JPH05339880A - 防汚性及び撥水性を有する樹脂被覆繊維シート状物 - Google Patents

防汚性及び撥水性を有する樹脂被覆繊維シート状物

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JPH05339880A
JPH05339880A JP4150535A JP15053592A JPH05339880A JP H05339880 A JPH05339880 A JP H05339880A JP 4150535 A JP4150535 A JP 4150535A JP 15053592 A JP15053592 A JP 15053592A JP H05339880 A JPH05339880 A JP H05339880A
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JP
Japan
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resin
water
fiber sheet
soil
type
Prior art date
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Pending
Application number
JP4150535A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Umibe
博義 海部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防汚性と撥水性を有し、かつ風合の良好な繊
維シート状物を提供する。 【構成】 繊維シート状物を直接被覆する被覆層として
親水性樹脂層を有し、該樹脂層の上又は近傍に親水性樹
脂層を形成させた防汚性及び撥水性を有する樹脂被覆繊
維シート状物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐久性のある防汚性及び
撥水性層を有する繊維シート状物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に布帛の撥水加工は、フッ素系、パ
ラフィン系、シリコン系、ジリコニウム塩含有ワックス
エマルジョン系、メチロールアミド型、キロン型、酸ア
ミド系、ウレタン系等の疎水性樹脂皮膜を布帛表面に形
成する。
【0003】防汚加工は、フッ素系の疎水性樹脂又はポ
リエステル系、シリコン系、アクリル系樹脂等の親水性
樹脂を布帛表面に皮膜形成させることによって得られ
る。撥水性能と防汚性の両方を必要とする場合は、一般
的にはフッ素系の樹脂によって目的は達成させている。
しかし、フッ素系樹脂は撥油性に比べ撥水性が劣ること
や風合を硬化させることが欠点となっている。パラフィ
ンやシリコン系、ワックス系撥水剤等は防汚性が全くな
く、また、撥油性もない。ポリエステル系、シリコン
系、アクリル系等の防汚加工剤は撥水、撥油性能が全く
ない。
【0004】一般に撥水加工、防汚加工共に布帛に加工
剤を付与し、乾燥、熱処理によって行われていることが
よく知られている。耐久性を向上させるため撥水加工と
カレンダー加工、撥水加工とコーテイング加工等の組合
せもよく知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、撥水性が良
好で風合に対する影響も少なく、かつ防汚性能も発揮さ
せる加工方法を得ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維シート状
物を直接被覆する被覆層として親水性樹脂層を有し、該
樹脂層の上又は近傍に撥水性樹脂の層を形成させたこと
を特徴とする防汚性及び撥水性を有する樹脂被覆繊維シ
ート状物である。本発明の繊維シート状物は天然繊維、
合成繊維から成る繊維シート状物に第一工程として親水
性樹脂を付与し、次いで第2工程で撥水加工を行って撥
水樹脂層を付与することにより得られるものである。
【0007】本発明における繊維シート状物とは、素材
は天然繊維として綿、毛、麻、絹等、合成繊維としてポ
リエステル、ポリアミド、アクリル、レーヨン、アセテ
ート、プロミックス、ウレタン等の繊維が挙げられ、シ
ート状とは、これらの単独又は混用品の繊維を構成素材
とする織物、編物、不織布等をいう。本発明における繊
維シート状物は、リラックス、精練、染色を行った後、
第一工程で親水性樹脂を塗布する。
【0008】本発明でいう親水性樹脂とは、ポリエステ
ル系、ポリアミド系、シリコン系、アクリル系の樹脂を
いう。フッ素樹脂は風合が硬く、撥水性があるので望ま
しくない。撥水性は布帛の吸水性を低下させ着用時の快
適度を低下させる。
【0009】アクリル系樹脂としては、アクリナーNA
−99(高松油脂社)、アクリナーNA−101(高松
油脂社)、ファイソテックス159(大日本インキ化学
工業社)、リケンレジンASR−207(三木理研
社)、Perapret DK(BASF社)等が挙げ
られる。
【0010】ポリエステル系樹脂としては、クラミカル
M100(京浜化成社)、クラミカルRX10(京浜化
成社)、スコッチガードスティンリリースFC−258
(住友スリーエム社)、スコッチガードスティンリリー
スFC−226(住友スリーエム社)、ナイスポールP
R−333(日華化学工業社)、ナイスポールPR−8
6(日華化学工業社)、ファインテックス135−SR
(大日本インキ化学工業社)、メイカフィニッシュSR
M−65(明成化学工業社)等が挙げられる。
【0011】ポリアミド樹脂としては、ブレビオールP
AM(ヘンケル白水社)、リケンレジンNSR−505
(三木理研社)、Lurotex A−25(BASF
社)等が挙げられる。
【0012】シリコン系樹脂としては、クインセットP
SO−1100(コタニ化学社)、サンシリコンM−8
4(三洋化成工業社)、ソフトシリコンAQ−21(第
一工業製薬社)、ポロンSR−Conc(信越化学工業
社)、ポロンSR−Conc−2(信越化学工業社)、
ポロンMF−13(信越化学工業社)等が挙げられる。
【0013】本発明における被覆層とは、繊維を被覆し
た層であり、不連続、連続は問わない。これら被覆層を
形成する樹脂は、布帛重量に対し、樹脂純分として0.
5〜5%付着させる。0.5%以下ではSR性が不足
し、5%以上では樹脂量が多くなりすぎて風合の硬化や
布目を詰まらせる欠点がある。好ましくは1〜3%であ
る。
【0014】浸積法、パッド法、スプレー法で布帛に付
着させた後、乾燥させる。その後に第2工程の撥水加工
を行ってもよいし、120〜180℃のキュアリングを
してから第2工程に進んでもよい。
【0015】本発明における撥水性樹脂層を形成する撥
水剤は、パラフィン系、エチレン尿素系、メチロールア
マイド系、ジメチルシロキサン等のシリコン系がある。
【0016】フッ素系樹脂は硬く、風合を硬化させ、し
かも撥水性能が低い。具体的には、パラフィン系として
は、アイソトールH(三洋化成工業社)、クインプルー
フW−10(コタニ化学社)、クインプルーフWE(コ
タニ化学社)、ケミカテックスPG−2(大阪ケミカル
社)、ジルコンKWNS(日星化成社)、ジルコンCR
(日星化成社)、ジルコンZKF(日星化学社)等が挙
げられる。
【0017】エチレン系尿素としては、オクテックスE
M(保土谷化学工業社)、ゲラネックスOM(松本油脂
社)、パラジウムRC(大原パラジウム社)、パラジウ
ムRS(大原パラジウム社)等が挙げられる。
【0018】メチロールアマイド系としては、パラジウ
ムR−82(大原パラジウム社)、バラジウムSP−1
(大原パラジウム社)、ニッカMS−1F(日華化学工
業社)、ゼブランAF(一方社油脂社)等が挙げられ
る。
【0019】シリコン系としては、アサヒシリコーンペ
ラント702(旭社)、アサヒシリコーンペラント70
3(旭社)、アサヒシリコーンペラント760コンク
(旭社)、アサヒシリコーンペラントRF−10(旭
社)、ゲラネックスSW−1(松本油脂社)、ゲラネッ
クスS−3(松本油脂社)、ゲラネックスSH(松本油
脂社)、スミペルレジンSE−K(住友化学工業社)、
ポロンMG(信越化学工業社)、ポロンMF−16(信
越化学工業社)等が挙げられる。
【0020】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 経糸にポリエチレンテレフタレート繊維仮撚加工糸75
d/24fを使用し、緯糸に極細ポリエチレンテレフタ
レート繊維50d/200fを使用して、五枚朱子を製
織した。次に通常の方法でリラックス、精練、サーキュ
ラー染色機で染色を行った。分散染料でグリーンに染め
た後、還元洗浄し、乾燥プレセットを行った。引続き、
第1工程として親水加工、第2工程として撥水加工を次
の通りに行った。
【0021】即ち、第1工程(親水加工)は、ナイスポ
ールPR−86(ポリエステル系)20g/lをパディ
ング(90%ピックアップ、布付着量1.8%owf)
し、100℃×2分乾燥後、170℃×30秒のキュア
リングを実施した。第2工程(撥水加工)は、オクテッ
クスEM(エチレン尿素系)40g/lをパディング
(90%ピックアップ、布付着量3.6%)し、100
℃×2分乾燥後、170℃×60秒のキュアリングを実
施した。
【0022】比較例1としてフッ素系撥水剤の加工を次
のように行った。即ち、アサヒガードAG−710を5
0g/l、イソプロパノールを30g/l含有させた加
工液をパディング(90%ピックアップ)し、150℃
×1分のキュアリングを実施した。
【0023】評価は次の方法で行った。 撥水性:JIS L 1092−1977スプレー法 SR性:布にB重油を1cc滴下させ、1分後精練、漂
泊後の綿布でふきとった。 洗 濯:JIS L 0217−1976 103法 剛軟度:JIS L 1018−1977 45゜カン
チレバー法
【0024】
【表1】 (重油の残留程度をグレースケールによって判定した。
5級が最も良好で、1級が最も不良である。)実施例1
のシート状積層物は、撥水性、SR性共に良好でソフト
な風合であった。
【0025】実施例2 実施例1の織物に次の条件で加工した。第1工程は、ア
クリナーNA−101(アクリル系)20g/lをパデ
ィングして乾燥後、150℃×1分のキュアリングを実
施した。第2工程は、ゲラネックスS−3(シリコーン
系)30g/lとTSC−300(金属石ケン乳化物と
触媒)10g/lとをパディングし、乾燥後、160℃
×1分のキュアリングを実施した。
【0026】比較例1 スコッチガードFC−905(溶剤型フッ素系)30g
/lをパディングし、乾燥後、150℃×1分のキュア
リングを実施した。実施例2と比較例1の評価結果を表
2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】繊維表面が直接に親水性樹脂層で被覆さ
れ、その樹脂層上又は近傍に、さらに撥水性樹脂層が形
成されているため、防汚性と撥水性の両方が発揮され、
かつ風合の良好な繊維シート物を提供することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維シート状物を直接被覆する被覆層と
    して親水性樹脂層を有し、該樹脂層の上又は近傍に撥水
    性樹脂の層が形成されていることを特徴とする防汚性及
    び撥水性を有する樹脂被覆繊維シート状物。
JP4150535A 1992-06-10 1992-06-10 防汚性及び撥水性を有する樹脂被覆繊維シート状物 Pending JPH05339880A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006022288A1 (ja) * 2004-08-25 2008-05-08 大王製紙株式会社 家庭用薄葉紙
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