合してお
り、つまり、この燃料タンク22は主フレーム4に跨るよ
うに設けられている。そして、上記燃料タンク22は前、
後取付具24,25により車体フレーム2に支持されてい
る。
前記気化器19やエアクリーナ20と、前記両シリンダ18
bの上方で上記燃料タンク22下面の上記凹部23とが嵌合
するよう上記燃料タンク22が配設されている。また、上
記フロントフォーク8の一部であるブラケット8aの突出
端部が、このフロントフォーク8の操向で上記凹部23の
前端部に嵌脱自在とされている(第1図中、実線と仮想
線図示)。そして、上記した気化器19やエアクリーナ20
と上記凹部23との嵌合と、上記フロントフォーク8の一
部と上記凹部23の前端部との嵌合により、前後方向で車
体がよりコンパクトとされている。なお、22aはキャッ
プ、22bはニーグリップである。
前記ダウンチューブ7,7の上部前方にはエンジン18冷
却用のラジエータ27が設けられ、これは同上ダウンチュ
ーブ7,7に支持されている。また、28はカウリングで、
このカウリング28は平面視でほぼU字状をなしている。
つまり、このカウリング28はヘッドパイプ3の前方に位
置するフロントカウル29と、このフロントカウル29の左
右両端から後方に延び燃料タンク22の前部側面に至る左
右一対のサイドカウル30,30とで構成されている。
上記フロントカウル29はヘッドパイプ3、エアクリー
ナ20、燃料タンク22、およびラジエータ27をその前方か
ら覆い、また、各サイドカウル30は両シリンダ18bやラ
ジエータ27を外側方から覆っている。
一方、前記主フレーム4の後端から後上方に向って左
右一対のシートレール32が延びている。このシートレー
ル32の後端はバックステー33によってリヤアームブラケ
ット6に強固に支持されており、上記シートレール32上
にシート34が取り付けられている。
そして、前記エンジン18が駆動するとき、上記エアク
リーナ20や各気化器19を通して外気が上記各シリンダ18
bに吸入され、この際、上記各気化器19を介して燃料タ
ンク22からの燃料も吸入され、これにより、上記エンジ
ン18が運転される。そして、このエンジン18の動力が後
輪14に伝えられて、自動二輪車1が走行できるようにな
っている。
第1図、第3図、および第4図において、前記燃料タ
ンク22の底板36は、左右に対面する側板36a,36aと、こ
れら側板36a,36aの上端同士を連結する天井板36bとによ
って正面視で倒立U字状に形成されており、この底板36
の外面で囲まれた部分が前記凹部23となっている。
そして、前記したようにこの凹部23に配設されたエア
クリーナ20は次のように構成されている。即ち、このエ
アクリーナ20は主フレーム4に跨り正面視で倒立U字状
をなす樹脂製のクリーナケース37を有している。このク
リーナケース37のケース本体39は、その前部が上記気化
器19と吸気パイプ48との前方に位置し、後部が前記吸気
パイプ48の上端に連結され、上記ケース本体39の前部の
前面には左右一対の開口38,38が形成されている。上記
ケース本体39はその左右中央部がボルト39aにより主フ
レーム4の上面にねじ止めされている。
上記各開口38を開閉自在に閉じて、この開口38の開口
縁に対しボルト40により着脱自在にねじ止めされるカバ
ー板41が設けられる。このカバー板41には外気をケース
本体39内に導く外気導入パイプ42と、他の外気導入パイ
プ43とが取り付けられている。上記外気導入パイプ42は
上下方向に延び、その上端である下流端42bは後方に折
れ曲がってカバー板41を貫通し、かつ、ケース本体39内
に向って突出しこのケース本体39に連通させられてい
る。
上記各他の外気導入パイプ43は上記ケース本体39の下
部前面にボルト44により着脱自在に取り付けられ、その
下端である上流端43aは外側方に向って突出し、その突
出端は前記側板36aの外面に対向し、かつ、この側板36a
の近傍に迄延びている。一方、同上他の外気導入パイプ
43の上端である下流端43bは上方に向って折れ曲がり、
この下流端43b内に上記外気導入パイプ42の下端である
上流端42aが嵌脱自在に嵌め込まれている。
上記外気導入パイプ42の上流端42aと他の外気導入パ
イプ43の下流端43bとの間の隙間を上方から覆うよう
に、外気導入パイプ42の上流端42aに庇45が一体成形さ
れている。この庇45は上記隙間から外気導入パイプ42や
他の外気導入パイプ43内に雨水が入り込むことを防止す
る。
一方、上記ケース本体39の左右両側部の底板にはそれ
ぞれ開口47が形成され、この開口47に前記吸気パイプ48
の長手方向の中途部が嵌脱自在に嵌め付けられている。
この吸気パイプ48の上流端48aはケース本体39内で、か
つ、前上方に向って突出し、一方、下流端48bは前記気
化器19に連結されている。つまり、上記エアクリーナ20
の外部が、順次、上記クリーナケース37、各エレメント
49、各吸気パイプ48、および各気化器19を通して上記各
シリンダ18bに連通させられている。
上記の場合、各シリンダ18bを前傾させた分だけ左右
気化器19,19の位置が下げられており、これに伴い、ク
リーナケース37の容積や各エレメント49の濾過面積を大
きくしてエアクリーナ20の濾過効率の向上が図られてい
る。
また、上記各気化器19,19やエアクリーナ20はシリン
ダ18bの上方に連続的に配設されており、吸気のダウン
ドラフトによる慣性効果の向上が図られている。
更に、第1図で示すように、左右吸気パイプ48,48は
主フレーム4を左右から挟むように、この主フレーム4
の外側方に位置している。一方、左右気化器19,19は同
上主フレーム4の下方に位置し、平面視では、この主フ
レーム4と重なり合うまでに互いに接近させられてお
り、つまり、この気化器19,19は左右コンパクトとなる
ように設けられている。このため、上記各吸気パイプ48
は下方に進むに従い車体の中央寄りに向うよう傾斜して
おり、この場合、各吸気パイプ48は主フレーム4と接触
しないように形成されている。
上記ケース本体39の各側部において、各外気導入パイ
プ42からこれに対応する吸気パイプ48に至る間で、これ
ら各吸気パイプ48の前方にそれぞれエレメント49が配設
されている。これら各エレメント49は正面視で上下に長
い長円形の環状をなし、外気導入パイプ42の下流端42b
を取り囲むようにしてカバー板41の内面に着脱自在に取
り付けられている。
上記の場合、エレメント49は、上記開口38を通し上記
ケース本体39に挿抜自在に挿入されており、上記ケース
本体39に対するカバー板41の着脱自在のねじ止めによ
り、このカバー板41と共に上記エレメント49が上記ケー
ス本体39に着脱自在に取り付けられるようになってい
る。そして、上記各エレメント49は外気導入パイプ42か
ら吸気パイプ48に向う外気を通過させ、この際、この外
気を濾過により清浄な空気とする。
上記両エレメント49,49は主フレーム4を左右から挟
むようにこの主フレーム4の外側方に位置している。と
ころで、このように主フレーム4な外側方にエレメント
49を配設すると、一般的には、このエレメント49を設け
たことによって、燃料タンク22の形状が規制されその容
量が抑制されることになる。しかし、この実施例では、
上記エレメント49は前記ニーグリップ22bの前縁に左右
方向で対応しており、上記エレメント49が占める容積だ
け燃料タンク22の外側面が外方に向って張り出され、つ
まり、ここに所定の容量が確保されている。しかも、こ
の張り出し部22cはニーグリップ22bにおけるライダーの
膝Nの風除けとされてその有効利用が図られている。
一方、前記フロントカウル29には左右一対の外気導入
口51,51が形成されている。特に、第1図中仮想線で示
すように、前後方向に延びて前端が上記外気導入口51に
連通するよう上記カウリング28に連結され、後端が上記
外気導入パイプ42,43の下端である他の外気導入パイプ4
3の上流端48a近傍に位置する案内パイプ52が設けられて
いる。この案内パイプ52は上記カウリング28の前方を上
記クリーナケース37側である他の外気導入パイプ43の上
流端48a近傍に連通させて、走行風を案内する。
そして、自動二輪車1が走行するときには、各図中矢
印で示すように走行風は、まず、上記外気導入口51,51
と案内パイプ52,52とを通ってカウリング28内に導入さ
れ、この走行風は、上記他の外気導入パイプ43と外気導
入パイプ42を順次通ってクリーナケース37内に導入さ
れ、ここでエレメント49により濾過される。そして、こ
の濾過により清浄となった空気が吸気パイプ48を通って
気化器19に吸入される。
上記エアクリーナ20の各エレメント49を清掃したり、
新しいものに交換する場合には、まず、第1図中仮想線
と矢印Aで示すように、上記凹部23の前端部において、
エレメント49を外そうとする側のクリーナケースの前面
側から離れる方向にフロントフォーク8を回動させる。
そして、これにより開放された上記凹部23の前端部を通
しボルト40を緩めて、カバー板41をケース本体39から取
り外し上記開口38を開ける。次に、このカバー板41を外
気導入パイプ42と共にわずか上方に移動させて、この外
気導入パイプ42の上流端42aを他の外気導入パイプ43の
下流端43bから離脱させる。
次に、同上第1図中仮想線と矢印Bで示すように、上
記カバー板41を前方移動させ、このカバー板41の移動に
伴って、エレメント49をケース本体39から上記開口38を
通し抜き出し、上記のように開放された凹部23の前端部
を通過させた後、エレメント49を清掃し、もしくは新し
いものと交換する。そして、上記とは逆の作業により、
エレメント49をクリーナケース37内に収納すれば、この
交換作業が終了する。
第1図と第3図において、54はガスパイプで、その一
端は前記シリンダ18bのシリンダヘッドに連結され、他
端はクリーナケース37に連結されている。そして、この
ガスパイプ54は上記シリンダヘッド内に送り込まれてき
たブローバイガスをクリーナケース37を経て気化器19に
還元させる。
(発明の効果) この発明によれば、車体フレームがその前部を構成す
るヘッドパイプと、このヘッドパイプから後下方に向っ
て延びる主フレームとを有し、上記ヘッドパイプにフロ
ントフォークを操向自在に支承させ、上記主フレームの
下方にエンジンを設けて上記車体フレームに支持させ、
このエンジンのシリンダの上方に設けられてこのシリン
ダに連結される気化器を設け、かつ、この気化器の上方
に設けられて上下方向に延びその下端が上記気化器に連
結される吸気パイプを設けると共に、この吸気パイプの
上端に連結されるエアクリーナを設け、このエアクリー
ナが上記主フレームに跨り正面視で倒立U字状をなすク
リーナケースと、このクリーナケースに収納された左右
一対のエレメントとを有し、上記エアクリーナの外部
を、順次、上記クリーナケース、各エレメント、吸気パ
イプ、および気化器を通して上記シリンダに連通させ、
上記主フレームに跨り正面視で倒立U字状をなしてその
下面に凹部を有する燃料タンクを設け、上記凹部と上記
エアクリーナとが嵌合するように上記燃料タンクを配設
し、上記エアクリーナをその前方から覆うカウリングを
設け、前端が上記カウリングに連結され、後端が上記ク
リーナケース側に延びる走行風用の案内パイプを設けた
ことを「前提条件」とし、 (1)上記フロントフォークの一部がその操向で上記凹
部の前端部に嵌脱自在となるようにしてある。
このため、上記フロントフォークと燃料タンクとが前
後方向で互いに接近させられることとなって、これらの
間に余剰の空間が存在しなくなる分、自動二輪車の車体
が前後方向でコンパクトにされることとなり、操縦性の
点などで有益である。
また、(2)上記クリーナケースが、前部が上記気化
器と吸気パイプとの前方に位置し後部が上記吸気パイプ
の上端に連結されたケース本体と、このケース本体の前
部に取り付けられて上下方向に延びその上端が上記ケー
ス本体に連通させられる外気導入パイプとを備え、上記
案内パイプの後端を上記外気導入パイプの下端近傍に位
置させてあり、次の効果が生じる。
即ち、上記「前提条件」によれば、シリンダの上方に
順次、気化器と吸気パイプとを設けてあり、これによっ
て、吸気のダウンドラフトによる慣性効果の向上が図ら
れている。この構成において、上記したように、ケース
本体の後部が上記吸気パイプの上端に連結され、上記ケ
ース本体の前部には、上下方向に延びる外気導入パイプ
の上端が連通させられている。
このため、エンジンの駆動に伴い、外気は、まず、上
記外気導入パイプの下端から吸入され、この外気導入パ
イプを通って一旦上昇させられた後、上記ケース本体を
通して、上記吸気パイプの上端に吸入され、ここから、
上記のダウンドラフトにより上記吸気パイプと気化器と
を順次通って上記シリンダ内に吸入されることとなる。
よって、外気が吸入される際、この外気は上記ダウン
ドラフトに先立って、一旦、上記外気導入パイプにより
上昇させられるのであり、その分、吸気通路が長くなっ
て吸気騒音が低減させられることとなる。
また、上記の場合、案内パイプの後端は上記外気導入
パイプの下端近傍に位置させられているため、上記案内
パイプを通ってきた走行風は、上記外気導入パイプの下
端から円滑に吸入されることとなる。
よって、上記したように、外気は上記外気導入パイプ
により一旦上昇させられることにより、迂回させられて
圧力損失が大きくなって慣性効果が低下しがちとはなる
が、上記したように、外気導入パイプへの外気の吸入が
円滑になされる分、慣性効果の低下が防止される。
また、(3)上記クリーナケースの左右各側部に上記
各エレメントを収納させ、かつ、上記吸気パイプの前方
に上記エレメントを配設してあり、次の効果が生じる。
即ち、前記「前提条件」で示すように、クリーナケー
スが主フレームを跨って正面視倒立U字状をなし、か
つ、車体を前後方向でコンパクトにしようとして、上記
燃料タンクをその凹部が上記エアクリーナに嵌合するよ
うに配置させた場合において、上記クリーナケースに収
納される各エレメントが主フレームの上方に配設された
とすると、上記エレメントとの接触を回避させるため、
上記燃料タンクはより高いところに位置することとなっ
て車体の重心が高くなるおそれがある。
そこで、上記したように、クリーナケースの左右各側
部に各エレメントを収納させたのであり、このため、上
下方向で、主フレームや各エレメントとの接触を避けな
がら、上記燃料タンクをより低くさせることができ、も
って、車体の低重心化が図られて、操安性の向上が達成
される。
しかも、上記吸気パイプは前記「前提条件」で示した
ように、上下方向に延びるものであって、この吸気パイ
プの前後方向の寸法は、通常、気化器のそれよりも短い
ものである。
そこで、上記したように、吸気パイプの前方にエレメ
ントを配設したのであり、つまり、上記吸気パイプの前
方の空間が有効に利用され、その分、クリーナケースの
形状を小さくさせることができる。
また、(4)上記ケース本体の前面に開口を形成し、
上記凹部の前端部と、上記開口とを通し、上記エレメン
トを上記ケース本体に挿抜自在とし、このケース本体に
挿入させた上記エレメントを上記ケース本体に着脱自在
に取り付けてある。
ここで、上記(1)で示したように、フロントフォー
クの一部は、その操向で上記凹部の前端部に嵌脱自在と
されているため、上記フロントフォークの操向で、この
フロントフォークの一部を上記凹部の前端部から離脱さ
せれば、この凹部の前端部が開放されることとなる。
よって、上記フロントフォークの操向操作により上記
のように開放させた上記凹部の前端部を利用すれば、上
記(1)のようにフロントフォークの一部を凹部の前端
部に嵌脱自在として上記フロントフォークと燃料タンク
とを前後方向で互いに接近させたものでありながら、上
記フロントフォークに邪魔されることなく、上記ケース
本体に対するエレメントの着脱作業が容易にできること
となる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は平面部分断面
図、第2図は自動二輪車の前部側面図、第3図は第2図
の部分拡大断面図、第4図は正面図である。 1……自動二輪車、2……車体フレーム、3……ヘッド
パイプ、4……主フレーム、8……フロントフォーク、
18……エンジン、18b……シリンダ、19……気化器、20
……エアクリーナ、22……燃料タンク、23……凹部、28
……カウリング、37……クリーナケース、39……ケース
本体、42,43……外気導入パイプ,48……吸気パイプ、49
……エレメント、52……案内パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−83292(JP,A) 特開 昭61−150826(JP,A) 特開 昭60−215424(JP,A) 特開 昭61−75079(JP,A) 特開 昭61−263879(JP,A) 特開 平1−127469(JP,A) 実開 昭63−158488(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 39/00 B62J 17/00 B62M 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームがその前部を構成するヘッド
    パイプと、このヘッドパイプから後下方に向って延びる
    主フレームとを有し、上記ヘッドパイプにフロントフォ
    ークを操向自在に支承させ、上記主フレームの下方にエ
    ンジンを設けて上記車体フレームに支持させ、このエン
    ジンのシリンダの上方に設けられてこのシリンダに連結
    される気化器を設け、かつ、この気化器の上方に設けら
    れて上下方向に延びその下端が上記気化器に連結される
    吸気パイプを設けると共に、この吸気パイプの上端に連
    結されるエアクリーナを設け、このエアクリーナが上記
    主フレームに跨り正面視で倒立U字状をなすクリーナケ
    ースと、このクリーナケースに収納された左右一対のエ
    レメントとを有し、上記エアクリーナの外部を、順次、
    上記クリーナケース、各エレメント、吸気パイプ、およ
    び気化器を通して上記シリンダに連通させ、上記主フレ
    ームに跨り正面視で倒立U字状をなしてその下面に凹部
    を有する燃料タンクを設け、上記凹部と上記エアクリー
    ナとが嵌合するように上記燃料タンクを配設し、上記エ
    アクリーナをその前方から覆うカウリングを設け、前端
    が上記カウリングに連結され、後端が上記クリーナケー
    ス側に延びる走行風用の案内パイプを設けた自動二輪車
    において、 (1)上記フロントフォークの一部がその操向で上記凹
    部の前端部に嵌脱自在となるようにし、 (2)上記クリーナケースが、前部が上記気化器と吸気
    パイプとの前方に位置し後部が上記吸気パイプの上端に
    連結されたケース本体と、このケース本体の前部に取り
    付けられて上下方向に延びその上端が上記ケース本体に
    連通させられる外気導入パイプとを備え、上記案内パイ
    プの後端を上記外気導入パイプの下端近傍に位置させ、 (3)上記クリーナケースの左右各側部に上記各エレメ
    ントを収納させ、かつ、上記吸気パイプの前方に上記エ
    レメントを配設し、 (4)上記ケース本体の前面に開口を形成し、上記凹部
    の前端部と、上記開口とを通し、上記エレメントを上記
    ケース本体に挿抜自在とし、このケース本体に挿入させ
    た上記エレメントを上記ケース本体に着脱自在に取り付
    けた自動二輪車等鞍乗形車両のエアクリーナ装置。
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