JP4145379B2 - スクータ型車両の吸気装置 - Google Patents

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    • F02B61/06Combinations of engines with mechanical gearing

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーユニットスイング式のスクータ型車両において、パワーユニットに支持する吸気チャンバ、エアクリーナを含む吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン、伝動ケースを一体化したパワーユニットの後部に後輪を支持し、車体に対してパワーユニットをスイング動自在に支持したパワーユニットスイング形式を採用し、パワーユニットを構成する伝動ケース上にエアクリーナ、吸気チャンバを支持したスクータ型車両は、実開昭64−22692号で開示されている。
【0003】
その概略を図7で説明すると、図7は同公報中の吸気装置の説明的平面図で、本発明を説明する上で便宜上公報中の図とは左右を逆として表示した。図は符号の向きに見るものとし、前、後、左、右は運転者から見た方向に従い、図においてFrは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。
後輪101の左側に本体102b、カバー102a、及びこの間に挟持するように介設されたエレメント102cからなるエアクリーナ102を配設する。後輪101の前方には吸気チャンバ105を配設し、吸気チャンバ105の吸気口106は後輪101の前方にあって略々車体中心線上に開口し、吸気チャンバ105の側部から後方に所定長さの連結管104を延出し、これをエアクリーナ102のエレメント102cで区画される外側のダーティサイド102dに接続し、内側のクリーンサイド102eは、コネクティングチューブ103を介して燃料供給系を構成する図示しない気化器に接続される。図において107はリヤクッションユニットで、本体102bの内側壁部の一部を外側に大きく潜らせてリヤクッションユニット107の収容凹部102fを形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術において、外気は吸気チャンバ105の前面に開口した吸気口106から矢印のように流入し、矢印のように連結管104を通ってエアクリーナ102の外側室のダーティサイド102d内に流入し、矢印のようにエレメント102cを通ってクリーンサイド102eに流入し、浄化されたエアは矢印のようにコネクティングチューブ103を介して気化器に吸入される。
ところで、吸気チャンバ105の吸気口106は、車体中心線上に位置し、後輪101の前方に位置することから、走行時における後輪の影響を受け易く、雨中走行時においては、水しぶきが吸気口106にかかり、汚れた水滴が吸気チャンバ105内に侵入する虞があり、好ましくない。又晴天の走行時においても、後輪の延長上に吸気チャンバ105の吸気口が位置することから、塵埃等も侵入し易く、このため、エレメント102cの寿命が短くなる虞がある。
【0005】
又以上の外、吸気チャンバ105を後輪101の前方に離して配置し、吸気チャンバ105とエアクリーナ102とを連結管104で連結する構造なので、吸気装置全体の前後方向の長さが大きくなり、エンジン、気化器等を備え、リヤクッションユニットを車体との間に介設し、後輪を支持するパワーユニット上に、吸気装置を配設する上でスペースレイアウト上不利であり、且つ、連結管104で吸気チャンバ105とエアクリーナ102とを連結するので、部品点数も多くなり、組付工数も多くなる。
【0006】
本発明は、パワーユニットの伝動ケース上に吸気装置を配設する上での上記した課題を解決すべくなされたものである。
本発明の目的とする処は、パワーユニットの伝動ケース上で、後輪の前方に吸気装置の吸気チャンバを配設しつつ、これに対する後輪の水滴の跳ね上げ、塵埃等に対しても、これ等の影響を無くし、水滴や塵埃の少ないエアの吸入を行うことを可能とし、且つパワーユニットの伝動ケースに吸気装置を配設する上でスペース的に有利であり、限られた、小さなスペースで効率的な、効果的な吸気装置を得ることができ、更に、部品点数の削減、組付工数の削減をも図ることが可能であるスクータ型車両の吸気装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、エンジン、伝動ケースからなるパワーユニットの後部に後輪を支持し、該パワーユニットを車体に対してスイング動自在に支持したパワーユニットスイング式のスクータ型車両において、パワーユニットの伝動ケース上にエアクリーナを配設し、該エアクリーナに吸気チャンバを連結し、エアクリーナは車体の中心線に対して一側に偏寄して配設されており、吸気チャンバの吸入口を、車体の中心線に対して前記エアクリーナの反対側に配設し、吸気チャンバの吸入部を、この部分に下方に垂下したステイを介してパワーユニットの伝動ケースとは反対側に設けたエンジン上のボス部に取り付け、支持したことを特徴とする。
【0008】
請求項1では、車体中心線に対して一側に偏寄したエアクリーナに対し、吸気チャンバの吸気口を車体中心線に対して反対側に配設したので、後輪による水滴の跳ね上げや、塵埃等に対して後輪に対して吸気口は大きく離れることとなり、吸気口からの外気の導入に際し、水滴や塵埃の影響を受けることが少ない。又吸気チャンバの吸気口後輪前方に離して配置する必要が無くなり、吸気装置全体の前後長さが大きくなることがなく、吸気装置の小型化が図れ、且つ吸気チャンバをエアクリーナに連結するので、連結管が不要となり、部品点数の削減、組付工数の削減が図れる。
【0009】
請求項2は、前記したエアクリーナは、エレメントを挟んで車幅方向の左右に分割した左右のケースで構成し、該エレメント、及び左右のケースで区画される内側空間をダーティサイドとし、外側空間をクリーンサイドとした。
請求項2では、エアクリーナを車幅方向において内側をダーティサイドとし、外側をクリーンサイドとしたので、従来のように内側のクリーンサイドから無理に外側にコネクティングチューブを曲げて前方の気化器に接続する必要が無く、外側のクリーンサイドをそのまま前方の気化器に接続することができ、従って、エアクリーナ全体の車幅方向外側への膨張量を抑制してエアクリーナの幅方向寸法を抑えつつ、車体の幅方向中央部に寄せてエアクリーナ、吸気チャンバを配置することができる。
【0010】
請求項3は、前記吸気チャンバをエンジンを含む伝動ケースで支持し、該吸気チャンバに後輪のフェンダを一体に形成した。
請求項3では、吸気チャンバに後輪フェンダを一体に形成したので、部品点数の削減と、組付工数の削減が図れる。
請求項4は、前記吸気チャンバは、平面視で後輪の前半部にを横断するように配設した。
請求項5は、前記吸気チャンバの出口部を、エアクリーナの連結部に嵌合して接続させるようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明にかかる吸気装置を備えるスクータ型車両の外観側面図、図2は同平面図、図3は吸気装置の外観側面図、図4は吸気装置要部の部分破断平面図、図5は吸気装置の分解平面図で、エアクリーナを横断平面図として示した図、図6は後輪と吸気装置との関係を示す平面図で、エアクリーナを横断平面図とし、エアの流れを示した図である。
尚、前、後、左、右は運転者から見た方向に従い、図においてFrは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示し、又図6のCは車体中心線を示す。
【0012】
図1、図2において1はスクータ型車両を構成する自動二輪車で、これの概略を説明すると、フレーム2の前端部のヘッドパイプ2aを介して前輪3を支持するフロントフォーク4を操向自在に支持し、ヘッドパイプ2aの上方に延出したステアリングシャフト4a上端部には、操舵を行うハンドル5を備え、フレーム2の低位の前半部2b以降は左右の部材で構成し、前半部2bの左右の部材間に燃料タンク6を配設する。
フレーム2の前半部2bの後端部は急激に立上がって後上傾してシートポスト部2cを構成し、これの上端部から緩やかに後上傾するように後部2dを構成する。シートポスト部2c、及び後部2dの上方にかけてシート7を配設し、シートポスト部2cと後部2dの境界部である屈曲部2e下面にブラケット2fを設け、該ブラケット2fにリンク8を介してパワーユニット9の前半部の上部を枢着する。
【0013】
パワーユニット9は、前上傾したエンジン10を前部に備え、これの後方にクランクケース等を兼ねる伝動ケース11を後方に延出し、後部に駆動輪を構成する後輪12を支持する。伝動ケース11のエンジン10直後の上方に突出したボス部11aを前記リンク8に枢着し、パワーユニット9をフレーム2に対してスイング動自在に支持し、ユニットスイング式のパワーユニットを構成する。パワーユニット9の伝動ケース11の後部に上方に突出するボス部11bを設け、これとフレーム後部2dの中間後部との間にリヤクッションユニット13を介設する。
エンジン10の下方に向けて配設された排気管14は、後方、且つ自動二輪車の右側後方に延出され、後端部がパワーユニット9の後方に延出するマフラ15の上流側に接続され、マフラ15を含む排気系は、エンジンを含むパワーユニット9にマフラスティを介して支持される。
【0014】
以上のフレーム2の外側を前からフロントカバー16、フロア17、シートポストカバー18、リヤカバー19等で覆い、車体外観を構成し、図中20はフレーム後部2dの後部に配置したオイルタンク、21はリヤキャリア、22はリヤフェンダの後半部、23はフロントフェンダ、24はフロントカバー16内に配置したバッテリ、25は前照灯、26は左右のバックミラーである。
【0015】
次に本発明にかかる吸気装置30について説明すると、図1の外観図に示すように、吸気装置30は、パワーユニット9を構成する伝動ケース11上に、これと一体にスイング動するように取り付け、支持されて配設する。
図3〜図6は、吸気装置30の詳細を示し、吸気装置30は吸気チャンバ31とエアクリーナ41とからなり、図5は吸気チャンバ31とエアクリーナ41とを分解して示し、エアクリーナ41は左右のケースを横断平面とし、且つ分解した状態を示し、又図4では、吸気チャンバ31とエアクリーナ41とを組み付けた状態の要部を横断平面として示し、更に図6では吸気チャンバ31とエアクリーナ41の組付状態における後輪12、車体との関係を一部を横断平面として平面視で示した。
【0016】
吸気チャンバ31は車幅方向に長さを有し、図5、図6に示すように容量の大きい中間部32、中間部32の右側に延出したパイプ状の吸入部33を備え、吸入部33は、右側、且つ前方に平面視で略L型に屈曲して延出され、右端部に吸気口34を備える。
吸入部33上には、吸気騒音低減の目的でレゾネータ35を設け、中間部32の左側には少しくこの方向に突出したパイプ状の出口部36を一体的に備える。
【0017】
以上の吸気チャンバ31の中間部32の下方、且つ前方にはリヤフェンダ前半部37を一体に形成し、該吸気チャンバ31は、図3に示すように前部、即ち、パイプ状の吸入部33下方に垂下した逆三角形状のスティ38の下端部を、前記したパワーユニット9の伝動ケース11として反対側に設けたエンジン上のボス部11cにボルト止めし、パワーユニット9上に取り付け、支持する。
以上で伝動ケース11を横断するようにこの上に吸気チャンバ31を配設し、吸気チャンバ31は取り付け状態では、図6に示すように後輪12上で前半部上に中間部32が位置し、これに付設したリヤフェンダ前半部37が後輪12の前半部上を覆う。
【0018】
中間部32のの右側に延出した吸入部33は車両の中心線Cよりも右側に延出され、吸入部33の先端部である吸気口34は、後輪12の右側面から離れて車体外観を構成するカバーの右側面に、図2に示すように開口する。従って、吸気チャンバ31の吸気口34は、後述するエアクリーナ41が配置される側とは反対側で、車体中心線Cに対して反対側に偏寄した位置に配置されることとなる。
エアクリーナ41は、前後方向に少しく長い形状をなし、車幅方向の左右に分割したケース42、及び43で構成される。
【0019】
左側の外側ケース42はカバーを構成し、車幅方向の寸法が小さく、右側の内側ケース43は本体を構成して車幅方向の寸法が左側ケース42よりも大きい。内側ケース43の車幅方向の外側(左側)に開口する開放端縁部43aと係合する溝42aを、外側ケース42の突合せ端部に備える。各ケース42,43の中央部には、外側ケース42側に筒状部44を内側に突出するように備え、又内側ケース43の対応する部分に筒状部44と嵌合する突起45を備え、双方を図4のように組み付け、ビス46で双方を結合する。
ビス46を脱着して外側ケース42を内側ケース43から外し、後述するエレメント47の交換を行う。
【0020】
左右のケース42,43間にはエアフィルターであるエレメント47を着脱自在に挟持し、挟持はエレメント47の周辺部をケース42,43で挟持し、又適所を双方に設けたリブ42b…(複数を表す。以下同じ)、43b…で挟持し、組み付けて構成されたエアクリーナ41内をエレメント47外側のダーティサイド48(外側カバー側)と内側のクリーンサイド49(内側カバー側)とに区画する。
以上の内側カバー43の前半部には、弧状のパイプ材等からなる導入管50を挿入し、これの前端部の連結口部50aを内側カバー43の内側前半部外面に露出する。又図3に示すように下端部に取付スティ部51…を設け、該取付スティ部51…を介して前記した伝動ケース11の上に設けた取付ボス部11d…に取付、支持する。又内側ケース43の前部には、上方に突出するスティ43fを設け、これを内側(車体中心線C側)に配置された吸気チャンバ31の中間部32のエアクリーナ41側のボス32aにビス止め等して連結する。
【0021】
以上のエアクリーナ41は、伝動ケース11が後輪12の左側に隙間をもって配設されており、従って、後輪12の左側に、これと隙間をもって図6に示すように配設され、前記した吸気チャンバ31の出口部36の先端部36aを連結口部50aに嵌合し、連結する、これにより、吸気チャンバ31とエアクリーナ41の内側ケース43のエレメント47内側のダーティサイド48とは、連通、接続されることとなる。
以上のエアクリーナ41の内側ケース43の前端面には、クリーンサイド47と連通するクリーンエアの流出口52を設け、この流出口52に気化器55に下流端部を接続するコネクティングチューブ53の上流端部53aを連結し、クリーンエアを気化器に供給するように構成する。実際には、ケース42,43の前端面の開口部を塞ぐように設けた蓋板54に流出口52を設け、これにコネクティングチューブ53の上流端部53aを嵌合して連結する。
【0022】
ところで、内側ケース43は、後半部43cの車幅方向の幅が大きく、前半部43dは、中間部が内側から外側に弯曲する平面視で凹状に形成し、後輪12の左側に接近して配設される前記リヤクッションユニット13の一部を縦に収容する収容凹部43eを設け、従って、これに合せるように内側ケース42内の前半部内に配置した前記の導入管50を、外側に弯曲した弧状に形成した。
【0023】
図6は本発明にかかる吸気装置30による吸気状態をも示し、吸気チャンバ31は前輪12の前半部上を平面視で横断するように配設されており、エアクリーナ41を配置した側の反対側で、車体中心線Cから右側に大きく偏寄し、後輪12の右側面から大きく離れた場所から吸気口34は車体の右側のカバーのこの側面に開口し、外気を取り入れる。
従って、後輪12から跳ね上げられる水滴や塵埃の、吸気口34から吸気チャンバ31内に流入することを防止することができる。
【0024】
後輪12による水滴の跳ね上げや、塵埃の影響の少ない外気は、図6の矢印▲1▼のように吸気口34から取入れられ、矢印▲2▼のように中間部32を経て矢印▲3▼のようにエアクリーナ41のダーティサイド48に流入し、エレメント47で矢印▲4▼のように濾過されてクリーンサイド49に至り、矢印▲5▼のようにコネクティングチューブ53の上流部内に流入し、気化器55に吸入されて燃料と混合し、矢印▲6▼のように流れてエンジンの吸気ポートに供給される。
【0025】
ところで、エアクリーナ41は、ダーティサイド48を内側、即ち後輪12側とし、クリーンサイド49を外側、即ち、車幅方向の外側で左側としたので、従来のように内側のクリーンサイドから無理に外側にコネクティングチューブを曲げ、エアクリーナ全体の幅が大きくなって外側に膨出させて前方の気化器に接続する必要が無い。
従って、外側のクリーンサイド49をそのまま前方の気化器55に接続することができる。従って、エアクリーナ41全体の車幅方向外側への膨張量を抑制してエアクリーナの幅方向寸法を抑えつつ、車体の幅方向中央部に寄せてエアクリーナ、吸気チャンバを配置することができる。
このため、エアクリーナ41と後輪12との間にリヤクッションユニット13を配置しつつ、リヤクッションユニット13とエアクリーナ41との間の隙間を十分に維持しながら、エアクリーナ41の車幅方向への突出量を抑え、全体として車幅方向の寸法を小さくすることができる。
【0026】
又吸気チャンバ31は、車体中心線Cに対して吸気口34をエアクリーナ41とは反対側に偏寄するように設けたので、吸気口34は後輪12の前方に配置する必要が無く、従って、吸気チャンバ31の前後方向の寸法を抑えることができ、エンジンの補機類を搭載する伝動ケース上の限られたスペースを大きく占有することがなく、スペースレイアウト上有利であり、効率の良い、効果的な吸気装置を得ながら、トータルとして吸気装置全体のコンパクト化が図れる。
【0027】
更に吸気チャンバ31は、連結部分を構成する出口部36が、エアクリーナ41の導入管連結口部50aに直接連結するので、従来のような連結用のダクト部材を必要とすることが無く、部品点数の削減と組付工数の削減を図ることができる。
又吸気チャンバ31と後輪12のリヤフェンダ37とを一体形成したので、部品点数の削減と組付工数の削減、リヤフェンダ支持スティの削減を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、エンジン、伝動ケースからなるパワーユニットの後部に後輪を支持し、該パワーユニットを車体に対してスイング動自在に支持したパワーユニットスイング式のスクータ型車両において、パワーユニットの伝動ケース上にエアクリーナを配設し、該エアクリーナに吸気チャンバを連結し、エアクリーナは車体の中心線に対して一側に偏寄して配設されており、吸気チャンバの吸入口を、車体の中心線に対して前記エアクリーナの反対側に配設し、吸気チャンバの吸入部を、この部分に下方に垂下したステイを介してパワーユニットの伝動ケースとは反対側に設けたエンジン上のボス部に取り付け、支持したので、先ず、吸気チャンバの吸気口が後輪から大きく離れて配設されることとなり、後輪から跳ね上げられる水滴や塵埃の、吸気口への侵入を抑制することができ、水滴、塵埃等の吸気チャンバ内への侵入を防止することができる。
従って、水滴や塵埃に起因するエレメントの早期の目詰りや汚れを防止し、エレメントの寿命、耐久性の向上が図れ、又水滴や塵埃が吸気チャンバへの取入れ外気に少ないことから、効率の良い、効果的な吸気を行うことができる。
【0029】
又吸気チャンバは、車体中心線に対して吸気口をエアクリーナとは反対側に偏寄するように設けたので、吸気口は後輪の前方に大きく離して配置する必要が無く、従って、吸気チャンバの前後方向の寸法を抑えることができる。この結果、エンジンの補機類を搭載する伝動ケース上の限られたスペースを、従来のように吸気チャンバが大きく占有することがなく、スペースレイアウト上有利であり、効率の良い、効果的な吸気装置を得ながら、トータルとして吸気装置全体のコンパクト化を図ることができる。
更に吸気チャンバは、エアクリーナに直接連結するので、従来のような連結用のダクト部材を必要とすることが無く、部品点数の削減と組付工数の削減を図ることができる。
【0030】
請求項2では、請求項1に加えるに、エアクリーナをエレメントを挟んで車幅方向の左右に分割した左右のケースで構成し、エレメント、及び左右のケースで区画される内側空間をダーティサイドとし、外側空間をクリーンサイドとしたので、従来のように内側にクリーンサイドを配置し、内側のクリーンサイドから無理に外側にコネクティングチューブを曲げ、エアクリーナ全体の幅が大きくなって外側に膨出させて前方の気化器に接続する必要が無い。従って、外側のクリーンサイドをそのまま前方の前方の燃料供給装置を構成する気化器等に接続することができる。
従って、エアクリーナ全体の車幅方向外側への膨張量を抑制してエアクリーナの幅方向寸法を抑えつつ、車体の幅方向中央部に寄せてエアクリーナ、吸気チャンバを配置することができる。
【0031】
請求項3では、請求項1に加えるに、吸気チャンバをエンジンを含む伝動ケースで支持し、吸気チャンバに後輪のフェンダを一体に形成したので、部品点数の削減と組付工数の削減、リヤフェンダ支持スティの削減、これの組付工数の削減を図ることができる。
請求項4では、請求項1に加えるに、吸気チャンバは、平面視で後輪の前半部にを横断するように配設し、又請求項5では、請求項1に加えるに、吸気チャンバの出口部を、エアクリーナの連結部に嵌合して接続させるようにした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる吸気装置を備えるスクータ型車両の外観側面図
【図2】上記図1の平面図
【図3】吸気装置の外観側面図
【図4】吸気装置要部の部分破断平面図
【図5】吸気装置の分解平面図で、エアクリーナを横断平面図として示した図
【図6】後輪と吸気装置との関係を示す平面図で、エアクリーナを横断平面図とし、エアの流れを示した図
【図7】横断平面図として従来例を要約した説明図。
【符号の説明】
1…スクータ型車両、 9…パワーユニット、 10…エンジン、 11…伝動ケース、 11c…エンジン上のボス部、 12…後輪、 30…吸気装置、 31…吸気チャンバ、 33…吸入部、 34…吸気口、 37…後輪フェンダ、 38…スティ、 41…エアクリーナ、 42,43…エアクリーナの分割ケース、 48…ダーティサイド、 49…クリーンサイド、 C…車体中心線。

Claims (5)

  1. エンジン、伝動ケースからなるパワーユニットの後部に後輪を支持し、該パワーユニットを車体に対してスイング動自在に支持したパワーユニットスイング式のスクータ型車両において、
    前記パワーユニットの伝動ケース上にエアクリーナを配設し、該エアクリーナに吸気チャンバを連結し、
    前記エアクリーナは車体の中心線に対して一側に偏寄して配設されており、前記吸気チャンバの吸入口を、車体の中心線に対して前記エアクリーナの反対側に配設し、
    前記吸気チャンバの吸入部を、この部分に下方に垂下したステイを介して前記パワーユニットの伝動ケースとは反対側に設けたエンジン上のボス部に取り付け、支持した、
    ことを特徴とするスクータ型車両の吸気装置。
  2. 前記エアクリーナは、エレメントを挟んで車幅方向の左右に分割した左右のケースで構成し、該エレメント、及び左右のケースで区画される内側空間をダーティサイドとし、外側空間をクリーンサイドとしたことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両の吸気装置。
  3. 前記吸気チャンバをエンジンを含む伝動ケースで支持し、該吸気チャンバに後輪のフェンダを一体に形成したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両の吸気装置。
  4. 前記吸気チャンバは、平面視で後輪の前半部にを横断するように配設したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両の吸気装置。
  5. 前記吸気チャンバの出口部を、前記エアクリーナの連結部に嵌合して接続させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両の吸気装置。
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